をプレゼントします。 - 滋賀県トラック協会

SHIGA TRUCKING ASSOCIATION
社団法人 滋賀県トラック協会
http://www.shiga-ta.or.jp
滋賀県下を通る主要な国道は、古
代からの日本の代表的な街道である
東 海 道・ 東 山 道︵ の ち の 中 山 道 ︶・
表 紙
マキノ追坂峠
海道とも呼ばれていた。現在の国道
一六一号沿いである。歴史的にこの
道 は、 京 都 と 北 国 を 結 ぶ 最 短 距 離
の道として重要な機能を果たしてい
●題字
玄潮会常任理事
毎日書道展審査会員
仰叡会主宰
CONTENTS
●滋賀運送グループの
安全対策と未来展望について
新年のご挨拶
竹備会長
焦点 安全への挑戦!
CONTENTS
文 /成安造形大学名誉教授
木村至宏
浅野 仰山 ( 大津市仰木在住 )
●●
焦点
﹁ぐ安
る全
っへ
との
・挑
び戦
わ!
湖・クリーンアップ﹂
に一二五〇人が参加
積水化学グループの
琵琶湖一周の清掃活動
60
北陸道の道筋をほぼ踏襲している。
写真 /寿福 滋
ト協
ピッ
会ク
創ス
立 周年、節目となる
平成 年度の通常総会を開催
20
る。
そ の う ち 北 陸 道 は、 琵 琶 湖 の 西
道は今津を経て海津の大きな三差
側 を 通 り、 の ち に 西 近 江 路・ 北 国
路 を 左 へ、 ゆ る や か な 坂 道 を 登 り
あたりにみて、近江に入ったことを
湖 の 眺 望 が 見 事 に 撮 影 さ れ て い る。
2
3
25
切ったところが追坂峠である。旧道
は峠から小荒路の集落を通る。
五八二年前の歌人飛鳥井雅緑の紀
行文に﹁貝︵海︶津を進みて山道の
侍るに坂有、問えば逢坂︵追坂︶と
申侍り。さてはここにも逢坂の名あ
り﹂とある。京都と大津を結ぶ著名
な逢坂峠︵国道一号︶と同じような
坂であったことを記している。
実感したことが日記から読みとれ
る。
から近江の湖をみゆる﹂とある。北
冬の湖西路を縦貫する国道一六一号
写真も、近年できた﹁道の駅マキ
︵ 海 ︶ 津 に 近 ず い て 引︵ 追 ︶ 坂 と て
ノ追坂峠﹂から、海津のまちと琵琶
国から京へ向う旅人たちは、この追
の雰囲気が伝わる写真である。
小さな坂あり。けわしからず。此坂
坂峠に来て、はじめて琵琶湖をまの
﹁流安
・危機管理﹂
物
セ全
ミ・
ナ危
ー機管理﹂
●会員だより
●これからの日本経済をテーマに、
森高
永い
卓サ
郎ー
氏ビ
がス
講提
演供を目指し、
質の
ドライバー教育に取り組む
● 平成二十一年度 県総合防災訓練に参加
夢は、託された会社を
きよ
くり
育てること。
会大
員だ
●●
トピ
現ッ
場ク
主ス
義を貫き、
社員と汗をかきながら切磋琢磨する
トラックから元気に巣立った
●羽
営の
業雛
でた
情ち
報収集、
ビジネスの流れを読む
●シリーズ道の駅 くつき本陣
5
また、江戸時代に越前から近江に
入った儒学者貝原益軒の日記に﹁貝
峠を登りきった所に道の駅「マキノ追坂峠」があります。
3
6
8
8
おうみ路クイズ・編集後記
9
10
10
道の駅より海津方面を望む
海津浜石積
1
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
平成二十二年の新春を迎えるにあたり
新年明けましておめでとうございます。
二十二年度税制改正関係﹂について民主党県連との懇談会を実施、政府
に対し要望実現のため強く働きかけを要請、自民党県連にも要望書を提
出したところであります。
この要望書の内容については現在、政府の税制調査会において審議さ
れておりますが、軽油引取税暫定税率の撤廃については先行き不透明な
状況で、撤廃されれば交付金の継続が不可能な状態となり、従前の公益
本対策に明記された平成二十一年度第二次補正予算案︵七・二兆円︶が、
さて、昨年のわが国経済を振り返りますと、一昨年の米国の金融破綻
的諸事業が実施出来ないこととなります。
に伴い、世界同時不況の影響を受け、大手企業では生産調整に伴い非正
