可視光領域で光触媒機能をもつ酸化タングステン(WO3)ナノ粉末の作製

提供者名:福岡県工業技術センター
タ イ ト ル
福岡県開放特許
2014-023
可視光領域で光触媒機能をもつ酸化タングステン(WO 3 )ナノ粉末の作製
技 術 分 野
□電 機 ・電 子
□情 報 ・通 信
□有 機 材 料
□金 属 材 料
□食 品・バイオ
□土 木 ・建 築
□農 林 ・畜 水 産
□そ の 他(
□機
■化
■無
□輸
□生
□繊
□医
)
械・加
学・薬
機 材
送
活・文
維・紙
療・介
利用分野・適用製品
・抗菌製品
・悪臭分解製品
・フォトクロミック材料
工
品
料
情 報 メ モ
詳 細 資 料:■有 □無
サ ン プ ル:■有 □無
見
学:■可 □不可
そ の 他:
化
護
従 来 技 術 の課 題 ・問 題 点
可視光で光触媒機能をもつ酸化タングステン(WO 3 )粉末の粒径は、比表面積の増加による触媒性能向
上と塗布後の塗膜透明性の確保の観点から、100nm 以下に制御する必要がある。しかしながら、一般的
な WO 3 粉末の工業的な生産方法ではナノ粉末が得られない。既報告の WO 3 ナノ粉末の作製方法は、高
コストな製造方法や粉末の粒径が揃っていないといった問題があった。
本 発 明 の 効 果 ・ 特 長
本発明は、安価なパラタングステン酸アンモニウムをタングステン原料として用いることで原料コストを抑
制でき、気相法で用いられるような高額な真空加熱設備を必要とせず、汎用の電気炉を用いて作製できる
ため製造コスト面で優位性がある。粒径は 100nm 以下で、粒径が揃っていることに特長をもつ。
技術概要(構造・動作等)
(2)本発明
(1)従来法
APT
APT
(1)への追加工程
アンモニア水
+クエン酸
錯体溶液
熱処理
乾燥
熱処理
(1)従 来 法 :WO 3 粉 末 は、パラタングステン
酸 アンモニウム(APT)を電 気 炉 で熱 分 解
する方 法 で工 業 的 に製 造 されているが、
この方法ではナノ粉末は得られない。
(2)本 発明:(1)の工 程 に、APT とクエン酸
およびアンモニア水を混合撹拌してタング
ステン錯体溶液を調製する工程と、この錯
体 溶 液 を乾 燥 させる工 程 を追 加 すること
で、80nm 程度の WO 3 ナノ粉末を製造する
ことが可能となる。(図1参照)
熱処理工程を電気炉でなく、噴霧熱分
解で行えば 0.5μm の立方体の WO 3 粉末
を作製することができる。(図2参照)
図 ・ 特 記 事 項 ・ そ の 他
500nm
図 1 WO 3 ナ ノ 粉 末 の 走 査 型 電 子
顕微鏡写真
図2噴霧熱分解を併用して作製した
WO 3 粉末の走査型電子顕微鏡写真
主 た る 提 供 特 許
登 録 番 号: 特開 2013-075778
出 願 日:平成 23 年 9 月 30 日(2011 年)
発 明 の 名 称:金属酸化物微粒子の製造方法
出 願 人:福岡県
関
連
特
許
番
号