>> HOME 富士経済 GROUP 第06019号 株式会社 富士経済 PRESS RELEASE 2006年3月30日 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町 2-5 F・Kビル TEL.03-3664-5811 FAX.03-3661-0165 URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ URL:http:s//www.fuji-keizai.co.jp/ 広報部 03-3664-5697 中国の携帯電話端末市場調査を実施 低価格機攻勢で中国市場のシェアを拡大したノキア 総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 代表取締役 阿部英雄 03-3664-5811)は、このほど2005年末に加入者総数が3億9,300万人に達した中国の携帯電話市場の生産、 販売、部品供給状況などの調査を実施した。その結果を調査報告書「2006年 中国携帯電話機産業・市場の 展望」にまとめた。 <調査結果の概要> 1.中国の携帯電話加入者は2005年末に3億9,300万人、2008年には5億3,000万人へ 2004年に3億人を 超えた携帯電話サービス 加入者は、2005年も大 幅に増加し3億9,300 万人(24%増)と4億人 に迫るところまできてい る。2006年以降やや鈍 化するものの10%前後 の伸びを維持し、2008 年には5億人を超えると 万人 60,000 53,000 48,000 50,000 44,000 39,300 40,000 31,669 26,869 30,000 20,662 14,481 20,000 8,526 10,000 予測される。方式としては、 GSM、GPRS、CDM 0 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 AであるがGSM加入者 が90%近くを占めている。第3世代(3G)はまだ認可されていないが2006年中には認可されるとの見通し が強い。2006年中に3Gサービスが開始されれば、2008年には3G加入者が2億人(全加入者の38%) に達するとみられる。3Gの方式としては、WCDMA、CDMA2000、TD−SCDMAが認可される見通しで ある。中国独自の方式であるTD−SCDMAには2005年11月末現在で25社が許可申請している。 2.中国国内の携帯電話端末販売台数は2005年に1億1,400万台、2008年には1億4,500万台へ 携帯電話サービス加入者の増加に伴い、携帯電話端末の国内販売台数(メーカー出荷ベース)も増加してきた。 2004年に1億台を超え、 2005年は前年比14%増の1億1,400万台となっている。 2006年以降徐々 に伸びは鈍化し2008年の販売台数は1億4,500万台と予測される。GSM単体機は少なくほとんどがGP RSとのデュアルモード機であり、2005年のGSM・GPRSデュアルモード機の構成比は70%を超える。 ディスプレイはカラー化率が高まり、2005年は80%を超え2006年には90%を超えるとみられる。20 04年からカメラ付きも増えており、2005年は外資、国内大手が中高級機でカメラ付きを増やし構成比は4 0%を超えた。2005年夏以降に外資メーカーは200万画素クラスを投入している。2006年は50%以上 がカメラ付きになるとみられる。 2005年の中国国内市場では、Nokia が1,000元以下の低価格機により攻勢をかけた。Nokia は地方市場を >> HOME 中心に大幅に販売台数を伸ばした。しかし、外資大手の Motorola をはじめ Bird、TCL、Konka の国産大手3社など は大幅に販売台数が落ち込んだ。 台湾 BenQ の Siemens 買収により始まった世界的な再編は、中国国内メーカーへも影響を及ぼしている。中国国 内メーカートップの Bird はフランス Sagem との関係を強化し、TCL は不振の携帯電話事業の立て直しを迫られ Philips の出資拡大を仰いだ。一方で中国政府は新たに家電メーカーなどに携帯電話機生産・販売の認可を拡大し た。2006年以降は中国国内メーカーの生き残りをかけた競争が激しくなる。 3.中国生産の携帯電話端末総出荷台数は2005年に2億7,900万台、2008年には3億4,000万台へ 2005年の輸出は1億7,500万台、2008年には2億台へ Motorola の輸出急拡大による生産増加、Nokia の中国合弁4社の統合による生産能力増強、Samsung の天津新工 場の稼働、Sony-Ericsson の北京拠点の本格稼働など外資メーカーが新工場建設や生産能力拡大などの投資を活発 に行ったことから、2005年の中国における携帯電話端末の生産は大幅に増加し、総出荷台数は前年比21%増 の2億7,900万台となった。今後の生産の伸びは鈍化していくものの、2008年には3億4,000万台の出 荷が予測される。