専門教育科目 - 名古屋外国語大学

身に着け、同時に、自分で音韻研究をするための手法や観点を
専門教育科目
獲得することを目標とする。
授業計画
前期課程 英語学研究Ⅰ
1期
音韻論(音声学を含む)
1 - 4 回 英語の語の強勢の位置を決める規則
水光 雅則
5 - 6 回 句の強勢の位置を決める規則 -形式と意味の(不)
一致
授業概要並びに到達目標
7 - 8 回 基本的強勢規則から派生的強勢規則への拡張
前期では、言語音、特に英語の母音と子音がかかわる現象
(事
9 -10回 言語の瞬時外延習得モデルと非瞬時内包習得モデル
実)を記述及び説明するための常識を身に着けることを目標と
11-12回 機能語の強形と弱形 -統語と音韻の関係
する。主として調音位置、調音様式、意味伝達力、共通方言
(い
13-15回 音調句と構造、音調の選択
(下降調か上昇調か)
わゆる標準語)と方言(社会方言と地理方言)、歴史変化、習得、
頻度、文中変化(連声)についての常識を身に着ける。
成績評価基準
そのために A.C. Gimson の教科書(英文、410頁)を正確に読解
成績は、獲得した知識の質と量、知的エネルギーの度合、勉学
する。毎週約30頁の予習を必要とする。専門用語についても、
の本気度を総合して判定する。
専門の用語辞典などで調べておく。
この科目は、発音練習の科目ではなく、文法論の一部としての
教科書(参考書)
音韻論(音声学を含む)の科目である。文法とは統語部門と意味
Gimson’s Pronunciation of English, rev. by Allan Cruttenden,
部門と音韻部門から成るものであるので、文法の入門書や概説
eighth ed., 2014. London: Routledge
書
(英語学や言語学の本のこと)を各自がこの授業と並行して読
んでおくことを当然とする。
前期課程 英語学研究Ⅲ
1期
生成統語論
授業計画
1 回
構造と意味と音声の関係
2 回
コミュニケーションと言語の関係、言語音の発声と
池内 正幸
諸特徴
授業概要並びに到達目標
3 回
言語音の調音記述、音素、音節、母音と子音、韻律素性
最近の生成統語論の基礎となる理論について、その根底にある
4 回
英語の音の歴史変化、標準語の発生
考え方、基本的概念、仕組み・派生の技術的詳細
(の一部)につ
5 - 7 回 母音の調音記述、音響、習得、頻度、長短など
いて、総合的に学ぶ。授業は、論文の精読と随時の講義による。
8 -10回 子音の調音記述、音響、習得、頻度、音節の長短など
理論の概要を把握・理解するとともに、その technical details(の
11回
語の発音、語発音の変異、音配列、習得など
一部)を自分で使いこなせるようになることが、到達目標であ
12回
音省略、音挿入、母音調和、子音調和
る。毎回、当該論文の内容把握のための丁寧な予習が肝要であ
13回
文強勢、機能語の強形と弱形、抑揚(音調)、韻律素性
る。
14回
文中の語発音、中和、文体変異、異音、有声無声、連結
15回
音声教育、モデル、優先度、世界の英語
授業計画
1. Introduction/Overview
成績評価基準
2. Human language
成績は、獲得した知識の質と量、知的エネルギーの度合、勉学
3. Knowledge of language
の本気度を総合して判定する。
4. I-language
5. Universal Grammar (UG)
教科書
(参考書)
6. Remarks on methodology
Gimson’s Pronunciation of English, rev. by Allan Cruttenden,
7. the levels of representations
eighth ed., 2014. London:Routledge.
8. Phrase structure
9. X’-theory
10. Principles
11. Parameters
前期課程 英語学研究Ⅱ
2期
音韻論(音声学を含む)
12. Lexicon
水光 雅則
授業概要並びに到達目標
後期では、英語の語と句の強勢の位置を決める規則、強勢の役
割、音調(下降調や上昇調など)、音韻句などについての常識を
13. c-selection
14. s-selection
15. Summary
成績評価基準
期末の term paper /レポート(予定)、予習の状況、授業への
参加度等により総合的に判断・評価する。
前期課程 英語学研究Ⅴ
1期
語彙・語用論
浅川 照夫
教科書
(参考書)
授業概要並びに到達目標
Chomsky, Noam, and Howard Lasnik. 1993.“The Theory of
語彙論・語用論に関する理論そのものを学ぶのではなく、様々
Principles and Parameters.”In N. Chomsky, The Minimalist
な知識を学ぶことによって英文を正確に解釈・理解する方法を
Program, MIT Press. の該当部分をコピーして配布する。
身に付けることが目標になります。学期の前半では
『語法と語
その他の参考文献については、第 1 回目の授業時及びその後の
用論の接点』
を読んで、
語彙論・語用論とは何かを学ぶとともに、
授業時に適宜、紹介・説明する。
英語を理解するのに必要な文法、語彙および構文にかかわる知
識を学びます。その後で、Borkin 1973を読んで、I found this
chair uncomfortable, I found this chair to be uncomfortable, I
found that this chair was uncomfortable の三種類の文の微妙
前期課程 英語学研究Ⅳ
2期
生成統語論
な意味の違いについて学びます。用法が違えば、必ず意味の違
池内 正幸
いがあります。すべての単語の意味名詞の意味が分かっても、
これらの文の意味の違いを導き出せるわけではありません。最
授業概要並びに到達目標
後に、新聞記事や小説に触れて、学んだ知識を応用しながら、
最近の生成統語論の基礎となる理論について、その根底にある
英文を丹念に吟味していきます。
考え方、基本的概念、仕組み・派生の技術的詳細(の一部)
につ
いて、総合的に学ぶ。授業は、論文の精読と随時の講義による。
授業計画
理論の概要を把握・理解するとともに、その technical details
(の
1 .講義内容の説明と計画
一部)を自分で使いこなせるようになることが、到達目標であ
2.
『語法と語用論の接点』
(1) 語彙論・語用論とは何か。
る。毎回、当該論文の内容把握のための丁寧な予習が肝要であ
3.
『語法と語用論の接点』
(2) If 節の中の will
る。
4.
『語法と語用論の接点』
(3) Before 節の中の will。
5.
『語法と語用論の接点』
(4) even, even if
授業計画
6.
『語法と語用論の接点』
(5) in other words
1. Overview
7.
『語法と語用論の接点』
(6) if any, if anything
2. Computational system
8.
『語法と語用論の接点』
(7) not … until
3. Derivations
9.
『語法と語用論の接点』
(8) まとめ
4. Representations
10.Borkin 1973 (1):Cognitive Perception Verbs, Sensory-
5. c-command/government
6. pro
7. NP-trace
8. wh-trace
9. PRO
Based Perception Verbs と to be の有無
11.Borkin 1973 (2):Other-World Perception Verbs,
Proposition-Embedding Verbs と to be の有無
12.Borkin 1973 (3):Performative-Relating Verbs, PotentialEmbedding Verbs と to be の有無
10. Chain
13.Borkin 1973 (4):まとめ
(Moodle 使用)
11. Primitive operations
14.海外の新聞または雑誌の記事を読む(1)。実際の用例を観
12. Segment-category
13. Visibility
14. Head movement
察して、その意味を検討する。
15.海外の新聞または雑誌の記事を読む(2)。実際の用例を観
察して、その意味を検討する。
15. Summary
成績評価基準
成績評価基準
出席、予習状況、期末レポートによる総合評価
期末の term paper /レポート(予定)、予習の状況、授業への
参加度等により総合的に判断・評価する。
教科書(参考書)
田中廣明 『語法と語用論の接点』
(開拓社英文叢書 6 、開拓社)
教科書
(参考書)
Borkin 1973:‘To be and not to be’
(CLS 9, 44-56)
: 授業にてコ
Chomsky, Noam, and Howard Lasnik. 1993.“The Theory of
ピー配布。
Principles and Parameters.”In N. Chomsky, The Minimalist
Program, MIT Press. の該当部分をコピーして配布する。
その他の参考文献については、授業時に適宜、紹介・説明する。
英語教育に関する研究能力と英語授業実践に関わる専門的能力
前期課程 英語学研究Ⅵ
2期
語彙・語用論
を養うことを目標にする。この授業では、第二言語教授・学習
浅川 照夫
における言語習得、学習者要因、伝達能力と言語技能、評価に
ついて、英語学と英語教育学の研究成果をふまえて、理論と実
授業概要並びに到達目標
践の両面から研究を行う。具体的には、研究論文等を読み、内
英語の構文や用法に関する論文を読んで、英文を正確に解釈・
容について理解を深め、批判的に分析を行うとともに教育実践
理解するための知識を確実なものにしていきます。そうするこ
への示唆を得る。併せて、英語教育の研究法についても理解を
とによって、語彙論・語用論に関する知識が、間接的にではあ
深めるようにする。
るけれども自然に身についていきます。今学期は Wierzbicka
(2006)を読んで、英語の使役構文の意味と用法について学びま
授業計画
す。Wierzbicka は英語の使役構文について、次のようにまと
第 1 回 授業内容の説明と計画
めています。
第 2 回 研究方法
(質的研究・量的研究・混合法)
“It might be suggested that, leaving aside the lexical verb FORCE,
第 3 回 言語習得
(先行研究)
the causative auxiliaries could be arranged on a scale from LET to
第 4 回 言語習得
(研究結果)
MAKE, with GET TO and HAVE closer to MAKE. The differences
第 5 回 言語習得
(考察と課題)
are qualitative rather than quantitative, and to portray them ad-
第 6 回 学習者要因
(先行研究)
equately, we need to present each construction as a unique bundle
第 7 回 学習者要因
(研究結果)
of semantic components.”
第 8 回 学習者要因
(考察と課題)
第 9 回 伝達能力と言語技能
(先行研究)
授業計画
第10回 伝達能力と言語技能
(研究結果)
1 .講義内容の説明と計画
第11回 伝達能力と言語技能
(考察と課題)
2 .Links between culture and grammar
第12回 評価
(先行研究)
3 .Three English causatives: HAVE, GET, and INTO (1)
第13回 評価
(研究結果)
4 .Three English causatives: HAVE, GET, and INTO (2)
第14回 評価
(考察と課題)
5 .Three English causatives: HAVE, GET, and INTO (3)
第15回 研究課題の整理と考察
(オンラインによる授業)
6 .The English LET-causative: Introduction
7 .LET of permission
成績評価基準
8 .LET of tolerance
授業中の取り組み、課題への対応状況、レポートの成績を総合
9 .LET of shared information
的に判断して行う。
10.‘let me do something for you’ and ‘let’s do something’
11.LET of cooperative dialogue
教科書(参考書)
12.LET of cooperative interaction
教科書は使用しない。資料を配付する。
13.LET of cooperative thinking
参考書については初回の授業で説明する。
14.Wierzbicka 2006 のまとめ(Moodle 使用)
15.海外の新聞または雑誌の記事を読む。実際の用例を観察し
て、その意味を検討する。
前期課程 英語教育法研究Ⅱ
2期
教育方法論
成績評価基準
高梨 芳郎
出席、予習状況、期末レポートによる総合評価
教科書
(参考書)
授業概要並びに到達目標
Wierzbicka (2006)“The English Causatives: Causation and
英語教育に関する研究能力と英語授業実践に関わる専門的能力
Interpersonal Relations,” in Anna Wierzbicka (2006) English:
を養うことを目標にする。この授業では、第二言語教授・学習
Meaning and Culture, 171-203, Oxford University Press: 授 業 に
における言語習得過程、指導理論と指導法、伝達能力と 4 技能、
てコピー配布
テスト法について、英語学と英語教育学の成果をふまえて、教
育方法論の研究を行う。具体的には、内外の研究論文、教育実
践の研究論文を読み、内容について理解を深め、批判的に分析
を行うとともに教育実践の課題解決に向けて研究成果の活用を
前期課程 英語教育法研究Ⅰ
1期
言語習得論
検討する。併せて、英語教育の研究法についても理解を深める
高梨 芳郎
授業概要並びに到達目標
ようにする。
授業計画
(The Critical Period Hypothesis; Cognitive, Affective
第 1 回 授業内容の説明と計画
and Linguistic Considerations)
第 2 回 研究方法(理論研究、実験研究、実践研究)
10~12回 Human Learning
第 3 回 言語習得過程(先行研究)
(Fundamental Concepts in Language Learning;
第 4 回 言語習得過程(研究結果の分析)
Language Aptitude: Learning Theories)
第 5 回 言語習得過程(研究成果の活用)
13~15回 Individual Differences
第 6 回 指導理論と指導法(先行研究)
(Learning Styles; Learning Strategies; Strategies-
第 7 回 指導理論と指導法(研究結果の分析)
Based Instruction)
第 8 回 指導理論と指導法(研究成果の活用)
第 9 回 伝達能力と 4 技能(先行研究)
成績評価基準
第10回 伝達能力と 4 技能(研究結果の分析)
毎回の授業では、当日カバーすべき範囲を前もって予習し、サ
第11回 伝達能力と 4 技能(研究成果の活用)
マリーを提出することが必須である。授業は概ねこのサマリー
第12回 テスト法(先行研究)
を中心にディスカッション形式で進めるので、成績評価はこの
第13回 テスト法(研究結果の分析)
サマリーの作成と提出
(80%)
およびディスカッションへの貢献
第14回 テスト法(研究成果の活用)
度
(20%)
で行うものとする。
第15回 研究課題の整理と考察(オンラインによる授業)
教科書(参考書)
成績評価基準
H. Douglas Brown (2014). Principles of Language Learning and
授業中の取り組み、課題への対応状況、レポートの成績を総合
Teaching: A Course in Second Language Acquisition, Sixth Edi-
的に判断して行う。
tion, Pearson Publishing
教科書
(参考書)
教科書は使用しない。資料を配付する。
前期課程 英語教育法研究Ⅳ
2期
外国語学習理論2
参考書については初回の授業で説明する。
山内 進
授業概要並びに到達目標
前期課程 英語教育法研究Ⅲ
1期
外国語学習理論1
〈授業概要〉
山内 進
授業概要並びに到達目標
〈授業概要〉
本講義では第二言語習得に関与する様々な要因についての研究
を概観し、第二言語研究の全体像について考究する。第二言語
習得研究については英米を中心とした英語圏での研究が盛んで
あるが、それらの多様な研究成果を詳細に分析、解釈すること
本講義では第二言語習得に関与する様々な要因についての研究
により、日本における外国語習得の現状理解および今後の研究
を概観し、第二言語研究の全体像について考究する。第二言語
方法などについての理解を深めるものとする。
習得研究については英米を中心とした英語圏での研究が盛んで
〈到達目標〉
あるが、それらの多様な研究成果を詳細に分析、解釈すること
第二言語習得論におけるこれまでの研究の歴史や概要について
により、日本における外国語習得の現状理解および今後の研究
まとめたテキストを読解することにより、基本的な概念を理解
方法などについての理解を深めるものとする。
し、第二言語習得関係の研究論文などを理論的、批判的に読む
〈到達目標〉
アカデミックな読解力を養成する。
第二言語習得論におけるこれまでの研究の歴史や概要について
まとめたテキストを読解することにより、基本的な概念を理解
授業計画
し、第二言語習得関係の研究論文などを理論的、批判的に読む
1 ~ 3 回 Affective Factors
アカデミックな読解力を養成する。
(Affective Factors in SLA; Motivation; Personality
Type)
授業計画
4 ~ 6 回 Language, Culture, and Identity
1 ~ 3 回 Language, Learning, and Teaching
Perspectives on SLA)
4 ~ 6 回 First Language Acquisition
(Questions about SLA; Language and Teaching; Three
Intercultural Competence)
7 ~ 9 回 Communicative Competence
(Behavioral, Nativist, and Functional Approaches;
Issues in FLA)
7 ~ 9 回 Age and Acquisition
( I d e n t i t y a n d L a n g u a g e L e a r n i n g ; Te a c h i n g
(Language Functions; Interactional Competence;
Discourse Analysis)
10~12回 Interlanguage
