第 20号(平成 19年 7月

鰐族工紫息軋り
第20号
平成19年7月
横浜国立大学の現状
横浜国立大学 理事(研究担当)渡 辺 慎 介
法人化を迎えてから
すでに3年が経過して、
大学も表面上は落ち着
きを取り戻してきたよ
うに見受けられるが、大
学間の競争は一層激し
さを増しており、のんび
りと落ち着き払っては
いられない状況にある。
しかも、最近では、大学・
大学院の教育に関する
と集中を∼
2.オープンな教育システムの拠点として∼「大学・
大学院グローバル化プラン(仮称)」の策定∼
3.大学の努力と成果に応じた国立大学運営費交付
金の酉己分ルール
民間4議員の主張にある「大学の努力と成果に応
じた国立大学運営費交付金の配分ルール」の一例と
して、大学の努力・成果に科学研究費補助金の配分
割合を選び、競争原理を加味した運営費交付金の試
算を財務省が5月21日の財政制度等審議会に提出し
た。新聞紙上でも詳しく報道されているように、こ
意見や要望が主として産業界など大学以外の方から
の試算で運営費交付金が増加する大学は、旧帝国大
経済財政諮問会議や教育再生会議などの場を通して
学をはじめとする13大学のみであり、それ以外の国
頻繁に述べられ、大学側に少なからぬ動揺を与えて
立大学では軒並み運営費交付金が減少する。この内、
いる。
50の大学では運営費交付金が5割以上減少する計算
事の発端は、今年の2月27日に遡る。経済財政諮
問会議の民間4議員、伊藤隆俊・東大教授、丹生宇
になり、特に地方の教員養成大学では90%以上も減
る。我が大学も減少組に入る。
これらの議論を踏まえた政府の方針は6月に発表
一郎・伊藤忠会長、御手洗富士夫・キヤノン会長、
八代尚宏・国際基督教大教授から同会議に提出され
される「骨太方針」によって明らかになる。
た資料「競争力強化のための大学・大学院改革につ
以上のように、大学をめぐる状況はめまぐるしく
いて」が発端だ。その後、文科省、国立大学協会、
変化しているが、大学はそんな騒音に惑わされるこ
教育再生会議、財務省を巻き込む議論へと発展した。
となく、教育・研究・社会貢献という大学に課せら
民間4議員の資料は、その表題の示すとおり、「成
れた使命を粛々と遂行しなければならない側面も
長力を強化するには、大学・大学院の改革が極めて
持っている。
重要である。世界中の大学がダイナミックに連携・
法人化後の大学にとってもっとも大きな課題は、
再編に取り組むなかで、日本の大学は世界の潮流か
教育改革にある。本学ではGPA制度をいち早く導
ら大きく遅れている。国際競争力の高い知の拠点づ
入して教育の質を確保するシステムを構築した。こ
くりを行わねばならない」と主張している。経済成
の制度が機能するには、個々の講義・演習・実習な
長力・産業競争力の強化のためだけに大学が存在し、
どにおける単位制度の実質化が求められる。例えば、
現下の低成長と弱い競争力の責任は大学にあるとで
授業科目を、(彰基礎能力育成、②問題発見・課題解
も言わんばかりの主張だ。詳細は省くが、彼らは次
決能力育成、③創造性能力育成、④コミュニケーショ
の3項目に開し具体的な提言を行っている。
ン能力育成など育成すべき能力に応じて分類して、
1.イノベーションの拠点として∼研究予算の選択
学生にこれら多様な能力全体を身につけさせる仕組
11−
みを作る必要がある。今年度に入学した学部生には、
するプロジェクト研究について紹介しよう。安心・
キャリアアップのためのノートを配布し、これらの
安全の科学研究教育センター(平成16年設置)は、
能力の習得状況を自らチェックする試みを開始して
本学の特徴である安全工学と環境工学に関する研
いる。
究により知られている。未来情報通信医療社会基盤
理工系の教育、特に大学院の理工系教育では、教
センターは、21世紀COE「情報通信技術に基づく
員と共に研究を遂行する中で学生は教育されると我
未来社会基盤創生」の成果を引き継ぐために平成17
が国では伝統的に考えられてきた。この考えには一
年度に設置され、情報通信技術の医療・介護への応
理あるのだが、近頃しきりに主張されている大学院
用を目指している。このセンターは横浜市立大学医
教育の改革で求められている教育の内容と、我が国
学部、及び(独)情報通信研究機構との協力によっ
の伝統的な大学院教育の内容は異なるように思えて
て運営される。6月には企業成長戦略研究センター
ならない。大学院の教育改革では、一つの分野の中
が設置予定である。企業成長の戦略とマクロ経済学
での幅広い知識や理解が求められているが、伝統的
的分析を、経済・経営の教員の協力により行う。こ
な教育では蛸壷教育に陥る大きな危険があり、幅広
れらのセンターの他にも、重心をやや教育寄りに移
い教育の実現には無理がある。
したセンターも設置されている。4月に設置された
大学の研究では、法人化後に教員の研究費が激減
地域実践教育研究センターは、地域の課題をグロー
している深刻な状況がある。法人化1年目の平成16
バルな視点から捉える教育と研究を行う。統合的海
年度の運営費交付金は、法人化前の平成15年度と同
洋教育・研究センターと学際プロジェクト研究セン
額が保証された。しかし、法人化による支出増…各
ターはそれぞれ6月と7月末に設置が予定されてお
種保険料金、銀行などの振込手数料、理事と監事職
り、前者は文理融合の海洋教育を、後者は優れた若
新設分の給与、監査法人の監査経費等々の新規支
手研究者の育成を目指す全学のセンターである。
出、緊急事態に対応するための予備費の新設…によ
このように、教員個人の独創的研究を除いても、
り、人件費を含め大学の教育研究に使用可能な経費
これだけの研究・教育プロジェクトがセンターによ
は減少した。さらに予算配分方法にも問題がある。
り支えられて活動を続けている。
まず、全予算の中から人件費と事務局経費を確保し
大学の社会貢献もまた多種多様である。市民向け
た後に各部局に予算配分する。つぎに、その配分か
の公開講座の他に、昨年からはサイエンスカフェも
ら部局事務経費を差し引き、最後の残りが研究費と
開催して市民・高校生に最先端の科学を語りかけて
して教員に配分される。このため、教育研究費の減
いる。先に述べた地域実践教育研究センターは、地
少分の大半が教員研究費にしわ寄せされてしまう仕
域の課題と向き合う「地域交流科目」を全学に提供
組みだ。平成17年度以降は、さらに毎年1%の運営
費交付金の減額がこれに追い打ちをかけている。こ
している。コア科目、関連科目という座学に加え、
プロジェクトとして地域の課題に取り組む地域課題
の結果、大学からの研究費は大幅に減り、科学研究
プロジェクトの活動を通して、学生は地域の課題を
費補助金などの外部資金を獲得しない限り、従来通
考えながらグローバルな視点を養うことのできる仕
りの研究が実施できない状況になっている。
組みとなっている。地域交流科目による教育とそれ
に関連する大学の活動は、「地域課題解決を担う人
このような状況で、大学として特色ある研究を育
成し、その成果を発信するためには、すぐ
外部資金の獲得金額(億円)
上に述べた外部の競争的資金の獲得が最重
5 0
このような困難な状況にありながら、こ
5 0
度を有効に活用する以外に方法はない。
1 1
援する本学独自の教育研究高度化経費の制
5 0
査により特色ある教育研究プログラムを支
︵江華︶亜側
費相当額の13%を大学全体で確保して、審
2 2
要課題となる。さらに、教育研究の基盤経
れまでに大学の特色となる優れた研究が創
出されている。教員個人の研究は枚挙にい
とまがないので、複数の教員の協力で実施
2
ロ寄付金
■受託研究
口共同研究
■科研費
材を実践的に育てる学生参画型実践教育『地域交流
科目』を創設するなど、地域に開かれた大学を目指
し全学をあげて様々な活動を展開し、神奈川県のイ
メージアップや全国の大学改革の行方に多大な影響
を与えた」と評価され、神奈川21世紀の会(毎日新
聞社主催)から「第9回神奈川イメージアップ大賞」
が贈られた。
18年度の実績で上記4種類の外部資金の合計が21億
研究成果を社会貢献に生かす方法として、企業と
の共同研究や企業からの受託研究の実施が挙げられ
る。本学では、これら産学連携に関する社会貢献を
産学連携推進本部が行っている。産学連携の活動状
し、問題点がある場合にはただちに改善する体制を
円程度の獲得状況は、横浜国大規模の大学では特に
多いというわけではない。さらなる獲得も期待でき
る。なお、企業からの共同研究や受託研究の獲得件
数・獲得金額も重要であるが、最も大切な点はその
成果にある。企業の方から喜んでもらえる共同研究・
受託研究の成果の有無はアンケートにより毎年検証
敷いている。
大学の存在価値は、その成果によって測られる。
優れた教育による学生の能力開発、有為の人材の輩
況は、共同研究などの実施件数やそれによって獲得
した金額により把握できる。右の図は、下から科学
出。独創的研究による新たな思想や文化の創出、新
研究費補助金、共同研究、受託研究、寄付金の獲得
金額を平成13年度から18年度までの6年間の変化が
理解できる形にまとめた。獲得金額はどれも増加傾
向にあり、特に共同研究はこの6年で6割増、受託
研究は約3倍増の勢いである。しかしながら、平成
果をもとに現在を的確に分析し、未来に対して提言
財団法人 公益法人協会
しい事実の発見、新規技術の開発。教育と研究の成
をする役割を大学は担っている。横浜国立大学がそ
のような大学になれるか、いま、それを問われてい
る。
〒113−0021東京都文京区本駒込2−27−15
TEL03●3945●1017FAX03●3945−1267
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p)を ご覧 くだ さい。
一3−
l学部学生数
8500
8000
数字で見る横浜国立大学
癖 7500
胡 7000
朴
6500
朴 6000
理事(
研究担当)
渡辺
慎介
SSS■ l
l
■SS■iSS
5500 ■■書喜 − ■喜=− 〃喜 − 書喜 − 書喜 I
5000 H15 H16 H17 H18 H19
年度
l大 学 院 学 生 数
【 外 国 人 学 毒針 学 部 研 究 生 数
370
2700
2600
!
銀 350
棚 330
露 3.
。 癖 2500
詳 細0
澄 2300
∧d
く
畦 290
怠
270
《 2200
2 100
2000 日15 冊 H17 日18 H19
250 H15 年度
H16 H17 H18 H19
年度
l・
外 国 人 大 学 頻 出煎 学 院 研 究 生 教
狂 遥 ヨ 遠 篭
;
害
; 530
! 510
臣 的
卦 410
㍑
620
貫
湘 600
酎
胴
服
紹
370
350 H15 転勒
蜘…
520
H16 . H17 H18 H19
年度
500 H15 H16 H17 H18 H19
抑
㌦♂
年度
l
.職 員 数
! ヽ
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マ寧 ぬ、ら わ め、る こ と
・
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慧
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・
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・
・
・
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.
・
−・
300
ケ
線
版
画
嘉
●学 部 か ら大 学 院 へ の シ フ ト
学 部 学 生 定 員 を大 学 院 に 振 り替 え
副
●留 学 生 数 の 一 時 的 減 少
厳 格 な 入 国 審 査 に よ り、一 時 的 に 中 国 人 等
昌
:
: H15
H16
芸
H18
蔓
・
曇
曇
…
蓋
…
運
転削
掴 j
H19
+オ
淵棚 .
融画廊曹
甑輌 蜘㈱肌 .
細
ー4−
<特別企画>
今回は第20号という一つの「区切り」の号でもあるため、横浜国大(工学部)のDNAでもある「弘明寺」
に思いをはせ、古き時代を良く知る方々のご登壇をお願いした。
併せ最近の国大を併掲することにより、「弘明寺」から「常盤台」への
横国航路
の1ページを描けれ
ばと願い企画した。
その為、お三方(佐藤・原田・村松)の座談会を皮切りに支部として活動されてる東海・近畿支部、並
びに永い歴史のある六郷会・横浜会・三水会・遠洲会の各会長様に「現状」を紹介して頂いた。加えて、
東海・近畿の方に「随筆」をお願いした。こうした当方の一方的なお願いにも拘らず、短期間に「ご投稿」
頂けた事、この紙面を借り厚く御礼申し上げる。
一方、現在の常盤台の同窓会として、友松会(教育)・富丘会(経済)・工学部同窓会連合の3同窓会をホー
ムページから抜粋掲載し、その連絡先を明らかにした。
佐藤菊正(左奥)/横浜工業会 理事/ページ6
村松四郎(右奥)/ 同上 監事/ 同上10
原田 明(右前)/ 同上 監事/ 同上8
横浜工業会 事務局 内田條治(左前)
−5−
工学部発足当時の弘明寺
佐 藤 菊 正
「横浜工業会だより」
かった。しかし、横浜工業専門学校最後の3年生は
第20号が発行されると
聞き、大きな慶びを禁じ
得ません。今回、豊倉埋
事長は第20号を記念号
と位置付け、20年前を振
り返って「弘明寺の思い
出」を掲載したいとのご
在籍していたので新旧入り混じった複雑な状態でし
た。
意向を踏まえ、工学部発
足当時および、横浜工業
専門学校終焉の状況に
就いて以下の一文を纏めました。
終戦後(昭和24年5月1日)、大きな学制改革が
断行されて新制大学が誕生しました。横浜工業専門
評価に繋がるものであり、本校が大学に移行しても
学校(横浜高等工業学校)は文部省の1県1総合大
学の方針によって総合大学中の工学部として進むこ
とが決定し、横浜国立大学は神奈川師範学校、神奈
川青年師範学校、横浜商業専門学校(横浜高等商業
学校)、横浜工業専門学校(横浜高等工業学校)を
母体として学芸学部、経済学部、工学部の3学部で
発足しました。
この時点で冨山 保学長、阿部 滋弘工学部長が
横浜工業専門学校最後の卒業式が昭和26年3月20
日に挙行されました。卒業式に当たり本校第1回卒
業生である阿部滋弘工学部長兼横浜工業専門学校長
は「本校創立以来一貫して変わらなかった名教自然
の教育理念を強調し、学校の評価は卒業生の社会的
これまでの評価は引き続いて得られることを信じて
いる。」と述べ、最後の式辞としました。この様に
して横浜工業専門学校は昭和26年3月31日に廃止さ
れ、横浜国立大学工学部へ完全にバトンを渡して32
年の歴史を閉じました。
誕生し、工学部ま機械工学科、化学工業科、電気化
学科、建築学科、造船工学科、電気工学科、夜間機
械工学科、夜間化学工業科の8学科編成となりまし
た。ここで、工専最後の卒業生の言葉を紹介します。
その頃の思い出:N生(29期卒)
「昭和26年卒業で旧制の最後です。また、名教自
然教育の恩恵に浴したのも我々が最後です。在学当
時は末だ終戦後の混乱が続き、経済状態も甚だ悪く、
教室の片隅で煙管でキザミを吸い、焼酎でコンパを
やり、定期戦を観たり、科内クラスマッチに裸足で
飛び回り、また、記念祭、麻雀など応化の伝統的な
明るい学生生活を送れたのはひとえに先生、先輩諸
氏の腸と感謝しております。
私は昭和25年5月1日東京工業大学大学院特別研
究生後期2年を中退し、誕生したばかりの横浜国立
大学工学部工業化学科に赴任しました。
創立当時、横浜国立大学は大学事務局は弘明寺、
学芸学部は鎌倉、横浜分校(一般教養)は立野、経
済学部は活水ケ丘、工学部は弘明寺に夫々分散して
存在し、所謂「タコ足大学」でした。
横浜国立大学の入学式は昭和24年7月20日、関学
鈴木煙洲校長の教育方針を受け継いだ冨山 保校
式は24年11月3日、共に経済学部講堂に於いて挙行
されました。
長は終戦後の学制改革における横浜国立大学創設の
一方、横浜工業専門学校は昭和25年10月29日に創
立30周年記念式典を挙行し、この30年間における創
立時の苦労、関東大震災後の復興、戦中戦後の苦悩
等を乗り越えて新制大学への移行が実り、その任務
を果たして幕を閉じ、横浜国立大学工学部が誕生し
ました。
浜国立大学発足に当たり、新制大学である本学が旧
工学部は昭和24年5月に開設していたので、1,2
年生は在籍していましたが、3年生は在籍していな
た新制大学に限って大学院を置くと言う原則を発表
中心となって大変な努力をされました。それは、横
制大学と区別されない様、学内に「大学人事委員
会」を設置して教授陣の充実を図り、旧制大学に劣
らない横浜国立大学を目指して最善の努力をされま
した。
しかし、昭和27年、文部省は旧制大学から移行し
した。これに対して冨山学長は「新制大学と旧制大
ー6−
学とを区別すべきではない。このような区別をすれ
ば新制大学に真の発展・充実は望めない言日専門学
校より移行する新制大学であっても、真にその価値
ありと認められる大学には大学院を設置すべきであ
る。」と強く文部省に進言したが、認められなかっ
