センターだより12月号(No.189)

札幌市
NO.189
平成 26 年 12 月 1 日発行
発行元:(公財)札幌市公園緑化協会
豊平公園緑のセンター
コムギ:イネ科 コムギ属 Triticum aestivum
オオムギ:イネ科 オオムギ属
Hordeumb vulgare var.hexastichon
一般にムギと呼んでいる作物は、イネ科イチゴツナギ亜科コムギ連の「コムギ属(Triticum)」、「ラ
イムギ属(Secale cereale)」、「オオムギ属(Hordenm)」と、カラスムギ連の「カラスムギ属(通名:
エンバク)Avena」の 4 つと、1876 年に人為的に作出された「ライコムギ(新作物で、コムギ Triticam
とライムギ Secale の交配種」の 5 つを指します。これら 5 つをまとめてムギと呼んでいるのは日本だ
けで、他の国ではそれぞれコムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、ライコムギと区別して呼ばれ、
「ムギ」に対応する語はないようです。原産地は西アジア中近東です。
人類のムギ類の活用は 2 万 1 千年前頃(後期旧石器時代後半)に野生種の採集から始まりました。イ
スラエル・ガリラヤ湖畔オハローⅡ遺跡に、ムギを含むイネ科植物の種子をすりつぶした粉状の物が出
土しています。当時は氷河期で、この頃の食料が極めて少ない状況がうかがわれ、ムギ類とともにピス
タチオ、アーモンドなどのナッツ類、現代から見ると雑草の種子のようなものを食していたようです。
栽培は西アジアで 1 万年前(旧石器時代から新石器時代に変わるころ)ころから始まりました。この
時代の遺跡からオオムギ、エンバクが出土し、野生種を栽培していたと考えられています。新石器時代
中期(8600~7000 年前ころ)になると野生種から選抜された栽培種が現れ、栽培型のコムギ種が確立し、
農耕化が進みメソポタミア文明の先駆けになりました。
コムギ栽培の西への拡がりは紀元前 6000 年、ギリシア、イタリア南部、紀元前 5000 年にはスペイン
南部、チェコ、ドイツ、フランスに、紀元前 3000 年にイギリスに達しましたが、西域で栽培が発展し
たのは紀元前 500 年ころです。東への拡がりは紀元前 5000 年にインド大陸に、紀元前 2400 年には中国
西域に、紀元前 1200 年に中国東部沿岸部に達しました。日本へは紀元前 300 年頃と思われる種子が青
さつもん
森八幡遺跡と愛媛鶴ヶ峰遺跡から出土しています。北海道はオオムギ、コムギとも擦文時代(西暦 750
~1200 年)のサキュシュコトニ遺跡(北大構内)から出土していますが、両方とも本州の種とは異なっ
ており、北海道への伝播経路は不明です。
オオムギ栽培の拡がりはスペインには紀元前 5000 年、紀元前 4000 年にドイツ北部、スカンジナビア
半島に、中国へは紀元前 1000 年頃に拡がりました。日本へは縄文時代後期(紀元前 1500~1000 年)以
前の埼玉県上野遺跡から出土しています。北海道での栽培の記録は 1850 年頃からで、泊村、別海町、
共和町、常呂町、紋別市などで記録が見られます。
オオムギはコムギに比べかなり早く日本に到達・定着し栽培されま
したが、コムギは日本の夏、高湿度の気候の影響か安定的に収穫でき
ないためか定着しませんでした。今でもムギというとオオムギのこと
を指し、麦飯の押しムギや麦茶はオオムギです。
現在、千歳、美瑛で 6 月・7 月に他のムギより黄金色が鮮やかな、
美しいムギ畑を見かけますが、タクネコムギと言う品種で千歳では醤
