女性革命と老人問題の国アメリカ

AU
00
く随想>
女性革命と老人問題の国アメリカ
並木信義
1
.
はしがき
米ソ冷戦構造のなかで,強いアメリカの主張
5つの格律
フュ v クスは次の 5つの ma
玄泊lS を前提に
して考えたと述べる。
が喧しい。
しかし一歩退いてアメリカ社会を大局から眺
①無料のランチは存在しない。
0世紀後半のアメリカ社会の基礎的潮
めると, 2
表面的には無料でも,誰かがコストを負担
流を定めているものは,女性革命と老人問題で
している。
あることがわかる。もちろん短期的にはレーカの
②猫の皮をはぎとるには 1つ以上の方法があ
ン大統領が専心主張している両超大国の力の均
る
。
衡維持が重大であることを否定する人はいない
これはライオネル・ロビンズの考え方と同
であろう。
じである。
以下, Vi
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.Fuchs,How We L
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,
HarvardU
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9
8
3によってこの
問題を考えてみたい。なおフュッグスの書物は
すでに『サービスの経済学』および『生と死の
③自然は飛躍せず。
アルフレッド・マーシャルの好んだ言葉で
ある。
④本質的に善い物事であっても多すぎるとい
経済学』が邦訳されている。いずれも日本経済
うことがあるものである。
新聞社刊である。
たとえば過剰医療や過剰教育のように。
フュックスは,本書の方法論について,シカ
⑤時は金なり。
.Becker 教 授 流 の “maxiゴ大学の Gary S
経済活動は時間のなかで行われるが故に,
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考えなければならない。同時に時間のなか
司
時間)というものを
時間の限界(1日 =24
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で行われる成果を現在価値に割ヲ I
Harvard U
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9
81)等に倣った
することが必要になる。
と述べているが,当然両者の聞にはかなりの相
違がある。
以下はじめにフュックスの根本的な考え方を
以上の 5つの格律は B
eckerの条件より遥か
に緩和されているといえよう。ベッカーが主と
して数学モテールのみで、考察を進めたのに対し,
述べ,ついで,女性草命に関する考え方および
フュックスは主として長期時系列データで分析
老人問題に関する考え方を取上げよう。
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c
eとか市場均衡
を進めたから s
の安定性などということを強く主張できなかっ
たことによるだろう。ただフュッグスも極大化
原則は,これをできるだけ活用するようにして
1
9
8
5
.3
女性薬会と老人問題の園アメ手カ
いる。もちろん,実人生における極大化という
ことは文字通りにはるりえないわ吟で,もっと
-8
1
教育程度が径七会しい家庭が彼女
でし、る。
1972~74 年の調査によれば婚外妊婦
、えば,経済藤刻〈効用と非効活を詑較
1
0
0
人のうち 1
5人は出産までに結婚し, 6
2人が
して効用の方が大きければそれな選択する o た
い 2
3人が未婚の母となったという。この
だしこの効用は必ずしも貨幣援をだけで表現され
米婚女性もいずれ後日結婚し,そしてそのほと
るものではなく,いわば主観的効用と非効用の
んどが離婚に柊る。当初望まれて出生し
比較というべきものである。非自人女性が父親
はやがて重荷に転じる。
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のないベビーを産んで A
D
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1
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e
おその他の社会保憲に依存
である。
しながら家族を離れて自活するときに感ずる効
このような状態が望ましくないことは明らか
500g以下であ
まず第 lにs 出生兇の体重が 2
用と非効用との比較のように。彼女にとって繁
る場合,これは肉体的にまた経済的に大~
雑な家族関係を離れることはプラスの錨鐙なの