た。弦において、冨山学長は任期中ではあるが、今
後は学外に在って及ぶ限りの声援を送ることを心に
決め、昭和27年8月5日付けで任期を待たずに退任
された。
後年、冨山初代学長は、当時の心境を以下のよう
に語られた。
「自分の信ずるところによれば、新しい学制制度に
より生まれる大学は、その組成学校が旧制の大学或
はいずれの専門学校たるを問わず、それらの間に差
別を附すれば到底新たに生まれ出る大学の真の発達
充実は期しえない。
然るに昭和26年より27年の噴、文部当局は旧制大
学より移行した大学に限って大学院を付設するとい
う原則を樹てられた。これに対して不肖は上記の理
由により強く反対の意を進言した。
旧専門学校より移行する新制大学と錐も真にその
価値ありと認められるものは同様に大学院を設置す
べきであると主張したが、微力にして認められなかっ
た。大学に移行するに当たり、多年同僚として協力
し来たが、既に学校を去った人々、および新たに大
学移行後、本学に来られた人々に対して何の顔(か
んばせ)あってまみえんかと憂悶し、退陣せざるを
得ない窮地に陥らざるを得なかった。
(日本化学工業 昭和45年3月)
しかし、当時の横浜国立大学は残念ながら人も金
も設備も乏しく、現在のように恵まれた研究環境か
らは程遠い厳しい状態でありましたが、我々教官は
このような環境にもめげず、研究に取り組み、高い
私は昭和33年10月、阿部滋弘工学部長、東京工業
大学有機化学教室星野敏雄教授、大田正樹助教授の
ご指導によって学位論文「プロパルギルアルコール
誘導体に関する研究」を東京工業大学に提出し、工
学博士を授与されました。このように、工学部は創
立以来、学長を初めとして 工学部長、全教官が研
究成果を挙げるべく協力し、優秀な卒研生を指導し、
論文作成に向けて尽力した成果が蓄積しました。
しかし、昭和35年噴、工学部の教育及び研究施設
は旧式で老朽化したので教授会と工学部関連の有識
者間で一日も早く改善し、設備の充実を図らねばな
らないとの声が高まりました。これを受けて昭和36
年12月、横浜国立大学工学部施設充実後援会が発足
し、国家予算に頼らないで、工学部が自分たちの努
力によって有志から募金して戴き、施設に改善、充
実を実現しようと立ち上がりました。
本後援会の会長は元首相 石橋湛山、顧問は大日
本精糖㈱社長 藤山愛一郎、神奈川県知事 内山岩
太郎、横浜市長 半井 清、川崎市長 金刺不二太
郎、横浜商工会議所会頭 田中省吾、川崎商工会議
所会頭 根本 茂、神奈川県経営者協会会長 箕浦
多一、生産性協議会会長 李家 孝、ニューグラン
ドホテル会長 野村洋三、横浜国立大学長 黒澤
活。理事には財界、産業界有力者が就任されました。
募金の成果は2億1,600万円に達し、工学部図書
館(鉄筋コンクリート2階建、建坪191坪)、工学部
研究センター(鉄筋コンクリート5階建、建坪143坪)
が完成した。この計画の成功が工学部発展の導火線
となり、現在の大学院大学設置の実現に繋がりまし
た。以後は迫って機会を得てお話を申し上げます。
成果を挙げました。
−7−
以 上
「横浜工業会への改革成長への期待」
昭和20年(応用化学科卒)原 田 明
僕は昭和18年4月
1943年)に弘明寺にあっ
た横浜高等工業学校の
応用化学科に大きな希
望にあふれて入学した。
徒は国内の軍需工場で兵器増産の為に学徒動員の名
のもとに労働者として分散して兵器の生産業務を担
当した。
僕は応用化学科の仲間12名と一緒に当時、川崎駅
前にあった東芝堀川町工場の真空管製造工場で、日
「名教自然」の大きな石
碑が弘明寺の市電の終
点を降りて直ぐ停留所
前の校門を入った近く
の芝生の植え込みの中
に奪え立ち、大変誇ら
しい気分で入学式に望んだ記憶は80歳を過ぎた今で
本が無条件降伏で敗戦を迎えた昭和20年8月15日
も鮮明に覚えている。
敗戦の月の翌月の9月には戦時中の文部省令の侭、
当時の徹底した軍国主義教育の中で中学校時代を
(1945年)まで、ほぼ1年半の間、度重なる米軍の
艦載機による空襲の危険に晒されながら作業に従事
し、その間一度も弘明寺の校舎で纏まった教育を受
ける事もなく毎日真空管の材料部品の製造作業を続
けていた。
ところが敗戦後も学校に戻ったのも、束の間で、
過ごして来た僕達にとっては横浜高等工業学校は、
昭和20年9月末には強制的に卒業させられてしまっ
た。
かなり自由闊達な、のびのびとした雰囲気の学校で
僕が今でも大事に家に残してある卒業証書には横
あった。
浜工業専門学校校長、富山保先生の名前が記載され
一番、始めに吃驚したのは入学の手続きの書類の
ている。
最終欄に、右本人 原田 明と自分の名前だけを妃
思えば僕達の学校生活は毎日が死と隣り合わせに
入するだけで保証人の署名棚が無い事であった。こ
向かい合って過ごした灰色の青春時代であった。始
の時、学生の個人の人格を認め信用するという教育
から全く勝ちめの無い無意味な戦争を始めて最後に
の基本の「名教自然」の精神の一端に触れる事が出
は無条件降伏した日本政府の指導者を僕は今でも許
せないし、昭和天皇にも戦争責任があると僕は考え
来感激した。
特に応用化学科では三無主義の教育の徹底で、主
として午前中は個性豊かな先生方から大変熱のこ
ている。
もった授業を受け午後は主に化学分析の実習時間で
敗戦の結果、惨めな戦後の荒廃した環境の中で卒
業した僕達にとっては横浜工業会の存在など殆ど関
4人がグループになって協力して化学分析実験の作
係のない事であった。ましてや戦後新しい教育改革
業をする楽しい時間割りが多かった。
が実施され6・3・3教育体制に大きく変わり全国
試験が全く無いので一体自分がどの程度の学力が
一斉に誕生した新制大学の一つとして横浜国立大学
付いたのか不安になる事も度々あったが楽しい一年
は新しい道を歩き始めた為に旧制高等工業学校や工
間の学生生活であった。
業専門学校との関係はかなり疎遠になって来てい
入学後1年間程すると太平洋戦争もかなり日本軍
た。
の劣勢が目立ち始め、昭和19年に入ると文武省令で
大正14年に発足した全校卒業生を主な会員とする
学校名も全国の高等工業から工業専門学校に改めら
横浜工業会も発足後間もなく、学校の各科毎に発足
れ就学期間も3年間から2年半にに短縮されてし
した各科別の同窓金が結成され、それぞれが積極的
まった。
な名簿の発行を始め色々な独自の行事を開催する様
文科系の学徒は昭和18年10月になると徴兵猶予制
度が政令で廃止され、学徒出陣で戦場の前線の戦闘
になった為に全校一体の横浜工業会の活動は減衰し
始めていた。
要員として狩り出され、一方、僕たち理工科系の学
−8−
其処へ追い打ち掛ける様な戦時中の大掛かりな学
横浜工業会が旧制横浜高等工業学校の卒業生の
徒動員による学校閉鎖と敗戦後の新制大学の移行等
で多くの障壁が立塞かリ工業会としての活動は殆ど
方々の単なる懇親機関であってはならない。
現状維持では高齢化が進み先細りの組織になって
消滅状態になってしまった。
昭和55年に入り工学部創立60周年を契機として、
しまう恐れが大きい。
財団法横浜工業会設立が企画され設立基金の募集が
大学を卒業した後も、其処に参加すれば最新の学
開始された。熱心な募金活動の結果2億6,800万円
の浄財が卒業生、関係企業、工学部教官等の協力に
問的知識や新しい知的交流ネットワークに参加出来
る事が期待出来れば多くの今後も新入会員を迎える
より集められたと言う。これらの基金を運用してそ
ことが出来るであろう。
僕がライフワークとしている総合的品質管理
の金利収入で国立大学工学部への研究助成活動等が
(TQM)の分野では、広く一般企業、市民にも門戸
昭和55年から開始された。
所が15年近く続いた日本のバブル崩壊後の平成大
を開いて毎月、日本科学技術連盟の高円寺の本部ビ
不況の煽りを受けて発生したゼロ金利政策時代の
ルで会員は誰でも自由に参加し討論出来る「QCカ
影響で預金金利は年々先細りした侭今日に至ってい
フェ」を開催しているが、毎回の討論が活発で大変
る。財団法人としての運営上の法的規制があるので
止む得えない制約はあるが安全性の保証が日本より
好評である。
高い欧米の政府・公社債並の5%程度の金利収入が
大のキャンパスの部屋を借りて、サンドイッチと
あれば、元本2億円でも年間1,000万円の金利収入
コーヒー程度の軽食を用意して1,000円会費程度の
が期待出来る筈である。
気安さで、大学の教授や卒業生の先輩の専門家を交
夕方から弘明寺の横浜工業金のピルか又は横浜国
横浜工業会の年間研究助成金を民営化の観点から
えてテーマを絞って3時間程度の短時間で艮いから
再度見直して年間800万円程度まで引き上げる工夫
討論出来る様な「工業会サロン」を始めて見てはど
を、工業会の中に新しい検討委員合を発足させて研
うであろうか、要は大学と卒業生にとって有益な相
究をしてみる事を提案したい。石橋は叩けば叩く程
互啓発の土俵を工業会があの手、この手を多彩に取
色々な不安要因が見つけだされ、ともかく止めてお
り混ぜて、従来から大きな癌になっていた見えない
こうという結論しか得られない。要は誰がどうリス
心理的な壁を少しづつでも艮いから取り除いて行く
クを取れば新しい仕組みや手段を見付られるかとい
事が必要である。
現状のまま放置すれば横浜工業会に入会する動機
う前向きな討論が望まれる。「石橋は叩けば叩く程
づけが乏しく、これから大学や大学院の卒業生は自
渡れない」は古今の鉄則である。
大学の運営を含めて法人活動の規制の権限委譲は
今後急速に進展する。横浜工業会の基本的な運営や
分が卒業したら何処のどの様な組織に加入すれば良
いのか迷ってしまっているのが実態である。
大学卒業後も新しい知見を獲得し、新しい仲間を
組織の見直しを含めて再検討、再構築を求めたい。
次ぎに、大切なのは、旧高等工業、工業専門学校、
増やして行ける様な「自由な広場」を提供し続ける
新制大学の卒業生や硯在在学中の学生諸君との心理
事の出来る横浜工業会に変身して欲しいと願ってい
る。
的の断絶の壁の解決方法への新しい取り組み方であ
る。
ー9−
横浜高等工業学校の弘明寺時代
村 松 四 郎
(昭和17年9月電気化学科卒業)
昔の事を知る人も少な
ゼランと煙洲先生が名付けた3艇を持った端艇部は
くなりつつありますが、
110連勝を誇り現在の国体に相当する当時の明治神
地下鉄弘明寺駅前に在っ
宮大会でも優勝し、現在も神宮大会の記録の銅版に
た横浜高等工業学校(以
その時のメンバー名が刻まれています。
下略して横浜高工)は一
音楽部では大正末期煙洲先生にピアノをおねだり
時期横浜工業専門学校と
呼ばれた時もありました
した時、先生は一番良いのを買おうと言って、日本
に2つしかなかった境のベッヒシュタインフルコン
が、現在の横浜国大工学
サートピアノ(当時5,800円)をポケットマネーで
部の前身です。
学生達に買い与えた事は有名な話で、このピアノを
そして此の学校が大正
六年境から横浜市が広大な敷地を寄付し、神奈川県
弾きたくて東京から有名なピアニスト達が、横浜高
工のバラック講堂に見えられたそうです。
が当時75万円を出して校舎と各設備を造り、それら
その頃の学校行事の大きなものは対高南野球定期
を国に寄付して国立(当時は官立と呼んだ)の高等
戦で6月始めの開港記念日に行はれた定期戦はハマ
工業としては日本で9番目の高工として設立された
の早慶戦と呼ばれNHKで全国放送をされて横浜市
ものです。そして当時の東京高工校長手島精一氏の
民を二分して熱狂させたものです。特に高工側に「し
推薦で鈴木達治(雅号を煙洲)先生が初代校長にな
られたのです。
じみ屋のオッサン」と呼ばれた市民がいて、公園
球場から高工まで応援団と共に歩いて来てバラック
そして大正10年の開校式には当時文部大臣は東京
の講堂の中で先生や生徒と共に涙を流してくれまし
以外の学校には出席しないという前例を破って中橋
た。昭和17年には野球部は全国高専大会で優勝して
徳五郎大臣の出席を願って、その大臣の前で本校は
ます。
無試験・無採点・無賞罰の三無主義による教育を実
野球定期戦の次に11月の言己念祭が学校の二大行事
施すると宣言したのです。大臣及び随員の方々は驚
で3日間に3萬人以上の市民が来校し今のように飲
いたけども特に意見は言ばれなかったので我が三無
食店は殆どなく各科それぞれ工夫をこらして科学思
主義は文部大臣に容認されたものとなり、当時の教
想の普及に努めたもので特に横浜の女学生達が行列
育界に大きな衝撃を与えたのですが、煙洲先生が昭
で賑やかに来て我々の青春時代をかざってくれたも
和10年退官されるまで此の三無主義は実施され、そ
のです。
の後も先生自身の「名教自然」という造語の四文字
に表はされた自由啓発主義の伝統は先生退官後も長
く残っているのは、皆さん御存知の事です。
特に横浜には大学が無かったので市民の高工生を
見る眼も大変好意的で戦時中の食料不足の時でも切
そして此の新設高工の新進教授が煙洲先生のご努
符なしでパン等をよく学生達に分けてくれて、登山
力により海外留学等を経て研究教育により学位を授
等に行く時などよくおねだりしたものでした。下宿
与された方々が他校に比較して非常に多く電気化学
等でも親身になって世話してくださる家が多く、卒
科等は4名居られました。
業してからも長く親子みたいに面倒を見てもらった
人も多いです。世情の違いもありますが大学になっ
私共が旧制中学を卒えて上級学校を目指した頃の
てからの学生さんの方が親しみが薄いと話された方
受験雑誌の学校紹介には必ず「名教自然の」横浜高
もいました。腕白坊主の方が可愛かったのかも知れ
工と冠詞が付いていました。
ません。弘明寺周辺の美しい娘さん達は殆ど高工の
校友会活動も非常に盛んで、パナマ・スエズ・マ
卒業生と結婚されていますね。日本一の高工という
1101
ことで親御さん達も積極的だったのでしょう。
名教の碑辺高がくの春 桜花独り相親しむべきあり
伊勢佐木町の大きな喫茶店でコーヒーしか頼まな
いのにケーキやサンドイッチ等がサービスされデー
造遥去らず君いぶかるをやめよ 二十年前樹をうゆ
るの人
トを望まれたり、横浜宝塚とかオデオン座等にフ
リーパスで入って行けたり、結構楽しい学生生活を
創立80周年記念事業の1つとして弘明寺の鎌倉街
送った方々もいましたね。大正から昭和15年頃まで
道沿いの小公園の中に横浜高工創立記念碑を造り除
は特に青春の気の満ちた楽しい学生生活が過ごされ
幕式の時招待した弘明寺商店街組合の組合長もいろ
た良い世界でした。
いろと弘明寺時代の高工と高工生のことに就いて懐
しみながらも感動的な話をしてくれました。
煙洲先生もこういう元気な学生生活を見てご溝悦
煙洲先生は入学させた学生は皆自分の子息と考え
だったと恩います。弘明寺の町の人々も煙洲先生の
ているので親が自分の子息に保証人を付けさせる必
事を一番偉い人だよと子供達に教えて尊敬してまし
要は無いという考えで我々の時代の入学誓約書には
た。その頃は学校の周囲には柵は無く低い築地だけ
保証人欄はありませんでした。そして悪いから退学
で校門も両脇に柱はあっても閉める扉は無く近所の
させるというのは教育者ではない、悪い所を改めさ
方々も校内通行自由で子供達のいい遊び場でもあり
せて卒業させるのが教育であるという信念を持って
ました。その後昭和16年頃から校内の物が失くなる
居られ、思想問題で警察に検挙された学生も先生の
といけないということで周囲に柵を作られましたが
責任を以って引き取り処罰することはありませんで
校門の扉が閉められるという事は無かったと思いま
した。
す。「芝生に入るべからず」などと言う立札は一切
昭和10年頃共産主義的思想であるからと当時の第
一高等学校(所謂1中→1高→東大いう有名校)を
なく、べからずの無い学校でした。
卒業式の二日前に放校処分を受けた学生も横浜高工
陽春4月「名教自然碑」を眺めながら見る校門両
では暖く迎え入れ応用化学科で勉強させた。此の方
脇の桜の満開の時は全くすばらしいもので町の人々
は後日、東工大名誉教授、更に群馬大学学長をされ、
にも喜ばれていたと思います。
接着剤では世界的権威として尊敬されてる。
煙洲先生の校長をされたのは昭和10年までです
その頃の煙洲先生の詩です。
が、弘明寺の高工教育を受けた方々は長く「名教自
枚庭桜花
名教碑竣高専春 桜花濁在官和親
迫逢不去君休訝 二十年葡種樹人
然」の遺徳を受けている事は有難いことです。
−11−
今回の編集作業中に飛び込んで来た情報をお伝えします。
毎会
私たちが昭和12年に弘明寺の母校を卒業してから本年は70周年に当たります。全科
の同期生が集う合同クラス会を昭和42年に30周年言己念として開催して以来、5年ごと
の節目の年に欠けることなく開催し、平成14年には65周年、さらに3年後の平成17年
には68周年と続けて参りました。世話人一同は、70周年という言己念すべき年を迎えま
したので、合同クラス会の開催を提案することにいたしました。
世話人 山本(機械)・今村(応化)・片岡(応化)。河面(造船)
70周年言己念合同クラス会(ご案内)より
九十歳の集まり
健康で長生きは人生最高の幸せ
卒業70周年記念合同クラス会 2007年5月25日
片岡 修(応) 桑 靖彦(電) 山本 房生(機)
今村久寿彦(応) 林 雄二郎(電) 河面 良治(造) 木津 進次(造)
