④ 生活習慣病医療費の現状 平成27年5月診療での生活習慣病受診状況は、年齢とともに増加 傾向にあるが、20歳代以下でも5.8%見受けられる。 年齢区分別の上昇の傾向としては、特に40歳代(10.4%)、 50歳代(11.8%)及び70歳代前半(14.4%)の年齢区分 においては、その一つ前の年齢区分と比較すると、受診者の割合が大 きく伸びている。 「生活習慣病全体のレセプト分析(平成 27 年 7 月作成) 」 (KDB S21_014) (人) 「生活習慣病全体のレセプト分析(平成 27 年 7 月作成) 」 (KDB S21_014) - 10 - 糖尿病における合併症のうち、インスリン療法・腎症・網膜症・神 経障害の割合が大きく、全体の4分の1超を占めている。 「生活習慣病全体のレセプト分析(平成 27 年 7 月作成) 」 (KDB S21_014) 次に、生活習慣病受診者のうち、脳血管疾患・虚血性疾患・人工透 析・糖尿病・高血圧症・高尿酸血症・脂質異常症ごとの受診状況を見 ていく。 人工透析を除き、いずれの症状も年齢とともに受診割合の増加傾向 が分かる。特に40歳代以降の高血圧症の受診率が最も高い推移を示 していることが分かる。 「生活習慣病全体のレセプト分析(平成 27 年 7 月作成) 」 (KDB S21_014) - 11 - 人工透析については、その理由別受診者の人数を見ると、高血圧症、 虚血性心疾患、 糖尿病といった生活習慣病に関連した理由による受診者 の割合が高く、全体の約6割超を占めている。 (人) 「人口透析患者一覧 平成 27 年 7 月作成」 (KDB S21_013) 年代別の受診人数では、40歳代前半から70歳代前半までと、広 い年齢層にわたっている様子が伺える。 なかでも特に60歳代を中心とした年齢層の方が全体の45%超 を占めており、年齢とともに増加している傾向が伺える。 (人) 「人口透析患者一覧 平成 27 年 7 月作成」 (KDB S21_013) - 12 - また、透析に係る受診人数とレセプト点数の関係では、40,000 点を中心に、30,000点から50,000点の間に85%の方が集 中している状況である。 (人) 「人口透析患者一覧 平成 27 年 7 月作成」 (KDB S21_013) ⑤ 多受診被保険者の状況 例年、国保連合会からの多受診被保険者一覧データに基づき、保健 師による訪問指導を実施している。ここでいう多受診とは、年間でレ セプトが36枚以上ある方を対象としている。 受診日数別では、100 日未満の方が多受診者のうちの65%であ るが、300 日を超える方も 2 人程確認できる。 また、多受診者の受診行動を月毎の受診回数でみると、4 月から徐々 に上昇傾向で推移し、10 月の603回が最も多くそこから減少に転 じ、1 月の464回が最も少ない回数であり、また 3 月にかけ上昇を 始めるという状況が伺える。 (日) 「多受診者被保険者・ 世帯一覧 平成 26 年度」 (国保連合会) - 13 - (人) 「多受診者被保険者・ 世帯一覧 平成 26 年度」 (国保連合会) - 14 -
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