(2011夏) (報告書 Bさん)

2011年
北大サマープログラム参加報告書
サマ
サマープログラム参加報告書
2011年 北大サマ
1.はじめに
に
◆期間
27/08/2011~10/09/2011(2 週間)
2.留学にあたっての準備
◎持って行ってよかったもの
・デジカメ(なにかと写真を撮る機会が多いです)
・電子辞書(実際の会話では使う暇はないが、念のために)
・クレジットカード(これも念のために)
・各国の言語で書かれている会話集(色々な国の人が来ています。話のつかみに最適?)
●持っていくべきだったもの
・常備薬(現地では医薬品が高い。また成分も日本のものと違います)
・日本食(次第に恋しくなる味噌スープ)
・度胸(これが一番大事でしょう!)
基本的に大体のものは現地で調達できます。どうしてもこれだけは譲れない、というもの
だけ持っていくのがベストでしょう。
3.語学学校
◆クラス編成
私たちが通う ELA(English Language Academy、オークランド大学の一部)のクラス
編成は初日(月曜日)のテストで決まります。内容は Grammar, Reading, Writing, Speaking
で Speaking のテストは先生と簡単な面談をして自分のレベルのクラスを決め、またこの際
2 コマのクラスを Business か Topic どちらにするかも先生と相談して決めます。授業は平
日の 12:45 まで(intermediate 以上のクラス)で以降は自由時間となります。
私の場合は G,R,W は upper-intermediate レベルでしたが Speaking に自信がなかったの
で intermediate クラスにしました。また、2 コマ目については Topic を選択しました。大
体の北大生は intermediate が多いように感じました。また、時期にもよりますが、夏休み
中ということもあり学校全体に日本人が多くいました。
◆授業内容
▽1 コマ目(8:30~10:30)
受け持つ先生によって差はありますが、基本的には教科書(クラス編成時に貸し出されま
す。※書き込み厳禁)を使って文法や読解を中心に、授業を行います。日本での英語の授
業と違う点は、生徒同士でペアになってディスカッションが多くあることです。
驚いたのが、他の国の生徒が非常に積極的に発言していたことです。少しぐらいの間違
いを気にせず、疑問をぶつけている姿が印象的でした。日本人が読解はできるが話すのが
苦手、というのはこのシャイな性格が大いに関係しているのだと実感しました。
▽2 コマ目(10:45~12:45)
Topic のクラス:この授業は週ごとに異なるテーマを扱います。興味のある分野にあたった
場合、その分野に関する英語での応用力を伸ばすことができるでしょう。この授業も先生
によって違った進み方ですが、1 コマ目の授業よりも、グループでゲームをするなど、さら
に英語を「使う」機会が増えるように感じました。
私の場合は 1 週目が「adjective」、2 週目が「food」でした。
「food」の授業では、各国か
ら生徒が来ていることを生かして、ランチシェアなるものが行われました。英語の力を伸
ばすことが語学学校の目的でもありますが、このように国際交流が行えるのも留学したこ
とのメリットのひとつではないでしょうか。
(ランチシェアの様子。アラビック料理や北京ダックが見える。勿論日本食も。
)
Business のクラス:この授業を選んだ友人によるとやはり実用的な英語を学ぶようです
が、専門的な分野(主に社会・経済系)を扱うので些かとっつきにくい部分があるかもし
れません。ですが、このクラスは日本人の比率が低いこともあり、Business の分野に興味
のある人、本格的な語学力を高めたい人にはおすすめできると思います。
◆所感
選択するクラスや先生に関わらず、語学力を高めたいのならば自発的に授業に参加する
べきだと感じました。上でも述べたように日本人は謙虚になりすぎて、それが時に障害に
なることが往々にしてあります。外国人の積極性を見習わなくてはならないこともあるの
だと、こと語学に関して思いました。
現地での交友関係についても、はじめのうちは日本人の友達とつるみがちで、事実私も
日本人の友人といる時間のほうが長かったのが悔やまれます。もちろん日本人の友達がい
ると安心ですが、せっかく外国に来て外国人と友達になれるチャンスを逃してしまうのは
