INTERCULTURE INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 関西学院千里国際中等部・高等部 Senri International School of Kwansei Gakuin (SIS) | 関西学院大阪インターナショナルスクール Osaka International School of Kwansei Gakuin (OIS) 〒562-0032大阪府箕面市小野原西4-4-16 | 4-4-16 Onohara-nishi, Minoh-shi, Osaka-fu, 562-0032 JAPAN | TEL 072-727-5050 | FAX 072-727-5055 | URL http://www.senri.ed.jp 第17期卒業生96名巣立つ Spring 2010 No.128 5ヶ国語で宣誓 - 第20回入学式 盛大に学園祭開催 英検1級に3名合格 2010/4/1 万国旗に囲まれた入学式 関西学院千里国際キャンパスは、帰国生徒を中心に一般日本人生徒や日本の教育を希望する外国人生徒も受け入れて日本の普通教育を行う関西学院千里国際中等部・高等部 Senri International School of Kwansei Gakuin (SIS) と、4歳から18歳までの主に外国人児童生徒を対象とする関西学院大阪インターナショナルスクール Osaka International School of Kwansei Gakuin (OIS) とを、同一敷地・校舎内に併設しています。両校は一部の授業や学校行事・クラブ活動・生徒会活動等を合同で行っています。チームスポーツはこの2校で1チームを編成しており、国内外のイン ターナショナルスクール、日本の中学・高校との交流試合等に参加しています。このため、校内ではインターナショナルスクールの学校系統に合わせて、6年生~8年生(日本の小学6年生~中学3 年生春学期)をミドルスクール(MS)、9年生~12年生(日本の中学3年生秋学期~高校3年生)をハイスクール(HS)と呼んでいます。 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 合併のご挨拶 Greetings and Announcements 森下洋一 関西学院理事長 ルース・M・グルーベル 関西学院長 かねてから準備を進めご案内をして参りましたように、2010年4月 1日、学校法人千里国際学園と学校法人関西学院が合併し、これ までの千里国際学園の校地を関西学院千里国際キャンパスとし、 そこで関西学院千里国際中等部・高等部、関西学院大阪インター ナショナルスクールがスタートいたしました。 その働きをともに担うために、以下の教職員が関西学院本部より 千里国際キャンパス担当として着任いたしました。 千里国際キャンパス長 佐野直克(関西学院大学理工学部教授) 千里国際キャンパス統轄(教学担当) 田淵 結(関西学院理事、宗教総主事、関西学院大学教育学部 教授) 千里国際キャンパス事務室 次長 西村繁秀、 主任 楊 心来、 主事 立花 司 キャンパス長は従来の常務理事としての働きを継承し、キャンパ スの管理運営の責任を負い、統轄はこれまでの学園長の職務を 受け継ぎ、SISとOISの教育全体への責任を担っております。また 事務室配属者はそれぞれにキャンパスでの業務に従事しておりま す。 本年創立121周年を迎える関西学院の伝統をあわせつつ、大阪 で唯一高度な国際教育を実践してこられた千里国際学園のこれま での成果をしっかりと受けとめさらに充実した教育活動を進めてま いりたく願っておりますので、どうぞよろしくご支援、ご協力を賜りま すようにお願い申し上げます。 ◇ Youichi MORISHITA Chair, Board of Trustees, Kwansei Gakuin Ruth M. GRUBEL Chancellor, Kwansei Gakuin As has been announced previously, after two years of intensive preparations, the 1st of April marks the inauguration of the merger between Senri International School Foundation (SISF) and Kwansei Gakuin. This merger is reflected in the new official names for the schools: “Senri International School of Kwansei Gakuin,” and “Osaka International School of Kwansei Gakuin.” On this occasion, several academic and administrative staff members from Kwansei Gakuin are joining their colleagues on the Senri International Campus. Their names and titles are as follows: Dr. Naokatsu SANO – Head of Campus* (Professor, School of Science and Technology, Kwansei Gakuin University) Rev. Musubi TABUCHI – Supervisor** (Professor, School of Education, Kwansei Gakuin University, Dean of Chaplains and Trustee, Kwansei Gakuin) Mr. Shigehide NISHIMURA – Deputy Head, Office of Senri International Campus Mr. Shinrai YOH – Assistant Head, Office of Senri Interna tional Campus Mr. Tsukasa TACHIBANA – Administrative Staff, Office of Senri International Campus (*succeeding the position of Managing Director, SISF ** succeeding the position of President, SISF) Kwansei Gakuin promises to maintain the high standard of international education achieved by SISF, and its excellent reputation in Osaka and beyond. With its 120 years of history, Kwansei Gakuin is sincerely looking forward to building a new, dynamic, and mutually supportive future with SOIS of KG. ◇ 佐野直克 千里国際キャンパス長 この4月に関西学院千里国際キャンパス長に なりました佐野直克です。キャンパス長は何をす る人なのとの疑問があると思いますが、千里国 際キャンパスの事業全般を統括するのが仕事 で、統括とは組織や人をとりまとめる責任を持っ ています。 難しい話はこれくらいにして、自己紹介します。生まれは横浜 で、12歳から神戸に移り、現在は三田市に住んで、関西学院大学 理工学部で物理を教えています。実験物理が本職ですので、学 生時代からものを作ることが大好きで、大学院の時は実験装置を 全て手作りして、研究していました。現在は研究から離れ、家庭菜 園で野菜作りと手製の石窯で薫製特にベーコン作りに精出してい ます。また、石窯でピザをおいしく焼くにはどうするかを研究してい ます。ただ私は焼くだけで、ピザそのものは全て家内に任せてい ます。私の住んでいる三田のニュータウンは六甲山の北に位置し ており、空気と水がおいしく、夜の星空がすばらしいのですが、最 近はのんびりと夜空を眺める時間がなかなか取れないのが悩みで す。 千里国際キャンパスにはなるべく毎日来るつもりですので、何で も気楽に相談に来て下さい。 ◇ 田淵 結 千里国際キャンパス統轄 関西学院との法人合併によって4月より「統 轄」という務めを与えられました田淵結(Tabuchi Musubi)です。千里国際キャンパス全体の教育 活動についてのお世話と、関西学院と千里とを しっかりと結びあわせるための働きを担ってお り、私は「結」という名前でこの職に選ばれたのかも知れません。 大学では教育学部宗教主事として学部で、学院では宗教総主 事としてキリスト教主義教育活動の責任を負っています。私自身父 親そして祖父・祖母がキリスト教の牧師という環境で育ち、私も牧 師になりました(「三代目」は何とやらかもしれませんが)。国際化と いう世界の動きのなかで、自分自身、それ以上に関西学院が世界 につながる立場を持っていることの意味を感じさせられます。SIS・ OISが国際教育機関としてさらに深みを持った発展を続けられるよ うに、努力をしてまいります。 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 共有すること、共感すること 眞砂和典 SIS 校長 17年以上この学 校に勤めている私 でも玄関横の赤い カウンターが使わ れているのを見た ことはなかった。し かし、この春からい つもそこにセキュリ ティーの方がいてく ださる。玄関と通用 口を見渡しながら、学校内外の補修や整備にも気を使ってくれて いる。 -- 関西学院として千里国際の20年目が始まった。教員達はSOISの 良さが変わらないように、もっと充実させるように、教育に専念して いる。関西学院から来てくださった事務の方々がこれまでの経験を 活かして、教員をサポートするために朝早くから夜遅くまで、更に 休日まで働いてくれている。佐野キャンパス長と田淵統轄の笑顔 の裏には学校運営の技術や情報が詰まっている。関学の持つ数 多くの立派な施設や優秀な人材と交わることは私達にこれまでに はなかった可能性をもたらすだろう。移行期のための変化を不安と 感じている方はまだいらっしゃると思うが、私は確かな学校の前進 を実感している。 ◇ いくつかの事例を挙げてみよう。関学のグループが主催する SOIS生と他校との交流キャンプだけでも夏休み中にふたつある。 向こうから持ち込まれた企画をいつのまにか新参者のSOISが主導 で動かしているのもこの学校らしい。この夏休みは他にも企画が加 わった。SOIS合同の生徒13人と桂木、井藤両先生がドイツの現地 校を訪問することになった。これが関学と直接に関係がある訳では ないが、第二外国語は大学の得意な分野なので、これから何らか の協力体制ができるのではないかと思う。 私は4月の下旬に、関学の継続校、啓明学院と関西学院大学と の3グループ合同の学校説明会のために上海まで出かけた。蘇州 や上海に在住している関学のOBやOGの方々が歓迎会の席をもう けてくださった。その席に10年前に関学に留学していた中国の方 がいらっしゃった。今は上海で事業に成功し、関学へのお礼を述 べるとともに寄付もされたのには大変感激した。集まった皆さんの 母校に対する熱い思いと期待は大きく、私達の広報活動に対する やる気を奮い立たせてくれた。 5月31日にSOISの教員は研修で関学の千刈キャンプ場と三田 キャンパスを訪ねた。午前中は望月康恵法学部教授が基調講演 をしてくださった。専攻は国際機構論であり、紛争の平和的解決に 向けた国際機構の取り組みと、その活動が国際社会、国際政治、 国際法に及ぼす法的、政治的影響に着目している方だ。ボスニア やルワンダにも行かれて研究を続けておられる。この日のテーマ は「関学との合併がもたらす可能性」で、まずは施設の使用、関学 からの専門的な技術の提供や援助を紹介することでもあったが、 私たちの生徒が国際社会に貢献できるようになるためにどのような 教育を続けていくべきかということも考えた。午後にはSOISの卒業 生(多くは関学生)がその後の経験から私たちに学校の進むべき 方向性を提示して、教員からの質問を受けるという試みも行った。 この学校もそろそろ卒業生の力で成長する段階に入ったと強く感 じた。 ◇ 合併によって私たちの前には様々な研修の選択が広がってい る。多くの教員も2月に行ったアンケートで研修の重要性を強調し ていた。ここからは私が5月11日に参加した研修での話を述べて みたい。これは私学人権研究前期総会での研修で佐谷力さんと いう方のお話から学んだことだ。まずこんな設定と質問があった。 巣から落ちている雛を見てどんな発言をしたかによって子供を2つ のグループに分ける。グループ1は「かわいそう。」といった内容の 発言、グループ2は大人に「助けてあげて。」と頼むような内容であ る。次に、これら両方の子供達を内緒でつまみ食いができる状態 にして観察し、知らん顔で食べてしまう子供を見つけるというもの だ。つまみ食いをした子供は有意差を持ってどちらかのグループ に偏るという。それがどちらかという質問だ。みなさんも考えてもら うと面白いのだが、会場にいた8割くらいの人はしっかりしているグ ループ2の方がつまみ食いは少ないと答えた。しかし、観察結果は 逆で、グループ1につまみ食いが少なかった。この結果を講師の佐 谷さんは「共感性」という言葉で説明された。他者の痛みや悲しみ を共有できる性質のことだ。してはいけないことを踏みとどまる時に 最後の歯止めになるのではないかと私も実感している。こんなこと をしたら相手はどんなに傷つくだろう。家族や友人はどれほど悲し むのか、という想像力が大切だ。私が昨年の薬物事件の時から生 徒に話していたこと、前回のインターカルチュアに書いたこと、 『繰り返し生徒たちに伝えたのは教職員が逃げないこと、生徒が誇 りを失わないこと、こんな時こそ普段の授業や活動をしっかり行うの が重要であること、不安に流されるよりも家族や友人との楽しい時 間を共有すること、そこから身近な人々への感謝の気持ちを大切 にすることだった。それらが私たちの正しい判断を支える原動力に なるだろうと話した。』 がきれいに繋がったので鳥肌が立った。 -- 「共感性」は理屈や論理よりも体験による学習で深まる。暖かく優 しい環境が作れる教員、価値観や言葉の幅が広い教員は「共感 性」のモデルになって生徒を変えることができる、とも佐谷さんは話 された。私達がこの学校でしてきたことは間違っていない。これか ら更にどのようなことをしていけばいいのかについて示唆に富む講 演だった。 ◇ 教員や生徒、更に保護者の皆さんの前にも大きな可能性は広 がっている。 SOISの良さは深まるだろう。小さな国際社会が広い世界に出て 行くことができるようになったのだから。 SOISとは、関西学院千里国際キャンパスの2つの学校をまとめ て表した Senri & Osaka International Schools of Kwansei Gakuin の略称です。 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 第17期卒業生巣立つ 3月6日(土)体育館にて、SIS高等部第17 回卒業式が挙行され、多くの保護者、在校 生、教職員が12年生96名の旅立ちを祝福 しました。卒業生はスポットライトを浴びなが ら赤いじゅうたんの上を歩き、壇上で校長先 生から卒業証書を受け取る時には、各自が 選んだ写真がスクリーンに映し出され、自分 だけのBGMが流れました。それぞれに個性 が出ていて、卒業していくにあたっての一 人ひとりの気持ちがよく表れていたと思いま す。新たな一歩を踏み出す卒業生のその 輝かしい未来に幸あれと願っています。 多彩な進路 2010年3月卒業生の進路 区分 (地域・学部系統・領域等) 人数 所属 (学科・学校等) 海外 アメリカ/カナダ 3 Mount Allison 2, New York Univ. イギリス オーストラリア/ニュージーランド 台湾/中国 海外に進学予定 4 人文科学 文学 語学 歴史学・地理学・美学 心理学 人文科学系統学際 法学 政治学 経済学 社会学 社会科学系統学際 4 2 1 2 2 3 2 2 5 5 総合・学際 国際 9 理学 農学 医療・保健 総合 教養学 人間科学 理学系統学際 獣医学 医学 8 9 2 1 1 1 薬学 看護学 健康学 福祉学 食物・被服学 体育学 幼児・保育学 1 1 3 2 1 1 4 教員養成 美術 工芸・デザイン 芸術 美容 2 2 1 1 1 1 9 96 社会科学 家政 教育 芸術 資格・技能 公務員 未定 大学等進学予定 全卒業生の合計 過年度生の進路 区分 (地域・学部系統・領域等) 文化系 文学 法学 経済 教育 理科系 理学 医学 獣医学 芸術 過年度生の合計 人数 3 2 1 1 1 1 1 1 11 英米文(立命館)/(神戸女学院)/(同志社)/日本文(立命館) 英語(上智)/(ECC国際外語専門学校) 美学(関西学院) (武庫川女子)/(関西学院) 文化構想(早稲田)/人文(京都精華) (関西学院2)/(同志社) 国際政治経済(早稲田)/政治(関西学院) (関西学院)/(神戸国際) (関西学院4)/(関西) マネジメント創造(甲南)/政策科学(立命館)/アジア太平洋(立命館アジア太 平洋3) 国際(関西学院3)/(明治学院)/国際関係(立命館3)/国際文化(龍谷)/国 際日本(明治) 総合政策(関西学院5)/(慶應義塾2)/総合情報(関西) (国際基督教3)/(国際教養)/(東京学芸)/(中京)/国際教養(早稲田3) 人間社会(大阪府立)/人間環境(法政) 生命科学(関西学院) (鳥取) (大阪) (京都薬科) (明治国際医療) スポーツ健康(同志社)/人間健康(関西)/(大阪リゾート&スポーツ専門学校) 人間福祉(関西学院2) 食物栄養(園田学園女子) 体育専門(筑波) 幼児教育(関西学院)/(梅花女子)/(京都女子短期)/児童保育(大阪総合 保育) 初等教育(関西学院)/初等芸術教育(大阪芸術) (京都市立芸術)/アニメーション(京都精華) 情報デザイン(京都造形美術) 舞台美術(近畿) (堺女子短期) 守口市役所 所属 (学科・学校等) (東京)/(神戸女学院2) (立命館)/(関西) (追手門大学) (別府大学短期) (東京) (滋賀医科) (北里) (京都造形美術) INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 5ヶ国語で宣誓 第20回入学式 4月1日(木)体育館にて、SIS中等部・高等部第20回入学式が挙行されました。