タンパクビームラインの現状

タンパクビームラインの現状
2003 年 10 月 23 日
物質構造科学研究所物質科学第 2 研究系
鈴木守、五十嵐教之、松垣直宏
BL6A
今夏のシャットダウン中に、ミラー及びミラーベンダーの更新、モノクロチャンバーの改造を行いま
した。ミラー関係の更新作業により、サンプル位置でのビーム強度が更新前に比べて約 3 倍に増加しま
した。また、モノクロチャンバーの改造により、波長変更(0.92Å〜1.33Å)が安定に再現良く行える
ようになりました。以上の作業により、さらに気軽に実験できるようになりました。
現在、半自動結晶センタリング機構の整備を行っており、来期の実用化を目指しています。また、来
年度には、延び延びになっていた、回転傾斜集光モノクロの導入を行う予定です。
BL18B
ユーザーインターフェースの共通化を目指し、カメラ架台の制御装置およびそのソフトウェアの更新
を業務委託のリガクの三浦さんが進めています。
NW12
これまで波長変更の度に、実験者が最適のアンジュレータギャップを計算して変更する必要がありま
した。2003 年秋のランより波長変更に連動してアンジュレータギャップが自動で変更するようになり
ました。
XAFS 実行時などで使われるアッテネーターが従来の 5 窓のものから 20 窓のものへ更新され、入射
X線強度をきめ細やかに設定できるようになりました。今後は、最適な蛍光信号を与えるようなアッテ
ネーターを自動選択するソフトウェアを開発していく予定です。
サンプル軸上から手動のゴニオメーターヘッドが取り払われました。ハンプトンをはじめとする規格
化されたクライオピンのみがマウント可能となっています。サンプル軸の芯ぶれがより小さくなってい
ると考えられます(確認はしていません)。前期の実験状況を見てこのような判断をしましたが、ゴニ
オメーターヘッドを必要とする実験については、事前にご連絡頂ければ対応致します。
ネットワークと計算環境
BL-6A、18B においてデータ処理用 PC がそれぞれ2台増設されました。また、これまで BL-6A、18B
は SBSP のネットワークに属していましたが、2003 年秋のランからは独自のローカルラン環境になり
ました。ユーザーの皆様がノートPC等を持ち込まれる場合、DHCP接続ができるようになりました。
BL5 建設状況
現在光学素子の熱負荷スタディを行っています。
今後のスケジュール
11/17-
実験架台設置調整
12/5-11
ADSC Q315 設置
12/12-翌年 3 月まで
テスト実験
2004 年 4 月から共同利用実験に公開
12 月中旬から始まるテスト実験を今後募集依頼する予定ですので、できましたらご協力お願いします。
BL6A,BL18B 及び NW12 のビームタイムの配分について
2004 年 1 月から 3 月までのマシンタイムの希望調査を行います。この期間中にマシンタイムの配分
を希望される方は別紙の配分可能日表を参考にして)、配分希望書を提出してください。配分指針は以下
の通りです。
1. 緊急課題および装置の修理調整等のために予備日として配分しない日を設けています。
2. PAC の評価と配分に関して、評点の高い方の希望を日数、時期ともに優先して調整する。
3. 現状では、週末及び祝祭日のビームアライメント・各種トラブル処理等のサポート低下が見込まれ
ます。該当する日の配分は、PAC 評価点以外に、ユーザーの習熟度を加味することを検討します。
4. 外部評価の指摘により、一つの蛋白質の構造解析を 1 回の PF 訪問で達成していただくために、余裕
のあるビームタイム配分を行っていく予定です。制限はありませんので希望時間をご記入ください。
注)項目 6
5. 配分希望書に希望ビームラインが例えば 6A と書かれている場合で、既に 6A の配分日がすべて埋ま
っているような場合、他のビームラインへの振替配分では、評点が低くてもその振替先を希望して
いた課題の順位を上として配分します。
6. 皆様の希望日数合計が配分可能日数合計を上回った場合、PAC の評点の高い課題も含めて、配分日数
を調整する場合があります。これは外部評価指摘と反してしますが、2004 年 1‑3 月期もタンパク3
000用のビームタイムを30%確保する方向であるため、また NW12 をできる限り多くのユーザー
に使用していただきたいためであり、ご了承いただきたいです。
提出先:銭谷智子 (FAX:029-864-2801) <=必ず FAX で送付するようお願いします。