題である。そして婚婚外の出設にはこれが多
る〉といってもよいでるろう c
1人当
い。病践で、手当して命を取止める場合
ドル(陵鱗の報闘を含まず), 死 亡 の 場
ドル〈盟主師報闘を含まず〉としづ多額を
2
. 女性問題の潔 3
緑化
る。もちろんこの場合は完全な未熟児のケ
ースである o
おそらく欧米類題で,女性問題がもっとも深
第 2札家庭が倫理的髄龍三k
教える
く
刻化している闘はアメジフちです土なく,スウエ
なってしまう。ここのような父殺のいない家農の
デンであろう D
子供は,ハーバード大学の学生の自殺原底調査
スウェ…デンでは,男女平等化が徴塞し,
そうでないケ…スより高い自殺率を示
性の権料が皇室石のように強国になった結祭,男
している。やはり人生の意味とか,生活の釘
性は結婚に魅力を感じなくなるに至ったとされ
とかに関しては,
ている。
い。伺放かと Lづ理由は,フ品ツクスは示して
スウェーデンでは未婚の母に対ずる全て
的ハンディキャップな取捺き,叉親のいない子
もつらし
いない。ハーバードの学生は努子が多いから,
父親の存在が何らかの意味合もったのでもあろ
供の非合法性を除去し,金銭的心患を取徐いた
うか。 f
望ましい結果のために待つことを学ひ¥
結果,女性のライフスタイルは完全に自治にな
予期された将来の見通しに導かれて行動するこ
った。〈政府が父親から養育費等を取立てるこ
とは計蹄性にとって基本的なことでる仇図的
とになっている J しかし
指南的行動の基礎となる先見性にとっても基本
父親が外の仕事に
加えて家事まで分担することの鷺荷に耐えかね
である J というウォルター・ミッシ品ルの言葉
て離婚率が 50%になり,かつ,そもそも
をフュッタスは 5
1用ずる。ミッシ品ノレによれば
望まなくなっているのである。
アメリカの状況はこれほどひどくはない。し
かし着実にこのような変先がみられている。
このような性向を子供に植付けるには家患に父
親がいることが積極的に窮係していると b寸。
メキシコ系とキ品ーパ系と鍔じ文北伝統に寓
9
5
0年に,白人女性が父親のいな
たとえば, 1
しながら,前者に婚嬢外出産設が少ないのは,成
い子供を産んだ率は 2 %程度だが, 7
0
年代末に
長の過程での生活経験がより安定していたから
しずこ。黒人女性については 18%から
だと説明される。また栄養改善のため食糧の
60%に議しつつある。堕胎が合法化されている
物を給付したところ,他の家族に主要されて,母
ので,ここれは希議された出生である。そしてこ
親はこれを耐えたという倒も報告されている。
の希望は若い母親にとって,前に記したような
次に出産後の女性革命の影響はどうか。
独立への機会を与えるものである。
離婚率の上昇と女性の労働市場参加率の急上
82 -
No.14
波放経済研究
思春期の問題は向か。
として方日士コ.QQ
とゲーテはいう「時嬰のみが癒し
既に述べたように,婚姻外出議の激増と上記
、である j。
両要因の結果,片親丈の家建で育っそ子供は 1
9
5
0
年に詩人?こ l人だったが, 1
9
8
0年には 4人に l
し,就職し,入金でもっとも激し
い構衿的勤務を経験する。
し
ず
こ
。
離婚率は 1
9
5
0
年から 1
9
6
5年まで既婚女性千人
当り 1
0人の翻であったが 1
9
6
5年から 7
5年の間に
9
5
0年には 1
6:
:
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と2
4
才
進学についていえば, 1
の関の青年の 27%が就学したが 1
9
8
0
年には 42%
した。女性の進学率も上昇し,
その割合は倍加した。
9
8
0年には白人とほとんど同じである。
も1
女性の労働市場参加は,サービス産業の増
9
6
0
年と
教育水準の上昇で可能となった。 1
アメジカの学業適性検査 C
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ト
1
9
7
9年とを比較すると, 16才 ~19才の
は4
1
.7%から 61
.4%へ
, 20才 ~21 才
tudeTe
は;SAT8
0
0点満点〉は, 1
9
5
0
年代か
の白人女性。字通学〉は 54.6%
から 67.7%へと
点が4
7
3から 4
2
8へ,数学が4
9
6から 4
6
8に低下し
9
7
9年の労働市場参加務は非白人男
上昇した。 1
た。問題の難易愛には変化はないと考えられ
ら 77~79平均まで,蜜語 CverbaI)
性とそう変らない(非白人男性は 16 才 ~19 才
る。低下の漂白は, T Vと,女子進学率の上昇
57.2%.
