サッカーのまち藤枝ドリームプラン

平成26年 月
藤枝市
サッカーのまち藤枝ドリームプラン2014
~歴史・誇り・夢あふれる「サッカーのまち藤枝」~
第1章 基本的な考え方
1 計画策定の趣旨
P. 1
2 計画の位置づけ
P. 2
3 計画の期間
P. 3
4 計画策定の組織・体制
P. 4
第2章 計画の方向と展開
1 基本理念と目標
P. 5
2 施策体系
P. 8
3 施策の展開
P. 9
第3章 計画の推進
1 計画の進捗状況の管理・評価
P. 1
5
2 関係団体等との協働
P. 1
5
3 第5次藤枝市総合計画に位置づけた成果指標
P. 1
5
1 これまでの取り組みと成果
P. 1
6
2 藤枝市のサッカーを取り巻く現状と課題
P. 1
9
3 「サッカーのまち藤枝ドリームプラン」見直しのためのアンケート(結果)
P. 2
0
第4章 現状と課題
第1章 基本的な考え方
1 計画策定の趣旨
本市は、サッカーにおける歴史が90年にわたり、その間に数々の全国大会で輝かしい成績を収めサッカー界
に多くの優秀な人材を輩出するなど、「サッカーのまち」として先駆的な役割を果たしてきました。市民のサッ
カーへの関心は非常に高く、競技者のみならず多くの人がサッカーに親しんでおり、ひとつのスポーツという枠
を超えた市の文化として根づいています。
こうしたサッカー文化を市の個性として位置づけ、平成21年に、より具体的に、かつ戦略的に「サッカーの
まち藤枝」を推進するため、「サッカーのまち藤枝ドリームプラン」を策定し、より一層のサッカーの振興とと
もに、経済の活性化や青少年の健全育成、ふるさと意識の醸成、地域間・世代間交流など、サッカーを商業、観
光、教育など多様な観点から捉えた取り組みを行ってきました。
今回、「サッカーのまち藤枝ドリームプラン」の計画期間満了に伴い、第5次藤枝市総合計画に掲げる「サッ
カーを核としたまちづくりの推進」施策に対応するため、「基本理念」および「施策展開の6つの目標」を継承
しつつ、施策の見直しを図りました。
特に、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催の決定、藤枝MYFCのJリーグ参入、女子サッカー
の躍進など、サッカーを取り巻く動向や環境の変化、社会・経済情勢などを踏まえ、「サッカーを核としたまち
づくり」を組織的かつ戦略的に推進するため策定したものです。
サッカーを核としたまちづくりのイメージ
1
2 計画の位置づけ
本計画は、「第5次藤枝市総合計画」(平成23年3月策定)を基本に策定します。
サッカー競技者を対象とした、サッカーの普及・振興のみを目的とするのではなく、市の個性のひとつとして
サッカーを位置づけ、まちづくりの核としていくものです。「藤枝市スポーツ振興基本計画」(平成23年3月
策定)を含め、他の計画との整合を図りつつ、総合的な観点から柔軟性を持った計画の推進に努めます。
第5次藤枝市総合計画
藤枝市スポーツ
振興基本計画
藤枝市
藤枝市
○○計画 △△計画
サッカーのまち
サッカーのまち藤枝
のまち藤枝ドリームプラン
藤枝ドリームプラン
2
3 計画の期間
本計画の期間は、長期的ビジョンを持ちながらも、社会情勢の変動等に柔軟に対応するため、平成26年度を
初年度とし、平成30年度までの5ヵ年とします。
なお、施策の実施に際して適宜その進捗状況の把握を行い、必要に応じて見直しを行います。
3
4 計画策定の組織・体制
計画策定においては、市民アンケートやパブリックコメントの実施、関係団体等からの多様な意見やアイディ
アを把握し、施策に反映できるように努めました。
まず、これまでの取り組みを判断する一つの視点として無作為抽出による市民アンケートを実施するとともに
、各種施策の検証を行いました。
それを受けて、庁内機関各課を構成員とする策定委員会を設置し施策の見直しを行いました。策定過程におい
ては、広く外部団体や市民の意見を吸い上げ、計画に反映させていくために、関係機関や公募市民で組織するサ
ッカーのまち藤枝懇談会を開催し、計画案の経過報告及び意見聴取を実施しました。また、スポーツ推進審議会
で審議を経て計画を策定しました。
アンケート
パブリックコメント
意見
調査
サッカーのまち
サッカーのまち藤枝
のまち藤枝
懇談会
藤枝市
学識経験者
体育協会
サッカー協会
商工会議所
校長会
公募市民
策定委員会
公表
意見
市長
議会
スポーツ推進審議会
スポーツ推進審議会
スポーツ振興課
スポーツ振興課
サッカー協会
ボランティア団体
体育協会
関係行政機関
企業・NPO法人
商業関係組合
商工会議所
その他関係団体
計画策定組織・体系の体系図
4
第2章 計画の方向と展開
1 基本理念と目標
(1)基本理念
~歴史・誇り・夢あふれる「サッカーのまち藤枝」~
藤枝のサッカーの歴史と誇りを次世代に引き継ぎ、子どもたちが夢を抱き、それが新たな歴史となることで、
本市のサッカー文化が醸成されてきました。
めまぐるしく環境が変化する時代の中で、これまでの本市のサッカー文化を形成してきた「歴史」と「誇り」
そして「夢」をキーワードに、このようなサイクルをさらに推進し、子どもからシニアまですべての人が、歴史
・誇り・夢あふれる「サッカーのまち藤枝」を実感できる施策を展開します。
歴史
サッカー文化
サッカー文化
夢
誇り
(2)施策展開の3つの視点
各種施策の展開においては、以下の3つに視点を置き、推進組織を確立し能動的に取り組みます。
○個性あるまちづくり
サッカーを核としたまちづくりとして、サッカーの普及・振興のみを求めるのではなく、商業、観光、教育な
ど多様な観点から施策の展開に努めます。
「サッカーのまち」をPRする他の自治体等の追随ではなく、歴史と文化を財産とした藤枝独自の環境づくり
に努めます。
○情報発信とサッカー文化の醸成
「サッカーのまち」として展開してきた数々の先駆的な取り組みや、これまでに築き上げてきた輝かしい歴史
をシティプロモーションとして国内外に発信し、PRを強化することで、藤枝のサッカー文化の醸成を図りま
す。
○本市固有の財産・資源の活用
富士山静岡空港の開港や、新東名高速道路の開通など、様々な好機とともに、これまで築き上げてきた輝かし
い歴史、優れた人材、組織、施設など、本市固有の貴重な財産を有機的に結びつけながら、夢のある施策展開を
目指します。
5
(3)施策展開の6つの目標
「する」「みる」「支える」「育てる」「交流する」「発信する」
本計画の推進により、市のイメージアップを図るほか、地域経済の活性化、青少年の健全育成、ふるさと意識
・郷土愛の醸成や市民の市政参画意識の向上、健康増進、都市間・世代間交流の促進を図ります。その手段とし
て、『する』、『みる』、『支える』、『育てる』、『交流する』、『発信する』の6つの環境づくりを推進目
標として施策を展開します。
施策の展開においては、市民、企業、学校や関係団体と連携を図りながら、まち全体で推進していきます。