政府はこうしたトラック業界の厳しい状況を踏まえ、十二月八日に﹁明
日の安心と成長のための緊急経済対策﹂を閣議決定されました。今後は
規労働者の雇用契約の解除や我々業界においても著しい荷動きの減少に
より、倒産企業も増大する等深刻な状況で推移しました。
確定次第、有効に活用出来るよう協会として支援をして参りたいと考え
また、
十二月八日の﹁内閣府﹂十二月十四日に発表された﹁日銀短観﹂ 年明けの通常国会において成立後執行される予定です。
の経済動向においても、急激な円高、株安により物価が継続的に下落す
主なトラック関係の予算は、環境対応車への購入補助の延長、景気対
応緊急補償の創設等、雇用調整助成金の要件緩和等が盛り込まれており、
る﹁デフレ﹂進行が今後の日本経済の足かせとなっており、景気が腰折
れする﹁二番底﹂の懸念が予想されます。
こうした状況の中で、我々業界を取り巻く環境は、輸送需要の低迷に
ております。
加え規制緩和以降年々運賃が下落する一方で、安全、環境規制の強化に
本 年 は、 昨 年 に 増 し て 更 に 厳 し い 経 済 情 勢 が 予 想 さ れ ま す が、 安
全・ 安 心 の 確 保、 環 境 省 エ ネ 対 策 事 業、 適 正 化 対 策、 適 正 運 賃 の
い ま す が、 協 会 と 支 部 が 一 体 と な り 連 携 を 強 め、 会 員 の 英 知 を 結
より大幅なコスト増大が続き、経営は悪化の一途を辿っております。
こうした環境の中で、
昨年八月三〇日に衆議院議員総選挙が実施され、
自民党は歴史的大敗を喫し、政権交代による業界の政治的課題の対応に
集 し、 こ の 諸 課 題 の 解 決 に 向 け て 本 年 も 全 力 を 尽 く し て 参 り ま す。
竹 備 富 明
平成二十二年一月
こ こ に 新 年 に あ た り 所 懐 の 一 端 を 述 べ 会 員 各 位 の、 ま た 関 係 皆
様 方 の 一 層 の ご 理 解 ご 支 援 を お 願 い し て ご あ い さ つ と 致 し ま す。
収 受、 運 輸 事 業 振 興 助 成 交 付 金 の 継 続 等 取 り 組 む 課 題 は 山 積 し て
ついても今後は政権与党である民主党との関わりの強化が重要となって
きております。
こ の よ う な 状 況 を 踏 ま え、 平 成 二 十 二 年 度 の 税 制 改 正 要 望 に お い て、
全ト協では﹁過重な自動車関係諸税﹂や﹁世界一高い高速道路料金等の
負担軽減﹂
﹁環境税等新税創設反対﹂
﹁運輸事業振興助成交付金の継続﹂
等々、政権与党の民主党をはじめ自民党、関係省庁に対しても要望書を
提出、また、当協会では昨年十一月二十四日に﹁県予算関係並びに平成
社団法人 滋賀県トラック協会 会長
2
安全対策と未来展望について
物流ネットワーク株式会社・滋賀
運送グループ協同組合・グリーン
会社・有限会社シガエース・滋賀
ク株式会社・滋賀自動車工業株式
協同物流株式会社・滋賀ハイワー
王・株式会社滋賀運送甲賀・滋賀
現在、滋賀運送株式会社を中心
母体として、株式会社滋賀運送竜
ております。
し、満 六 〇 年 を 迎 え 今 日 に 至 っ
足。その後すぐに事業免許を取得
当社は、昭和二十四年五月﹁甲
賀小型自動車株式会社﹂として発
ジしながらステップアップを目指
応して、その応用問題にチャレン
らの情報を精査しつつ積極的に対
した上で、業界のみならず各界か
ます。その姿勢がしっかりと確立
要かつ重要であろうと考えており
和精神の醸成こそが、もっとも必
家族の支えや社員同士の協力、愛
践行動への努力と、共に助け合う
ん。社員一同がそのたゆまない実
本動作の積み重ねに他なりませ
安全運転・安全作業等の小さな基
基本は、地道な日々の安全確認・
かけました。
コンプライアンスの重要性を呼び
故 発 生 状 況 の 内 容 説 明 の 報 告 と、
ラック協会の資料を基に全国の事
年の研修会の開催趣旨を説明。ト
和に移り、安全推進本部長から本
移動して点呼報告・経営理念の唱
からスタートし、その後会場内に