(Learner Language; Error Treatment; Effectiveness of
するために
EFL)
13~15回 Sorting through Perspectives on SLA
第15回:まとめ
(Weaving a Tapestry of Perspectives on SLA; Six
成績評価基準
Perspectives of SLSA)
出席および授業参加度60%、前期の発表20%、後期の発表20%
成績評価基準
毎回の授業では、当日カバーすべき範囲を前もって予習し、サ
教科書(参考書)
マリーを提出することが必須である。授業は概ねこのサマリー
現代英語教授法総覧
を中心にディスカッション形式で進めるので、成績評価はこの
英語教育の科学
サマリーの作成と提出(80%)およびディスカッションへの貢献
度
(20%)で行うものとする。
前期課程 英語教育法研究ⅩⅥ
2期
英語リスニング教材開発論2
教科書
(参考書)
H. Douglas Brown (2014). Principles of Language Learning and
椎名 紀久子
Teaching: A Course in Second Language Acquisition, Sixth Edi-
授業概要並びに到達目標
tion, Pearson Publishing
授業概要:
昨今の言語教育政策に鑑みて、学習者中心の英語教育における
人間教師、マルチメディア等の教育機器、社会との有機的なか
前期課程 英語教育法研究ⅩⅤ
1期
英語リスニング教材開発論1
かわり方を念頭に置いたリスニング力育成のための教材開発方
椎名 紀久子
法を演習を通して学ぶ。CALL 用コースウエアと呼ぶに相応し
い教材であるかについて相互に評価する。最後に、実際に教材
授業概要並びに到達目標
を使用して、その効果を計測する方法について学ぶ。
学習者中心の英語教育における人間教師、マルチメディア等の
目標:
教育機器、社会との有機的なかかわり方などについて学ぶため
認知心理学、学習心理学、社会心理学、教育工学などの学際的
に、多様な外国語教授法を分析的に考察する。さらに、外国語
な知見を系統化したリスニング教材を開発し評価する。さら
学習における人間の情報処理能力を認知心理学、学習心理学、
に開発した教材を自律した学習者支援の手段として活用する
教育工学の知見からリスニング力育成の方法とその教材開発法
Blended Learning の手法に言及し、相互に意見交換を行なう。
を学ぶ。特に CALL(Computer-Assisted Language Learning)
さらに、社会の求める英語力に鑑みて、昨今の言語教育政策に
に関する基礎的実験研究の成果から、指導法や教材の開発方法
はどのようなものがあるか、そしてそれらに適した指導法と教
について、主に理論面から学ぶ。
材作成法とはどうあるべきかについても言及する。
授業計画
授業計画
第 1 回:日本の英語教育の現状と課題
第 1 回:日本の言語教育政策:英語教育の現状と課題:英語指
第 2 回:英語指導法の改善に向けて(Moodle 使用)
導法の改善に向けて
第 3 回:言語理解のための人間の情報処理能力(1)
第 2 回:言語理解のための人間の情報処理能力 総括
第 4 回:言語理解のための人間の情報処理能力(2)
第 3 回:古典的学習理論、オペラント学習理論、認知的学習理
第 5 回:言語理解のための人間の情報処理能力(3)
第 6 回:古典的学習理論、オペラント学習理論、認知的学習理
論、社会的構成主義 総括
第 4 回:古典的学習理論、オペラント学習理論、認知的学習理
論、社会的構成主義(1)
第 7 回:古典的学習理論、オペラント学習理論、認知的学習理
論、社会的構成主義(2)
第 8 回:古典的学習理論、オペラント学習理論、認知的学習理
論、社会的構成主義(3)
第 9 回:学習の理論と英語教授法(1)
論、社会的構成主義 総括
第 5 回:学習の理論と英語教授法 総括
第 6 回:3 Step System に基づいたリスニング教材の開発演習
第 7 回- 8 回:
3 Step System に基づいたリスニング教材の開発演習
自律した学習者を支援する
「タスク」の作成方法を学
第10回:学習の理論と英語教授法(2)
び、演習を行なう。
第11回:学習の理論と英語教授法(3)
第 9 回-10回:
第12回:3 Step System と CALL(1):リスニング指導に成功
3 Step System に基づいたリスニング教材の開発演習
自律した学習者を支援する
「ヒント情報」
の作成方法を
するために
第13回:3 Step System と CALL(2):リスニング指導に成功
するために
第14回:3 Step System と CALL(3):リスニング指導に成功
学び、演習を行なう。
第11回-12回:
3 Step System に基づいたリスニング教材の開発演習
自律した学習者を支援する「辞書情報」の作成方法を学
び、演習を行なう。
第13回-14回-15回:
前期課程 英米文化研究Ⅱ
2期
アメリカの小説と文化
梅垣 昌子
3 Step System に基づいたリスニング教材の開発演習
作成したリスニング教材の要素を統合し、教材として
授業概要並びに到達目標
の有効性について評価し、改善点について討議する。
20世紀の前半にハリウッドの脚本家としても活動していたアメ
リカ南部の作家ウィリアム・フォークナーは、架空の土地ヨク
成績評価基準
ナパトーファを舞台とする作品を多数執筆しノーベル文学賞を
授業への積極的な態度60%、課題提出40%
受賞した。また東西の冷戦期にアメリカ政府の文化広報活動に
関わり、日本を始めとする世界各地を訪れている。この授業で
教科書
(参考書)
は、 1 期に引き続きフォークナーおよびフォークナーの影響を
英語教育の科学
受けた作家たちの作品を精密に読み込むことにより、グローバ
ル化時代における地域性および空間と場所の概念について考察
する。その過程で和文および英文の文学批評を熟読し、適切な
様式を用いながら先行研究を踏まえた論文作成をめざす。
前期課程 英米文化研究Ⅰ
1期
アメリカの小説と文化
梅垣 昌子
授業計画
1 .講義内容の説明と計画
( 1 回)
授業概要並びに到達目標
2 .文学とポストモダン地理学
( 2 回~ 4 回)
20世紀の前半にハリウッドの脚本家としても活動していたアメ
3 .フォークナーとアメリカ南部:作品の読解
( 5 ~ 9 回)
リカ南部の作家ウィリアム・フォークナーは、架空の土地ヨク
4 .フォークナーと文学批評:Moodle 使用
(10回)
ナパトーファを舞台とする作品を多数執筆しノーベル文学賞を
5 .フォークナーと日本:作品の読解
(11~12回)
受賞した。また東西の冷戦期にアメリカ政府の文化広報活動に
6 .フォークナーとラテンアメリカ:作品の読解
(13~14回)
関わり、日本を始めとする世界各地を訪れている。この授業で
7 .まとめ
は、フォークナーおよびフォークナーの影響を受けた作家たち
の作品を精密に読み込むことにより、グローバル化時代におけ
成績評価基準
る地域性および空間と場所の概念について考察する。その過程
授業中の取り組みと、課題の提出状況およびレポートの成果に
で和文および英文の文学批評を熟読し、適切な様式を用いなが
もとづき総合的に判断する
ら先行研究を踏まえた論文作成をめざす。
教科書(参考書)
授業計画
1 .William Faulkner. Collected Stories.Vintage, 2009.
1 .講義内容の説明と計画( 1 回)
2 .随時資料を配布する
2 .文学とポストモダン地理学( 2 回~ 4 回)
3 .フォークナーとアメリカ南部:作品の読解( 5 ~ 9 回)
4 .フォークナーと文学批評:Moodle 使用(10回)
5 .フォークナーと南部:作品の読解(11~12回)
6 .フォークナーとカリブ:作品の読解(13~14回)
前期課程 フランス語学研究Ⅰ
1期
聴覚音声学
大岩 昌子
7 .まとめ
授業概要並びに到達目標
成績評価基準
音声言語に関わる基本的な研究領域について概観することで、
授業中の取り組みと、課題の提出状況およびレポートの成果に
その一般的な知識や人間の音声知覚の基礎を身につけるととも
もとづき総合的に判断する
に、その研究方法にも言及する。音声関係の研究を考える学生
にはもちろんのこと、言語に関わる研究をする際にはこうした
教科書
(参考書)
基礎知識は不可欠である。本授業を通して、音声の産出だけで
1 .William Faulkner. Collected Stories.Vintage, 2009.
なく、人の音声知覚の面白さを知ってほしい。授業の一部では
2 .随時資料を配布する
音声分析ソフトを利用した音声実験の手法を学び、音声実験を
自分でできるようになることも一つの目標とする。
授業計画
1 回 授業の説明、オリエンテーション
2 回 音声言語への注目
3 回 音声学とは
教科書(参考書)
4 回 調音音声学
『一般音声学講義』
城生伯太郎 勉誠出版
5 回 生理音声学
6 回 音響音声学
7 回 音声分析ソフト Arcadia の使用法
8 回 音声分析ソフト Arcardia を使った日本語の分析
9 回 聴覚音声学
10回 聴覚の仕組み
前期課程 フランス語学研究Ⅲ
1期
現代文法論
篠田 一夫
11回 聴解の仕組み
12回 ムードルによる授業
授業概要並びに到達目標
13回 母音論
ギリシャに始まるヨーロッパの伝統文法の諸理論から、いかに
14回 音声分析ソフト Arcardia を使った母音の分析
現代の主要な言語理論が成立したかを学び、本格的なフランス
15回 音声分析ソフト Arcardia を使った子音の分析
語学研究の基礎となる知識の習得を目標とする。
成績評価基準
授業計画
授業での発表とレポートを総合的に評価する。
第 1 回:講義内容の説明と計画
第 2 回:La linguistique : aperçu historique, La grammaire
教科書
(参考書)
antique
『一般音声学講義』 城生伯太郎 勉誠出版
第 3 回:La grammaire médiévale
第 4 回:La grammaire humaniste
第 5 回:La grammaire classique
第 6 回:Comparatisme et linguistique historique
前期課程 フランス語学研究Ⅱ
2期
聴覚音声学
第 7 回:Romantisme et modèle biologique
大岩 昌子
第 8 回:La fin du XIXe siècle
第 9 回:Saussure et le Cours de linguistique générale
授業概要並びに到達目標
第10回:Les concepts fondamentaux du Cours
I 期に引き続き、音声言語に関わる基本的な研究領域について
第11回:Les divers domaines de la linguistique
概観することで、その一般的な知識や人間の音声知覚の基礎を
第12回:Les héritiers de Saussure et la linguistique européenne
身につけるとともに、その研究方法にも言及する。授業の一部
第13回:La linguistique américaine
では音声分析ソフトを利用した音声実験の手法を学び、音声実
第14回:Les grands courants de la linguistique actuelle
験を自分でできるようになることも一つの目標とする。
第15回:まとめ
授業計画
成績評価基準
1 回 子音論
普段の出席状況と、授業での発表
(10%)および提出されたレ
2 回 アクセント論
ポート
(90%)
により評価する。
3 回 プロミネンス
4 回 イントネーション論
教科書(参考書)
5 回 核音調
Jean-Louis Chiss, Jacques Filliolet, Dominique Maingueneau :
6 回 ToBI
Introduction à la linguistique française, Hachette
7 回 音韻論
髭郁彦、川島浩一郎、渡邊淳也著
「フランス語学概論」、駿河台
8 回 先端的音韻論
出版社
9 回 音節論
髭郁彦、川島浩一郎、渡邊淳也編著
「フランス語学小辞典」、駿
10回 音韻論的音節
河台出版社
11回 音声学的諸単位の階層構造
12回 ムードルによる授業
13回 音変化
14回 音声分析ソフトによる実験 脱落
15回 音声分析ソフトによる実験 添加
前期課程 フランス語学研究Ⅳ
2期
語法論
篠田 一夫
成績評価基準
授業中の発表とレポートを総合的に評価する。
授業概要並びに到達目標
現代フランス語の音韻論、形態論、語彙論、統辞論などにおけ
る具体的な諸問題を取り上げ、フランス語学のさまざまな語法
について学ぶ。フランス語学の実際的な諸問題について理解で
授業計画
きるようになることを目標とする。
第 1 回:序説
第 2 回:ロマン主義について
授業計画
第 3 回:デボルド・ヴァルモールを読む
第 1 回:Le découpage syllabique, Les relations entre l’écrit et l’oral
第 4 回:ユゴーを読む(1)
第 2 回:Le e muet, Les consonnes géminées
第 5 回:ユゴーを読む(2)
第 3 回:Formation du genre, Les verbes dits irréguliers
第 6 回:ネヴァルを読む(1)
第 4 回:Les « fautes » dans le français enfantin, Le préfixe en-
第 7 回:ネヴァルを読む(2)
第 5 回:Le suffixe –ien, Les préfixes négatifs
第 8 回:フランスの高踏派
(Moodle 使用)
第 6 回:Les adverbes en –ment, Alternances vocaliques et type
第 9 回:ルコント・ド・リールを読む
第10回:ボードレールを読む(1)
de vocabulaire
第 7 回:Les néologismes, Le vocabulaire de la publicité
第11回:ボードレールを読む(2)
第 8 回:Le champ sémantique de la pluie, La couleur brune
第12回:ヴェルレーヌを読む(1)
第 9 回:Les différentes manières de dire je suis triste, Polysémie,
第13回:ヴェルレーヌを読む(2)
第14回:マラルメを読む
synonymie et antonymie
第10回:Le jeu de mots, L’expression du haut degré
第15回:まとめ
第11回:Quelques emplois du verbe faire, Les parties du corps
第12回:Le superlatif relatif, Les emplois de beaucoup
成績評価基準
第13回:Le test d’adjonction, Quelques adverbes de degré
1 .指定した課題への対応
(35%程度)
第14回:La répartition entre c’est et il est, L’infinitif et son agent
2 .毎回の授業への取り組みと貢献度
(35%程度)
第15回:まとめ
3 .学期末の語学試験あるいはレポート
(30%程度)
上記の 3 点にもとづいて総合的に評価する。
成績評価基準
普段の出席状況と、授業での発表(10%)および提出されたレ
教科書(参考書)
ポート
(90%)により評価する。
テキスト:プリントを用いる
参考書・参考資料等:手元にあるのが望ましい
教科書
(参考書)
1.
『フランス文学案内』
(岩波文庫)
Joëlle Gardes-Tamine : La grammaire, 1. Phonologie, morphologie,
2 .プルースト『失われた時を求めて』
(翻訳:集英社文庫、ち
くま文庫)
、その他。
lexicologie, Armand Colin
髭郁彦、川島浩一郎、渡邊淳也著「フランス語学概論」、駿河台
出版社
髭郁彦、川島浩一郎、渡邊淳也編著「フランス語学小辞典」
、駿
河台出版社
前期課程 フランス語学研究Ⅱ
2期
文学
林 良児
授業概要並びに到達目標
無意志的記憶という言葉とともに知られる小説
『失われた時を
前期課程 フランス文化研究Ⅰ
1期
文学
求めて』
の作者プルーストは、
「真に美的な印象」
を文学作品の最
林 良児
大の素材とした。ヨーロッパ文学の歴史のなかに輝かしい足跡
を残したこのプルーストを中心にして、十九世紀から二十世紀
授業概要並びに到達目標
前半までのフランス文学の足跡に触れることを目的とする。
無意志的記憶という言葉とともに知られる小説『失われた時を
Ⅰ期は、プルーストが自ら命名した
「高貴な系列」
に属するロマ
求めて』の作者プルーストは、
「真に美的な印象」を文学作品の最
ン派詩人ネルヴァルや近代詩の父ボードレールを始め、抒情詩
大の素材とした。ヨーロッパ文学の歴史のなかに輝かしい足跡
人ヴェルレーヌ、
知性派詩人マラルメなどの作品を読みながら、
を残したこのプルーストを中心にして、十九世紀から二十世紀
十九世紀フランス文学の流れ把握する。Ⅱ期は、十九世紀の文
前半までのフランス文学の足跡に触れることを目的とする。
学状況を踏まえてプルーストが描いた記憶と無意識の世界の探
Ⅰ期は、プルーストが自ら命名した「高貴な系列」に属するロマ
求に多くの時間を割く。
ン派詩人ネルヴァルや近代詩の父ボードレールを始め、抒情詩
人ヴェルレーヌ、知性派詩人マラルメなどの作品を読みながら、
授業計画
十九世紀フランス文学の流れ把握する。Ⅱ期は、十九世紀の文
第 1 回:世紀末とベルエポック
学状況を踏まえてプルーストが描いた記憶と無意識の世界の探
第 2 回:フランスにおけるショーペンハウエル
求に多くの時間を割く。
第 3 回:アールヌーボー
第 4 回:フランスのサンボリスム
第 3 回 項目 ANGLAISE(及び ANGLAIS)
第 5 回:ジャン・モレアスを読む
第 4 回 項目 FEMME
第 6 回:メーテルランクを読む
第 5 回 項目 INSTITURICE
第 7 回:プルースト(文芸の理念 1 )
第 6 回 項目 BRRUNES と BLONDES
第 8 回:プルースト(文芸の理念 2 )
第 7 回 項目 GRISETTE
第 9 回:プルースト(スワン家のほうへ:就寝時の悲劇)
第 8 回 項目 COURTISANE
第10回:プルースト(スワン家のほうへ:ケルト人の信仰)
第 9 回 項目 NEGRESSE
第11回:プルースト(スワン家のほうへ:プチット・マドレーヌ)
第10回 項目 FILLE
第12回:プルースト(スワン家のほうへ:菩提樹の乾いた花び
第11回 項目 BONNE
ら)
第12回 ~14回学生による口頭発表
第13回:プルースト(スワン家のほうへ:サン・ティレールの
第15回 オンラインによる授業
鐘塔)
第14回:アポリネールを読む
成績評価基準
第15回:まとめ
平常点と口頭発表、レポートの総合評価による。
成績評価基準
教科書(参考書)
1 .指定した課題への対応(35%程度)
参考資料などは適宜教室で配布します。
2 .毎回の授業への取り組みと貢献度(35%程度)
3 .学期末の語学試験あるいはレポート(30%程度)
上記の 3 点にもとづいて総合的に評価する。
前期課程 中国語学研究Ⅲ
1期
日中対照言語研究
教科書
(参考書)
劉 綺紋
テキスト:プリントを用いる
参考書・参考資料等:手元にあるのが望ましい
授業概要並びに到達目標
1.