≡無主義 名教自然 の登山口から人生に入った先輩達の快挙
ー12−
公益法人制度改革と新しい公益性概念
㈲公益法人協会 副埋草長 宮 川 守 久
日本では、今110年ぶ
りの公益法人制度の改
革が行われている。来
年の12月に新法が施行
されると、現存の公益
法人約2万5千は、い
ずれも5年間の移行期
間中に身の振り方を決
めなければならないが、
その多くは新制度下に
おける公益社団法人や
公益財団法人への移行
を目指すものと思われる。その場合には、内閣府に
設けられた公益認定等委員会(都道府県では、これ
に準じた合議制の機関)により、その目的や活動内
容が公益性の認定要件に適うものとして認定される
必要がある。
この公益性の認定における基本的な要件は、「公
益認定法の別表に列挙された種類の事業であって、
不特定かつ多数の利益の増進に寄与するものを主た
る事業として行うこと」とされているが、この“不
特定かつ多数の利益’’という概念の具体的な内容は
法律上明確にはされていない。①『受益者の範囲』
が社会全般に及ぶことが、最も望ましいものの、あ
る程度の(地域的・集団的な)広がりがあれば容認
されてしかるべきである一方、(②『受益対象者の数
量的基準』を具体的に設定することは事実上不可能
であろうし、③『受益効果の直接性・間接性』によ
る線引きも、理念的には可能ではあるが、その境界
を具体的に適用判断することは至難である。また、
④『利他性』の概念も、私益そのものの排除には有
効であるが、共益については理念的には適用できる
が万能ではない。現行の指導監督基準においても、
厳密に定義づけることは困難としながら、一応「同
窓会、同好会等構成員相互の親睦、連絡、意見交換
等を主たる目的とするもの」、また「特定団体の構
成員又は特定職域の者のみを対象とする福利厚生、
相互救済等を主たる目的とするもの」は、公益法人
としては不適当と例示しているにとどまっている。
日本と同時期に公益活動団体であるチャリティ
(Charity)に関する400年ぶりの法制度改革を行って
いる英国でも、昨年11月に成立した新チャリティ法
の審議過程において、公益性の要件としてのPublic
Benefitの定義が最後まで問題となり、最終的には
制定法上は定義しないで、専らコモンローの伝統に
則り判例をもとにチャリティ委員会が具体的に判断
することになった。この結果、チャリティ委員会は、
①この判例動向とその具体的な適用方針を社会一般
が理解し易いようにガイダンスにまとめて公表する
こと、②このガイダンスについては、適宜内容を見
直し、必要に応じて改定すること、ならびに③ガイ
ダンスの発行・改定に際しては、予め公聴会や意見
公募などを実施して民意を反映させることなどが、
新法で義務付けられている。
しかしながら、英国の場合に特筆すべきことは、
上記の法制度の改正に際しても各過程毎に常に民意
を問い、単に社会一般による理解促進を求めるにと
どまらず、むしろ時代の変化に対応して市民の目線
に即した法の適用を模索する姿勢が強く示されてい
ることであろう。今般新たに発足したわが国の公益
認定等委員会による公益性判断においても、このよ
うな市民の良識が大いに反映されるよう期待してや
まない。
以上のような公益性概念に基づく新公益法人制度
の下で、歴史と伝統に立つ横浜工業会が、さらなる
ご発展を遂げられることを心より祈念いたします。
なお、今般の制度改革と新法適用につき、ご質問
・ご相談がお有りの節は、何なりと幣協会にお申し
越し頂ければと存じます。
略 歴
宮 川 守 久(ミヤカワ モリヒサ)
1935年(昭和10年生)
一橋大学法学部卒
1984年 東京海上火災保険㈱ 担害部長
1987∼1993年 米国勤務
同社理事・ニューヨーク主席駐在員
−13−
TokioMarineManagementInc.業務執行副社長
TMCiaimsServiceInc.社長兼会長を歴任
1993年 東京海上火災保険㈱ 理事・
損害業務担当
1995∼2002年
㈲東京海上各務記念財団常務埋事・事務局長・
顧問を歴任
2003年 ㈲助成財団センター理事・参与
㈲公益法人協会客員研究員
2004年 ㈲公益法人協会 理事
2005年 ㈲公益法人協会 副理事長
「気泡除去」への誘い
株式会社オーバスシステム代表取締役
鈴 木 隆 司
機械工学科(昭和28年卒)
本誌前号で紹介された「NPO法人横浜技術士懇
話会」事務局より仕事内容を紹介するよう指令をい
ただいた。ビジネスへの声援を有難くお受けする。
懇話会は多士済々、門は広く開かれ、私は技術士で
年、会社はスタートした
ないが気楽なところが気に入っている。
泡」は容易には崩壊しな
が注文はどこからも来な
い。バブルを「あわ」と
「気泡」に区別すると「気
い。それ故に多くの人が
苦悩し闘ってきたのであ
なぜ気泡なのか
その事件は入社2年目に起った。会社は後にIHI
る。それをどう取り除く
と合併することになる芝浦共同工業。400トン油圧
か。東工大や法政大など
プレスの据付現場に赴き、設計担当者とし万端を整
で特別研究員としてお世
え油圧切換弁を操作した。その一瞬プレスは建屋を
話になり、気泡の研究を
揺るがす大音響を発し、不規則に乱高下を繰返した
重ねた。気泡はどのようなトラブルの原因になるの
のである.トッグル機構であったから動きは尋常で
か。研究結果を学術論文にまとめ、海外の学会で発
なかった。戦慄が走った。何か取返しのつかない誤
表した。その数は20篇を超える。
図1 STLE学会誌表紙
りを犯したのではないか。気も動転、とっさに油圧
キャビテーション気泡の加圧は抽温上昇につなが
ポンプを止めた。引渡しを前にして受注品を傷物に
る。テスト結果を発表したら学会は、テクニカルレ
してしまった。どうする術もない。気を取り直し上
ポートとしてジャーナルに掲載し1)、表紙(図1)
司に連絡すると、「お前、エアー抜いたんか」と電
を‘AbolishingBubbles’と大書した「あわ」の写
話口で怒鳴られた。エアー抜きバルブといわれたも
真で飾った。セッションの座長からは南北アメリ
のを探し開いてみると、白く変り果てた油と気泡が
カの販売権が欲しいといわれ、大学教授の傍ら代理
噴出、とめどもなかった。そしてエアー抜きが終る
店ビジネスをこなす先生との関係は今なお続いてい
と、プレスは何事もなかったように動いたのである。
る。
ドイツのシンポジュームで知り合った油圧の大先
「気泡はあってはならない。除去さるべきである。」
生は甥が社長をしている会社で事業展開させたいと
若き日心に深く刻み込んだ。
35年が過ぎた。定年で自由の身となった時会社を
いってくれた。その会社に技術供与し15年、今では
創設した。市場原理主義の下、利益を上げるなどと
ヨーロッパの拠点となっている。また、最近ではブ
は思いもよらなかったが、社会では組織に属してい
ラジルの大学が陣営に参加してくれた。企業家から
なければ相手にされない。目的は一つ、気泡除去技
は見向きもされないが、大学の先生方の興味を引く
術確立である。
もののようだ。
気泡除去装置研究開発の過程で、日米の特許を出
それまで液中気泡を除く方法として、浮上するの
を待つか金網で拘束浮上させる位の話で、知る限り
願し、権利2)を取得したことも付記したい。
においては技術と呼べるほどのものはなかった。気
泡流は液体と気体の組合せ。無数にある。装置が世
に出れば最も多種多様な流体に使用される流体機器
たり得る。この世が続く限り使い続けられるとすれ
ば、悠久の時を生きることが出来る。わが生も無駄
でない。それは挑むに値する。
バブル崩壊の年、京都議定書が基準とする年1990
「気泡除去装置」について
図2に気泡除去装置概念図を示す。装置は流入部
と円筒管路部、テーパ管路部およびそれに続く小口
径直管部より構成される。流入部より円筒管路部に
接線方向から液を所要の流速で流入させると旋回流
が形成される。旋回流はテーパー管路部で加速さ
−14−
スープ、ミルクコー
ヒーなど身近な食品
も用途に加わった。
回 流田
食の安全安心のた
▼=噸::=:::]
め、食品用としては
サニタリータイプが
欠かせない。水から
集合気ぬ
高粘度液まで守備範
図2 気泡除去装置概念図
囲は広域に亘りユー
ザー層は当初の予想
れ、中心圧はテーパー端までの間で下降してゆく。
小口径直管部では旋回流は減衰し平行流に移行する
ので中心圧は回復上昇する。液中気泡は遠心力によ
り中心部に集合し、長手方向では中心圧力最低部に
移動集合し気柱を形成する。形成された気柱に対し
装置下流側で背圧が与えられると、放気ラインより
集合気泡として若干の液と共に流出、液タンク中で
放出される。大流量の流体中の気泡を除去する場合
通りとなった。 図3サ=タリ1型気泡除去装置
温室効果ガス削減
に世界が取り組む状況となり、気泡除去を環境技術
とする先進的役割を果さねばならない。そのために
はドイツ企業、法政大学と手を組み流体解析・計測
技術を駆使し、提示される流体条件に対する最適装
置とそれによる除去効率を提示する技術を確立する
こと。それを責務としたい。
は、概念図に示す構造体複数を内部に並列設置する
ので、気泡除去装置流量に上限の制約はない。構造
技術士懇話会について思うこと
世が進むにつれ、技術者は狭い専門分野に特化し
は簡単だが、諸元の決定、流量・粘度変動への対応、
深化を求められる。細分化された技術を横断的に結
システム上の制約などには経験が要る。
気泡除去装置はさらに液中の溶解空気を低減する
ぶ組織体に身を置き、異分野の人々と交流を図るこ
ことに使用される。手順としてポンプの吸入側に弁
とは、起業家を志す技術者に必要なことである。本
を置き、弁を絞り弁とポンプ間の圧力を低下させ液
会はその意味で極めて貴重な組織体であり、問題に
中の溶解空気を析出させる。ポンプ吸入側で気泡と
よっては懇話会メンバーとの連繋により解決される
して析出した溶解空気を液と共に気泡除去装置に送
こともあろう。私も非技術士ながら仲間に入れてい
り外部に排出させる。液中の溶解空気が減少すると、
ただいている。他のジャンルに目を向けるのも楽し
液に混入している微小気泡は急速に液に溶解し消滅
する。
い。今後の発展を祈って止まない。
参考文献
今後の課題
1)Suzuki,R.;Tanaka,Y.;Yokota,S:(1998).
ことのはじめは油圧であったが、時が移り用途は
Reduction ofOilTemperatureRise byUse
広がった。高粘度塗工液用などで製紙工業の底辺を
OfaBubbleEliminationDeviceinHydraulic
担うことにもなった。今後、各種製造業、電力・交通・
Systems,JbzmalofSbcietYOfniboltgLstsand
輸送など社会インフラを支える基盤技術として、多
もJ短ca血月蝕画eers,Vol.54,No.3
方面に利用されるだろう。食品液に気泡が混入する
2)日本特許第3261506号、US.PAT.NO.5240477
と日持ちが悪くなるため豆腐、牛乳、豆乳、コーヒー、
連絡先 株式会社 オーバス システム
本 社 〒150●0011東京都渋谷区東311ト10恵比寿ビルBl
阿佐谷事業所 〒166−0004東京都杉並区阿佐谷南3118】7
TEL O3●5347■0645 FAX03−5347−0647
E−mail:rSuZuki@opussystem.com
URL http://www.opussystem.com
l15−
当会は、会員相互の親睦と向上を
はかり、かねて母校の発展に貢献す
るとともに、教育振興など文化の向
上に寄与することを目的として設立・
運営されています。
「皆様こんにちは」
いよりひさお
友松会第17代会長 伊従寿雄
本会は「松樹千年の翠」をシンボルに、既に114年の歴史を
刻みました。発足当時は神奈川県下全域の初等教育の振興に尽
くして参りましたが、今や横浜国立大学同窓会連合の一翼を担
い、全国各地に、しかも、教育を含むより広い分野において、
社会の発展に貢献しております。
同窓の絆は互いに顔を合わせ言葉を交わす中でより強固に育
ちます。この情報化の時代、本サイトを活用され、地域差、年
代差を越えて共存、共栄、共青の誼を通ずる一端となされます
よう、また、当友松会へ皆様からのご発信をお待ちしておりま
す。
お問い合わせ・ご連絡先
友松会事務局
〒220−0073
横浜市西区岡野2−12−20 横浜市西合同庁舎・神奈川県退職公務員連盟内
TEL:045(411)2543 FAX:045(411)2544
E−mail:yuuSyOukai@nifty.com
ー16−
<報告事項>
平成 1 8 年度 総 会のお知 らせ
日時 :平成 1 8 年 1 0 月2 8 日 (
土)午前 1 0 時∼
右総会 にお ける伊従会 長挨拶
会場 :小田急ホテルセンチ ュリー相模大野
(
相模 大野ステーシ ョンス クエ ア内)
皆様こんにちは。本日の総会にお誘い合わせ多数ご参会いただき誠にありがとうございます。日頃、縁
とは不思議なものと思いつつ、今日の日付10月28日にも心が惹かれます。10は、1から4までの連続数の和、
28日は1から7までの連続数の和、28はこの数自体を除く約数(1、2、4、7、14)の和にもなっており、い
わゆる完全数です。このような日取りに同窓生の集いが結びついたのも何かの縁と思われます。これまで
地元県央ブロックの、特に大和支部の皆様には石川創一実行委員長様を中軸に約1年間ご工夫を重ねられ、
本日このように整然とした大会を立ち上げて頂きました。そのご苦労に感謝いたします。また正面壇上には、
ご来賓として参議院議員であり同窓生であられます郡谷屋正義様、横浜国立大学理事・副学長の来生新棟、
地元大和市教育長の国方光治様を初め、大学の恩師の方々、関係機関各界のリーダーの方々、賑々しくご
参列いただき誠に光栄でございます。常々友松会に対し暖かいご配慮と励ましを賜って参りましたことも
含め厚く御礼申し上げます。
さて、本会のスローガンとして「川は岩をも貴きわが道を拓く。世は転換のうねり高きとき、ともに語
らん ともに進まん 友松の明日をめざして」を掲げました。これは、次の英文から取り上げました。「The
river channeldits way throughthe rocks.」水は天地を循環し万物を潤し、その流れは低きに従いなが
らも自らの道を拓き、困難障壁を貫きとおして進みます。わが友松会も意気軒昂、皆様の和と知をあわせ
活力ある社会の再生に貢献したいものであります。
現在、友松会の活動として重点化の一つに、前期後期各6回にわたる学生の勉学就職支援講座の継続強
化をあげます。その成果は、講座参加学生数の増となり、就職内定者増として現れておりますこの講座に
関連して、友松会松澤研究奨励受賞者による実践研究発表会を開催「豊かな教育を語る会」として学生の
参加を誘い、卒業後の進路選択の指針として高く評価されております。
本年度の松澤研究奨励金受賞者(個人)の表彰や友松会研究奨励金贈呈(団体)については、別紙記載の通り
ですが、これらの表彰事業が友松会員の資質向上に寄与する外に、関連社会の文化的発展に貢献している
ことも誇りにしたいと存じます。ところで友松会の会員層は近年教育界を超えてより拡大、加えて県外か
らの入学増と関連して県外居住者増の傾向が高く、これまでの支部組織で全体を支えることも難しくなっ
て参りました。このような見解から、支部組織を縦糸とたとえるならば横糸に当る同期会の立ち上げが必
要祝され,そのための世話人をお願いして参りました。
このような対応に併行して、国立大学法人化の動きは速く、昨年末企画された「卒業生と大学の緊密な
連携を図る」イベントとして「第1回横浜国大ホームカミングデー」が計画され、現在連合体を形成して
いる三同窓会の協力を依頼されました。友松会は、この要請はむしろチャンスとして迎え入れ、できる範
囲での参加体制を整えることに致しました。来る11月11日(第2土曜日)に向けて現在まで4回の世話人協
議会を持ち、参加者を募り現在300名ほどの参加希望者を数えております。特に昭和39年卒の皆様には50名
を越える参加者を数え、その活動が頼もしいところです。しかし、平成41年以降約40年を経た現在まで同
期会は未結成であり、名簿等の整備も困難な状態で世話人の方たちのご苦心は並大抵ではありません。さ
らに、世話人の方々の組織化について皆様方のご理解とご協力をお願いする次第です。わが国は今、戦後
の60年の平和を維持してきました。これを以前の60年間と比べますと得るものも大きかったのに対し、失っ
たものも少なくなかったことに気づいて参りました。今、再生の声の高まるとき、なによりも自からの「Its
way」の気概を取り戻すことが肝要でございます。
総会のあと吉川精一様の「人生いつもありがとう」のお話もございます。人生大勢の人に育てられて我
あり、皆様のご協力と結束により友松会の再生を期し、併せて皆様のますますのご健勝を祈念し、ご挨拶
といたします。ありがとうございました。
117−
財団法人富丘会は横浜高商、横浜国大経済・経営学部および大学院を卒業・
修了した同窓生を会員として地域経済の調査研究活動への助成支援ならび
に経済問題等の講演会を開催し地域経済の発展に寄与することを目的とし
ています。