当日は、朝八時に全員集合して、
会場周辺のゴミ拾い等の清掃奉仕
命線と位置づけております。
ープとしての安全推進における生
な交流の場でもあり、私どもグル
ー プ 各 社 の 全 営 業 所 に 配 布 さ れ、
年日めくりカレンダーとしてグル
れました。入賞三十一作品は、毎
﹁不況こそ 無事故が財産 一旦
止まって 安全確認﹂が、四一三
作品の応募の中から選出、表彰さ
そのカレンダーを見て、一日の安
しています。
全運転を心に刻みながら、多くの
す。平成二十一年六月十四日︵日︶
うグループ行事を開催していま
通安全コンサルタントからは、グ
状況説明と法令について、また交
続いて、甲賀市警察署の交通課
長からは、滋賀県全体の事故発生
になります。したがって、表彰の
全推進の大変需要なキーポイント
イブ推進︶の両面を併せ持ち、安
上︶と燃料経費の削減︵エコドラ
ドライバーは仕事に就きます。
◎当たり前のことをコツコツと
積み上げるのが安全対策
私 ど も 滋 賀 運 送 グ ル ー プ で は、
基本を大切にし、コツコツと積み
にも甲賀市碧水ホールにて、平成
ループ内での事故発生状況の分析
基礎データは、細かなチェックポ
看護師用車両の贈呈式を行い、福
次 に 六 〇 周 年 記 念 事 業 と し て、
地元社会福祉協議会に対して訪問
綜合保険株式会社の一〇社から滋
賀運送グループを形成しておりま
◎実のある安全推進研修会の開催
上げる姿を尊ぶという社風があり
二十一年度滋賀運送グループ安全
データの報告が行なわれました。
す。
ま す。 現 会 長 の 丸 山 清 司 は、﹁ ま
推進研修会を開催いたしました。
データ収集とその生かし方の研究
祉協議会会長から感謝の言葉をい
ず基本が大事であり、確実に基本
続 い て 各 種 表 彰 に 移 り ま し た。
まず初めは、会場に大きく貼り出
次に、各車両部門別燃費成績の
表彰が行なわれました。燃費成績
が出来てから、次は応用問題にと
この安全推進研修会は、グルー
プ全体が、安全に対する取り組み
された交通安全カレンダーの入賞
ただくことができました。
りかかる。目先のことばかりにと
の方向性の確認と認識の統一を図
三十一作品の発表と表彰が行なわ
次 は、 連 続 無 事 故 走 行 五 万 キ
ロ表彰と一〇〇万キロ以上無事
毎年六月には滋賀運送グループ
全社員が一堂に会して、日頃の安
らわれず、全体を見る目を養うよ
り、グループ内及び地域社会に対
れ、本年の最優秀作品として、滋
を続けています。
イントを設け、より正確で確実な
の発表は、安全運転︵マナーの向
う に。﹂ と 日 々、 役 員 は じ め 社 員
しての情報発信の場として、また、
故走行記録保持者の発表をおこ
全に対する推進の成果を確認しあ
一人一人を指導しております。
賀ハイワーク㈱斉藤里華さんの
滋賀運送グループの安全対策の
各社の枠を超えた社員同士の大切
滋賀運送グループの
故を起こした乗務
約一年間の間に事
くみあわせた、環境負荷の少ない
いるのが、鉄道とトラック輸送を
◎未来にむけてのグループの
方向性と展望とは
滋賀運送グループが、現在滋賀
の地から全国に強くアピールして
強いサポート力を
員 に は、 本 社 に て
次世代型物流システム﹁デュアル
発揮しました。
約 一 時 間、 K Y シ
モ ー ド ト レ ー ラ Ⅱ︵ D M T Ⅱ ︶﹂
名の整備士は、滋賀運送グループ
された滋賀自動車工業㈱の約二十
成二〇十二月に新会社として設立
安全推進において、車輌の整備
点検は、必要不可欠事項です。平
明が行なわれました。
会いによる車輌点検実施要領の説
最後に滋賀自動車工業㈱の二宮
工場長から午後に行う各社役員立
の目標になっています。
いドライバーの模範となり 育成
益々の記録の更新を願い、また若
ル ー プ の 誇 り で あ り、 宝 物 で す。
者は、総勢二十名で、滋賀運送グ
お、一〇〇万キロ以上の記録保持
保持者として発表されました。な
中で、グループの中で一番の記録
二九〇万キロの無事故走行を継続
