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OCA第2回調整委員会が
開催されました。
クを例としたアドバイスなどが伝えられ、準備状況について
「非常
に順調に進んでいる」
と評価し、
「 大会はスポーツ界だけでなく、
全ての人のものだとアピールしたい」
とコメントしました。
その後、帯広に移動し米沢則寿帯広市長を表敬訪問した後、
スピードスケート競技の会場となる帯広の森スピードスケート場を
視察しました。
調整内容を記者会見で報告
2月2日
(火)
に札幌市内ホテルにて、
アジアオリンピック評議
会
(OCA)
の第2回調整委員会が開催されました。会議には組織
委員会会長である秋元札幌市長や竹田名誉会長も出席し、大
会組織委員会から選手の輸送方法や宿泊場所、開会式閉会式
などの大会運営や前回の委員会で提示された課題への対応に
ついて説明し、大会スローガン、PRアンバサダー
(広報大使)
、
イ
メージソングなどの決定について報告しました。
韓国・平昌の冬季オリンピックが2018年、
インドネシア・ジャカ
ルタのアジア大会が2018年、東京オリンピック・パラリンピックが
2020年、
そして2022年の北京の冬季オリンピックというアジア
におけるオリンピックムーブメントに対して、魏紀中(ウェイ・ジー
ジョン)
OCA終身名誉副会長は、2017年の冬季アジア札幌大
会はこれらの流れにいい影響を与える機会であり、アジアのス
ポーツ振興に弾みをつけると述べました。OCAからは、
オリンピッ
調整委員会のあとに記者会見が開催され、生島専務理事よ
り、委員会で話し合われた大会準備状況について説明しました。
アジアの選手たちの宗教や食事制限などに配慮が必要であるこ
と、
また大会を広く配信するために、
オンラインストリーミングにつ
いても検討している点や開会式での演出、著名人と一般の方も
参加できる聖火リレーの案にも触れました。
記者からは、大会運営コストに関する質問が出ましたが、
コスト
を考慮しつつ、質を低下させずに調整していくこと、OCAから全面
的な協力を受け大会運営していく旨が伝えられました。
P R 活 動 報 告
■2016年1月
●各競技会場で大会開催400日前を記念し
大会PRグッズを配布
■2016年2月
●OCA第2回調整委員会
●さっぽろ雪まつり
●在京外国特派員対象のプレスツアー
●おびひろ氷まつり
●道新フォーラム「開幕まで1年 ‒
2017冬季アジア札幌大会」
おびひろ氷まつり
プレスツアー
グッズ配布
編集・発行
NEWS LETTER
NEWS LETTER
2016年3月発行
2016年は「北海道の冬を楽しむウィンタース
大会PRアンバサダー(広報大使) ト上で募集され、
ポーツ」
がテーマになっています。
さまざまなクリエイターの方々と
共に、北海道と冬季アジア大会を応援してくれます。
として3名が決定!
今後PRアンバサダーは、
いろんな場所や機会で冬季アジア大
会の魅力や冬のスポーツの魅力などを発信し、大会を盛り上げま
す。
大会のイメージソングが決定!
2017冬季アジア札幌大会の開催に向けて、大会の魅力や
北海道を広くPRし、応援していただく
「PRアンバサダー
(広報大
使)
」
として、元スピードスケート選手で現在はスポーツキャスターと
して活躍中の清水宏保さん、元フィギュアスケート選手で現在は
スポーツキャスターなどで活躍中の浅田舞さん、北海道を応援す
るキャラクターである雪ミクの3名が決定しました。
清水さんは、帯広市出身。1998年長野オリンピックでは、
ス
ピードスケート男子500mで金メダルを獲得しました。
その他にもさ
まざまな国際大会に出場した豊富な経験を生かし、
ウィンタース
ポーツの魅力を発信していただきます。
浅田舞さんは、2003・2004年世界ジュニア選手権に出場し2
年連続4位入賞などの実績を持っています。
フィギュアスケート女
子の浅田真央選手の実姉としても知られています。浅田さんから
は、
「冬季アジア大会のPRアンバサダーとして開催都市である北
海道の魅力と冬季スポーツの素晴らしさを皆さんに伝えられるよう
精一杯頑張ります!」
とコメントをいただきました。大会ホームペー
ジでは清水さん、浅田さんからのメッセージ動画を掲載しています。
北海道を応援するキャラクターであ
る
「雪ミク」
もエゾモンの友達としてPR
アンバサダーになりました。雪ミクに着
せる衣装デザインは、毎年、
インターネッ
私たちはtoto助成を
受けています。
2017冬季アジア札幌大会のイメー
ジソングに DREAMS COME TRUE
の
『WINTER SONG ∼ DANCING
SNOWFLAKES VERSION ∼』
が決
定しました。
DREAMS COME TRUE は、
日本
のトップアーティストであると同時に、
ボーカルの吉田美和さんが北海道出身
であるなど、深い縁があり、北海道をこよなく愛してくれているアー
ティストです。
この曲は、
そんなふたりから、国内外の多くの人々に、
この大会
と開催地・北海道の魅力を最大限に伝えられる曲として、選ばれ
たものです。
スノーフレイクス
(雪の結晶)
のキラキラとしたアレンジ、
力強い
ビートによる躍動感、全編英語詞による海外への広がりなど、北
海道の冬を印象付け、国際的な総合スポーツ大会を彩るイメージ
ソングとして、
まさにピッタリな楽曲。
世界の高みを目指す選手たちや大会に関わる全ての人々が、
北海道の魅力あふれる
「冬」の素晴らしさに触れ、
ひとつになるこ
とができる大会イメージソングです。
大会ホームページでは、楽曲の試聴やアーティストからのメッ
セージを掲載しています。
小・中学生向けこども通信「エゾモンレターVol.1」を発行!
