東日本大震災 その時、私たちはどう対応したか ~仙台厚生病院の場合~ *目次* <東日本大震災発生から、対策本部設置まで>・・・・・・・・・・・・・・・p2~p3 <院内での対応> ○震災直後の状況把握・・・・・・・・p3 ○情報源の確保・・・・・・・・・・・p3 <震災直後の各部署の対応(時系列)> ○循環器内科 ○心臓血管外科 ○電力の節約・・・・・・・・・・・・p4 ○緊急連絡手段の確保・・・・・・・・p4 ○診療体制・・・・・・・・・・・・・p4 ○退院患者さんへの備え・・・・・・・p5 ○感染管理・・・・・・・・・・・・・p5 ○呼吸器内科 ○呼吸器外科 ○消化器内科 ○消化器外科 ○放射線科 ○福島原発に関する対応・・・・・・・p5 ○余震への対応・・・・・・・・・・・p6 ○麻酔科 ○病理診断・臨床検査科 ○先端画像医学センター ○健康管理センター <院外への対応> ○被災地及び被災病院への支援・・・・p6 <職員への対応> ○放射線部 ○薬剤部 ○地域医療連携室 ○仙台厚生病院流の方針・・・・・・・p6 ○安否確認・・・・・・・・・・・・・p6 ○統合医療安全管理室 ○臨床工学室 ○健康支援・・・・・・・・・・・・・p7 ○生活支援・・・・・・・・・・・・・p7 ○保育支援・・・・・・・・・・・・・p8 ○福島原発に関する対応・・・・・・・p8 ○医事課 ○総務課 ○栄養管理課 ○システム整備課 ○管財課 <その他> ○その他の取り組み・・・・・・・・・p9 ○総括・・・・・・・・・・・・・・・p9 1 ○東日本大震災発生から、対策本部設置まで 2011 年 3 月 11 日(金)14 時 46 分 東日本大震災発生 マグニチュード 9.0 という国内観測史上最大の地震が発生しました。この地震で宮城県では最 大震度7の揺れを観測しました。また、地震発生後に大津波が沿岸に押し寄せ、言葉では言い尽 くせないほどの甚大な被害を各地にもたらしました。 地震発生直後の当院の状況 災害対策本部は地震発生後、理事長を本部長として本館1階エントランスホールに設置しまし た。マニュアルによる設置場所は連絡や報告が集中する防災センターでしたが、地震の規模や場 所の広さなどを考慮した結果エントランスホールを選択しました。 平日の日中の出来事であった為、患者さんやご家族の方、面会者の方、職員が安心感を持ち冷 静に行動できるよう、「当院は震度7でも倒壊しない」という院内放送を即座に流しました。 2 東日本大震災 その時、私たちはどう対応したか~仙台厚生病院の場合~ 本部には、 「災害発生時状況記録表」と「被 害状況確認表」を貼り出し、各部署からの報 告やその都度の決定事項を、時間を追って記 録していきました。 震災直後は、災害対策本部であるエントラ ンスホールでミーティングが行われ、各部署 の代表者によるミーティングを行いました。 日々刻々と変化する状況に、混乱を回避し ながら職員一丸となって対応していくため、 毎日会議を行いました。 ○院内での対応 震災直後の状況把握 ・被災状況の確認 ・出火の有無の確認(使用していない電源プラグ、医療機器 の電源コードは火災予防のため抜きました) 情報源の確保 刻々と変化する地震情報を得ながら対策を講じる為、地震の 発生直後に自家発電から電源を取りテレビを復旧しました。 3 東日本大震災 その時、私たちはどう対応したか~仙台厚生病院の場合~ 電力の節約 当院では、地震直後に自家発電への切り替えを行いました。電力節約のため暖房は時間を制限 して使用しました。それと同時に、暖房停止による寒さへの対策も行いました。外気を遮断する ため正面玄関を閉鎖し、時間外出入り口のみの使用としました。 また、正面玄関の封鎖により火災発生時の逃げ道が閉ざされることを防ぐため、正面玄関横の ガラス部分を割って避難できるように、ハンマー・軍手・毛布等を準備しておきました。 緊急連絡手段の確保 当院では災害時の連絡手段の確保のため、公衆電話を各病棟とエントランスホールに設置して いました。災害発生時に携帯電話や一般電話が回線のパンクなどで使用不可能となった場合でも、 公衆電話は災害時優先電話として通話ができます。 NTTでは震災対策として、公衆電話を無料化しました。 災害時に強い公衆電話 診療体制 幸いにも当院は、震災による建物の被害も人的被害も少なく、診療継続が可能でした。 <診療> 外来・入院は通常以上の受け入れ態勢で臨みました。救急は優先順位を見極めて対応しました。 3月14日から徐々に病院全体を通常の状態に戻しました。 <検査> 試薬が不足しないよう、緊急度の高いものに限定して行いました。 <酸素・医薬品など> 不足が予測されたため早急に手配しました。 4 東日本大震災 その時、私たちはどう対応したか~仙台厚生病院の場合~ <当直体制> ・救急患者さん ・被害状況が大きく、機能が低下した近隣病院からの患者さんの受け入れ ・南相馬など放射線の影響で患者さんの移動を余儀なくされた病院からの受け入れ などの様々な状況にも臨機応変に対応できるよう、平時よりも強化した体制で臨みました。 <手術> 地震直後は震災の影響を考え、予定手術を一旦キャンセルしました。3月16日には、早々に 通常の診療体制へ戻しました。医療材料等の不足への対応も早急に行い、地震から間をおかずに 通常の予定が組める状態へ復旧しました。 退院患者さんへの備え 入院中に自宅が被災し、退院時に着用する衣服がない場合に備え、職員の衣類を収集しました。 新たな入院患者さんの受け入れにご協力いただくため、避難所のご紹介などの体制を整えました。 感染管理 阪神淡路大震災のデータを参考にして、災害時に注意すべき感染症に 備えました。感染に係る物品の節約も行いましたが、手袋の節約は行わ ず手指衛生等の標準予防策は通常通り遵守しました。 福島原発に関する対応 福島県から来院した患者さんや、付き添い・お見舞いの方が希望された場合は、PETセンタ ーの入り口で放射能汚染検査を実施しました。検査を行うことで、放射能汚染が無いことを確認 し、安心して頂きました。 また、職員がスムーズに対応できるよう、フローチャート及びマニュアルを作成して検査環境 を整えました。 情報提供として、病院本館のエントランスホールに当 院が独自に測定した放射線量を掲示し、毎日更新を行い ました。 5 東日本大震災 その時、私たちはどう対応したか~仙台厚生病院の場合~ 余震への対応 安心して病院内で過ごせるように、毎日 14:00 の院内放送で 「当院は震度7でも倒壊しませんのでご安心ください」という アナウンスを流しています。 ○院外への対応 被災地および被災病院への支援 医師の派遣に加え、医療材料・医薬品に関する物資、食料、石油ストーブなどの暖房器具、職 員や病院ボランティアへの呼びかけで集まった衣類などを届けました。 <支援した場所> ・気仙沼市立病院 ・みやぎ東部循環器科 ・石巻市立牡鹿病院 ・牡鹿半島の避難所 ○職員への対応 仙台厚生病院流実践 いい医療を提供するためには、職員が元気でなければなりません。元気に仕事ができるように、 しっかり休息を取り体調管理を行う仙台厚生病院流の方針を、この度の震災でも各職員が実践し ました。 安否確認 直接確認、電話、メールなどで職員全員の安否確認を行いました。職員家族についても、職員 を通じての安否確認を行いました。 6 東日本大震災 その時、私たちはどう対応したか~仙台厚生病院の場合~ 健康支援 健康管理センターにて、職員からの健康相談を 受け付けました。 生活支援 <食事> 用意していた非常食は患者さん用に充て、出勤している職員の食糧は震災後に調達しました。 当時は開店している店が限られ、時間や個数の制限等もあり、どこへ行っても長蛇の列でした。 震災の影響により閉店する店も相次ぎ、物流が途絶えました。 事務系職員、夜勤明けや休みの看護師などが自主的に、自転車や 車で食糧の確保を行いました。 また、遠い場所では山形まで事務系の職員が食糧の確保に奔走し ました。 協力できるスタッフを集め、院内のレストランにもご協力を頂きながら炊き出しを行いました。 勤務している職員に加え、帰宅しても食べ物がないという職員への食事提供も行いました。ガス が復旧するまでの間、協力できる職員には電気釜を貸し出してもらいました。 <衛生> 震災で水道、電気、ガス等のライフラインが途絶え、自宅で入浴ができない職員が多数いまし た。こうした職員へは院内の衛生面を考慮し、健康管理センターや地下の更衣室にあるシャワー を3日に1度のローテーションで、計画的に利用できるよう体制を整えました。 7 東日本大震災 その時、私たちはどう対応したか~仙台厚生病院の場合~ <住居> 公共交通機関の停止や道路の寸断、ガソリン不足などで震災直後から出勤困難な職員へは、病 院に宿泊できる体制を整えました。新しい寮の完成後、使用されていなかった旧職員寮を共同で 使用できるように準備し、通勤困難な職員へ無償で開放しました。 <通勤> 通勤に関しては、病院までの通勤距離が 10Km 以上である職員や、公的交通機関での通勤が 困難な職員に対して有料で病院の駐車場を提供しました。 また、相乗りでの通勤を推奨し職員間の協力を促すため、運転手含め3名以上で乗り合いして いる場合は駐車料金を無料としました。 保育支援 各地の保育園が休園し、子供を持つ職員が仕事に来られない状況が発生しました。 そこで、安心して仕事に従事できるようにと、一時的に保育士の資格を持っている職員を園長 とし、臨時の院内保育園を設置しました。保育は無料で行い、育児休業中の職員、休みの職員、 職員家族等の応援により運営されました。 子供たちも楽しく過ごすことができたようです。 福島原発に関する対応 毎日の会議内で、理事長および放射線科山口医師より、現在の 状況についてご説明がありました。 また、職員が放射線の正しい知識を持ち、むやみにパニックに 陥らないよう、山口医師による勉強会を実施しました。早い段階 から職員、患者さん、ご家族の皆さんの安心に繋がる取り組みが 行われました。 8 東日本大震災 その時、私たちはどう対応したか~仙台厚生病院の場合~ ○その他 その他の取り組み 福島原発関連の取り組みとして、ヨード剤を購入しました。いざという時、当院の患者さん、 職員、更に他の施設まで分配できる量を想定し、備蓄しております。 総括 当院は東日本大震災では建物や人的被害が少なく、職員の栄養確保や生活支援などへの取り組 みを早急に行うことが出来ました。また、速やかに復旧できたことにより、同じく被災された病 院への支援も可能となりました。 今回の震災で得た災害対策への手ごたえをより一層確かなものにしていけるよう、これからも 充実した備えと危機管理の徹底に取り組んでゆきます。 ○震災直後の各部署の対応(時系列) 循環器内科 心臓血管外科 呼吸器内科 呼吸器外科 消化器内科 消化器外科 放射線科 麻酔科 病理診断・臨床検査科 先端画像医学センター 健康管理センター 放射線部 薬剤部 地域医療連携室 統合医療安全管理室 臨床工学室 医事課 総務課 栄養管理課 システム整備課 管財課 9 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(循環器内科) 3/11 東日本大震災発生 外来、カテ室、5、9、10 階の循環器内科の患者の安全を確認 外来診療の中止 救急患者の受け入れは通常通り継続 カテ室は自家発電で緊急時の検査は可能 救急患者の増加に備え、院内待機医師を 2 名→5 名に増員 3/12 救急患者の受け入は通常通り継続 緊急の心臓カテーテル検査/治療は継続 院内待機医師の増員 3/13 救急患者の受け入は通常通り継続 院内待機医師の増員 緊急の心臓カテーテル検査/治療は継続 3/14 通常外来診療再開 東北厚生年金病院(循環器科)からの入院患者の受け入れ 石巻市立病院(循環器科)からの入院患者の受け入れ (心臓血管センターのモービル救急車で患者の搬送) 緊急の心臓カテーテル検査/治療は継続 院内待機医師の増員 3/15 東北厚生年金病院(循環器科)からの入院患者の受け入れ 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 緊急の心臓カテーテル検査/治療は継続 院内待機医師の増員 3/16 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 緊急の心臓カテーテル検査/治療は継続 院内待機医師の増員 3/17 緊急の心臓カテーテル検査/治療は継続 院内待機医師の増員 3/18 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 石巻市立牡鹿病院への緊急診療応援医師派遣 緊急の心臓カテーテル検査/治療は継続 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 