口 支 店 の 村 田 光 男 班 長 は、 現 在
な い ま し た。 ㈱ 滋 賀 運 送 甲 賀 水
す。
を、改めて強く認識したところで
会に対する使命と責任の重大性
が果たさなければならない地域社
ました。今後、滋賀運送グループ
ていることを実感することが出来
現化し、安全意識の向上に根付い
年の安全推進研修会にしっかり具
グループ社員一人ひとりの日頃
の安全に対する想いの集約が、今
当車輌の車輌点検を受けました。
プログラム研修を行い、その後担
で効率的な総合物流の共生発展の
慮した安全・正確・スピーディー
コラボレーションとして環境に配
トラック輸送と鉄道輸送の新しい
問 い 合 わ せ が 相 次 い で お り ま す。
大きな反響を呼び、多方面からの
るこのシステムの構築は、その後
す。丸山会長の三十年来の夢であ
のは、まだ記憶に新しい出来事で
招いてのシンポジウムを開催した
米国のトレーラメーカーの幹部を
会館にて、国土交通省の担当者や
月十四日に米原市の県立文化産業
を模索しています。平成二〇年六
を合わせながら、有効な手段方法
優先事項として、世界各国と歩調
呈し、日本政府や地方自治体も最
環境破壊は、待ったなしの状況を
排出による地球規模の自然災害や
みです。年々増大する二酸化炭素
の普及と実用化に向けての取り組
す。
願いながら力強く邁進していきま
グループは安全対策の充実を日々
ての自覚のもと、私ども滋賀運送
を め ざ し、 リ ー ド オ フ マ ン と し
の物流経営課題の多くの問題解決
ム ﹂を ス ロ ー ガ ン に 掲 げ、 現 在
境にやさしい次世代型物流システ
﹁滋賀から変わる日本の物流﹂﹁環
の整備も早急に進めております。
稼動に向けての基地として 本社
建物のリニューアルと敷地内環境
対応しています。また、システム
ーションをいつでも出来るように
て実際にDMTⅡのデモンストレ
入したトレーラーの実物を展示し
レールを引き込んで、米国から輸
進 め て お り ま す。 本 社 敷 地 内 に、
プの総力をあげて、着々と準備を
実現に向け、現在滋賀運送グルー
ま た、 昨 年 の 安
全推進研修会より
ートを使用しての
の一員として、車輌点検実施に力
4
琵琶湖一周の清掃活動
「ぐるっと・びわ湖・
クリーンアップ」に
1250人が参加
﹁廃棄物不法投棄に係る
情報提供に関する協定﹂を
滋賀県と締結
十月十八日、滋賀県トラック協
会は、昨年に引き続き﹁ぐるっと・
供を行うことを目的としたもの。
内容について滋賀県に対し情報提
場所や行為を発見した場合、その
て、廃棄物の不法投棄と思われる
ゴミを捨ててはいけないことを話
かった﹂
﹁ 子 供 に、 み ん な の 道 に
か っ た ﹂﹁ 良 い こ と が 出 来 て 嬉 し
をしながらゴミ拾いが出来て楽し
した﹂など有意義で楽しい時間を
滋賀県では循環型社会の形成に
向けて、ゴミを出さない、また出
ステッカーの貼付式を行った。
長が行い、﹁なくそう!不法投棄﹂
県知事と竹備富明トラック協会会
協定﹂の締結式を嘉田由紀子滋賀
不法投棄に係る情報提供に関する
て参画していくために﹁廃棄物の
開会に先立ち、生活環境の保全
に向けた社会貢献活動の一環とし
心強く思っている。また本日の活
事 は、﹁ 今 回 の 協 定 締 結 を 非 常 に
い る。
﹂ と 述 べ、 続 い て、 嘉 田 知
保全への一翼となるよう期待して
路なので、この活動を通じて環境
る。我々が職場として使う湖周道
ンアップ﹄は今回で二回目を数え
日の﹃ぐるっと・びわ湖・クリー
県に協力していきたい。また、本
あるので、
不法投棄の目撃情報等、
車両数は県内で一二〇〇〇両余り
い﹂と述べた。
ので皆さんのご協力をお願いした
続いてこの活動を行っていきたい
していただきたい。又今後も引き
先して皆さんの模範となるように
ので、プロのドライバーとして率
てなどが後を絶たない状況にある
た が、 ま だ ま だ 車 か ら の ポ イ 捨
ま た、 岡 田 副 会 長 は、﹁ 本 日 頑