大会組織委員会は小・中学生向けこども通信「エゾモンレ
ター」の第一号を2016年の1月に発行しました。創刊号となる
Vol.1では
「冬季アジア大会について知ろう
!」
と、大会の概要
や競技内容について紹介しています。子どもたちに興味・関心
を持ってもらおうと、大会公式マスコットの「エゾモン」について
も紹介しています。
「エゾモンレター」
は
「小学校低学年向け」
と
「高学年・中学
オフィシャルスポンサー
公益財団法人 第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会
〒060-0004 札幌市中央区北4条西4丁目伊藤ビル6階
TEL:011-242-2017 FAX:011-215-1009
http://sapporo2017.org
2017年 冬季アジア札幌大会
生向け」の2種類を発行しています。
配布は札幌市と帯広市内の公立小学
校・中学校の全児童及び全生徒に行いまし
た。加えて、札幌市内の区役所、区民セン
ター、
コミュニティセンター、地区センター、体育館、帯広市役所
などにも置かれています。
大会ホームページでは、PDF版を見ることができます。
冬季アジア札幌大会まであと11ヶ月!
開催期間:2017年2月19日(日)∼26日(日)
開幕1年前を記念して2月12日に道新フォーラム「開幕まで1年ー2017
冬季アジア札幌大会」
(主催=北海道新聞社、第8回札幌アジア冬季競技
大会組織委員会)
を道新ホールで開催しました。今号では、
フォーラムの内
容をダイジェスト版でお届けします。
「開幕まで1年̶2017冬季 アジア札幌大会」
道新フォーラム
第1部◎トークセッション
第2部◎パネルディスカッション
ウインタースポーツを盛り上げるのは、
見て、触れて、体験することです
清水 宏保氏 浅田 舞氏
第1部のトークセッションには、
この日2017冬季アジア札幌大会PRアンバサダーに就任した
長野オリンピックスピードスケート男子500mの金メダリスト、清水宏保さんとスポーツキャスターと
して活躍している元フィギュアスケート選手の浅田舞さんが登場。
2人の軽妙なトークで会場の
笑いを誘いながら、PRアンバサダーとしての抱負を語りました。
司会■冬季アジア札幌大会のPRアンバサダーに就任されまし
たが。
清水■実はオリンピックの次に大きな大会はW杯でも世界選手
権でもなく冬季アジア大会なんですね。
そういう意味で日本選手
団も頑張らなければいけないなと思います。僕は松岡修造さんに
負けないように応援します(笑)。
浅田■今回大きな大会が開かれるということを道外の皆様にイ
ベント等を通じてPRしようと思いますので、
よろしくお願いします。
司会■清水さんがスケートを始められたきっかけは?
清水■僕は重度の喘息患者で、少しでも良くしようということで始
めました。スケートは帯広市の地域スポーツでもあり、冬は各学校
のグラウンドにスケートリンクをつくります。スケートが身近な環境
にありました。続けてきたのは、運動することで体の調子がいいと
いうことがあります。北海道は運動実施率が低下しています。北
海道の子どもたちは、冬になると表に出なくなっている。子どもたち
にウインタースポーツをやってもらいたいと思います。
司会■浅田さんはどんなきっかけで始められたのですか?
