著書,学術論文等の名称 研 究 業 績 等 に 関 す る 事 項 発行所,発表雑 単著, 誌等 発行又は 共著の 又は 発表の年月 別 発表学会等の名 称 (著書(和文)) 単著 1. 『ナチスと最初に闘った 1997年5月 ミネルヴァ書房 劇作家』 概 要 本書は表現主義を代表するユダヤ系劇作家E. トラーの生涯を辿り、第一次大戦、ドイツ革 命、獄中体験、反ナチ闘争、スペイン内戦へ の関与等を論じる。縦軸に現代史を設定。 全348頁。 (著書(和文)) 1. 『演劇と映画』 共著 1998年1月 晃洋書房 20世紀前半の独仏の劇作家トラーとカミュ の作品を取り上げ、同時代を生きた両者が 戦争に向かう社会とどう対峙したか考察する。 全409頁。 執筆「トラーとカミュ」、P.210∼229 編者、青木孝夫。共著者、山内登美雄、加藤 徹、佐藤正樹、村瀬延哉、島谷謙、西村雅樹、 中村裕英、三木直大、アンリ・グイエ他7名。 (著書(和文)) 単著 2. 『ナチスと闘った劇作家 2004年10月 九州大学出版会 本書はナチス政権時代のドイツ亡命演劇を論 たち』 究。「亡命文学論序説」及びG.カイザー等5 (博士論文) 人の作品を扱い、ユダヤ人迫害、日本の悲劇、 亡命、抵抗運動、歴史的想像力等を論じる。 京都大学に提出した博士論文の主論文をなす。 全362頁。 (著書(和文)) 3. 『歴史と想像力』 単著 2008年3月 世界思想社 本書はドイツ語圏の歴史文学を通じて西欧近 現代史を読み、作家の歴史観と想像力の形を 捉えます。シラーの歴史劇。C.F.マイヤーの 歴史小説、S.ツヴァイクの歴史評伝等を考察。 全270頁。 (著書(和文)) 単著 4. 『日本を愛したドイツ人』 2012年9月 広島大学出版会 本書は日本に関するドイツ人医師や外交官、 哲学者、歴史家、宣教師、建築家等の記録や や文化論、作品を読み解いた。ドイツ人の見 た近代日本である。彼らの日本体験の内実、 摩擦や苦難、時代状況、日本側の対応を考察。 全442頁。 (著書(和文)) 5. 『大学新入生に薦める 共著 101冊の本』 2005年3月 岩波書店 「夏の花」「人間の土地」「1984年」を 時代背景・社会的背景を絡めて紹介。 広島大学総合科学部101冊の本プロジェクト編 執筆「夏の花」「人間の土地」「1984年」。 (P.30,31,70,71,168,169) 共著者、難波紘二、青木利夫、飯田操、加藤 徹、宇佐美広介、日下部愼一、小池聖一、 島谷謙、桑島秀樹他 吉村太郎他29名。全278頁。 (著書(和文)) 6. 『大学新入生に薦める 共著 2009年3月 岩波書店 101冊の本』新版 『大学新入生に薦める101冊の本』新版 新たに「マサリクの講義録」「この国のかた ち」「蝉しぐれ」を社会的背景を絡めて紹介。 広島大学101冊の本委員会編 執筆「マサリクの講義録」「この国のかたち」 「蝉しぐれ」「夏の花」「1984年」。 広島大学101冊の本委員会編 共著者、要田圭治、、飯田操、加藤徹、 宇佐美広介、日下部愼一、布川弘、小池聖一、 島谷謙、桑島秀樹他 吉村太郎他29名。全278頁。 (学術論文(和文)) 1. F.Schiller 単著 1984年6月 《 Maria Stuart 》試論 筑波ドイツ文学 修士論文に加筆訂正した論文。二人の女王の 研究 対立を通じて、人間関係の在り方を捉えた劇 (査読なし) 作家シラーの作劇術を考察。 第2号 P.13∼29 (学術論文(和文)) 2. F.Schiller《 Die 単著 1985年5月 Jungfrau von Orleans 》 ワイマル友の会 劇作家のジャンヌ・ダルク劇を取り上げ、 研究報告 作品におけるジャンヌ像、信仰の在り方、国 (査読付き) 王の戴冠式におけるジャンヌの排斥等を考察。 第10号 P.141∼155 (学術論文(和文)) 単著 3. E.トラー『ソビエト紀行』 1987年5月 (査読付き) ワイマル友の会 劇作家E.