華やかなバンド演奏と大きな拍手に包まれて、65名の中 等部入学生と、91名の高等部入学生(内部進学者68名含む)が入場しました。佐野キャンパス長、田淵統轄、サールOIS校長からは心温 まる祝辞をいただきました。眞砂SIS校長のお話とともに、しっかりと新入生、編入生の皆さんの心に刻まれたことと思います。 毎年恒例の生徒宣誓は、5ヶ国語で行われました。竹内ヘラルド君(7年:日本語)、田中辰樹君(7年:英語)、小西里佳さん(10年:中国 語)、尹星夏さん(7年:韓国語)、德原茉莉花さん(7年:ドイツ語)の5名が、堂々とそれぞれの言語で、世界人権宣言の精神に基づいた生 徒宣誓を行いました。最後に中等部生徒会、高等部生徒会からとても楽しくユニークな歓迎の言葉があり、新入生、編入生にSISをしっかり 紹介してくれました。 帰国生2010年度春学期入学者 SIS入学広報センター ≪ 国 別 ≫ アメリカ 10 イギリス 2 インドネシア 1 オーストラリア 2 オランダ 1 カナダ 1 シンガポール 3 スウェーデン 1 ドイツ 2 フランス 1 ベルギー 2 マレーシア 1 中国 4 国内(インターナショナルスクール) 7 計14ヶ国 38 ≪ 学年別 ≫ 7年生 21 8年生 3 9年生 3 10年生 8 11年生 1 12年生 2 計 38 2010年度SIS入試結果(最終) 中1 帰国 計 一般 合計 志願者数 国内 海外 計 受験者数 国内 海外 計 合格者数 国内 海外 計 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 2 3 15 29 44 19 48 67 3 3 16 48 64 15 29 44 19 48 67 3 2 13 29 42 2 3 16 48 64 2 2 13 29 42 10 12 22 14 27 41 12 12 24 17 27 44 2 3 8月編入予定 : 女子1名含む 高1 帰国 計 一般 合計 志願者数 国内 海外 計 受験者数 国内 海外 計 合格者数 国内 海外 計 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 5 7 11 3 14 14 18 32 7 7 5 18 23 10 3 13 12 18 30 7 5 5 3 8 3 7 7 18 25 5 5 6 3 9 2 2 4 4 10 14 5 2 7 11 10 21 3 7 8月編入予定 : 女子2名含む INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 盛大に学園祭開催 5月22日(土)、今年の学園祭は天候に恵まれ、爽やかな初夏の日差しの中で盛大に開催されました。学園祭前の1週間は恒例の「不思 議ウィーク」。月曜はPajamas、火曜はAthletic、水曜はOne Color、木曜はMusic、金曜はCharacterというテーマで、さまざまな衣装に工夫 を凝らして楽しみました。 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 ドイツからの高校生との交流 桂木 忍 ドイツ語 「緊張した・疲れた・戸惑った」初めて会っ たとき、どうしようかと思って緊張した。話し ているとき、ドイツ語の単語がでなくて、緊 張した。でも、ゼスチャーと英語で乗り切っ た。引率なしで食事に行ったとき、口に合う か、満腹になったか、ドキドキした。過密ス ケジュールで歩きつかれた。ドイツ語を聞き 取るのに疲れた。質問されて、説明をしてく れといわれて、疲れた。春節の元町中華街 に行って、人の多さに疲れた。家では、彼ら の生活習慣や好みがわからなくて、戸惑っ た。 「面白かった・楽しかった」カラオケに行っ たとき、彼らが日本語の歌をいっぱい知っ ていて、コスプレとかもして、面白かった。 ショッピングのとき、彼らのテンションが高 くって、楽しかった。うさぎのぬいぐるみをい つも抱いていたビジュアル系の男の子や、 いつもテンション高くて元気な女の子とか、 そんな個性的な子がいて、面白かった。お しゃべりしたとき、ドイツのことや音楽の話が できて、楽しかった。 2月12日から15日まで、SISでは現在ドイ ツ語を正式履修している生徒たちが中心と なって、ドイツの高校生12人との交流の機 会を持ちました。上がその後語った彼らの 感想です。 やってきた彼らは、南ドイツの大都市ミュ ンヘン近郊でギムナジウム(大学進学を目 指す生徒の通う学校)に通っています。そ こには選択科目で日本語を勉強している 生徒たちがいて、日本にとても興味があり ます。ガンダムのプラモデルだったり、ビ ジュアル系バンドだったり、日本古来の武 道だったり、お寿司や豆腐だったり、アニメ だったりと、興味の対象はさまざまですが、 とにかく一度は日本に来てみたいと思って いるのです。 彼らに日本語を教えているレスレ先生は、 そんな生徒たちの日本への想いを叶えてあ げたいと、2年に一度全くのボランティアでツ アーを組んで、彼らを日本に連れてきてあ げています。私はそんなレスレ先生の熱意 に心を打たれ、今回の訪問を応援すること にしました。 現在ドイツ語を履修している6人とその家 族は、たちまち快くホームスティを了解して くれ、私が立てた週末の過密スケジュール に乗ってくれました。大阪城や神戸など公 式(?)の見学 を終えた後のカ ラオケやミナミで のショッピングな どは、ほぼ生徒 たちに丸投げ状 態でした。携帯 で「今どこ?」、 「そろそろ帰宅で す」などと私から 遠隔操作をされ つつ、双方の国 化学の授業に参加したドイツからの高校生 の高校生同士は 色々な意味でコ ミュニケーションを取りながらグループ行動 いです。レスレ先生は「SISの生徒たちを迎 をしました。ホームスティ先ではさらに密接 え入れるべくベストを尽くす」と言ってくれて に同じ時間を過ごしたことでしょう。それら全 います。 ては残念ながら私は直接には見聞できな かったのですが…。 超過密の週末を終え、迎えた月曜日には SISとOISで校長先生をはじめとして、教員と スタッフみんなが歓待してくれ、授業見学で は他の生徒たちもドイツからの高校生に親 切に接してくれていました。ドイツ語履修生 のみんなには直接お礼をいう機会がありま したが、学校訪問の当日、ドイツからの高校 生と机を並べて実験したり、計算したり、日 本語を勉強したりしてくれたSISのみんな、ど うもありがとう。そして全教職員のみなさんも ありがとうございました。 彼らは東京で3日間過ごしたあと、大阪 でSISの生徒とその家族に週末の歓待を受 け、半日SISで学校訪問をしました。そのあ と一行は京都に宿泊。京都観光をしながら 広島にも強行するというハードスケジュール をこなしたにもかかわらず、10日の日本滞 在を終える頃には「ドイツに帰りたくない!」 と全員が口をそろえていたそうです。 ドイツに帰国後、はじめて来たレスレ先生 からのメールには、ただただ感謝のことば がつづられていました。生徒たちも、ホスト のSISの生徒たち、ホストファミリー、SISでの 歓待に驚くばかりだったそうです。ドイツが 長かった私には、彼らのカルチャーショック がよく理解できます。「ぜひ次はドイツに来 てください。でも、こんな歓待は期待しない でね。残念だけど、たぶんドイツ人には無 理。」とはレスレ先生の言葉。それは私に はよくわかっています。でも、近い将来SIS の生徒たちがドイツを訪問したときのカル チャーショックを見たいなあ。ぜひ引率した ◇ ドイツ文化交流の旅、ミュンヘン訪問メン バー決定 昨年2月にOIS/SISを訪れたミュンヘンから の高校生を今度はこちらから訪問しようとい う企画が、本当に実現します。新学期早々 に各ホームルームにアナウンスされたあと、 17名のOIS/SISの生徒から参加希望が出さ れ、その中から13名が7月12日―22日の10 日間、南ドイツの都市ミュンヘンに滞在し、 Gymnasium Grafing(ギムナジウム・グラー フィング)を中心に現地の高校生たちと交 流したり、ヨーロッパの文化を見聞したりしま す。 今回の訪問は、ベルリン日独センターが 公募している日独高校生交流支援事業「た けのこプログラム」の支援事業に選ばれまし た。この「たけのこプログラム」はドイツのダイ ムラー社と日本の三菱ふそうトラック・バス株 式会社がスポンサーとなっており、OIS,SIS 訪問団にはこの2社から航空運賃が支援さ れ、破格のコストですばらしい経験をさせて もらうことになりました。支援の枠内で、参加 15名という制限がある中、参加を希望しなが らもできなかったOIS/SIS生もいました。 このように優遇された私たち訪問団は、メ ンバー全員が、誇りと責任を持って7月の ミュンヘン訪問に臨むべく、定期的なミー ティングを重ね、十分に準備していきたいと 意気込みも新たにしています。 A cultural exchange trip to Germany Mayumi Ito Thanks to Ms. Katsuragi’s efforts, this (次ページ★に続く) INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 ボランティアのかたち 吉川香鈴 SIS高等部3年 あなたは生徒ラウンジにあるこの青い自 動販売機が、『チャリティー自動販売機』で あることを知っていますか?実はこれは、 AWPS(特定非営利活動法人 世界平和 支援協会)というボランティア団体が提案し たもので、ドリンク1本の売り上げにつき3~ 10円が「カンルンガン」というフィリピンのス トリートチルドレン保護施設で生活する子ど もたちのために寄付されています。その支 援先の施設は、親からの虐待によって傷つ いた子どもたちが二度と傷つかないという こと、また最終的には子どもと両親を和解さ せ、本来の家族の元へ返すことを目標に、 それまでの間子どもを預かる役割を担って います。 私はこれまで学校のボランティア委員会 「ピスタチオ」と「WITH」という高校生国際ボ ランティア団体に所属し、お金がなくて生活 に困っている発展途上国の人たちに本や 毛布を送ったり、募金活動をしたりしてきま した。しかし単に物を集めてそれを送るとい う物資支援だけで満足していていいのだろ うか、果たしてこれが本当にその人たちの 力になっていると胸を張って言えるのだろう (★前ページの続き) has become a reality! As a team of 15 people (5 OIS students, 8 SIS students, Ms. Katsuragi and myself), we are going to visit Gymnasium Grafing (a high school in Munchen) this summer. We will stay in Munchen from July 12 to 22, interacting with students there while soaking up the European culture. か、と徐々に疑問を持つよう になっていました。その時、 私は心理学やアートセラ ピーなどの人の心というもの に興味があったこともあり、も し相手の人たちが何かに悩 んでいたり心に傷を負って いたら、それを癒してあげれ るような心のケアをするボラ ンティアはできないのだろう かと考えていました。 そんな中、私は春休みに AWPS主催の「ストリートチル ドレン支援 ソーシャルワーカー体験ツアー 2010」に応募し、参加させて頂けることにな りました。私を含めた4人の高校生と、AWPS のスタッフ3人で1週間フィリピンに滞在し、 カンルンガンの施設3ヶ所に宿泊、そこに保 護されている元ストリートチルドレンとの交 流、NGOで働くソーシャルワーカーの業務 を体験、ストリートで暮らす家庭への訪問、 スモーキーマウンテン近隣地区の住民への 食糧物資配布などをさせてもらいました。 1日目、カンルンガンの マラテセンターに滞在。 私は初め、カンルンガン に保護されている子ども たちは親と和解し、親が 二度と虐待を繰り返さな くなるまでは帰る場所が ないという話を聞き、と ても可哀想だと思いまし た。しかし実際に会って みると、彼らはよく笑い、 よく喋り、よく走り、よく叫 び、彼らの元気の良さに 私は圧倒されてしまいま した。そこにいるのは8歳から17歳の男女約 20人で、学校にも通うことができます。施設 では年上の子がスタッフとともに20人分の食 事を作り、年下の子が施設の掃除や洗濯を するという当番制で役割を分担していまし た。私も手伝いながら過ごしましたが、彼ら は日本の子どもたちと何の変りもなく、過去 に虐待を受けていたり、ストリートに住んで いたからといって特別変わったことは感じら れませんでした。 しかし、カンルンガンのソーシャルワー カーの女性スタッフは、「彼らは安定してい るように見えるがまだまだ不安定で、深い傷 を抱えている」と言っていました。特にまだ 小さい子は、夜になると虐待を受けていたこ We feel sorry that we cannot take everyone who applied, since the limit is set at 15. This trip was accepted and qualified as one of the Takenoko Programmes, which are supported by the Japan-Germany Center in Berlin. It is sponsored by Daimler (a German company) and Mitsubishi Fusou Bus & Truck Co. (a Japa- nese company) and they cover the flight fares of us all. We, as a group, have started to meet regularly to prepare ourselves well for this first OIS/SIS trip to Germany in order to make it as fruitful and meaningful as possible. とを思い返してしまい、電気を消すと怖がる 子や泣いてしまう子、怖い夢を見て眠れな いと言って彼女の部屋へ来る子もいるそう です。 私はこの話を聞き、彼らは普段は笑ってい るけれど、きっと人を信じることや、自分に自 信や誇りを持つことに憶病になっているの だろうと思いました。最初に感じた彼らの元 INTERCULTURE 気の良さというものは、実は自分の心の傷を 隠すためのものだったのかもしれません。 私たち高校生メンバーはツアー出発まで の2ヵ月間皆で集まって、子どもたちとのアク ティビティーを考え、準備してきました。心理 療法のひとつにアートセラピーというものが あり、絵を描いたりすることでその人は精神 的に癒されるといわれています。私はそれ なら自分にもできるかもしれないと思い、彼 らとアクティビティーの一環として一緒に木 の絵を描きました。彼らはいつもはあまり集 中力がないのに、絵を描いているときは真 剣で、楽しみながら何枚も何枚も描いてくれ ました。あの時間が少しでも彼らの心を安定 させる手助けになればいいなと思っていま す。 また、絵によって人の心理を分析すること もできます。私は彼らの描いた木の絵を日 本に持って帰り、心理学の教授と一緒に心 理学的に絵を解釈してもらいました。しか し、何か心に抱えていそうだなと感じ取れる ような作品が多く、少し心配になりました。例 えばArnoldという子は、小さい木や花や種 を列に並べるようにしてたくさん描いていま した。そのように同じものを何個も描こうとす るのは心の不安定な人によく現れる傾向が あり、新しいことをしようとすると不安になる ので、同じ行為を儀式的に繰り返すことで 精神を安定させようという心理が働くそうで す。また、全員に共通していたことは、木の 根を描いた人がひとりもいなかったということ でした。根は自分の居場所や自立を表しま す。しかし誰一人としてそれを描かなかった ことから、彼らはまだ自分の居場所を探して いる途中なのだなと感じました。