PDF - 東京海洋大学

氏名
渡部 大輔
所属・役職
海洋工学系 流通情報工学部門 流通工学講座 ・ 准教授
研究分野
(キーワード)
物流システム工学,物流リスク工学,空間情報工学,自動認識技術,オペレーションズ・リサーチ,
空間解析,施設配置,輸送品質,アジア物流,航空貨物,海賊,古代物流,水産ロジスティクス
Daisuke Watanabe
ワタナベ ダイスケ
研究1:グローバル経済を支える物流~国際航空貨物ハブの最適配置
近年,経済のグローバル化の進展から,世界的,特にアジアにおいて航空貨物の輸送量
が急増しています.そこで,各国の航空各社により東アジアにおいて航空貨物ハブの配置
が進められています.
本研究では「東アジアに航空貨物ハブを一ヶ所配置するとしたら,どこがよいのか?」
という問いに対して,航空輸送における現実の輸送需要及び輸送費用のデータを用いて,
施設配置問題の一つであるウェーバーモデルを用いて,輸送費用関数の違いによる航空貨
物ハブの最適配置に与える影響について考察しています.
研究2:物流の歴史を探る~古代物流システムの解析
我が国の全国的な物流システムは,奈良時代に国府と京を結んでいた「七道駅路」が構
築されたことに始まります.本研究では,歴史学や考古学における文献調査及び発掘調査
の成果に基づき,陸上・海上輸送を用いた移動距離や日数,運賃などのデータを用いて,
下記のテーマについて取り組んでいます.
1)地理情報システムを用いた古代物流ネットワークの形態解析
2)統計解析手法を用いた物流システムの移動利便性評価と現代物流システムとの比較
研究3:東日本大震災からの水産ロジスティクスの復興に向けて
東日本大震災により,三陸沿岸を中心に水産業が大きな被害
を受けました.本研究では,被災地の現地調査を行った上で,
産地から消費地までの物流も含めた水産加工・流通業の再構築
に向けて,下記のテーマについて取り組んでいます
1)我が国のコールドチェーン
成立過程に関する統計分析
2) 施設配置問題を用いた水産
加工・流通施設の配置プロセス
に関する数理的検討
3)地理情報システムを用いた
冷蔵倉庫の被災状況と浸水域
に関する分析
教育
1.講義について
・情報系科目:情報リテラシー,基礎プログラミング演習,応用プログラミング演習
・工学系科目:物流リスク工学,物流システム工学,流通情報工学実験
・大学院:空間情報工学,物流貨物管理工学実験
2.ゼミについて
「空間情報研究室」として,2010年度に初めて卒論生を
輩出したばかりの新しい研究室です.2011年度は,卒論生
5名,博士前期課程5名,研究生1名が在籍しています.
他大学とのゼミ合宿や見学会も企画しており,社会に
開かれた研究室を目指して活動しています.
社会貢献活動
海王祭(学園祭)やオープンキャンパスにおいて,研究室公開を行っております.
学生の
みなさんへ
「物を運ぶこと」について,数学と地図を活用して研究を行っています.そのために,応用
数学や情報工学のような理系的要素だけでなく,地理学や歴史学などの文系的要素の両方を
併せ持った学際的アプローチで研究しています.また、海外の文献を読んだり学会発表をす
るために,英語も必要不可欠です.高校までに勉強することに,無駄なことは一つもありま
せん.様々なことに興味を持って,何事も積極的に取り組んで下さい.
企業・法人
のみなさん
へ
地理情報システムを活用した物流システムに関する数理モデル分析,特に輸送システムや施
設配置などの空間解析を専門としており,GPSやRFID,各種センサーと組み合わせた分析も
行っております.どうぞ気楽にご相談下さい,
産学・地域連携推進機構の研究者総覧DBは下のとおりです:
<http://olcr.kaiyodai.ac.jp/db/profile.php?yomi=WATANABE,Daisuke>
HP等
ホームページ http://www2.kaiyodai.ac.jp/~daisuke/