『フランス文学案内』
(岩波文庫)
認知言語学のパラダイムを理解する上で必要となる基本的概念
2 .プルースト
『失われた時を求めて』
(翻訳:集英社文庫、ち
や、言葉の創造性と意味拡張などについて学習する。授業は発
表形式であり、受講者は教科書の内容をまとめて発表する。ま
くま文庫)、その他。
た、受講者は課題を提出する必要がある。この授業を受講する
には、認知言語学の基礎が必要である。
前期課程 現代フランス研究Ⅳ
2期
女性学2
授業計画
小山 美沙子
1 .講義内容の説明と計画
( 1 回)
2 .認知意味論の基本的概念
( 2 回~ 8 回)
授業概要並びに到達目標
①経験基盤主義の意味論
テーマ「19世紀フランスにおける女性像の神話化と現代」
②意味の分化とカテゴリー化
19 世 紀 フ ラ ン ス の 作 家 Flaubert の Dictionnaire des idées
③図 / 地とパースペクティブ
reçues で取り上げられている、
「 娘」、
「 高等娼婦」、
「 イギリス人
④生態心理学から見た意味研究
女性」など女性に関する項目を原文のフランス語で丹念に読み
⑤感性の意味論
進めながら、当時流布していたステレオタイプとしての女性像
3 .言葉の創造性と意味拡張
( 9 回~14回)
と、それを生み出し、神話化させるに至ったフランスの市民社
①言葉の創造性と認知的動機付け
会のあり方について検討を加えていく。真偽は二の次で、共同
②言葉の創造性
体の中で流布しているステレオタイプを言説の中で忠実に踏襲
③主体化
することが、その社会で要求される良識と常識を備えたまっと
④文法化と意味拡張
うな構成員たることの証明につながるというのは、当時のフラ
4 .まとめ
(15回)
ンス社会に限ったことでなない。したがって、これをたえず、
現代の問題として捉え直しながら、受講者と共に考察を深めて
成績評価基準
いき、日常に潜む類似した神話化現象を検証することに繋げて
発表・課題・授業への取り組み・平常点などによって総合的に
いく。
評価する。
授業計画
教科書(参考書)
第 1 回 講義内容とスケジュールについての説明
教科書:深田智・仲本康一郎2008.『概念化と意味の世界:認知
第 2 回 Flaubert と Dictionnaire des idées reçues について
意味論のアプローチ』
東京:研究社。
参考書:辻幸夫
(編)
2013.『新編認知言語学キーワード事典』東
や他の作品との関連について分析を行います。
京:研究社。
授業計画
1 回 授業の進め方について
前期課程 中国文化研究Ⅴ
1期
中国現代文学研究
2 回 胡适口述自伝
「我的父亲」
3 回 討論と発表
黄 玲
4 回 鲁迅
「
《呐喊》
自序」
5 回 討論と発表
授業概要並びに到達目標
6 回 「蒋廷黻回憶録一」
〈小説家の中国文化に関するエッセイ〉
7 回 討論と発表
小説家の名手によるエッセイを読みます。けっして退屈させな
8 回 郁达夫
「海上」
自伝之八
い文章で中国文化の諸相を楽しみながら、作家の作品背景にあ
9 回 討論と発表
る該博な知識と中国社会・文化へのまなざしを理解することを
10回 郁达夫
「志摩在回憶里」
目的とします。取り上げる話題は、中国人の名前・演劇・服飾・
11回 討論と発表
歴史名所・水上交通などです。テキストを丁寧に読み、作家の
12回 沈従文
「従文自伝」
「辛亥革命的一課」
視点や他の小説作品との関連について分析を行います。
13回 討論と発表
14回 沈従文
「一個大王」
授業計画
15回 討論と発表
1 回 授業の進め方について
2 回 張愛玲「必也正名乎」
成績評価基準
3 回 討論と発表
予習状況・授業中の発表により判断する。
4 回 張愛玲「洋人看京劇及其他」
5 回 討論と発表
教科書(参考書)
6 回 張愛玲「更衣記」
プリント配布。
7 回 討論と発表
8 回 許地山「憶盧溝橋」
9 回 討論と発表
前期課程 現代中国研究Ⅲ
1期
対中ビジネス概論
10回 許地山「上景山」
11回 討論と発表
兪 暁軍
12回 沈従文「游二閘」
13回 討論と発表
授業概要並びに到達目標
14回 沈従文「常德的船」
急速な経済発展を遂げた中国は、2010年の GDP が日本を抜い
15回 討論と発表
て世界第 2 位の経済大国へ躍進しました。一方、日本は少子高
齢化を背景に国内市場が伸び悩み、中国経済の活力を生かせる
成績評価基準
ようなビジネス戦略が日本企業に求められている。
本稿義では、
予習状況・授業中の発表内容により判断する。
中国ビジネスの環境変化と将来展望を理解し、対中ビジネスの
チャンスとリスクを正しく認識した上で、日本企業の対中ビジ
教科書
(参考書)
ネス戦略を考える。
プリント配布
授業の到達目標は、対中ビジネスのチャンスとリスクを正しく
認識することである。
授業計画
前期課程 中国文化研究Ⅵ
2期
中国現代文学研究
1 回 講義内容の説明と計画
黄 玲
授業概要並びに到達目標
〈伝記・回想を読む〉
2 回 中国経済の現状分析
3 回 中日貿易の動向
4 回 日本企業の対中直接投資
5 回 中国の投資環境変化
20世紀前半の、帝政中国の崩壊から社会主義中国が成立するま
6 回 日系企業の事業運営上の問題点と課題
でに活躍した知識人による伝記文章を読みます。社会的大変動
7 回 中国経済の中長期展望
と、伝統中国と西洋的価値観のぶつかり合いを経験した中国知
8 回 第12次 5 カ年規画の概要
識人の生き様を辿り、中国現代文学に関する基礎知識を身につ
9 回 中国の戦略的新興産業の概要
けることを目標とします。テキストを丁寧に読み、作家の視点
10回 オンライン授業
11回 日本企業の競争力強化に向けた課題
前期課程 日本語学研究Ⅰ
1期
日本語学概論
12回 知的財産権の保護問題
13回 労務問題
中道 真木男
14回 環境・省エネ問題
授業概要並びに到達目標
15回 まとめ
言語について検討すべき事項とそれらの一般的なとらえ方を一
成績評価基準
覧し、
そうした考え方を日本語に適用する際の問題点を考える。
討論への参加、レポート、学習態度などによって総合的判断す
特に、意味伝達の単位およびプロセスに重点をおく。
る。
各受講者の研究課題への関わりを検討し、語彙・意味的な側面
から考察を深めることを求める。
教科書
(参考書)
授業計画
プリントを配布する。
第 1 回 進行説明 言語研究の領域
第 2 回 言語の基本的な性質(1) 言語の機能、媒体
第 3 回 言語の基本的な性質(2) 言語単位 個人課題(1)出題
前期課程 現代中国研究Ⅳ
2期
対中ビジネス研究
第 4 回 言語の基本的な性質(3) 言語的意味:語の意味
兪 暁軍
第 5 回 言語の基本的な性質(4) 言語的意味:発話の意味
第 6 回 言語の基本的な性質(5) 言語使用と場面
授業概要並びに到達目標
第 7 回 個人課題(1)発表
急速な経済発展を遂げた中国は、2010年の GDP が日本を抜い
第 8 回 日本語の語彙要素
て世界第 2 位の経済大国へ躍進しました。一方、日本は少子高
第 9 回 語義に関する考え方(1) 指示的意味
齢化を背景に国内市場が伸び悩み、中国経済の活力を生かせる
第10回 語義に関する考え方(2) ニュアンス的意味
ようなビジネス戦略が日本企業に求められている。本稿義では、
第11回 伝達行動における意味(1) 発話意味の実態 個人課
中国ビジネスの環境変化と将来展望を理解し、対中ビジネスの
題(2)出題
チャンスとリスクを正しく認識した上で、日本企業の対中ビジ
第12回 伝達行動における意味(2) 談話における意味伝達
ネス戦略を考える。
第13回 伝達行動における意味(3) 待遇行動
授業の到達目標は、対中ビジネス戦略を構築する際に必要不可
第14回 個人課題(2)発表
欠な知識を身につけることである。
第15回 まとめ
※15回のうち14回を毎週授業とし、 1 回は補講として行う。
授業計画
1 回 講義内容の説明と計画
※受講者の既有知識、研究領域、希望などを考慮して内容を変
更する可能性がある。
2 回 日本企業のビジネスアライアンス
3 回 チャイナ・プラス・ワンと FTA
成績評価基準
4 回 中国ビジネス戦略を探る
下記 1 ~ 3 を総合して評価する。
5 回 観光誘致の取り組み
1 授業中に、各回の内容に関する課題を課し、成績を記録
6 回 地場産品の輸出促進
する。
7 回 地場産業の海外進出支援
2 各受講者の関心に応じた発表を 2 回程度求める。
8 回 中国企業の誘致と地域活性化
3 学期中、 2 回程度の授業外課題を課す。
9 回 友好都市提携の活用
10回 オンライン授業
教科書(参考書)
11回 地方自治体と日本企業の連携事例(岩手、長野)
受講者の既有知識、研究領域、希望などを考慮して選定する。
12回 地方自治体と日本企業の連携事例(神奈川、京都)
13回 地方自治体と日本企業の連携事例(福岡、大分)
14回 今後の対中国ビジネス戦略
15回 まとめ
前期課程 日本語学研究Ⅱ
1期
日本語談話分析
尾﨑 明人
成績評価基準
発表、レポート、学習態度などによって総合的判断する。
授業概要並びに到達目標
談話分析の理論と研究方法の基礎を学び、日本語会話、特に接
教科書
(参考書)
触場面の会話を分析する基礎力を身につけることを目標とす
プリントを配布する。
る。授業は、指定論文の内容に関する事前課題を中心にグルー
プ討議とクラス討議により進める。また、接触場面の会話デー
タを収集、文字化し、グループで分析作業を行い、小論文にま
第 4 回 Praat による音響分析の練習
(波形の観察)
とめる。
第 5 回 Praat による音響分析の練習
(フォルマントの分析)
第 6 回 Praat による音響分析の練習(スペクトログラムの観
授業計画
察)
第 1 回 日本語研究と談話研究
第 7 回 日本語音声の研究論文講読発表
(単音)
第 2 回 談話研究とは
第 8 回 日本語音声の研究論文講読発表
(韻律)
第 3 回 語用論の基礎(1)文と発話
第 9 回 調査
(テーマ決め)
第 4 回 語用論の基礎(2)発話行為と談話機能
第10回 調査
(録音した音声の分析)
第 5 回 語用論の基礎(3)協調の原理とポライトネス
第11回 調査
(発表準備)
第 6 回 会話分析(1)言語学的アプローチ
第12回 発表(1)
(単音)
第 7 回 会話分析(2)「会話分析」のアプローチ
第13回 発表(2)
(韻律)
第 8 回 インターアクションの社会言語学
第14回 発表(3)
(複合的分析)
第 9 回 対照会話分析(1)
第15回 まとめ
第10回 対照会話分析(2)
第11回 接触会話の分析(1)
成績評価基準
第12回 接触会話の分析(2)
音響分析の練習20%、研究論文講読発表30%、調査発表50%
第13回 接触会話の分析(演習 1 )
第14回 接触会話の分析(演習 2 )
教科書(参考書)
第15回 研究発表
資料を配布する。
参考書:
成績評価基準
今石元久編
(2005)
『音声研究入門』
和泉書院
小論文 40%
戸田貴子編著
(2008)
『日本語教育と音声』
くろしお出版
復習テスト 30%
中 川裕監修・青井隼人著(2011)
『Praat を用いた音響音声学
授業参加度 30%
的分析の初歩―増補改訂版』東京外国語大学大学院総合国際
学研究院
教科書
(参考書)
Cameron, D. (2001) Working with Spoken Discourse. London:
Sage Publications
(林宅男監訳(2012)
『話し言葉の談話分析』ひつじ書房)
関連する講読文献とプリントを随時配布する。
前期課程 日本語学研究Ⅴ
1期
日本語構文論
山田 敏弘
授業概要並びに到達目標
日本語文法の個別問題点について、外国語との対照を含めて考
前期課程 日本語学研究Ⅳ
1期
日本語音声学・音韻論
察する。
阿部 新
授業概要並びに到達目標
学生には、個別の文法事項の基礎的内容を理解した上で、自ら
考えた問題点を授業中に討議しながら深めていくことを求め、
最終的にレポートとしてまとめることを到達目標とする。
授業概要:音声の音響分析
到達目標:音声の音響的分析を行うことを考えている学生を対
授業計画
象として、音声の音響分析の基礎を学び、実際に分析できるよ
1 .指示詞⑴
うになることを目標とする。
2 .指示詞⑵
なお、受講者の知識・経験等によって進度・内容を変更するこ
3 .格助詞⑴ 対象
とがあり得る。
4 .格助詞⑵ 手段等
5 .格助詞⑶ 状況
授業計画
6 .格助詞⑷ 資格・立場等 並列助詞
まず、音声の録音方法について知る。その後、音響分析ソフト
7 .テンス
の使用方法、分析方法を学習する。さらに、日本語音声の音響
8 .アスペクト
的分析を取り入れた研究論文をいくつか読んだ上で、それを参
9 .直接受身
考にして、自分で簡単な調査を企画し、録音・分析を行ってみる。
10.間接受身
第 1 回 ガイダンス
11.使役などその他のヴォイス
第 2 回 録音方法について
12.自動詞・他動詞
第 3 回 音響分析ソフト(音声見聞録、Praat)の紹介
13.授受の表現
14.可能
究』
くろしお出版
15.Moodle 授業~総まとめ
成績評価基準
授業中の討議への参加を60%、レポート課題を40%で評価する。
前期課程 日本語学研究Ⅶ
2期
日本語構文論
山田 敏弘
教科書
(参考書)
スリーエーネットワーク『中上級を教える人のための日本語文
授業概要並びに到達目標
法ハンドブック』
(白川博之監修、庵・高梨・中西・山田著)を
日本語文法の個別問題点について、外国語との対照を含めて考
用いる。必ず自分で買って用意しておくこと。
察する。
学生には、個別の文法事項の基礎的内容を理解した上で、自ら
考えた問題点を授業中に討議しながら深めていくことを求め、
最終的にレポートとしてまとめることを到達目標とする。
前期課程 日本語学研究Ⅵ
2期
日本語学特論
尾﨑 明人
授業計画
1 .引用表現
授業概要並びに到達目標
2 .比較表現
日本語学の研究成果を日本語学習者の視点から捉え直し、日本
3 .モダリティ⑴ 判断
語教育に活かすことは日本語教師の大事な仕事の一つである。
4 .モダリティ⑵ 評価・働きかけ
日本語学の成果を日本語教育に応用する力量を伸ばすことがこ
5 .モダリティ⑶ 意志
の授業の目標である。
6 .モダリティ⑷ 感嘆・疑い等
授業では、文法および言語運用に関する研究に焦点を当て、学
7 .モダリティ⑸ 終助詞
期の前半では日本語教育文法、後半では日本語コミュニケー
8 .モダリティ⑹ 関連づけ・説明
ションについて文献を熟読しながら考える。指定論文に関する
9 .否定
グループ討議とクラス討議を中心に授業を進める。
10.主題・とりたて⑴
11.とりたて⑵ 限定
授業計画
12.とりたて⑶ 評価
第 1 回 日本語研究と日本語教育
13.名詞修飾表現⑴
第 2 回 コミュニケーション能力のための教育文法
14.名詞修飾表現⑵
第 3 回 日本語研究と日本語教育文法
15.Moodle 授業~総まとめ
第 4 回 学習者の母語と日本語教育文法
第 5 回 日本語習得と日本語教育文法
成績評価基準
第 6 回 言語技能と文法(1):聞く・読む
授業中の討議への参加を60%、
レポート課題を40%で評価する。
第 7 回 言語技能と文法(2):話す・書く
第 8 回 コミュニケーション研究と日本語教育
教科書(参考書)
第 9 回 日本語接触場面の研究と日本語教育
スリーエーネットワーク
『中上級を教える人のための日本語文
第10回 接触場面の日本語母語話者のコミュニケーション(1)
法ハンドブック』
(白川博之監修、庵・高梨・中西・山田著)を
第11回 接触場面の日本語母語話者のコミュニケーション(2)
用いる。必ず自分で買って用意しておくこと。
第12回 接触場面の日本語非母語話者のコミュニケーション(1)
第13回 接触場面の日本語非母語話者のコミュニケーション(2)
第14回 研究発表(1)
第15回 研究発表(2)
前期課程 日本語学研究Ⅷ
2期
語彙・意味
中道 真木男
成績評価基準
小論文 40%
授業概要並びに到達目標
演習課題 30%
言語体系に関わる諸規則・現象を扱う研究はもとより、言語運
授業参加度 30%
用、言語習得・教育など、また、言語間対照における諸問題を
論じる際にも、語類ごとに、その使用条件、使用者の意識・語
教科書
(参考書)
感、習得の容易さなどが異なることの考慮が不可欠である。本
野田尚史編(2005)
『コミュニケーションのための日本語教育文
講義では、語彙論の基本を確認したうえで、語彙調査を行い分
法』
くろしお出版
析を体験する。また、
各受講者が取り組もうとする研究課題に、
野田尚史編(2012)
『日本語教育のためのコミュニケーション研
語の分類や意味の分析がどのように関わるかを考え、研究遂行
に役立つ視点を得ることを目標とする。
2 )コースデザイン
3 )日本語の特徴、日本語教育の用語
授業計画
4 )初級の日本語授業の流れ
第 1 回 進行説明 〔総論〕語彙と語彙学習
5 )動詞の種類
(意味上)
、人称との関係
第 2 回 語と語彙要素(語、語彙要素) 個人課題(1)出題
6 )動詞に続く形(1)と練習問題作成
第 3 回 語の形(語形の表し方、語形の変化)
~たい、~られる
(可能形)
、
「て形」
の作り方、~ておく
第 4 回 語の分類(1)語の内部構造による分類
7 )動詞に続く形(2)と練習問題作成
第 5 回 語の分類(2)文法的機能・意味による分類
~てしまう、~ている、~てある
第 6 回 語の分類(3)語種 ①各語種の定義 語彙調査(1)計画
8 )授受表現、受身表現と練習問題作成
第 7 回 語の分類(3)語種 ②各語種の特徴 個人課題(1)発表
9 )使役表現、使役の受身表現、テンスと練習問題作成
第 8 回 語彙調査(2)実施状況報告
10)アスペクト、類似表現と練習問題作成
第 9 回 中心的な語彙・語彙の計量 個人課題(2)出題
11)助詞の整理
第10回 語彙調査(3)結果集計
12)学習者の誤用から学ぶ日本語の文法
第11回 語の用法(1)共起関係
13)応用練習問題の例
第12回 語の用法(2)用法と意味
14)応用練習問題作成
第13回 語彙調査(4)分析結果発表
15)履修生作成による応用練習問題発表
第14回 個人課題(2)発表
第15回 まとめ
成績評価基準
※15回のうち14回を毎週授業とし、 1 回は補講として行う。
授業での貢献度