張ってゴミ拾いをしていただい
過ごせたようであった。
たゴミの資源化を図ることによ
動を通じ、是非﹃ゴミ﹄というも
主催者を代表して竹備会長は
﹁ 現 在、 県 内 で は 不 法 投 棄 が 非 常
り、環境への負荷を低減していく
のについて考えてほしい。県とし
びわ湖・クリーンアップ﹂活動を
ための取り組みを行っており、更
ても不法投棄を防止し、ゴミを出
に多いと聞いている。会員事業所
に、廃棄物の不適正処理の未然防
さない県政を目指していく。
﹂と、
実施した。
止・早期発見を徹底するため、事
挨拶された。
当日は、天候にも恵まれ、会員
とその家族一二五〇人の参加者が
業者による情報提供への協力要請
パトロール隊の結成など、不法投
各 支 部・ 各 ブ ロ ッ ク に 分 か れ て、
や地域住民による不法投棄等地域
棄を許さない地域づくりを推進し
琵琶湖を一周する湖周道路のゴミ
しい時期に、家族でウォーキング
拾いを行い、参加者は、
﹁この清々
ている。
そこで、滋賀県トラック協会会
員の車両が業務中に県内におい
5
物流セミナー
の
ら
か
これ
、
に
マ
ー
テ
を
済
経
日本
演
講
が
氏
郎
卓
永
森
十 一 月 四 日、 荷 主 企 業 を 含 む
三六〇名が出席して、平成二十一
年度の物流セミナーが彦根ビュー
ホテルで開催された。
冒頭、主催者を代表して竹備富
明会長が﹁依然として厳しい経済
情勢の下、トラックの日の事業な
使って報告が行われた。
どによって、中長期的には景気回
復が期待できるものの、新政策の
効果が現れるのは早くても平成
ら半年間、景気はむしろ悪くなる
続いて、経済アナリストで獨協
大 学 教 授 の 森 永 卓 郎 氏 を 迎 え て、
﹁激動の日本経済 これからどう
なる﹂というテーマで講演会が行
恐れがあると指摘した。
二十二年四月以降となり、これか
われた。
いしたい﹂と挨拶した。
り組む業界への理解と協力をお願
行ったり、懸命にコスト削減に取
率、 さ ら に 貨 物 輸 送 量 な ど か ら、
費者物価指数や中途採用の求人倍
い状況が続くと述べた森永氏。消
差があり、現実にはまだまだ厳し
政府と現場の景況判断には大きな
き起こし、ついにリーマンショッ
機やサブプライムローン問題を引
ん膨らんで、これがメガバンク危
う考えの下に、投機資本がどんど
性が否定され、金が金を産むとい
資本主義によって、労働者の人間
また、イギリスのサッチャー政
わが国の景気についてようやく
権に代表される新自由主義、金融
回 復 の 兆 し が 見 え 始 め た も の の、
来賓代表の近畿運輸局滋賀運輸
支局長の長谷川吉治氏の挨拶に続
景気回復にはまだ時間がかかると
クに至ったと述べた。
どを通してさまざまな社会貢献を
いて、トラックの日事業として去
見解を述べた。
道路の無料化、農家の所得補償な
平和があったように、この暴風雨
そして、これからの社会につい
民 主 党 の 政 策 に つ い て も ふ れ、
て、戦国時代の後に江戸の繁栄と
子ども手当や暫定税率廃止、高速
る六月に実施した﹁エコ・セーフ
ティドライブコンテスト﹂と、十
月に行われた﹁ぐるっと・びわ湖・
クリーンアップ﹂について映像を
をなんとか切り抜けることができ
れ ば、﹁ 人 材 の 有 効 配 分 ﹂ や﹁ 環
境 に や さ し い 社 会 ﹂﹁ 進 ん だ 地 方
分権﹂といった、まさに民主党が
めざす社会が実現できるのではな
いかと述べた森永氏。今この苦し
い時に努力し、新しいことを考え
ていくことで、朝日が差してくる
のではないかということばで講演
を締めくくった。
6
ガス・水道・電気・電話等ライフ
観測し、家屋の倒壊、火災の発生、
地震が発生。湖東地域で震度七を
鹿西縁断層帯を震源とする大規模
﹁平成二十一年一〇月二十五日
︵ 日 ︶ 午 前 七 時 〇 分、 湖 東 地 域 鈴
まで輸送します。
あ る 救 援 物 資 集 積 地 の﹁ 彦 根 港 ﹂
や湖上輸送により現地対策本部で
にある各備蓄倉庫から、陸上輸送