理
念
施策展開の
施策展開の視点と
視点と目標
視点
視点
視点
歴史・
歴史
あふれる
サッカーのまち藤枝
のまち藤枝」
藤枝
・誇り・夢あふれる「
「サッカーのまち
」
個
性
あ
る
ま
ち
づ
く
り
情
報
発
信
と
サ
ッッッッ
本
市
固
有
の
財
産
・
資
源
の
活
用
ーーーー
カ
文
化
の
醸
成
発
信
す
る
環 境 づ く り
6
』』』』
『『『『
交
流
す
る
』
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』』』』
『『『『
育
て
る
』』』』
『『『『
み
る
』
『
す
る
』』』』
標
『『『『
目
支
え
る
(4)計画の基本目標
○ゴール1 『する』環境づくり
年齢や性別、障害の有無に関わらず、誰もがライフスタイルやライフステージにあわせてサッカーに親しむ
ことができる環境づくりを推進します。
また、総合運動公園や市民グラウンド等が、競技者だけではなく、広く市民にとって親しみやすい施設とし
て活用できるように努めます。
○ゴール2 『みる』環境づくり
スポーツは「する」楽しさとあわせて、「みる」楽しさもあります。また、子どもたちは、身近に憧れの選
手を「みる」ことで、技術を習得したり、夢や目標を持つことに繋がります。
トップレベル・全国レベルの試合を誘致・開催するなど、競技者や指導者だけでなく、多くの市民が一流の
プレーを身近に「みる」ことができる機会を積極的につくります。
また、パブリックビューイングなどの多目的利用を促進し、多くの人が施設を利用できる機会の提供に努め
るとともに、案内看板の設置など誰もがわかりやすく、訪れやすい環境づくりを推進します。
○ゴール3 『支える』環境づくり
本市で開催する各種サッカー大会を支援するとともに、本市ゆかりのサッカー選手を応援します。
本市ゆかりのサッカー選手の活躍は、市民に夢や希望を与え、同郷としての誇りを醸成します。横断幕の設
置や、市民への積極的な情報提供を行うなど、応援体制の充実を図ります。
また、商業・観光業界をはじめ、関係団体と連携し、サッカーを通して国内外から集まる来訪者に対して、
おもてなしの体制づくりに努めます。
○ゴール4 『育てる』環境づくり
トップアスリートなどによる、講演会や学校での授業を通じて、青少年の健全育成や夢を持つことの大切さ
を伝えるとともに、思いやりの心を育てます。また、選手や指導者等の育成環境の充実を図り、藤枝が誇れる
人を「育てる」環境づくりを推進します。
○ゴール5 『交流する』環境づくり
富士山静岡空港や新東名高速道路を活用し、国内外の姉妹都市・友好都市をはじめ、様々な地域のチームと
の交流を促進します。
また、各種大会やイベント等において、*「日本サッカーを応援する自治体連盟」や関係団体と連携を図り、
市民の参加を促進するなど、世代間交流や地域間交流を促進します。
○ゴール6 『発信する』環境づくり
情報の収集及び発信体制を整備し、大会・イベントの告知、結果などを、広報紙やホームページをはじめと
する様々なメディア媒体で迅速に魅力ある情報提供に努めます。
また、「サッカーのまち」として展開してきた数々の先駆的な取り組みや、これまでに築き上げてきた輝か
しい歴史・文化をシティプロモーションとして国内外に発信し、PRを強化するとともに、サッカーにちなん
だ商品の開発など、更なる藤枝サッカー文化の醸成と、観光客を含めた国内外から多くの人が集まる環境づく
りを推進します。
*日本サッカーを応援する自治体連盟
サッカーの普及・振興とサッカーを通したまちづくりの推進を図ることを目的に、(公財)日本サッカー協
会と本市を含め目的に賛同した自治体が加盟する組織。(平成25年11月設立)
7
2 施策の体系
「 ッ
歴
史
H
・
I
誇
S
り
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夢
R
あ
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れ
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R
I
サ
D
E
カ
・
D
の
R
ま
E
ち
A
藤
M
枝
『する』
◇ より多くの人がサッカー場を利用できるようにしよう
◇ 誰もがサッカーに親しめる環境をつくろう
◆ 総合運動公園多目的広場の整備
◆ キッズ、女性、シニアや障害のある人のサッカーの普及の促
進
『みる』
◇ トップレベルのプレーをみる環境をつくろう
◇ みる施設としての環境をつくろう
◆ トップレベル・全国レベルの試合等の開催
◆ 施設案内看板等の設置
『支える』
◆
各種サッカー大会の支援
◆ 藤枝市ゆかりのサッカー選手の応援体制の充実
◆ 来訪者に対するおもてなしの促進
◇ 藤枝のサッカーを支えよう
◇ 来訪者を歓迎しよう
◆ 誇りと夢あふれるひとづくりの推進
◆ 選手、指導者等の育成環境の充実
◇ 藤枝が誇れる人を育てよう
『交流する』
◇ 国内外の様々な人と交流の輪を広げよう
◇ 世代間、地域間の結びつきを強めよう
◆
『発信する』
◇ 藤枝のサッカー情報を発信しよう
◇ サッカーのまち藤枝をPRしよう
ー
『育てる』
サッカーを通じた都市交流の促進
◆ 世代間・地域間交流の促進
」
◆
サッカー大会等の情報発信強化
◆ サッカーのまち藤枝を感じる演出によるPR
◆ サッカーにちなんだ商品開発等によるPR
8
3 施策の展開
ゴール1 『する』環境づくり
年齢や性別、障害の有無に関わらず、誰もがライフスタイルやライフステージにあわせてサッカーに親しむ
ことができる環境づくりを推進します。
また、総合運動公園や市民グラウンド等が、競技者だけではなく、広く市民にとって親しみやすい施設とし
て活用できるように努めます。
【GOAL】基本目標
【MISSION】施策の展開
◇ より多くの人がサッカー場を利用できるようにしよう
◆総合運動公園多目的広場の整備
◇ 誰もがサッカーに親しめる環境をつくろう
◆キッズ、女性、シニアや障害のある人のサッカーの普及の促進
施策
№
事業名
事業概要
目指す姿または期待される効果
【新規】サッカーマッチングボード事業
1
チームの紹介やメンバー募集、フットサルの対戦相手の募集 サッカーをいつでも、誰でも楽しめる機会を創設しま
などをホームページ等を利用しマッチングボードを設置しま す。
す。(新セクションで対応)
【新規】総合運動公園多目的広場の人工芝整備事業
2
総合運動公園多目的広場に人工芝グラウンドを整備します。 健康、スポーツによる交流拠点の拡大を目指します。
広く一般の利用者が気軽に運動やスポーツに親しむこと
ができる環境を目指します。
【新規】市民グラウンドサッカー場の市民への開放事業
3
市民グラウンドサッカー場を市民が気軽に利用できるように 健康、スポーツによる交流拠点の拡大を目指します。
