『敦賀市洪水避難地図(笙の川水系洪水ハザードマップ)説明書』 平成 17 年 5 月に水防法が改正され、平成 19 年 1 月に福井県 笙の川水系浸水想定区域図が公 表されたことに伴い、敦賀市洪水避難地図(平成 16 年 7 月作成)を改訂することになりました。 今回配布しました「敦賀市洪水避難地図(笙の川水系洪水ハザードマップ)」の利用上の注意 事項をとりまとめた説明書を作成しましたのでご活用ください 平成 20 年 6 月作成 敦賀市 1. 洪水避難地図(洪水ハザードマップ)とは 平成 16 年の福井豪雨をはじめ、近年は局地的な集中豪雨による洪水が全国各地で生じる傾向 にあります。敦賀市においてもいつこのような豪雨が発生するかわかりません。また、敦賀市の 中心部は笙の川を中心として地盤が低くなっているため、笙の川がはん濫した場合、敦賀市内で は人命や財産などに多大な被害が生じる恐れがあります。 「敦賀市洪水避難地図(笙の川水系洪水ハザードマップ)」は、このような大洪水時に予想され る堤防の決壊やはん濫による浸水から人命を守り、被害を最小限にとどめる対策のひとつとして、 浸水の予想される区域あるいは避難場所など、いざという時にみなさんの洪水避難時に役立つ情 報をとりまとめたものです。 2. 洪水避難地図の活用方法 (1)洪水避難地図を見て、自分の家や今いる場所に印をつけてください。 自分の住んでいる家がどれくらい浸水する可能性があるのか知っておきましょう。 (2)避難場所を確認しましょう。 ① 避難時に、万一家族が離れ離れになったときのために、連絡方法や洪水後の集合場所を決め ておきましょう。 ② 同じ地区でも各家庭によって避難場所が異なることがありますので、注意してください。 (3)避難場所へ行くのに、どのような経路があるのか調べましょう。 避難場所までの経路近辺に、土砂災害の危険箇所があることも考えられますので注意しましょう。 (4)避難に関する情報の伝達が、誰からどのように行われるのか知って、洪水時に出される情報を聞 き漏らさないようにしましょう。 (5)洪水避難地図に記載してある「避難時の心得」や「万一逃げ遅れたときは…」をよく理解して、い ざというときに自主的に確実かつ安全に避難できるようにしましょう。 (6)わが家の避難場所、家族の洪水後の集合場所、避難時の緊急連絡先等を避難地図に記入し、各 家庭で洪水時にどのような行動をするのか話し合いましょう。 −− 3. 浸水想定区域について (1)洪水避難地図に記載した浸水想定区域は、笙の川が洪水によりはん濫し、または決壊した場合に、 敦賀市内の地形からどの地域でどの程度浸水するかを想定し、地形図に表したものです(笙の川 に流入する支川の木の芽川、黒河川も含みます)。 (2)浸水想定区域は、現在の河道状況で笙の川に概ね 100 年に 1 度の確率で起こる大雨が降った場 合に、敦賀市内で浸水の恐れのある区域を浸水深ごとに色分けして示してあります。ただし、木 の芽川は概ね 80 年に 1 度、黒河川は概ね 30 年に 1 度の確率で起こる大雨を対象としています。 なお、浸水想定区域の設定方法については裏面の「参考」に詳しく記載してあります。 (3)浸水想定区域図は、現時点で最新である平成 18 年版の敦賀市都市計画をもとにしています。 4. 避難場所について (1)避難場所は、敦賀市の指定避難場所を示しています。 (2)避難場所は、必ずしもそこに避難しなくてはならないというものではありません。緊急時や避難場 所の周辺が既に冠水している場合は、近くの高い建物や地盤の高いところに避難してください。 5. 避難経路について (1)安全に避難できる経路を調べ、目標物や危険箇所を確認しておきましょう。 (2)市内各地に避難場所の方向や施設名を示す避難誘導標識が設置してありますので、常日頃から確 認しておいて下さい。 (3)避難経路を選ぶときには、次のことを参考にしてください。 ① 避難経路は、浸水しにくい道順を選びましょう。夜間や浸水時には、道路と水路の区別が分 かりにくくなりますので、ガードレールや電柱などが目印となる道路を選びましょう。 ② 洪水が発生し水位が上昇したとき、 河川に近づくことは危険です。 橋を渡っての避難はやめましょ う。 −− 6. その他 (1)住民が自動車で一斉に避難すると、交通渋滞等により思わぬアクシデントの発生が考えられますの で徒歩での避難を原則とします。 (2)高層住宅の浸水しない階に住む人は、浸水している間は建物から出られないこと、電気 ・ 水道な どのライフラインが利用できなくなる可能性があることに注意してください。 (3)敦賀市内には河川だけでなく都市下水路や道路側溝等の小水路があり、出水時には排水不良の ため道路等に水が溢れることがあります。これらに対する浸水対策もさらに行っていきます。 (4)一時避難所(民間ボランティア施設)として唯一記載している【ポー・トン】は、長期的な避難者 の受け入れを想定している施設ではありません。あくまでも、避難所へ辿り着くことが困難な場合に、 一時的に避難者を受け入れる民間施設です。 (5)この洪水避難地図は新たな情報の追加や記載内容変更の必要が生じれば、今後とも見直していく 予定です。 −− [参考]浸水想定区域の設定方法 ① 浸水想定区域 ・ 浸水深の算定 笙の川流域に、概ね 100 年に 1 度の確率で起こる大雨(日雨量:220mm)が降った場合を 想定し、河川からはん濫する水量や敦賀市内の地形条件から、市内において浸水する範囲や 予想される浸水深を求めています。ただし、木の芽川は概ね 80 年に 1 度(日雨量 214mm)、 黒河川は概ね 30 年に 1 度(日雨量 184mm)の確率で起こる大雨を想定しています。 ② 浸水想定区域の設定 河川の各はん濫予想地点(下図の A 〜 C 点)での浸水想定区域を、はん濫計算結果により 求め、そのすべてを重ね合わせ、包括して得られる範囲を浸水想定区域として設定しています。 なお実際には、はん濫想定地点の 1 箇所で堤防が決壊すれば川の水位が下がるため、それ以 外の地点における堤防の決壊が発生しにくくなります。したがって全地点でこれらのはん濫が 同時に発生すると言うものではありません。 図 (浸水想定区域イメージ図) −−
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