第 10 号 2013 年8月 http://fukuib.web.fc2.com/ ふくいブドウネットワーク 検索 ブドウの愛称募集を行います 収穫時期に合わせて、ブドウの愛称募集を行います。 福井のブドウをブランド化していく第 1 歩として取り組んでいきます。 販売する際には、自らのブドウの売り込みと併せて、愛称募集も呼び 掛けてもらいたいと思います。 愛称が決まりましたら、来年から品質の良いブドウにシール等を張り、 ブランド化を目指したいと思います。もちろん、見た目が良く、品質の 良いブドウを作ることも大事です。おいしいブドウを作り、消費者に福 井産のブドウを食べてもらいましょう。 旬な技術情報 収穫期が近づいてきました。今年の果実はどうでしょうか?良かったこと、悪かったことを今 のうちにまとめておいて、来年の生産にフィードバックしましょう! ●着色の仕組みと対策 要因 着色よい 対策 (ヴェレーゾン期~成熟期) 糖度 高い 適正着果量、健全葉確保 光 多い 新梢管理 着色悪い 低い 少ない 高温 温度 20~25℃ ハウスの温度管理 多い 肥料 少ない 適正な樹勢(施肥) ※ 巨峰などの黒色系品種の場合 ※ ヴェレーゾン期・・・水回り期ともいい、これ以降、果粒が軟化・着色が始まり、糖の増加、 酸の減少が始まる時期のこと。 ●収穫 ・ブドウの味は糖度(=甘味)と酸度(すっぱさ)で、両方がほどよい割合で混合されている とおいしく感じます。消費者においしいと納得してもらうことが大事です。 ・品種により若干異なりますが、収穫適期の 10 日以上前に、糖度は上昇し、着色も十分とな ります(緑色系を除く)。しかし、酸度はまだ高く、酸っぱいため、色と糖度だけで収穫しな いようにしましょう。糖度は測定が容易ですが、酸度の測定は困難だと思います。味見しな がら収穫時期を決めましょう。目安として収穫前になると、糖度は 3 日で 1 度上昇し、酸は 0.1 度低下します。 ・果実温度が低い朝の時間帯に収穫し、収穫後も直射日光を受けないよう、日陰に移動させる か、シートなどで直射日光を遮ります。 ・収穫の際にはブルーム(果粉)が取れないように、果軸をつまんで収穫します。ブルームが 付いているときれいで、品質が良く、新鮮に見えます。 各品種の収穫基準 品 種 糖 度 酸 度 ●サニールージュ 18 度以上 0.4~0.6% ●ブラックビート 18 度以上 0.3~0.4% ●藤稔 18 度以上 0.5%以下 17~18 度以上 0.3%前後 ●シャインマスカット ●収穫後の礼肥 ブドウは比較的、施肥要求量が少なく、肥料 が多すぎると、樹勢が強くなりすぎるため、肥 料のやりすぎには注意します。 ●若木の管理 ブドウ 礼肥 基準 樹齢 1年生 2~3年生 4~5年生 成木 備 考 着色優先品種 早どり注意 N成分量 ― 20g 50g 1.6kg (例)そさい3号 ― 125 g/樹 300 g/樹 10 kg/10a ※樹勢をみて増減する 1 年目、2 年目の苗木は主枝を作っている途 中だと思います。来年、主枝として使用できる新 梢は、8 月中下旬までに伸びた部分です。それ以 降に伸びた部分は枝の登熟が悪く、使えません。 8 月中下旬に枝にマークしておき、秋のせん定時 8月中下旬にマーク にマークの位置でせん定します。 =せん定位置 ●収穫前後の防除 収穫前にうどんこ病やチャノキイロアザミウマの発生が見られたら、防除を行います。 収穫後には越冬病害虫を少なくするために、IC ボルドー66D などで防除するとともに、ブド ウトラカミキリの防除も行います。特に1~2年の苗の主枝候補がブドウトラカミキリの被害は 致命的になりますので、忘れずに防除しましょう。 事務局からのお知らせ 皆様のおかげでこの「ふくいブドウ通信」も、なんとか2桁の 10 号が発行できました。今後 もますます盛り上がるよう、皆様と一緒に頑張りましょう! 事務局 丹南農林総合事務所 FAX 0778-22-4862 坂井農林総合事務所 FAX 0776-81-2769 中川文雄 TEL 0778-23-4532 [email protected] 谷口弘行 TEL 0776-84-8042 [email protected]
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