、無料開放日を設けるなど、指定管理者と連携協力をしなが 広く一般の利用者が気軽に運動やスポーツに親しむこと
ら実施します。
ができる環境を目指します。
全国シニアサッカー大会の誘致、開催事業
4
日本サッカー協会など関係団体に対し積極的な大会誘致を行 開催地枠を利用した市民選手の出場者を拡大できます。
い、シニアサッカーの聖地として継続開催を目指します。
大会を通じて市民交流と地域経済の活性化を図ります。
障害者サッカー普及事業
全日本知的障害者サッカー選手権大会を継続誘致するととも 藤枝市障害者情報バリアフリー推進のための基本指針に
5
に、ブラインドサッカー体験やろう者サッカー選手との交流 掲げる「障害のある人もない人もお互いが認め合える共
事業などを行い、障害者のサッカーの普及を図ります。
生社会の実現」を目指します。
障害者のサッカーを楽しむ機会の拡大を図ります。
女子サッカー普及事業
市内で活動する女子チームの紹介や、皇后杯の開催を通した 女子のサッカーに親しむ機会の拡大を図ります。
6
PRなど、広報紙やホームページを活用して女子サッカーの 女子サッカートップチームの育成を目指します。
魅力を紹介するとともに、女子サッカーの活動の拡大など環
境整備を推進します。
7
キッズサッカー普及事業
市内の幼稚園、保育園を対象とした教室や大会を開催します。将来のJリーガーを夢見る子どもの育成を目指します。
市民が気軽にできるサッカーを絡めたイベント開催事業
8
全国PK選手権大会の充実を図るとともに、市民参加型ドリ 誰もがサッカーに親しむことができる環境を目指します
ブル大会やリフティング大会など、市民が気軽に参加できる イベントを通じた地域間、世代間の交流の拡大を目指し
サッカーを絡めたイベントを開催します。
ます。
グラウンド等の芝生化事業の推進
9
日本サッカー協会が行うポット苗芝生化モデル事業などを活 子どもの運動する機会の増加を目指します。
用したグラウンド等の芝生化を推進します。
9
3 施策の展開
ゴール2 『みる』環境づくり
スポーツは「する」楽しさとあわせて、「みる」楽しさもあります。また、子どもたちは、身近に憧れの選
手を「みる」ことで、技術を習得したり、夢や目標を持つことに繋がります。
トップレベル・全国レベルの試合を誘致・開催するなど、競技者や指導者だけでなく、多くの市民が一流の
プレーを身近に「みる」ことができる機会を積極的につくります。
また、パブリックビューイングなどの多目的利用を促進し、多くの人が施設を利用できる機会の提供に努め
るとともに、案内看板の設置など誰もがわかりやすく、訪れやすい環境づくりを推進します。
【GOAL】基本目標
【MISSION】施策の展開
◇ トップレベルのプレーをみる環境をつくろう
◆ トップレベル・全国レベルの試合等の開催
◇ みる施設としての環境をつくろう
◆ 施設案内看板等の設置
施策
№
事業名
事業概要
目指す姿または期待される効果
【新規】総合運動公園サッカー場、市民グラウンドの案内板設置事業
1
誰もが安心して施設へ訪れやすくなるように、施設の誘導等
来訪者の利便性の向上を目指します。
の案内看板を整備します。
トップレベル・全国レベルの試合等の誘致、開催事業
2
大会の選択を図りながら、各世代の国際大会など、トップレ 市民が楽しみながらサッカーへの愛着を抱きます。
ベル・全国レベルの試合を積極的に誘致し、開催します。
子どもたちは、技術を習得したり、夢や希望を抱きます。
来訪者の拡大と地域経済の活性化を図ります。
トップレベルチームのキャンプ誘致事業
東京オリンピック・パラリンピックに出場する代表チームや、市民が楽しみながらサッカーへの愛着を抱きます。
3
年代別日本代表やJリーグ(なでしこリーグ)などのトップ キャンプを通じて市民交流と地域経済の活性化を図りま
レベルチームのキャンプ地として誘致に努めます。
す。
キャンプを通じてサッカーのまちを国内外に発信します。
総合運動公園サッカー場の多目的利用の促進事業
4
サッカーツアーへの施設の開放や、施設内のサッカー展示コ 誰もが、いつでも気軽に施設を訪れ、楽しめる魅力ある
ーナーの充実、パブリックビューイングなどの開催など、競 施設に努めます。
技以外の施設の多目的利用を促進します。
来訪者の拡大と市民交流の拡大を目指します。
総合運動公園サッカー場の整備・改修計画の検討
5
中長期的な視点で総合運動公園サッカー場の長寿命化に取り 施設の充実を図ります。
組みながら、整備・改修計画を検討します。
10
3 施策の展開
ゴール3 『支える』環境づくり
本市で開催する各種サッカー大会を支援するとともに、本市ゆかりのサッカー選手を応援します。
本市ゆかりのサッカー選手の活躍は、市民に夢や希望を与え、同郷としての誇りを醸成します。横断幕の設
置や、市民への積極的な情報提供を行うなど、応援体制の充実を図ります。
また、商業・観光業界をはじめ、関係団体と連携し、サッカーを通して国内外から集まる来訪者に対して、
おもてなしの体制づくりに努めます。
【GOAL】基本目標
【MISSION】施策の展開
◆ 各種サッカー大会の支援
◇ 藤枝のサッカーを支えよう
◆ 藤枝市ゆかりのサッカー選手の応援体制の充実
◇ 来訪者を歓迎しよう
◆ 来訪者に対するおもてなしの促進
施策
№
事業名
事業概要
目指す姿または期待される効果
【新規】サッカーのまちおもてなしロード整備事業
1
各種大会が開催される総合運動公園の玄関口である、総合運
大会に出場する選手や応援に訪れる来訪者が「また来た
動公園大橋前後の道路わきに、市民や各種団体等との協働に
い」「藤枝に来てよかった」と感じるおもてなしを目指
より花壇や歓迎旗を設置するなど、サッカーのまちにふさわ
します。
しいおもてなしロードを整備します。
市民の市政参画意識の向上を目指します。
各種サッカー大会支援事業
子どもからシニア、性別を問わず各年代の大会が継続して開 円滑な大会運営と選手の育成を目指します。
2
催できるように、大会会場の確保や大会運営などの支援を行 市内での継続開催によるサッカーのまち藤枝のPRにつ
い、選手や大会を支える環境を整備します。
なげます。
来訪者の拡大と地域経済の活性化を図ります。
藤枝市ゆかりのサッカー選手応援事業
国内外で活躍する藤枝市ゆかりの選手のを応援するため、の 藤枝市ゆかりの選手が活躍することにより、市民に夢や
3
ぼり旗や横断幕を設置したり、市民への選手の情報提供を行 希望を与え、同郷としの誇りを醸成します。
い、市全体で応援する体制の充実を図る。また、市民とゆか 市民の応援は、選手の励みとなり更なる活躍が期待でき
りの選手との直接交流をする機会を創出します。
ます。
来藤者へのおもてなし環境整備事業
各種大会開催期間中に、商店街や駅周辺などに歓迎旗や歓迎 大会に出場する選手や応援に訪れる来訪者が「また来た
4