礫懇鰯裁倭戯欝熟拶
永井 隆
富丘会は横浜国立大学の経済学部、経営学部および大学院国際社会科学
研究科の卒業生22,000人を会員とする財団法人組織の同窓会であります。卒
業生は世界各地で働いております。その親睦を図るだけではなく、広く社
会の文化、産業などの発展に寄与するとともに、横浜国立大学の教育・研
究活動を物心両面にわたって支援することを目的としています。
富丘経済研究会(於東京)、二木会(於横浜)など会員だけでなく、産官
学域は地域の皆様にも広く参加いただける定期的な集まりをもち、講演会、
情報交換会などの活動を積極的に行っています。このような活動を今後さ
らに拡大し、より活発にしてゆくことが計画されております。
大学に対しては、学生の就職指導・相談活動、実社会体験を生かした連
携講義などの支援を行っています。また学生の海外留学の援助、育英資金
の貸与などを今後積極的に行っていく所存であります。さらに大学の教育・
研究施設の整備拡充のための財政的支援等にも取り組んでおります。
(平成18年4月24日就任)
言丘会事務局
〒108−0073
東京都港区三田2−14■4 三田慶応ピジデンス505
TEL:03(5476)0851FAX:03(5476)0853
E−mail:fvgnO540@nifty.com
−181
財団法人富丘会のご紹介
昭和2年3月、横浜高商第一回生が卒業す
るとともに「横浜高等商業学校同窓会」が
募金による基金にも影響をおよぼす事態になり、平
成元年には閉館に踏み切った。
設立されスタートした。昭和12年に当時の
一方、富丘会の長年の課題であり、検討を重ねて
田尻常雄会長(母校校長)が同窓会を「富
きた法人化の問題については当局との粘り強い交渉
丘会」と命名し今日にいたる基礎を確立。
の末、平成2年11月1日この基金をもとにした財団
その後、戦争中の不幸な中断はあったが、昭和21年
法人として認可をうけ、念願の「財団法人富丘会」
が設立された。
には早くも再建の緒につき、2、3年にして、現在
の富丘会の原型が形づくられた。
法人化後の富丘会では、従来にも増して富丘会本
一方、母校の歴史を簡単にふりかえってみると、
来の目的である同窓各位の親睦と知識を深めるた
横浜国立大学経済学部、経営学部の前身である横
め、毎年の総会開催、会報の編集、発行、名簿の編
浜高等商業学校の設立許可が大正12年12月10日にあ
纂等の継続的な活動を行うとともに、母校教官の優
り、翌年の大正13年4月に第一回の入学式がおこな
れた研究活動に対する顕彰など母校発展のための支
われた。大正15年3月には、清水ヶ丘に鉄筋コンク
援ならびに地域経済の発展に寄与していく活動をお
リート建ての白亜の美しい校舎の竣成をみた。
こなっている。
昭和19年3月、戦時学制改革により校名を横浜工
平成16年4月、母校横浜国大の国立大学法人化に
業経営専門学校と改称したが昭和21年3月横浜経済
専門学校になり、さらに昭和24年には戦後の大学制
伴い、富丘会のアイデンティティの再構築を進めてい
る。
改革により横浜国立大学となった。その後、昭和42
従来の活動に加え、学生が更に学問の知識と共に社
年6月に経営学部が分離独立し、昭和47年、経済、
会に出て実践力を発揮する力を身につけて卒業し、
経営両学部に大学院修士課程が設けられた。
実社会での国大生の評価が上がるように、先ず、就
昭和49年8月には清水ヶ丘から保土ヶ谷区常盤台
職先のミスマッチをなくす目的で、年間継続的に個
キャンパスに移動し全学統合が成った。その後、大
別就職相談会実施、11名の就職相談員を送り込んで
いる。
学院大学として一層の充実がはかられ現在にいたっ
ている。
3年生の後期からの就職活動に入る前の前期に、
以上のような母校の変遷にともない、富丘会活動
2単位の授業として経済学部・経営学部合同の「富
も活発に行われてきた。大学昇格に先立って行われ
丘会連携講義」を開催し、実社会の現役で活躍する
た図書充実資金の募金、昭和30年代前半における学
役員クラスの卒業生を講師に招脾して、就職の動機
園線化運動の推進、昭和40年代に入っての保土ヶ谷
から、現在までの様々な経験を質問を交えて講義す
常盤台への全学統合計画に対する協力などを進め
てきた。
ることにより、多くの学生の心の中に明るい灯をつ
そして、昭和49年12月同窓会活動の基地として長
また、昨年から、社会に出てから特に要請される
年の念願であった富丘会館の開設と、これに伴う事
コミュニケーションカやプレゼンテーションカを十
務局の独立が渋谷青山地区に実現するにいたった。
分発揮できるように、学生主催のゼミ対抗プレゼン
当会館は、大ホール、ラウンジ等を備えたレストラ
大会も支援している。
ン形式の会館で各種の研修会、講演会が頻繁に開催
今後全学同窓会連合の活動にも力を注いでいきた
い。
され会員相互の交流が活発に行われた。しかしなが
ける効果をあげている。
ら開設後10数年たち、会館維持の困難さが増大し、
119−
横浜工業会東海支部の紹介
名古屋に転勤して3年くらい経った頃、萩原電気㈱に伺った。名古屋栄に本社ビルを構えて工作機械向
電子機器を製造している。ここでお会いしたのが、当時社長の萩原忠臣先輩(電化昭8)、総務部長の安濃
和郎先輩(電化昭和20)。仕事の話は抜きにして先ずは東海支部に入れということになり入会。それから30年、
当地で活躍している多くの諸先輩にお会いした。また、会員が在籍する会社の見学会にも参加した。伊勢
の美和ロック、鈴鹿のホンダ自動車、岡崎の日清紡、中津川の三菱電機、トヨタ自動車本社など。名大佐
藤教授(機械70)の世話で名大キャンパスでの講演会もあった。
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東海富丘会とは、春の合同懇親会、ゴルフコンペの金港会が開催される。昨年は4回のコンペ開催。萩
原先輩、小林清志先輩(航空昭16)が、カクシヤクとして参加される。50代は未だ未だ若い。
支部長は、9代神谷昭司(機械昭26)先輩の後、2005年10代井ノ川昭夫(機械66)、事務局長は上川昌平(造
船昭22)先輩から2002年に私が引継ぎ、幹事を含め運営は新制世代に移った。
ここ数年関東地区への転出者が多い。宛先不明者も累積されて在籍会員数は500名を切る、一方、トヨタ、
デンソ一に在籍する会員が400名近くになる。
東海3県の広域に散在している個別会員の把握は難しい。会員をつなぐ手段としてウェブサイト、電子
メールの利用を2000年から始めているが、思うように効果が上がらず低迷。歴代支部長インタビュー、会
員エッセイなどコンテンツの充実に会員各位の参加をお願いしたい。ウェブサイトが情報交流の端緒となっ
て、東海三県広域から多くの同窓生諸氏が参加されることを期待しています。(事務局長 廣瀬竹男(金属
62)2007.5月記)
URL:くwww.homepage.mac.com/yokohama▲tOukai/>
−20−
60周年を迎える横浜工業会 近畿支部
近畿支部支部長 三 宅 雅 也
〃近畿支部の沿革:横浜工業会近畿支部の戦後の歴史
主要メンバーが会員となっ
戦前の支部長故沢田宗二郎氏(電化大正13年率)
ている二木会に参加してい
により、支部の旗が戦後まで保管されていた。戦後
ただければ、異業種交流、
は岡村保氏により横浜工業会近畿支部が再開され
会員相互の意見交換行う場
昭和24年から現在までに59回の総会が開催されまし
があります。毎月第2木曜
た。第一回総会は当時朝日ビール西宮工場の工場長
日に開催されているので、
であった故黒岩さんにお願いして、見学及び総会を
近畿支部会員の方は積極的
開催した。参加者65名で大盛会。おつまみ付きのビー
に参加されることをお願い
ル飲み放題で、幹事の面目が大いに輝いたとのこと
します。
です。
それ以降支部の旗「名教自然」の元に毎年総会が
開催され、本年は60回目の総会を迎える年になりま
した。
鵜近畿支部概要
1)会員は近畿地区在住の横浜高等工業、横浜工業
専門学校、横浜国立大学工学部(大学院並びに教
員養成所含む)の卒業生としています。毎年総会
案内を通してその数を把握していますが、現在の
会員数は555名となっています。
2)会員相互の交流の場として、年1回大阪で総会
を開催しております。
大学からは学長・副学長・工学研究院長等の諸
先生、横浜工業会理事長並びに東海支部・六郷会・
煙洲会の方々にご出席頂いております。また会員
の中から、最近の技術動向についてのご講演をお
願いしている。昨年は樹神(こだま)幸夫氏(機
械52卒・三菱重工㈱)より「最新の自動車生産設
備について」と題してご講演をいただいた。
3)会員との情報交換の場として平成16年よりホー
ムページを活用した情報提供に努めております。
(http://vnu−dousoukai−kinki.org)
4)日常活動として横浜工業会と富丘会の近畿地区
■最近の活動状況について
1)平成18年11月25日(土曜
日)午後第59回総会を大阪市北区梅田バートン
ホテル西梅田にて開催しました。本年の総会は11
月24日(土)、13:00∼大阪駅前バートン・ホテル
西梅田で開催を予定しています。
2)平成19年1月13日(土曜日)藤見様の支部長退
任にあたり、有志一同において慰労会を大阪市北
区曽根崎日本料理「八幸」にて開催しました。
3)平成19年4月6日に春の金港会ゴルフ会(第27回)
を有馬富士カンツリークラブで開催しました。(経
済学部一工学部対抗戦)近畿地区では年2回の開
催を行っていますので、時間に余裕がある方は参
加お願い致します。
4)平成19年度の役員構成と活動は名誉支部長1、
相談役5、支部長1、副支部長2、幹事8 監査
役2 にて近畿支部の活動を支えていくことにな
りました。
平成19年1月13日 第1回幹事会開催
平成19年2月17日 第2回幹事会開催
平成19年4月28日 第3回幹事会開催
年に5回ほどの幹事会を計画しています。若手で
幹事になるメンバーを募集しております。
ー211
六郷会の紹介
六郷会 会長 阿 部 敏 雄
(電化昭和24年率)
六郷会(ろくごうかい)とは、工学系地域同窓会
の一つで昭和26年に発足しました。名前は「六郷の
渡し」などで知られている地名に由来するもので、
川崎地区を中心とする地域の企業に在勤する工学系
OBの会で、かっては活発な活動をしていましたが、
近年の活動は年一回の総会と2年毎に名簿(当)を発
行する程度に留まっておりました。
一昨年(平成17年)春、会長交代を契機として会
の活性化に取り組み始めましたのでその概況を紹介
致します。
同年夏、会の抜本的な活性化を検討する為に「六
郷会を考える会」という有識者会議を設立し、検討
を重ねてきました。
その結果として下記の活動を開始しております。
① 昨年3月会則を全面的に改定して、会員を川崎・
東京地区に在勤・在住する工学系卒業生に拡大す
ると共に、他学部卒業生との連携を強化する事を
明記しました。
② 昨年新生六郷会の活動をPRする為にホーム
ページを開設しました。
httT)://www.miharukasu.orど/65kai/
③ 現在は、川崎地区の大企業5社(ホ2)在勤のメン
バーとは電子情報の交流が行われています。
会則改定によって新しく会員となりうるメン
バーの電子データを工学系各科同窓会からのご支
援・ご協力を受け整備中です。下記④項の活動強
化に資する為、とりあえず昭和50年率以前のOB
300名強のメールリストが整備されております。
それに幹事会社5社が把握している現役の皆さん
のメールアドレス(約200名)を加えて「六郷会
最新情報」(その主要部分はYUV官Cが作成した
「横浜国立大学発行広報の紹介」)などの情報配
信/交流を頻繁に行っております。
④ 当面の会の重点活動テーマをシニアOB特に団
塊の世代とその周辺の方々の人生設計支援に決定
し「六郷会・シニアルネサンス・フォーラム」を
昨年10月7日(土)にNEC玉川クラブにて開催
いたしました。
1.本学教育学部出身で日本余暇学界会長瀬沼
克彰氏による基調講演「2007年間題と地域活動」
2.工学研究院 神谷信行教授による「卒業生技
術者による講義実験サポート」
3.YUVEC 合志誠治常務埋事(電情昭和40年
卒)による「産学連携と地域貢献活動への誘い」
4.(財)シニアルネサンス財団 河合 和事務
局長による「川崎・達人倶楽部」の紹介
5.本学工学部出身(電化昭和38年率)で企業退
職後、横浜市大博士課程において医学と工学の
ドッキングを目指している山末耕太郎氏による
「異分野(医学)の研究を楽しむ」−生活習慣
痛予防1
などが主な講演でしたが、フォーラムは懇親会
まで熱気に溢れ、終始盛況裡に開催する事が出
来たと思って居ります。より詳細は上言己ホーム
ページをご覧下さい。
本年度も引き続きこのテーマの更なる展開を
図ってフォーラム開催などを行ってゆく予定で
す。
もちろん同窓会として若手の皆さんを引き付ける
活動が重要な事は分かっているつもりですが、その
人たちの同窓会に対する無関心さ(私も現役時代は
そうでしたが)から、妙案が浮かびません。
私としては、上言己の様なシニア層を対象とするユ
ニークな活動を途切れる事無く続けて、シニアの皆
さんの人生設計に多少でもお役に立つ事が出来、さ
らに現役の皆さんがやがてシニアになり、同窓会に
も目を向ける時が来た場合にその様な伝統が続いて
いて、その時点でシニアになった皆さんからその伝
統の存在に感謝される、その様な六郷会のユニーク
な伝統を作り上げたいと願いながら会を運営してい
る次第です。
以上六郷会の現状について簡単に紹介しました
が、会としては今後も国大同窓会活動の活性化の為
ささやかでも貢献してゆきたいと思って居りますの
で、皆様のご支援・ご協力を御願い申しあげる次第
です。
−22−
注
*1:最新版は、平成16年度発行の煙洲会と合同の
会員名簿、A4全74頁。
*2:味の素、JFE、東芝、富士通、NEC・‥この5
社が幹事会社群を構成し、2年任期持ち回り
で幹事会社を担当し、そこから幹事長、事務
局長を選出し、上記5社の幹事と共に会の運
営に当たっております。
平成19∼20年度の幹事会社は、
味の素株式会社
幹事長 山本 宏(化工昭和61年率)
事務局長 岩本靖士(化工平成1年卒)
横浜国大工学部OB「横浜会」について
会長 斎 藤 文 夫
当横浜会は戦後間もない昭和25年、灰燈と化した
横浜、占領下の混沌とした世相の中、横浜高工時代
から教授として、又鈴木煙州先生のお身内として信
望の篤かった鈴木洋二先生を会長として、横浜高工
OB有志達が「横浜会」を結成しました。
結成当初から事務局を引き受け、世話役として努
力された曙建設社長(故)関常雄君らが、同期や同
窓の友人に声をかけ、大学卒業の皆さんを含めて、
工学部の同窓生の相互の交流、親睦を計り、工学部
の発展に貢献することを目的として、爾来55年現在
会会長をお招きして、大学の現況をお聞きしたり、
又その時々のテーマにより、会員や知識人を講師と
してお招きし、会員の見聞を広めております。
引続いて開催される懇親会は、何時も会員の楽し
みにもなっており、青春時代を送った弘明寺や常盤
台に思いを馳せ、旧交を温める喜びは、ひとしおの
ものがあります。
ぜひ入会下さる方は、下記事務所へご連絡下さい。
お待ちいたしております。
1,600名の会員を擁する横浜会となりました。鈴木
先生のご他界のあと、私が微力乍ら二代目会長をつ
とめています。
本会は年1回理事会(20名)により、会の運営・
事業計画・予算が決定され、年末開催される総会は、
中華街などで盛大に開催され、工学部長、横浜工業
ー23−
年会費 2,000円
総会臨時会費 2,000円
☆事務局 川崎市川崎区砂子1−4−10
斎藤文夫事務所内
TEL O44】222●0310
ー三水会のこと−
戦後も昭和25年頃、横浜高工では煙洲会が高工率
恥.543 平成18年5月
業生として月例会をしていましたが、当時電化率菅
阿部 敏雄(昭和24電化率)
要助氏、建築卒の吉原慎一郎氏等が中心となって高
N仇544 平成18年6月 ODAの新しい枠組み(海
工同窓会総会を東京産経ホールで開催、翌年には東
外経済協力会議)
京八芳園で当時としては可成盛大な同窓生の集りを
されました。
龍宮 圭一郎(昭和26年経済卒)
Ih545 平成18年7月 横浜港と氷川丸
吉原氏は神奈川県立1中(神中)の出身でその先
輩に横浜高商第1回の卒業の市川泰治郎氏が居ら
稲垣 純男(昭和28年経済卒)
恥.546 平成18年9月 宗教あれこれ
れ、神中同窓会の集りで吉原氏に高工と高商は大学
として一つになったのだから両校卒業生有志の会を
作ろうということになり、日本石油輸送の渡部兼冶
氏や松井郁一氏等と相談し毎月第3水曜に銀座交誼
社で行うことになり昭和34年10月21日台風19号本土
天野 八郎(昭和18年経済卒)
甑547 平成18年10月
読書と私の人生観
自崎 文子 (菅要助氏の二女の方です)
Ih548 平成18年11月
中国の抱える問題と将乗
に就いて
接近中に第一回例会を開き爾後建築科出身の林久溝
佐藤 光(昭和31経済卒)
氏が30余年世話人を続けられ、現在は村松四郎が引
恥.549 平成18年12月
忘年会
きつぎ555回になります。