(50%)
、レポート
(50%)
を基に評価する。
※受講者の既有知識、研究領域、希望などに応じて内容を変更
教科書(参考書)
する可能性がある。
担当者作成プリント教材
成績評価基準
下記 1 ~ 3 を総合して評価する。
1 授業中に、各回の内容に関する課題を課し、成績を記録
する。
2 各受講者の関心に応じた発表を 2 程度回求める。
前期課程 日本語教育法研究Ⅱ
2期
第二言語習得論
坂本 正
3 学期中、 2 回程度の授業外課題を課す。
授業概要並びに到達目標
教科書
(参考書)
日本語教育専門家として更なる実践的な教育能力をつけなが
受講者の既有知識、研究領域、希望などを考慮して選定する。
ら、日本語教育研究者としての高度な研究能力養成を目指す。
授業では、日本語教育の基礎研究の一つとして位置づけられて
いる第 2 言語としての習得研究を概観し、日本語教育と日本語
習得研究の間にどのような関係があるのかを受講生と考えてい
前期課程 日本語教育法研究Ⅰ
1期
日本語教育理論
く。
坂本 正
授業概要並びに到達目標
〈授業概要〉
履修生は、日本語教育に役に立つ第 2 言語習得研究とはどのよ
うなものか関する理解を深め、その具体的な知識を身につけ、
日本語教育に応用可能な高度な日本語習得研究ができるように
なる。
日本語教育専門家として実践的な高度の日本語教育能力をつけ
る。授業では、日本語教育のコースデザインから入り、日本語
授業計画
教育の基本的な用語、初級の日本語授業、主要文型の理解、誤
1 )コースのオリエンテーション
用から学ぶ日本語の文法、効果的な応用練習問題作成と続き、
2 )第一言語習得の特徴
最終日は、履修生が作成した応用練習問題のプレゼンテーショ
3 )第二言語習得研究の目的、第二言語習得研究誕生の背景
ンを行う。
4 )誤用分析
〈到達目標〉
5 )中間言語仮説、形態素習得研究
実践的な初級日本語教育を行うのに必要な知識、能力を身に付
6 )生得説の言語習得観
けて、授業終了時には初級レベルの日本語教育ができるように
7 )臨界期の仮説
なる。
8 )Krashen のモニター理論、理解可能なアウトプットの仮説
授業計画
10)第二言語学習に影響する要因(1):
1 )コースのオリエンテーション
知能、知性(intelligence)
9 )相互交流主義者の言語習得観
適性(aptitude)
第 6 回:コミュニケーション能力、ACTFL-OPI(Speaking)②
パーソナリティー(personality)
(ビデオ)
11)第二言語学習に影響する要因(2)
第 7 回:日本の言語テスト:日本留学試験(Writing)
、日本語
動機づけ(motivation)
能力試験
学習スタイル(learning style)
第 8 回:JF 日本語教育スタンダード
言語接触開始年齢(age of acquisition)
第 9 回:ヨーロッパの評価基準:CEFR
性差(gender difference)
第10回:日本の言語テスト:日本語文章能力検定(第 1 言語)
、
12)語学教育に影響を及ぼす可能性のある第二言語習得研究
13)認知心理学の世界、情報処理モデル、L1習得と L2習得の
BJT ビジネス日本語能力テスト等
第11回:世界の言語テスト:IELTS(
『世界の言語テスト』8 章:
相違点
オーストラリアにおける IELTS の役割)
14)明示的 VS 暗示的 、 プロフィシェンシーと明示的知識・暗
示的知識と自動化の関係 、
第12回:関係論文
(記述試験におけるトピックの影響、等)
第13回:発表
(各自の研究:テストや評価に関連して)、相互
15)脳科学の知見、言語の習得と喪失、状況・文脈情報理解の
重要性
フィードバック
第14回:【オンライン授業】投稿(各自の研究:テストや評価に
関連して)
、相互フィードバック
成績評価基準
第15回:教師のフィードバック・まとめ、論文の形式
授業での貢献度(50%)、筆記試験(50%)を基に評価する。
成績評価基準
教科書
(参考書)
授業への参加、貢献度(20%)、自己の研究の発表(テストや評
担当者作成のプリント教材
価に関連して)及び他の学生の発表に対する相互フィードバッ
ク
(40%)
、最終レポート
(40%)
で行う予定である。
教科書(参考書)
前期課程 日本語教育法研究Ⅲ
1期
日本語教育評価法
教科書なし 田中 真理
授業概要並びに到達目標
1 期、 2 期を通して本授業で主として取り上げるのはパフォー
マンス評価である。
参考書:
・田中真理・阿部新『Good Writing へのパスポートグ―読み手
と構成を意識した日本語ライティング』
くろしお出版
・近藤ブラウン妃美
『日本語教師のための評価入門』
くろしお出
版
まず、テスト方法には「紙と鉛筆による言語テスト」と「パフォー
・村上京子他
(2013)
『テストを作る』
スリーエーネットワーク
マンス・テスト」がある。ライティングやスピーキング等のコ
・牧野成一他
(2001)
『ACTFL-OPI 入門』
アルク
ミュニケーション能力を測る評価は、後者の評価であり、評価
手順や評価者やタスクによって評価点が違ってくる可能性があ
る。どのようにすれば、妥当で信頼性の高い評価ができるか、
実際の評価を通して検討し、その手法を修得するのと同時に、
評価の多様性を認識するのが本授業の目標である。
前期課程 日本語教育法研究Ⅳ
2期
日本語教育評価法
田中 真理
1 期では、パフォーマンス評価の基本的な知識を修得する。例
えば、評価には日々の教育の成果を測る評価と、TOEFL や日
授業概要並びに到達目標
本留学試験や OPI( 口頭能力テスト)のような proficiency test
本授業で主として取り上げるのは、 1 期に続き、パフォーマン
の評価がある。受講生は、オンライン資料等を収集し、発表す
ス評価である。 2 期は、特に第 2 言語としての日本語ライティ
る。実際の論文を読みながら、論文の書き方も学ぶ。
ング評価を主要テーマとする。
ただし、
受講生は各自の研究テー
マに応じて、第 1 言語の評価やスピーキング、リスニング等の
授業計画
評価について研究してもよい。
第 1 回:オリエンテーション、
「パフォーマンス評価」について
2 期では、 1 期で学んだ言語テスト、評価の知識を活かし、実
の基礎知識 ①
第 2 回:「パフォーマンス評価」についての基礎知識 ②
(評価方
法)
第 3 回:「パフォーマンス評価」についての基礎知識 ③
(評価基
準)
際の評価活動を行う。各自の研究に合ったプロンプト(課題文
と条件)
、評価基準を作成、それを使って調査し、分析する。
2 期のハイライトはライティング評価ワークショップである。
実際の評価を体験し、評価者間ミーティングを行うことによっ
て、評価への新たな認識が生まれる。最後に各自の研究を発表
第 4 回:テストのタイプ、目的、TOEFL、TOEIC(Writing)
し、他の受講生からのフィードバックも参考に、自身の研究方
第 5 回:コミュニケーション能力、ACTFL-OPI(Speaking)
①
法を再検討し、研究の完成度を高めていくことが本授業の目標
(テキスト)
である。
* 2 期からの受講も可能である。
授業計画
ずる教育実践
(国内外の教育機関で行うクラスでの教育実践)を
第 1 回:オリエンテーション、 1 期のまとめ、各自の研究につ
行うこと。実習では、本コースで追究したものをいかに具現化
いて
するかが課題となる。
第 2 回:CEFR の自己診断表、Can-do statement を使った自
己評価
第 3 回:スピーチのテスト
授業計画
第 4 回:リスニングのテスト・文法のテスト
第 1 回 コースのオリエンテーション/教育観に関するディス
第 5 回:ライティングの大規模テストについて (論文購読)
カッション
第 2 回 これまでの外国語教授法の理論と実践-オーディオ・
第 6 回:プロンプト・評価基準(解説)
(作成)
リンガル法以前を中心に-
第 7 回:プロンプト発表
第 8 回:ライティング評価ワークショップ①(解説)
第 9 回:ライティング評価ワークショップ②(練習)
第10回:ライティング評価ワークショップ③(本番)ライティン
第 3 回 ポスト・メソッド時代の外国語教育実践-コミュニカ
ティブ・アプローチ-
第 4 回 ポスト・メソッド時代の外国語教育実践-ホリス
ティック・アプローチ-
グ評価・評価者間ミーティング
第11回:ライティング評価ワークショップについて(論文購読)
第 5 回 言語教育実践例 1 :教師主導の教室実践
第12回:ライティング評価の結果の検討:アジア圏学習者と英
第 6 回 言語教育実践例 1 についてのディスカッション
語圏学習者と日本語母語話者のライティングの比較
第 7 回 言語教育実践例 2 :学習者中心・学習者主体
第13回:各自の研究の発表(調査、結果)、相互フィードバック
第 8 回 言語教育実践例 2 についてのディスカッション
第14回:
【オンライン授業】各自の研究を投稿、相互フィード
第 9 回 言語教育実践例 3 :協働的学習
第10回 言語教育実践例 3 についてのディスカッション
バック
第15回:教師のフィードバック・まとめ、論文の書き方
第11回 グループ・ディスカッション「自分はどのような教育
成績評価基準
第12回 言語教育実践に向けて:準備 1
授業への参加、貢献度(20%)、自己の研究発表と他の学生の研
第13回 言語教育実践に向けて:準備 2
究発表に対する相互フィードバック(20%)、評価ワークショッ
第14回 発表:自身の目指す言語教育実践について
プの提出物(20%)、最終レポート(40%)で行う予定である。
第15回 まとめ
教科書
(参考書)
成績評価基準
教科書なし
ポートフォリオ
(40%)
、授業内課題
(30%)
、発表
(30%)
実践を目指すのか」
参考書:
・田中真理・阿部新『Good Writing へのパスポート』くろしお
教科書(参考書)
授業の中で指示する。その他、配布プリントを使用する。
出版
・近藤ブラウン妃美『日本語教師のための評価入門』くろしお出
版
・村上京子他『テストを作る』スリーエーネットワーク
・ティム・マクナマラ著・伊東他監訳『言語テスティング概論』
スリーエーネットワーク
前期課程 日本語教育法研究Ⅵ
2期
日本語教育実践
近藤 有美
授業概要並びに到達目標
本コースでは、受講生が各教育機関で行った実践をもとに、他
前期課程 日本語教育法研究Ⅴ
1期
日本語教育実践
の受講生とともに協働的な振り返りを行うことにより、自己研
近藤 有美
修型教師
(自らの実践を振り返って省察し、成長し続ける教師)
の育成を目指す。
授業概要並びに到達目標
受講生は、必ず本コース開始前に教育実習等を終え、教育実践
本コースでは、言語教育実践者として「自分はどのような教育
素材
(録画等)
を準備しておく必要がある。
実践を目指すのか」という問いを各自が追究し、それを他者と
議論することを通して、自己研修型教師(自らの実践を振り返っ
授業計画
て省察し、成長し続ける教師)の育成を目指す。授業では、さ
第 1 回 コースのオリエンテーション/教育観に関するディス
まざまな言語教育実践の報告を講読し、それらをもとにペアや
グループ、クラスでディスカッションを行う。
受講生は、 9 月初旬から中旬にかけて行われる「釜山外国語大
学日本語教育実習」
(実習期間は 2 週間)、あるいは、それに準
カッション
(実習前と後を比較して)
第 2 回 教師養成のための指導方法の変遷(OJT 型から自己研
修型へ)
第 3 回 受講生①による実践報告 1 →協働的ふり返り 1
第 4 回 受講生①によるまとめ
成績評価基準
第 5 回 受講生②による実践報告 2 →協働的ふり返り 2
毎回の授業への参加度及び授業中に実施する小レポートの総合
第 6 回 受講生②によるまとめ
評価。
第 7 回 受講生③による実践報告 3 →協働的ふり返り 3
第 8 回 受講生③によるまとめ
教科書(参考書)
第 9 回 受講生④による実践報告 4 →協働的ふり返り 4
プリント使用。
第10回 受講生④によるまとめ
第11回 受講生⑤による実践報告 5 →協働的ふり返り 5
第12回 受講生⑤によるまとめ
第13回 教育観に関するディスカッション(協働的ふり返りを
終えて)→発表 1
前期課程 日本文化研究Ⅳ
2期
日本文学研究
蔵田 敏明
第14回 教育観に関するディスカッション(協働的ふり返りを
授業概要並びに到達目標
終えて)→発表 2
第15回 まとめ
能や歌舞伎など日本の演劇には、鬼や物の怪、怨霊から天狗な
※受講者数により変更する場合がある。
どの妖怪まで異界のモノが多く登場する。その理由及び意図す
るものを考察することによって、日本人の精神史の一面を理解
成績評価基準
する。併せて日本人の宗教観や美意識についても知見を得、日
実践発表およびまとめ(40%)、他者の実践についてのフィード
本文化、日本文学研究の意義を見出す。
バック・Moodle へのアップロードおよび Moodle 上でのディ
スカッションへの参加度(30%)、ポートフォリオ(30%)
授業計画
第 1 回 異界とは何か
教科書
(参考書)
第 2 回 霊を呼び出す儀式
授業の中で指示する。その他、配布プリントを使用する。
第 3 回 能とはどのような演劇か
第 4 回 謡曲
「土蜘蛛」
本文精読
第 5 回 能
「土蜘蛛」
鑑賞
第 6 回 蜘蛛の巣の意味を考える
前期課程 日本文化研究Ⅲ
1期
日本文学研究
第 7 回 謡曲
「道成寺」
本文精読
蔵田 敏明
第 8 回 能
「道成寺」
鑑賞
第 9 回 蛇の意味を考える
授業概要並びに到達目標
第10回 道成寺を歩く
能や歌舞伎など日本の演劇には、鬼や物の怪、怨霊から天狗な
第11回 歌舞伎とはどのような演劇か
どの妖怪まで異界のモノが多く登場する。その理由及び意図す
第12回 歌舞伎の歴史
るものを考察することによって、日本人の精神史の一面を理解
第13回 歌舞伎に登場する
「鬼」
する。併せて日本人の宗教観や美意識についても知見を得、日
第14回 日本の芸能と異界
本文化、日本文学研究の意義を見出す。
第15回 まとめ
授業計画
成績評価基準
第 1 回 異界とは何か
毎回の授業への参加度及び授業中に実施する小レポートの総合
第 2 回 霊を呼び出す儀式
評価。
第 3 回 能とはどのような演劇か
第 4 回 謡曲「土蜘蛛」精読
教科書(参考書)
第 5 回 能「土蜘蛛」鑑賞
プリント使用。
第 6 回 蜘蛛の巣の意味を考える
第 7 回 謡曲「鉄輪」精読
第 8 回 能「鉄輪」鑑賞
第 9 回 橋姫伝説を考える
第10回 藁人形と呪い
前期課程 国際関係研究Ⅲ
1期
国際開発 ・ 国際協力
島田 弦
第11回 歌舞伎とはどのような演劇か
第12回 歌舞伎の歴史
授業概要並びに到達目標
第13回 歌舞伎に登場する「鬼」
第二次世界大戦以降、発展途上国の開発問題は国際社会の主要
第14回 日本の芸能と異界
な関心事の一角を成してきた。本授業では、伝統的な経済開発
第15回 まとめ
アプローチに基づく開発学の諸理論を理解し、その上で日本の
開発援助政策
(ODA)の実体に注目し、そこから国際的視点へ
と展開していく。次に、伝統的な開発学の限界を明らかにした
④明治維新による国民国家の成立、内閣制度、帝国憲法、議会
の成立など
上で、現在模索されている人間開発アプローチなど新たな開発
⑤日清戦争
戦略についての理解を深める。
⑥不平等条約の改定、日英条約→日英同盟
講義の進め方については、受講者数によるが、前々年度は、経
⑦日露戦争
済開発と人間開発という二つの開発アプローチの比較、前年度
⑧朝鮮併合
は、平和構築と開発の問題について、入門書を読み、それに対
⑨第 1 次世界大戦、ワシントン会議
する質疑応答・討論を行う形で進めた。可能ならば、当該テー
⑩満州事変→満州国建国→国際連盟脱退
マに関連する文献について、事前に決めた担当者の報告に基づ
⑪日中戦争、太平洋戦争への道
いて議論する形で授業を進めていく。
⑫敗戦、15年戦争総括、天皇人間宣言
⑬戦後史の 1
授業計画
⑭戦後史の 2
第一回講義において、受講者と相談して決定しますが、2015年
⑮戦後史の 3
度は以下のようなスケジュールでした:
⑯まとめの討論
01.はじめに:「国際開発」の意味と必要性
02-03.開発の方法と携わる機関・組織
成績評価基準
04-05.日本の政府開発援助について
出席頻度、受講態度や発言の内容、リポートなどから総合評価
06-07.経済開発の理論:開発学の基本的な諸理論を理解する。
08-09.伝統的な開発戦略の限界:経済開発と人々の生活に関
教科書(参考書)
教科書は使用しない。資料は独自に作成し配布する。
わる事例から
10-11.新たな開発戦略について:「人間開発」アプローチを中
心に
12.開発とガバナンス:開発と民主主義・「法の支配」の関係に
ついて考える。
13.グローバル化と発展途上国
前期課程 国際関係研究Ⅴ
1期
ジェンダー ・ セクシュアリティ
佐藤 都喜子
14.環境と開発
授業概要並びに到達目標
15.まとめ
授業概要:
成績評価基準
女性への差別をなくし、女性自身のエンパワメントを実現して
講義における討議・質疑応答への貢献、報告の内容に基づき決
いく学びは、よりよい社会やその中での自
定します。
己実現をめざす者にとって、男女ともに大切である。本授業で
は、国際開発の分野に焦点を当てて、開発協力が女性と男性に
教科書
(参考書)
与える影響について把握し、かつ開発援助計画の場に女性の参
第 1 回講義において指示します。
画を促すために、ジェンダーの視点で地域社会を分析すること
を学習する。具体的には、本授業の前半で、まず、ジェンダー
とは何か、ジェンダーへの気づき、地域社会を分析するジェン
ダーツールについて学ぶ。そして授業の後半では、事例を使っ
前期課程 国際関係研究Ⅳ
2期
日本の国際関係史
てジェンダー分析を行うと共に、文献抄読を通して途上国の女
内田 忠男
性のエンパワメントについて学ぶ。
到達目標:
授業概要並びに到達目標
自分の住む地域社会や国際開発の場で役立つジェンダーと女性
授業概要:鎖国の経緯、幕末の開国から明治維新を経て今日に
のエンパワメントの知識とツールを身につける。
至る国際社会との関係を振り返る。
到達目標:ジャーナリストして、冷戦期以来、40年以上にわた
授業計画
り国際報道の最前線に身を置いて来た体験と知見もまじえ、特
1 .オリエンテーション: ジェンダーとは何か?