ポップの設置や、試合会場内での市の特産品の販売などを行 い」「藤枝に来てよかった」と感じるおもてなしを目指
い、市民一体となって大会を盛り上げる体制を整備します。 します。
地域経済の活性化を目指します。
11
3 施策の展開
ゴール4 『育てる』環境づくり
トップアスリートなどによる、講演会や学校での授業を通じて、青少年の健全育成や夢を持つことの大切さ
を伝えるとともに、思いやりの心を育てます。また、選手や指導者等の育成環境の充実を図り、藤枝が誇れる
人を「育てる」環境づくりを推進します。
【GOAL】基本目標
【MISSION】施策の展開
◆ 誇りと夢あふれるひとづくりの推進
◇ 藤枝が誇れる人を育てよう
◆ 選手、指導者等の育成環境の充実
施策
№
事業名
事業概要
目指す姿または期待される効果
【新規】思いやりプロジェクト事業(藤枝版サッカー規範)
1
藤枝ならではの教育を推進する中で、思いやりのある心を育
家族や友達、モノなど、身の回りにいる人やモノすべて
てるため、本市独自の「藤枝版サッカー(スポーツ)規範」
を大切にできる子どもを育成し心身ともに健全な藤枝の
を制定するとともに、市民への啓発活動を行います。
子どもを育てる。
(新セクションで対応)
「夢の教室」の開催事業
日本サッカー協会と連携、協力し、市内全小学校の5年生を
2
夢や希望を持つ藤枝の子どもを育成します。
対象に、トップアスリートを講師とした「夢の教室」を開催
します。また、中学生への拡充や、夢の教室を活用したサッ
カー教室などを推進します。
トップアスリートによる講演会等の開催
3
藤枝市ゆかりの選手と協力し、市民を対象としたサッカー教
藤枝市ゆかりの選手と身近に接することで子どもに夢や
室や講演会などを開催します。
希望を育みます。
選手、指導者等の育成事業
4
藤枝市ゆかりの選手によるサッカー教室の開催や県サッカー
選手、指導者等の技術の向上を図ります。
協会との連携による指導者育成のための静岡ゴールデンアカ
青少年の健全育成を推進します。
デミーなどを開催し、選手、指導者の育成を図ります。また
、市サッカー協会と連携し選手育成に関する環境づくりを推
進します。
Jリーグ等で活躍する市民から愛されるトップチームへの育成支援
5
トップチームに対して、市内での練習や試合会場の使用につ
トップチームの活躍により、市民が夢や誇りを持ちます
いての協力や、クラブ情報を発信する場の提供などに努める
。
などの支援を行います。
選手等の地域イベントへの参加による地域の活性化を図
ります。
クラブとの協働によるスポーツ振興と青少年健全育成に
努めます。
スポーツ食育推進事業
6
各種関係団体と連携する中で、「スポーツ」と「食」の関係
選手、指導者の技術向上を目指します。
性や重要性を楽しく学ぶ機会を創設し、競技力の向上と市民
市民の健康意識の向上を図ります。
の健康づくりを推進します。
【新規】オリンピック・パラリンピック出場を目指す選手の育成・支援事業
7
東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、中学生を対
夢や目標に向かって頑張る人材を育成します。
象に、トップアスリートを講師としたスポーツ教室を開催す
世界で活躍するスポーツ選手の輩出を目指します。
るほか、国・県と連携した人材育成の協力・支援、市内有望
選手をピックアップし、活躍を情報発信するなど、オリンピ
ック・パラリンピック出場を目指す選手の育成・支援を行い
ます。
12
3 施策の展開
ゴール5 『交流する』環境づくり
富士山静岡空港や新東名高速道路を活用し、国内外の姉妹都市・友好都市をはじめ、様々な地域のチームと
の交流を促進します。
また、各種大会やイベント等において、*「日本サッカーを応援する自治体連盟」や関係団体と連携を図り、
市民の参加を促進するなど、世代間交流や地域間交流を促進します。
【GOAL】基本目標
【MISSION】施策の展開
◇ 国内外の様々な人と交流の輪を広げよう
◆ サッカーを通じた都市間交流の促進
◇ 世代間、地域間の結びつきを強めよう
◆ 世代間・地域間交流の促進
施策
№
事業名
事業概要
目指す姿または期待される効果
【新規】藤枝サッカーツアー開催事業
1
サッカーを観光資源とした、市内を巡る藤枝サッカーツアー
来訪者の拡大と交流の拡大を目指します。
の充実を図り、来訪者の拡大と交流の拡大を図る。また、試
本市固有のサッカー資源(人材、歴史、施設など)を活
合や応援で本市に訪れた来訪者が、空き時間に市内を周遊で
用し、国内外にサッカーのまちをPRします。
きる観光メニューの開発を行います。
藤枝サッカー文化の醸成を図ります。
【新規】サッカー場を起点とした市民参加事業の開催
2
サッカー場を会場に健康イベントを開催し、市民の健康増進
市民の健康増進と交流の拡大を目指します。
と交流の拡大を図る。また、ウォーキングコースにサッカー
話題性を創出し、サッカーのまちをPRします。
場を加え、市民がサッカーに親しむ機会を充実する。
【新規】サッカーを絡めた生涯学習講座推進事業
3
市民を対象に、サッカー手まりやサッカー土鈴作り教室など、 市民の教養増進と交流の拡大を目指します。
サッカーを絡めた講座を開設し、市民の交流の拡大を図り
講座受講生の愛好会等への自立化を促進します。
ます。
話題性を創出し、サッカーのまちをPRします。
【新規】*日本サッカーを応援する自治体連盟と連携した各種イベントの開催
4
日本サッカーを応援する自治体連盟が進める「ワールドカッ
来訪者の拡大と交流の拡大を目指します。
プ応援プロジェクト」などと連携し、機会あるごとに各種イ
話題性を創出し、サッカーのまちをPRします。
ベントを開催し、市民の交流の拡大を図ります。
(新セクションで対応)
サッカーを通じた都市交流の促進
5
サッカーを通じた姉妹都市や友好都市との交流を促進します。 サッカーを通じた民間同士の交流の拡大を目指します。
来訪者の拡大と地域経済の活性化を図ります。
(再掲)市民が気軽にできるサッカーを絡めたイベント開催事業
6
全国PK選手権大会の充実を図るとともに、市民参加型ドリ
誰もがサッカーに親しむことができる環境を目指します
ブル大会やリフティング大会など、市民が気軽に参加できる
。
サッカーを絡めたイベントを開催します。
イベントを通じた地域間、世代間の交流の拡大を目指し
ます。
*日本サッカーを応援する自治体連盟
サッカーの普及・振興とサッカーを通したまちづくりの推進を図ることを目的に、(公財)日本サッカー協
会と本市を含め目的に賛同した自治体が加盟する組織。(平成25年11月設立)
13
3 施策の展開
ゴール6 『発信する』環境づくり
情報の収集及び発信体制を整備し、大会・イベントの告知、結果などを、広報紙やホームページをはじめと
する様々なメディア媒体で迅速に魅力ある情報提供に努めます。
