輻射窯ガスオーブンの可能性 - 業務用オーブンのキュウーハン

1961年(昭和36年)、日本で初めての遠赤外線ガスオーブンの開発秘話
キュウーハン創業当時の時代背景
【リンナイ社とドイツのシュバンク社が技術提携】
「コンロを自分で作りたい!」と熱い想いを抱いた内藤秀次郎氏が、竹馬の友であ
った林兼吉氏と一緒に1920年に設立した「林内商会」がはじまりです。
1955年、内藤明人氏(現会長)が西ドイツのシュバンク社の世界初の発明の赤外
線表面燃焼技術(シュバンクバーナー)の運命に出会いました。その赤外線の可能
性を感じた内藤氏の努力が実り、1958年にはシュバンク社との技術提携が実現、
赤外線ガスバーナーの製造販売が開始されました。当時、年商6億円だった株式
会社林内製作所(現リンナイ)が支払った業務提携契約金は、年商の1/3に当たる
2億円だったとか。しかし、この英断がリンナイの運命を切り拓きました。シュバンク
バーナーの技術を応用した遠赤外線ストーブや焼き物器は大ヒットし、現在のガス
機器国内トップのリンナイ(2015年度 年商3,199億円)の基礎を築いたのです。
シュバンクバーナーを使って美味しく焼きたいという「想い」は、日本初の遠赤外線ガスオーブンをカタチにしました。
従来のガスバーナーでは美味しく焼けなかった食材でもシュバンクバーナーで焼くと備長炭に匹敵
するほどの美味しい焼き上がりとなることを知って、シュバンクバーナーをオーブンに搭載したいと
いう「想い」を抱くようなったのが、遠赤外線ガスオーブンの開発のはじまりでした。
国産タイヤ第一号は
久留米で製造されました。
(ブリヂストンの発祥地)
株式会社久販(現キュウーハン)
1959年創業(昭和34年)
1961年、日本初の遠赤外線ガスオーブンを開発したメーカー
として国立科学博物館 産業技術史資料情報センター・データー
ベースに登録されています。
当時、シュバンクバーナー搭載のリンナイ製品は、燃焼部(赤外線放射体)を露出させた開放型の
ガス機器に限定されており、赤外線ストーブや焼き物機等がその代表的な商品でした。
従来、燃焼負荷が発生する密閉型のガス機器にはシュバンクバーナーを搭載するのは不可とされ
ていました。それでも美味しさを追求するには、遠・近赤外線を放射して備長炭に匹敵するシュバン
クバーナーをオーブンに搭載したいという「想い」は深まるばかりでしたが、その「想い」は久販創業
後2年に及び密閉型ガスオーブンにシュバンクバーナー搭載の試作実験を重ねた結果、燃焼部(赤
外線放射体)の背面の混合管を冷却をさせることで燃焼負荷の発生を抑えることに成功しました。
その冷却構造の特許を申請すると1961年遂に日本初の遠赤外線ガスオーブンが誕生しました。
キュウーハンの遠赤外線ガスオーブンの開発から10年以上経った1974年、
リンナイ社では業界初のシュバンク式ガス赤外線バーナー搭載の家庭用グリ
ル付ガステーブルコンロを発売、初年度40万台の大ヒッ トとなりました。
「石窯焼き」を遠赤外線技術で再現する輻射窯ガスオーブンの特許構造
古代の石窯は、カンカンに熱せられた石壁から強力な遠赤外線の放射熱が発生。「窯前」と呼ばれる熟練の職人がたっぷり水を
含ませたモップで、熱せられた石壁を拭いて高温蒸気を発生。高温蒸気と遠赤外線(輻射熱)の相乗効果で熱回りが均一となり、
火通りを増しながらも乾燥焼きを抑え潤いのある焼き上がりとなります。これが古代の熟練職人「窯前」の石窯製法でした。
輻射窯は、レンガを積み上げ、薪や炭を燃料とする石窯ではなく、遠赤外線を使った特許技術で「石窯焼き」を再現するガスオーブンです。
古代の石窯の凹凸の炉壁から照り返される遠赤外線を再現する為、炉内天井に石窯焼きドーム(高効率反射装置)を設けて、遠・近赤外線の放射熱が
万遍なく生地に降りかかる構造です。また、古代の窯では、たっぷりと水を含ませたモップを使って高温蒸気を発生させて生地に潤いと火通りをよくしていましたが
輻射窯は、ガスの燃焼水分を含んだ気流を炉内で対流させて、生地に適度な潤いを与えて焼き過ぎることなく均一の焼き上がりにします。
遠赤外線燃焼技術関連発明
特許№3920290号
特許№5346179号
特許№3701920号
特許№5215430号
特許№5215430号
特許№4464287号
特許№4781317号
(発明項数2件)
(発明項数4件)
(発明項数4件)
(発明項数1件)
(発明項数1件)
(発明項数5件)
(発明項数6件)
涼厨関連発明
特許№5595299号
特許№5502934号
(発明項数7件)
(発明項数6件)
高効率反射装置(石窯焼きドーム)
特許№3639129号
特許№5791300号
実案№3158935号
実案№3113670号
(発明項数4件)
(発明項数1件)
(発明項数4件)
(発明項数10件)
下火・直火式ガスバーナー
特許№3839435号
特許№4317857号
(発明項数2件)
(発明項数1件)
「石窯焼き」のホンモノの遠赤外線技術を「味」にお役立てください。
2008年「石窯焼き技術」、2014年「石窯焼き」+涼厨効果が加わって2度の受賞!