あまりにもったいないです。彼らは一人で異国の地に来ていることが多いです。話しかけ
られるのを待っています。それがシャイな日本人からならばなおのこと嬉しいのです。ぜ
ひ、日本人以外の友人を作ることも留学の目標にしてみてください。
4.ホームステイにつ
ムステイについて
◆通学
基本的に北大が斡旋してくれるホームステイ先はバス停に近い等、交通の便は悪くない
立地にあるようです。バスを利用する際は慣れるまでがすこし大変かも知れません。日本
のように次のバス停のアナウンスがない(中心市内のバスはあります)ので自分の降りる
バス停の近くでストップボタンを押す必要があります。また、乗る際もバス停に人がいな
いと通り過ぎてしまうことがあるので、タクシーのように運転手にわかるように合図をし
ましょう。もうひとつ、バスは時間通りに来るとは限りません。余裕を持った行動を。
◆ホームステイ
ホームステイは悪く言えば、当たり外れが大きいです。留学を希望するみなさんにあま
り悪いことは言いたくありませんが、事実、懇意にしてくれるファミリーもあればビジネ
スライクなファミリーもあります。基本的には朝は自由に冷蔵庫のものを食べ、ディナー
は家族でというスタイルは変わらないようです。その他、お風呂の利用時間や洗濯など NZ
は水が貴重なため制限が設けられていることもあります。
ホームステイは運の要素が強いと述べましたが、それも結局は本人の気持ち次第だと思
います。例えば、話をあまりしないファミリーでも自分から積極的に話しかけてみましょ
う。拙い英語でも彼らは聞いてくれます。そうでなければホームステイの受け入れなどし
ないはずですから。
5.その他
他
◆自由時間
授業は午前中だけなので、結構ひまです。ぜひ観光やアクティビティに参加しましょう。
観光名所やアクティビティの内容は観光雑誌、他の人の体験談などで嫌でも知ることにな
るので割愛します。
私が言いたいことはひとつ。NZ ではなんでもできます。お土産の山を築くもよし(郊外
にアウトレットモールが何件かあります)、アクティビティに情熱を傾けるもよし(バンジ
ージャンプや登山)、もちろん勉強に集中するのもいいでしょう(ELA をはじめ、沢山の視
覚資料があります)
。NZ の人は親切です。生の英語を使う機会に大いに触れましょう。
◆金銭面について
NZ$に換金するのは NZ に入国してからの方がレートが良いです。心配な人は空港では念
のため少し換金する程度でいいでしょう。換金する額は人によって使う額が違うので一概
には言えませんが、買い物や観光をたくさんしたい人は多めに換金しておくとよいでしょ
う。また、クレジットカードやトラベラーズチェックもあるとより安心です。長期間滞在
する人は散財しないよう家計簿をつけておくといいかもしれませんね。
◆余談
私が NZ に行った時期はちょうどラグビーのワールドカップが NZ で開催される時期にあ
たっていました。ご存じの通り、NZ ではラグビーが盛んです。偶然が重なってオープニン
グセレモニーや開幕試合を見ることができました。みなさんの行く時期にも何か特別なイ
ベントがあれば、是非行ってみることをおすすめします。一生の経験になることでしょう。
6.最後に
に
この留学が私にとって初めての海外旅行でもありました。私的な理由で 2 週間という短
期間となってしまいましたが良い経験になりました。劇的な英語力の向上には結びつきま
せんでしたが、少なくとも英語に対する抵抗感はなくなりました。自分の英語でも意思疎
通ができることの喜びと、異国の地での貴重な体験は当たり前ですが行った人にしか味わ
えないことです。
私は正直に言って、今まで英語が好きではありませんでした。それは、英語を学ぶ意味
が理解できなかったからです。どこで英語なんて使うんだ、と。今回の留学で英語でしか
コミュニケーションができない場所に身を置くことがこんなにも大変で、しかし楽しいこ
とだとは思ってもみませんでした。何千キロも離れた国の人たちとコミュニケーションが
できる英語のすごさ(語彙が乏しくて申し訳ありません)に改めて感動しました。そして、
もっと英語を勉強したいと強く思うようになれました。
最後にひとつだけ言いたいことがあります。それは私のように短い期間でもこれだけの
経験ができるということです。この報告書が、時間がなくて留学を断念しかねている人を
後押しできたら幸いです。以上、拙い文章を読んでいただきありがとうございました。