また、「サッカーのまち」として展開してきた数々の先駆的な取り組みや、これまでに築き上げてきた輝か
しい歴史・文化をシティプロモーションとして国内外に発信し、PRを強化するとともに、サッカーにちなん
だ商品の開発など、更なる藤枝サッカー文化の醸成と、観光客を含めた国内外から多くの人が集まる環境づく
りを推進します。
【GOAL】基本目標
【MISSION】施策の展開
◆ サッカー大会等の情報発信強化
◇ 藤枝のサッカー情報を発信しよう
◆ サッカーのまち藤枝を感じる演出によるPR
◇ サッカーのまち藤枝をPRしよう
◆ サッカーにちなんだ商品等によるPR
施策
№
事業名
事業概要
目指す姿または期待される効果
【新規】「サッカーのまち藤枝総合情報サイト」構築事業
市ホームページのリニューアルに合せて、サッカーのまち藤 藤枝のサッカー情報や歴史など、いつでも誰でも知るこ
1
枝の歴史、ゆかりの選手やチームの紹介、市内で開催される とができることを目指します。
試合の情報、関連イベントなど、「サッカーのまち藤枝」の 迅速かつ魅力的な情報提供に努め、市民の認知度と関心
情報を総合的に発信するサイトを構築します。
度の向上を目指します。
観光情報サイトと連携を図り、来訪促進を図ります。
【新規】藤枝サッカーミュージアム事業
藤枝サッカー事始めから90年の節目に当たり、市制60周 企画展とあわせてイベントを開催するなど、来訪者の拡
年、ワールドカップ開催年とからめ、図書「サッカーのまち 大を目指します。
2
藤枝の歩み」を補完する形で郷土博物館において企画展「( 市民のサッカーへの関心が高まり、サッカーのまちを誇
仮称)藤枝サッカー栄光の歩み展」を開催する。また、企画 りと思える企画展を目指します。
展終了後においても、空き店舗などを活用したい移動式サッ 企画展後、ホームページ上でのデジタルミュージアムへ
カーミュージアムや、公共施設の空スペースでのミニ常設展 の移行を考慮して開催します。
などを開設します。(新セクションで対応)
【新規】「サッカーのまち藤枝」を感じる街並み演出事業 藤枝市の玄関口である藤枝駅周辺などに、サッカーボールや 藤枝駅に降り立った瞬間にサッカーのまち藤枝を感じる
3
藤枝市ゆかりの選手の足型のオブジェなどを設置し、サッカ ことができる環境を整備します。
ーのまちを感じられる街並みを演出します。
話題性を創出し、来訪者の拡大を目指します。
市民のサッカーへの関心が高まり、サッカーのまちを誇
りと思える演出を目指します。
【新規】(再掲)*日本サッカーを応援する自治体連盟と連携した各種イベントの開催
日本サッカーを応援する自治体連盟が進める「ワールドカッ 来訪者の拡大と交流の拡大を目指します。
4
プ応援プロジェクト」などと連携し、機会あるごとに各種イ 話題性を創出し、サッカーのまちをPRします。
ベントを開催し、市民の交流の拡大を図ります。
(新セクションで対応)
サッカーにちなんだ商品等を活用したPR事業
市民団体や民間事業者などが開発販売する、サッカーにちな 話題性を創出し、地域経済の活性化を目指します。
5
んだ商品などを、積極的に活用しサッカーのまち藤枝を国内 サッカーのまちを誇りと思える商品開発を促進します。
外にPRします。また、市が取り組む各種施策の中でサッカ
ーに絡めたアイテムを積極的に取り入れPRに努めます。
14
第3章 計画の推進
1 計画の進捗状況の管理・評価
計画を着実に推進し、管理・評価するために、サッカーのまち藤枝懇談会及びスポーツ推進審議会に進捗状況
を報告し、意見を求めます。
また、本計画の進行管理を総合的に行うセクションを設置するとともに、市役所内の推進委員会において、年
度ごとに計画の進捗状況を把握し、施策の評価及び見直しを行い、円滑な推進に努めます。
2 関係団体等との協働
計画を推進するためには、市民及び藤枝市サッカー協会をはじめとする多くの関係団体の協力が不可欠です。
それらの関係団体等と協働し、計画の着実な推進に取り組みます。
市 民
意見・市民参加
情報公開
サッカーのまち
サッカーのまち藤枝
のまち藤枝
懇談会
藤 枝 市
意 見
学識経験者
体育協会
サッカー協会
商工会議所
校長会
公募市民
推進部署の設置
意 見
スポーツ推進審議会
スポーツ推進審議会
推進委員会
報 告
(庁内関係各課から選出)
報 告
協 働
体育協会
サッカー協会
ボランティア団体
企業・NPO法人
関係行政機関
商業関係組合
商工会議所
その他関係団体
計画推進組織・体制の体系図
3 第5次藤枝市総合計画に位置づけた成果指標
成果指標
1 サッカー場の年間利用者数
サッカー大会等における年間交流
人口
藤枝市サッカー協会への年間登録
3
選手数
2
全国PK選手権大会に参加したシニ
4 ア、女子チーム数
市内で開催される全国規模の大会に参
5 加した県外チーム(年間)
市ホームページのサッカー情報年
6
間アクセス数
全国規模・トップレベルの大会開
7
催数(年間)
平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
54,426人
58,319人
62,212人
66,105人
70,000人
12,000人
12,600人
13,300人
14,000人
14,700人
2,674人
2,695人
2,717人
2,738人
2,760人
101チーム
105チーム
110チーム
115チーム
120チーム
216チーム
224チーム
233チーム
241チーム
250チーム
23,275件
24,956件
26,637件
28,318件
30,000件
11大会
12大会
13大会
14大会
15大会
15
第4章 現状と課題
1 これまでの取り組みと成果
平成20年度に策定した「サッカーのまち藤枝ドリームプラン2009」に基づき、平成21年度から平成2
5年度まで、より一層のサッカーの振興とともに、経済の活性化や青少年の健全育成、ふるさと意識の醸成、地
域間・世代間交流など、サッカーを商業、観光、教育など多様な観点から捉えた取り組みを行ってきました。
■「する」環境づくり
誰もがサッカーに親しめる環境の整備促進と市民の多くにサッカー場を利用する機会の提供を目標として施策
を展開してきました。
◇ 子どもからシニアまで、障害者の大会も含め様々な大会を誘致するなど、年間を通じて本市で大会が開催
されるようになり、市内チームの参加拡大に繋がりました。
◇ 女子サッカーの活動推進として、なでしこジャパンのキャンプ誘致や皇后杯の大会PR、市内で活動する
女子チームを広報紙で紹介するなど、女子サッカーにスポットをあてたPR活動に努めました。
◇ 全国PK選手権大会では、ファミリーコースやキッズコースを新設するなど、参加者層の拡大を図ってき
ました。平成25年度には第20回を迎え、過去最高625チーム3,000人以上が参加しました。
藤枝市サッカー協会登録選手数
全国規模・トップレベルの大会開催数
人
2,700