2005年の輸出は63%弱の1億7,500万台(前年比20%増) 、国内向けは37%強の1 億400万台(同23%増)で、徐々にではあるが国内向け出荷のウエイトが増加している。2008年には国内 向け出荷が41%強に達するとみられる。輸出に関しては、外資メーカーと中国国内大手メーカーの輸出が着実に 増えている。中国国内大手メーカーは既にインド、ロシア、アジア、アフリカ、南米などの地域へ輸出を開始して おり、今後は他の国内メーカーも輸出を増やしていくとみられる。 外資メーカーは従来ハイエンド、ミドルレンジ機種を中心に生産してきたが、2005年に入りハイエンド、ミ ドルレンジ、ローエンドと全ての機種を生産する方針に転換しており、 「ハイエンド機種で利益確保、ローエンド 機種で市場確保」を目指している。中国国内メーカーはOEM/ODM企業を含むと100社以上あり、北京市、 天津市、山東省を主とする地域、広東省を主とする地域、揚子江デルタを主とする地域などに3大携帯電話端末産 業集積を形成している。一部の国内メーカーでは経営が困難な状態となり倒産にいたるケースもあるが、大多数の メーカーは限られた分野での生産が多く安定している。生産台数上位メーカーは、外資では Motorola、Nokia、 Samsung、Sony-Ericsson、BenQ、Philips、国内では Bird、ZTE、Lenovo、CECT、TCL である。 中国の通信機器の生産、加工の3大集積地は珠江デルタ、揚子江デルタ、環渤海湾デルタで、生産能力の90% 以上は北京市、天津市、深セン市、東莞市、上海市、杭州市、蘇州市、南京市に集中している。特に、北京市と天 津市で全国の約60%の生産能力を持ち外資メーカーの重要な生産拠点となっている。世界4大メーカーの Nokia、 Motorola、Samsung、Sony-Ericsson は北京市、天津市に投資を集中しており、各国の携帯電話端末部品メーカー も北京市、天津市に集中しつつある。北京市、天津市は中国における移動体通信メーカーの集積地であり、サプラ イチェーンも充実し、中国最大、最重要の通信機器生産拠点となっている。 台湾の華宝通信股分有限公司は南京市で携帯電話端末工場を建設し、英業達集団、偉創力集団等の台湾企業も南 京市での工場建設を予定しており、台湾の部品メーカー8社も南京市で工場を建設する意向を示している。これら の工場が稼動すると、南京市における携帯電話端末の年間生産規模は1億台を超え、一大携帯電話端末産業集積地 となる可能性がある。 本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:[email protected]) >> HOME 調査対象 <調査対象市場> 携帯電話機 キイコンポーネント GSM、GPRS、CDMA、CDMA−1X、第3世代、PHS、基地局 携帯電話機用LCD、携帯電話機用電池、チップセット、高周波部品、プリント 配線基板 <調査対象企業> 携帯電話事業者 中国移動通信集団公司、中国聯合通信有限公司、中国電信股分有限公司、中国網絡通信集団公司 携帯電話機メーカー (外資メーカー) Nokia、Motorola、Samsung、BenQ/Siemens、Sony-Ericsson (国内メーカー) 寧波波導股分有限公司(波導 Bird) 、TCL 移動通信股分有限公司(TCL) 、康佳通信科技有限公司(康 佳 Konka) 、海爾通信有限公司(海爾 Haier) 、聯想移動通信技術有限公司(聯想 Lenovo) 、中電通 信科技有限責任公司(中電 CECT) 、北京首信股分有限公司(首信 Capital) 、深 市中興通信股分有 限公司(中興 ZTE) (PHS) UTスターコム通信有限公司、深 市中興通信股分有限公司 調査方法 関係各機関の統計・推定を基に中聯富士経済諮詢有限公司調査員による主要企業への取材 調査期間 2005年12月∼2006年3月 以上 資料タイトル: 「2006年 中国携帯電話機産業・市場の展望」 体 裁 :A4判 283頁 価 格 :100,000円(税込み105,000円) 調査・編集 :富士経済 東京マーケティング本部 第四事業部 海外開発グループ TEL:03-3664-5821 (代) FAX:03-3661-9514 発 行 所 :株式会社 富士経済 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町2−5 F・Kビル TEL03-3664-5811 (代) FAX 03-3661-0165 e-mail:[email protected] この情報はホームページでもご覧いただけます。URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ URL:https://www.fuji-keizai.co.jp/ 本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:[email protected])
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