院内待機医師の増員 3/19 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 石巻市立牡鹿病院への緊急診療応援医師派遣 避難所への応援医師派遣 緊急の心臓カテーテル検査/治療は継続 院内待機医師の増員 3/20 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 石巻市立牡鹿病院への緊急診療応援医師派遣 避難所への応援医師派遣 3/21 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 石巻市立牡鹿病院への緊急診療応援医師派遣 通常体制での心臓カテーテル検査/治療を再開 3/22 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 石巻市立牡鹿病院への緊急診療応援医師派遣 3/23 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 石巻市立牡鹿病院への緊急診療応援医師派遣 3/24 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 3/25 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 3/26 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 3/27 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 3/28 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 3/29 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 3/30 気仙沼市立病院への緊急診療応援医師派遣 2 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(呼吸器内科) 3/11 東日本大震災発生 5、6、11階の呼吸器内科入院患者の安全を確認 外来診療の中止 停電に伴い在宅酸素療法が継続できなくなった患者6名が夜間に緊急入院 3/12 停電に伴い在宅酸素療法が継続できなくなった患者 24 名の緊急入院を受け入れ 3/13 停電に伴い在宅酸素療法が継続できなくなった患者の入院を随時受け入れ 3/14 救急患者の増加に備えて夜 10 時までの遅番勤務をする医師を設置 石巻市立病院から入院患者の受け入れ 東北厚生年金病院(呼吸器内科)から入院患者の受け入れ 3/15 夜 10 時までの遅番勤務をする医師を設置 東北厚生年金病院(呼吸器内科)から入院患者の受け入れ 3/16 夜 10 時までの遅番勤務をする医師を設置 東北厚生年金病院(呼吸器内科)から入院患者の受け入れ 3/17 夜 10 時までの遅番勤務をする医師を設置 東北厚生年金病院(呼吸器内科)から入院患者の受け入れ 3/18 夜 10 時までの遅番勤務をする医師を設置 3/19 救急患者の増加に備えて、日直および当直勤務をする医師を増員 3/20 日直および当直勤務をする医師を増員 3/21 日直および当直勤務をする医師を増員 石巻赤十字病院(呼吸器内科)から入院患者の受け入れ 3/22 夜 10 時までの遅番勤務をする医師を設置 石巻赤十字病院(呼吸器内科)から入院患者の受け入れ 3/23 夜 10 時までの遅番勤務をする医師を設置 3/24 夜 10 時までの遅番勤務をする医師を設置 3/25 夜 10 時までの遅番勤務をする医師を設置 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(呼吸器外科) 3/11 東日本大震災発生 手術直後の患者の安全確認 4F 病棟の入院患者の安全確認 3/12 予定手術の停止 余震時及び緊急時の対応医師を設置 3/13 他施設・被災地よりの患者受け入れ体制の整備 3/16 松田病院より患者の受け入れ 3/17 一般入院再開 利府掖済会病院より患者の受け入れ 3/18 予定手術再開 3/22 仙台徳洲会病院、仙台逓信病院より患者の受け入れ 3/31 大崎市民病院鹿島台分院より患者の受け入れ 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(消化器外科) 3/11 東日本大震災発生 15:00 入院患者安全確認 病棟内破損状況確認 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制開始 3/12 手術器材の破損状況および在庫確認 他院からの搬送および緊急手術への対応準備 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制 3/13 手術器材の入手経路の確認および確保 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制 3/14 手術予定患者の安否確認および手術予定の調整開始 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制 3/15 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制 3/16 被災病院からの手術予定患者受け入れ 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制 3/17 全身麻酔手術再開 日本肝胆膵「愛の手プロジェクト」参加表明 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制 3/18 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制 3/19 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制 3/20 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制 3/21 通常体制による手術再開(全身麻酔手術 3~5 件/日) 救急搬送患者に備え 24 時間院内待機体制(~3/27 まで) 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(放射線科) 3/11 東日本大震災発生 停電→機器停止→検査患者の安全確認および避難誘導、各科への引き渡し X 線撮影、心臓カテーテル検査は非常用電源で震災直後より稼働 3/14 救急 CT 検査の再開(造影 CT は制限あり) 3/16 造影 CT 検査の制限を緩和 核医学検査の再開 3/18 造影 CT 検査の制限をさらに緩和 (放射線科に直接依頼された造影 CT 検査はすべて施行) 3/22 MRI 検査再開。