作曲家・西村朗といずみシンフォニエッタ大阪メンバーが超絶技巧を解体 いずみシンフォニエッタ大阪の音楽監督で作曲家の西村朗が講師となり、独自の視点 に基づく解説と、メンバーの実演付きでクラシック音楽の聴き方を指南する人気シリー ズの第 5 弾です。 今回のテーマは、超絶技巧です。あまりに難解な曲を作曲し演奏したせいで“悪魔に 魂を売った”とまで言われたパガニーニの作品、そのパガニーニの影響を強く受けたリ ストが手掛けた超絶技巧練習曲集などを題材にお贈りします。「どこが難しいのか」「ど うして難曲は生まれるのか」という作曲家ならではの楽曲分析と、「この難曲をどう攻 略するか」という奏者側からの解説、そして「どう聴けばより魅力が味わえるか」など、 様々な角度から、それぞれの作品の技法の謎を紐解きます。 演奏は、いずみシンフォニエッタ大阪が誇る弦セクションから代表して3名とピアノ の碇山典子が担当します。彼らの高い演奏レベルを熟知する西村朗だからこそ組むこと が出来たプログラムです。ワンコインでこの濃厚な内容を楽しめるのも、人気の理由で す。是非ご期待下さい。 いずみホール音楽講座 作曲家・西村朗が案内するクラシック音楽の愉しみ方Ⅴ 『超絶妙宴!~驚異の技法を読み解く~』 <日時> 2015 年 2 月 27 日(金)19:00 <出演> 講師:西村朗(作曲家、いずみシンフォニエッタ大阪音楽監督、東京音楽大学教授 演奏:い ずみシンフォニエッタ大阪メンバー 高木和弘(ヴァイオリン)/馬渕昌子(ヴィオラ) 林 裕(チェロ)/碇山典子(ピアノ) <曲目> パガニーニ:カプリース op.1 より No.1、No.4 リスト:超絶技巧練習曲集より No.1「前奏曲」、No.4「マゼッパ」 西村朗:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番「霊媒」 ベリオ:「セクエンツィア VI 〜ヴィオラ・ソロのための」 西村朗:チェロとピアノのための「リチュアル」 ラヴェル:「ツィガーヌ」 <料金> 均一¥500 主催:いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕 平成26年度 文化庁劇場・音楽堂等活性化事業 ◆ チケットに関するお問い合わせ・お申し込みは「いずみホールチケットセンター」 TEL(06)6944-1188 ◆ 公演内容に関するお問い合わせは「いずみホール広報担当:森岡・北嶋」までお願い致します。 TEL(06)6944-1130 1/3 <プロフィール> 西村 朗(お話)Akira Nishimura(Lecture) 作曲家。1953 年大阪市に生まれる。東京芸術大学及び同大学 院に学ぶ。西洋の現代作曲技法を学ぶ一方で、在学中よりアジア の伝統音楽、宗教、美学、宇宙観等に強い関心を抱き、そこから 導いたヘテロフォニーなどのコンセプトにより多数の作品を発 表している。日本音楽コンクール作曲部門第 1 位(1974)、エリザ ベート国際音楽コンクール作曲部門大賞(1977・ブリュッセル)、 ルイジ・ダルッラピッコラ作曲賞(1977・ミラノ)、尾高賞(1988・ 1992・1993)、中島健蔵音楽賞(1990)、京都音楽賞[実践部門賞] (1991)、日本現代芸術振興賞(1994)、エクソンモービル音楽賞 (2001)、第 3 回別宮賞(2002)、第 36 回(2004 年度)サントリー音楽賞、第 47 回毎日芸術 賞(2005)等を受賞。この他、02 年度芸術祭大賞に「アルディッティ SQ プレイズ西村朗 『西村朗作品集 5』」が、05 年度芸術祭優秀賞に「メタモルフォーシス・西村朗室内交響 曲集」が選ばれる。 ウルティマ現代音楽祭(オスロ)、 「ノルマンディの 10 月」音楽祭(ルーアン)、アル ディッティ弦楽四重奏団、クロノス・カルテット、ELISION、ハノーヴァー現代音楽協 会等から新作の委嘱を受け、ウィーン・モデルン音楽祭、「ワルシャワの秋」現代音楽 祭、MUSICA・ストラスブール音楽祭、ブリスベイン音楽祭等において作品が演奏され ている。 現在、東京音楽大学教授。いずみシンフォニエッタ大阪の音楽監督。2010 年より草津 夏期国際音楽アカデミー&フェスティバルの音楽監督を務めている。2009 年から 3 年 間、NHK-教育「N 響アワー」司会者をつとめた。 2013 年紫綬褒章受章、大阪市市民表彰を受ける。 2/3 高木和弘(ヴァイオリン) Kazuhiro Takagi フランス国立リヨン高等音楽院を首席卒業。南メソディスト大学、シカゴ芸術大 学に学ぶ。エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞、ジュネーブ国際音楽 コンクール第 3 位。2005 年度文化庁芸術祭新人賞、大阪文化祭大賞受賞。 現在、ダラス室内交響楽団コンサートマスター、リリス・チェンバー・オーケスト ラのリーダー。長岡京室内アンサンブルのメンバー。 馬渕昌子(ヴィオラ) Shoko Mabuchi 桐朋学園大学卒業。ABC 音楽振興財団の奨学金を得て、パリ国立高等音 楽院大学院修了。イタリアのパオロ・ボロチアーニ賞第 2 回国際弦楽四重 奏コンクール第 3 位および特別賞、東京国際音楽コンクール室内楽部門 第 2 位およびアサヒビール賞、ミュンヘン国際コンクール第 3 位。アンサン ブル・ベガ、サイトウ・キネン・オーケストラ、紀尾井シンフォニエッタ東京、ヴ ィルタス・クヮルテットのメンバー。 林 裕(チェロ) Yutaka Hayashi 東京藝術大学を卒業。日本音楽コンクール第 1 位。フライブルク高等音楽 院を首席修了。黒柳賞、青山音楽賞、松方ホール音楽賞、大阪文化祭賞グ ランプリ、2009 年度音楽クリティック・クラブ賞など受賞多数。CD「SOLO ist」にシュタルケルが讃辞を寄せたほか、レコード芸術の特選盤になった。 元・大フィル首席。現在、相愛大学准教授、神戸女学院大学講師。 碇山典子(ピアノ)Noriko Ikariyama 神戸女学院大学音楽学部卒業、同研究生修了。パリ・エコール・ノルマル音 楽院ピアノ科、室内楽科卒業。M.ヴラドコフスキーに現代音楽奏法を学び、J. ルヴィエのもとで研鑚を積む。フランス音楽を中心に幅広いレパートリーを誇り、 特に現代音楽の演奏に定評がある。CD「オパール光のソナタ/碇山典子プ レイズ西村朗」、「ラ・カンパネラ」、「プーランクピアノ作品集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」(全ピ アノ曲)をリリース。 3/3
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