Nn550 平成19年1月
新年会
N仇551平成19年2月
アラビア文化の話
非常に自由な会で卓話も皆さんいい話を承はれ評
判は良いです。出席の時のみ会費ありますが、規約
等全くありませんどうぞお出かけ下さい、最近の卓
話を紹介しておきます。(敬称略)
佐藤 光(昭和31経済卒)
恥.552 平成19年3月 坐骨神経痛の治療体験
斎藤 暢(昭和26経済卒)
Ih553 平成19年4月 横浜工業経営専門学校と
恥.540 平成18年2月 経皮毒に就いて
佐藤 光(昭和31経済卒)
N且541平成18年3月 石油製品の有害性
いう学校・岡村製作所のあゆみ
村松 四郎(昭和17ノ9電化卒)
Nn554 平成19年5月 交誼社について
飯島 ひろ子(ルチャ・ルポ営業所長)
lh542 平成18年4月 香料テルペン及び精油化
学に就いて
(世話人 村松四郎 昭和17年高工率
ⅧLO3−3531−5635)
佐藤 菊正(昭和19応化卒)
ー煙洲会においで下さい−
煙洲先生を敬愛する卒業生が月に1回先生をお招
きしてお話を伺おうという発案で大正13年電化率で
当時東芝勤務されていた菅要助さん達が中心にな
り、昭和14年6月29年に川崎大師八百吉で第一回の
会を始めたのが、何時か煙洲会と名付けられ、70年
近い年月続けられ現在763回に達しました。
最初は20名位の会員が一時は毎月60∼70名位の
参加がありました。戦時中の一時期と煙洲先生御病
気の時、少しの間休みましたが、先生も「何の会で
も長い間継続すると伝統が自然に出来てくる。煙洲
会も文字にも言葉にも表わせないが会の匂ひが出乗
ている。時代と共に匂ひの移り変わりはあっても煙
洲会の匂ひは矢張り煙洲会の匂ひで伝統は伝統を追
うものである。私は今日80歳の頚齢(タイレイ)で
ある仮令(タトイ)長命であるとしても間もなく老
衰して手足も不自由で集会には出られなくなるであ
ろう。その様な時にも煙洲会同人諸君は長い間育て
上げた伝統を棄てず、時々でも会合してお互いの親
睦を重ね、人生を楽しむ一つの機関として存続せし
めては如何なものであろうと私は提案したいのであ
る。終戦を前と後に置く10数年は我々国民生活に、
又業務に、最悪の奈落に苦しんだもので我々同人に
は更に一倍の思い出と親しみがある。特に老い行く
保守頑迷の私に、新進気鋭の若き輸血をしてくれる
煙洲会同人は忘れ難き私一生の思い出である。」と
言われてます通りこの会の長く続く事を望むもので
すが、先生の教えを受けた方、卓話を聞いた方、文
章を読まれた方も殆ど居られないと思いますが、私
達の建学校長の偉大さを皆さんに少しでも知って誇
りにして頂きたいと私は考えています。幸いに最近
昭和30年卒から40年卒の方々が増えつつありますの
でご希望のある方にはご案内を致しますので、どう
ぞご参加下さい。出身学校専攻学部等は不問、誰で
も何時でも出席脱会は自由、毎月出席等の規則もな
い全く自由な会です。場所は川崎駅ビル8Fカメア
ホールです。
ご参考までに最近の月例会の卓話を列言己しておき
ます。(敬称略)現在毎月出席者は25名∼33名位です。
賀詞交歓会
品質工学に就いて
原田 明(昭和20応化卒)
恥.748 平成18年3月 健康と若返り、社交ダン
恥.746 平成18年1月
恥.747 平成18年2月
スの効用
尾上 秀夫(昭和30電化率)
一級建築士に就いて
板岡 茂(昭和18建築卒)
恥.750 平成18年5月 私の中国旅行記
藤見 眞廣(昭和17電化率)
Nn751平成18年6月 電子機器の実装技術とプ
恥.749 平成18年4月
リント配線板
Nn752 平成18年7月
るぞ
高木 清(昭和30応化卒)
現状では世界に後れをと
宮内 一郎(昭和15造船卒)
Nn753 平成18年8月 煙洲墓参(日野公園墓地)
lk754 平成18年9月 国大ホームカミングデー
と六郷会シニアルネッサンス
阿部 敏雄(昭和24電化率)
恥.755 平成18年10月 すべて我が師
根本 正樹(昭和25機械卒)
恥.756 平成18年11月 六郷会と共催
恥.757 平成18年12月 忘年会
恥.758 平成19年1月 賀詞交歓会
恥.759 平成19年2月 横浜国大と私
竹内 健一(昭和41電化率)
恥.760 平成19年3月 生き残るための経営活性化
西田 通弘(昭和18電化率)
恥.761平成19年4月 コンテッサ開発余聞
根本 直樹(昭和25機械卒)
恥.762 平成19年5月 耐震偽装の話
服部 範二(昭和34建築卒)
恥.763 平成19年6月 大型ハイビジョンテレビ
の話
阿部 敏雄(昭和24電化率)
(煙洲会 世話人 村松四郎 ⅧLO3●3531】5635)
トヨタで30年間仕事をして
元トヨタ自動車部長
横浜工業会東海支部支部長 井ノ川 昭 夫
(1966年機械工学科卒)
はじめに
は、クルマが工場を出荷した後、装着される自動車
1966年にトヨタ自動
車入社。品質保証、米
国駐在、技術開発企画、
商品企画、自動車用品
部門を経て、関連会社
の経営に携わり2004年
に退職。トヨタ本体を
離れ10年になりました。
用品、車両改造の開発・生産・販売を担当しました。
「10年一昔」と言います。
とってこの仕事の使命は何かを考えました。それま
用品はエアコン、オーディオ、盗難防止装置、ホイー
ルと多岐に渡り、車両改造は大掛りなもあります。
トヨタ広Lと言いども、開発から販売まで一貫して
担当する部署は始めてで、大変な仕事でした。
ある日突然、海外担当の課長として組織の立ち上
げを命じられた訳ですが、正直なところ驚きました。
「困った時には基本に返れ」で、先ずは、お客様に
古い話ですがご一読下さい。
で、代理店(その国での販売責任者)、販売店が細々
と独自に用品を装着し、車両改造を行ってきました。
顧客第1主義
もし、ここで品質問題を起こせば顧客満足度N0.1を
トヨタの営業利益が二兆円を越えました。38年間
目指して生産されたトヨタ車のイメージが著しく損
トヨタ及び関連会社に在籍した私にとっても驚きで
なわれます。お客様から見ればこれらを含めた全て
す。
がトヨタ車なのです。最後の数%の工程がクルマの
素晴らしい経営者に恵まれた事は勿論ですが、原
品質を台無しにし兼ねないのです。使命は明確でし
動力はなんと言っても徹底した顧客第一主義ではな
た。勿論、市場に近いところでの情報が将来のクル
いでしょうか。顧客と言うと一般に商品を買ってく
マ造りに役立ち、代理店、販売店のビジネス拡大に
れるお客様を連想しますが、トヨタでは販売店、部
も貢献できると言う他の狙いもありました。
品メーカー、その他、トヨタを支えてくれる人全て
使命が明確でもこれを実現すとなると大変です。
を指します。「トヨタ車を員ってよかった」、「トヨ
与えられた10人足らずの陣容を30人、50人と増やし
タと仕事をして成長した」と言ってくれる人を世界
たり、海外代理店の理解活動、現地での開発・生産・
中に一人でも多くしたいのです。
販売体制の確立と課題は山積でした。振返ってみる
もう一つ、見逃してはならないことは社会との共
と、社内を始め、海外代理店、国内外のメーカーの
生です。これも長い目で見ればお客様の満足度向上
協力が得られたのも、顧客第一主義の考えを共有し
の一つですが、受益が直接的でないためにクルマの
ていたからだと思います。
ユーザーには実感されにくいのです。大気汚染が良
部下の頑張り、周りの協力でスタート時50億円
い例でしよう。1960年代後半に成立した米国のマス
だった年間売上げが10年後には850億円になってい
キー法、日本の排気ガス規制に対しトヨタは当初、
ました。また、海外担当課が部に昇格し人員も60人
受身でした。「法律で決まった事だからやらざるを
程になりましたし、海外代理店の体制もできました。
得ない」と考えていました。しかし、それを乗り越
かっての部下が世界を股にかけ活躍している姿を見
えた70年代半ば、クルマが社会に与える負の側面を
ると喜びも一塩です。以上が私の顧客第一主義の実
自ら取り除かなければならないと考えるようになり
践例です。
クルマほどの複雑な商品を取り扱っていると最善
ました。環境にやさしいハイブリッド車の開発もこ
の注意を払っていても品質問題を避けて通る事はで
の延長線上にあると思います。
トヨタ自動車での最後の10年間(1987年−1997年)
きません。トヨタには問題を起こしてしまった時、
−26−
対応をしっかりして客様に満足してもらおう、更に
たェネルギーを電気エネルギーとして回収し、走行
は感動してもらおうと言う考えが有ります。
に利用しているからです。
私が関係した事例ではありませんが、レクサスを
思い起こすのは技術開発企画に携わっていた1977
米国に導入したとき品質問題を起こしてしまいまし
年、クルマにデジタルコンピュータを搭載したいと
た。即座に、日本から多くのエンジニアが派遣され
言う提案がなされた時の開発企画会議です。出席者
現地の担当者と一緒にお客様の家を一軒、一軒訪問
殆どが「そんな事やれるか」と懐疑的な反応でした。
し、木目細かい対応をしました。感動したお客様か
しかし、当時から「やりたい事はやらせよう。うま
らケーキを貰って帰った人もいたほどです。この対
く行かなければ自分で止めるだろう」という雰囲気
応はマスコミに取り上げられ、かえってレクサスの
があり、この提案も了承されました。高度な制御を
評価を高める結果になりました。
しているハイブリット車も、ここから始まった車載
私も部品メーカーが問題を起こしてかけつけて来
用のコンピュータ技術と、日の目を見ないでこつこ
た時、「ピンチはチャンス」と言ってメーカーを鼓
つ進めていた電気自動車の開発があっての事でしょ
舞し、共々最善を尽くすように心掛けました。
う。
トヨタの技術開発は排気ガス規制への対応で大き
業務改革と人材育成
く変身しました。開発要員が増え、仕組みができ、
組織は硬直化しやすく、人はマンネリに陥りやす
人も育ちました。不可能と思われる事もチャレンジ
い。これを避けるために、私が在職中にも品質管理、
すれば実現できると言う自信もつきました。提案時
目標管理、管理能力プログラムと形を変え全社的な
に皆が首をかしげる技術こそが将来大きく開花する
業務改革が推進されました。また、「組織は人なり」
と言うことも体験しました。これがプリウスの誕生
で人材育成にも力を入れています。充実した全社的
に繋がっているものと思います。
な教育プログラムも有りますが、OJTでより多くの
事を学びました。巡り合った上司が仕事を任せ、や
終わりに
る気にさせてくれたからです。副社長まで上り詰め
た役員の教え「管理者として最も大事なことは、困っ
顧客第一主義を強調しましたが、皆さんの中でト
ヨタのアフターサービスに満足していない人がいる
たとき相談に行きたくなる雰囲気を備えていること
かもしれません。いくら理念が明確でも組織の隅々
だ」、「部下の言う事を良く聞け。自分が間違ってい
まで徹底する事は容易ではありません。トヨタ自動
る場合が有る」が心に残っています。この教えを実
車には市場の苦情を受ける専門部署もありますので
践すべく努力しましたが、簡単にできる事では有り
連絡を取ってみて下さい。お客様から多くの事を学
ませんでした。
び成長してきたトヨタは、皆さんの話を良く聞いて
くれるはずです。
初めにも述べましたようにトヨタの本体を離れて
技術開発
3年前に購入したハイブリッド車「プリウス」に
10年になりますが、未だにトヨタマンの気拝が抜けき
はとても満足しています。静かな上、同クラスのク
れなく、トヨタ側に立った物言いをしているようで、
ルマと比較しても燃料消費が半分強で済みます。簡
妻にしばしば注意されています。良い点ばかり書い
単に言えば、減速時にブレーキで熱として捨ててい
たかもしれませんがご容赦下さい。
−27−
私と海外旅行
藤 見 眞 虞
(電化昭和17年卒)
第二次世界大戦の敗戦以来、過去60年私は零細企
館」を見学し、今まで営業のため自動車で隈なく走
業の路をひたすら歩いて来ました。私は旧制横浜高
り回った日本国内とは全く違った世界のあることを
工の電気化学科昭和17年9月の卒業で、直ちに当時
知りました。
私は此の時私がこの零細企業を続けて行く限り、
清洲国と言っていた今の中国・東北地方・撫順市に
ありましたアルミニウム製造会社に就職しました。
溜まり続けるであらう経営者としてのストレスを解
この会社は満洲で無尽蔵に産するアルミニウムの含
消する手段として、海外旅行が最適の手段であるこ
有量の比較的多いある種の粘土を原料とする独自の
とを悟りました。そうして前記4回の旅行で自分
アルミニウム製造技術を開発し、太平洋戦争の敗戦
は最早、自力で世界の果てまでスムーズな旅行が出
のその日まで年産1万トンの製造設備をフル操業し
来ると錯覚を起こし、事業を二人三脚で支えてくれ
て居たと言う優秀な企業でありました。それが敗戦
ている家内を同道して、其の翌年15日間のヨーロッ
により日系人千人、現地系労働者1万人以上のこの
パ全域飛び歩き旅行に出発しました。この旅行で団
大企業も脆くも解体され、私は翌年遅く中身の無い
体旅行では予想もしなかったトラブルの連続を体験
リック一つで帰国しました。
この時私は「鶏頭となるも牛尾となる勿れ」と言
し、さらに次の年からは必ずツアーに参加すること
にしました。
う中学生時代に習った漢文の諺をこれからの人生の
そうして「一旅行一ヶ国」を目途に、旅行計画を
モットーに決めました。色々試行錯誤の年月の後、
練り、それに合致した、ツアーを探すことにつとめ
大阪府・柏原市の現在の地に小さいながら自分の工
ました。
場を持つ事が出来たのは昭和29年、私が32∼3才の
其の頃はまだ海外旅行は余りポピュラーでは無かっ
時でした。当時関西在住の横浜高工の沢山の先輩卒
たし、旅行スタイルも今とは大分違っておりました。
業生が各大企業で主要なポストで活躍されておられ
私は視察団に同行した経験から、旅行には3種の神
ましたが、歩き出したばかりの脆弱な私の企業に需
器と称し、必ずスチール写真の外に8ミリ(後にビ
要先を紹介する等最大のご助力を戴いた事は今も忘
デオ)そうしてデ⊥プレコーダーをノートブックの
れることは出来ません。時恰も日本国全体に高まっ
代わりに携行しました。最近ではビデオにも録音が
て来た経済復興の波にも幸いされ、ささやかながら
残るようになりましたが。
安定成長を続けることが出来たのであります。
其の地方に旅行するに当り必ず其の地方のペスト
次第に日本国経済も明るくなり、外貨の蓄積も出
シーズンを選ぶ事も重視しました。例えばインド旅
来、国民の自由な海外旅行など若干の贅沢も出来る
行の場合、この国は広いので一回10日位の日程では
ような時代となり、執拗な業界新聞社の勧誘に乗り、
数回行かないと一通りの観光すら困難です。私は3
私の造る製品の輸出の可能性を探るため、海外視察
回旅行し、いつも大変素晴らしい体験をしましたが
団に同行することになりました。
「あんな暑い国に二度と行き度くない」という人も
それが昭相39年より毎年一回、東南アジア、中国
おりました。私は3回共1月を選びました。キリス
沿岸部開放都市、ヨーロッパ一周(ロンドン中心と
ト教文化の国々であるヨーロッパを総て回ること。
翌年はパリ中心)と4年間続きました。これ等視察
また地中海沿岸を取り巻く国々を。
旅行で私の製品の輸出の可能性は全く見込めないこ
陸のシルクロードを完全踏破すること等色々目標
とを悟りましたが、同時に(1)私の少々の不在でも企
を決めて旅行計画を立てて来ました。イスラムの国
業の運営に大した影響がない事、(2)海外観光旅行が
で旅行出来なかったのは「イラク」と「アフガニス
如何に素晴らしい事であるかを認識しました。特に
タン」等ですが、危険を犯しての冒険旅行は私の海
ロンドンで「大英博物館」、パリで「ルーブル博物
外旅行本旨ではありません。
−28−
帰国後はスチールの整理は勿論、8ミリ・ビデオ
の整理、旅行記のための資料整理も欠かせ無い事で
すが同時に楽しい一時であります。この時デープレ
コーダは最大の助けであります。中国は12回参りま
したがまだ不十分のようです。東南ジア旅行の仕上
げとして最後まで残っていたベトナム縦断旅行を昨
よく他人から「何処の国が一番よかったか」と聞
かれます。しかし其の時、私は旅の目的によって違
うと答えます。其の国により、自然、文化、宗教、
歴史等それそれ特徴があります。それでもリゾート
地区に参り、余暇を楽しむことだけの旅行は残念な
がら未だ経験したことがありません。
年果たし、下手な旅行記を纏めた所であります。
ベトナム・ハロン湾観光(最近影)
−29−
昨年11月11日に大学と連合3同窓会の共催により開催された第1匝「ホームカミングデー(HCD)且
雷鳴轟く雨天ながらも約870名の参加が得られ卒業生と大学との関わりの面でも.大いに意義のあるイ
ベントであるという感想をいただきました.毎年11月の第2土曜日に開催することに決まり.今年は11
月10日に「横浜国大いいとこ発見デー!」をスローガンに,横浜国大の魅力を存分に伝えられるイベン
トを企画しております.旧交を温めた私 産学連携のヒントをつかんだり可能性は無限にあります.お知
り合い同士.声を掛け合って横浜国大常盤台キャンバスまで足を運んでいただけたら幸いです.皆様のお
越しをお待ちしております!