CT 検査を通常状態に復旧 3/23 PET-CT 検査の再開 ~その他、3月以降の活動など~ ・故障した MRI、PET-CT は、メーカーの対応ができず検査再開が遅れた ・4 月の CT 検査数は前年度と同数まで回復。 ・福島原発事故後の線量測定、来院者線量サーベイなどは放射線部の報告を参照 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(麻酔科) 3/11 東日本大震災発生 手術室内の患者の安全確保 集中治療室の患者の安全確保 手術室、中央材料室、集中治療室などの被害状況確認 携帯電話不通に備え院内待機 3/12 携帯電話不通に備え院内待機 手術に必要な薬剤の在庫確認 手術室、中央材料室、集中治療室などの状況確認と対応 他院からの搬送および緊急手術への対応準備 人工呼吸器の稼働状況の確認 酸素などの医療ガスの今後の見通し確認 3/13 携帯電話不通に備え院内待機 酸素および薬剤や手術材料調達の情報収集 手術室、中央材料室、集中治療室などの状況確認と対応 他院からの搬送および緊急手術への対応準備 手術室、中央材料室の水確保など 3/14 酸素および薬剤や手術材料調達の情報収集 心臓外科緊急手術 予備の人工呼吸器の手配 3/15 心臓外科緊急手術 定期手術再開に向けて準備 3/16 心臓外科緊急手術 定期手術再開に向けて準備 3/17 各科定期手術再開 以降ほぼ通常の体制にもどる 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(病理診断・臨床検査科) 3/11 東日本大震災発生 【検体】 防火の確認(ガス、有機溶媒、試薬、検査機器) 、検査機器の動作確認、 スタッフ全員の安否確認 緊急検査項目のみ(微生物はインフルエンザ、血液培養)実施可能であることを、 院内メール及び文章で診療科に通知、伝票運用で検査開始 【生理】 ・ 自己の安全確保、非難通路の確保、患者の安全確保、患者をエントランスホー ルまで移送 ・ 防火の確認(有機溶媒、検査機器)、スタッフ全員の安否確認、 ・ 検査機器、PC のコンセントを抜く ・ 検体検査、病棟の片付けを手伝う 【病理】 3/12 ・ 防火の確認(ガス、有機性溶媒、試薬、検査機器)、スタッフ全員の安否確認 ・ 機器のコンセントを抜く、ガス器具など破損した備品を片付ける 【検体】機器のメンテナンス 【病理】備品の片付け、検査システムの動作確認 3/13 【検体】電気復旧、通常電源接続機器のメンテナンス、オーダーリング復旧 【生理】電気復旧後、検査機器、オーダーリングシステムの動作確認 【病理】備品の片付け、検査システムの動作確認 3/14 【検体】試薬の院内在庫調査 【生理】全ての検査再開 検査終了した車イスの患者を病棟まで移送、検査結果を病棟に届ける 【病理】通常業務再開、備品の片付け、病理倉庫片付け(ブロック、標本など) 3/15 【検体】緊急手術対応開始 【生理】備品の在庫確認 【病理】剖検あり 3/16 【検体】試薬会社へ納品について問い合わせ 近隣の中学校からアルコールランプ借用、微生物検査一部再開 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 3/17 【病理】迅速診断あり 3/18 【検体】FT3 以外の院内検査が可能 東北大学病院から血球試薬借用 【病理】備品片付け終了 3/21 【検体】院内検査再開 3/22 【検体】外注抗酸菌検査(SRL)再開 一部項目を除き外注検査(三菱)再開 ~その他、3月以降の活動など~ 4月5日 【検体】ガス復旧、外注検査(三菱)代替検査再開 5月1日 【検体】全外注検査(三菱)再開 2 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(先端画像医学センター) 3/11 東日本大震災発生 ・PET-CT 検査中の患者を含め、当日予定の4名の検査を中止、帰宅。 ・PET センター停電のため、装置類復旧確認できず。 ・PET-CT 装置等業者に連絡つながらず。 ・建物内外破損状況確認、大きな被害は見当たらず。 3/13 ・夕方復電したことから、職員による装置類の動作状況確認。 サイクロトロン装置がシールドにズレが生じ、FGD 合成が不可と判明。 PET-CT 装置、MRI 装置も業者による復旧作業が必要と判明。 3/14 ・保険診療 PET-CT 検査、がん検診を 3/14(月)~3/25(金)まで中止を決定。 ・検査予約者・検診予約者に検査中止の旨連絡(電話はほとんどつながらず)。 ・4名来院(検査中止の旨説明)。 3/15 ・引き続き検査予約者・検診予約者に中止の電話連絡(まだつながりにくい)。 ・1名来院(検査中止の旨説明) 3/16 ・引き続き検査予約者・検診予約者に中止の電話連絡(まだつながりにくい)。 ・1名来院(検査中止の旨説明) 3/17 ・がん検診は 3/31(木)まで中止期間を延ばすことを決定。 ・引き続き検査予約者・検診予約者に中止の電話連絡(この頃より電話がつなが り易くなってくる) 。 ・1名来院(検査中止の旨説明)。 3/18 ・引き続き検査予約者・検診予約者に中止の電話連絡。 3/21 ・引き続き検査予約者・検診予約者に中止の電話連絡。 ・先週中止連絡した記録をリスト化し、情報を整理。 保険診療 PET-CT 院内分は診療科毎、院外紹介分は病院毎にリストを作成。 3/22 ・2台ある PET-CT 装置1台、業者点検に入り 3/23(水)から稼働可能確認。 ・サイクロトロン装置業者点検に入り、復旧は早くて 3/23(水)~3/24(木) の見込み、院内での FDG 合成は 3/25(金)から開始予定。 ・3/23(水)と 3/24(木)は院外の施設で FDG を投与し、院内の PET-CT 装置 で検査することとし、中止した検査予約者に電話連絡開始し再予約受付。 ・中止した分の振替として、3/26(土)に PET-CT 検査を予定。 ・この日までで PET-CT 検査は7日間中止(3/21 も稼働予定含む) 。 3/23 ・2名の患者、院外で FDG を投与し、当院で PET-CT 検査を実施。 ・もう1台の PET-CT 装置も復旧を確認、3/24(木)から通常の2台体制。 ・4月検診受診者への受診意向確認の連絡開始。 ・3/25(金)以降、通常の PET-CT 検査再開が決定。 3/24 ・3名の患者、院外で FDG を投与し、当院で PET-CT 検査を実施。 ・MRI 検査再開。 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 ・各装置類の復旧を確認し、がん検診を 4/4(月)から再開することを決定。 ・中止した検診予約者の予約日振替と4月検診受診者へ受診意向確認の電話。 3/25 ・保険診療 PET-CT 検査再開(10名) 。 ・日頃より検査依頼を受けている他施設の地域医療連携室に PET-CT 検査再開 の連絡を入れる。 ・中止していた検査予約者の振替検査日が決定した時点で、院内・院外の検査依 頼先へ電話し振替検査日を連絡。 3/26 ・保険診療 PET-CT 検査(10名)。 ・中止した検査予約者へ検査日振替の電話連絡。 3/27 3/28 ・保険診療 PET-CT 検査(12名)。 ・中止した検査予約者へ検査日振替の電話連絡。 ・郵便の配達事情が悪く、近隣の施設には検査結果を持参することを開始。 3/29 ・保険診療 PET-CT 検査(12名)。 ・中止した検査予約者への電話連絡。 3/30 ・保険診療 PET-CT 検査(10名)。 3/31 ・保険診療 PET-CT 検査(3名)。 検査を再開してもガソリン不足や公共交通機関の未復旧などの影響から来院 するための交通手段が確保できず、再予約が4月にずれ込むケース多々あり。 ~その他、3月以降の活動など~ 4月中旪、過去に当院がん検診を受診者された方へお見舞いの手紙を発送。 2 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(健康管理センター) 3/11 東日本大震災発生 3/14 人間ドックは通常通り行う態勢で準備 3/15 14 日同様 3/16~3/31 の人間ドック実施延期決定。予約者へ電話、郵送にて延期の連絡を 行う 3/16 人間ドック受け入れ休止 (4 月の延期についても連絡を行う) 医師による、職員への健康相談開始 3/22 3/24 より日帰り人間ドック再開決定。再開について予約者へ電話、郵送にて連 絡を行う (宿泊ドックについては宿泊施設被災により引き続き休止) 3/24 日帰り人間ドック再開 1 仙台厚生病院 放射線部 震災後の対応 放射線部は以前より非常電源での救急 対応(X線撮影、心臓カテーテル)をおこ なっており、今回も震災直後より、対応 しておりました。 福島第一原発の事故直後から、直ちに 空間線量測定を開始いたしました。 また、患者さんと家族の安心のため、 来院者の線量サーベイを開始いたし、 そ の後、水道水のモニタリングをおこなって おります。 震災後の放射線部 稼働状況 震災直後から、自家発電により一般X線撮影室、心血管撮 影室を常時稼働 常用電源復旧により、CT、核医学は順次検査を再開 故障機器は、メーカの対応ができず検査再開が遅れた 震災後の放射線部 線量測定状況 福島第一原発事故に伴い空間線量率測定を直ちに開始 風評被害防止のため、測定結果をエントランスホールに掲示 現在も、空間線量率測定、水道水モニタリングは継続中 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(薬剤部) 3/11 東日本大震災発生 14:50 薬剤部内の薬品・設備の破損状況確認 病院内の薬品の破損状況・保管環境の確認 緊急処方受付準備(オーダリングをローカルに切り替えての対応) 16:00 薬剤部内の機器等の動作確認 3/12 9:00 医薬品の確保(補液、透析液など) 医薬品の流通を考慮し、外来処方の投与日数を制限 医薬品供給状況について情報収集 3/13 同上 3/14 同上 3/15 同上 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(地域医療連携室) 3/11 東日本大震災発生 災害対策本部の補助 被害の多かった病棟への応援(片付けや対策本部への応援依頼の連絡 3/12 災害対策本部への応援・炊き出し・食料調達 近隣病院稼働状況確認作業と資料作成→総合案内と防災センターへ配布 3/13 災害対策本部への応援・炊き出し 3/14 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 行方不明者がいる家族からの受診確認・安否確認 3/15 避難所リスト作成と配布 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 行方不明者がいる家族からの受診確認・安否確認 被災地からの受診入院問い合わせ窓口対応 (患者家族・医師) 3/16 マスコミ・市役所などからの問い合わせ→救急応需情報 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 行方不明者がいる家族からの受診確認・安否確認 南相馬地区の患者受入マニュアル作成・院内周知 登録医の安否状況確認 消化器外科予約患者の問い合わせ窓口→消化器外科担当医への取次ぎ 放射線科ストロンチウムの問い合わせ窓口→放射線科担当医への取次ぎ 3/17 被曝について 被曝患者及び他医療機関からの問い合わせ窓口となる 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 行方不明者のいる家族からの受診確認・安否確認 総務課の補助(緊急災害時の対策・周知) 行方不明者がいる家族からの受診確認・安否確認 登録医の安否状況確認 3/18 渉外部の緊急連絡網作成依→総務課へ提出・自室へ掲示情報共有 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 総務課の補助(緊急災害時の対策・周知・対応) 