回
16
14
12
10
8
6
4
2
0
2,650
2,600
2,631
2,640
2,624
2,597
2,550
2,500
2,501
2,450
2,400
21年度
22年度
23年度
24年度
12
13
10
21年度
25年度
14
14
22年度
23年度
24年度
25年度
全国PK選手権大会出場チーム数
出場チーム
640
620
600
580
560
540
520
500
480
460
県外チーム
625
40
597
26
538
526
21年度
22年度
590
33
33
29
23年度
全国PK選手権大会出場チーム数
24年度
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
25年度
全国PK選手権大会県外チーム数
■「みる」環境づくり
トップレベルのプレーをみる機会やみる施設としての環境整備を目標に施策を展開してきました。
◇ 誘致活動により、なでしこジャパンのキャンプや皇后杯全日本女子サッカー選手権大会、全国シニアサッ
カー大会、SBSカップ国際ユースサッカーなど年代別のトップレベルの試合が開催され、トップレベル
のプレーを身近にみる機会が拡大されました。
◇ W杯のパブリックビューイングや長谷部誠チャリティイベントなどを開催するなど総合運動公園サッカー
場の多目的利用も促進してきました。
◇ 市民グラウンドの耐震改修工事や維持修繕など行い、安全で安心して利用できる施設となりました。
16
■「支える」環境づくり
藤枝のサッカーを支える環境整備や来藤者へのおもてなし環境整備を目標として施策を展開してきました。
◇ 全国PK選手権大会をはじめ、全国シニアサッカー大会など様々なサッカー大会の開催に係る事業費への
助成や日程調整などを行い、継続して開催されるように支援するとともに、各年代のサッカー選手の育成
に努めてきました。
◇ 本市出身で日本代表キャプテンの長谷部誠選手の応援企画(横断幕や展示、応援国旗、壮行会、パブリッ
クビューイングなど)を実施し、市民一体となって、応援を行ってきました。
◇ 本市で行われる全国規模の大会開催時には、観光協会など関係機関と連携し特産品の販売やPRなど、来
訪者へのおもてなしを実施しました。
サッカーのまち藤枝サポーター登録数
件
160
140
142
120
133
100
80
60
66
40
47
20
0
22年度
23年度
24年度
25年度
■「育てる」環境づくり
藤枝が誇れる人の育成やトップチームの育成・支援を目標に施策を展開してきました。
◇ 平成21年度から公益財団法人日本サッカー協会と連携したJFAこころのプロジェクト「夢の教室」を
開催し、様々な種目のトップアスリートによる実体験に基づく授業を行い、夢を持つことの大切さなどを
子どもに伝え、藤枝が誇れる人の育成に努めてきました。
◇ 宝くじスポーツフェアドリームサッカーin藤枝を開催し、サッカー教室や指導者クリニックを行なうなど
選手だけでなく、指導者の育成も図ってきました。
◇ 日本スポーツマスターズ2009富士山静岡大会のサッカー競技を開催する中、元日本代表の北澤豪氏に
よるサッカー教室や本市出身の元日本代表の名波浩氏のサッカー教室、長谷部誠選手のチャリティイベン
トなどの取り組みを行ってきました。
「夢の教室」実施回数&参加人数
人
1600
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
1,393
916
44
1,388
回
60
1,385
50
1,231
48
46
41
40
30
27
20
10
0
21年度
22年度
23年度
参加児童数
24年度
25年度
夢の教室実施回数
17
■「交流する」環境づくり
国内外の人々と交流の輪を広げることや、世代間・地域間の結びつきを推進する施策を展開してきました。
◇ 藤枝JC杯争奪全国少年サッカー大会や市長杯争奪ジュニアユースサッカー大会における友好都市との交
流をはじめ、全国PK選手権大会においては、姉妹都市の韓国楊州市チームを招待するなど、サッカーに
よる交流の拡大を行ってきました。
◇ 日本知的障害者サッカー選手権大会の開催や、ろう者女子日本代表の合宿誘致など、障害のある人とない
人の交流機会の創出に努めてきました。
サッカー大会等における交流人口
人
18000
16000
14000
12000
10000
8000
6000
4000
2000
0
16,178
10,860
9,665
8,890
21年度
22年度
23年度
24年度
■「発信する」環境づくり
サッカーのまち藤枝の歴史や大会等の情報を発信し、サッカーのまち藤枝を国内外にPRすることを目標に施
策を展開してきました。
◇ 指定管理者のホームページによる試合情報の発信や、長谷部誠選手をモデルとしたサッカーのまち藤枝P
Rポスターを作成し、市内で開催される全国規模の大会や試合の情報発信を行ってきました。
◇ 平成23年度には、栄光を築き上げてきた本市サッカーの戦績や、スポーツの枠を超え文化として根付い
てきた歴史をまとめた「サッカーのまち藤枝の歩み」を発刊・販売し、全国にサッカーのまち藤枝をPR
しました。
◇ 「サッカーのまち藤枝の歩み」と絡めた出前講座や観光協会によるツアーの開催、サッカーボールを付け
けたウエルカムサインの設置、サッカーのまち藤枝のロゴマークを作成するなど、サッカーのまち藤枝の
情報発信に努めてきました。
市ホームページのサッカー情報年間アクセス数
件
22,000
20,000
18,000
21,007
19,913
18,519
16,000
16,728
14,000
12,000
10,000
21年度
22年度
23年度
18
24年度
2 藤枝市のサッカーを取り巻く現状と課題
平成20年度に策定した「サッカーのまち藤枝ドリームプラン2009」に基づき、「する」「みる」「支
える」「育てる」「交流する」「発信する」6つの環境づくりを進めるため、各種施策に取り組んできました
が、これまでの取り組みについて総括する中で、サッカーのまち藤枝懇談会からの意見やアンケート調査から
以下の点が課題として挙げられます。
■「する」環境づくり
◇ 全国規模の大会など様々な大会が行われている一方で、施設の利用が大会の参加者など一部の競技者に限
られており、一般市民が大会以外で利用することが困難な状況にあります。また、女子や障害者など、サ
カーをやりたくてもする環境が限られているなど、ハード、ソフト両面において、より多くの人がサッカ
ーに親しむことができる環境整備が課題であります。
■「みる」環境づくり
◇ トップレベルの試合など様々な大会が行われている一方で、サッカー場までの経路がわかりづらかったり
また、サッカー以外での施設の多目的利用がなされていないのが現状であります。サッカーする人、しな