タイムテーブル
第1部 10:00∼10:30
学長基璃講演
第2部 10:45∼11:45
講演会パ」卜1
12:00∼13:00
講演会バート2
10:45(J13:00
各学部紹介
「横浜国大はこんないい大学」
∼環境問題などの講演や
クラシックレクチャーコンサートも∼
「各学部系のいいとこ紹介」
第3部 13:20∼15:20
懇親会
∼ジャズパッドもあり,お祭り気分で♪∼
第4部 11:00(J14:00
親子でスポ⊥ツを
∼ご家族とご一緒にお越しください∼
※ 横浜駅西口から大学構内までチャーづト」甘スの運行がございます。
ホームカミングデーHP http://homeoomingynu.acJp/2007.html
HPでは言憐次.講演会や催事の内容をお知らせしていきます.
参加登録は上記アドレスよりオンラインで行なえます.(9月開設予定)
●DVD発
第1回横浜国大ホームカミングデーの講演やレクチャーコンサートの様子を映したDVDを発売しております.
2枚細め盛りだくさんの内容で,価格は送料込みで1000円です.
■当E]の行事内容(http://www.ynu.aC.jp/topics/topics−440.htmL)
■DVD購入(http://www.ynu−ds.org)
−30−
卒業生交流ルームができました!
教育文化ホールの−角に.卒業生のためのスバ圭一スが設けられました.
卒業生同士のおしゃべり,話し合い.約束までの時間待ち,ちょっと一息.‥ ご自由にお使いいただけます.
10時に開いて,17時に閉まる.それだけご承知いただければ,ポットに温かいお湯を沸かして,『卒業生交流
スハトース』が皆様をお待ちしております.教育文化ホールに入って,右手.事務室の奥です.
現在,設備拡充中で.エアコン・パソコン・プリンター・インターネットの利用が可能になりました.ぜひご
収容定員
大集会室310人 中集会室72人 小集会室32人 和室15畳×2室
(展示用スペース101m2)
−31−
涯…「T 二棚二旺
醇
科学技術の急速な進歩によって
捕禦される21世紀.工学部はそ
の‡土会に向けて、専門分野にと
らわれず領域を越えて活躍でき
る人材育成に注力する.工学部
同窓会蓮台・且工学部概虐らな
る架屈握儲hて、工学部10同窓
会のより空な情報交流と親睦活
動への寄与をめざす.
地域同窓会曲一つ「六郷蓋」
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工学部同窓会連合(構成・連絡先)
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会 長 : 山 口 惇
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豊 田 希
【機械 ・昭34卒 】
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務
〒 24 01 8 50 1
Tel
(横浜 国立大学
F a X こ
名 誉教授 )
絡 先
横 浜 市 保 土 ヶ谷 区 常 盤 台 7 9 − 5
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(横 浜 国 大
9 3
生 産 工 学 棟 1 号 棟 2 0 5号 室 )
(土 曜 9 :0 0 ∼ 1 6 :0 0 、 そ の 他 の 目 は
(生 産 共 通 ) F a x と E −mailで 対 応 )
E−mailニ
do so@ ow l.for es t.me .vnu .ac . iD
UR L ニ
h ttp ://f alcon .fo re st.m e.yn u.a c. jp /do so/ ind ex.h tm
〒 2 4 0 〕8 5 0 1
横 浜 市 保 土 ヶ 谷 区 常盤 台 7 9 − 5
常務理事)
匹 フく =: 子:云
会 長 :樋 口 修 一 郎
滝 淳子
【応化 ・昭35卒 】
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会 長 :服 部 範 二
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鑑測
5 (9 :0 0 ∼ 1 6 :0 0 )
(9 :0 0 ∼ 1 2 :0 0 )
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(新社 会システ ム研究所
代表)
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戸田多枝子
【建築 ・昭34卒 】
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株 )K R建築研 究所
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〒 24 01 8 50 1
横 浜 市 保 土 ヶ 谷 区 常盤 台 7 9 − 5
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火 ・金
(1 0 時 出 勤 )
su ienk a i@ arc .vnu .ac . iD
E−mailご
代表取締 役所 長)
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会 長 :小 野 龍 太
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【造船 ・昭38卒 】
竹 下理恵
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〒 2 4 0 −8 5 0 1
横 浜 市 保 土 ヶ谷 区 常盤 台 7 9 − 5
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〒 2 4 0 −8 5 0 1
横 浜 市保 土 ヶ谷 区 常盤 台 7 9 − 5
横 浜 竃 子 情 報 工 字 芸
会 長 :谷 公夫
成松 美央
(松本研 究室
【電気 ・昭45卒 】
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(NTTドコモ北海道
代表取 締役社 長)
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E rmail:narin)
atSu@n)1ab.jks
※1)
横 浜 化 工 会
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会 長 :平 坂 0
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敏夫
中村一穂
【化 上 ・略44 卒】
〒 2 4 0 −8 5 0 1
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(長崎 総合科学 大学
教授 )
横 浜 安 工 会
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会 長 :高 木 伸 夫
【安全 ・昭46卒 】
三宅淳 巳
〒 24 01 8 50 1
笠井 尚哉
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横 浜 市保 土 ヶ谷 区常 盤 台 7 9 − 5
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8501 横浜市
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環 境情報
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会 長 :太 田 健 一 郎
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(横浜国 立大学 工学研 究院
教授 )
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〒 24 01 8 50 1
横 浜 市保 土 ヶ谷 区常 盤 台 7 9 1
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会 長 :栗 田 進
石渡信 吾
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工 学研 究院
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助教授 ) Fa コ
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(横浜国 立大学
名 誉教授)
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事 務 局 (横 浜 工 業 会 )
常 務 理 事 :山 口 惇
【
機 械 ・昭 34卒 】
(横浜国 立入学
事務 担当
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内 田 條 治 Fa x こ
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横 浜 工 業 会 〒 2 3 2 −0 0 6 1
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大 岡 国 際 交 流 会 館 内 )
平成19年度研究助成等助成金贈呈者一覧
1学術研究の国際交流事業
a)研究者等の海外派遣 2名 各22万円
氏
名
等
目
的
目的国 ・期間
工学研究院
知的構造の創生
特
醐柵員
大
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国際会議 (
I
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s2007)に
H19.
06.
30 ∼19.
07.
07
於いて、研究発表及び資料収集を行 う。
環境情報研究院
自然環境と情報
准教授∴尾
形
信
一
2007年10月15 日∼18日にかけて、
英国グラスゴーにて開催される
「
ⅩⅥ I
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Pr
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ngr
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s
s
」に参加 し、
情報収集を行 う。
イギ リス
H19.
10.
15 ∼19.
10.
21
b)海外研究者等の招培 2名 各30万円
申請者氏名等
招職者氏名等
目 的
工学研究院
知的構 造の創 生
教 授 吉 川 信 行
St
at
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New Yor
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超伝 導マ イ ク ロプ ロ
セ ッサ の ア ー キ テ ク
チ ヤの研究 に関す る討
論 を行 う。
環 境情 報研究院
社会環 境 と情報
教 授 松 本 勉
期 間
H19 .
08.
19 ∼19.
08.
26
アメ リカ
Zou氏 の優 れ た研 究成
果 を当大学 及び、 同 じ
H19.
10 .
01 ∼19.
11.
30
研究分野 の研 究者 のい
(2 ケ月間)
る大学 にて講演 ・講義
中国
を依頼 し、 さらに共 同
研究を実施す る。
Ts
i
nghua
Uni
ve
rsi
t
y
教授 ・博 士
W enml
ngZou
2 学術研究に関する奨学事業
2件 各80万円
氏
名
等
研
究
課
題
工学研究院
システムの創生
准教授
早
野
公
敏
古タイヤを活用した新しい建設地盤材料の開発に関する研究。ゴムチッ
プによる高靭性の材料創生で、
対地震効果が期待。また、
現在のサーマル・
リサイクル (
燃料 目的)からマテ リアル ・リサイクルへの転換利用を図
るもので、CO2 排出の点でも地球温暖化防止に貢献する。
工学研究院
機能の創生
特別
那轍員
菊
地
あづ さ
「
非局在 冗共役 ビラジカルの機能化」を白的とした材料創製の研究で、
「
電子励起状態」を調べ一つの分子で多機能性を有する 「
新規機能性分
子」を開発する。
以上
134−
平成18年度研究助成等助成金贈呈者一覧
1学術研究の国際交流事業
a)研究者等の海外派遣 2名 各22万円
氏 名 等
工学研究院 機 能の創生
講 師 相 原 雅 彦
目 的
目的 国 ・期 間
第16 回 世界水素会議 に出席
論文発表ボ ローニヤ大学Gi
aci
nt
i
教授 と意見交換
フランス
H18 .
06.
09 ∼06 .
17
工学研究院 知的構造の創生 第 9 回並 列生物 システム会議PPSNに参加、研 究
助 手 安 藤 晋 者間の意 見交換。
アイ スラン ド
H18.
09.
09 ∼09 .
13
b)海外研究者等の招愕 2名 吾30万円
申請者氏名等
招聴 者氏 名等
目 的
間
自動 車 技 術 の 国 際会 議
FI
SI
TA2006 の開 催 (
パシ
フ イコ横浜) に来 日。
H18.
10 .
22 ∼10.
28
中華人民共和 国
サ ンパ ウロ大学
船 舶 流体 力 学 の 面 に於 け
工学研究院 システムの創生
教授
る本 学 とサ ンパ ウ ロ大 学
教 授 平 山 次 清
Tos
hi
−
I
c
hiTac
hi
bana との連携強化。
H18〔
11.
05 ∼11.
12
ブ ラジル
工学研究院 機 能の創 生
教 授 福 富 洋 志
鋼鉄研 究総院
教授
ZhangHongt
ao
期 2 学術研究に関する助成事業
2件 各80万円
氏
名
等
研
究
課
題
工学研究院
システムの創生
助教授
河
端
昌
也
膜構造定着部のおさえプレートの応力状態 と耐力に関する実験的研究。
環境情報研究院
社会環境と情報
助教授
岡
嶋
克
典
実環境における発光型情報システムのユニバーサルデザイン化に関す
る研究。
3 学生に対する奨学援助事業
6名 各36万円 (敬称略)
交 付 対 象 者
工
交
学
付
府
専攻指導教官
機能発現工学専攻
長 田 俊郎
【
お さだ としろう】
安藤 システム統合工学専攻
有川 秀 一
【ありかわ しゅういち】
八 高 隆雄
社会空間 システム学専攻
朴 宜河
【ばく そんは】
藤 岡 泰寛
環境マネジ メン ト専攻
劉 建披
【りゅう けんは】
伊藤 公紀
横 山 道 史
【よこやま みちふみ】
金井 淑子
岩 崎 雄一
【
いわさき ゆ ういち】
松 田 裕 之
柱
対
象
者
環
境
情
報
学
府
環境イ ノベー シ ョン ・
マネ ジメン ト専攻
環境 リスクマネ ジメン ト専攻
ー35−
平成18年度研究助成等成果報告
1.海外派遣助成
招坪害者:中華人民共和国中国鋼鉄研究総院・教授・
上級研究者、ツアングホンタオ、
氏 名:相 原 雅 彦
所 属:工学研究院 機能の創生部門 過程の機
能と安全分野
出張先:フランス
期 間:平成18年6月9日∼6月17日
出張成果:第16回世界水素会議(フランス・リヨン)
に出席し、研究論文の発表を行った。本会議は2年
に一度開催される水素に関する最も権威のある国際
会議で工学的研究のみならず、安全や教育、国際プ
ロジェクト紹介など水素に関係するあらゆる情報が
発表される。本会議で派遣者の水素分離膜と二酸化
炭素吸収剤を組み込んだ膜反応器に関する研究成果
を世界に広く発信でき、多くの研究者と意見交換・
議論ができたこと、さらに、多くの最新の情報を得
られたという点で大変有意義であった。
Prof.ZhangHongtao
期 間:平成18年10月22日∼平成18年10月28日
招跨成果:Prof.Zang Hongtao氏は中国における
鉄鋼研究の中心組織である中国鋼鉄研究総院の教
授、かつ上級研究者として、高強度構造材料研究・
開発の指導的立場にある。横浜国大が重要な役割を
果たして開催されたFISITA2006において福富と共
に自動車用材料セッションのオーガナイザーとして
運営にあたること、ならびに自動車用軽量構造材料
に関わる共同研究について協議することを目的に今
回来日された。滞在中に、本学において中国におけ
る鉄鋼産業の過去、現在、未来についての特別講演
を]着いた。上言己会議は多数の出席者のもとに活発な
討論が行われ、充実したものとなった。また特別講
演は急速に高度化している中国鉄鋼業の現状を学生
が認識する良い機会となった。研究面では今後の協
力内容について具体的な検討が進んだ。横浜工業会
氏 名:安 藤 晋
所 属:工学研究院 知的構造の創生部門
出張先:アイスランド
期 間:平成18年9月9日∼平成18年9月13日
の援助に、厚く御礼を申し上げる。
出張成果:第9回ParallelProblemSoIvingfrom
Natureに参加し、ワークショップにおいて研究成
果を報告した。本会議は自然システムを基にした知
氏 名:平 山 次 清
所 属:工学研究院 システムの創生部門 シス
テムのデザイン分野
経日曜者:サンパウロ大学工学部船舶海洋工学科
能情報処理を重点を置く会議として知られまた、全
教授 トシイチ タチバナ
ての発表をオープンディベート形式とすることでの