浅田■私はもともとクラシックバレエをやっていたんです。
フィギュ
アスケートは足首を鍛えるトレーニングとして友達に誘われて始め
たのですが、
どんどんのめり込んでいきました。
司会■名古屋はフィギュアスケートが盛んです。北海道も土壌は
あると思うんですが、選手が育たない。
その違いは。
浅田■一番はコーチですね。選手にとっては、教えてもらえるコー
チがいないと、始めるのも難しいですし、
まずはコーチを育てるとい
うところからスタートしていけば、将来的に札幌にもたくさんフィギュ
アの選手が育つのではないかと思います。
は、八戸が会場だったんですが、当時立ち見席がでるほどで
7,000人が入り、会場が盛り上がりました。
浅田■北海道は施設もたくさんあると思いますので、見るだけで
はなく自分でやってみるのが大事だと思います。チャレンジするこ
とで、
そのスポーツの魅力を何倍にも感じられます。
司会■アジア大会がそういうきっかけになれば。
浅田■トップアスリートが来てくれますので、子どもたちはそういう
人を間近で見ることができる。
それはすごくいい刺激になります。
司会■札幌、北国の優位性は、
どんなところにあると思いますか?
清水■ウインタースポーツをやる上で環境が整っています。それ
は記録が出やすい、
また競技に専念しやすいという意味ではス
ポーツ選手にとっては、天国みたいなところです。1年前からこうい
うイベントをしてもらえるというのはありがたいことですね。
浅田■冬季アジア札幌大会には選手以外の各国の関係者も
多くいらっしゃいます。おいしい食べ物はもちろん、
リフレッシュする
場所もあり、
これらを堪能できるのも魅力だと思います。
司会■最後にPRアンバサダーとして一言お願いします。
清水■ウインタースポーツを盛り上げていくためには、来ていただ
ける皆さん、応援してくれる皆さんの力があってこそです。野球に
比べて競技人口も少ないので、国際試合に出られるチャンスも高
く、国際試合に出られるということはそれだけ多文化を経験できる
ということですので、
お子さん、
お孫さんにウインタースポーツを勧
めていただきたいと思います。
浅田■私ができることは、
スケート教室などを通じてウインタース
ポーツを体験していただいくのが一番だと思っています。
それが大
会につながっていけたらいいと思っています。
司会■1年間どうぞよろしくお願いします。
みんながつながる大会に
清水■今回のアジア大会のスローガンにあるように、僕はみんな
がつながる大会にしたい。最高のパフォーマンスにつながるのは、
皆さんの応援です。注目していただくことなんです。長野オリンピッ
クの時、声援していただくことで背中を押されたような、
そんな気持
ちになり心強かったです。冬季アジア青森大会
(2003年)
の時
浅田さんが「テレビ番組で
フィギュアスケートをはいて
トゥーランドットを踊った清
水さんの姿は、新鮮で面白
かった」
と言うと、清水さん
は
「同じ氷の上のスポーツ
でもフィギュアは初めて」
と、
エピソードを紹介。
スポーツ文化の成熟には、市民の力が重要です
第2部は、
パネリストに国際アイスホッケー連盟副会長のトーマ
ス・ウー氏、北海道教育大学岩見沢校芸術・スポーツ文化学科
教授の山本理人氏、全日本ジャンプチームジュニアチーフコーチ
の伊藤克彦氏、
そしてPRアンバサダーの清水宏保氏、浅田舞氏
を迎え、
コーディネーターの北海道新聞運動部編集委員の大崎
哲也氏の進行で、
パネルディスカッションが行われました。施設や
雪に恵まれている札幌、北海道がウインタースポーツの拠点とし
て発展していくために、現状と課題、今後の可能性についてそれ
ぞれの立場から意見が交わされました。
写真左から、
コーディネーター
の大崎、パネリストのウー、清
水、浅田、山本、伊藤の各氏。
ウインタースポーツへの関心がアジアにも波及
香港から来札した国際アイスホッケー連盟副会長のウーさん
は、
アジア諸国の中で北海道は冬のスポーツの振興には恵まれ
た環境と評価し、
「 来年の冬季アジア札幌大会には、
アイスホッ
ケーチームは過去最大規模のチームが参加する予定で同大会
は、
アイスホッケーの振興にも役立つと思います。」
と、来年の大
会への期待を込めした。
続いて、山本氏が1990年代からスキー、
スケートの愛好者が
減少傾向にある現状を紹介。好調なインバウンドのおかげでス
キー場来場者数は維持しつつも、道内客の減少や1シーズンに
おける活動日数が増えている愛好者に対して、全く行わない人も
多くなっている点にも注目し、二極化傾向ある現状を説明しまし
た。