い人誰もが訪れやすい環境整備が課題であります。
■「支える」環境づくり
◇ 様々な大会が本市で行われる中で、選手をはじめ、応援に来た人も喜んでもらえるような、市民や各種団
体等が連携したおもてなし体制を充実する必要があります。また、本市ゆかりのサッカー選手の活躍を市
全体で盛り上げる体制づくりが課題であります。
■「育てる」環境づくり
◇ 夢の教室やサッカー教室などの更なる充実を図るとともに、本市の特長を活かした藤枝ならでは教育を推
進する中で、友達や家族、モノなどすべてに対し思いやりの心を持てる子どもを育成することが求められ
ています。
■「交流する」環境づくり
◇ サッカー大会や全国PK選手権大会を通して、友好都市や姉妹都市などとの都市間交流が積極的に行われ
ている一方、サッカーを観光資源として活用した施策や、新しいイベントなどによる、世代間・地域間の
交流の拡大が課題であります。
■「発信する」環境づくり
◇ 様々な機会を捉えて「サッカーのまち藤枝」を国内外に発信してきましたが、シティプロモーションとし
て、効果的で魅力ある情報発信の更なる充実が求められています。また、藤枝市の玄関口である藤枝駅周
辺などに「サッカーのまち」らしさが感じられる施策が求められています。
19
3 「サッカーのまち藤枝ドリームプラン」見直しのためのアンケート(結果)
1.アンケート概要
(1)調査地域 : 藤枝市全域
(2)調査対象者 : 住民基本台帳に登録されている15歳以上の者
(3)抽出方法 : 年齢・性別・地域人口の割合に応じて無作為に1,000名を抽出
(4)調査期間 : 平成25年4月19日から平成25年5月10日まで
(5)調査方法 : 郵送による配布・回収
(6)回 収 率 : 配布数1,000 回収数416 回収率41.6%
2.アンケート結果
(1)市民のサッカー実施状況
本市の*サッカー競技登録人口は62チーム2,597人(平成25年度)です。アンケート結果では、15歳
以上の市民の8.6%がサッカー又はフットサルをしています(図1)。
また、現在サッカーやフットサルをしていない人を対象とした今後の活動意向調査では、「フットサルをしたい
」と答えた人は、「サッカーをしたい」と答えた人の約4倍です(図2)。気軽に楽しむことができるフットサル
への興味・関心が示されています。
*本市のサッカー競技登録人口は、16ページに示しています。
図1 サッカー・フットサルの実施状況
サッカーをす
フットサルを
る; 4.3%
する; 2.9%
未回答; 4.8%
図2 サッカー・フットサルの今後の活動意向
サッカーを
やってみたい;
未回答; 1.4%
1.4%
フットサルを
やってみたい;
5.3%
分からない;
11.1%
両方やってみ
たい; 3.6%
両方ともした
やりたいがで
いと思わない;
きない; 20.3%
56.9%
N=360
両方する;
1.4%
両方しない;
86.6%
N=416
(2)市民のサッカー観戦状況
スタジアムでサッカーを直接観戦する、いわゆる「みる」スポーツは、プロスポーツの隆盛により益々盛んに
なってきています。過去1年間では、市民の19.5%がJリーグや日本代表の試合を直接スタジアムで観戦し
ています(図3)。また、観戦者の内、半数以上が2回以上観戦し、中には年間36回観戦した人もいます(図
4)。主な観戦場所は、日本平スタジアムやエコパスタジアムなど県内の会場が大半を占めています(図5)。
また、市内でのJリーグ観戦に対して、「是非とも観戦したい」、「機会があれば観戦したい」と答えた人は
71%で、市民の大半が身近な施設で観戦を望んでいます(図6)。
図3 過去1年間の日本代表・Jリーグの試合観戦状況
未回答; 4.8%
図4 日本代表・Jリーグの試合観戦回数
N=81
観戦した;
19.5%
0.5
43.2%
0.4
0.3
17.3%
0.2
観戦していな
い; 75.7%
7.5% 7.5% 8.7%
0.1
6.2%
1.2% 1.2% 1.2%
N=416
1.2% 1.2% 1.2% 1.2% 1.2%
0
1回
20
2回
3回
4回
5回
6回
7回
9回 10回 17回 20回 25回 35回 36回
図5 日本代表・Jリーグの試合観戦場所
図6 藤枝市でJリーグが開催されたら
N=81
0.5
0.4
0.3
まったく観戦
したいと思わ
ない; 11.8%
40.3%
23.9%
8.2%
0.1
7.5%
機会があれば
観戦したい;
49.8%
2.2%
0
エコパ
日本平
ヤマハ
日産
国立
是非とも
観戦したい;
20.9%
あまり観戦し
たいと思わな
い; 13.5%
17.9%
0.2
未回答;4.0%
その他
N=416
(3)市民グラウンド・総合運動公園の利用状況・意識
アンケート結果では、過去1年間に1回以上サッカーの観戦や試合などで利用した人は、市民グラウンドが市
民の10.8%(図7)、総合運動公園が16.1%でした(図8)。
また、施設を利用する上での問題点について、両施設とも「行きたいと思う大会、イベントがない」が高い値
を示しました。その他、市民グラウンドでは、「老朽化していて設備が古い、使いづらい」や「駐車場が少ない
、不便」などが指摘されています(図9)。総合運動公園では、「周辺施設にもっとよい施設がある」から利用
しない点も示されています(図10)。
図7 過去1年間の市民グラウンドサッカー場利用回数
2回, 2.4%
1回, 4.1%
3回, 1.2%
未回答, 1.5%
4回, 0.2%
5回以上, 2.9%
図8 過去1年間の総合運動公園利用回数
未回答, 1.2%
1回, 4.8%
2回, 3.4%
3回, 2.6%
4回, 0.7%
5回以上, 4.6%
利用しなかっ
た, 82.7%
利用しなかっ
た, 87.7%
N=416
N=416
図9 市民グラウンドサッカー場の利用上の問題点(複数回答)
N=416
31.6%
行きたいと思う大会、イベントがない
18.0%
老朽化していて設備が古い、使いづらい
14.1%
駐車場が少ない、不便
7.8%
交通が不便である
7.1%
サッカーに関心がない
周辺施設にもっと良い施設がある
利用したい時間に利用できない
利用方法や手続きが分からない、面倒
3.6%
3.3%
2.8%
11.7%
その他
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
21
20.0%
25.0%
30.0%
35.0%
図10 総合運動公園の利用上の問題点(複数回答)
N=416
34.1%
行きたいと思う大会、イベントがない
19.3%
周辺施設にもっと良い施設がある
12.2%
サッカーに関心がない
10.3%
駐車場が少ない、不便
7.2%
利用方法や手続きが分からない、面倒
3.2%
交通が不便である
利用したい時間に利用できない
1.3%
12.4%
その他