北及び湖西の各支部が県下七カ所
災害救援物資の輸送訓練は、大
津、湖南、甲賀、湖東、彦根、湖
受 理 す る た め、 本 部 員 が ラ イ フ
から対策本部員が直接救援物資を
今回の訓練では、港の桟橋を現
地対策本部に設定し、漁船等船舶
迅速な輸送訓練を行いました。
県総合防災訓練に参加
平成二十一年度
ライン施設、鉄道、道路、堤防の
●人命救助活動で表彰
去る平成二十一年六月
二 十 四 日、 大 津 市 内 で 発 生
した交通事故に起因する車
両 火 災 が 発 生、 当 時 業 務 中
に 現 場 に 居 合 わ せ た、 当 協
会会員で宮部運輸㈲の乗務
員 で あ る 本 田 篤 史 さ ん が、
勇敢にも事故車両の中で脱
本年の訓練は
﹁被害情報の収集・
事送り届けました。
伝 達、 避 難 誘 導・ 避 難 所 の 設 置、
今回、湖北にある備蓄倉庫から
湖岸道路を輸送中、彦根港手前の
総合防災訓練が実施されました。
生した﹂との想定により、滋賀県
矢倉川橋梁が損壊し通行不能と
難所まで陸上により救援物資を無
この集積地から、多賀町、愛荘
町及び彦根市の三カ所にある各避
輸送では、県の輸送先導車をはじ
し、各備蓄倉庫からの救援物資の
会 長 以 下 各 支 部 か ら 車 両 八 台、
参加人員五十六人が早朝から参加
事員の安全を最優先に訓練に取組
うなど迅速な救援活動の中にも従
誠におめでとうございます。
敢 な 行 動 に 敬 意 を 表 し ま す。
出できなくなっていた乗員
初期消火・火災防ぎょ、広域応援
なっているとの想定により、自衛
め、 琵 琶 湖 汽 船、 オ ー ミ マ リ ン、
局長から表彰されました。勇
十一月二〇日に大津市消防
この尊い人命を救助した
行 動 に 対 し、 平 成 二 十 一 年
を救出されました。
拠点等開設運営、人的・物的応援
隊による重門橋を経由する方式で
県漁業協同組合連合会及び県有船
ジャケットを着装しての訓練を行
輸送、応急復旧、交通規制など関
輸送トラックが渡川し無事現地対
﹁あらわし﹂による湖上輸送との
破損等があり、多数の死傷者が発
係機関と地域住民の参加のもとに
策本部まで輸送を行いました。
緊密な連携を図りながら、無事避
みました。
連 携 の あ る 訓 練 を 実 施 す る。﹂ と
難場所に救援物資が搬送されまし
応 急 救 護 所 の 設 置、 救 出・ 救 助、
の訓練内容のもと、滋賀県トラッ
救援物資を積載したままのト
ラ ッ ク を 自 衛 隊 の 重 門 橋︵ 応 急
ク 協 会 で は、﹁ 災 害 救 援 物 資 の 輸
集積場所の彦根港では、グレー
の防災服やライフジャケットを着
た。
や、各避難所へと積み込み作業中
装し、県職員の皆さんと力を合わ
的フェリーボート︶によりびわ湖
訓練当日、守山市にあるトラッ
ク協会に対策本部を、彦根市にあ
の彦根港訓練現場に嘉田知事が視
せ、真剣に訓練が行われました。
送訓練﹂を担当しました。
る彦根港に現地対策本部を設置し
察 さ れ る な ど 緊 張 の 中 に も 的 確・
上を移動する矢倉川河口訓練現場
ました。
7
ま わ っ て 車 を 見 て ま わ り、 ド ラ イ
あるので、一時も気を抜いてはいら
ニーズの変化が非常に早い為大変で
い く こ と は 並 大 抵 の こ と で は な い。
まれたもの。さらに、一社で荷主を
は父である嶋崎義雄社長から教え込
り、活路が開けたりする。現場主義
り危機感を持ってくれたこともあっ
有台数を減らすことに、社員がかな
同社では、一時は一二〇台あった
かく中からいいアイデアが生まれた
トラックを七十五台に減らした。﹁所
るようにしている。いっしょに汗を
て、売上を伸ばしながら減らすこと
る時、背伸びする必要ないと悟って
すごくプレッシャーがあったが、あ
こ と し か 考 え て い な か っ た 時 に は、
うことで、社長が築いたものを守る
仕事が好きだったから。二代目とい
﹁ 社 長 に は 厳 し く 鍛 え ら れ た が、