(Toshi−ichiTACHIBANA)
小さい濃密な議論が行われる特徴とする会議であ
期 間:平成18年11月4日∼平成18年11月19日
る。全体では150人の参加者があり、ワークショッ
招鴇成果:タチバナ教授はサンパウロ大学卒業後本
プおよび本会議では理論と応用の新しい方向性が議
学の修士号(工学)を取得され、本学とサンパウロ
論された。ヨーロッパの進化計算研究者との共同研
大学との学術交流の基礎を作られた。専門は船舶流
究を始めるきっかけともなり、大変有意義であった。
体力学でありブラジルの長大な内陸河川のための船
この場を借り費用の一部を助成いただいた感謝申し
舶やリオ沖で展開されている海底石油掘削用浮体に
上げる次第である。
関して造詣が深い。我が国でも国内物流やエネル
ギーの問題があり、その観点からの来学をお願いし
共同研究を実施するとともに今後についても検討し
2.海外研究者招樗助成
た。なおこの機会に本学が主催した“第一回国際み
なとまち大学リーグ国際セミナー”にてブラジルの
氏 名:福 富 洋 志
状況について講演いただくとともに工学研究院にて
所 属:工学研究院 機能の創生部門 固体の機
能分野
開催された“海洋工学に関する特別講演会”にての
講演もしていただいた。このように本招脾は工学研
136−
究院のみならず本学全体にとっても稗益するところ
4.学生に対する奨学金援助(1名年間36万円)
大であったと思われる。
氏 名:長田 俊郎(オサダ トシロウ)
学府・専攻名:工学府 機能発現工学専攻
課程別:安藤・高橋研究室 06SA601
3.学術研究助成
この度は、このような奨学金を給付していただい
氏 名:河 端 昌 也
所 属:大学院工学研究院 システムの創生部門
人もの空間のシステム分野
て誠に有難うございます。今回頂いた奨学金は今年
研究課題:膜構造定着部のおさえプレートの応力状
態と耐力に関する実験的研究
期 間:平成18年8月1日∼平成19年3月31日
研究成果:建築物に使用される膜構造の定着部に関
して引張強度実験を実施し、定着部のディテールと
ました。今年度、私は日本学生支援機構からの奨学
耐力の関係、おさえプレートの応力状態等の評価を
行った。
ボルト定着では膜材料を定着するおさえプレート
の変形(浮き上がり現象)により、膜材料がプレー
トの下部にめり込み、ボルト周辺の膜材料に応力が
集中して耐力低下につながることを解明した。この
とき膜材料にはボルト孔切欠部の延長線上にせん断
引裂きを生じることが明らかになった。
3月下旬に発表を予定している国際会議(イギリス)
の交通費、滞在費及び学会登録費に使用させて頂き
金に頼って生活をしてきました。しかし、それだけ
では、生活をしていくのがやっとでありました。博
士課程後期ともなると、国内のみならず国外の国際
学会にも出席し、自分自身の研究の成果を世界に向
けて積極的にアピールすることも重要になってきま
す。しかし、国際学会に一度出席するためには、ア
メリカなら20万、ヨーロッパなら30∼40万程度の
金額がどうしても必要です。奨学金に頼る生活して
いる私にとって、このようなまとまったお金を作る
ことは非常に難しいことです。そのような状況下に
あって、貴会から奨学金を頂けた事は私にとって本
当に有難いものでした。また、通常の奨学金のよう
に月払いではなく、郵便為替による一括交付である
ことは、国際会議のため、まとまったお金が必要な
氏 名:岡 嶋 克 典
私にとって非常に有効な交付方法であったことも確
所 属:環境情報研究院 社会環境と情報部門
かです。
研究課題:実環境における発光型情報表示システム
博士課程後期に在籍するものであっても、すでに
のユニバーサルデザイン化に関する研究
25歳の大人です。当たり前のことですが、親のすね
期 間:平成18年8月2日∼平成19年3月31日
をかじらず自分ひとりの力で生活しなければなりま
研究成果:近年、発光型情報表示システムは、駅や
せん。しかしながら、必ずしも全ての学生が、日本
建物の内外で数多く設置されてきているが、特に駅
学術振興会のように、授業料、生活費及び学会費等
などの公共空間では誰にでも見やすいユニバーサル
の博士課程後期でかかる諸々の費用の全てを補える
デザイン(UD)が求められている。
ような多額の支援を受けられるとは限りません。む
そこで本研究では、これまで当研究室で培ってき
しろ多くの学生が不本意ながら親の支援なしでは
た高齢者視覚研究の成果に色覚異常のシミュレー
生活もままならないのが現状です。そんな中で、貴
ション技法を統合することにより、表示システム周
会の設けるような、独自性を持つ奨学金制度がある
囲の状況(照度や周辺環境)や見る人(年代や視覚
ことは我々にとってどんなに心強いことがわかりま
障害の種類)によって大きく異なる表示画面の見え
せん。3月に迫っているイギリスでの国際学会では、
方をリアルタイムにシミュレートし、誰にでもUD
これまでの研究成果を十分アピールできるよう努力
化の評価が可能なシステムを開発し、情報バリアフ
する所存です。この度はご支援本当に有難うござい
ました。
リーな視環境を実現するための基礎技術を確立し
た。本研究に助成いただいた横浜工業会に、ここに
深く感謝の意を表します。
−37−
氏 名:有川 秀一(アリカワ シュウイチ)
学府・専攻名:工学府 システム統合工学専攻
課程別:
して、最初は、研究目的で始めたものが、今は研究
に対する姿勢のみならず、一人の人間として自分の
親を思う気持ちなども変わるようになりました。こ
今回この奨学金をいただくことができて今の生活
が助かっていることに、本当に感謝しています。多
のように貴重な経験ができるようになったことをあ
りがたく思います。
くの学生がいるなかで、自分が代表してこれをいた
だいていること、応援していただけることに責任を
持っていきたいと思います。
氏 名:劉 建波(リュウ ケンハ)
11月に奨学金を交付いただくときに、横浜工業会
学府・専攻名:環境情報学府 環境マネジメント専攻
会長の方のお話がとても印象的でした。視野を広く
課程別:博士課程後期 2年
持つことが大切だというお話がありましたが、他で
聞く同じような話よりも印象的でした。日本人とし
平成18年環境省の資料によると、揮発性有機化合
物による土壌汚染においては、トリクロロエチレン
てとか、日本のためというような話ではなく、世界
(TCE)などが約80%を占めております。これらの
との関わりからくる日本の位置づけと、その日本に
物質による汚染は低濃度で且つ広範囲に広がり、肝
住む人としての役割をお話になっていたことに、感
障害があり、産業活動などに及ぼす影響も多大なも
銘を受けました。私は、人としてどうあるべきか、
のになるなど、大きな社会問題、環境問題になって
どうありたいか、そこから自分の役割は何かという
きています。従来の処理方法はコストが高いなどの
ことを考えることが大切だと思っています。またこ
問題点のため、安価で且つ安全に浄化できる技術と
のような自分の役割を果たすことが、人生の大きな
して、微生物を用いるバイオレメディエーション技
幸福につながると感じています。このような観点か
術が注目されています。私は微生物を用いたTCE
らも本当に感銘を受けるお話で、励ましになりまし
を分解する際に微生物の消長、有機物質の分解効率
た。
及び分解酵素をコードする遺伝子発現量の時間的な
奨学金を交付いただき,改めて今感じるのは、経
済的な不安から開放されていることです。このこと
変化を解明する研究を行っております。しかし、微
が私の学生生活を元気付けています。
にかかりますし、日曜日に限りやっているアルバイ
生物培養に関する研究は時間とか、労力などは非常
トの収入で生活は厳しいです。今度横浜工業学会か
ら奨学金を頂き、研究に専念することができるよう
氏 名:朴 宜河(バク リンパ)
学府・専攻名:工学府 社会空間システム学専攻
課程別:
になりました。お陰で今年三月の日本化学会の発表
も参加することになりました。本当に有難うござい
ました。
日本について何も知らずに始まった不安だらけの
留学生活が今年でもう9年目になりました。当時、
漠然と持っていた日本についての悪いイメージは、
氏 名:横山 道史(ヨコヤマ ミチフミ)
長年の生活を通して良いものに変わり、今は日本好
学府・専攻名:環境情報学府 環境イノベーション
きになっています。ものの考え方や職人に対する社
会的な認識などは、韓国が持ってない貴重なもので、
今後、韓国に帰ったら韓国社会にもそのような認識
を広げたいと思っています。
今年度は、貴財団から奨学金をもらい、経済的に
も精神的にも少し余裕ができたことを感謝していま
す。それで、高齢者の居住施設を研究しながら、一
度は経験してみたかった高齢者居住施設でのボラン
ティアを始めることができました。今まではアルバ
イトなどに追われ、なかなか実践できませんでした
が、これをきっかけにいい経験となっています。そ
マネジメント専攻
課程別:博士課程後期 1年
私は現在、博士課程前期からの研究課題である、
企業の社会的責任(CSR)のあり方および、それを
促進させるための社会的責任投資(SRI)との相互
作用過程の分析を通して、市民による企業制御のた
めの社会システムの構築を目指した研究に取り組ん
でおります。
当初、博士課程後期に進学を考えた際に、研究活
動を継続するための経済的な負担が大きいために、
一度は進学を断念しようかとも考えました。それで
ー381
も研究を続けたいと思いで進学しました。そんな折
関係について調査・研究を行っています。背景には,
に横浜工業会の平成18年度奨学生に選ばれ、経済的
水生生物の保全を目的として近年施行された亜鉛の
な不安要素を心配することなく、研究活動に専念す
水質環境基準と,全国に於ける基準値超過状況から
ることが出来るようになりました。お陰様で、研究
去年12月に強化されることとなった亜鉛の一律排水
の進捗状況も著しく、研究成果を学会誌および、国
基準があります。この2つを鑑みますと,基準値の
際学会等において発表の機会を得ることも出来まし
設定には,「水生生物の保全」と「経済活動の保護」
た。
というトレードオフが存在することが考えられま
横浜工業会の皆様には心より感謝申し上げます。
す。そこで私は,このトレードオフの問題を解決す
今後も、奨学生に恥じない研究活動を通じ、成果を
るための知見を提供することを目的として,河川底
社会に還元していくことに努めてまいります。本当
生動物群集と重金属(特に亜鉛)濃度に着目した研
に有難うございました。
究に取り組んでいます。
横浜工業会から支援頂いた奨学金を生活費や授業
料はもちろんのこと,去年11月のカナダでの国際学
氏 名:岩崎 雄一(イワサキ ユウイチ)
会に参加した際の諸経費や研究を勧める上で必要な
学府・専攻名:環境情報学府 環境リスクマネジメ
書籍購入費などに充てることで,経済的な負担が少
ント専攻
なくなり,より一層研究に邁進することができまし
課程別:博士課程後期 1年
私は現在,河川中の重金属濃度と底生動物群集の
た。本当にありがとうございました。今後もより一
層研究に励んでいきたいと思います。
掲題に関し下記の募集を行っております。
大 き さ
①
A4
1 /2 ・A 4
ヰ
④− 1
④1 2
1 /4 ・A 4
ヰー 1
1 /8 ・A4
⑧−2
発
配布先
工学部同窓会
行
地域同窓会
部
関連団体
数
お問合せ
金 1 8 0 ×2 4 0 mm
1 8 0 ×1 2 0 mm
1 8 0 × 6 0 mm
9 0 ×1 2 0 mm
1 8 0 × 3 0 mm
9 0 × 6 0 mm
額
3 万円
賛 助 会 員 (個 人 ・団 体 )
2 万円
様 には特別割 引実施
1 万円
(
詳細 お問合 せ下 さい)
5 千円
第 1 9 号の実績
お 申込時の 自由記入欄
10 ,
00 0
十〇〇〇
80 0
その他
20 0
合 計
12 ,
000
(
財 )横浜工業会 (
事務局)
TEL・FAX
0 4 5 −7 4 1 − 1 7 1 8
E−
mai
l
yokohamakogyo@mti
.
bi
g10 be.
ne.
j
p
該当欄に○印をご記入の上、下‡己にFAX(申込)して下さい。
申込 先 (方 法 )
申 込
FAX :0 4 5 1 7 4 1 − 1 7 1 8
139−
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
賛 助
∠ゝ
=耳
員 名 簿
平成19年3月31日現在
個人会員(口数・学科・50音順)
法人会員(口数・学科・50菩順)
区分 法 人 名 口数金額(万円) 区分 個人名
C 藤 森 工 業 株 2
10
A
C
E
P
5
P
R 技術士懇話会 1
田 辺 昇 一
生産 工学科
物 質 工 学科
電子情報工学科
西 村 正 一
P
(注)1口:5万円
R
P
P
E
治一弘臣
竹 沢 荘 一
B
B
B
C
C
D
区分
A−旧機械工学科・生産工学科
B−旧応用化学科・物質工学科
C一旧電気化学科、材料化学科・物質工学科
D−旧建築学科・建設学科
E一旧造船・航空・船舶海洋工学科・建設学科
F−旧電気、情報工学科・電子情報工学科
Gl旧土木工学科・建設学科
H−旧安全工学科・物質工学科
Il旧化学工学科・物質工学科
Pl現職員
Q−旧職員
R−その他
知能物埋工学科
富 永 京三郎
建築学教室
小 林 良
守 屋 喜
西 田 通
萩 原 忠
服 部 範 二
三 次 衛
渡 辺 慎 介
海洋空間デザイン教室
土木工学教室
豊 倉 富太郎
F
F
山 茂 雄
川 博 康
本 伊久雄
口 眞 樹
田 淳一郎
木 勲
本 昂
原 淘
村 田 徳 治
佐 多 永 行
佐 藤 隆
森 川 良 広
樋 口 修一郎
中 山 春 夫
関 野 順
森 本 豊
松 渾 政 文
藤 見 眞 虞
村 松 四 郎
阿 部 敏 雄
藤 井 昇
宮 野 靖 彦
青 木 博 文
佐野川谷安太郎
A
A
田烏垣田
A
A
修茂正夫美雄
A
河 面 良 治
家 相 卓 介
斎 藤 文 夫
稲 田 浩 一
渡 部 茂
高 木 伸
鈴 木 八
有 馬
飯
白
板
廣
樹夫郎眞宏樹浩穣
A
佐
荒
矢
前
勇正正誠 菊富勝信
P
小清
堂内井上岡水藤井野川
P
神 谷 昭 司
油 井 兄 朝
竹 尾 治 男
山 口 惇
藤
雄
規
宮
男
友
井
片
飯石岡小川鈴山三
10
区分 個人名
A
B
B
B B B B B B B B B B B B B B B B B C C C C C D E E E F F G H I P P P QQ
B 日 本 曹 達 ㈱ 2
0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 5 4 3 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
0 3 1 1 1 1 1 1 1
1
10
原 田
内 田 條
酒 井
青 木 俊
明治勉雄
B 日本ゼトック㈱ 2
A
10
B
A 東 京 計 装 ㈱ 2
口
(万円)
(注)1口:1万円
本財団は横浜国立大学工学分野及び環境情報分野に対する研究教育支援事業を行っております。昭和56
B
B
年以来25年にわたって年間約500∼700万円の援助を実施し教職員、在学生、卒業生から高い評価を受けて
おり、教育研究に大きく貞献してまいりました。
今後も、大学では行き届かない援助を継続的に実施するため、皆様のご支援を賜りたく賛助会員のご就
B
B
B
B
任をお願いします。
お手続き等は(財)横浜工業会まで。
ー40−
<平成18年度>収 支 計 算 書 自2006/
4/1∼至2007/
3/
31
収 入 の 部
A
1
2
3
4
5
∠ゝ
フミ
金嶺
4.
810.
000
2.
870.
000
450.
000
700,
000
506
項目
基本財産 利息収入
賛助会費 (
個人)
賛助会費 (
法人)
寄付収入
利息 (
普通預金)
平成1 8 年度 収入
平成1 7 年度よりの繰越金
収入計
.
.
.
.
.
.
d
h
般
支 出 の 部
a l
賃借料 B
1
2
3
4
5
6
平成1 8 年度 支 出
平成1 9 年度への繰越金
支出計
8.
830.
506
2.
762.
374
1上592.
880
軽
菜
k
軸
料
欒
プ ロバ イダ ー 料
合
日
1臥 17 0 計
誓
入
賛助会費(
法人)
鍋
.
.
ぁ
42。
。
.
幸美豊
輝き
溺ヨ
僻め
瑠
露 語 呈 悪 書
岩 基本財産 利息収
入
2鍋
船 禁だよリ
贈呈式等
給料手当
1用
贈呈式
2%
事務局
4%
横浜工業会だより
収入 支出
項目 金額 項目 金魚
お祝し
\ 30.
000 会合重く
贈呈式) 101朋5
寄付 105.
000 会合姜(
理事会) 217.
085
会合費(
審査会) 22.
930
バイト代 30,
000
一般会計よリ 266.
700 講演料 30.
000
1 40上700 12%
賛助会費(
個人)
16%
ri
き
成金)
事業費(
奨学金
773 .
5 6 5 書務局貴(
内訳)
∠ゝ
フミ
計
8 272,
442
3.
320.
438
1上592.
aaO
頗 堅 )窒; .
誓8厘!
収
誓二
)
別
金額
2.
640.
000
2.
160.
000
2.
000.
000
773.
565
266,
700
432.
177
299,
290
計
特
項目
事業費 (
助成金 )
事業費 (
奨学金 )
給料手 当
事務局費
贈呈式
横浜工業会だより
収入 支出
項目 金額 項目 広告収入 400.
000 印刷費 同(
追加) 封筒ウアイル 一般会計よリ 432.
177 送料 a32.
177 401.
700
ー41−
金菰
693.
000
105,
000
17.
鋸0
1餌27
832.