トラーが1920年代半ばに訪れたソ連 研究報告 体験記を考察する。彼は当時のソ連社会固有 の現象を捉えた。彼の紀行文をベンヤミンの モスクワ滞在記と比較考察する。 第12号 P.65∼77 (学術論文(和文)) 単著 4. E.トラー『ヒンケマン』 1988年9月 (査読付き) 横浜市立大学 劇作家トラー初期の作品『ヒンケマン』を取 論叢 りあげ、戦争帰還兵の主人公の悲劇を考察す る。ブレヒトの同じ戦争帰還兵を描いた『夜 打つ太鼓』と対比する。 人文科学系列 39−1 、P.141∼157 (学術論文(和文)) 5. C.F.マイヤー 単著 1990/1/1 『アンジェラ・ボルジア』 筑波大学文芸言語 19世紀スイスの歴史小説家マイヤーのルネ 研究 (査読付き) サンス小説を取り上げ、ブルクハルトの歴史 観に影響を受けた作品世界を史実との対比を 踏まえ解明し、作品固有の魅力を解明する。 文芸篇17 (学術論文(和文)) 6. E.トラーの 『ドイツの青春』 (査読付き) 単著 1991年9月 P.87 ∼99 駒沢大学外国部 劇作家トラーは1933年のナチス政権成立時に 論集 亡命し、同年秋オランダの出版社から自伝を 刊行した。本論はその内実を考察し、ユダヤ 系ドイツ人としての生い立ちや戦争体験を解明。 第34号 P.139 ∼158 (学術論文(和文)) 7. 1930年代のE.トラー 単著 1991年9月 (査読なし) 筑波ドイツ文学 本論では劇作家トラーがヒトラーの首相就任 研究 2年前に発表した『帝国首相ヒトラー』とい う一文や翌年ナチス党員とのラジオの論争、 紀要 1933年の亡命以降の反ナチ闘争を考察。スペイ ン内戦への関与、アメリカでの死迄を捉える。 第8号 P.1 ∼14 (学術論文(和文)) 単著 8. パウラ・モーダーゾーン 1992年3月 ・ベッカーの肖像 国立音楽大学研究 ドイツ表現主義絵画の先駆者と目される画家 紀要 (査読付き) パウラの日記を通じて、彼女の内面と芸術観 を捉える。彼女と親交のあった詩人リルケの 詩レクイエムの成立との関連を捉える。 第26号 P.75 ∼91 (学術論文(和文)) 9. 近代の悲哀 単著 1992年3月 (査読なし) 帝京大学文学部 A.ドーデ『風車小屋便り』の作品や、新見南 紀要 吉「最後の胡弓弾き」、民話「羽田の水舟」 等を通じて、時代の変化で廃れ行く生活文化 に着目し、失われゆく人々を見つめる作者達 の問題意識を捉える。 第24号 P.295∼309 (学術論文(和文)) 10. トラーとウェーバー 単著 本論は劇作家トラーが師事した経済学者M. 1993年12月 広島大学総合科学部 (査読付き) 人間文化研究 ウェーバーとの交流を、当時の時代背景との 関わりの中で考察。トラーがウェーバーの影 響で、心情倫理を克服し責任倫理の視点に立 つ経緯を辿る。 第2巻P.73 ∼98 (学術論文(和文)) 11. エルンスト・トラーの 単著 獄中体験 (査読付き) (学術論文(和文)) 12. ゲオルク・カイザー 栄光と苦悩 (査読付き) 単著 (学術論文(和文)) 13. ユートピア文学論序説 単著 (査読付き) (学術論文(和文)) 単著 14. カイザーの『兵士タナカ』 上 (査読付き) (学術論文(和文)) 15. カイザーの『兵士タナカ』 下 (査読付き) 1994年12月 広島大学総合科学部 劇作家トラーのドイツ革命参加後の5年に及ぶ 人間文化研究 獄中体験を獄中書簡及び自伝から考察。当時 ミュンヘン一揆を起こしたヒトラーに対し認 められた恩赦がトラーには認められなかった 点に言及。 第3巻P.81 ∼104 2000年12月 世界文学 E.トラーとともにドイツ表現主義を代表する 劇作家G.カイザーの生涯と作品の展開を考察。 ナチスに対する風刺劇、ナチス政権成立によ るスイス亡命生活の実態と作品を捉える。 92号 P.1∼8 2001年6月 世界文学 ユートピア文学の歴史的変遷を辿る。