※一般社団法人遠赤外線協会は、経済産業省 製造産業局関連の遠赤外線調査研究機関(非営利)です。
2008年度
受 賞
2014年度
受 賞
■遠赤外線協会主催「優秀製品・技術賞」受賞者抜粋
✲遠赤・近赤ヒーターシステムを用いたスチームオーブンレンジ「ビストロ」を開発した
2009年度、パナソニック株式会社が同賞受賞
✲次世代ディスプレー製造用高性能遠赤外線真空乾燥装置(共同)を開発した
2009年度、株式会社ノリタケカンパニーリミテド、中部電力株式会社が同賞受賞
✲遠赤外線ガスグリル高スモークオフ グリルを開発した
2011年度、リンナイ株式会社が同賞受賞
遠赤外線協会が定める製品別認定基準に
適合しているか認定審査委員会が審議・判
断し、認められた場合、与えられるマーク
です。キュウーハンは、業務用オーブン第
一号の認定を取得しました。
2015年2月3日
すべての人が使いやすくシンプルで明快なシュバンクバーナー搭載の遠赤外線ガスオーブンです!
備長炭に匹敵する美味しさ! 強制給気ファン不要の自然給気方式は輻射窯だけ! 業界№1、低CO濃度の安全の高いガスオーブンです!
例えば、200℃設定にて温度を立ち上げた場合、
所要時間として50分ほど電気窯がかかるのに対
して、輻射窯はガスの強い火力により200℃を
約20分で立ち上げます。
また、各段は独立分離構造(空気断熱)で外部から
の熱の影響を受けにくく、各段ごとに温度調整も正
確かつ温度のアップ、ダウンもスピーディーです。
搭載ガス赤外線グリラー
備長炭に匹敵するセラミックス・シュバンクバーナーは
2~5ミクロンの近赤外線から遠赤外線までの波長を
バランスよく放射し、食材を香ばしくジューシーに焼き
上げます。シュバンクバーナーは、輻射窯ガスオーブ
ンの炉内両サイド熱源(上火)に採用しています。
輻射窯に搭載しているガスバーナーは、上火下火共に
強制給気ファンを不要とした業界唯一の自然給気方式
です。強制給気ファン付バーナーは、工房内の空気と
一緒に小麦粉も吸引してしまうので、そのまま清掃せず
にいると空気とガスの混合比が崩れてしまい燃焼が悪く
なるリスクがあります。輻射窯は一号機以来、強制ファ
ンを使わない自然給気方式で、業界№1の安全性です。
シュバンクバーナーは、低CO濃度の極め
て安全性の高いバーナーなので、家庭
の暖房機器にも採用されています。その
ような安全性の高いガスバーナーを輻射
窯は、炉内両サイドに上火熱源として搭
載。 ※業務用オーブン設置の際は、
工房に換気設備は必要です。
搭載ガス赤外線ストーブ
東京テストキッチン&デモカーのご案内
■遠・近赤外線で再現する「石窯焼き」の美味しさと快適な「涼厨」をご体験出来ます。
お客様の焼いてみたい材料もお持込出来ます。ご一緒に検証しましょう!
テストキッチンでのパンの試し焼きは、キュウーハンのテクニカルアドバ
イザー(パン職歴20年)向後がお手伝いします。
▪テストキッチンは事前予約制
・東京都葛飾区堀切3丁目14-1
※堀切菖蒲園駅徒歩5分
カステラを新しいメニューとして採用されたい方
には、基本製法をご指導します。
通常スポンジは気泡が上部に集まるので、上と下とで
差が出ますが、この窯は均一の焼き上がりになります。
出張試し焼き
専用のデモカー
もご用意してい
ます。
遠赤外線の力は、パン、菓子のみならず芋等にも
石焼きを再現する遠赤外線の輻射熱でしっかりと
火を入れ、ジューシーな焼き上がりとなります。
大阪テストキッチン&デモカーのご案内
■遠・近赤外線で再現する「石窯焼き」の美味しさと快適な「涼厨」をご体験出来ます。
お客様の焼いてみたい材料もお持込出来ます。ご一緒に検証しましょう!
大阪ガスハグミュージアム5F 完全予約制
■ベーカリー&ベストリーコーナー
所在地/大阪市西区千代崎3丁目14-1
アクセス/地下鉄長堀鶴見緑地線ドーム前駅すぐ
■ 出張試し焼き専用のデモカーも
ご用意しています。
テストキッチンでは、
キュウーハンのパン
テクニカルアドバイザー
(パン職歴20年)向後
が講師として、開業者
向けのパンセミナーを
開催しています。
■試し焼きやセミナーをご希望される方は、大阪ガスのラボをご利用出来ます。
大阪ガス供給エリア以外のお客様、プロパンをご使用のお客様でも歓迎です。
お気軽に弊社大阪営業所にお申込みください。
キュウーハン株式会社 大阪営業所 電話 06-4805-5015
通常スポンジは気泡が上部に集まるので、上と下とで
差が出ますが、この窯は均一の焼き上がりになります。
カステラを新しいメニューとして採用されたい方
には、基本製法をご指導します。