油の原料として用いられ、美瑛では景観作物として栽培し、地ビール
の商品名「赤麦地ビール」の原料として利用されています。(M.M)
<参考文献> 「麦の自然史」北海道大学出版会、web・美瑛町「赤麦を守る会」、
「品種改良の世界史」悠書館、「近世蝦夷地農作物誌」北海道大学出版会
コムギ
六条オオムギ
' 1 4 . 1 2 月号
12 月 の 園芸作業
緑 の相 談受 付 10:00~12:00、13:00~16:00
☆豊 平 公 園
811-9370
月曜以外毎日
このコーナーの園芸作業は札幌地方での目安です。
(月 祝 日 の場 合 は受 付 し、翌 平 日 休 み)
ここに掲載した以外の作業もたくさんありますので、
※ 12/29~1/3 は年 末 年 始 のため休 館 します。
ご不明な点は緑の相談までお気軽にお問い合わせください。 ※ 平 岡 樹 芸 センター・百 合 が原 公 園 は
冬 期 間 相 談 受 付 しておりません。
◆ミニシクラメンの管理
冬の室内を暖かく演出するには欠かせないシクラメンはサクラソウ科シクラメン属の植物で、地中
海沿岸・中部ヨーロッパの原産です。シクラメンの仲間はハート型の葉の間からたくさんの花茎を立
てて花をつけます。その様子は篝火を思わせるため「かがり火花」の和名を持ちます。
ミニシクラメンは、通常のシクラメンとの違いとして花が小輪なのが特徴です。また、ポリポット
やプラ鉢に植えられて流通していることが多いようです。ガーデンシクラメンの名で販売されている
ものがあり、寒さに強い原種系シクラメンから品種改良され、秋~冬の寄せ植えによく利用されるよ
うになりました。
1.置き場所:開花期なので、室内の南向きの窓辺で、良く日の当たる所に置きます。
葉組みを月に 2~3 回行って、新しい葉や蕾が日光不足にならないようにします。
2.温度管理:日中 20℃、夜間 12~15℃が適温です。
3.水 や り:鉢土の表面が乾いたら室温と同じ温度の水を与えます。葉や球根に水がかからないよう
に、葉を持ち上げて株元に水を与えましょう。鉢皿には水をためないようにします。
4.肥
料:液肥(1,000 倍液)を 7~10 日に 1 回、置肥を月 1 回与えます。
5.植え替え:市販のシクラメン用土、又は、培養土に腐葉土 20~30%を混ぜ、これに緩効性肥料を混
ぜて、一回り大きい鉢に植え替えすると長持ちします。
6.日常管理:黄色になった葉や咲き終わった花がらは、病害虫の原因になりますので、早めに株元か
らねじって取り除きます。
7.病 害 虫:主な害虫は、シクラメンホコリダニ、アブラムシ、スリップス、キンケクチブトゾウム
シ、主な病気は、灰色カビ病、軟腐病、炭そ病などがあります。日常管理をまめに行う
ことと定期的に殺虫剤と殺菌剤の混ったスプレー剤などを散布して予防しましょう。
◆干し芋作り
サツマイモの苗が販売され、家庭菜園でも栽培を楽しまれている方もいるかと思います。収穫した
イモを使って干し芋作りに挑戦してみてはいかがですか?
準備する道具:蒸し器、包丁、まな板、ザル、厚手ビニル手袋・軍手、タワシ、菜箸
1 蒸かし作業
タワシで良く洗ったサツマイモを水を張った蒸し器に並べ、蓋をして
沸騰してから中火で約 90~120 分蒸します。
(菜箸が抵抗なくすっと刺さるのを目安にしましょう)
2 皮むき作業
イモが蒸かし上がったら、皮を剥がすようにむきます。軍手の上から
蒸し器で菜箸が通る
ビニール手袋をして熱いうちに剥がします。
くらい柔らかく蒸す。
(冷めてしまうと剝きづらいので熱々のうちに!)