全日本ジャンプチームで指導している伊藤氏は、現場から見た
育成面、指導者の環境づくりについての課題に触れ、特にボラン
ティアベースで指導に携わるには限界があることを具体的に説
明。
その中で下川町が専門の職員を雇用し、
ジャンプに特化した
選手育成の取り組みを紹介し、
「 指導者が職業として身を置ける
システムがあれば、指導者も育ち、子どもたちも飛躍的に伸びる
のではないか。」
と指摘しました。
アスリートだった浅田氏も同様に「未来に向けてコーチを育て
ることで、選手が育ち、
ウインタースポーツの振興につながると思
います。」
といい、清水氏が選手のセカンドキャリアの問題に言及
し、
スポーツ選手を引退した後の生き方、仕事の問題が課題でも
あると語り、
スポーツ選手の入り口と出口を作ることが、
ウインター
スポーツを広げていくことにもつながると述べました。
また、雪の降らない地域でウンタースポーツに興味を持ってもら
う点について、
ウー氏は
「北海道は純粋にスポーツの発展のため
に施設やサポート体制が整っているが、暖かな国ではショッピング
センターの中にあったりと北海道とは違います。でも国際基準は
満たしたリンクです。来年の大会に来て、選手がいい成績を出し
たり、札幌のスタジアムを見たりすることで、
アジアの国でも造る
動きになるかもしれない。」
と、同大会がアジア諸国にもたらす効
果にも触れました。浅田氏はロシアのショッピングセンター内にあ
るリンクを例に「気軽に遊びに行ける環境があれば、多くの人に
魅力が伝わるのではないかと。」指摘。清水氏は
「バランス感覚を
養う上でスキー、
スケートはいいスポーツ。ただ親御さんの協力な
ければ難しい。」
と現状の課題を捉えました。
観戦、ボランティア、運営など直接的な市民参加を
最後に大会を盛り上げるために取り組むこととして、山本氏は
「近視眼的な経済波及効果より、大会後にどんな遺産が残るの
か。観戦文化、
日常的にスポーツを楽しむライフスタイルの定着が
議論の前提ですが、市民が自分たちの目線で大会の運営などに
関わることで、次は街づくりへと膨らんでいくことが大切で、
スポー
ツ文化を成熟させていくには、市民の力が重要です。直接的に参
画してほしい。」
と、市民に呼びかけました。
また、伊藤氏はスケートやジャンプ競技の見どころを紹介し、
「会場に足を運んでその迫力と華やかな魅力を生で体験してほし
い。」
と結びました。
この日のフォーラムには、約500名の市民が参加。冬季アジア
札幌大会やその後の可能性について話し合う、
パネリストの意見
に市民は熱心に耳を傾けていました。
パネリスト
トーマス・ジェファーソン・ウー氏(国際アイスホッケー連盟副会長)
1972年、香港生まれ。プリンストン大学卒業。スタンフォード大学でMBA(経営学修士)
を取得。世界経済
フォーラムにより2006年の「ヤング・グローバル・リーダーズ」の一人に選出されるなど、
コーポレートがガバナン
スの実践を称え、数々の受賞歴を持っている。
清水 宏保氏(元スピードスケート選手/現スポーツキャスター)
1974年、北海道帯広市生まれ。幼稚園からスケートを始め、18歳でスピードスケートW杯に初出場・初優勝。
1998年長野オリンピック500m、2003年冬季アジア青森大会500mで金メダルを獲得。現在は、
テレビ・ラ
ジオ出演のほか講演会・スケート教室での指導など幅広く活躍中。
浅田 舞氏(元フィギュアスケート選手/現スポーツキャスター)
1988年、愛知県名古屋市生まれ。7歳でスケートを始め、2003・2004年世界ジュニア選手権に出場し、2
年連続4位入賞。2003年ISUジュニアグランプリシリーズスロバキア大会で優勝。現在、
アイスショーに出演
するほか、新聞やテレビ・ラジオでスポーツキャスターとして活躍中。
山本 理人氏(北海道教育大学岩見沢校芸術・スポーツ文化学科教授)
1962年、東京都生まれ。東京学芸大学大学院修了。専門はスポーツ教育学。2008年より札幌市観光文
化局スポーツ部「札幌ウインタースポーツ活性化推進協議会」委員長、2015年より
「冬季オリンピック・パラリ
ンピック開催概要計画検討委員会」委員などを務める。
伊藤 克彦氏(全日本ジャンプチームジュニアチーフコーチ)
1967年、北海道苫小牧市生まれ。3歳から上川管内下川町に移り、
ジャンプを始める。東海大四高で複合
に転向。岩手国体と全日本選手権で優勝し、
ノルディック複合ワールドカップに1988、1989年と2年連続出
場。現在は、下川町教育委員会で働く傍ら、全日本ジュニアチーフコーチとして全日本強化選手育成に携わる。