177
平成19年度事業計画(第28年次)
(平成19年4月1日∼平成20年3月31日)
事業量総額:480万円(前年同額)
1.学術研究の国際交流に関する事業
① 研究者等の海外派遣
ア.事業概要
大学職員が研究上の調査及び海外で開催される学会出席、研究発表のため海外に出張する必要が
ある場合で、国費、学術振興会又は学会等の経費(以下「国費」という。)での渡航が困難な者に対
する目的地までの渡航費の援助を行う。
ィ.対 象 本学の研究者等
ウ.事業量 合計44万円
内訳22万円 2名(前年同額)
② 海外研究者等の招聴
ア.事業概要
大学職員が海外の研究者等を国内で開催される学会等への出席及び大学における研究、討論又は
講演等のため、我が国に招脾する必要があると認められる場合(他の用務ですでに滞在している研
究者等を大学に招聴する場合を含む。)で渡航費及び滞在費等を支弁する機関等のない場合の往復渡
航費又は滞在費の援助を行う。
ィ.対 象 海外の研究者等
ウ.事業量 合計60万円
内訳30万円 2名(前年同額)
2.学術研究に関する奨学事業
ア.事業概要
大学の職員が個人又は学内の研究者と共同研究を行い、国費等で支弁されない場合に研究費等の
援助を行う。(特定の研究テーマ)
ィ.対 象 本学の研究者等
ウ.事業量 合計160万円
内訳80万円 2件(前年同額)
3.学生に対する奨学援助事業
ア.事業概要
大学院工学府及び環境情報学府の学生が健康で特に学業成績が優秀であるが、経済的事業により
修学が困難な場合に学費の援助を行う。
ィ.対 象 大学院工学府及び環境情報学府 博士課程後期学生
ウ.事業量 合計216万円 内訳 年額36万円 6名(前年同額)
孔 講演会
ア.事業概要
大学職員等、大学院生及び学部学生等を対象とした教育研究上特に有意義な工学及び環境情報分
野専門有識者による講演会を行う。
ィ.対 象 工学及び環境情報分野専門有識者
以 上
ー42−
横浜工業会だより 第20号(平成19年7月発行)
最近の横浜工業会事務局の動き
(平成19年6月10日)
<その1> 事務主事の事
平成16年1月、その頃事務局長をしていた小倉さんから突然一身上の理由で、退職したいという申し出があっ
た。そこで早速人探しをしたが難しく、漸く工学部機械工学科卒の内田條治さんに話してみる事となった。山口
さん(現常務理事)と一緒に横浜駅西口近くで会い、小額のアルバイト料で申し訳ないが…と頼んだところ、快
諾されたので、事務主事ということでお願いすることになった。東京にお住まいでパソコンの趣味があり、イン
ターネットにも詳しく、すべての点で年齢より若い。週4日10時∼17時の契約。
<その2> 理事長の交代
佐藤菊正先生はご高齢のため、理事長をご退任された、(平成14年12月)。後任として豊倉が理事長に就任した(平
成15年1月)。週2日程午前中在室しているが、重要と判断される事項などを裁定している。無報酬である。
<その3> イベント「ホーム・カミングデー」関係
昨年秋の上記イベントが大変盛会だったので、予定どうり毎年継続されることとなった。
準備のための委員会合に事務室・隣の部屋(空き室)を使いたいという希望があり、夕刻の利用で大学の了解
が得られた。暇をみて内田さんが手伝うことになる。今年の1月から月1,2回の利用が始まっている。交通の
便のせいか委員の皆さんの評判も良く、当分の間利用の見込みである。内田さんも同イベントの委員を兼ねてい
る。
くその4>
山口 惇さん(前工学研究院長で工学部長兼任)は常務埋事として週1回、1時間程度、工業会事務室に来て
もらい助言をお願いしている。やはり無報酬。
<その5>
その他 内田事務主事が昨年10月から事務局長となる。事務取扱の日時は前述の通りである。
以 上
ー43−
Th椚濾叫㍗臣hl旭2uO甘「,止5PM
00丁年5月20日
遠謀
義一▲べ●タ■教に℡亀尊で
横浜国立六割は戦後の学制改革によって昭和24年に神奈川師範学校㍉隙浜高等商業学校、横浜高等
工業学校を主たる母桂根として学芸学部、経清学部、及び工学部の三学吾柏1らなる総合大芋として発足
したのであり、半世紀余を経て大学院大学として、また敵年後の国立大学の独立法人化を迎え大きく蛮う
うとしているとこうである.明治、大正期以来有為の人材を社会に送りだし、卒業生の活相とあいまって同
窓会活動も活発なものがある.
ただ、母体校の独白の歴史と共に舎同窓会群夫々に紀成された経線群あり、学部、あるいは学科単位
での固窓会活動がl主たるものであった。しかし、大学創立聞周年孟己念行事を契機として、また、環境情報
学府の副抽こ最御される学階的な流れを受けて各同窓会を招集するべきであるとの声が瀧潮としておこ
星間窓会連合群発足したのである.ホ‘ムペLジのシンボルマ‘クは横浜のYと同窓会連合の中核をな
す友松会、富丘会、工学部同窓会運合の三者を表したものである.なお、固窓金運合の結成の趣告につ
いてはこのホームページに付せられている同窓会運営の規約の前文を善照されたい.
21世紀の先端的分野であろうとされる瑠璃、情稲、生命科学はまさに宇陀的な結合科学で砂山母校
の発展、そして卒業生即ち同窓会会員の吉竜兄姉のそうした分野でのご活ははまさにこの同窓金運合の結
成と軌を一にするものであり、まことに歓迎すべ言もので〉ある。このネットワークを通じて、会員諸兄姉の
交流掛重んとなり、司窓会活動、さらに母校の発展に害与することができれば幸いこれにすぐるものは無
い.
同窓会通告の皆さん、お元気にお過ごしと存じます.
横浜国立大学は、平成16年4月1[憧期して国立大学法人横浜国立大学となり、裁量の程度が広がっ
た刺度の下で、大学の教育と研究を一層充実させ、21世紀にさらに輝く大字とするために努力埴続けてお
ります.この時に当たり、大学のホームペ‘ジを刷新し卒業生のページを加えました.ここにr司窓金運合の
ページ掛載ることはご同慶の至りであります.また大学ホームページには、大学の最新情報等掛植栽され
ますので、ご覧いただければ幸いです.
大学にとって、卒業生の皆さん方は最も大切なものであると考えております.そこで平成17年5月から
「卒業生と大学との運携強化」を検討する会を立ち上げて、両者の在り方の講話抽ら始まって害毒事をご検
討いただくここになっております.これについても
横 浜 国 立大 学 同窓会 連 合
(略称 :全 学 同窓 会 連 合 )
TEL ・FAX : 0 4 5 − 7 4 1 − 1 7 1 8
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格好ⅥW ynu●
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ー44−
*事 務 局 体 制
理 事 長 :豊倉富太郎
常務理事 :山口
惇
事務担当 :内田
條治 (
事務は今年度も卒業生が担当することになりました。
)
(財)横浜工業会
〒232−0061横浜市南区大岡2−31−2
横浜国立大学大岡国際交流会館内
横浜工業会だより印刷所
共進印刷株式会社
〒23310003 横浜市港南区港南315−30
TEL・FAX O45−741−1718
TEL O45−843−8544 FAX 045−843−8545
E−mail yokohamakogyo@mti.biglobe.ne.jp
E−mail:kyoushin@mx35.tiki.ne.jp
ー45i
脱臭装置
粉塵、ミスト、モノマーなどを
含む排ガスの処理も可能
局所排気フード、ダクト、自動制御装置を含め
排ガス処理設備一式責任施工出来ます。
テスト機有り。最適装置の納入可能。
経験37年。商社経由取り引きも可能。
@空調工業株式会社
〒236−0004横浜市金沢区福浦1−8■34(工業団地内)
TEL.045−784−3111FAX.045−784−3114
関連技術者資格
環境カウンセラー、技術士〔化学機械〕
公害防止主任管理者資格者
建築設備士、1級菅工事施工管理技士
苗村国際特許事務所
NAEMURA PATENT AGENCY
所長・弁理士 苗村 新一(応用化学科/昭和40年卒)
弁理士 岡田 真澄
〒221・0056神奈川県横浜市神奈川区金港町5−36東興ビル5階
(横浜駅きた東口A出口より徒歩1分)
TEL:045−444−0520 FAX:045−444NO830
E−MAIL:in f o@na e−p a t.g r.j p(代表)
146−
魔却瓦式ビ確訳溺たさおいしさキープ
ご近所集ってのホームパ〕ティ)で
缶用ホームサーバー
仲間との屋外パーティーで
商品開発の技術集団 フジテクノ株式会社
∼事業内容∼
1.ステンレス加工および真空技術応用による
高機能商品の開発・製造・販売
2.金属・樹脂ゴム複合商品の開発・製造・販売
本社 東京都品川区南大井3丁目13番13号
TEL 03−5762−1581(代表)
代表取締役社長 古市 弘(H2年,物工修了)
(弘南寮)32年 造船卒 竹内 哲夫
3.ステンレス・チタン等金属加工商品の開発
4.ステンレスビア樽の開発・製造・販売
(弘南寮)34年 機械卒 古市 一雄
5.ビ】ル関連器具の開発・製造・販売
6.地ビール関連ブランドの開発・製造・販売
H9年 物質修了 橘 英樹
(弘南寮)32年 機械卒 山之内克彦夫
H15年 生産工卒 稲垣 元博
ー47−
世界一の新技術開発を目指して
横浜技術士懇話会は、横浜国立大学及び横浜高等工業学校出身の技術士を母体にして組
織された特定非営利活動法人です。(1979年設立、2000年法人化に改組)
会員は「世界一の新技術の研究開発」を目標にして、各個人で技術士業務(専門技術事
項のコンサルタント)、会社経営等、広い分野で活動をしています。
横浜技術士懇話会の事業内容
1工学技術の研修講演と討議(川崎市産業振興会館 会議室)年10回程度
2 会社、研究所などの施設の見学と討議・年2回程度
3 国際的な技術交流、技術支援活動(必要な都度、計画し実行)
4 会報の発行:月例会の予告及び報告(会員動向)とホームページ開示(YUVEC)
「新会員募集キヤンペ1ン」
「NPO法人横浜技術士懇話会」は2006年9月に「研修会通算300回」を超え、組織の
若返りの一環として、広く新規会員を募集しています。
1横浜技術士懇話会は、機械、船舶、電気・電子、化学、金属、建設、水道、衛生
工学、農業、経営工学など多方面の技術者の業際的・学際的な集まりです。
2 海外技術支援を行った技術者も多数所属しており、将来、海外技術協力を希望す
る技術者の情報交換の場を提供しています。
3 同窓のよしみで、先輩の失敗談も忌憧なく聞かれます。
4 広く若年技術者、経営者の入会を歓迎します。(技術士の資格の有無に関らず、
また横浜国立大学出身以外も可)
mPO法人横浜技術士懇話会
「2006年1月の定期総会で下記の新役員が就任しました」
理事長 斉藤 一夫 横浜国大・1965年 機械卒 技術士(建設部門)
副理事長 斉藤 義順 横浜国大・1968年 化工卒 技術士(化学部門)
理事 石塚 致則 横浜国大・1967年 造船卒
理事 大島 正 横浜国大・1973年 機械卒 技術士(機械部門)
監事 高山 峻一 横浜国大・1960年 機械卒 技術士(機械及び水道部門)
事務局担当・理事 石塚 致則
〒245−0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 61411
TEL:045−811−5313 FAX:045−813−3713
E−mail:ishizuka2002jp@yahoo.co.jp
URL http://home.catv−yOkohama.ne.jp/uu/ipey/
「横浜技術士懇話会」に入会希望、或いは興味のある方は是非、上記事務局のE−mail
かFAXに連絡を下さい。御案内の資料を、お送りします。
−48−
「横浜国立大学の仲間たち」
同窓会パーティープラン
プライペ}トな感覚を大切にした
思い出に残るパ‘ティーをお約束します。
7,500円ユース
上記金額には≪お料理・飲み放題・室料・サービス料弓肖費税≫が含まれております。
子メ=ユー痢リ
●このパーティーも思い出の1枚に‥・
¥7.500コース
集合写真お撮りします〈30名様まで・追加11如こ付酌⑩駒円〉
●ありがとうの気持ちがあるからこそ=・
帆立貝のサラダ アンチョビ風味
芝海老のX・0醤ソース炒め
スルメイカの湯引き オリジナルソース掛け
的鯛と海老ムースのマッシュル1ムソ1ス
牛ロースのスタミナさいころステーキ
冬瓜とあさりのスープ
豚肉の味噌妙めかけご飯
ブルーベリーのアイスと季節のフル1ツ
恩師料金無料〈1名様〉
●宿泊は横浜市外の方30%OFF
シングル泊1説972円→7,680円
ツイン泊20,790円→14,553円
●お忙しい帯革さんのために
案内状の出力・発送をお手伝いいたします。
群しくはお桐い合わせください〈往復ハガキ代金は実費です主
コーヒー
勝助訂
ビール
烏龍茶・オレンジジュース
スコッチウイスキー
焼酎
●これからも思い出を残すために=・
青春の思い出の写真をもとにして.DVDスライドショーを
作成して上映いたします.DVDは進呈いたします。21,◎00円
●楽しいひとときだからこそ・=
さらに…
1時間延長1,155円/お一人様
横浜国立大学ご卒業の皆様には
ワイン赤・白を飲み放題に追加致します。
お料理内容はご相談の上ご参加の皆様の
年齢層、男女の構成比等伺いながら特別
メニューを組ませて頂く事が可能です。
横浜国際ホテル
TEL:045−313−1606
FAX:0451311−4771
〒220−0005横浜市西区南幸2】16●2a
横浜国際ホテルは
ヽ
テルです。 E−MAIL:ykbanquet@khgrp.cojp
横浜駅西口より徒歩5分
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禦翫温顔
醜漁
ようこそあ鼻息小湊へ。
ネキ洋の眺望がお遭えはす。
朝夕、凌蕗色に牽きる美しいおキ渚。
んキ絶景 一隻によ承る
「小湊ホテル三日月」て手
車かてヾ落ち着いたかどどきをお過ごし下さし、。
干宣教の展望温泉
蕗の景色を渚上か引眺める愛す庭園埼遥てぐす。檜
風品やハーブ緒、アクアドリーム(寝揚)、ジャグジ
ー、ジェット泉ほ乳苗、渦風届、ミストサウナ、塩サ
ウナヒ、たっJ:リ縁巡りが喪しめます。もちろん、健康
増進や美肌づく にも痛い、温泉 利用しています。
遠赤オ線を発することてすねられている村里鳥
(ブラックシリカ)を温め、その上に専用の拓本を
着た拍棟たあってくださし、。度鵬腺からよる叶
は、体‖こ薔薇されたオ客会席をビト坤よす
るめネがあ佃す。
小湊ホテル三d月 スパ三日月
〒2門−5邦 子ま患安産卑え律小路町内櫛27の
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≪本館宿泊≫−般料金
醐¥11,550⇒¥9,975・〉
≪割館宿泊≫は7.500円∼と別ます。
※上記料金に、入湯税¥150が別途掛かります。(大人のみ)
※曜日、季…酎こよって料金が異なります。詳しくは、予約センターまでお問合せ下さいませ。
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なんと全室リビング付でオーシャンビュー!!
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ボリューム満載の
趣向を凝らした三浦の味寛が満載!!
三崎名物まぐろのお造り、料理長特製かき揚げ
本ずわい蟹、海鮮ばら寿司、ローストビーフ
メロン、ケーキ、アイスなどなど全て食べ放題H
※他、寿司コース,鉄板焼きコースもございます。
☆ク列トク・プ●ル
気泡浴、、箱蒸し、サウナ浴などなど…
☆天然温泉大浴場
地下1500mの源泉を使用した自慢の
天然温泉で、ゆったりおくつろぎ下さい。
更にフィットネスジムや25mプールも!!
※その他、会議室もございます。お徳な研修パックをご利用下さいませ。
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こご宴会も上記同料金にて承ります。測館は冊0円UP
根碩鯛でご っ日、一時はねた減の幸を繍しみ律きい.
○幹事さん大満足の飲み放題プラン(2時間制¥2,625)や、カラオケ(2時間制削0.500)もございます!!
☆ご宴会は、10名様∼承っております。
せ
Mさヨ目口」【コ\′三∋
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相恩思想思畢TELO12腑6●出7
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◆ご予約の際は、横浜工業会様の会員である旨をお伝えください。
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ネックストラップ付き。 両耳イヤホン付き。
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聴
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【
ボ
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メ
ッ
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格
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ヽ
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コ
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7
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平成19年 月 日 ご住所〒
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のお届けやアンケート調査のお願いなど弊社の営業活動に
限って使用させていただいております。
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事業所/(支店)大坂(営業所月忌岡、名古屋(研究所)横ミ兵(工場)横‡兵言召津、大東町(静岡)、名張(三重)言召田(群馬)
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下記よりお申込み下さい (
開催内容のご案内 P3 0 )
所 属 の 同 窓会 へ (TEL ・FAX ・E−
mai
l)
参照ページ
琴
南
(
卒
業
生
及
家
族
今
回
分
)
常
盤
台
弘
明
寺
一般 の 方
第1回
(
昨年分)
教育 (
友松会)
P1 6
経済 (
富丘会)
P1 8
工学 (
工学部同窓会連合)
P3 2
横浜工業会 (
弘明寺)
P4 4
同
(
東海支部)
P2 0
同
(
近畿支部)
P2 1
六郷会 ・横浜会
P2 2 ・2 3
三水会 ・遠州会
P2 4 ・2 5
横浜国大
同窓会連合
(
略称 :全学同窓会連合)
P4 4
DVDの 販 売 を して お ります
−581
P3 0