3 スライス作業
イモが冷めたら厚さ 5~10 ㎜位の好みの厚さに、繊維に沿って縦方向
に切ります。
4 天日干し作業
スライスしたイモをザルに並べ、良く乾くよう 5 日程度干します。
重ならないよう
(屋外では野鳥に食べられないよう気を付けましょう)
ザルに並べ、干す。
' 1 4 . 1 2 月号
◆ベリー類一覧
「ベリー」はイチゴ(ストロベリー)
、ブルーベリー、ラズベリー、グーズベリー、ブラックベリー、
クランベリーなど、殻を持たない多肉質で多汁の小果実の総称です。下記以外にもベリー類とされる
果実があり、多くはツツジ科のもの、キイチゴ交配種や、ブルーベリー交配種などもあります。
種 類
科 属
和 名
摘
チエッカーベリー
ツツジ科シラタマノキ属
ヒメコウジ、
オオミコウジ
不味、ジャム
ビックベリー
ラズベリー
デュベリ-
ツツジ科シラタマノキ属
バラ科キイチゴ属
バラ科キイチゴ属
バラ科キイチゴ属
バラ科オランダイチゴ属
ブラックベリー
ストロベリー
ワイルド
バラ科イチゴ属
ストロベリー
ブルーベリー
クランベリー
シーベリー
ツツジ科スノキ属
ツツジ科スノキ属
グミ科ヒッポファエ属
マルベリー
クワ科クワ属
ジューンベリー
バラ科ザイフリボク属
ビルベリー
ツツジ科スノキ属
ハックルベリー
シルバーベリー
ワインベリー
要
同上の大粒品種のこと
キイチゴ
キイチゴ
クロミキイチゴ
イチゴ
エゾヘビイチゴ
不味、ジャム
ブルーベリー(改良種)
オオミツルコケモモ
スナジグミ
トウグワ
美味、ジャム
アメリカザイフリボク
美味、ジャム、ジュース
生食、ジャム、果実酒
生食、ジャム、果実酒
生食、ジャム、ジュース
美味、ハーブティー
美味、ジャム、シャーベット
加工、ジュース、ゼリー
加工、ジャム、シャーベット、
果実酒
美味、ジャム
コケモモ
美味、ジャム
(ブルーベリー野生)
ツツジ科ゲーリュサッキア属 ハックルベリー
加工、ジャム
アキグミ、ナツグミ、
美味、ジャム、果実酒
グミ科グミ属
トウグミ
エビガライチゴ
生食、タルト、ケーキ飾り
バラ科キイチゴ属
ゴールデン
バラ科キイチゴ属
マイベリー
モミジイチゴ
セイヨウネズ
ジュニパーベリー
ヒノキ科ビャクシン属
チェストベリー
シソ科ハマゴウ属
セイヨウニンジンボク
チョークベリー
バラ科ナナカマド属
アロニア、
セイヨウカマツカ
エルダベリー
ローアンベリー
ウルフーベリー
クロウベリー
スイカズラ科ニワトコ属
バラ科ナナカマド属
ナス科クコ属
ガンコウラン科 同属
アメリカニワトコ
セイヨウナナカマド
クコ
ガンコウラン
生食、ジャム、果実酒
加工、スパイス、
ジン(香りづけ)
薬用、ハーブ、香辛料
加工、ジャム、ジュース、
果実酒
加工、ジュース、ゼリー、ワイン
加工、ジャム、ゼリー、果実酒
加工、ジャム、果実酒、干し果
加工、ジュース、染料
この他にも、札幌で越冬する植物で「ベリー」とは名前につきませんが、ベリー類とされる代表的
なものを挙げておきます。生食できるものもありますが、いずれも加工し、ジャムやジュース、ワイン
や果実酒にして利用します。
アカモノ(イワハゼ)
:ツツジ科シラタマノキ属
カジイチゴ:バラ科キイチゴ属
ガマズミ:スイカズラ科ガマズミ属
ユスラウメ:バラ科サクラ属
ハスカップ(クロミノウグイスカグラ)
:スイカズラ科スイカズラ属
レッドカラント(フサスグリ)
、ブラックカラント(カシス)
:ユキノシタ科スグリ属
ニワウメ(チャイナチェリー)
:バラ科サクラ属
ローズヒップ(野バラの実:ロサ・カニナ)
:バラ科バラ属
' 1 4 . 1 2 月号