定の視角に偏らない歴史の実像に迫る。
2 .ジェンダーへの気づき
3 .モーゼ
(英語講読:第 1 章)
授業計画
4 .モーゼ
(英語講読:第 2 章)
概ね、以下の日程で講義を進める。
5 .モーゼ
(英語講読:第 3 章)
①ガイダンス、授業計画の説明など
6 .モーゼ
(英語講読:第 4 章)
②鎖国から開国へ
7 .モーゼ
(英語講読:第 5 章)
③ペルリ提督の来訪と開国。安政 5 条約
8 .モーゼ
(英語講読:第 6 章)
9 .モーゼ(英語講読:第 7 章)
10回 国際機関について
10.モーゼ(英語講読:第 8 章)
11回 G8/G20メカニズムについて
11.モーゼ(英語講読:第 9 章)
12回 globalism について
12.ジェンダー主流化への取り組み:ケニアとヨルダンの事例
13回 安全保障について
13.ジェンダー問題の発見:ムエア稲作計画
14回 国際社会の将来像
(研究報告と議論)
14.女性のエンパワメントに関する英語文献抄読:総論
15回 まとめ
15.女性のエンパワメントに関する英語文献抄読:各論
成績評価基準
成績評価基準
成績は、毎回の英語文献の読解、ならびに研究報告
(小論文提
英語書籍・論文の講読 (50点)
出を含む)
をもとに、総合的に判定する。
課題レポート (50点)
教科書(参考書)
教科書
(参考書)
講義では英語の学術論文の一部をプリントして用いる。
使用する教科書:
Caroline O.N. Moser (1993) “Gender Planning and Development Theory, Practice and Training” Routledge.
前期課程 国際関係研究Ⅶ
1期
日中関係と東アジア及び国際社会
適宜、資料を配布
川村 範行
授業概要並びに到達目標
前期課程 国際関係研究Ⅵ
2期
国際政治
尖閣領有権と歴史問題を抱える日本と中国の関係を総合的に考
高瀬 淳一
究する。
米国の
「アジア回帰戦略」と日中関係の関連についても考察す
授業概要並びに到達目標
る。
Discuss on the theories of international relations by reading
日中両国の力関係の変化、米中二大国時代の到来という観点か
academic papers.
ら捉えていく。
現代の国際政治について、英語の学術文献を読み進めながら議
尖閣問題や靖国参拝問題の本質は何か。中国は世界のリーダー
論する。
になれるのか。日本はどのように中国に対応すべきか。歴史的・
専門的文献を英語で読み抜く力を身につけるとともに、国家と
国際的背景などを基本から押さえていく。
国際関係の現状と未来について多角的に検討できる能力を養
日中両国ともメディアを通じて一面的な報道が目立つが、客観
う。
的な分析を通じて政治・外交・国際関係の理性的な眼を養って
なお、到達目標に鑑み、本講義の受講者には論文読解に必要な
いく。
英語力、ならびに適切な日本語能力が求められる。また、国際
日中関係学会副会長や北京・上海の大学客座教授として毎年、
政治・国際経済に関する学説等の基礎知識がすでにあることを
訪中し、メディアへの発信も続けている。新聞社中国特派員、
受講条件とする。
論説委員としての経験も含め最新情報を紹介しながら進めてい
大学院の講義であるので、毎回、社会科学的かつ論理的に発言
く。
することが求められる。
授業計画
授業計画
1 .概要説明
1 回 受講に必要な知識の確認
*独自のレジュメ資料などを基本に進める
(以下の順序と異
(英語力ならびに学部レベルの国際関係論の基礎知識の
有無の確認)
なる場合も)
2 .尖閣問題の歴史的背景
・国際関係の現状をめぐる理論的分析
①日清戦争と閣議決定
2 回 realism 論の有効性
②世界大戦とサンフランシスコ条約
3 回 realism 論の限界
③沖縄返還と中国・台湾の抗議
4 回 regime 論の有効性
④日中国交正常化交渉の経緯
「棚上げ」
の真相
5 回 regime 論の限界
⑤尖閣国有化とは
6 回 structuralism について
3 .中国の対日政策・外交戦略
7 回 その他の理論について
①歴史認識、抗日勝利とは
8 回 国際政治理論の最新動向(研究報告)
②陸のシルクロード・海のシルクロード戦略
・国際関係の未来に関する理論的検討
③人民元の国際化、国際金融戦略
9 回 hegemony について
4 .アメリカのアジア回帰戦略と日中関係
①対中関与か対中けん制か
第15回 まとめ
②米中関係と日中関係
*第14回 現代国際社会における人的移動と将来の諸問題はオ
5 .総括
ンライン授業とする。
①今後の日中関係
②東アジアの国際環境
成績評価基準
③まとめ
出席状況および授業参加の積極性に基づいて評価する。
成績評価基準
教科書(参考書)
調査・発表内容をもとに議論内容など総合的に評価する。
参考文献
特に、事前調査の取り組みが分かる発表を重視する。
鶴見良行
『バナナと日本人』
岩波書店、1982年
意欲的、独創的な発表をプラス評価する。
その他必要な参考文献についてはその都度指示する
教科書
(参考書)
1 .参考書「尖閣諸島問題ー領土ナショナリズムの魔物」岡田充
(蒼蒼社)1995円+税
2 .参考書「日中関係史」国分良成ほか(有斐閣)1900円+税
前期課程 国際関係研究Ⅹ
1期
地域研究
奥田 隆男
3 .適宜プリント資料を配布
授業概要並びに到達目標
主に西ヨーロッパを中心としたヨーロッパ研究。
前期課程 国際関係研究Ⅷ
2期
日本の社会 ・ 経済とグローバル化
奥田 隆男
現在ヨーロッパでは一方で EU 統合やユーロ導入などによっ
て、求心的な動きが目立っているが、他方では移民問題の深刻
化、民族紛争の多発など遠心的な動きも強まっている。本授業
では、主に西ヨーロッパが抱える諸問題を、歴史的・比較文化
授業概要並びに到達目標
論的視点も導入しながら、
考察していくことにする。
それによっ
グローバル化のもとで、日本の社会・経済はどのような状況に
て国際関係の理解が深まることを期待している。
置かれているかを、特に人的な国際移動に焦点を絞り考察する。
具体的には、日本における外国人労働者問題を取り扱う。日本
授業計画
における労働力の移入・移出を歴史的に考察するとともに、現
第 1 回 ガイダンス
在の外国人労働者問題を世界各国、とりわけ先進諸国における
第 2 回 ヨーロッパとは何か
外国人労働者問題と比較しながら、おさえていくようにしたい。
第 3 回 西ヨーロッパ文明の歴史的基盤
こうした作業を積み重ねることで、国際関係や国際社会に対す
第 4 回 ケルト系文化地帯
る理解を深めることを最終的な目標とする。
第 5 回 ゲルマン系文化地帯
授業は教員による導入と参加者の発表、討論からなる。
第 6 回 ラテン系文化地帯
第 7 回 ナショナリズムの問題
授業計画
第 8 回 西ヨーロッパの現状
第 1 回 ガイダンス / イントロダクション
第 9 回 ヨーロッパ統合
第 2 回 グローバル化の基本概念
第10回 ユーロについて
第 3 回 第 2 次世界大戦前の日本からの人的移出
第11回 移民問題
第 4 回 第 2 次世界大戦前の日本への人的移入
第12回 福祉レジーム論 1 保守主義レジームの問題
第 5 回 1960年代高度経済成長
第13回 福祉レジーム論 2 自由主義レジームの問題
第 6 回 高度成長期以降の日本への人的移入
第14回 福祉レジーム論 3 社会民主主義レジームの問題
第 7 回 国際比較 高度成長期における先進国への人的移入 第15回 まとめ
ドイツの場合
第 8 回 国際比較 戦後のアメリカへの人的移入 ヒスパニッ
クの問題を中心に
第 9 回 国大比較 1970年代以降の送り出し国 フィリピン、
成績評価基準
授業は報告・討論を中心に行う。成績評価はしたがって、授業
への参加度、報告内容などによって総合的に行う。
トルコ、バングラデシュ等の状況
第10回 1990年代以降の日本の人口学的把握
教科書(参考書)
第11回 1990年代以降の経済と人口移動のグローバル化
参考文献
第12回 「入国管理及び難民認定法」改正
エマニュエル・トッド
『移民の運命』
藤原書店、1999年
第13回 日系ブラジル人などに関する諸問題
エスピン - アンデルセン『福祉資本主義の三つの世界』ミネル
第14回 現代国際社会における人的移動と将来の諸問題
ヴァ書房、2001年
その他、必要な文献はその都度指示する。
3 回 他国籍企業の戦略
4 回 国際的マーケティング
5 回 生産拠点の移転
6 回 海外生産の実際
前期課程 国際経営研究Ⅰ
2期
経営戦略論
7 回 技術移転の現状
井上 泰夫
8 回 多国籍企業の組織形態
9 回 海外子会社経営の実際
授業概要並びに到達目標
10回 多国籍企業のコミュニケーション
(Moodle 使用)
この講義では企業の経営戦略について理論的な学習をおこなう
11回 北米における日本企業の実際
とともに、実際の企業の経営戦略について理解できるようにし
12回 日本における外資系企業
ます。これが、講義の概要です。また、企業の経営戦略につい
13回 多国籍企業と日本的経営
て自分なりの判断を裏付けるような能力をもつようになること
14回 多国籍企業の課題と今後の展望
がこの講義の到達目標です。
15回 「多国籍企業」
まとめとそのレポート提出
授業計画
成績評価基準
第 1 回 イントロダクション
授業に対するコメントの提出
(30%)
、レポート
(70%)
第 2 回 企業と経営戦略
第 3 回 フォード主義的経済と経営戦略-経営者支配
教科書(参考書)
第 4 回 ポスト・フォード主義の経営戦略-金融主導型経営
使用しない。毎回プリントを配布する。
第 5 回 グローバル経済の経営戦略-規制緩和
第 6 回 大企業の経営戦略-事業部制の強みと弱み
第 7 回 地域企業の経営戦略-地方創生
第 8 回 中間のまとめ
第 9 回 技術革新と競争戦略-プロダクト・イノベーション
前期課程 国際経営研究Ⅲ
2期
国際マーケティング論
高柳 美香
第10回 新興諸国における市場の争奪-低コスト戦略
第11回 先進市場における経営革新-高付加価値指向
授業概要並びに到達目標
第12回 経営革新と国際政治経済の変化-タックスヘイブンの
本講義では、グローバル・マーケティングの知識や概念を習得
すると共に、その知識を活かして企業のグローバルなマーケ
規制
第13回 経営のリーダーと戦略的経営-カリスマ経営者
ティング諸活動を解釈することができるようになることを目標
第14回 環境保護と CSR -21世紀の経営戦略
とする。
第15回 まとめ
授業計画
成績評価基準
1 .ガイダンス:授業の進め方について
レポートとディベートへの参加を総合的に評価します
2 .Globalization Imperative
3 .Economic Environment
教科書
(参考書)
4 .Financial Environment
その都度指示します
5 .Global Cultural Environment and Buying
6 .Political and Legal Environment
7 .Global Marketing Research
8 .Global Segmentation and Positioning
前期課程 国際経営研究Ⅱ
2期
多国籍企業
9 .Global Marketing Strategies
蕎麦谷 茂
10.Global Market Entry Strategies
11.Global Product Policy Decisions
授業概要並びに到達目標
12.Global Pricing
多国籍企業にとって対峙する問題は様々です。文化や制度の違
13.Global Communication Strategies
い、多様な消費者、様々な価値観をもつ従業員…そうした内外
14.Global Logistics and Distribution
の環境を踏まえた企業経営や戦略のあり方はどうあるべきか一
15.まとめ
緒に考えたいと思います。
成績評価基準
授業計画
1 回 講義の概要等ガイダンス
2 回 企業と国境
授業への参加態度等、総合的に判断する。
教科書
(参考書)
授業計画
テキストは特に指定しない。授業内で参考書等は、随時紹介す
1 .講義内容の説明と計画
( 1 回)
る予定である。
2 .国際取引法と企業のリスク管理
( 2 回~14回)
①国際取引法に関連する企業の様々なリスク
②リスク管理について
③国際取引法関連リスクの具体的管理方法
前期課程 国際経営研究Ⅳ
2期
ファイナンス
3 .まとめ
(15回)
林 慶雲
授業概要並びに到達目標
成績評価基準
随時提示する課題への対応状況によって評価。
この講義は、企業の会計情報システムを、いかに経営管理のた
めに活用するかとの問題に焦点を当てて解説する。具体的には、
教科書(参考書)
以下のことを主要テーマとしたい。
使用しない。資料を配布する。
1 .経営上に何が問題なのかについて、会計情報を用いて分析
する。
2 .重要な経営意思決定する際、会計情報をどう生かすか。
3 .企業の価値は、何をもって評価するか。
4 .企業価値を高めるため、どのような経営が求められるか。
前期課程 国際経営研究Ⅵ
2期
企業広報論
広瀬 徹
授業計画
授業概要並びに到達目標
第 1 回 オリエンテーション
広告と広報の領域の差異を認識した上で、次の観点から授業を
第 2 回 資本投資と時間価値
構成する。①企業広報セクションの組織と機能、②広報活動の
第 3 回 将来価値と現在価値
対象と具体的な事例紹介、③ステークホールダーの範囲と有効
第 4 回 現在価値表と年金係数表の作成方法
な広報活動、④対マスコミ広報とリスク・マネジメント、⑤
第 5 回 分割払い返済計画表の作成(1) 計算例
IPO とそれに付随する IR 活動にも言及する。以下の 5 点を到
第 6 回 分割払い返済計画表の作成(2) エクセルで練習
達目標とする。①広報を包含するコーポレート・コミュニケー
第 7 回 証券投資ポートフォーリオ(1) リスクとリターン
ションの領域を認識させる。②広報の意義については、現在の
第 8 回 証券投資ポートフォーリオ(2) 標準偏差と共分散
事象を紹介し理解を促進させる。③広報業務の実際にも触れる