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
30.0%
35.0%
40.0%
(4)公共施設の整備・運営
アンケート結果では、総合運動公園サッカー場をJ1・J2の試合が開催できるように「整備した方が良い」
と答えている人が半数います(図11)。一方、サッカー場やグラウンド施設の運営や整備についての自由記述
では、大会やイベントのPRをもっとすべき、幅広く市民が利用しやすい施設(利用できる日が少ない)にして
ほしい、市の財政が厳しい状況の中、サッカー場や関連施設に多額の費用を費やすのは反対といった意見があり
ます。
図11 総合運動公園サッカー場の整備について
未回答, 6.3%
わからない, 25.2%
整備した方が良い,
50.7%
現状のままで良い,
17.8%
N=416
22
(5)「サッカーのまち」に対する意識
「サッカーのまち」という標語に対するイメージについて、藤枝市民は、「市民のサッカーへの関心が高い」
ことを「サッカーのまち」として捉えています(図12)。
また、「サッカーのまち」を呼称している本市について、市民は「有名な地元出身の選手がたくさんいる」、
「サッカーのまち」として誇りに思う」、「市民のサッカーへの関心が高い」と感じています。一方、「世界大
会や全国規模の大会が開催されている」、「天然芝のサッカー場が充実している」、「優れた指導者がいる」は
他の項目に比べ低い値でした(図13)。
図12 「サッカーのまち」のイメージ(複数回答)
N=416
20.2%
市民のサッカーへの関心が高い
15.0%
15.0%
Jリーグチームがある
有名な地元出身選手が多い
13.2%
高校や社会人に強いチームがある
10.8%
サッカー競技人口が多い
6.2%
大規模なサッカー場がある
4.5%
4.3%
4.1%
世界大会や全国大会が開催されている
選手育成システムに優れている
サッカーにちなんだ名物や商品がある
2.6%
2.0%
1.1%
1.0%
天然芝や人工芝のグラウンドが充実している
優れた指導者がいる
サッカーにちなんだ景観に特徴がある
その他
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
図13 「サッカーのまち藤枝」ついて感じていること
優れた指導者がいる
天然芝のサッカー場が充実している
世界大会や全国規模の大会が開催されている
0%
おおいにそう思う
10%
ややそう思う
20%
30%
40%
あまりそう思わない
23
7.0%
26.4%
52.4%
11.3%
50%
60%
70%
まったくそう思わない
80%
未回答
8.2%
11.0%
12.3%
47.4%
24.3%
5.0%
2.9%
9.9%
50.7%
26.4%
4.8%
6.0% 4.1%
39.9%
40.4%
9.6%
「サッカーのまち」として全国へPRできている
3.8% 6.5%
26.9%
45.0%
17.8%
2.9% 5.5%
25.7%
47.1%
18.8%
サッカーの競技人口が多い
高校や社会人など強いチームがある
4.1% 3.3%
3.4% 4.8%
22.1%
52.6%
17.1%
市民のサッカーへの関心が高い
19.0%
38.5%
35.1%
「サッカーのまち」として誇りに思う
2.2%4.8%
19.2%
51.7%
22.1%
有名な地元出身の選手がたくさんいる
N=416
90%
100%
(6)サッカーを核としたまちづくりに対する意向
「サッカーのまち藤枝」を推進するために力を入れるべき項目について、アンケート結果では、「選手の育成
発掘」や「指導者の育成」への意識が高い傾向にあります。また、「サッカーに関する新たなイベントの開催」
、「市外、全国への情報発信・PR」が高い値を示しています。一方、「人工芝の建設」、「天然芝のサッカー
場の増設」については低い値を示しています(図14)。
また、市内で開催されるサッカー大会やスポーツイベントの認知度調査では、サッカー大会の多くを市民が「
知らない」と答えています。一方、「全国PK選手権大会 in Fujieda」は、認知度が高く、「観戦したり参加し
たこと有」と答えた人は最も高い値を示しています(図15)。
図14 「サッカーのまち藤枝」を推進するために力をいれるべきこと
選手育成・発掘に力を入れること
36.5%
指導者育成に力を入れること
36.3%
13.9%
4.1%
9.2%
14.4%
4.6%
8.4%
0%
10%
おおいにそう思う
20%
ややそう思う
30%
40%
50%
9.4%
10.5%
9.3%
10.6%
60%
あまりそう思わない
9.9%
7.7%
11.3%
10.1%
47.1%
22.6%
8.9%
人工芝のサッカー場を建設すること
33.9%
33.7%
12.5%
サッカーにちなんだ名物や商品を開発すること
29.1%
34.9%
33.9%
9.6%
8.2%
25.2%
27.6%
24.0%
70%
80%
まったくそう思わない
90%
11.8%
14.4%
全国PK選手権大会in Fujieda
リバティ駅伝大会
8.4%
スポーツ&健康フェスタinふじえだ
8.9%
市長杯争奪ジュニアユースサッカー大会
東西大学交流サッカー大会
19.2%
5.3%
3.6% 7.5%
観戦したり参加したこと有
22.1%
20%
9.1%
9.9%
42.1%
10.1%
45.2%
13.5%
10%
10.2%
45.9%
25.2%
17.3%
9.2%
30.8%
19.7%
10.1%
66.1%
30%
参加はないが知っている
40%
50%
聞いたこと有
24
60%
7.7%
9.2%
37.0%
25.7%
14.4%
6.5%
28.8%
17.5%
27.4%
N=416
18.8%
19.5%
26.4%
3.4%
0%
15.1%
34.1%
10.1%
JC杯争奪親善招待少年サッカー大会
15.1%
42.5%
7.0%
全国高校サッカーフェスティバル
市民サッカーフェスティバル
58.9%
100%
未回答
図15 藤枝市で開催されているスポーツ大会・イベントへの関わり
ふじえだマラソン
8.7%
7.2%
22.8%
38.7%
8.9%
5.0%
20.9%
45.0%
38.9%
13.0%
天然芝のサッカー場を増やすこと
9.6%
43.5%
18.3%
Jリーグチームを持つこと
4.1%
44.2%
22.4%
サッカーにちなんだ施設や景観を整備すること
12.0%
29.3%
20.2%
サッカー競技人口の増加に努めること
世界大会や全国規模の大会を誘致すること
8.5%
3.8%
12.3%
38.9%
38.0%
28.4%
サッカーに関する新たなイベントを開催すること
市外・全国への情報発信・PRに努めること
N=416
9.3%
70%
知らない
80%
未回答
90%
100%