提出年月日
ビームタイム配分希望書 2003 年11月7日必着
Ver.20031023
外国人ユーザーの場合はコンタクトパースンが記入してください。
課題番号(注 1)
代表者
日
既配分時間
今回配分希望時間
PAC 評点
電話:
FAX:
Email:
(Email を日常使わない方は空欄にしてください。)
実験希望日(注 3)
第一希望
BL―
月
日朝 9 時から
月
日朝 9 時の間
第二希望
BL―
月
日朝 9 時から
月
日朝 9 時の間
第三希望
BL―
月
日朝 9 時から
月
日朝 9 時の間
第四希望
BL―
月
日朝 9 時から
月
日朝 9 時の間
第五希望
BL―
月
日朝 9 時から
月
日朝 9 時の間
都合の悪い日(注 4):
今回の実験計画等(必要ビームタイムの算出方法も含めて書いてください。)
化学薬品持込届けの催促の電話、メールが来たことが
ない
ある
よくある
日(注 2)
注 1. 新規課題の正式採択には運営協議会での承認が必要なため採択通知はこの希望調査締め切り以降
になります。従って新規課題でのマシンタイムを希望される場合は課題番号を空欄にしてください。
注 2. 既配分時間との合計が PAC 申請書記述の時間を越えて申請をする場合は別途 PAC 委員会長宛てに
ビームタイム延長申請(PF 事務室が対応)の提出が必要です。上記締め切り間際に提出された場
合コピーをお送りください。なお 1 課題 1 日という制限はありません。
注 3.第 5 希望までに書かれた方が配分には有利です。日を指定しない場合、指定希望日のある課題の割
り当て後に作業されるため、 多少不利です。2 日以上のビームタイムの配分は基本的に連続して
配分します。連続しない配分希望を場合はわかりやすく書いて、実験計画の欄に必ず理由を書い
てください。
注 4.ビームタイム期間中(1/16〜3/22)の都合の悪い日を書いてください。希望日以外に配分する必要が
出てきた時に特に重要です。
各種書類の提出先について
PF 企画調整担当者の事務手続きの一元化方針に伴い、出張手続き関連書類の提出先が変更になって
いますのでご確認ください。参考のため、その他の書類の提出先も一緒に示しました。これは、
6月21日現在のものであり、後日変更される可能性があります。
書類名称
PAC 申請書
提出先
共同利用第二係
(応募要領は下記 URL を参照のこと
http://pfwww.kek.jp/users_info/pac_application/)
(鈴木)
(レフリーの希望)
PAC が採択された後の事務手続き
について
ビームタイム配分希望書
http://pfwww.kek.jp/users_info/users_guide/tebiki_t.html
(
出張手続きおよび派遣届け*
ビームタイムキャンセルおよび
ユーザー間での実験日の交換
ビームタイム追加配分について
(配分結果スケジュールに書かれ
ている予備日は追加配分可能)
化学薬品持ち込み届け*
(実験日の 2 週間前までに必ず提
出すること)
共同利用実験終了届
成果論文の登録
学位論文出版票
共同利用第二係
銭谷宛てにFAXで送ってください。
希望書締め切りの目安 ビームタイム
10 月 29 日頃
1 月〜3 月期
1月 31 日頃
4 月〜7 月期
7 月 12 日頃
9 月〜12 月期 )
http://pfwww.kek.jp/kosuge/shinsei1.html
出張と宿舎に関しては放射光事務へ
ビームタイム配分に関しては
鈴木または五十嵐
鈴木、五十嵐、松垣
( http://pfweis.kek.jp/~protein/にスケジュールを載せてい
ます)
放射光事務室
放射光事務室
http://pfwww.kek.jp/users_info/users_guide/pubdb.html
別刷りを一部放射光事務へ
放射光事務へ
Tel: 029-864-5127 FAX029-864-5127
銭谷智子
Email:[email protected]
鈴木守
Email:[email protected]
五十嵐教之
Email:[email protected] FAX029-864-2801
松垣直宏
Email:[email protected] FAX029-864-2801
放射光事務
FAX029-864-2801
FAX029-864-2801
FAX029-864-2801