行方不明者がいる家族からの受診確認・安否確認 登録医の安否状況確認 3/19 行方不明者がいる家族からの受診確認・安否確認 総務課の補助(緊急災害時の対策・周知・対応) 3/20 行方不明者がいる家族からの受診確認 総務課の補助(緊急災害時の対策・周知・対応) 3/21 NHK からライフラインの問い合わせ 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 行方不明者がいる家族からの受診確認・安否確認 総務課の補助(緊急災害時の対策・周知・対応) 登録医の安否状況確認 3/22 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 登録医の安否状況確認 3/23 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 登録医の安否状況確認 3/24 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 登録医の安否状況確認 3/25 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 登録医の安否状況確認 3/26 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 行方不明者がいる家族からの受診確認・安否確認 登録医の安否状況確認 3/27 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 行方不明者がいる家族からの受診確認・安否確認 3/28 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 登録医の安否状況確認 3/29 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 登録医の安否状況確認 3/30 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 登録医の安否状況確認 3/31 各医療機関からの問い合わせ 診察状況・予約延期・予約取り消し 登録医の安否状況確認 ~その他、3月以降の活動など~ ①登録医へのお見舞い送付 ②震災後のがん相談について(呼吸器・消化器)対応マニュアル作成・院内周知 ③他院の電話・FAX 再開・番号変更のお知らせ・院内周知 2 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(統合医療安全管理室) ●医療安全● 3/11 東日本大震災発生 3/14 毎日のラウンドにて院内の被害状況や安全管理上の問題点を現場に聴取 3/23 RMT 開催。各部署の被害状況の報告 既存の『地震発生時の対応マニュアル』の改訂を検討 3/27 余震による、患者のパニック、転倒、転落などを防止するため、当院の 耐震基準(震度7)を院内各所に掲示し、落ち着いて行動することを促す 3/31 院内の地震による落下・転倒防止器具未設置のパソコン等を調査し、 滑り止めマットなどの設置を開始 ~その他、3月以降の活動など~ 4/1 今回の震災を踏まえ、『地震発生時の対応マニュアル』改訂 4/18 毎日定時、及び地震発生直後に院内放送にて当院の耐震基準(震度 7)を 院内放送にてお知らせし、落ち着いて行動することを促す ●感染対策● 3/11 東日本大震災発生 ・インフルエンザ、血液培養検査以外の微生物検査不可 3/14 ・現場にて不足しそうな物品について調査・リストアップ(地下管財課と共同で) 物品の使用方法について、感染対策上問題とならない範囲での適切な節約に ついて現場に周知 ・入荷不能な医療材料について、入手可能な代替品の検討・発注を行う ・各部署に『災害時に注意すべき感染症』のお知らせを配付し注意を促す ・中央材料室のガス滅菌器故障しガス滅菌不可(ガス滅菌以外は稼動) 3/16 ・臨時 ICT 会議開催 ・感染対策関連の備蓄(擦式手指消毒液や個人防護具)について調査 ・微生物検査一部再開 ・針刺し切創事例のフォローアップ一時中止 ・転入院患者スクリーニング検査一時中止 ・血液培養検査 2 セット採取推奨を 1 セットのみの採取で対応(血培ボトルの 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 メーカーが被災し、復旧、代替品の目途が立たないため) 3/17 ・リネン類洗濯(外注)不可のため、患者さんへ寝衣持参依頼。職員のユニフォーム は各自で洗濯 ・ディスポーザブルシーツの購入検討(後日支援物資として供給された) 3/18 ・避難所にてインフルエンザ流行中との報道あり、注意喚起を促すお知らせ配付 3/21 ・院内検査すべて再開 ・ガス滅菌再開 3/22 ・外注抗酸菌検査再開(仙台ラボは復旧せず、東京へ輸送し検査実施) 3/23 ・ICT 委員会開催し、各部門の復旧状況や物品の入荷状況、在庫などについて 再確認 3/24 ・クリーニング業者一部再開し、患者のリネン、および血液体液等の付着した恐 れのある職員ユニフォームのみクリーニング再開 ~その他、3月以降の活動など~ ・代替品や、メーカーからの支援物資(アルコール綿や環境クロス)などについて は配付部署を管財課と随時検討し、使用方法を周知後、払出を行う ・また、入荷の見込みの立ったものに関しては節約、制限解除のお知らせを発行 し随時現場に周知 2 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(臨床工学室) 3/11 東日本大震災発生 発生後すぐに集中治療室、各病棟、カテ室、手術室等のラウンドを全員で開始。 人工呼吸器、ベッドサイドモニタ、輸液ポンプ等の作動状況確認、医療ガス配管 の破損の有無の確認、 その他破損した機器の有無の確認等を 15 時までには終了。 その後は各部署からの電話に随時対応。 当日夜は全員病院に宿泊、以降毎日 1 人~2 人は病院に宿泊する体制とした。 3/12 透析(HD,CHDF)に使用する物品の在庫確認。 院内酸素ガスの節約のため、ポータブルの酸素濃縮機を各メーカーに依頼。 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(医事課) 3/11 東日本大震災発生 14:46 停電状態となり、会計システムが使用不能となったため外来患者会計を保留とする。 