このように、 彼らの普段見せる笑顔の奥にある、悲しい 部分が見えたような気がしました。私は虐待 を受けたことはないのできっと彼らの気持ち を完全に分かってあげることは出来ないと 思います。しかし、絵を通して彼らの気持ち に気付いてあげることが出来ました。相手 の気持ちや精神状態を把握できると、ひとり ひとりにあった心のケアをすることが出来ま す。私は「ストリートチルドレン」と一括りで呼 んでしまうのではなく、そのひとりひとりと向 き合うことが、本当に彼らのためになるとい えると思いました。 3日目は、スモーキーマウンテンに行きま した。スモーキーマウンテンとは、自然発火 したゴミの山から出る煙が昇る様子からそう 呼ばれています。そこは3つの市から出たゴ ミを扱っていて、1日に約220台ものトラック がゴミを運びに来ます。次々と運び込まれ ては積み上げられる大量のゴミの山。それ に群がって必死でゴミをあさる大勢の大人。 そんな大人に負けないようにとゴミを拾って いる私達と同じ年くらいの人たち。靴もなく 裸足で親のゴミ拾いを手伝っている幼い子 どもたち。テレビで見たことのある光景が目 の前にありました。そこにいるすべての人が 悪臭の中、お金になりそうなゴミをひたすら 集めていましたが、彼らの収入は十分とい える額ではなく、1日中ゴミをあさったとして もたったの300~400ペソ(日本円で600~ 800円)ほどにしかなりません。しかしこれで も都市でお菓子やタバコなどを売るよりは ずっと稼げるため、人々はなかなかゴミ拾い の生活から抜け出すことができないそうで す。私は物資支援や経済支援に対して疑 問を抱いていた部分もありましたが、いざそ ういう子どもたちがお腹を空かせて目の前 に立っていたら、私は彼らに自分の着てい るTシャツをあげたくなったし、自分の履い ている靴を渡してあげたくなったし、かばん の中に入っているチョコレートを差し出した くなりました。それくらい、私には当たり前だ と思っていた「今日一日を家族全員が生き 延びること」が彼らには精一杯であるというこ とが伝わってきました。私にとっては単に物 を集めて送っているだけに感じても、彼らに とってその物資支援はと ても必要な支援であると 感じ、自分が今までして きたボランティア活動は 間違いではなかったと思 いました。 カンルンガンのソーシャ ルワーカーである日本人 の女性スタッフは、勤め ていた会社を辞め、フィ リピンの子どもたちを助 けるために5年前からそ こで働いています。現地 のタガログ語も流暢に話 SPRING 2010 No.128 し、皆に信頼されていた彼女は、私にこん な言葉を残してくれました。「物資支援や経 済支援は、物さえあれば相手に与えること が出来、相手もすぐに満足してくれる。しか し、人の心を扱うということは沢山の愛情と 時間のかかることだと思う。虐待で傷ついた 子どもたちは、施設に入りたての頃はすぐ 感情的になり、暴力を振るうが、やはりみん なと暮らしていくうちに彼らは少しずつだが ゆっくりと変化してきている。私は心の傷に かさぶたができるまで彼らの話に耳を傾け、 彼らに語りかけるようにしている。そうした親 密な関係を築くことが心のケアに繋がるの だ」と。その言葉は私の心に深く残りました。 私はこのソーシャルワーカー体験ツアー を通じて、改めて物資支援や経済支援の大 切さというものに気付きました。しかし、それ だけでもいけません。物資やお金の支援の 次のステップとして、心のケアなどの目には 見えないものの支援が重要であると信じて います。そのようなボランティアのあり方や 自分がしたい支援、自分の将来を見つめる ことができました。 私の体験は、決して別の世界で起こって いることではありません。飛行機でたった3 時間しか離れていない国で起こっているこ となのです。この体験をたくさんの人に伝え ることで、青い自動販売機の存在、途上国 の現状、そのために一生懸命取り組んでい る人たちの存在を知ってもらい、皆さんそれ ぞれが出来るボランティアのかたちを考え る、そして自分の今ある生活のあり方を見つ めなおすきっかけになれたら嬉しいです。 ありがとうございました。 関西学院千里国際キャンパス 基本方針 関西学院千里国際キャンパスでは、 自分の行動に責任を持ち、よい人 間関係を維持していく能力が、生徒 各自に備わっていると信じます。こ の考えにもとづいて、次のような行 動の目安がつくられています。 <5つのリスペクト> 自分を大切にする 他の人を大切にする 学習を大切にする 環境を大切にする リーダーシップを大切にする INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 SISの「自由」を問う 小林大地 SIS高等部3年 『斬新』・『奇抜』。こういった言葉に、僕は 人一倍敏感だと思う。今まで人が目にも付 かなかった何かをしたいと思うし、それが “認められたとき”には本当に気持ち良い。 素直に嬉しい。 僕は12年の津村柊くんと共に約3ヵ月間に 渡り、ライブイベントを企画・運営した。そし て僕はそこにも『新しさ』を求めた。「下級生 に少しでもバンドに対して関心を持ってもら いたい」という主目的とは別に、「加えて彼ら の地球環境に対する意識も触発したい」と 考えたのだ。その全く関連性のない2つを結 びつけようとしたこと自体、無理やり過ぎた のかもしれない。でも僕だって子供ながらに (いや、子供だからこそ!?)知っている。―誰 だって『地球環境』といった重いテーマに乗 り気じゃないことくらい。 「第1回少年少女地球環境対策会議」。そ もそもこのイベント企画を思い立った理由 は単純だった。本校のバンド数が、低学年 になると共に減ってきているという現状に危 機感を覚えたからだ。我が校にとって、バン ドがまかなう役割は非常に大きい。学園祭 や後夜祭、またクリスマスパーティをはじめ とする学校行事を盛り上げるのに、欠くこと ができない存在だ。それに各バンドが演奏 する曲のジャンルの多様性から考えても、 ある意味で本校の“国際性”を象徴するもの と言っても過言ではないと思う。しかしそん なバンド活動が衰退してしまっては、今後 「ポップな学校行事」は消え去ってしまうの ではと素朴に思い、ライブイベント開催へと 僕たちは動き出すことにした。 そして僕はそこに、どうしても「環境対策」 を足したかった。僕自身1年間のアメリカ・ アイオワでの生活を機に、自然や環境に対 して見る目が変わったのは確かで、自分に も何か環境改善の為にできることがあるの 10 ではと、探し求めていた。そう していた矢先に浮かび上がっ たのが、このライブイベントの 企画案な訳で、そこに環境対 策を加えずにはいられなかっ た。しかし「環境対策」といって も、そこには数多くの対策・対 処法がある。その中から僕は 「参加者全員の意識の向上」 を取り上げた。それが今後半 世紀、僕たち地球市民に求め られているものだと、おぼろげ ながらに気付いていたからだ。しかし、それ をイベントの一環として取り入れたが故に、 運営はより複雑に、且つ大変になったし、 いかに参加者の意識を高めることができる かには、ブドウ糖をフルに活用しながら考え た。ライブイベントによって得た収益金は、 環境保護団体へ募金することもできたし、 校内への小規模な植林に運用することも可 能だった。しかしそれらは、あまりに単純で 「表面的」な対処にしか僕には思えなかっ たし、それは僕の求める『斬新さ』からも遠く かけ離れていた。悩みに悩んだ結果、SISの 卒業生で、且つ環境問題に携わっている方 に地球環境について講演会を開いてもらう ことにした。これがいかに『斬新』であるかは わからないが、最低限参加者は講義を聞く という受動的なスタンスでありながらも意識 を高めることができ、それは募金や特定され た主催者だけで行う植林よりも、ずっと有意 義だと考えたからだ。 そうして無事に2月10日に関大前のT H ホールでライブを開催することができ、何と 148人もの生徒が見に来てくれた。そして2 月26日には本校卒業生である本多真さん を3階会議室にお招きして「エコロジーに深 い・浅いはあるのか!?」というテーマで講演 会を開いた。彼の視点はとても『ユニーク』 で、今後都市化、また地球環境を考える上 で人間心理は離せないのだと 言う。それは都市計画が進むと 共に、都市部に集まる人の数 は増えるものの、それはただの 「人」でしかなく「親しい仲間」を 作れる機会は反比例するという 仮定をベースにしたもので、つ まり都市部では自分の悩みを ぶつける相手がいないという事 態が起こり得ることを想定する 「ディープ・エコロジー」をわかり やすく僕らに話して下さった。またその講演 会と並行して、僕らは食パンの耳をパン屋さ んから購入し調理した、ゴミを出さない「エコ な」ラスクも参加者へ提供した。 ライブイベントの企画自体が初めてで、経 験する全てに困惑しながらも、僕らは『面白 さ』『ユニークさ』を求め、試行錯誤しながら 一歩一歩進んだ。しかしそれが『斬新』で あったかどうかを判断するのは、当然自分 自身ではなく「世間」だ。イベントをより効率 良く宣伝したい、またより多くの生徒に参加 して欲しいという熱い思いは終始一貫して 貫き通すことができたものの、それに伴い多 くの壁にぶち当たり、世論にも叩かれた(= 先生に叱られたの意)。しかし結果こうして 無事に全てを完遂することができて、本当 に良かったと思う。次から次へと仕事に追わ れていた3ヵ月間ではあったが、今振り返っ てみれば、それは充実した時間だった。 唐突ではあるが、そこに「SISの魅力」があ るのだと僕は考える。SISにある「自由」とは 一体何だろうか。5リスペクトでしか拘束され ていない僕らにとっての「自由」とは何を意 味するのだろうか。それは問題を自ら発見 し、解決しようと取り組める環境であり、そこ に「自由」があるのだと僕は思う。「ボランティ ア」や「寄付」という形で第三者として社会に 関与するのではなく、自らイベントを企画し 成功させることで、その本来の目的とは別 に、社会貢献もできるような「面白い」企画 がしたいと考え3ヵ月間、このイベント作りに 没頭した。そこで様々な場面で臨機応変な 決断が求められたが、それを最善の方向へ と舵を取って下さったのは先生方だった。ま た学校行事でないにもかかわらず協力して くれた生徒のみんな、また参加してくれた生 徒のみんな、そして生徒の参加を承諾して 下さった保護者の皆様にも感謝の気持ちで 一杯だ。本当にありがとうございました。 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 SOIS教員、カンボジアのSchool of Hope開校式に参加 SOIS teachers attend School of Hope opening ceremony in Cambodia Peter Heimer OIS/SIS English ラスは、School Of Hopeのた めに募金活動を行い、カン ボジアの生徒との文通プロ グラムを始めています。 私たちの新たな目標は 25万という資金額を、コン ピューター2台、電源のため のソーラーパネル3つ、そし てSchool of Hope の英語・コ ンピューターの教師の給料 のために集める事です。S2S はSOIS教員のうち、OIS科学 教師であるジェラルド・コル 2010年3月18日、3人のSOIS教員が、カン ボジア王国の首都・プノンペンから東へ2時 間のところにあるプレイベン州で行われた、 SOIS School Of Hope(SOISスクールオブホ ウプ)開校式に参加しました。OISの数学教 師・ジェフ・キルマー先生、OIS指導カウン セラー・カレン・キルマー先生、そしてOIS及 びSISの英語教師・ピーター・ハイマー先生 は、この式の参加のため春休み期間中、カ ンボジアを訪問しました。 School Of Hopeは、水道も電気も通って いない人里はなれた田舎の村にある学校 で、そこでは220人を超える中学生が学ん でいます。この学校は、Schools2Schools (S2S、スクールズ2(トゥー)スクールズ)という プロジェクトを通し、SOIS2校全体のコミュニ ティーの募金活動の努力の結果設立されま した。OISの2009年度卒業生はこの学校の 設立のためお金を貯め、途上国の貧窮に 陥った田舎の地域での教育がどれだけ必 要かについて意識を高めるため、S2Sを立 ち上げました。 2009年から2010年の一年間で、S2Sは150 万円近くのお金を集めました。これは、5部 屋ある学校の建物、新しいトイレ、そして村 兼用の井戸を建てるには十分なお金です。 カンボジアの田舎の子供たちの苦境につい ての意識を高めるため、S2Sはカンボジアか ら学校カリキュラム管理者の方にSOISに来 ていただき、田舎の地域での教育(特に若 い女の子の教育)について話していただく 機会を設けました。また、S2Sは、雑誌・「IB World」の2010年1月号に特集されました。 更に、OISのザロウバ先生担任の2年生のク マン先生が7月にSchool of Hopeに訪れるま でにコンピューターの設備などを設置出来 る様、本学年度までに資金を集めたいと考 えています。 SOIS School of HopeとSchools2Schools (S2S)の詳細は、www.senri.ed.jp/s2s で見ら れます。 入学式では、ピーター・ハイマー先生が S2Sプロジェクトの始まり、目的そして未来に どう携わるかのスピーチを行いました。内容 は下記の通りです。 SOIS School of Hope 入学式スピーチ みなさん、こんにちは。スイサダイ。 この場をお借りして、SOIS School of Hope ご入学おめでとうございます。私の名前は ピーター・ハイマーで、ここに立っておられ る方たちは、カレン・キルマーさんとジェフ リー・キルマーさんです。千里国際中等部 高等部(SIS)と大阪インターナショナル・ス クール(OIS)の代表としてこの入学式に参列 させて頂き心からお礼を申し上げます。我 が二校の校長である、眞砂和典先生とジョ ン・サール先生からも感謝と祝辞の言葉を みなさんのために頂きました。こうしてここに 来られた事を光栄に思います。そして寛大 なもてなしをありがとうございます。 2009年9月、大阪インターナショナル・ス クール12年生だった13人の生徒が高校卒 業を機会に、これからの12年生に受け継が れていく何かを残そうと決めました。特別で 長い年月が経っても残るような何かを残した かったのです。彼等は学校を建てる事にし ました。彼らは、新しい学校は何よりも素敵 な贈り物として、「教育」を与える助けになる と考えました。 私ともう1人のシニアの共通のアドバイ サーのタラ・チェニー先生は、この13人の 生徒がとても素晴らしいことをすると決め たことを、嬉しいと同時に誇りに思いまし た。彼らが十分な資金を収集できるという 確信はありませんでした。生徒たちはやり 抜き、Schools2Schoolsという学校の企画を 立案し、私たちの学校団体からの莫大な 援助と、American Assistance for Cambodia (AAfC)/ Japan Relief for Cambodia (JRfC) のバーニー・クリッシャーさんとタイ・ネオー さんの大きな援助のもとに、SOIS School of Hopeを建設する為の資金を十分に集めた のです。 昨年の5月、生徒たちはSchool of Hopeを 訪れる予定でしたが、不幸なことに新型イ ンフルエンザが日本を直撃し、カンボジア に行けなくなってしまいました。それは本当 に悲痛な瞬間でした。この13人の生徒がプ レイベンまで行けなくなったので、私は公衆 11 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 の人に覚えてもらえるように、せめて大きな 声で生徒たちの名前を呼びたかったもので す。 2009年にOISを卒業し、また Schools2Schools計画のもっとも重要な目的 は資金を集めることではなく、自覚を引き起 こし、そして希望を奮い立たせることです。 Schools2Schoolsの名前にある数字の2は、 Schools2Schoolsを陰で推進し大きな力に なってくれたのは、アンドレス・バセット、 畑中英里、飯田麻衣、カン・エイミー、マ シュー・ケレット、北上優太、李サンミン、三 田村リゼッタ、森口愛理、中村慧聖、大田 原絵里加、朴韓斌、アイザック・シフマンで した。 私たちの学校団体はSchool of Hopeを 建設するのに十分な資金を集めたと述 べましたが、私が強調したいのは、この 2つの学校組織、つまり日本にある私たち の二つの学校とプレイベンにあるSchool of Hopeのことです。その“2”は“トゥー”-T,O - とも発音でき、2つの学校の相互作用が あることを表していて、2つの学校間で交流 や情報が行ったり来たりしていて更に2つの 学校の関係を深めてくれています。 SOIS School of Hope との触れ合いをこれ からも続行することが私たちの心からのね らいです。これからも生徒や教員をそちら に送り出し、また訪問できればと思っていま す。2つの学校の間でお互いたくさん学び あえることがあると私たちは信じています。 学校とは地域の活力源でもあります。学校 は地域に一日だけではなく、一年だけでも なく、世代に影響を与えます。その影響は 地域を超えて世界に広がります。