, 20才 ~24才 75.0%) 。
である。女子の平均点は莞予より低いのであ
る。フュッグスは, 14才 ~16才の王手令腐は 1990
このような女性の職場議出は,いろいろ
王手には 5.2%C
7
5
年は 7.9%) f,こ低下し,
ことは避けられない。
カギッ子の被害をうける。ニュー
ま
君主ークではこう L寸家庭の子供の 19%
がカギッ
という。
奥ざんから受けられず2 子供とともに被害道意
るとフ
ュッグスはいう。
1
9
6
0年と 1
9
均年な比較して, 16才 ~19オの黒
人〈非就学〉失業率は 3 %低下し, 20才 ~24::t
識をもっ。
壊も 1 %
上昇しただけであると b寸。 i
湾様に白
自体もキャリアと
人についてみると,それぞれの年令震ごとに 2
しまざるをえない。出産という
くされては,職業の選択も男性より不利化す
る
。
る
。
雇用状、流については,大き
2は,亭主も背なら鑓待できたサービス合
第 3は
,
るから先行き d心離は饗らないと考えてい
中高年時の報麟もほとん
し
%の低下である。
黒人青少年の援用は,このよう
コ
ザ
でとくに悪イとしたわけではない。しか
ない。
2つの理由が主主じている。第 1は
,
これら 3灘間その他が重なり合って離婚率の
よ昇と L、う勝額環が生じるのである。
そして離婚率の上昇は家族の巌壌となり,次
務の農業機械化による議用減少およ
法による小売業等での藤周の減少である。ブ品
世代のアメジカ人に精神的不安定という
ッグスは,とくに若者にとって}丸如何なる職
残す可能性がある。
場でも経験を積むことはプラ久なのだから,最
次世代のアメジカ人に片親であるこ
と等による経済的ハンディキャ
γ
ブを残す可能
性がある o 経済的ハンディキャッブは機会の平
、,一成果の王子等も殆うくするであろうむ
これに対する対策は何らかの補助金であると
ブ品ツグスはいう。しがしその内容は余り
とも患われない。
さて次の段階に子供は思春期に入る。
低賃金法は議止さるべしと提案する。
なお思春期の問題として逸せられないのは 1
0
代の妊読である。西致の 2倍
,
オランダの 5
5
倍の高さであり,前に述べたよう
倍,日本の 1
な大き
思春期の健康諦題としては,自殺と喫煙があ
る0
15才 ~24才層で1960浮から 1977年の問に自殺
3
き8
5
.3
-83-
女性革命と老人湾幾の国アメ歩カ
者は 2
.
5
倍,殺人の被害者は2l
倍と増加したむ
場
2
5才以上では,それぞれ,
L1傍および1.8倍
/
3は父親のいなし
である。自殺者の 2
という考えである。
とがあるという
も常詰ろん,変f
もある。こ
のような離婚と再婚の繰返し比子供に与える
も含めて,人慢の嫡神に不安定感をもち
っている。
次はお才から 4
4才までの青壮年時代である。
フ品ツグスはこれを種子を蒔く時と名付ける
が,考察は再び婦人間題きとめぐって接関され
る
。
こみ,家族の続手持を吏に緩めるではないかとい
うものである。
いずれにせよ,日本にこのような状況が生じ
ないことを額いたい。
読に述べたように,女性の労働市場参加率の
8
9
0
上昇は尽ざましい。 1
15% (
2
5才 -44
3
. 老人関題の方向
才〉だったものが, 1
9
8
0年には60%となった。
6才以下の子洪のいる女性も 1
9
4
5年の 10%弱が
1
9
8
0年には47%, 6 才 ~17才の子供の母親は,
アメリカにおける老人問題は,おそらく他の
需揺関に 27%から 60%
への上昇である。とくに
閣におけるそれと,ヌド策的援奥は少ないであろ
後者は驚くべき数字である。
う。しかし,にもかかわらず,アメジカ
女性の労働市場参加が離婚を主主み,離婚の可
問題もないわけではなし、
離婚主容は, 1940岩手境まで千人当り 7 人~8 人
lに者人の結婚問題である。
6
5才の女性で配偶者がし、る人は 3人に宗人で
1
9
4
5年に2
0
人近くに上昇
ある。一方男性では 7入に 6人が直言偶者をもっ
能性が職業参加を生むのかもしれない。
と
して L
し,再び安定して 1
9
5
0
年から 7
0年の翻は 1
0人程
ている o とこれは男性の老人が再婚し E
きいのに対
度であった。しかし 7
0
年以降急上昇し 7
9
年には
し,女性では必ずしもそうでないことを示して
2
3
人に達している。もちろん,これらの人々は
いる。
再婚するのであって,近年におけるアメリカの