当日の会計処理を停止し、後日郵送処理に切り替え。 帰宅できる方はお帰り頂くよう案内行う。 病院の災害対策本部近くに位置しているため、会議スペース、休憩スペースとして医事課 を職員へ開放。 3/12 8:15~ 停電により外来カルテ管理システムも作動しないため、救急外来患者のカルテ検索を防災 センター職員に代わって行う。 9:00 散乱した外来カルテ収納作業。5、6名で行い、1時間程度で完了。 17:30 夜間は救急患者が減少したため、カルテ検索は防災センターへ引継ぐ。 3/13 8:15~ 引き続き外来カルテ管理システムが作動しないため、救急外来患者のカルテ検索を防災セ ンター職員に代わって行う。 15:00 宮城県医療整備課へ、今回の被災者への一部負担の取扱いについて電話する。 厚労省の通知どおり、氏名・住所等必要事頄を聞いて、猶予することを確認した。 15:30 頃 電気の復旧により、カルテ管理システム作動。検索可能となる。 3/14 3 月 13 日中に電気が復旧したため、月曜日朝からは通常対応が可能となった。 受付・会計共に通常運用を行う。 コピー用紙の在庫が乏しく、患者さんに発行しなければならない「詳細な明細書」を全例 に発行することが難しい状態となる。 東北厚生局に確認し、 「やむをえないが、発行希望の患者さんへは後日お渡しするように」 との指示を受ける。 3/29 コピー用紙安定供給の目途が立ったのを受け、「詳細な明細書」を発行再開する。 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(総務課) 3/11 東日本大震災発生 ・災害対策本部をエントランスホールに設置 ・職員及び職員家族の安否確認開始 【臨時連絡会議】 3/12 ・非常時のため、職員用の炊き出し開始(3/25 まで) ・食糧調達開始(患者及び職員用)(3/25 まで) 3/14 ・災害対策本部を管理会議室に移動 ・住居が被災及び通勤困難な職員に職員宿舎の提供を開始(4/22 まで) 【臨時連絡会議 3/15 9:00,15:00】 ・被災地への診療援助に伴い緊急車両通行証の申請手続き ・職員用に院内でシャワーの提供を開始(4/18 まで) ・被災地病院診療援助(医師派遣)実施、救援物資も持参 【臨時連絡会議 8:30,15:00】 3/16 【臨時連絡会議 8:30,15:00】 3/17 ・公共交通機関復旧の遅れ、不安定なガソリン供給状況を受けて、自家用車での 相乗り体制を構築。 【臨時連絡会議 3/18 8:30,15:00】 ・被災地病院診療援助(医師派遣)実施(3/29 まで) ・上記に救援物資も持参 【臨時連絡会議 3/19 8:30,15:00】 【小ミーティング 9:00】 3/20 ・被災地に救援物資運搬 3/21 【臨時連絡会議 8:30,15:00】 3/22 ・職員用臨時保育所開設 ・通常通りの定例会議開催開始 【臨時連絡会議 8:30,16:00】 3/23 【臨時連絡会議 8:30,16:00】 3/24 【臨時連絡会議 8:30,16:00】 3/25 【臨時連絡会議 8:30】 3/26 【小ミーティング 9:00】 3/28 【臨時連絡会議 8:30】 3/29 ・被災地に救援物資運搬 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 3/30 【臨時連絡会議 8:30】 3/31 【臨時連絡会議 8:30】 ~その他、3月以降の活動など~ 4/5・・・職員及び職員家族の家屋被災状況の確認を開始 4/28・・・災害見舞金の支給 2 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(栄養管理課) 3/11 東日本大震災発生 ・ライフラインの確認。 電気、ガス停止。水道、調理機器は問題なし。けが人なし。 ・夕食は、調理可能だった料理と非常食を組み合わせて提供。 ・配膳用のエレベーターが停止。院内で唯一動いていた 1 機を使用し配膳する。 ・調理師・栄養士ともに翌朝食準備に備え、院内に泊まる。 3/12 ・勤務体制を変え、出勤できる職員で対応する。 ・病院に泊り込む職員もいる。 ・非常食+納品されていた果物などを組み合わせて提供。ディスポ食器を使用。 ・嚥下食、ペースト食のみ個別対応し、他は全食種同じメニューとなる。 ・当直職員の食事提供は中止。 ・配膳車が使用できない為、食事をケースに入れて各病棟へ配膳。 ・各納品業者に仕入れ状況等を電話で確認する。(つながらない業者もあり) 3/14 ・都市ガスの復旧の目途が立たず、ガス炊飯器が使用できない為、外部業者に炊飯を依頼。 ・電気復旧。蒸気での調理が可能となる。(6:30~15:00 の時間限定) ・ディスポ食器から通常食器へ戻る。 ・食材を確保できない職員分の食事の提供を開始。 ・山形県米沢市三友堂病院から支援物資を頂く。 3/15 ・パソコンが起動できるようになり、給食システムでの食数把握が可能となる。 ・配膳用エレベーターも使用可能となり、配膳車で各病棟へ配膳。 ・畜産業者から食材を大量購入。 →大量購入した食材の保管の為、大型冷凍庫のレンタル手配開始。 3/16 ・夕食より当直職員の食事提供を再開。 ・当直以外の職員用の主食は、職員の私物の炊飯器を数十個借り、炊飯。 ・ガソリン不足などで納品できない業者へ直接仕入れにいく。 3/18 ・昼食から患者個別の食札を印刷して提供開始。 3/19 ・山形へ野菜を仕入れに行く。 (牡鹿病院支援分も仕入れる) 3/20 ・調理師の勤務時間を従来通りに戻す。 3/22 ・栄養士の勤務時間を従来通りに戻す。 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 3/23 ・当直以外の職員分の食事提供を終了する。 ・県北地域で卵を仕入れる。 3/24 ・日帰りドックが開始となり、パン(またはおにぎり)を提供。 3/26 ・従来の牛乳業者だけでは納品が不安定だった為、県北地域の業者より牛乳を納品して もらう。 3/29 ・牡鹿病院へ野菜を送る。 4/5 ・ガス復旧。 ・従来通りの食事を提供。 