私たちは SOIS School of Hopeの生徒が教育のため に、最大限に活用するためにチャンスを評 価することを提案します。 Schools2Schoolsのモットーを人類学者の マーガレット・ミードさんからの名言から紹介 して終わります。「疑うなかれ、懸命な行動 力のある小さな集団が世界をも変革出来る ということを;まさに彼らこそが今まで世界を 変えてきたのだから。」 ここ、SOIS School of Hopeでの教育は、外 へ飛び出し、世界を変える力になることを信 じています。 繰り返しますが、私たちはここにいることを 光栄に思っています。そして皆さんの歓迎 に心から感謝しています。私たちにとって一 生忘れることのない経験になりました。 ありがとうございました。アークンナー。 ◇ <日本語訳> IB English class : Chisa Uehara, Nahoko Shinomiya, Saori Ofuji, and Yumi Munemasa. <新任紹介> 井上 SIS国語科 はじめまして。今年度より国語科でお世話になっております、井上です。今年は「関西学院千里国際中等 部・高等部」としての新たな門出の年となりました。そのまさに学校の歴史的な節目の年に、スタッフの一員 として迎えていただいたことを光栄に思います。私学での教員生活は初めてではありませんが、現在は自分 の力のなさを痛感するとともに、皆さんから今まで体験したことのない新鮮な刺激をもらって楽しい毎日を過 ごしています。これからもアグレッシヴに「SISイズム」を吸収し、国語という教科を通して微力ながら皆さんの 言語生活に貢献できればと思います。皆さんとお会いできることを心から楽しみにしています。どうぞ宜しく お願いいたします。 浦上 SIS数学科 はじめまして。数学科新任の浦上と申します。よく生徒に間違われます! そんな先生オーラのない僕で すので,みなさんどうかフランクに接してくださいね。数学といえば固い,難しいイメージがあるかもしれませ ん。僕も実は数学に苦しんだことは多々あります!しかしながら悩むに悩んだ末に出した答えは価値のある ものだと思います。また,答えに向かう道が1つではないような問題もたくさんありますね。別にこれらのこと は数学に限らず,人生のあらゆる局面においてもそうです。そんな人生にも似た(?)数学を、せっかくなの で楽しく教えていけるようがんばっていきますので,みなさんどうぞよろしくお願いします! 12 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 平和と教育 6 「宗教」の対立と対話 野島大輔 SIS社会科 世界には様々な紛争があり、その原因とし ては、領土、資源、など様々な要因が挙げ られます。今手元にある社会科の教科書や 資料集には、この他にも、宗教紛争、民族 紛争、などのカテゴリーに分類される紛争が 挙げられています。信仰や文化といった人 間の信条の奥深いところにあるものが対立 するとき、特に原理主義的な勢力が真正面 から争い合うとき、この闘いは運命的なもの であって、根本的にはどうにも解決しようの ないものであり、せめて何とかおとなしく互 いに手を出さずに共存することくらいしか策 が無いように見えてしまいます。 ところが、平和学の創設者の一人である ガルトゥング教授は、自身が100以上の紛 争の調停に関わった経験から、宗教紛争と いわれるもののうち、真に宗教が原因であ る部分は実はわずかで、実際にはその8割 以上は歴史に原因がある、と記しています。 (世界に宗教は数千あるといわれ、そのほと んどが何とかお互いに共存しあっている現 状をご想起ください。)教義やしきたりといっ た宗教の内容そのものよりも、歴史のトラウ マ、特に文民に対する虐殺行為があってま だ十分に和解されていないことがらが、長き に渡って人々の恨みを残す要因である、と のことです。 現地で活動している友人のN G Oボラン ティア活動家によると、今も未だ 戦火の絶えないイラクにおいて も、戦争が引き起こされる前ま ではスンニ派とシーア派の信徒 どうしが混ざって日常的に生活 していたし、宗派の対立自体が 原因で国家が分裂するほどの 争いが巻き起こるということはあ まり考えられなかったそうです。 イスラム教については、日本国 内では原理主義的な集団の活 動がしきりに報道されますが、 大多数は穏健な人々であり、 「ダール・アル・アード」という異 教徒との共存を図る教義も存在 します。欧州平和大学では、イ スラムの穏健な一派であり東洋的な共存の 思想や心の修養を重んじる「スーフィズム」 の可能性について、単独の講義が開講され ていました。また、パレスチナの紛争は、手 元の資料集ではイスラム教とユダヤ教の間 の“宗教紛争”のカテゴリーに分類されてい ますが、ヨーロッパ出身の平和調停の活動 家にこの紛争の真因をたずねると、むしろ 「貧困」「水」「パトリアーキー(家父長制的な 価値観)」、などが挙がってきます。 カトリック教会の総本山の所在地・ローマ にも勤めた経歴のある司祭であるマイケル・ シーゲル教授(南山大学)は、「和解学」を 提唱し、宗教に関しては、「他の宗教や宗 教を持たない人に関して肯定的かつ協調 性のある態度を持ち世界の問題に取り組 むことのできる宗教のあり方を求めること」を 研究の骨子においておられます(南山大学 オ・ガリレイの名誉も回復するなど、数千年 にわたる歴史的なトラウマの癒しに乗り出し たことで尊敬を集めていました。かつてポー ランドの旧都・クラクフにあるバベル城址を 旅しているとき、教会堂の傍らにあるヨハネ・ パウロ2世像の前で私をつかまえ、この法王 の像と一緒に写真を取ってくれ、と頼んでき た老夫のことが思い起こされます。「これで いいですか」とデジカメのモニターをお見せ すると、「彼を知っているかね? 私はこの ために、ここに来たんだ…!」と泣き出さん ばかりに感動しておられました。 政治家が宗教間の和解に乗り出した例と しては、スペインのサパテロ首相の行動が 挙げられます。マドリッドの鉄道爆破事件の 社会倫理研究所HP参照)。ある研究会で、 沖縄の米軍基地問題や日本の安全保障に ついて話していると、シーゲル教授は「そも そも日本と米国との間に、本当の意味での 『和解』ができていない」ことを指摘されまし た。日本国内では、基地の移転先の場所取 りや技術的な面ばかりが主に論じられてい るときに、実に深く根本的な指摘で驚かされ ました。また、別の機会には、植民地主義、 奴隷制度、世界大戦などの歴史を振り返り つつ、「キリスト教はまず自省の上に立たな ければならない」などの主張をされました。 ご自身が聖職者でありながらこのような思い を語る方に出会うのは、私にとってとても新 鮮なことでした。とても流暢な日本語を話さ れるのですが、ご出身の オーストラリア在住時には 実は日本社会に嫌悪感 を抱いていたが、実際に 住んでみて少しずつ理解 を進めてきた、と聞いて、 その辛抱強さにもう一度 驚かされました。 後に政権を得ると、ただちにイラクから撤兵 し、中東からの移民たちの人権の問題につ いて積極的に法律の改正を行い、トルコを 訪れ宗教間の対話を始めるなど、スペイン の抱える歴史のトラウマを踏まえた素早い 動きを見せました。「敵」を公然と名指しし 「対テロ戦争」を指揮する当時の米英の指 導者たちとのスタンスの違いが対照的で、 話題に上りました。 <バベル城址のヨハネ・パウ ロ2世像> 旧ローマ法王のヨハネ・ パウロ2世は、歴史的な 「和解」を推し進めたこと で有名です。ユダヤ教、プロテスタント、東 方正教、英国国教会、イスラム教などとの対 話を積極的に進め、地動説を唱えたガリレ <タネンバウム宗教間理解センター発行のブック マーク> 宗教間の対話を推し進めるNGOや団体 は世界に実にたくさんあります。そのうちエ ル・ヒブリ財団は、アメリカ国内で、民間レベ ルの宗教間の相互理解を促進するワーク ショップを積極的に開催し、特に熱心な実 践に対しては平和教育賞を毎年選出して います。タネンバウムという宗教間の相互理 解を専門とするNGOのワークショップでは、 「12の宗教からの金言」として、他者や他教 への理解や感謝を尊ぶそれぞれの宗教の 教義を、一枚のブックマークにまとめたもの が配布されていました。米国内では、クエー カーやメノナイトなど、献身的に平和のため 13 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 に活動することで知られる宗派も知られてい ます。 <コーラン暗誦の授業風景 特別な許可を得て 撮影しています> 学校レベルでは、ブルネイのあるインター ナショナル・スクール(St. George’s School) を訪問して、感銘を受けたことがあります。 キリスト教団体の設立した学校で、構内には 洗礼のための設備を備えたキリスト教会がも ちろん設置されているのですが、同じ構内 にはイスラム教のモスクもあり、専任の教員 によるコーランの暗誦をする授業も実施され ていたのです。 もちろん、何分にも宗教というものは人間 の心のかなり奥深いところにあるものですか ら、一筋縄ではいかないことも多々あります が、このように宗教の間の対立を埋めていく 動きや宗教間理解のための教育も各地で 展開されています。自称・求道者(実は落伍 者)の私が大きなことをいうのをためらいつ つ、しかし「和解」と「寛容」が21世紀の世界 のキーワードであることは、間違いがなさそ うです。 参考文献:ヨハン・ガルトゥング「平和の探求 ―テロリズムと国家テロリズムの世界にあっ て」『平和運動と平和主義の現在』風行社 N G OタネンバウムのH P h t t p s://w w w. tanenbaum.org/resources/golden-rule <幼少部の子供たち&先生と> 学校説明会のお知らせ 9月25日(土)10:00-12:00 学校説明会 学校長プレゼンテーション 「2 schools together - インターナショナルスクール(OIS)とSIS」 (仮題) 10月16日(土)10:00-12:00公開授業日(参加型) 授業の紹介 10:00公開授業 10:45-11:45 公開する授業の詳細は、本校WEBにてお知らせします。公開 授業の事前予約はできません。当日お申し込みください。希望 者が定員を超えた場合、抽選で決めさせていただきます。公開 授業の参観をしていただくこともできます。 ※受付は30分前から始めます。事前の申込みは必要ありませ ん。生徒・保護者・教育関係者等すべての方を対象としていま す。 11月7日(日)10:00-16:00 入試説明会 帰国生/一般生/国 際生入試 1年以内に受験予定の児童生徒と保護者、教育関係者の方 を対象としています。入試要項(一般生・国際生)を配布いたしま す。 10:00- 学校長挨拶 入試要項説明・質疑応答 13:00- 教育相談(個別相談) ※受付は30分前から始めます。事前の申込みは必要ありませ ん。教育相談は当日お申込みいただきます。終了時刻が遅く 14 電話による人権相談 私学コスモスダイヤル 野島大輔 SIS社会科 大阪私立学校人権教育研究会の事務 局では、大阪府内の私学に在学中の、 生徒、保護者、教員など向けに、学校で の人権(不登校、学校生活の悩み、転・ 退学に関すること、いじめ、セクシュアル ・ハラスメント、障害のある子どもの学習・ 指導、人権に関わる学級運営、人権侵 害など)に関する電話と電子メールによ る相談窓口(相談員は男・女います)を 開設しています。2009年度には、計242 件の相談が寄せられました。相談の秘密 は守られます。下記、ご参照ください。 (http://www.shigaku-jinken.gr.jp/ consultation/index.html より) 電話で相談の場合: 06-6352-0915 相談受付時間:9:30~16:30 月曜日~ 金曜日(祝日・年末年始を除く) e-mailの場合:[email protected] (電子メールでの相談の場合、返事は後 日になります。) なる場合もありますので、ご了承ください。 ◇どの回も約二時間を予定しています。(ただし、11月の「入試 説明会」で個別相談を受けられる場合はその時間を超える場 合もあり得ます。) ◇どの回も、生徒 ・ 保護者 ・ 学校関係者 など全ての方を対象 としています。 ◇校内での写真やビデオの撮影はご遠慮願います。 ◇パンフレット他資料は当日ご参加下さった方全員にお配りしま す。 ただし、一般生徒用募集要項の配布は10月頃になります。 ◇ご来校の際には、公共の交通機関をお使いいただきますよ う、お願いいたします。 「海外子女教育振興財団」主催の学校説明会・相談会 ①大阪会場 開催日:2010年7月22日(木) 場所:毎日新聞ビル オーバルホール(大阪市北区) 時間:12:20~15:30(受付12:00) ②名古屋会場 開催日:2010年7月23日(金) 場所:名古屋国際会議場(名古屋市熱田区) 時間:13:00~16:00(受付12:30) ③東京会場 開催日:2010年7月30日(金) 場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区代々木) 時間:13:00~16:30(受付13:00) INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 NIE (Newspapers in Education) 実践報告3 増尾美恵子 SIS社会科 世界が常に身近であろう生徒たちは、この 複雑な現代社会情勢を果たしてどこまで気 づきを得ているだろうか、グローバル意識を 年齢に応じ会得しているか常に把握したい と考えて参りました。 そして、3年前から新聞を広く読破すること で生徒たちの知的好奇心を刺激して自己・ 他者を正しく認識することをができればと、 私の科目にNIEを取り入れることを始めたの です。当初は比較文化の中のほんの一時 期のみでしたが、2年前からは、目標に様々 な諸問題に耐えうる知識の吸収をめざすと いう観点をしめし、生徒個々の自己実現へ つながればと考え、日本新聞社協会のNIE の実践校に参加いたしました。実践校とし て昨年はその2年目の活動となります。 実践の概要 ①授業対象 春学期(中等部9年生20名) 授業科目 Newspapers in Education(週2時 間) NIEは昨年も上級生に指導(Comparative C u l t u r e(比較文化学)の授業内で)はし ていますが、春学期は9年生の選択科目 の位置づけであり科目名もNewspapers in Educationの時間となりました。週2時間では ありましたが、選択科目ゆえに新聞に興味 があるものまたは学ぶ意欲の高いものが集 まりました。新聞を週1回は提供したが各自 がその日に読みたい新聞を買ってくる者も いました。 そこで、新聞を読破することであらゆる ジャンルを知的吸収して5W1H、読解力、集 中力の3本柱を培い、その上で今の自分を 知り未来へ繋げるというとても中学生では難 解な課題を与えました。 結果、ある生徒は読売新聞の4月9日の 〔ブランド研究〕からCHAUMET (ショーメ)に 興味を持ったのか、CHAUMETの歴史のみ ならず経営理念や宝石づくりのテーマへと 探求心を広げたのです。またある生徒の関 心するところは新聞を読み単語帳も作成、 難しい語句など意味調べも書いておりまし た。社会の時間なのでそこまではとも思えた のですが、生徒たちの学習意欲の果てしな さを頼もしく思ったものです。 主な取り組み *5月1日には、産経新聞社(編集部次長) の講演をお聞きしました。 *確認考査として時事問題テストの実 施 *時事問題ノートの作成(自己実現へ の前ふりとして、一記事に対して考察 と分析は必ず書かせました。 ②授業対象 冬学期(高等部12年生8 名) 授業科目 Newspapers in Education(週 3時間) 冬学期(11月25日から3月5日まで。6 日は卒業式)の週3時間の設定で、全 員が大学受験を受けながらの設定となりま した。 しかし、選択者ばかりなので受験勉強に 偏りがちな日々が新聞を読むことで癒しに もなるということを知ることができました。それ は、受験日以外はみなが休まずに学校に 来る我校の校風もあるのかもしれませんが、 受験に偏った生徒のさらなる知能の開発促 進に多いに役立ちました。 学期末にプレゼンテーションを各自が授 業内で行いましたが、どれもかなり新聞を深 く考察していることが確認できました。ある発 表で〔JALの再建〕についておこなった者な ど、パワーポイントを使って、周りの生徒た ちの聴き具合をもとらえ、多方面からのアプ ローチがなされていました。それは他者理 解がより進んだ形であると誇らしくさえ思え ました。 また、積極的にその時事に関して時間 を超えて生徒同士がデイベートすることも 多々あり、新聞を通じて他者の意見を知り、 また自分の思考も深めてゆく姿も見ることが できました。12年生という大事な心の成長期 に、新聞で現代を確認できることはすごく大 事なことではないでしょうか。 自己の未来が間近だからこそ、新聞で自 己確認をすることに意義が見えたことが私 の収穫でした。 *授業内プレゼンテーションの発表 *最新時事の課題を設定しての討議 *読売新聞の気流に応募 2月15日(朝刊)関谷さん掲載される 今後の課題 NIEに取り組んで2年目となった今年 は、中等部・高等部ともに時間割の中に Newspapers in Educationとして取りいれる ことができました。9年生も春学期に2時間。 