高まるタックス・プランニングの必要性

Tax-005
2011 年 5 月
Summary
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高まるタックス・プランニングの必要性
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経済及び事業活動のグローバル化に伴い、タックス・プランニングの必要性が高まっています。
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日本では、タックス・プランニングによる税コストの最適化はあまり重要視されてきませんでしたが、経
済のグローバル化が進展する中、経営者にとって避けて通ることができない課題となりつつあります。
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本ニュースレターでは、タックス・プランニングの基本的な考え方をご紹介します。
【タックス・プランニングの必要性】
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日本の法定実効税率が、他の先進国や新興国と比べて高いことは事実ですが、日本企業の中には、法定実効税率以上に税
を負担している企業も少なくありません。
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下のグラフは、日本とアメリカの上場個別企業の租税負担割合(キャッシュベースの支払税金÷税引前利益)を比較した
ものです。日本企業にとっては、租税負担割合を、少なくとも法定実効税率レベルまで引き下げる努力が必要といえます。
アメリカ
日本
58%
実効税率
45% 47% 47%
52%
40.69%
A社
B社
C社
D社
E社
実効税率
0.00%
40.75%
23% 22%
30% 31%
12%
V社
W社
X社
Y社
Z社
0.00%
08/12 期~09/8 期の上場各社有価証券報告書を元に作成
【タックス・プランニングの目的】
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タックス・プランニングによる税コストの最適化により発生した余剰資金、つまりキャッシュ・フローの増加は、企業価
値を増加させます。この意味で、タックス・プランニングの目的は、企業価値の最大化といえます。
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ここで、支払税金の最小化はタックス・プランニングの目的ではない、ということに注意が必要です。支払税金を減らす
確実な方法は利益をあげないことですが、利益水準を維持しながらキャッシュ・フローの最大化を図る必要があります。
【タックス・プランニングの視点】
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キャッシュ・フローの最大化、すなわち企業価値の最大化のためには、税コストの最適化(支払税金の最小化ではありま
せん)に加え、タックス・リスク・マネジメントが必要不可欠です。
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税務リスクは、企業活動に不確実性をもたらす将来の潜在的なコストといえます。コストとリスクは、いわばトレードオ
フの関係にありますが、合法的な範囲でいかに税コストを最適化するか、これがタックス・プランニングの視点です。
【タックス・プランニングの考え方】
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では、いかに税コストを最適化するか?税金の計算要素からアプローチし、課税所得を減らす、税率を下げる、税額控除
を増やす、というのが、基本的な考え方になります。
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では、これらをどのように実現するか?その鍵となるのが、「所得の性格の変更」という考え方です。
【所得の性格の変更】
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「所得の性格」とは、
「所得の種類」
「所得の帰属主体」
「所得の帰属年度」を意味します。グローバルに視点を向ければ、
「所得の帰属国」というファクターも加わります。
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これらを変更し、合法的な範囲で、ビジネスの目的に沿った、税コスト削減スキームを構築することが、タックス・プラ
ンニングの基本となります。
ZECOO PARTNERS News Letter Vol.07(2011/05)
発行
東京都千代田区一番町 13-3
担当 足立
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©ZECOO PARTNERS INC. 2011