この毒事実の社会的帰誌をフュッグスは分析し
結婚式のおよそ半分は,少なくとも l人の結婚
てはいない α しかし,われわれがアメリカの大
経験者を含んでいるとし、う。
都会でみかけるベンチの老人は,たしかに女性
こう L、う状混では,出生率も低下宏余儀なく
される。フュ
γ
タスは大箕面目に出産奨励策を
説明している位である。
アメ Fカの女性は,とのように職業と家護と
の間を揺れ動いているのであるが,しかし両性
のうち子供に本質的により多くの関心を誌かざ
るをえないのは女性であるから,どうしても鞍
業ょのハンディキャップを負わざるをえなし、。
1
9
7
9
年において,
25才 ~29才の収入と 40才~
4
4
才の収入とを比較すると,パイスクール卒で
が多かったように思われる。女性革命のアメヲ
カにおいては,老女性は,曾でのように中年の
わが娘と問題するということも難しいのであ
る。女性革命の最大の被害者は女性だというこ
とになろう
老人問題の 2番目は, 1
9
7
0年以後における人
人の労働市場からの翠期の引退である。
5
5
才 -64
才震のカレッジ卒業生の 80%はまだ
労働市場に留まっているが,初等教育終了者は
60%が留まっているにすぎない。
男性 27%,女性 5 %,カレッジ卒で男性69%,
教育程度の低い人の早期信退率が高いのは,
それぞれ上昇〉と L、う格差を生じて
女性 6 %C
いる。
肉体労働で健康宏損ねているということと,社
このような状況でアメヲカの家族の将来はど
うなるのだろうか。
S
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会保簿給付 C
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n
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f
i
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s
) の総力によるものであろ
う
。 1
9
6
1年に,社会保障制度が改革されて,選
Bりに変化はないと L、う考えが一方にある。何
訳により 6
2::tから給付をうけられるようになっ
故なら,離婚してもやがて簿婚するではなしゆる
た。この給付水準は, 6
0
年代末および 7
0
年代初
- 84
No 1
4
自立食経済研究
踏に生計費よりも急速に引き
ら
,
7
0
年代の早期引退を誘発したの
9
年の 78%
から 7
3年の
オの労働市場参加率は, 6
66%に君、低落した。
6
5
才以上の男性については, 1
9
5
0
年の 46%
が
1
9
8
0
生存には 20%に低下している。この慨にとく
事
なければならない。ナ…シング・ホームでの死
なら全額の負担?ではない。政府等の負担分が含
まれるのである。
(HowweL
i
v
e
)
以上がアメリフり
である。
ウォーノレストザ
き交ってい
に様康状態の悪化が生じたということはレえな
る男女の姿からは,
いそうで、あるから,これはどう考えても
急冷いベッ
の語い部E
障給付の労働引退誘発効果によるものだとい
L
。
、
む こ う Lヴ状態が続くと,
ることは難し
と
と
こ
3人が引退労働者 l人を支えているもの
2
1
役 杷 に 入 る と 2人対 1人になってしま
むすび
う
。
だから,ブ品
γ
クスは,年金受給資格た徐々
│上げて 6
8
才にしたら L、し、という提諜をして
いる。この問題はアメリカにおいてのみなら
も同様の問題に産直する
さて,ここでわが閣の将来につい ての教訓め
l
いたことを書いてみると次の如くでもあろう
か
。
まず,離婚を徹底的に防ぐことである。わが
る。しかし時舗は,年令を号 i
上げる場合,そこ
闘では未婚の母の問題はまだ大きくはないが,
までの就業をど鮪河に保障するかということ
離婚の増大の兆しはすでに明らかである。人口
る。遣を年労働者の鼓験機会を奪ってはならない
り離婚率は, 1
9
7
2年に1.0
2と 1
3番目は"歪療問題である。ブメ
N Pの 10%を越え,
1年) 5
.
3
0
8
3年にはしむに達した。アメヲカく8
より低いが,スウェーデン (
8
1年) 2.
4
2,フラ
7
9
年) 1
.5
9,西ドイツ (
8
0
年) 1
.5
6,
ンス (
悶 (
8
0
年) 3
.