12年生は冬学期に3時間とたっぷりと新聞 を通じて世界を知り他者を知って自己を知 るという、私のNIEのテーマに実に良く取り 組んでくれました。 特に12年生は大学受験の冬学期に新聞 を読むことはできるが、深く考察・分析しプ レゼンテーションまでできるかと半信半疑な ところもありました。しかし、受験生でもやは り社会とつながっていたい。社会を知ってい たいと思っているのです。 それゆえにやはり新聞の一覧性は大変貴 重でした。新聞は記者がプロの視点で取捨 選択をした情報を集めては、分析した上で 紙面を作っておられます。しかも、情報の重 要度は記事の見出しのサイズや掲載面など で、一目で分かるようになっている。それは 多忙な受験生にはうれしいものです。自分 で選ぶインターネットでは決して得られない ものばかりだからです。 2010年も12年生の冬学期に週3時間 Newspapers in Educationを時間割に組み 込み新たな挑戦を考えております。 そして、9年生でも形を変えてのNIEに教 科の先生方のご協力とご尽力で生徒のた めになる内容もはじめます。 ご家庭でも、どうかご協力をよろしくお願い いたします。 15 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 Visit to SMK Payangan High School in Bali Lynette Melville-Rea OIS Spring Camp Coordinator From March 10 - 16, fifteen OIS students joined our 5th visit to SMK Payangan High School in Bali. Jin Woo Song, Pinky Sa Ngarmangkang and Isabella Freijah tell us about it: Jin Woo Song There are times when you really feel a difference between yourself and others. Those differences can be cultural or related to one’s age, but the differences I felt in Bali were more economic. You see it on television all the time, but you don’t really see it with your own eyes. Seeing the difference in wealth made me think over many of the things I thought I already knew. On March 10th, we left Japan and headed to Bali. We were all thrilled that we would have a week in Bali without our parents. I don’t think any of us chose this trip because it would include community service. We were all thinking of this as a break from school and a vacation we would enjoy. The first day was just as we had expected. We went out shopping, played at Waterbom Park and went swimming at the beach. The next day was quite different. It was our first day to visit SMK and teach the students. The school seemed like more of a collection of shabby buildings. Some of the blackboards were cracked and none of the classrooms had doors. Nevertheless, the students were willing to learn and many came to school despite the fact it was a national holiday. I think that we learned the most from our homestays. We went in pairs and were all assigned to students from the school. It was interesting to visit a local person’s house and see what it was really like. I compared my homestay with my friends and understood that I had visited one of the few privileged students’ houses. While it was better than average, it was still not a very pleasant place to be. The house was not large, the rooms were small and there were cracks in the floor and roof. My host’s parents had both died 16 so he was living with his aunt. When I arrived there, he greeted me warmly with a hug. During the homestay, I was able to see some of my host’s notebooks. I was surprised to see that the things he was learning were not so different to what I am learning, despite the fact that he does not have the facilities or support that I thought basic until now. Sometimes people have so much of what they want that they take things for granted. Seeing the lives of others in a less wealthy state, I realized how selfish I have been, complaining about what I don’t have and wanting more. Pinky Sa Ngarmangkang I heard that Bali was for helping people so I chose to go to Bali. I leant a lot about myself. I thought that I wouldn’t survive seven days with my friends 24/7. While I was expecting fights between everyone, it turned out to be fine. Everyone helped each other with everything and it felt like a family to me. It was the same with teaching. Everyone was helping each other and it felt like a community. When I first arrived in Bali, I had to go through a separate area from everyone else because I didn’t need a visa. A porter helped carry my bags but then made me pay him money. This shocked me and my first impression was bad, but by the end, I fell in love with Bali. Isabella Freijah At first, I thought we were just going for ‘fun.’ When I was told that we had to teach English to some students from SMK, I thought it would be a waste of time because those students wouldn't listen. But I couldn’t have been more wrong: they were very excited to have us come to their school, and in every lesson they listened carefully and some even took notes! I was amazed to see how happy and grateful they were. They weren’t rude at all and followed all the instructions. Even though their English levels weren’t high, they still tried hard and tried to speak English with us. I was inspired by their efforts at school, and it made me want to be that enthusiastic about school (just like them). The students at SMK also taught us some things, such as Balinese dancing, Balinese and offering making. We then went to the houses of some SMK students. Their houses and lifestyles are very different to mine. Even though they are poorer than me, I think that in some ways, they are better off than me. They are connected to the environment and live off the land. They don’t depend on other countries that much. Also, I found out that they practically dedicate their lives to their gods and do everything for their gods – which I think is better than (Continued on the next page ★) INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 Reflection on the Kamagasaki Camp 10-12 March 2010 Michael Drayton OIS Grade 9 The world in which we live has two sides. One side of the world is wealthy, warm, relaxed and spoiled. The other side is poor, cold, desperate and cruel. I thought that everyone in Japan lived in comfort. My eyes were blind to the poor, but that changed in just three days. On March 10, we visited the Osaka Human Rights Museum, Sannoh Children’s Center and the Tobita District of Nishinari-ku. At the Human Rights Museum, I learned that in the past, there has been discrimination against homosexuals and bisexuals, Koreans and women. After the museum, we headed for Sannoh Children’s Center, where we met Karen, Yuuki, Hiroki and others. This was an astounding experience for me because I was shocked by how these kids, despite their disabilities, were so optimistic. I was reminded how lucky I am to have two working arms, two working legs and the ability to think like everyone else, without a learning disability. I needed this experience. I needed to see the tragedies in this world, to face them and accept them as truth. After playing with the kids, we moved on to the Tobita District where women sell their bodies to men. This was completely different to what I’d expected. I was surprised that the girls were sitting in front of the shops, wearing very strange clothes, waiting for their next customer. This was very uncomfortable for me. I was shocked that a police station is no more than a five minute walk away, yet the police do nothing. I was completely dumbfounded and went home to reflect on all that I’d seen in one day. The second day of camp, we were guided around the core of Kamagasaki. I felt really out of place in this filthy place which smelt of urine and excrement. I realized how lucky I am to even go to school and to have a home. The “houses” of the homeless people were made out of things such as cardboard, old pieces of wood and garbage bags. Also, there were not many showers or bathrooms so many people were dirty and I didn’t want to be near them. Through this camp, I learned that it’s very hard for a homeless person to keep clean because it costs money to go to a public bath and people are sometimes too depressed to care for themselves. Realizing this made it easier for me to meet homeless people. Around 10:30 p.m., we joined a group of volunteers on Yomawari. We visited many homeless people and were able to offer onigiri and blankets. Many homeless people were sleeping out in the