トマス・ モアから20世紀のオーウェル、ハクスレー 等のデストピア文学に至る展開を捉え、その 特性を考察。 93号 P.1∼10 2001年7月 未来社 月刊「未来」 一度も来日したことのない劇作家カイザーの 日本を舞台とする作品を考察。昭和初期の 東北出身の一兵卒と妹をめぐる悲劇を解明。 7月号 P.1∼4 2001年8月 未来社 月刊「未来」 論では舞台となる農村、妓楼、軍法会議の 内実を捉える。日本の軍国主義を通じて、 ナチスの軍国主義を批判する。 8月号 P.1∼7 (学術論文(和文)) 単著 16. カイザーの『メデューサ の筏』と『オルゴール』 (査読付き) (学術論文(和文)) 単著 17. カイザーの『クラヴィッ ター』と『英国放送』 (査読付き) (学術論文(和文)) 18. エイゼンシュテインと 単著 タルコフスキー (査読付き) (学術論文(和文)) 19. 亡命と亡命作家達 (査読付き) (学術論文(和文)) 20. ホルヴァートの 『フィガロの離婚』 (査読付き) 劇作家カイザーのスイス亡命時代の作品を考 察。両作品とも悲劇的色彩が強く、作者の 当時の精神状態が反映されている点を捉える。 94号 P.113∼122 2001年12月 広島大学総合科学部 劇作家カイザーガスイス亡命時代に執筆した 人間文化研究 ナチス政権下ドイツを舞台とした二作品を考 察。ナチス政権下の日常を知る作者ならでは の時代のドキュメントとしての性格を捉える。 第10巻P.17∼35 2001年12月 世界文学 20世紀映画の発展に大きく寄与した二人の ロシア人監督の生涯と映画技法を対比的に考 察。モンタージュ技法に対する考え方の相違。 94号 P.75∼79 単著 2002年12月 世界文学 1930年代から1940年代半ばにかけて、ナチス 政権時代におけるドイツ・オーストリア人 亡命作家達の亡命の足跡を考察。 96号 P.33∼43 単著 2002年12月 広島大学総合科学部 オーストリアの劇作家ホルヴァートの作品を 取り上げ、ボーマルシェが仏革命前に書いた 『フィガロの結婚」を革命後に移して展開し た作品世界を考察。 第11巻 P.51∼64 (学術論文(和文)) 21. ボーマルシェ、または 単著 <フィガロ>の誕生 (査読付き) (学術論文(和文)) 22. 原爆文学論―峠三吉、 単著 大田洋子、原民喜 (査読付き) (学術論文(和文)) 23. 第三帝国時代の亡命者 単著 をめぐる社会的考察 史実編(一) (査読付き) (学術論文(和文)) 24. 情報化社会の光と影 単著 (査読なし) (学術論文(和文)) 25. 第三帝国時代の亡命者 単著 をめぐる社会的考察 史実編(二) (査読付き) (学術論文(和文)) 26. 松本清張と藤沢周平 単著 二つの『半生の記』 (査読付き) (紀要論文) 27. ドイツ表現主義と ビューヒナー (査読付き) 2001年12月 世界文学 単著 2003年5月 日本独文学会研究 日本独文学会のシンポジウム発表に加筆。 叢書 フランス革命前に活躍した劇作家ボーマル シェの活動と『フィガロの結婚」上演をめぐ る国王とのやりとりを考察。 18『ドイツ文学とファシズムの影』P.39∼55 2003年12月 世界文学 広島で被爆した三人の作家峠三吉、大田洋子、 原民喜の被爆体験と作品との関わりを捉える。 言葉による原爆の悲惨の表現を考察。 98号 P.34∼47 広島大学総合科学部 ナチス政権下におけるドイツ・オーストリア 人間文化研究 からの亡命者達の亡命先の国別の受け入れ状 況、各国の政治状況を考察。 第12巻 P.55∼91 2004年4月 学術図書出版社 情報化社会の成立と展開を歴史的にたどり、 『情報化社会への 光と影の諸相を指摘する。 招待』 P.77∼91 2004年12月 広島大学総合科学部 ナチス政権下におけるドイツ・オーストリア 人間文化研究 からの亡命者達の亡命先の国別の受け入れ状 況、各国の政治状況を考察。 第13巻 P.95∼129 2005年6月 世界文学 松本清張と藤沢周平は各々半自伝である 『半生の記』を執筆した。