学校便り「かがやき」 - 草津市立山田小学校

校長だより第 8 号
平成 28 年 9 月 13 日
9月発行
草津市立山田小学校
学校だより かがやき
「心も からだも たくましい子」 「人にはやさしく 自分に負けない子」
合言葉
か・・・考える
け・・・継続する
き・・・気づく
こ・・・行動する
く・・・くじけない
9月21日は、室戸台風殉難慰霊式です
【山田小学校長 新庄 正幸】
山田小学校を襲った大参事から、82年。今年も下記の
ような趣旨のもと、室戸台風殉難慰霊式を実施します。
昭和9年9月21日、室戸台風の直撃で本校の木造校舎
が倒壊し、児童17名、教師1名の尊い命が奪われたのを
はじめ、児童129名、教師4名が重傷を負う犠牲者がで
ました。
本校では、毎年この日21日に慰霊式を行い、犠牲者の
霊を慰めるとともに、防災に対する認識を新たにする意義深
い行事としています。また、この行事は「自他の生命の大切さ」「困難に直面したときの冷静な判断や行動」
「あたたかい励ましや支援」などについて、考えたり、感じとったりすることで、本校のめざす「人にはやさ
しく、自分に負けない子になろう」に繋がっていることを理解するよい機会と考えています。
今年は、地域の方々や学級の代表者と共に献花したあと、堀井正清さん(当時3年生)からお話を聞く予定
をしています。保護者・地域の皆様も是非ご参加ください。またこの機会に、「生命の大切さ」や「防災」に
ついても話し合ってみてください。
当日は、できましたら花を一輪もたせてくださるようお願いします。
かきくけコーナー
タブレットパソコンや電子黒板を使った授業を行っています。 タブレットパソコンを操作
さ
し、前の電子黒板に写しだされた質問や答えと見比べながら、「楽しい、分かりやすい」と言っ
て使いこなしていました。
1年生は、よくすれ違いざまに、「かきくけ校長先生!!」と手を振ってくれたり、挨拶をし
てくれたりします。先日の下校指導の時に、「校長先生いつもあいさつをしてくれてありがと
うございます。」なんて声をかけてくれました。こちらこそ「ありがとう!!」です。
4年生一人の発案が、仲間を広げ全校に呼びかけた熊本地震募金活動。9月1日に、草津市社
会福祉協議会の会長に募金とメッセージを手渡しました。(左上写真)その時の様子を、びわ湖
放送やZTV、読売新聞社が取材されました。ZTVで放映された様子は、本校ホームページに
アップしています。また、9月16日発行の読売新聞県民情報版「きらきらすぽっと」コーナー
に、その内容が掲載される予定です。
「咸 一 其 徳
初任であった33年前からの疑問が解けました。と言いますのも、表面
にお知らせしました室戸台風殉難慰霊の碑文に関わることです。左写真に
あります碑の漢文の読み方や意味がずっと分からなかったのですが、この
度、慰霊式当日にお話を伺います堀井正清さんとの打ち合わせで、たまた
ま教えていただくことができました。
実は、堀井さんのお父様がその文言をお考えになられたとのこと。
「咸
一其徳」
(皆がその徳を一つにしてこの困難を乗り越えよう)と、直訳して
みました。皆で困難を克服しようとされた様を後世に伝えようとされたの
でしょう。また、体育館入口には、
「命の木(欅)
」が置かれています。上
級生は風雨の吹き荒れる中を、この欅に綱をくくりつけて下級生に持たせ、
身の安全を守ったと言われています。
「命の木」に感謝し、当時の出来事と
防災や「命・人権」の大切さを学ぶ機会とさせていただきます。
超 一 流 の 技
代の製鉄遺跡
リオデジャネイロオリンピックが8月21日で閉幕しました。時差で随分寝不足の日が続きましたが、
世界の超一流の技を見るのが楽しみでした。内村航平選手・錦織圭選手・三宅宏実選手、そして、4×1
00M×リレー・卓球・バドミントン・体操・レスリング等の団体競技でのメダル獲得に興奮しました。
いずれも最後の最後まで諦めずに全力を出し切ろうとしたからこその「大逆転劇」に感激の連続でした。
「くじけない」姿です。
一方、期待されながらも力が十分発揮されなかった選手もいました。昨年の世界選手権優勝で臨んだ太
田雄貴選手や前回大会のメダリストでも、メダルには届きませんでした。選手たちは、国や国民のためと
思い詰めることはないでしょう。
「あんたらの人生とは違う。自分のやるべきことをやる。しくじったら、
ごめんなさいだ。」でどうでしょう。ローリング・ストーンズのキース・リチャーズさんの「生きざま」
に重ねてみました。
さらに、開催中のリオデジャネイロパラリンピックも、世界のトップアスリ-トだけが出場できる国際
競技大会です。ハンディを乗り越えた超一流の技がまだまだ見られるのが楽しみです。
また、サッカーワールドカップロシアアジア予選が開催中です。ハリルジャパンが、最終予選を突破で
きるかどうか大いに興味があるところですが、これまた世界の超一流プレーヤーが集っての祭典で、スー
パープレーを見てみたいものです。
U17チームの代表監督だった現びわこ成蹊スポーツ大学サッカー部顧問の松田保先生によると、
「サ
ッカーはまず感性、それから体力」だそうです。サッカー選手は走れ。走ることは、体力だけでなく「人
や運」までも引き寄せる。そして、人にも運にも恵まれるのは「努力の味」を知っている選手だけだと言
います。「精一杯汗を流している人間は、周りが助けたくなる。それだけでチャンスが増え、運がつなが
りやすくなる。監督28年の結論です。」と言われていたことを思い出しました。
子ども達にも伝えていきたい金言だと思っています。