cold without a roof over their heads. That was astounding for me to see how lucky I am, in comparison. During Yomawari, we met a homeless man who was bleeding and, seeing how vulnerable he was, really triggered something in my heart. Despite his sorry state, he still did not ask for any help. This made me feel embarrassed about my own comfortable life and relative weakness. As Yomawari finished around 1 a.m., we stayed at Tabiji no Sato, an inn for volunteers. As I slid into my nice, warm futon, I thought about the many people we’d just seen sleeping on the streets. On the third day, we helped do some translation at Sannoh Children’s Center and played with the kids. Playing with the kids was fun but I also felt a little awkward because there was a girl who is in a wheelchair. I felt a little troubled about what I should do when I got the ball. Should I give her the ball or would that hurt her feelings? I was very troubled about what I should do but then a staff member gave her the ball without any hesitation. I admired their ability to put her disability aside and acknowledge her as a teammate. In the afternoon, we gave a presentation. At first I was really nervous but the children’s focused attention made me feel great. By going on this trip, I realized many things about myself and what kind of person I really am. With this trip, I saw both painful and good parts of myself. I was able to feel and see new things, but most of all, I was able to see that I share this earth with many who are poor. hotel for a Japanese dinner, my host girl tried all the foods and quickly learned how to use chopsticks. Then, when we went swimming in the pool, it was her first time, so she was scared. But slowly, she agreed to come in, she listened very carefully to all the instructions I told her, and followed them. All these events put together showed me that she was very open-minded about everything and that she would try anything that came her way. I envied that because I am very closed-minded and I would like to become more open-minded, like she was. I think that going to Bali changed me and how I think because now I appreciate what I have. I learnt this from the students at SMK because even though they are poor, they live their lives to the full and enjoy every minute. From playing a basketball game with them, I learnt that no matter the country, nationality or wealth, teenagers are all the same and all enjoy the same activities. (★ Continued from the previous page) believing in nothing. From staying for dinner at a student’s house, my whole perspective of these people changed. They were close to their families and lived on what they had. They never asked for more and were very grateful for what they had. At my homestay, I taught them how to play UNO. Even though I couldn’t speak any Balinese and they could only speak a little English, they somehow learnt how to play. Also, when they came to our 17 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 学年だより ●中等部1年生(7年生) 一句入魂な毎日 合志智子 1組担任、情報科 今年の7年生のジャーナルでは、日々の出 来事や感じたこと考えたことなどを川柳で表 現する取り組みをしています。17文字に色々 な思いの中で特に強く感じたことをギュッと詰 め込んでいるので、今の気持ちがとても良く わかります。入学式の日はSISでの生活を待 ち焦がれながら、友達ができるかどうか、一 人で間違わずに遅れずに電車やバスに乗っ て通学できるかどうかをとても心配していたよ うです。でも入学から一週間が経ったころに は、SISの不思議なところを色々発見し、教室 移動の大変さと教科書の重さをぼやきなが らも、日に日に友達の輪が広がり、逞しくもな り、授業にも慣れてきました。上級生直伝の 方法で、毎日持ち帰っていた重い荷物から も、早々と解放されたようです。 <SISのふしぎ発見> ・入学式大きな声援意外だな ・「う」なのに出席番号19番 ・最近は不思議なことがへってきた <SISの授業から> ・シャトルランいっぱい走って筋肉痛 ・重い荷物毎日かつぐの大変だ ・チャーリーのテスト勉忘れて大ピンチ ・はじめての温水プール汗だくだく <友人っていいな> ・二日目で友達ふえてうれしいな ・ともだちは人生中の調味料 ・ひさしぶりみんなと会ってうれしいな 例年春学期のスタート直後から、どの学年 も学園祭の準備で忙しくなります。今年の7 年は少し取り組み方を変え、じっくりと3つの 活動を行っています。まず一つ目は「友達を 良く知ろう」です。春学期最初のLHRは桜満 開の北公園へ行って、鬼ごっこ、サッカー、 大縄跳びなどをみんなで楽しみました。続 いてプロフィールを作成して、一人ずつみ んなの前で自分のことを話しました。このプ ロフィールは教室に貼っています。2つ目の 「学校を良く知ろう」は、まず第1回目は日ご ろお世話になっている学校内のクリーニング 担当の伴さん、カウンセリングセンターの小 野寺さん、カフェテリアの合志さんに来てい ただいて、仕事の内容や生徒に気を付けて ほしいことなどを聞いたあと、いろいろ質問 をしました。話を聞いて書いた感想文には、 「学校内では予想以上にガムの被害が多く、 18 掃除の方がとても困っていることを知った。 今度見つけたら注意をしたい。」、「カウンセ リングには気楽な気持ちで来てほしいと言わ れていたので、行きやすくなった。」、「カフェ テリアのメニューは毎月チーフの方が一人で 考えていると聞いて、謎が解けた。」など、そ れぞれが感じたことが書かれていました。引 き続き第2回目も実施したいと思っています。 そして3つめ「学園祭への取り組み」では、 ジャーナルに日々書きためた川柳を、教室 展示の形で全員が発表します。Best川柳賞 も設けようかと計画中です。7年生は今年の 学園祭では自分たちで店の企画をしていま せんが、来年の出店に向けて、徹底的に各 ブースのリサーチをすることにしています。も し今年の学園祭の店に、熱い視線を向けた り、原価、利益、売上数について鋭い質問を したりする生徒が来たら、きっとそれは7年生 だと思います。 し、気が付かなかったところがあれば誰かが フォローするなど、自主的体制が整い始めて います。学園祭が終わる頃には、大きな山を 越え、ホームルームの団結が生まれているこ とでしょう。 学園祭が終わると、いよいよ夏休みの過ご し方について考える時期になります。是非、 普段できないことに挑戦し、有意義に過ごし てください。ただし、怪我や病気、また事故な どに巻き込まれることがないよう注意するとと もに、必ず家庭内での連絡・相談を怠ること のないようにお願いいたします。 末筆になりましたが、本年度より7年生と8 年生では、学期中間レポートという新しい成 績システムを始めました。まだ試験段階です が、学期中盤までの学習状況をお知らせし、 より良い成果に結び付けてもらうことを目的 にしています。是非、ご意見をお聞かせいた だければ幸いです。 ●中等部2年生(8年生) ●中等部3年生(9年生) ホームルームの団結を期待 水口 香 今年も愉快に珍道中! 見島直子 1組担任、英語科 1組担任、国語科 校庭で美しく咲いていた最後の桜が散る と、今度は、木々が枝一杯に新緑を湛え、自 然のエネルギーが一層強く感じられるように なりました。キャンパスの周りは日々、変化が 激しいですが、校庭では時間の流れはゆっ くりで、代わる代わる生徒たちが校庭に出 ては、楽しそうに過ごしています。人工芝に なってからは、芝の感触を楽しむために、校 庭に出てくる生徒も増えました。環境が変わ れば、人の流れも変わる。不思議な関係で す。 さて8年生は、4月に3名の編入生を迎えま した。井原健君(1組)、藤原優花さん(2組)、 岡村一輝君(2組)が加わり、学年の輪がます ます広がりました。また担任団も新しくなり、 Rodney Ray先生(2組)、加納重美先生(3組)、 水口の3名で担当しています。 この1ヶ月ほどは(ゴールデンウィーク明けに 執筆)、各ホームルームとも学園祭の準備に 忙しく、8年生になり、自分たちの手で学園祭 を作り上げたいと意気込む一方、クラス全体 の意見がまとまらず不安や思わぬ誤解が生 まれたり、当たり前のことがなぜか抜けてい たりと、学園祭までの道のりはそう平坦では ないようです。しかし、学園祭の成功は、当 日の成果だけではなく、トラブルに直面した ときに、共通の目標に向かって、それぞれが 判断し、行動できるようになることが本当の成 功です。意見の食い違いやミスはありがたい 経験です。実のところ、生徒自らが問題解決 昨年度冬学期の半ばに、佐藤美月さんが 韓国に転出、学期末には林バネッサ小百合 さんがドバイに転出しました。戸松理央くん は現在アメリカに留学しています。代わって この春からは、1組に浅井香奈さん(マレー シアより帰国)、2組に鈴木萌さん(アメリカよ り帰国)、3組に多飛雲晟留くん(アメリカより 帰国)の3名が加わりました。担任団はUdy先 生、馬場先生、そして新任の井上先生を迎 え、なんと4クラス編成です。 今年の春も、学校は新芽のように初々しい 7年生を迎えて華やぎました。そして改めて9 年生の、この2年間の成長に気づかされたの でした。どの教員にとってもそうだと思います が、やはり自分の学年は一番かわいいもの です。特に私はこの学年が7年のお豆さんの 頃からの担任なので、うっかりするとつい子 供扱い、7年生扱いしてしまいがちです。とこ ろが生徒たちのほうは、ちゃっかり(!)成長 していますから、最近はこちらが「しまった、ま た子供扱いしてしまった」と反省させられるこ ともしばしばです。 さて、そんなわけで「元気(やんちゃ?)学 年」と言われてきたこの学年も、最近はずい ぶん「落ち着き」を見せています。「落ち着 き」は「成長」の一側面ですから、それを彼 (女)らが手に入れたのはとても喜ばしいこと です。ただ、くれぐれも落ち着きすぎないよう にお願いしますよ。たとえば、授業中、先生 の話を静かに聞くことは「落ち着き」ですが、 INTERCULTURE 意見を求められたときに発言しないのは「落 ち着き」にあらず。提出物やテスト準備を忘 れなくなっているのはすばらしい「成長」です が、それだけで満足しているとしたら「成長」 不足。9年生よ、「落ち着き」の中に、常に「好 奇心」と「挑戦」とをきらきら輝かせていてくだ さいね。各自の「好奇心」をアンテナにして、 さまざまなことに「挑戦」する14歳であってほ しいのです。失敗したってかまわない。「成 功」より「成長」です!「挑戦」の結果として、 親や教師に迷惑をかけたとしても、臆病なよ りずっといい。善悪の判断はむろん不可欠の 大前提ですが、それさえわきまえていれば、 あなたたちが引き起こす失敗や迷惑なんて 大したことはない。少々のことなら親も先生も きっと受け止めてくれます。そうする中で、や がてはあなたたち一人ひとりが自分の進む 道を見つけてほしいと思います。 「ちょっとお、説教するに事欠いて…」なん て声がどこからか(自分の頭の中ですね)聞 こえてきます。「ついこの前までは、落ち着き がないってさんざん説教していたのに、こん どは落ち着きすぎるなって言うんだから。」… まあ、説教好きだってのは認めるのにやぶさ かではないわけで…。だってほら、説教とい うのは、教員と生徒とのコミュニケーションの 一形態であるからして…。そうそう、4月の読 書ノートに、ある女子生徒がこんなことを書い てくれました。「見島先生の説教が私は意外 と嫌いじゃないんです。まあ、褒められるのが 一番いいけれど、先生に説教されるたびに 結構気づかされることがあるからです」。…こ れは私がいわゆる説教好きだと看破した上 でのコメントと見受けました。そろそろ、あっ ちでもこっちでも見破られるようになってきま した。これこそ、彼(女)らの成長の証と言うべ きか…。でも「気づかされることがある」と言っ てもらえるうちはまだまだ大いに気炎をはくと しよう。説教はコミュニケーションの一形態な り! 今年の9年生の成長物語を、担任団は全 面的にバックアップして見守っています。 ●高等部1年生(10年生) 新たな出発 平尾公美洋 1組担任、数学科 4月1日に入学して1ヶ月経ちました。5月22 日の学園祭に向けて生活面でも次第に忙 しくなりつつあります。中等部でこの学校を 知っている皆さんも4月からこの学校の環境 に適応しようと努力している皆さんも新たなス タートラインに立っています。 たくさんの人と一緒にわいわいやる事が好 きな人、ひとりで静かに何かを思索するのが 好きな人、その両方の間を時と場合よって揺 れ動く人、ひとによってさまざまな性格や好 みがあります。5つのリスペクトはそれらを結 ぶやわらかい共通理解です。ひとりひとりが 精神的な自立を目指し、必要な時にはお互 いに助け合い、どのタイプの人でも居心地の よい学年になれたらと願っています。 二人の英語ネイティブ教員が一度に担任 をもつ学年は恐らく初めてです。先生たちも 新しい環境の中でよいものを模索し、皆さん を陰で応援して行きます。 今回の学年便りは、各担任からのクラス報 告です。 1組(平尾) よくしゃべる人、寡黙な人、いろいろと面白 い個性を楽しんでいます。春学期は授業で クラスの生徒を持つ機会がないので、全員に 短い面接を行いました。個人として対話は興 味深いものでした。高校に入って授業が少し 難しくなったと感想を漏らす生徒が何人かい ました。この学校は見かけ以上に、さまざまな 場面で考えチャレンジしていく機会が多いと ころです。若い頭脳と心と体をこの環境の中 で鍛えていって欲しいと思います。4月から 入った生徒達も周囲の人たちとコミュニケー ションを取りながら少しずつ溶け込みつつあ るようで安心しています。