ここまでやってこられたのは、この
勤者が掃除のかたわら毎朝、車庫を
﹁できることを普通に、精一杯する
といったことや、会社の雰囲気の変
ことがモットー﹂というだけあって、
バーに声をかけるようになると自然
化をドライバーは感じている。
ニーズに合った運行をできるよう工
に事故が減ったという。
現場主義を貫き、社員と
汗をかきながら切磋琢磨する
運 送 業 一 筋 に、 多 種 多 様 の 業 種、
多 く の 荷 主 と 仕 事 を し て き た 同 社。
夫する。マニュアル通りできる仕事
嶋崎雅康専務は
﹁この厳しい時代に、
そのため、普段からドライバーや
作業者とのコミュニケーションを図
れない﹂と語る。
独占するより、競合するほうが互い
ができた﹂と評価する。また事故が
からは、自分のやり方で仕事ができ
切れ目なく次の仕事を発生させて
そんな嶋崎専務が一番大切にして
いるのは、直接顧客と接しているド
に切磋琢磨し合って勉強になると言
多い時期もあったが、管理職及び内
嶋崎雅康専務
ではないと指摘する。
ライバーが肌で感じた情報だとい
う。
るようになった﹂と振り返る。
そんな嶋崎専務がほっと心和むの
は、栗東倉庫のオフィスで飼ってい
る猫に心癒される時だと語る。敷地
の片隅で怪我をして動けなくなって
い た の を、 動 物 病 院 に 連 れ て 行 き、
そ の 後 オ フ ィ ス で 飼 い 始 め た。 社
員 や ド ラ イ バ ー に も 可 愛 が ら れ て、
すっかりムードメーカーになってい
るようだ。
8
う。﹁荷物が増えている、
減っている﹂
一柳運送株式会社
学生時代は陸上、スキーとスポー
ツに打ち込み、厳しいトレーニング
ばしているというのもうなずける。
を開催するなど、社員教育にも熱心
評価する。全社員が参加する勉強会
が減る、燃費が良くなる、車が傷ま
同社では現在、荷崩れ防止ラップ
などの包装資材を扱う部門の拡張に
思いっきりクラブを振ることでスト
ら始めたゴルフで、フェアウェイで
る車両は十一台、これ以上車両は増
やさず、必要に応じて傭車を活用す
ることで、固定費を削減して利益を
出す堅実な経営をめざす。
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てはいけない。足繁く通えば会社の
で 我 慢 強 さ を 培 っ た と い う 辻 社 長。
に取り組んでいる。
取 り 組 ん で い る。﹁ 梱 包 資 材 は 消 耗
レス解消をはかっている。
にあたる辻社長。趣味は四十四歳か
ないなど、そのメリットは大きいと
動きや業績などが自然に伝わってく
大学卒業後、五年間サラリーマンを
﹁ こ う い う 厳 し い 時 期 に こ そ、 お
客様の声を聴くことをおろそかにし
るもの。どんなに悪くても、ビジネ
くされる中、同社が順調に業績を伸
で、運輸業界が苦しい経営を余儀な
また、デジタコを導入したことで、
労務管理が容易になったほか、事故
や液晶テレビの部品の輸送が好調
いう辻社長。現在はハイブリッド車
測して、早期に営業活動を行ったと
車部門が回復することをいち早く予
り、リーマンショックの後、一旦落
平成十七年に、国道一号線沿いの
敷地に社屋を移転した同社。所有す
は大きい﹂と辻社長は分析する。
要なもの。ここで売上を伸ばす余地
品で、製造業や物流業はどこでも必
業をスタートした。
スの芽は必ずどこかにある﹂と語る
ち込んだ自動車業界でハイブリッド
持ち前のバイタリティーでトップ
経験して故郷に戻り、賃貸業と運送
として、この厳しい時代の会社経営
辻清吾社長は、毎日、新規も含めて
自ら営業にまわっている。
ビジネスの流れは格段に早くなっ
ていて、短いサイクルでどんどん状
況が変化する。丹念に顧客や同業者
をまわり、
情報を集めていくことで、
新しいビジネスにいち早く着手する
種々の業界の動きにも詳しくな
ことができると辻社長は指摘する。
辻 清吾 社長
営業で情報収集、
ビジネスの流れを読む
辻運輸有限会社
クイズに答えて図書カードを GET!