第 9 回 証券投資ポートフォーリオ(3) エクセルで練習
機会をつくり、企業の情報発信・情報公開の必要性に関して理
第10回 資本コストについて(1) 負債コスト
解を深める。④ IT 技術の進展、SNS メディアの普及、WEB
第11回 資本コストについて(2) 株式資本コスト
文化の浸透を前提に、
総合的にコーポレート・コミュニケーショ
第12回 資本コストについて(3) WACC
ンに関与できる能力を涵養する。日頃からメディア情報の中で
第13回 企業価値と配当割引モデル
広報・PR 関連の報道に関心を持ってほしい。
第14回 企業価値と EVA
授業計画
第15回 総括
第 1 回 広報の歴史とコーポレート・コミュニケーション
(以
成績評価基準
下 CC と略)
授業参加状況(出席、ディスカッションへの参加) 60%
第 2 回 CC の事例と分析の視点
課題 40%
第 3 回 広報活動の領域とステークホールダーとの関係
第 4 回 企業広報マネジメント(1)組織体制と活動内容
教科書
(参考書)
第 5 回 企業広報マネジメント(2)関係形成
配布資料
第 6 回 クライシス・マネジメントと広報
〈J&J の事例〉
第 7 回 クライシス・マネジメントと広報
〈食品会社の事例〉
第 8 回 クライシス・マネジメントと広報
〈国際広報の事例〉
第 9 回 PR エージェンシーのビジネス
(オンライン授業)
前期課程 国際経営研究Ⅴ
1期
国際取引法
第10回 M & A と広報
〈敵対的買収の事例〉
小林 洋哉
第11回 M & A と広報
〈友好的提携の事例〉
第12回 中小企業・B to B 企業の広報
授業概要並びに到達目標
第13回 IPO と IR
(株式上場と投資家向け広報)
企業の国際取引法に関連する諸問題・対応方法を概括的に解説
第14回 企業価値向上と CC
し、国際取引法の切り口から企業活動におけるリスク管理手法
第15回 CC のフレームワーク
を身につける。
成績評価基準
以下の比率で成績査定を行う。
毎回授業に関するコメント(リアクション・ペーパーの内容)
前期課程 国際経営研究Ⅷ
1期
経営分析論
眞鍋 和弘
20%
授業概要並びに到達目標
最終レポート 80%
講義は、会計における公正価値測定について検討するとともに
教科書
(参考書)
それらもたらす経済的帰結について学習する。
本講義の目標は、
教科書は使用せず、毎回講義資料を配布する。参考書は適宜紹
国際的な会計基準のコンバージェンス・アドプションを理解す
介する。
るとともに、会計制度および会計情報の質的変化を理解する。
授業計画
第 1 回 予備知識
前期課程 国際経営研究Ⅶ
1期
財務会計論
第 2 回 公正価値情報の有用性
眞鍋 和弘
第 3 回 財務会計の機能と金融危機 1(会計情報の経済的帰結)
第 4 回 財務情報の機能と金融危機 2(公正価値測定の裁量性)
授業概要並びに到達目標
第 5 回 公正価値会計の拡大
本講義は、会計情報に関する理論フレームワークおよびその統
第 6 回 金融危機への対応
計的手法である実証会計学について学習する。本講義の目標は、
第 7 回 会計規制の枠組み
実証会計学の統計的技法を習得するとともに、会計制度につい
第 8 回 公正価値会計と自己資本比率
て理解を深めることである。
第 9 回 金融危機と会計規制
第10回 会計基準と景気変動増幅効果
授業計画
第11回 会計基準と金融規制
第 1 回 予備知識
第12回 金融危機と公正価値会計
第 2 回 理想的状況の会計
第13回 金融商品会計基準
第 3 回 意思決定有用性アプローチ 1(意思決定理論)
第14回 金融商品の保有区分の変更
第 4 回 意思決定有用性アプローチ 2(会計情報の意思決定有
第15回 まとめ
用性)
第 5 回 効率的証券市場 1(効率的市場)
成績評価基準
第 6 回 効率的証券市場 2(情報の非対称性)
課題への対応状況 50%
第 7 回 情報パースペクティブ 1(Ball and Brown(1968)
他)
レポート 50%
第 8 回 情報パースペクティブ 2(Ball and Brown(1968)
他)
第 9 回 測定パースペクティブ 1(証券市場の効率性に対する
懐疑)
教科書(参考書)
大日方隆編著 会計危機と会計規制 中央経済社
第10回 測定パースペクティブ 2(価値関連性)
第11回 経済的帰結と実証会計理論 1(ストック・オプション)
第12回 経済的帰結と実証会計理論 2(PAT)
第13回 コンフリクトの分析
第14回 経営者報酬
前期課程 国際経営研究Ⅸ
1期
管理会計論
林 慶雲
第15回 まとめ
授業概要並びに到達目標
成績評価基準
この講義は、企業の会計情報システムを、いかに経営管理のた
課題への対応状況 50%
めに活用するかとの問題に焦点を当てて解説する。
具体的には、
レポート 50%
以下のことを主要テーマとしたい。
1 .経営上で何が問題なのかについて、会計情報を用いて分析
教科書
(参考書)
太田他訳 財務会計の理論と実証 中央経済社
する。
2 .重要な経営意思決定する際、会計情報をどう生かすか。
3 .企業の価値は、何をもって評価するか。
4 .企業価値を高めるため、どのような経営が求められるか。
授業計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 管理会計と財務会計の違い
第 3 回 会計情報の読み方
10.電化への地域対応
第 4 回 管理会計と原価計算(1) 原価の分類について
11.モータリゼーションへの地域対応
第 5 回 管理会計と原価計算(2) 全部原価計算
12.
「高度成長」
期への地域対応
第 6 回 管理会計と原価計算(3) 直接原価計算
13.ジャパン・アズ・ナンバーワンの地域対応
第 7 回 管理会計と原価計算(4) 原価予測
14.グローバリゼーションの地域対応
第 8 回 会計情報と業績評価(1) 企業内振替価格の設定
15.総括と展望
第 9 回 会計情報と業績評価(2) バランスト スコアカード
第10回 経営意思決定と会計情報(1) 増分原価
成績評価基準
第11回 経営意思決定と会計情報(2) 機会原価
試験
(レポートを含む)
と出席状況を参考にして総合評価する。
第12回 経営意思決定と会計情報(3) EOQ
第13回 企業価値向上と企業経営(1) 企業価値の定義
教科書(参考書)
第14回 企業価値向上と企業経営(2) EVA について
日本経済新聞社編
『中部産業百年史』
1981年
第15回 総括
中日新聞社経済部編
『時流の中へ 中部財界ものがたり』2014年
名古屋市
『産業の名古屋2004』
2004年
成績評価基準
城山三郎
『創意に生きる 中京財界史』
文春文庫
出席状況および講義中の質問、発言状況による評価 60%
課題 40%
前期課程 グローバル共生研究Ⅰ
1期
多言語多文化マネジメント論
教科書
(参考書)
配布資料
吉富 志津代
授業概要並びに到達目標
阪神・淡路大震災をきっかけとして
「多文化共生」
という言葉の
前期課程 国際経営研究Ⅹ
1期
地域産業論
広がりとともに、多言語・多文化にむけたとりくみが、さまざ
塩見 治人
まな組織や機関の連携によって展開されている。多言語・多文
化な活動について、特に NGO/NPO など市民が自ら参画する
授業概要並びに到達目標
形の活動に着目し、具体的なテーマごとの事例をあげて、その
名古屋経済圏は過去40年近くわが国で最大のものづくり
「産業
マネジメントについて考察する。
集積」である。1980年代には世界 GDP の 1 %を占めるとさえ
1 )多文化共生社会の実現にむけた身近な実践例を通して、社
言われたことがあった。この産業集積は、平安時代末期に始ま
るこの地域の「経路依存性」によって歴史的に形成されてきたも
のである。
会のしくみや組織の多様性などを知る。
2 )多言語・多文化を扱うことにより醸成される人権意識に気
づく。
名古屋経済圏の経路依存性は、 4 つの源流があるといわれる。
それらは、①平安時代末期に始まる「土」の系譜、②江戸時代初
授業計画
期に始まる「木」の系譜、③江戸時代中期に始まる「綿」の系譜、
1 .この授業に関するオリエンテーション
④明治時代に始まる「鉄」の系譜、である。これら 4 つの系譜の
2 .翻訳・通訳コーディネート
経路依存と相互作用・補完を考察したい。
3 .コミュニティ通訳・翻訳
本講義では、名古屋経済圏の地域産業・地場産業および地場企
4 .医療通訳のしくみづくり
業・地場企業を対象にして、経路依存性を踏まえて①そのグロー
5 .子どもたちの発信・表現活動
バリゼーションの中での位置づけ、②この将来像、を講説する
6 .二言語以上の環境で育つ子どもたちの言語形成
ことを課題としたい。
7 .コミュニティラジオの活用
8 .コミュニティ防災
授業計画
9 .災害時の情報発信
1 .講義内容、講義計画
10.世界のコミュンティラジオのネットワーク活動
2.
「経路依存性」の基礎理論
11.外国人コミュニティのエンパワーメント
3 .産業集積とネットワーク
12.地縁組織との連携
4.
「土」の系譜の経路依存性
13.行政・企業との恊働
5.
「木」の系譜の経路依存性
14.大学と NGO
6.
「綿」の系譜の経路依存性
15.総括とディスカッション
7.
「鉄」の系譜の経路依存性
8 .西洋近代産業の導入への地域対応
成績評価基準
9 .都市化への地域対応
・平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等)
、20%、
出席とグループ協議への積極的な参加
第15回 まとめ
・小レポート15%、授業ごとに実施し、その回の理解度
・期末レポート45%、全体を通じての理解度と考察度
成績評価基準
・クラスで発表など20%、プレゼンテーション力と考察度
出席、報告、発言などを総合的に評価する。
教科書
(参考書)
教科書(参考書)
教科書は特には定めない。必要に応じて資料を配布する。ビデ
近藤敦編
『外国人の人権へのアプローチ』
明石書店 2015年
オ/ DVD / PPT 使用
近藤敦編
『多文化共生政策へのアプローチ』
明石書店 2011年
[参考文献として]
・
『グローバル社会のコミュニティ防災 : 多文化共生のさきに』
吉富志津代著,大阪大学出版会,2013.3
・
『医療通訳士という仕事』中村安秀、南谷かおり編,大阪大学
出版会,2013.10
前期課程 グローバル共生研究Ⅲ
市民活動における多言語多文化マネジメント論
1期
土井 佳彦
・
『3.11以 前 の 社 会 学 』荻 野 昌 弘・ 蘭 信 三 編 著, 生 活 書 院,
授業概要並びに到達目標
2014.5
本講義では、総務省がまとめた
「地域における多文化共生推進
プラン」
(2006.3)の区分に基づき、これまで多文化共生社会の
形成に向けてどのような取組みが行われてきたのかを概観す
前期課程 グローバル共生研究Ⅱ
1期
移民政策及び外国人の人権
る。
近藤 敦
とりわけ、愛知県を中心に東海地域の NPO/NGO の活動を取
り上げ、それらにおける課題と今後の展開について具体的に検
授業概要並びに到達目標
討し、事業計画を立案する。
移民政策の中でも、主として外国人の人権をめぐる多文化共生
以上を通じて、多文化共生に関わる幅広い課題や取組みを認識
政策の問題を扱う。
したうえで、特定の課題に対する具体的な解決策を提案できる
具体的には、多文化共生政策とは何か、日本における外国人政
ようになることを目指す。
策の歴史的展開、外国人の権利と法的地位、外国人の健康問題
と社会保障、外国人労働者をめぐる法政策、多文化共生社会に
授業計画
おける教育の問題を扱い、外国人の態様と権利の性質、外国人
第 1 回 オリエンテーション
の市民的権利、外国人の経済的権利、外国人の社会的権利、外
第 2 回 多文化共生のこれまでとこれから
国人の文化的権利、外国人の政治的権利、永住市民と非正規滞
第 3 回 多文化共生施策の推進 ①行政・国際交流協会
在者とった内容について、受講者に質問しながら進める予定で
第 4 回 多文化共生施策の推進 ② NPO/NGO
ある。この授業は、現代の人権に関する諸問題を解明し、21世
第 5 回 コミュニケーション支援 ①情報の多言語化
紀をになう学生の柔軟な思考力の涵養をはかることを目標とし
第 6 回 コミュニケーション支援 ②日本語教育
ている。
第 7 回 生活支援 ①居住
(Moodle 使用)
第 8 回 生活支援 ②労働
授業計画
第 9 回 生活支援 ③福祉
第 1 回 多文化共生政策とは何かについて考察する。
第10回 生活支援 ④防災・災害時対応
第 2 回 日本における外国人政策の歴史的展開について検討す
第11回 多文化共生の地域づくり①マジョリティへの意識啓発
る。
第 3 回 外国人の権利と法的地位について概観する。
第12回 多文化共生の地域づくり②外国人住民の自立と社会参
画
第 4 回 外国人の健康問題と社会保障について考える。
第13回 演習 ①多文化共生推進のための事業計画づくり
第 5 回 外国人労働者をめぐる法政策について分析する。
第14回 演習 ②多文化共生推進のための事業計画発表
第 6 回 多文化共生社会における教育の問題について考える。
第15回 海外の移民政策 第 7 回 外国人の態様と権利の性質について整理する。
第 8 回 外国人の市民的権利について考察する。
成績評価基準
第 9 回 外国人の経済的権利について検討する。
出席点:50点
( 1 回欠席ごとに 5 点減点)
第10回 外国人の社会的権利について分析する。
レポート点:50点 第11回 外国人の文化的権利について考える。
第12回 外国人の政治的権利について論ずる。
教科書(参考書)
第13回 永住市民の権利について考える。
各回、レジュメと参考資料を配布する。
第14回 その他の正規滞在者と非正規滞在者の権利について検
討する
を実感する。
前期課程 グローバル共生研究Ⅳ
2期
多言語多文化共生の現場実習
2 )多文化社会に関するさまざまな事例について調査/分析し
土井 佳彦
授業概要並びに到達目標
発表することで、自分の考えを伝えるためのプレゼンテー
ション能力およびコミュニケーション能力を高める。
*受講人数によっては、グループあるいは個人で、テーマに関