これからいろいろな 衝突や親密度の変化があるでしょうが、さま ざまな個性を持った人たちの交わりでどんな クラスに成長するか楽しみにしています。 2組(Namba) Congratulations to all students at the start of their high school career. Everyone seems to have settled in well, to be studying hard and to be making the most of their high school life. We welcome five new students to class 2; Eri Inoue, Natsuko Matsushita, Miki Omori, Miei Satowaki and Shotaro Hiramatsu, and hope that they are enjoying their new school. They bring with them lots of different experiences and we are looking forward to learning from them with their new ideas and ways of thinking. As high school students, we now have a responsibility to be good role-models for the lower grades. The grade homeroom teachers have made it a priority to make sure that students arrive in homeroom on time - by 8:30 - and to not accept any tardiness. We are also encouraging students to keep the lockers and corridor areas clean and tidy. Of course our students already show SPRING 2010 No.128 great respect for the environment and this is clearly shown in their decision to use money raised in the school festival to improve and clean the school and its surroundings. Well done on being so active in making the school a better place for us all to study and work in. 10-2's booth in the school festival will be selling waffles. This is the students' first time to work together on a food booth and a break from the very popular haunted houses of their middle school years! By the time you are reading this the festival will be over. I hope that the co-operation and hard work the students are currently putting into this booth will have paid off and that many people will have enjoyed lots of delicious waffles! 3組(Frater) It is a pleasure to introduce this year's Grade 10_3 class, which is comprised of 18 graduates from SIS middle school, plus some welcome new faces: Kai Burman, a transfer student from OIS, Asako Otsuki, who recently moved back to Japan from the US, and Hae Jung Shin, who has similarly spent many years at school in the US. It is exciting for me to be working with such a capable and creative group of students. Although each one brings a different personality and different strengths to the class, the group has already demonstrated a great sense of cooperation and respect for each other's opinions in planning their booth for the upcoming school festival. It is also interesting to see that although there are some differences in their choice of goals and guiding principles for this year, there are also some underlying similarities which illustrate the general priorities of the students in G10_3. The list of goals for this year included: to live peacefully and enjoy life, make friends, achieve a high standard in everything I do, challenge myself, take risks, become mature high school students, get good grades, study hard for every test, and improve my English. This is not the complete list, but overall we can say that the students' goals demonstrate a thoughtful balance of work and play, academic achievement and social development. Similarly the list of principles included: honesty and trustworthiness, maturity, creativity, open-mindedness and empa19 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 thy; respect for leadership, cooperation, friendliness and acceptance, and respect for the environment. Again, this is not the complete list, but we can see that the students' principles are based around the twin themes of respecting others and improving oneself. In other words (and to repeat my earlier point), it is exciting to be working with a group of students who appreciate the value of being different and the benefits of working well together. 4組(宗正) 10年4組担任の宗正久志です。一昨年まで SISでお世話になっていました。こうして戻れ たことを心から喜び、感謝しています。今まで 以上に頑張ろうと思います! さて、クラスを担任の僕から紹介させて頂き ます。 特徴は朝のホームルームがソッコウで終わ ります。余った時間に担任が小話をしていま す。クラスのみんなけじめを持ち、よく担任の 話を聞くってことですね。明るくて元気のいい クラス、それでいて「やるときゃやる」クラスを 目指しています!学園祭でも期待していて 下さい!僕は期待しています! 最後に、10年4組のみんなと1年間過ごせる ことを心から幸せに思います! ●高等部2年生(11年生) The Most Memorable Year come back from study abroad after the summer. We also expect new faces join us in August. As always, I am certain that we can all learn positive things from new classmates, and from classmates who study abroad. As for the homeroom teachers, Sagara Sensei and I carry on from last year, and Matsushima Sensei and Takahashi Sensei have joined the grade. Both teachers have extensive high school tannin experience, and I look forward to fresh ideas they bring into grade 11. For the school festival, each grade 11 homeroom is independently planning, budgeting and financing a booth. Parents, family, and friends…if you visit the school for the festival on Saturday, May 22nd, do try the grade 11 yakitori, takoyaki, hot cakes, and frankfurter sausages. Each class has also decided to donate the profits to a worthy cause. Apart from the school festival and sports day, in grade 11 the students will plan and prepare for the annual grade trip in March. This will be a once in a lifetime trip for most of you. I look forward to the kind of ideas and focus our grade come up with for this trip. Looking forward to a memorable year, Shammi Datta 11-1 HR teacher, Social Studies Recently, I was speaking with SIS graduates who are now at universities all over Japan. I asked them, “If you were to give one advice to SIS students as they start their grade 11 year, what would it be?” One answer made an impression on me: “Figure out what YOU want to do, and NOT what your friends want to do so you can just follow them!” I guess this senpai meant this for everything from course selection to choosing after school activities and how you spend your free time. I imagine that for many grade 11 students this might be the most memorable year of your high school life. Many of you will take on leadership roles in school activities like the student council, sports and other club activities. I look forward to seeing the constructive roles you all play in school events and activities. Some grade 11 students will go abroad to study during the year, and some will 20 ●高等部3年生(12年生) 12年生の学年便りは、生徒が、「生徒だか らこそ」の視点で書くということになりました。 書きたい人を募ったところ、12年3組の寺田 恵さんが名乗り出てくれました。今回は寺田 さんのレポートです。 ◇ 入学してからあっという間に時間が経ち、こ の4月からいよいよ私たちも12年生という最終 学年のスタートを切りましたね!^^入学式のと き、後ろに座っていたHSの人達が、知り合い の名前が呼ばれるたびにキャーキャー叫ぶ ことに驚いたのを今でも覚えています。気が つけばそれから5年が経ち、今年は私たちが 叫ぶ側になっていました(笑)当時、11年12年 といえば、大人っぽくてかっこ良くて、憧れの 存在でしたが、今では私たちがその憧れて いた学年にまで成長しています。下の学年 の子達の目に今年の12年生はどう映ってる んかな? そんな12年生も今年からまた新たに2名の 編入生を迎えました!2人に学年便りのイン タビューを受けてもらいました♪ Q1. どこから来ましたか? Q2. いつからいつまでいましたか? Q3. 今までどんなことをしてきましたか? Q4. SISの第一印象は? <前辻はる香chan> A1. アメリカ(Cleveland)の現地校。 A2. 中2から高2の終わりまで。 A3. アメフトのハーフタイムで踊るチア&バス ケのハーフタイムで踊るダンスチーム。 A4. 皆フレンドリーで想像していた日本の高 校とは違ってた! <坪内千秋chan> A1. ベルギー(Bruxelles)のインター。 A2. 小5から高2の終わりまで。(一時はオー ストリアにも住んでいました★) A3. バレーボール&ピアノ。 A4. 思ってたより普通の日本の学校ぽいなぁ 〜! また、今年の12年生は「homeroom teacher/ home teacher制度(HR担任とは別に、自分で 学年の先生からから進路相談の先生を決め ることができる制度)」を取り入れています。こ れには様々な意見があるようですが、新見先 生も12年生の副担任として活躍してくださり、 早速進路についての本格的な説明がロンホ (LHR)の時間に2度、行われました。毎日の 学校生活の中で、それぞれが自分たちの進 路について真剣に考えていることがお互い の雰囲気に醸し出されています。進路だけ でなく、学習以外でも皆が積極的に委員や 係に参加していて私の中では12年全体が活 気づいている気がしています。 そんな中で今回は今月に差し迫った学園 祭に向けて、活躍してくれている“学園祭委 員”を紹介したいと思います。今年の学園祭 テーマは”New York”。テーマに沿って学年 の4クラスが全体として一つのお店になるよ うに、と連携をとってくれているのが彩乃、早 織、華(渡辺)、有利亜、いお、麻鈴、愛美、 紗己(高)、ジョンスの9名です☆放課後ミー ティングはもちろん、ロンホの時間にクラスご とで連絡をまわすなど、学園祭に関して学年 を引っ張ってくれています。ありがとう! そして、ランチタイムや放課後はというと、 学年のほとんどが6月6日に行われるPromの 話題で盛り上がっています。「パートナーどう する?」「ドレスどうする?」「何キロ減らす?」 など、女子の会話はこんな感じですが、男 子も同じような感じだそうです(笑)。