EUの科学技術政策の動向 -日本へのインプリケーション-

EUにおける研究開発の動向
-日本へのインプリケーション-
2006年4月21日(金)開催 国際シンポジウム:
「日本とドイツにおけるバイオテクノロジー・クラスター」
日本政策投資銀行 国際部
深 澤
哲
東京都千代田区大手町 1-9-1
E-mail : [email protected]
http://www.dbj.go.jp/
リスボン戦略と研究開発
資料1
Lisbon Strategy(リスボン戦略) :
•
2000年3月にポルトガルのリスボンで開かれたEU(欧州連合)の閣僚理
事会(加盟国首脳による最高会議)で採択されたEUの経済社会戦略。
•
2010年までに最も競争力がありダイナミックな、知識基盤型経済 とな
ることを目指すもの。当初は経済、社会および環境の諸側面での目標達
成を掲げたが、2006年3月に採択された「新リスボン戦略」では、「経済
成長と雇用創出」に重点を置くことを明確化。
•
新戦略では、成長促進のために研究開発へのEU域内での投資を増加
させ(GDP比3%が目標)、R&D果実の産業基盤への
還元などが盛り込まれている他、欧州工科大学(EIT:
European Institute of Technology)の創設にも言及。
•
Framework Programmeにも、リスボン戦略の方針が
反映されている(後述)。
EUの研究開発
資料2
- Framework Programme for RT&D•
フレームワークプログラム(Framework Programme):
欧州連合(EU)による研究開発を支援するための資金供給の枠組み。
7次プログラム(FP7)では、European Research Areaの創設とリスボン
戦略の主目標である 知識基盤型経済 の実現をも主要ターゲットとする。
期間
∼
第1次:1984−1987
第6次:2002−2006(現在進行中)
第7次:2007−2013
FP7の構成
CAPACITIES
CO−OPERATION
・研究開発基盤の整備
・国際的な産学連携
4つの
プログラム
PEOPLE
・人材の強化
IDEAS
・最先端研究の支援
ターゲットとする分野
1.健康
2.食料、農業、バイオ
3.情報通信技術
4.ナノサイエンス、ナノテクノロジー
材料、製造技術
5.エネルギー
6.環境(含む気候変動)
7.運輸(含む航空技術)
8.社会経済/人文科学
9.セキュリティーと宇宙
日本での動き
資料3
-R&D、新産業創造、地域活性化経済産業省
新産業創造戦略
戦略7分野
1.燃料電池
2.情報家電
3.ロボット
4.コンテンツ
5.健康福祉機器・サービス
6.環境/エネルギー機器・サービス
7.ビジネス支援サービス
産業クラスター計画
地域再生
地域活性化
文部科学技術省
第三期科学技術計画
重点推進4分野
1.ライフサイエンス
2.情報通信
3.環境
4.ナノテクノロジー・材料
推進4分野
1.エネルギー
2.ものづくり技術
3.社会基盤
4.フロンティア
知的クラスター計画
地域クラスターの国際連携
日
本
EU加盟国のR&D戦略
地域クラスター戦略
構造改革戦略
地域の自立
その他の地域
科学技術
基本計画
その他の地域
UK
Italy
France
新産業
創造戦略
地域再生計画
他の政策
クラスター
育成戦略
地域クラスター
地域企業
大学
研究機関
自治体
公的機関
その他の地域
国際競争力
の強化
その他の地域
To be linked
European Union
リスボン戦略
(Knowledge Based Society)
→ 雇用と成長の確保
Research & Technology
Development
Framework Programme
(第7期:2007-2013)
Germany
Spain
Denmark
Belgium
Others
資料4
対象テーマは下の9分野
•健康
•食料、農業、バイオ
•情報通信技術
•ナノ、材料、製造技術
•エネルギー
•環境
•運輸
•社会経済/人文科学
•セキュリティーと宇宙
少子高齢化
資料:日本政策投資銀行
(財)日本経済研究所
The sun also rises
Japan is at last ready to
surprise the world
by how well it does,
not how badly, writes
Bill Emmott,
editor of The Economist ... more
October 8th-14th 2005
ご静聴ありがとうございました。