12 月~1 月の催しのお知らせ
豊平公園 緑のセンター 豊平区豊平 5 条 13 丁目 TEL 011-811-6568 http://www.sapporo-park.or.jp/toyohira/
内容
日
時間
申込受付開始日
費用・備考
展示会
クリスマス展
12 月 2 日(火)~12 月 14 日
(日) 豊平公園花とハーブの会、リラの会
入場無料
百合が原緑のセンター 北区百合が原公園 210 TEL 011-772-3511 http://www.sapporo-park.or.jp/yuri/
内容
日
費用・備考
展示会
クリスマスディスプレイ
みかんなどの柑橘展
11 月 18 日(火)~12 月 7 日(日)
温室入館料 130 円
コテージガーデン
H27 年 1 月 6 日(火)~1 月 25 日(日)
〃
市民ラン展(27 年 1/27(火)~2/1(日)開催)一般参加展示鉢募集
※ 27 年 1/4(日)~1/25(日)の期間、電話にてお申し込み受付。参加費無料。
※ 詳細は百合が原公園までお問い合わせください。
その他の公園
イベント 内容
日時
ホワイトイルミネーション
11 月 21 日(金)~12 月 25 日(木)
ミュンヘンクリスマス市
11 月 28 日(金)~12 月 24 日(水)
子りす工房~おとなの日
「干支のひつじ作り」
子りす工房~こどもの日
「お正月の飾りをつくろう」
森のリース作り
(円山・旭山合同企画)
モエレのホワイトクリスマス
備考
直接会場
大通公園
へ
問い合わせ・申込み先
さっぽろホワイトイルミ
ネーション実行委員会
ミュンヘン・クリスマス市
in Sapporo 実行委員会
12 月 11 日(木) 10:00~、13:30~
要申込:800 円
12 月 21 日(日) 10:00~、13:30~
要申込:500 円
西岡公園
12/14(日)10:00~
(受付は 12/11~円山公園へ)
12 月 20 日(土)~21 日(日) 13:00~
27 年 1 月 9 日(金)~12 日(月祝)10:00~
毎日遊びが変わります。
211-2032
582-0050
要申込:500 円
旭山記念公園 200-0311
会場:旭山記念公園
円山公園
621-0453
直接会場へ:入場料有
駐車料金有・別途入園料有
滝野スノーワールドオープン!
12 月 23 日(火祝)~
イベント等の詳細は滝野すずらん丘陵公園の HP をご覧ください。 http://www.takinopark.com/
川下公園スノーフェスティバル
211-3341
遊びにより要申込
及び有料あり
モエレ沼公園 790-1231
滝野すずらん
丘陵公園
592-2222
川下公園
879-5311
12/29~1/3 は年末年始のため休館します。1/4(日)より通常通り開館します。
滝野すずらん丘陵公園
モエレ沼公園
川下公園
12 月 23 日(火祝)
冬シーズン OPEN !!
27 年 1 月 4 日(日)~
歩くスキー、そり
スノーシュー
27 年 1 月 10 日(土)~
チューブそりすべり
歩くスキー 他
歩くスキー
前田森林公園
農試公園
27 年 1 月 8 日(木)~
歩くスキー
27 年 1 月 10 日(土)~
わいわいタイヤチューブ
27 年 1 月 5 日(月)~
歩くスキー
27 年 1 月 10 日(土)~
スノーラフティング
27 年 1 月 12 日(月祝)~
雪上パークゴルフ
雪の状況により開始日が変更になることがあります。
詳細は各公園管理事務所へお問い合わせください。