表紙の写真は高島市マキノ町にある道の駅「追坂峠」から、琵琶湖に面し
た冬の海津の風景が撮影されています。この追坂峠のある国道 161 号線
は、歴史的には京都と北国を結ぶ最短距離の道として、重要な役割を果た
していました。江戸時代、北国から京をめざした儒学者がこの追坂峠に来
てはじめて琵琶湖をまのあたりにし、近江に入ったことを実感したことを
日記に記しています。この儒学者は誰でしょう?
●ヒント…1 ページをよく読んでください。答えが隠されています。
●クイズの答えをお寄せください。
正解者の中から抽選で 20 名様に図書カード(1,000 円分)
をプレゼントします。
応 募 方 法 /郵便番号・住所・氏名・クイズの答えをご記入の上、
下記①、②いずれかの方法でご応募
(複数応募は無効となります。)
ください。応募はお一人様1回限りとさせていただきます。
①官製ハガキでご応募
〒524-0104 滋賀県守山市木浜町2298-4
滋賀県トラック協会
「おうみ路クイズ」係
②ホームページからご応募
http://www.shiga-ta.or.jp
見本
※ホームページ内のクイズ専用応募ページよりご応募ください。
締
切
り /平成22年1月29日
(金)消印有効
当選者の発表 /賞品発送をもって発表にかえさせていただきます。
明けまして
おめでとうございます。
一昨年のリーマンショックに
始まり、著しい燃料高騰や世
界的な大不況に見舞われまし
た。日本でも自民党から民主
党に政権も入れ替わり目まぐ
るしい一年を経験しました。
昨年の干支﹁丑﹂が持つイ
メ ー ジ は﹁ 粘 り 強 さ と 誠 実 ﹂
で、 今 年 の﹁ 寅 ﹂ ﹁
=決断力
と才知﹂だそうです。
我々も昨年まで粘り強さと
誠実な対応で乗り切って参り
ました。今年は今までの経験
を生かして、的確な決断力で
この大不況とデフレの嵐を乗
り切っていきましょう。
そのためには、協会・会社・
社員・家族が一致団結して汗・
知恵を出し合い、助け合うこ
とが大切です。
干支の由来・縁起話として
﹁寅﹂は毛皮の美しい模様か
ら前身は﹁夜空に輝く星﹂と
10
考えられたそうです。
読者投稿募集
我々の前途も明るく輝く星に
な る よ う、 毎 日 を﹁ 安 全 第
一﹂に努め、社会に貢献し家
族共々幸せに過ごせるように
頑張っていきましょう。
︵ ︶
Y
●おうみ路への皆様の投稿を募集しています。当協会までお気軽にお寄せください。
● http://www.shiga-ta.or.jp ●
おうみ路 二〇一〇年冬号
30
六〇
発行日/平成二十二年一月一日
発行/︵社︶滋賀県トラック協会 〒五二四 〇
̶ 一〇四 滋賀県守山市木浜町二二九八番地の四 電話 ︵〇七七 ︶五八五 八̶〇八〇
V
O
・L
この印刷物は、環境に配慮した再生紙、
大豆油インキを使用し、有害な廃液を排
出しない水なし印刷を採用しています。