本講義では、前期「市民活動における多言語多文化マネジメン
する事前学習を課して発表してもらう場合があります。
ト論」で整理した課題や解決策等をもとに、現場実習として
NPO/NGO の活動に参加し、各団体が取り組んでいる課題解
授業計画
決においてより個別具体的な解決策を検討する。
1 .この授業に関するオリエンテーション
さらに、そこで得た解決策を他団体・他地域でも実施可能な取
2 .多文化・多言語社会/
「日本人」
「外国人」
について
組みへと水平展開するためのポイントを見出し、事例から仕組
3 .日本の先住民族/アイヌとその歴史
みへと昇華させることを検討する。
4 .日本の移民政策 1 /南米への送り出しの歴史
以上を通じて、現場での取組みをもとに公共施策提言ができる
5 .日本の移民政策 2 /日系南米人の受け入れ実態
ようになることを目指す。
6 .日本の移民政策 3 /親につれてこられた子どもたち、その
授業計画
7 .日本の難民受入れ/ベトナム戦争が終わって
第 1 回 オリエンテーション:実習先の活動紹介
8 .災害と在日外国人/住民自治と住民の多様性
第 2 回 事前研修:課題を探る視点と社会資源
9 .多文化共生社会推進プログラム
(総務省)
の提言/集住都市
言語形成とアイデンティティ
第 3 回 現場実習① 定款・会則を読む
会議
第 4 回 現場実習② 組織体制と経営資源の把握
10.多文化主義政策/カナダ、オーストラリアなど
第 5 回 現場実習③ ステイク・ホルダーの把握
11.社会統合政策/ドイツ、イギリス、フランスなど
第 6 回 現場実習④ 活動上の成果と課題の把握
12.言語政策/情報を得る権利と自分の言葉による表現
第 7 回 現場実習⑤ 課題の背景を探る
13.総括とディスカッション 1
第 8 回 中間報告:課題と解決策の整理・先行事例
14.総括とディスカッション 2
第 9 回 現場実習⑥ 他団体・他地域との比較検討
15.総括とディスカッション 3
第10回 現場実習⑦ 活動展開のための情報収集
第11回 現場実習⑧ 活動展開のための社会資源
成績評価基準
第12回 現場実習⑨ 活動展開に向けた行動計画
・平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等)
、20%、
出席とグループ協議への積極的な参加
第13回 現場実習⑩ 活動展開のための提案
第14回 事後研修:事例から仕組みへ(Moodle 使用)
・小レポート15%、授業ごとに実施し、その回の理解度
第15回 最終報告:今後の課題解決に向けた提案
・期末レポート45%、全体を通じての理解度と考察度
・クラスで発表など20%、プレゼンテーション力と考察度
成績評価基準
出席点:50点( 1 回欠席ごとに 5 点減点)
教科書(参考書)
レポート点:50点
教科書は特には定めない。必要に応じて資料を配布する。ビデ
オ/ DVD / PPT 使用
教科書
(参考書)
[参考文献として]
各回、レジュメと参考資料を配布する。
・
『多文化共生社会と外国人コミュニティの力:ゲットー化
しない自助組織は存在するか』吉富志津代著,現代人文社,
2008.10
前期課程 グローバル共生研究Ⅴ
グローカル視座からの多言語多文化共生社会論
1期
・
『事典 日本の多言語社会』
真田 信治,庄司 博史編著,岩波書
店,2005.10
吉富 志津代
授業概要並びに到達目標
多様な住民で構成される地域社会において、地球に住むすべて
の人が同じ生活者であるという視点で、メディアからのステレ
前期課程 グローバル共生研究Ⅵ
2期
行政の多言語多文化政策と施策
津田 守
オ的な情報に惑わされることなく、また文献のみに頼らず、社
会問題を公正に考察する力をつける。また、本講義により、経
授業概要並びに到達目標
済的な指標ではない真の豊かさを問い直す機会とする。
現代日本には、在日(オールドタイマー)、ニューカマー
(新渡
1 )多文化共生社会の実現にむけた身近な実践例を通して、無
日)
、滞日、訪日など様々な種類の外国人の存在がある。また、
知からおこる偏見に気づき、社会問題に関わることの意義
就労し生活している外国人、外国にルーツをもつ子どもたち、
さらには留学生・観光客などの短期滞在者もいる。そういった
人々を受け入れる国、都道府県、市町村の取り組みについて多
角的に理解することを本科目の目的とする。
前期課程 グローバル共生研究Ⅶ
2期
地域日本語教育論
尾﨑 明人
行政は「外国人政策」を掲げるのみならず、多くは施策として
「多
文化共生推進」を計っている。日本全体の中でも、外国人の存
授業概要並びに到達目標
在が比較的に大きい東海地方の地方自治体(ないしは第 3 セク
日本社会の多文化化が急速に進む中、日本語教育においてもこ
ターとしての国際交流協会を含む)の直面する問題や課題につ
のような社会変化に対応しようとする試みが1990年代から見ら
いて、政策立案及び現場の視点から理解を含めることを目指す。
れるようになった。現在では、日本に生活の基盤を置く在住外
国人を主な対象とする日本語教育を
「地域日本語教育」と呼んで
いる。
授業計画
この授業では、地域日本語教育を理解するための前提として、
1 .9/22 「オリエンテーション」 津田守
日本語教育の歴史とその社会的役割について学ぶ。次いで、文
2 .9/29 「愛知県における外国人と県の基本的な考え方や役
献講読を通して地域日本語教育の理念、理論に関する理解を深
割」 多文化共生推進室
3 .10/6 「あいち多文化共生推進プラン及び県の様々な取
め、地域日本語教育の内容と方法について検討する。また、地
域日本語教育のあり方を人材育成と制度の面から考える。
組」 多文化共生推進室
4 .10/13 「子どもへの教育支援、日本語学習指導」 教育委
員会
5 .10/20 「愛知県の保健、医療、福祉、災害への取組」
多
文化共生推進室
6 .10/27 「公益財団法人愛知県国際交流協会の組織と役割」
愛知県国際交流協会
7 .11/10 「名古屋市における外国人の実態及び外国人政策と
施策」 市長室国際課
8 .11/17 「公益財団法人名古屋国際センターの組織と役割」
名古屋国際センター
9 .11/24 「愛知県小牧市における多言語多文化共生政策と施
策」 シティプロモーション課
10.12/1 「岐阜県における政策と施策」 環境生活部多文化
共生係
11.12/8 「岐阜県可児市における NPO 運営機構と取組」 可児市国際交流協会
授業計画
第 1 回 トピック 1 グローバル化時代の日本語教育
第 2 回 トピック 2 日本語教育のパラダイム・シフト(1)
第 3 回 トピック 2 日本語教育のパラダイム・シフト(2)
第 4 回 トピック 2 日本語教育のパラダイム・シフト(3)
第 5 回 トピック 3 日本社会と日本語教育(1)
第 6 回 トピック 3 日本社会と日本語教育(2)
第 7 回 トピック 4 共生日本語と日本語教育(1)
第 8 回 トピック 4 共生日本語と日本語教育(2)
第 9 回 トピック 4 共生日本語と日本語教育(3)
第10回 トピック 5 地域日本語教育の内容と方法(1)
第11回 トピック 5 地域日本語教育の内容と方法(2)
第12回 トピック 5 地域日本語教育の内容と方法(3)
第13回 トピック 6 地域日本語教育の体制と人材育成
第14回 トピック 7 研究発表(1)
第15回 トピック 7 研究発表(2)
12.12/15 「三重県における多言語多文化共生のための運営機
構と取組」 三重県国際交流財団
成績評価基準
13.12/22 「静岡県浜松市における多言語多文化共生のための
小論文 40%
運営機構と取組」 浜松国際交流協会
演習課題 30%
14.1/5
「政府の基本的方針及び取組 外務省関連事業を中
授業参加度 30%
心に」 外務省領事局外国人課
15.
まとめ
教科書(参考書)
教科書
成績評価基準
なし。講読文献とプリントを随時配布する。
授業参加を重視する。毎回の講義についてレスポンスペーパー
参考図書
提出を必須とする。以上から総合的に評価する。なお、学期末
日本語教育政策マスタープラン研究会(2010)
『日本語教育で
試験及びレポート提出課題はない。
教科書
(参考書)
特に指定しない。Web などからの情報探索を期待する。必要
に応じてレジュメや資料を配布する。
つくる社会―私たちの見取り図』
ココ出版
前期課程 グローバル共生研究Ⅷ
1期
多言語多文化マネジメント特別演習1
津田 守
授業概要並びに到達目標
し、さらには実践的・社会的意義に留意することが目的である。
まとまった文章を執筆し、さらにパワーポイントスライドない
しはポスターの形でもプレゼンテーションをするにあたっての
指導をしていく。なお、共同研究ないしは共同調査のあり方に
ついても学び、それを試みる。
本科目は、グローバル共生(多言語多文化マネジメント)領域で
研究をしていくにあたって必要な指導を行うものである。学生
授業計画
の興味関心に基づいて追求してもらう。取組みの目的、意義、
1 .科目概要の説明
フィールドワークを含めた調査研究方法論などを明確に理解す
2 .問題意識の深化をめざして
ることを目指す。
3 .共同研究の可能性を探る
まとまった文章を執筆し、さらにパワーポイントスライドない
4 .既存研究・文献・ウェブ情報の探索
しはポスターの形でもプレゼンテーションをするにあたっての
5 .既存調査資料等の探索
指導をしていく。なお、共同研究ないしは共同調査のあり方に
6 .既存研究・調査。ウェブ情報のレビュー
ついても学び、それを試みることもする。なお、この科目は第
7 .調査研究テーマの意義と妥当性の検討
2 学期との連続性を持たせるものである。
8 .フォローアップとしての第 2 次フィールドワークの必要性
と目的
授業計画
9 .第 2 次フィールドワークの方法論の検討
1 .科目概要の説明
10.グループでの参与観察とその検証
2 .問題意識の共有
11.実践者ないしは専門家への聞取り調査
3 .問題関心領域のウェブ検索
12.第 2 次フィールドワークの実施中間報告
4 .既存研究・文献の探索
13.第 2 次フィールドワークの問題と課題
5 .既存研究・調査のレビュー発表
14.第 2 次フィールドワークの報告
6 .関連領域の実践者への聞取り調査
15.
(ムードル授業)
7 .調査研究テーマの意義と妥当性の検討
8 .第 1 次フィールドワークの必要性と目的
成績評価基準
9 .第 1 次フィールドワークの方法論の検討
授業への出席、積極的参加、提出レポートなどを総合的に評価
10.第 1 次フィールドワークにおける参与観察
する。
11.第 1 次フィールドワークにおける聞取り調査
12.第 1 次フィールドワークの実施中間報告
教科書(参考書)
13.第 1 次フィールドワークの問題と課題
特に指定しない。参考文献・資料・情報は適宜紹介する。
14.第 1 次フィールドワークの発表報告
15.
(ムードル授業)
成績評価基準
授業への出席、積極的参加、提出レポートなどを総合的に評価
前期課程 グローバル共生研究Ⅹ
1期
警察の世界
津田 守
する。
授業概要並びに到達目標
教科書
(参考書)
グローバル化が進展している現代社会において、警察において
特に指定しないが、参考文献・資料・情報は適宜紹介する。
も組織として、またその活動で様々な対応がなされている。本
講義は日本警察の組織と役割について理解を深めるとともに、
その業務遂行において必要とされる通訳翻訳に関して実践的に
学ぶことを目的とする。
前期課程 グローバル共生研究Ⅸ
2期
多言語多文化マネジメント特別演習2
津田 守
いわゆるニューカマーの
(新来)
外国人が被疑者、被害者、参考
人となるような場面における通訳翻訳人は欠かせない存在であ
る。
通訳翻訳において不可欠な基礎的事項を理解するとともに、
そのためのスキルを身に付けることも必要である。
授業概要並びに到達目標
本講義は愛知県警察本部からの講師派遣による授業、同本部の
本科目は、グローバル共生(多言語多文化マネジメント)領域で
施設見学及び捜査通訳実務者の特別講義を含む。
(日程は追って
研究をしていくにあたって必要なフィールドワーク指導を行う
連絡)
ものである。第 1 学期の成果を踏まえて、さらに発展的になる
シラバスには
「ロールプレイ」
があるが、受講条件としては高度
ようを目指すが、学生の興味関心に基づいて追求していける。
な語学運用能力や通訳翻訳の経験は問わない。
目的、意義、フィールドワークを含めた調査研究方法論を理解
授業計画
授業計画
1 .オリエンテーション
1 .9/16
2 .警察機構と役割
オリエンテーション(津田)、人権擁護機関の解説
(名古屋法務局人権擁護部)
3 .市民にとっての警察
2 .9/23
人権相談時の模擬通訳実習
(同上)
4 .捜査通訳人にとっての警察
3 .9/30
法務省作成 DVD
「検事の姿」
上映と討論
5 .愛知県警察本部施設見学
4 .10/7
検察庁の機構と役割、捜査及び公判の手続(名古屋
6 .警察の多文化共生施策
地方検察庁総務部検事)
7 .生活安全:防犯、路上犯罪、交通事故など
5 .10/14 名古屋地方検察庁見学、通訳翻訳業務説明、模擬
8 .犯罪のグローバル化と警察の対策
取調実習
9 .特別講義 1
6 .10/28 裁判員裁判制度
(同上)
10.国際警察センターの機構と役割
7 .11/4
11.ロールプレイ 1
8 .11/11 外国人受刑者処遇の実情と課題
(大阪刑務所国際対
12.ロールプレイ 2
矯正組織と業務
(名古屋矯正管区)
策室長)
13.特別講義 2
9 .11/18 名古屋刑務所見学
14.まとめセッション
10.11/25 更生保護制度と保護観察処遇
(名古屋保護観察所)
15.Moodle 授業
11.12/2
更生保護施設見学
(同上)
12.12/9
出入国審査施設見学
(中部国際空港支局)
成績評価基準
13.12/16 名古屋出入国管理局見学
出席と積極的参加を重視し、毎回の授業についてのレスポンス
14.1/6
ペーパー提出を必須とする。警察の組織と業務についての理解
度を評価する。要通訳裁判傍聴を奨励する。その後の傍聴日誌
出入国管理制度における難民認定審査
(名古屋入国
管理局)
15.