0
,
1 スイス (
8
0
年) 1
.6
5考察と比較
2倍である。
すると,西欧の低い固と同じようなベースで上
のである。わが留に案が見当らないようにブ
ックスも具体的提案を行ってはいない。
発展はこの比率を更に上昇せしめ
るであろう。日本では薬価改正と,医師過剰に
る原因は種々様々であろうが,やは
よる底腕所得の相対的低下が対案でありうる。
り男女双方の忍耐の欠乏が最大の要部であろ
アメザカでは市場機構(病院経営受託会社Jの
う。経済的な豊かさが,食て
りえよう。この富での専丹家のア
ユヅクスは多しかしながら,余り具体的な処方
護そ示さなし、。
にし,とくに女性側から不満が噴出した
うが, しかし世需の7.lcの苦さ
らないで決新した趣きもみうけられる。緩
援が設局しているのは訟の需題である。つま
散関の経験を積んでいる
り,女性革命等の結果jアメ予カの老人はし、まや
I
のこの不用意を見破って,
が,女性議I
家鹿で苑z.迎えることが少ないということであ
さ?であるだろう。もともと性という
むには n
u
r
s
i
n
ghomeという簡易病
る。アメ Yi
0
0万床以上のベッドを備え付けている。
院が 1
よって強く結びつけられているのだから,
それだけ溜命的な結びつきである。神の
医師数を抑え,万事コストを節約して,老人病
人これを分つべからず。人の散の
いる。老人はここに
と!苛様に,やはり生活をともにし
るとー麓病院に送
られる。 L
る。その場合には,コストは家族が全て負担し
o
t
:
:
:
:
.,家庭,家族については,,1,、わゆ
守的諮盤の方がましいように忌われる。
1
9
8
5
.3
- 8
5
女性本命と老人問題の盛アメザカ
次に未婚の母は,わが国ではアメリカのよう
の母や,離婚のケースが少なければ,ブメ Pカ
な人種罷菱重がないから,アメリカほど大きな謂
程機会の平等は損われない。だから教育が過当
るはずはないが,いずれにせよ,好まし
競争的試験を前提にするのは必要懇と考えられ
いことではあるまし、。とくに子供宏被害者にす
る
。
る権利は母親はもたないはずである。スウェー
もちろん,現存制度については種々の改準が
デン能な解決も,スウ品ーデンで成功していな
可能でもあり必要でもある。しかし,この点の
い以上参考にならない。
議論は別の機会に譲りたい。
喜ぎするに,設に関しては保守主義が無難で、あ
日本の老人問題については,年金税震につい
り,かつ正しいように思われる。人関社会の基
ての期髄点と対策は,アメリカとそっくり河じ
礎的単位である家族については,まだこれを革
命的に次の段階に変化せしめる条件は熱してい
ないのではないか。
もっとも以上の考えは,男性コド位といわれる
かもしれない。徐々たるサラ手…マ
といってよい。
医療関鰭についてもほとんど同じである。た
だナ…シング・ホームは日本にはないから,
般病院がその機能を果している。しかし厚生省
は,ナーシング・ホーム的な制捜を考えている
未来の言相たる主婦の家露外政治活動を妨察す
のではあるまし、か。既にその第一歩は鑑み即さ
るのか,といわれるかもしれなし、。
れている。
しかし,未来の首相なら,最初からつまらぬ
最後に,三世代詩屠だが,欽米と遠い,臼本
結婚をしていないだろうし,かりにそうしてい
では鐙住条件さえ許4
れま,当事者はこれを受容
ても,上手に事主をあしらうので、はあるまい
れる気構えであるから,政府ならびに住宅企業
か。修身斉家の次に治田なのだから。
はこれに注力ずべきである。
つまり主婦も,男往の社会的立場を理解し
ともにくつまり老人側も〉これを欲しないので
これとの両立可能性を採るべきである。両立不
ある。悶本もそうなる訴に必要な手をおっ必要
能であり,説得不能なら,自己の希望を断念す
がある。老いたる男性だけが配信者と暮すとい
べきである。そうしないで離婚というのは勝手
う米国社会誌やはり,本質的な人間的霊しさと
であるだろう o
品位に欠けているのではあるまいか。
次f
こ罷賄になるのは子供の教育ぞある。未婚
く羽本経済研究センター理事・研究主幹〉