2 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(システム整備課) 3/11 東日本大震災発生 14:50 サーバ室サーバ稼動確認 15:20 部門システム稼動確認 ・ フィルムレスシステム稼動不可(非常電源無) ・ 放射線情報システム(FRIS)稼動不可(非常電源非対応) ・ PET センター稼動不可(非常電源無) ネットワーク機器稼動確認 ・ PET センター稼動不可(非常電源無) ネットワーク ・ 管理棟3階 EPS 内検査接続 N W 不可(非常電源非対応) ネットワーク ・ 本館 B1F 読影室 N W 不可(非常電源非対応) ネットワーク ・ 医事課内 N W 不可(非常電源非対応) 18:15 ネットワーク ネットワーク ・ 医事課内 N W を非常電源から電源供給。医事 IF、薬剤 N W 復旧 19:30 ・ 看護師長を招集しミーティング(電子カルテ使用について) →診療記録、看護記録、処方・注射オーダのみ使用可。 →節電のため、各病棟パソコン使用は2台までとする。 3/12 23:00 ・対策本部にインターネット回線設置 3/13 15:30 ・停電復旧 →電子カルテ復旧。検査は休日時間外のオーダで行うこと。 17:30 ・病棟ラウンドし、パソコン故障状況の再確認 3/14 「災害における仙台厚生病院の対応のお知らせ」をホームページへ掲載 3/15 栄養課リアルタイム食事箋の印刷停止(A4 用紙が入手困難なため) 3/23 熊谷・海老名ホール 天吊りプロジェクタ調整 1 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(管財課) 中央監視室 電気 その他のライフライン 3/11 14:46 東日本大震災発生 15:00 停電発生 水道は断水せず エレベーター5号機運転 非常用高圧・低圧発電機 ガスは供給なし (地震発生時点検中) 起動 重油は入荷の見込み無し 定期的に検針 (地震発生前10K入荷) 3/12 (土) 2:25 電力会社司令室に連絡 復旧の見込み無し 6:50 各電気室点検 外観上は異常なし 10:30 部署責任者会議 その後は定期的に集合する 11:50 総務部長から水道問合せ 断水なしと回答 13:35 電力会社司令室に連絡 復旧の見込み無し 21:50 電力会社司令室に連絡 明日復電予定とのこと 3/13 (日) 5:55 低圧発電機No.1減油警報 高圧より重油補給 (バケツリレー) 8:30 1F救急外来天井より漏水 応急対応 9:15 各分電盤点検 外観上は異常なし 11:00 UPS関係緊急点検 異常無しの報告 14:40 心カテ2にて緊急手術連絡 14:50 電力会社より送電可能の 連絡有り 15:19 電力会社より送電確認の 電話あり。手術終了後に 送電願うと回答 15:20 手術終了 15:21 電力会社に15:30にて送電 開始依頼 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(管財課) 中央監視室 電気 その他のライフライン 15:25 防災センターより院内に 復電の放送 15:33 復電開始 17:30 末端までの復電完了 3/14 (月) 3:00 DSAオペ室UPS盤 異常警報 9:50リセット完了 10:15 PETセンターの放射線 レベルが0.1→4に上昇 空調機等には触らないように 15:10 エレベーター2号機以外 16:30 重油残量 復旧 高圧:960L 低圧:940L メインタンク:17900L サービスタンク:280L 3/15 8:50 防火戸3ヵ所修理依頼 10:00 5F東側階段壁面応急処置 10:20 6FN.S製氷機地震により 排水管破損(製造不可) 11:10 睦寮207号室電気温水器下部 フレアナット増し締め 11:20 1Fドア修理依頼 14:10 睦寮107号室カーペット乾湿 掃除機にて脱水作業 14:20 1Fドア修理完了 15:55 管理棟1F海老名ホール 格子柵に応急処置 3/16 (水) 6:30 ガスメーター3ヵ所 10:40 食料調達 9:30 B1F剖検室排風機 インバータートリップ調査 10:30 モーター側断線確認、復旧 11:20 PETセンター 渡り廊下防火戸 エキスパンション応急処置 バルブ閉止作業 仙台厚生病院 災害直後の対応 災害直後の対応(管財課) 中央監視室 電気 その他のライフライン 14:40 ガスメーター閉止作業 15:45 屋上看板照明器具ぐらつき (1ヶ月は復旧不可) 有り→管財課に報告 3/17 11:30 睦寮305号室電気温水器下部 フレアナット増し締め 階下に漏水、清掃 3/18 10:20 睦寮全室漏水点検 14:00 8F北側回転窓 ヒビ割れ有り →管財課に報告 14:45 A重油8KL入荷 ~その他、3月以降の活動など~ 4/7 23:32 震度6弱の地震発生 宮城県沖 マグニチュード7.4 熱源機器 感震装置作動 冷温水発生機運転中のため、異常停止 衛生設備 高架水槽 マンホール開放 PETセンター 一括警報 4/8 エレベーター 全て管制運転 23:33 停電発生、非常用発電機運転確認 23:34 復電確認 23:40 非常用発電機停止 23:45 防災センターより、病棟及び患者異常なしの連絡有り 0:00 第一電気室保安動力盤ブレーカートリップ復旧 0:15 病院災害対策本部へ情報提供 0:25 受水槽・高架水槽目視確認 1:00 PETセンター一括警報(高圧受電盤補助リレーリセット)復旧 熱源機器復旧作業 その後、重油遮断弁復旧 及び 中央監視室にて警報復旧確認 1:05 電気室目視点検、発電機確認 1:10 院内防火戸復旧作業 4:35 エレベーター復旧 3号機は、防災側外側のドア1F~2F通過時異音(ドアが変形している) 5号機は、監視盤用センサーヒビ割れ(表示が出ない) 運転は可能だが、異音がひどい時は中止したほうがいいとのこと 5:30 PETセンター排気処理室ファン手動運転 バコティンヒーター感震装置リセット 受水槽排気ファン手動運転 仙台厚生病院 災害直後の対応 屋上看板照明 照明器具ぐらつき有り 管財課に報告済 剖検室 排風機 IVトリップ モーター側で電線脱落 11Fトイレ案内看板破損 11F中央階段手摺折損 11F⇔10F中央階段踊り場① 11F⇔10F中央階段踊り場② 10F中央階段踊り場 10F⇔9F中央階段踊り場
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