まとめ
提出は、評価に加点する。
成績評価基準
教科書
(参考書)
出席、積極的参加、レスポンスペーパー提出を重視し、公益通
刑事警察英語研究会編『和英刑事警察用語集(改訂)』平成13年、
訳翻訳についての理解度を評価する
立花書房
警察庁『警察白書』
(各年版)
教科書(参考書)
警察庁及び愛知県警察本部 HP
教科書
交通実務研究会編
『新 外国人交通事件捜査』平成21年、立花書
津田守編
『法務通訳翻訳の世界』
大阪大学出版会、2008年
房
参考書
法務省刑事局編
『法律用語対訳集』
(各国語編)
商事法務研究会
法務省入国管理局編
『出入国管理』
(各年版)
法務省法務総合研究所編
『犯罪白書』
(各年版)
前期課程 グローバル共生研究Ⅹ
Ⅰ
2期
法務省・検察庁の世界
(その他、
各機関のウェブサイトより多くの情報が得られる。)
津田 守
授業概要並びに到達目標
法務省が掌る人権啓発などの人権擁護活動、犯罪捜査・公判な
どにおける検察庁の業務、刑事施設の運営と矯正処遇など、保
護観察などの更生保護、入国管理及び難民認定に伴い、近年、
前期課程 グローバル共生研究ⅩⅡ
1期
弁護の世界
津田 守
通訳翻訳がより大きな役割を果たすようになっている。
法務通訳翻訳は、警察通訳翻訳、弁護通訳翻訳、法廷(裁判所)
授業概要並びに到達目標
通訳翻訳などとともに、公益通訳翻訳の一部をなす重要な業務
近年、国内に新たに居住する外国人が増加している。それにと
である。
もない、外国人が様々な法律的問題に係わることとなり、弁護
刑事司法手続のみならず広く法務行政における通訳翻訳を行う
士
(ないしは弁護士会)
に相談してくる、あるいは弁護活動を要
に不可欠な事項を確実に理解することを、本講義の目的とする。
請する事例も多くなってきた。本科目では、さまざまな文化的
なお、通訳翻訳の現場見学や模擬実習等も織り込んで、実践的
背景や国籍をもつ人々が共生する社会を実現する上で、弁護実
な認識をも得られるよう努める(但し、受講に外国語運用能力
務と法務通訳翻訳が直面する問題ついて概説する。
は問わない)
。刑事事件や民事事件の裁判所公判の傍聴が奨励
講義は、愛知県弁護士会会員によるリレー講義
(場合によって
される。
はティームティーチング)の形で行われる。我が国における弁
護士制度の仕組みと役割、及び外国人の人権問題、入管・難民
関係、労働問題、交通事故、その他の暮らしの諸問題、国際結
婚にともなう家事手続、外国人のかかわる刑事手続と通訳翻訳
を通して学ぶ。ただし、受講生すべてに通訳翻訳技能を求める
の課題等について、弁護士が実務上の経験を交えて講義する。
ことはない。
※一部授業は、サテライト教室(名古屋市新栄)で行います。
授業計画
授業計画
第 1 回 「よりよい病院、よりよい医療を支える病院マネジメ
第 1 回 4/14 「外国人の人権と弁護士・通訳人(概説)」 名嶋
聰郎
ントについて」
山内一信
第 2 回 「病院で使用する医療専門用語」
服部しのぶ
第 2 回 4/21 「入管・難民関係 1 :正規在留」 宮崎真・小川
晶露
第 3 回 「外国人患者を受け入れる医療機関」
濱野和治
第 4 回 「子どもの保健と医療」
都築一夫
第 3 回 4/28 「入管・難民関係 2 :非正規在留」 笹尾菜穂子
第 5 回 「衛生行政の役割」
五十里 明
第 4 回 5/12 「入管・難民関係 3 :難民」 川口直也
第 6 回 「フィンランドでの医療通訳事情」
ヨーナス・キリシ
第 5 回 5/19 「労働問題」 水谷実
第 7 回 「病院のシステムについて 特にカルテとその記録法
第 6 回 5/26 「交通事故」 下田幸輝
について」
村井はるか
第 7 回 6/2 「暮らしの法律問題 1 :社会保障・日常生活」
大嶽達哉
第 8 回 「日本の福祉」
ミッシェル・モローネ
第 9 回 「人の身体と医療通訳」
杉浦康夫
第 8 回 6/9 「暮らしの法律問題 2 :教育・住宅」 裵明玉
第10回 「医療通訳実務者の視点」
鈴木・マーガレッチ・若子
第 9 回 6/16 「家事手続 1 :結婚と離婚」 大嶋功
第11回 「薬局と薬剤師から見た外国人」
伊藤美保
第10回 6/23 「家事手続 2 :子ども」 舟橋民江
第12回 「諸外国の医療通訳事情」
押味貴之
第11回 6/30 「刑事手続 1 :起訴前弁護」 中川真吾
第13回 「医療通訳実習Ⅰ
(ロールプレイ)
」
立花みどり、服部
第12回 7/7 「刑事手続 2 :公判弁護」 水野紀孝
しのぶ
第13回 7/14 「刑事手続 3 :模擬接見実習」 稲垣高志
第14回 7/21 「刑事手続 4 :要通訳事件の実情と課題」 岩井
羊一
第15回
第14回 「医療通訳実習Ⅱ
(ロールプレイ)
」
立花みどり、服部
しのぶ
第15回 「まとめ」
浅野輝子
まとめ 成績評価基準
成績評価基準
授業中の態度 70%
授業への積極的な参加。毎回の講義に関するレスポンスペー
課題 30%
パーの提出などを勘案して総合的に評価する。要通訳裁判傍聴
を奨励する。傍聴後は、傍聴日誌を提出できる。その提出は評
価に加点する。なお、学期末試験ないしは学期末レポート課題
教科書(参考書)
参考文献・ウェブリスト
(以下、略)
は予定しない。
教科書
(参考書)
特に指定しないが、参考図書は紹介する。またレジュメ等資料
は必要に応じて配布する。
前期課程 グローバル共生研究ⅩⅣ
1期
公益通訳翻訳論
津田 守
授業概要並びに到達目標
前期課程 グローバル共生研究ⅩⅢ
1期
保健医療福祉の世界
世界全体がグローバル化の影響を受けている。とりわけ、国境
浅野 輝子
を越えたヒトの移動が、モノ、金、情報の動きとともに活発に
なっている。本科目は、移動する人々
(旅行者、運輸関係者、
授業概要並びに到達目標
ビジネスマン、移住労働者、留学生、同行家族、難民などを含む)
全国的にみて東海 4 県、とりわけ愛知県にはブラジル人、フィ
と、かれらを受け入れる社会の人々などとの間のコミュニケー
リピン人や中国人など多数の外国人が生活者として在住してい
ションに着目する。特に、クリティカル
(危機的、重大、深刻、
る。かれらは日本語運用能力におけるハンディから、例えば病
非日常的)な状況で行われる、 2 つあるいはそれ以上の言語を
院での治療法などについて、保健医療福祉従事者とのコミュニ
橋渡しする通訳 and/or 翻訳業務について理解を深める。ここ
ケーションが十分にとれず、常に迅速かつ適切な対応を受ける
ではパブリックサービスないしはソーシャルサービスとしてと
ことはできてない状況にある。また、2020年のオリンピック開
らえることから公益通訳翻訳と呼ぶ。
催に向け、より多くの観光客や旅行者が日本に来訪することも
予想される。本科目では、保健医療福祉に携わる専門家より、
授業計画
様々な現場の実情、課題、展望などについて解説してもらう。
1 .多言語多文化社会におけるコミュニケーション
さらに、通訳翻訳実務とそのあり方についても、ロールプレイ
2 .通訳翻訳の理論と実務
3 .公益通訳翻訳とは何か
5 .司法通訳翻訳③:検察捜査について
4 .公益通訳翻訳人と公益通訳翻訳の現場の概観
6 .司法通訳翻訳④:検察通訳翻訳模擬実習
5 .行政(地方自治体)における通訳翻訳
7 .司法通訳翻訳⑤:弁護通訳翻訳について
6 .学校、その他教育の現場における通訳翻訳
8 .司法通訳翻訳⑥:弁護通訳翻訳模擬実習
7 .保健、医療、福祉における通訳翻訳
9 .司法通訳翻訳⑦:裁判所における勾留質問・公判について
8 .市民社会(NGO・NPO を含む)における通訳翻訳
10.司法通訳翻訳⑧:裁判所
(勾留質問・公判)
通訳翻訳模擬実
9 .災害時における通訳翻訳
習
10.捜査機関(警察、検察庁など)における通訳翻訳
11.法廷傍聴
(但し、場所や日時についてはその都度案内する)
11.弁護士会及び司法支援センター(法テラス)における通訳翻
12.法廷傍聴
(但し、場所や日時についてはその都度案内する)
訳
13.司法通訳翻訳⑨:刑務所
12.地方裁判所、簡易裁判所、家庭裁判所などにおける通訳翻
訳
14.司法通訳翻訳⑩:入国管理局ほか
15.まとめ
13.拘置所、刑務所、保護観察所における通訳翻訳
14.入国管理局、そのほかの政府機関における通訳翻訳
成績評価基準
15.まとめ
出席と積極的参加を重視し、司法通訳翻訳についての理解及び
パフォーマンスを評価する。
成績評価基準
授業への積極的参加を重視し、公益通訳翻訳についての理解度
教科書(参考書)
を評価する。
最高裁判所事務総局刑事局監修
『特殊刑事事件の基礎知識-外
国人事件編―』
法曹会、平成 8 年
教科書
(参考書)
最高裁判所事務総局刑事局監修
『法廷通訳ハンドブック 実践
最高裁判所事務総局刑事局監修『法廷通訳翻訳ハンドブック 改
編
【英語】
(改訂版)
』
法曹会、平成23年
訂版』
(各国語版)
津田守編
『15言語の裁判員裁判用語と解説』
(全 3 巻)現代人文
真田信治・庄司博史編『事典 日本の多言語社会』岩波書店、
社、2013年
2005年
津田守編『法務通訳翻訳という仕事』大阪大学出版会、2008年
中村安秀・河森正人編『グローバル人間学の世界』大阪大学出版
会、2011年
前期課程 グローバル共生研究ⅩⅥ
2期(集中)公益通訳翻訳実習
関根 マイケル
授業概要並びに到達目標
受講者は逐次通訳の基礎を学び、様々な資料の翻訳と通訳実習
前期課程 グローバル共生研究ⅩⅤ
2期
司法通訳翻訳実務論
を通して、公益通訳と翻訳についての包括的かつ経験的理解を
浅野 輝子
得る。本科目では特に司法通訳・翻訳及び医療通訳・翻訳に
フォーカスし、実践的内容で
「現場で使える技術」
の体得を目指
授業概要並びに到達目標
す。具体的には、
翻訳は事前課題の講評を含む演習、
通訳はロー
日本社会のグローバル化によって、国内においても、日本語を
ルプレイとする。講義は主に日本語で行われるが、実習部分で
(十分に)解しない者が法律に係る諸場面(例えば刑事訴訟の流
は一部英語での授業も行う。
れや入国管理局での手続)において通訳翻訳人を必要とするこ
とが多くなっている。そういった司法通訳翻訳の重要性につい
授業計画
て理解するとともに、非常に壁が高いと一般に思われがちな要
1.
【基礎】
逐次通訳の基礎① 逐次通訳の原則、ノートテイキ
通訳裁判の実情と課題を考察する。とりわけ、英語ネイティブ
でない外国人の(日英・英日)ための通訳翻訳についても、異文
化コミュニケーションの観点から解説していく。授業中に実習
的なロールプレイを行うと同時に、要通訳裁判傍聴の機会を作
り、活用する。
ング
2.
【基礎】
逐次通訳の基礎② 数字の訳出、サイト・トランス
レーション
3.
【司法】
拘留質問の通訳 勾留質問シナリオに基づくロール
プレイ
4.
【司法】
起訴状の翻訳① サンプル起訴状の英訳実習と講評
授業計画
5.
【司法】
起訴状の翻訳② サンプル起訴状の英訳実習と講評
1 .授業内容に関するオリエンテーション
6.
【医療】
医療翻訳 医療関係文書の和訳・英訳演習
2 .司法通訳翻訳とは:概説と通訳翻訳人の役割及び心構え
7.
【医療】
医療通訳① 診察シナリオに基づくロールプレイ
3 .司法通訳翻訳①:警察捜査について
8.
【医療】
医療通訳② 診察シナリオに基づくロールプレイ
4 .司法通訳翻訳②:警察通訳翻訳模擬実習
9.
【医療】
医療通訳③ 診察シナリオに基づくロールプレイ
10.
【司法】裁判の通訳と翻訳① 実際の裁判の流れに沿った通
訳ロールプレイ(必要書類の翻訳あり)
と基本演習
10回目 保健医療福祉通訳翻訳 通訳演習
(保健医療福祉現場・
11.
【司法】裁判の通訳と翻訳② 実際の裁判の流れに沿った通
訳ロールプレイ(必要書類の翻訳あり)
受診等)
11回目 司法通訳翻訳 司法通訳翻訳の関連用語と基本演習
12.
【司法】裁判の通訳と翻訳③ 実際の裁判の流れに沿った通
訳ロールプレイ(必要書類の翻訳あり)
12回目 司法通訳翻訳 通訳演習
(模擬取調&模擬接見)
13回目 司法通訳翻訳 通訳演習
(模擬裁判)
13.
【司法】裁判の通訳と翻訳④ 実際の裁判の流れに沿った通
訳ロールプレイ(必要書類の翻訳あり)
14回目 司法通訳翻訳 通訳演習
(模擬裁判)
15回目 まとめ
14.
【司法】裁判の通訳と翻訳⑤ 実際の裁判の流れに沿った通
成績評価基準
訳ロールプレイ(必要書類の翻訳あり)
ディスカッションその他授業への参画、プレゼンの内容、最終
15.まとめ
発表の過程などを総合的に評価する。
成績評価基準
課題への対応状況 40%
教科書(参考書)
授業での対応状況 40%
授業中に随時指定する。
出席・授業態度 20%
教科書
(参考書)
前期課程 グローバル共生研究ⅩⅥ
2期
公益通訳翻訳実習
『通訳の技術』 小松達也
渡辺 マルセロ
前期課程 グローバル共生研究ⅩⅥ
2期(集中)公益通訳翻訳実習
授業概要並びに到達目標
吉田 慶子
東海 4 県
(岐阜、愛知、三重、静岡)
には、全国のブラジル人の
約 5 割が居住しているといわれる。近年その人数は減少したと
授業概要並びに到達目標
はいえ、日本をホームベースとする日系ブラジル人には、 1 世
日本のグローバル化の進展に伴い、日本で暮らす外国人の数が
のみならず 2 世さらには 3 世までがいる。日本生まれで日本育
大きく増加している。それに関連して、司法、医療、行政サー
ちの者も多い。受講者は、そういった社会環境と地域社会の中
ビスや教育を始め、生活に関わる様々な場面において、外国人
で、通訳翻訳者のあり方や通訳翻訳スキルの基礎を学び、様々
に対して迅速な対応が求められ、このような場面における言語
な場面及び内容の通訳翻訳実習
(日本語⇔ポルトガル・ブラジ
面の橋渡し役となる通訳者の需要がますます高まりつつある。
ル語)を通して、公益通訳翻訳についての包括的かつ経験的理
しかし、通訳者が職務を遂行にあたって、二つの言語能力だけ
解を得る。今年度は、学校、行政の窓口、入国管理局、刑事手
でなく、それぞれの分野に関する専門知識、専門用語への理解、
続、保健医療福祉、そのほか暮らしの中の場面を想定し、
、実
並びに外国語の訳語を熟知することが求められることになる。
践的で
「現場で使える技術」
の体得を目指す。
本講義では、日中、中日の通訳技能の基礎演習を行ったうえ、
公益通訳翻訳の各分野の基本用語と概念を確認しながら、演習
授業計画
を通じて通訳スキルの向上を目指す。
(*演習はグループ形式で
1 .東海地方における日系ブラジル人の仕事と生活
行う予定)
2 .コミュニケーションの橋渡し役を担う公益通訳翻訳者の現
授業計画
3 .模擬実習と考察 学校①
1 回目 オリエンテーション 通訳業務の概要
4 .模擬実習と考察 学校②
2 回目 通訳翻訳の基礎 ケーススターディ 通訳者の職業倫
5 .模擬実習と考察 市町村の窓口①
状と課題
理
6 .模擬実習と考察 市町村の窓口②
3 回目 通訳技能の基礎演習 クイックレスポンス&ラギング
7 .模擬実習と考察 入国管理局①
4 回目 通訳技能の基礎演習 シャドーイング&発声練習
8 .模擬実習と考察 入国管理局②
5 回目 通訳技能の基礎演習 スラッシュリーディング、リス
ニング&サイトトランスレーション
9 .模擬実習と考察 刑事手続①
10.模擬実習と考察 刑事手続②
6 回目 通訳技能の基礎演習 ノートテイキング
11.模擬実習と考察 保健医療福祉①
7 回目 学校通訳翻訳 外国籍の小学生生徒のための通訳翻訳
12.模擬実習と考察 保健医療福祉②
&演習
13.模擬実習と考察 そのほかの暮らしの中の場面①
8 回目 行政通訳翻訳 市役所、区役所など行政の窓口&演習
14.模擬実習と考察 そのほかの暮らしの中の場面②
9 回目 保健医療福祉通訳翻訳 保健医療通訳翻訳の関連用語
15.まとめ
成績評価基準
授業中の取組み・積極的参加、課題への対応などから総合的に
判断する。
前期課程 グローバル共生研究ⅩⅧ
2期
公益通訳翻訳特別演習2
浅野 輝子
教科書
(参考書)
授業概要並びに到達目標
資料を配布する。
起点言語と目標言語との間に生起する訳出行為について、多角
的かつ多層的に translation studies(通訳学・翻訳学)を考察す
る。
主たる研究対象としては、
原発言者
(原著者)
が生み出すメッ
セージ
(テクスト)
と訳者が生み出す訳出物との関係、それらを
前期課程 グローバル共生研究ⅩⅦ
1期
公益通訳翻訳特別演習1
取り巻く社会文化的な関連性についてである。教科書の内容を
浅野 輝子
授業概要並びに到達目標
英語に訳出して、ディスカッションを行い、それを他の研究生
が通訳する。このような演習を通じて実務にも応用できる通訳
翻訳能力を培うことを目標とする。
起点言語と目標言語との間に生起する訳出行為について、多角
的かつ多層的に translation studies(通訳学・翻訳学)を考察す
授業計画
る。
主たる研究対象としては、原発言者(原著者)が生み出すメッ
第 1 回 翻訳者・通訳者コンピタンスと訓練、高等教育機関で
セージ(テクスト)と訳者が生み出す訳出物との関係、それらを
の翻訳者・通訳者養成
取り巻く社会文化的な関連性についてである。教科書の内容を
第 2 回 外国語教育への応用
英語に訳出して、ディスカッションを行い、それを他の研究生
第 3 回 翻訳学とは何か、西洋の古典的翻訳理論、翻訳学の
が通訳する。このような演習を通じて実務にも応用できる通訳
翻訳能力を培うことを目標とする。
「マップ」
第 4 回 言葉の意味と翻訳の不確定性、等価、シフトと方略
第 5 回 機能主義的アプローチ、翻訳のテクストタイプ、翻訳
授業計画
第 1 回 翻訳通訳と異文化コミュニケーション、 3 種類の「翻
訳」、声と文字
的行為
第 6 回 多元システム理論、記述的翻訳研究と翻訳規範、普遍
的特性
第 2 回 グローバリゼーションと翻訳・通訳、古代日本の通訳
第 7 回 ドイツの翻訳論、異質化と受容化、植民地支配と翻訳
第 3 回 長崎通詞、翻訳と明治の近代化
第 8 回 翻訳と権力・イデオロギー、文化の翻訳、少数言語と
第 4 回 東京裁判、戦後外交と同時通訳、アポロ宇宙中継と同
時通訳
第 5 回 日本の多言語化とコミュニティ通訳、新大陸の通訳者、
中国の通訳
翻訳
第 9 回 翻訳とジェンダー、中国の翻訳論、日本:明治・大正
の翻訳論
第10回 日本:昭和・平成の翻訳論、近年の研究の動向
第 6 回 会議通訳・同時通訳の誕生、西欧翻訳史と聖書翻訳
第11回 通訳学とは何か、
「意味の理論」
第 7 回 中国翻訳史と仏典翻訳、翻訳者・通訳者の役割
第12回 「努力モデル」
、通訳者の役割とアイデンティティ
第 8 回 翻訳者・通訳者の倫理規定、透明性、中立性、同時通
第13回 言語人類学、社会言語学
訳/逐次通訳
第 9 回 対話通訳/手話通訳、会議通訳、ビジネス通訳
第14回 語用論、社会学/国際関係論
第15回 まとめ
(Moodle)
第10回 放送通訳、司法通訳/法廷通訳、コミュニティ通訳
第11回 通訳案内士、ローカリゼーション、翻訳メモリ
成績評価基準
第12回 機械翻訳、文学翻訳、産業翻訳
授業態度 70%
第13回 法務/特許/医学/行政翻訳、コミュニティ/クラウ
課題 30%
ドソーシング翻訳、視聴覚翻訳
第14回 翻訳者・通訳者団体、ジャーナリズムとニュース翻訳、
国際紛争と翻訳
第15回 まとめ(Moodle)
成績評価基準
授業態度 70%
課題 30%
教科書
(参考書)
よくわかる翻訳通訳学
(出版社:ミネルヴァ書房 著者:鳥飼玖美子)
教科書(参考書)
よくわかる翻訳通訳学
(出版社:ミネルヴァ書房 著者:鳥飼玖美子)