それを手掛かりに 両者の生涯と作品との関わりを考察する。 101号 P.1∼8 2010年5月 子午線 ゲオルク・20世紀表現主義の劇作家E.トラーの作品 ビューヒナー論集 に対するG.ビューヒナーの作品の影響を 対比的に捉える。 第8号P.25∼30 (辞書・翻訳書等) 1990年4月 社会評論社 1. 『神はその天使を破滅 共訳 させる』 アイノ・クーシネン Der Gott stuerzt seinen Engel (辞書・翻訳書等) 共訳 1990年10月 ぎょうせい出版 2. 『シルクロ−ドの民話 ペルシャ』 スターリン体制下、ロシア政権幹部夫人 のロシア社会観察と獄中体験。ロシア社会の 暗部を照らし出す。 全351頁。担当 P.181∼338。 共訳者、島谷謙、島谷逸夫 全255頁。担当 P.3∼134。 小澤俊夫編。共訳者、島谷謙、宮崎泰行 (辞書・翻訳書等) 3. 『プログレッシブ独和 共同執筆1994年1月 辞典』 ・校閲 小学館 独和辞書。共同執筆・校閲、担当約1200語。 小野寺和夫、石塚茂清、荻野蔵平他編。 共同執筆者、川上三郎、工藤康弘、鈴木康志、 島谷謙、他30数名 (辞書・翻訳書等) 4. 『ドイツ語の木』 共著 1996年3月 白水社 ドイツ語文法教科書、全68頁 共著者、西村雅樹、佐藤正樹、島谷謙、吉田 光演 (報告書等) 1. 甦る精神の水脈 単著 2000年7月 図書新聞 7月1日号(2492号)P.1∼3 (報告書等 単著 2. 「第三帝国時代の文学と 芸術の研究」 単著 3. 「ドイツと日本における 戦争文学の研究」 (報告書等 4. 「原民喜と西欧文学」 共著 2002年3月 日本学術振興会 科研費報告書 全110頁。3年間の科研費研究の報告書 2007年4月 日本学術振興会 科研費報告書 全182頁。4年間の科研費研究の報告書 2008年3月 日本学術振興会 科研費報告書 「世界肯定の論理と技法」(代表、古東哲明) の一編。執筆 P.78∼92 共著者、町田宗鳳、辻学、堀江剛、桑島秀樹、 島谷謙、原正幸、菅村亨、樋口聡 研 究 活 動 項 目 代表, 採択 交付・ 交付・ 助成を受けた研究等の名称 分担等 種 類 概 要 年度 受入元 受入額 の別 (科学研究費採択) 一般研究 1994 広島大学 計420万円 好村冨士彦との共同研究。京都大学の 1. 『冷戦後の視座に立つ 代表 ドイツ亡命文学の研究』 (1995,(B) 野村修も研究会に参加。個人の研究成果 1996 は、『ナチスと最初に闘った劇作家』 1996年 度) (ミネルヴァ書房)にまとめ刊行した。 (科学研究費採択) 代表 一般研究 1999 広島大学 計260万円 研究成果は、『ナチスと闘った劇作家 2. 『第三帝国時代のドイツ (C-2) 文学と芸術の研究』 たち』(九州大学出版会)にまとめ刊行 2001 した。 (科学研究費採択) 代表 基盤研究 2003 広島大学 計220万円 研究成果の一部は、『『ナチスと闘った 3. 『ドイツと日本における (C-2) 劇作家たち』(九州大学)および、 戦争文学の研究』 2006 『歴史と想像力』(世界思想社)にまと め刊行した。 (科学研究費採択) 代表 研究成果 2004 九州大学 120万円科研費による『第三帝国時代のドイツ 4. 『ナチスと闘った劇作家 文学と芸術の研究』の成果を集大成した たち』 公開促進費 学術図書 研究書『ナチスと闘った劇作家たち』 (九州大学出版会)の刊行費用。 (科学研究費採択) 基盤研究 2007 広島大学 計260万円 研究成果の一部は、『歴史と想像力』 5. 『ドイツ文学における 代表 史実と想像力に関する (世界思想社)にまとめ刊行した。 (C) 2010 研究』 その他 図書新聞 1998∼2014 約40本 1. 書評等 年度
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