モジュールME-09 ME-09 グラフの作成 岡山県情報教育センター グラフの作成 EXCEL では基本的なグラフは容易に描くことができ、非常に高い表現力を発揮できる。作成には グラフウィザードと呼ばれる機能を用い、データの範囲やグラフのタイトルなどを指定するだけで作 成がすんでしまう。学校で扱うグラフのほとんどを作成できると思われる。 1 グラフウィザードの利用 実際にデータを準備してグラフを作成してみる。 ①EXCEL を起動して、右図に従ってデータを入力する。 ②B4:C16 セルを選択してから、選択状態のまま画面 上部 「ツールバー」 のグラフウィザードアイコン を クリックしてグラフウィザードを起動する。 ※ 選択範囲を間違えないこと。 ※ ウィザードは4段階で進められ、 各段階で必要な 設定を行ってゆくようになっている。 ③第1段階でグラフの種類を選択する。 ・ 「グラフの種類」を設定すると、その 中で選択できる形式が右に現れる。 「種類」と「形式」を選択してから 「次へ」をクリックする。 ※「サンプルを表示する」をクリック すると押している間、現在の設定で どのようになるか表示を行う。 ここでは、 「種類」は「縦棒」で「形式」は最初(左上)の形式を選択しておく。 ④第2段階でデータ範囲を設定する。 ・ 「データ範囲」タブを選ぶと、現在の 設定での表示が示される。 ・下の「データ範囲」で範囲が設定さ れており,シートではデータ範囲が 選択されていることが示される。 ※「系列」は選択している範囲を縦に 見るか横に見るかを設定する。 ここでは、縦並びをグラフの値とす るので「列」とする。 -1- ⑤「系列」タブを選択する。 ・先ほど系列を「列」にしているので データを縦に見て、先頭の「参加者」 が系列の「名前」になっている。 ※データそのものではなく、セルの番地 (データ範囲)で示される。 ・ 「値」がグラフのデータである。 ・ 「項目軸ラベルに使用」が横軸の項目 になっている。 ※ 設定を変えるには変更したいテキスト ボックスの右のアイコンをクリックし、 (画面が縮小する)設定したい範囲をマ ウスでドラッグする。 ここではそのまま、 「次へ」をクリックする。 ⑥第3段階でグラフの各表示要素の大まかな設定を行う。 それぞれのタグでは以下のような内容を設定する。 ・タイトルとラベル ・・・・ 縦軸,横軸の名称、グラフ全体のタイトルを設定 ・軸 ・・・・ 縦軸,横軸に数値項目を表示するか設定 ・目盛り線 ・・・・ 目盛りとして縦、横に線を描くかどうか設定 ・凡例 ・・・・ 凡例(画面でグラフの右にある系列の名前)を表示するか設定 ・データラベル ・・・・ グラフ上に元の数値データなどを書くか設定 ・データテーブル ・・・・ グラフに元の数値データを表として加えるか設定 各表示項目のフォントサイズなどの細かい設定は、グラフ作成後に書式設定で変更する。 ここでは何も設定せずに「次へ」をクリックする。 -2- ⑦第 4 段階でグラフをどこに表示するかを 決定する。 ・ 「新しいシート」をチェックすると作成した グラフのみを表示する「グラフシート」が 作成される。(データのあるシートとは別 のシートになる) ・ 「オブジェクト」をチェックすると図などと同じように扱える「オブジェクト」としてシートに貼り 付けられる。この形式では図形と同様に位置や大きさなどを変更でき、他の表などと同時に表示・ 印刷することができる。 (貼り付けるシートを変更することもできる。 ) ここでは「オブジェクト」にチェックを入れて「完了」をクリックする。結果が次のようになる。 ・グラフは選択状態(枠にハンドルが 表示されている)になっており、位 置や大きさを変更できる。 ・グラフのデータ範囲などが色枠で表 示されており、この部分はドラッグ で変更できる。 ・グラフのプロットエリア(灰色部分) をクリックすると、プロットエリア の大きさ、位置を変更できる。 ・凡例をクリックして選択状態にすると位置を変更できる。また DEL キーで削除もできる。 ・各項目は、選択状態にすればメニューからフォントの種類やサイズを変更できる。 ⑧グラフの位置、大きさ、内部の表示位置などを次のように設定してみる。 ※グラフ内部のフォントは サイズを9pt にしている。 グラフを選択するとデータ範囲が色枠で示されることは非常に便利な機能である。この枠を ドラッグしてデータ範囲を変更できるので、あるグラフをコピーして、 「同じ書式でデータ 範囲だけ異なるグラフ」を簡単に作れる。 -3- 2 グラフへのデータの追加 作成したグラフへ別のデータ系列を追加することも簡単にできる。ここでは先に作成したデータ に新しい系列を加える操作を研修する。 ・今までの段階で左図のよ うになっている。 ①データを加える。 ・C4 セルを「講座 A」に書き換え、D4 セルに「講座 B」を書き加える。 ・D5:D16 に下図のようにデータを入力する。 ②新しいデータ範囲(D5:D16)をマウスでドラッグして選択する。 ③選択範囲の枠にマウスカーソルを合わせ、白矢印になったところ でドラッグで移動させ、グラフの中にドロップする。 ※ グラフエリアにドラッグするとグラフの枠が変化して点線表示になり、 データ系列を追加できることを示す。この状態で左ボタンを離す。 ※マウスカーソルは少しでも枠か らずれていてはいけない。 ④グラフに新しい系列が追加 される。 ⑤必要であれば書式を整える。 ※ ME-10参照 -4- 3 複写によるグラフの作成 同じ形式のデータをグラフ化する場合には一つのグラフに系列を多く入れるよりも、同じ形式の グラフを並べて表示したほうが分かり易いことも多い。このような時に一つずつグラフを作り書式 をあわせるのは手間がかかるので、 「1 グラフウィザードの利用」の「ポイント」で述べたように グラフを一つ作って、そのグラフを複写、データ範囲を変更するほうが容易にできる。 先ほどまでのデータを用い、2つのグラフでデータを比較する。 ①既に表示されているデータを消去する。 ・グラフエリアをクリックして選択状態にしてから DEL キーを押してグラフを消去する。 ②「1 グラフウィザードの利用」と同じ操作でグラフを作成する。 ※ここでは後で上下に並べて比較するので、グラフを横長に作っている。 ③グラフを選択して、右クリックで現れる メニューで「コピー」を選ぶ。 ・グラフが選択状態になる。 ④グラフを貼り付けたい位置の左上のセル(上図では E18 セル)を選択して右クリックし、現れる メニューで「貼り付け」を選ぶ。 ※貼り付け直後では、貼り付 けたグラフが選択状態に なっている。 ※下のグラフが選択されて いるのに、データの範囲は 変化していない事に注目 する。 -5- ⑤データ範囲が色枠で表示されているので、これをドラッグして 隣の「講座 B」のデータにあわせる。 ※カーソルを色枠にあわせてドラッグする。 ⑥新しいデータの位置(今回は右図のD列の位置)にドロップす ると、グラフが書き換えられる。 ※「系列名」の「講座 A」も移動して「講座B」になる。 グラフに系列を複数入れて表示するのか、同じ書式のグラフを並べるのかどちらを選ぶかは データ及びそのデータで表現したい内容で決まる。 「グラフ化」をするときには必ずそこに 表現する「意思」が入ることを忘れてはいけない。 -6- ■ Microsoft,Windows,Windows NT, Microsoft Office,Microsoft Outlook,Internet Explorer,MSN は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。 ■ Netscape, Netscape Navigator, Netscape ONE, Netscape の N ロゴおよび操舵輪のロゴは、米国 およびその他の諸国の Netscape Communications Corporation 社の登録商標です。 ■ 一太郎、ATOK は、株式会社ジャストシステムの登録商標です。 ■ その他、本書に掲載したプログラム名、システム名、CPU などは一般に各社の登録商標です。本 文中では、TM などのマークは明記していません。 ■ 本文中では「Microsoft® Internet Explorer」のことを「Internet Explorer 5.0」または「IE5.0」 、 「Internet Explorer」と記述しています。 平成13年11月1日 初版発行 発行 岡山県情報教育センター 〒703-8288 岡山市赤坂本町3番15号 電話 (086)272-1405(総務課) 272-4608(研修課) 交通機関 市内電車 岡山駅前(東山行)乗車 東山(終点)下車,南へ徒歩7分 市内バス 岡山駅前(東山行)乗車 東高前下車,西へ徒歩2分 禁無断転載 ©2001 岡山県情報教育センター
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