大豆技術情報 第1号 平 成 2 7 年 5 月 富 山 農 林 振 興 セ ン タ ー な の は な 農 業 協 同 組 合 単収 200kg/10a 以上、大粒比率向上に向けて 「排水対策」 「土づくり」 「適正播種」 で 目標苗立数と初期生育を確保!! 1 排水対策 ☆播種前の排水対策は万全に! サブソイラによる心土破砕 深さ 20cm 以上 ① 透水性の悪いほ場では、心土破砕により排水を改善しまし ょう。(弾丸暗渠 間隔:3~5m、深さ 30~40cm 程度) ② 用水路や水口からの漏水を防止しましょう。 ③ 額縁排水溝は、幅 30cm、深さ 20cm 以上を目安に設置し、 播種直後に基幹排水溝と排水口を確実に連結しましょう。 ≪堆肥の施用量目安≫ 2 土づくり ☆有機物の投入と土壌 pH6.0~6.5 の確保! ① 地力向上のため、堆肥等の有機物を積極的に施用しましょう。 ② 耕起前に必ず苦土石灰を 100~200kg/10a 施用しましょう。 ③ ヘアリーベッチをすき込む場合、大豆播種の1週間前までに 行いましょう。 種 類 牛ふん堆肥 豚ぷん堆肥 発酵鶏糞 10a 当たり施用量 1~2t 0.5~1t 100~200kg 3 病害虫防除 ○種子伝染性病害やフタスジヒメハムシ等の発生を防ぐため、必ず種子消毒を行ってください。 薬剤名 処理法 クルーザーMAXX 種子 5kg 当たり 40ml 塗沫 4 播種作業 注:塗沫状況を良くする為、今年からタルクを混ぜることになっています。 詳しい使用方法は、裏面をご確認ください。 ☆耕起、砕土・整地、播種、作溝の一連の作業は一日で行う! ① 土壌が乾いた状態で砕土率を高めるために、耕起、砕土・整地、播種、作溝の一連の作業は一日で行いましょう。 ② 目標栽植本数を確保しましょう。今年は百粒重が大きいので前年より 10%多く種子量を準備しましょう。 また、品種、播種時期ごとに、播種機の目皿やスプロケットを調整しましょう(例年よりエンレイは百粒 重が大きいので、今年は B-3 での使用も可能) 。 また、欠株を出さないため、ゆっくり歩く程度の早さ(0.5m/秒)で行い、播種深度3㎝を確認しましょう。 ③ 除草剤散布は、播種・覆土直後、土が乾かないうちに行いましょう。 ≪播種時期別の大豆播種量(1 株 2 粒播き・条間 80cm)≫ 品 種 播種時期 播種粒数 (粒/m) 栽植本数(本/10a) 播種量 (kg/10a) ~6月上旬 12~14 14,000~16,000 5.5~6.3 6月中旬 14~17 16,000~18,000 6.3~7.1 ~6月上旬 11~13 12,000~15,000 4.8~6.0 エンレイ B-2 B-22 B-2 B-22 B-3 シュウレイ 6月中旬 13~17 15,000~18,000 6.0~7.2 6月上旬 9~11 10,000~12,000 4.5~5.4 オオツル B-3 6月中旬 11~12 12,000~14,000 ≪基肥≫ ※麦跡の N 量は、それぞれ2kg 多くする。 N P (kg/10a) K 砂 壌~ 壌 土 3~4 5 7 埴壌 土 2~3 ~8 ~ 10 土 壌条 件 目 皿 5.4~6.3 スプロケット 目皿側 10~11 14 9~10 車輪側 13 9~10 14 13 10~11 11 10 9 13 11 10 11 10 11 13 13~14 14 11 10~11 11 13 ≪除草剤≫ (下表のいずれか) 除 草 剤名 散 布 量 (/10a) トレファノサイド粒 剤 2.5 4 ~ 6kg ラクサー粒剤 4 ~ 6kg ラクサー乳剤 400~ 600ml(水100ℓに希 釈 )
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