田中先 生が言っていたように、今年のイベントは全 てに“最後の”が付いてしまいますが、“最後 の”だからこそ、学園祭もプロムも思いっきり 楽しんで最っっ高の一年を過ごしましょう! INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 語学検定・コンテストに合格・入賞者多数 英検1級に3名合格 Rodney Ray English The following students are on file with the SIS Academic Affairs department (教務部)as having passed the STEP/eiken English proficiency test last fall (testing session 2) and winter (testing session 3): Level 1: Koki Hara, Kazuki Matsumoto, Elissa Palmer 欧州評議会は欧州各言語の語学レベルをA1、A2、B2、B2、C1、 C2の6つに統一しています。Aは初級レベル、Bは中級レベル、C は上級レベルです。Start Deutsch 2はこの国際規格に基づいて作 られた国際的に認められたドイツ語の検定試験のひとつで、ドイツ 語がA2のレベルに到達していることを証明するものです。試験は、 ドイツ語技能検定(独検)とはちがい、読む・書く・話す・聞くの4技 能全ての能力を要求されます。 合格本当におめでとうございます。 ☆ 韓国語スピーチコンテスト優秀賞受賞 ペク・ソンヨン 韓国語 Level pre-1: Yui Maeda, Rion Mukaiyama, Shingli Anri Pok, Asuka Sakaguchi, Haruha Tani, Natsuna Tani, Leo Tomatsu, Arina Wada, Yoshiki Yahashi, Nana Yanagisawa Level 2: Lucian Cabrini, Koji Hiroi, Daichi Ishitani, Tomomi Kawabata, Saki Kodamatani, Airu Mukaiyama, Akiho Nagaoka, Yuji Tamura, Keiki Takenaka, Saki Takenaka, Natsumi Uki, Ayaka Wada, Nanako Yoshikawa, Haruka Yoshizumi Level pre-2: Yuri Akiyama, Wakaba Fujiwara, Mako Kurahashi, Saaya Lee Congratulations on passing the eiken! In addition, the following students received special recognition for outstanding performance on the exams in 2009: ■日本英語検定協会賞 (awarded to only one person at each level for each testing period): Kirara Miyahara, Level 1 [testing session 1] ■優秀賞 (number of people awarded at the relevant level in 2009 follows in brackets) Saki Takenaka, Level 2 [one of only 80 awarded for Level 2 for 2009] ■優良賞 (number of people awarded at all levels for the relevant testing session in 2009 follows in brackets) Fumika Namikawa, Level pre-1 [192 awarded in session 1] Keiki Takenaka, Level 2 [173 awarded in session 3] Natsumi Uki, Level 2 [173 awarded in session 3] Excellent work! ☆ ドイツ語検定Start Deutsch 2合格 桂木 忍 ドイツ語 3月末に東京で行われたクムホ・アシアナ韓国語スピーチコンテ ストの本選で、 12年 Jong-Su Che、11年 Jong-Dae Yoon この二人が見事にスキット部門で優秀賞に選ばれ、8月韓国ツー アに行くことになりました。本当におめでとうございます。すごく頑 張ったくれたので、とてもうれしいです。本選では見ている私の方 がドキドキして緊張してましだが、お二人はとても上手にやってくれ ました。これからも韓国語を頑張ってください。 みなさんも韓国語を学んで見てはどうですか?きっと身近な韓国 を体験できると思います。 ☆ 中国語検定合格 中嶋かり 中国語 第70回中国語検定を受験しました12年の細井麻鈴と水嶋彩乃が 去年11月の準四級合格に引き続き見事4級に合格しました。また9 年の谷春葉と谷夏菜も準4級に合格しました。彼女たちにとってレ ベル的にはまだ少し難しいのと試験前に春休みに入ってしまうの で心配でしたが、努力が実り、高得点で合格しました。おめでとうご ざいます。 そして、前期に報告が出来なかった、昨年末、中国語コミュニ ケーション協会(TECC)主催のジュニアTECCモニター試験。ビギ ナーの一クラスを除く、その時点で中国語の授業をうけている生徒 全員に参加してもらいました。その結果、総合スコア全国平均が 261点のうち本校の平均が390点の高得点でした、またリスニング の部分、全国の平均スコア144点の中、本校の平均点は220点でし た、其の内なんと本校受験者14名の中次の8名、 山口留以(3月に卒業)、星野友花 (3月に卒業)、卜部有利亜、 谷修造、八尾彩加、池田愛美、小野茜、山澤春菜 がこのテストにはスコア判定できないほどの高レベルで満点の250 点でした。しかもリスニングの第一部は参加者全員満点でした。更 に山澤春菜のリーディングも判定できないほどの高レベルに達し ています。学習してまだ一年僅かの生徒でもこのような実力を出せ るのは、実にうれしいことです。皆さんが普段から着実に力がつい ている、何よりもの証です。今後とも更なる飛躍を目標にして頑張り ましょう。特に卒業した皆さん、今までの努力を土台にして、あなた たちが次に活躍する舞台でも、大いに頑張ってください。 2月半ばに行われたStart Deutsch 2の試験に11年生の板橋直人 くんが合格しました。 21 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 多方面で相次ぐ表彰 大阪府高校囲碁選手権優勝 平尾公美洋 囲碁部顧問、数学科 第34回大阪府高等学校囲碁選手権 大会が5月9日(日)に大阪商業大学で 開催されました。SISからは、11年生の 別所宏一君、尹鍾大君と12年生の看 舎瑞穂さんの3人が参加しました。男子 は1人4回対戦しました。1回の対戦に 約1時間ほどかかりますので、4回の対 戦にはかなり長時間の集中力が要求さ れます。2人ともその持ち味を生かして 頑張ってくれました。その結果、別所君 は1級に昇格し、尹君は11級に昇格しました。昇格おめでとうござ います。また、その選手権戦の女子個人の部で、看舎瑞穂さんが 優勝しました。看舎さんは3回対戦したのですが、このクラスは対戦 相手が3段や5段というハイレベルの試合でした。そのため優勝す るには、心技体がそろっていなくてはなりません。とても価値の高 い優勝です。優勝おめでとうございます。 囲碁はお年寄りだけが行うゲームと思われている節があります が、実際には多くの若者がしのぎを削る知的格闘技です。小学生 や中学生に大人が負けることは日常茶飯事の世界でもあります。 世界に目を向ければ、日本を含め多くのプロ棋士が世界棋戦でし のぎを削り、アマチュア棋士はそれぞれのレベルで楽しんでおり、 世界各地で多くの人に愛されています。 東京大学で、正規授業に取り入れられ、創造性、集中力、コミュ ニケーション能力等を高める教育効果に関する研究が行われてい ることはよく知られていますが、脳科学的にもあるいは長い人生の スパンで考えても興味ある要素を多く含んだゲームだと思います。 若い人は柔軟な頭ですぐに強くなりますが、歳を取るとなかなか そうはいきません。私も若いころに基礎だけでもやっておいたらよ かったのにと思うことがあります。 看舎さんは本校の囲碁部でも、高い視点からアドバイスや丁寧な 指導をおこなってくれています。残念ながら現在囲碁部には中等 部の生徒がいません。特に、中等部の女子生徒は、人数が3人以 上いて練習をすれば高校になった時に団体戦で全国大会出場も 夢ではありません。まったく初めての人でも興味のある人は、気楽 に木曜日の放課後に和室に来ていただくか、数学科の研究室に 平尾を訪ねて来て下さい。もしかすると、眠っている能力との新し い出会いになるかもしれませんよ。 ◇ 泉の森ジュニアチェロコンクール中学生の部銅賞を受賞 SIS9年の杉本環 紀さんが、5月4日 に大阪府泉佐野 市の泉の森ホー ルで行われた「第 10回泉の森ジュ ニアチェロコン クール」にて、中 学生の部銅賞を 22 受賞しました。このコンクールは、チェロにおける将来性豊かな若 い演奏家の発掘、育成支援を図るとともに、音楽文化の発展・向 上に寄与することを目的に実施されているものです。東京のエリー ト奏者もエントリーする上、桐朋学園大や東京芸大等の教授陣が 審査員というかなりレベルの高いコンテストだそうですが、4月27日 のSOIS Spring Recitalでのステージがとても良いリハーサルとなっ たとのことでした。環紀さん、おめでとうございます。 ◇ 高校生論文コンクール特別賞受賞 山本靖子 英語科 SIS12年3組の竹井千翔 さんが職業体験をベース に書いた作文が、福山職 業指導学振興財団主催 「高校生論文コンクール」 にて見事、特別賞を受賞 しました(写真は授賞式の 様子)。以下に、受賞論 文を掲載します。このコン クールは毎年「職業選択と私」をテーマに高校生からの論文を広く 募るもので、例年6月に応募が始まります。今年の開催はまだ発表 されていませんが、自分の将来について考えたり、気持ちをまとめ たりする上でも、とてもいい機会になるようです。これまで「職業体 験キャンプ」に参加したメンバーを中心に応募を呼びかけていまし たが、それ以外の人ももちろん参加できるので、興味がある人は、 夏休み前に、英語科の山本に声をかけてください。 <受賞論文> 私の夢の輪郭が見えてきたのは最近のことだ。デザイナーにな ること、それが今の私の夢だ。それまでの私の夢は漠然としたもの が多く、ようやく到達したものも「絵を描いていたい」であったり、「お 菓子の写真が撮りたい」であったりなど将来の職業と結びつくもの とは言い難かった。私は何になりたいのか、その疑問が浮かんだ 高校2年の春、私の夢と将来は白紙状態になった。 私にとってすべてがリセットされた高校2年の春は、周りのみんな がそわそわし始めていた時だ。嫌でもいずれやってくる受験を意 識し始め、勉強モードに突入しようとしていた。もちろん私も意識が ゼロだったという訳ではなく、自分は何がしたいのか、自分の好き なことは何なのか、もっと学んでみたい学問は何なのかなどの疑問 を自分自身にぶつけ続けていた。答えを得られないまま時間が過 ぎようとしていたとき、このままではいけないと思い、きっかけを作る べく、夏の職業体験プログラムへの参加を決めた。このプログラム では自分の興味のある職業についてリサーチをし、自分で体験先 を見つけ、職業体験をさせてもらうと言ったものだった。お菓子と写 真に関連した職業を探しているうちに、私は某有名洋菓子店のデ ザイナー、高木さんの所に体験させてもらえることが決まった。彼 の仕事は広告やパンフレットのデザインで、今回私はその制作場 面を見せていただいた。制作過程で私が知ったことは、デザイン において「すべてはアイディア」であること、固定観念に縛られない こと、周りからインスピレーションを得ることだ。そして、この3つの要 素には「自由」という単語が関連していると私は感じた。最も大切な INTERCULTURE <英語科> SPRING 2010 No.128 15 SIS students take IBDP English exams Peter Heimer OIS IBDP Coordinator Some SIS students and parents may not know about the academic course of study followed in grades 11 and 12 at OIS. The OIS curriculum in these final two years is called the International Baccalaureate (IB) Diploma Programme (www.senri.ed.jp/ibdp). The Diploma Programme (DP) is an international pre-university course of study that leads to examinations. It is designed for highly motivated students and the IB diploma is recognized and valued by universities around the world. Some SIS students and parents may not realize that SIS students have a chance to study part of the IBDP. It is an exciting opportunity that few students in Japan have. The SIS DP tradition continued this year when, on Tuesday, May 3 and Monday, May 11, fifteen SIS students took DP English examinations. Eleven of those students took English B ex- こと、それは「自由」、つまり柔軟な発想をもってモノを創りだすこと こそ、デザイナーに必要なことだと私は思うのだ。また、デザイナー はアイディアだけではなく、顧客への対応や友好関係などにいか に応えていくかといった柔軟性も社会の上で必要なのだと感じた。 私は職業体験プログラムに参加したことで、デザイナーという職 業を2つの目線から見つめ直すことができた。1つは自分目線か ら。やはり私は、何かを創り上げていくことが好きで、生涯関わって いきたいと思っていることを再確認した。2つめは、社会的な目線 から。デザイナーを職業として選ぶことは生半可な気持ちでは難し く、常に柔軟性を持って物事に対さなければならない。思い描く理 想と厳しい現実の観点両方を得、私の夢は白紙から、輪郭が描か れたものになった。では、今の私ができることは何だろうか。デザイ ナーは人を幸せにする仕事だという。人を幸せにすることは決して 簡単ではないが、私は自分の夢に近づく為に知識を積んでいく前 に、まず誰かを幸せにしたいと思う。100%ではなくても、周りの人 を笑顔にすることができるようになりたい。 ◇ グラフ電卓プログラミングコンテスト最優秀賞は"KOUTEN" 馬場博史 数学科 2月26日(金)グラフ電卓 によるプログラミングコンテ ストが開催され、5名の生 徒が数学に役立つプログ ラムを発表、"KOUTEN" を作成したSIS11年の前田 雄也君が最優秀賞を獲得 しました。他の参加者は 次の通りです。村田啓輔(SIS7)、髙野徹(SIS11)、東俊輝(SIS11)、 佐々木一心(SIS11) ams: Maki Hayashi, Momoko Hosokawa, Daichi Kobayashi, Saki Kodamatani, Mari Matsuzaki, Erika Nishimura, Miyu Sakaime, Shun Shikemmachi, Kyoko Takahara, Hikaru Takada and Haruka Yoshizumi. Four students took English A2 exams: Yumi Munemasa, Saori Ofuji, Nahoko Shinomiya and Chisa Uehara. The English B and English A2 students studied in their DP courses for the past three trimesters with Mr. Ray and Mr. Heimer. All students worked very hard and all will eventually receive highly coveted IB certificates. Congratulations to these SIS DP students. To take and pass an IB English exam is quite an accomplishment for them; they should be commended for their effort and determination. For more information about the IBDP or about taking IB courses, please contact Peter Heimer, OIS IBDP coordinator, at [email protected], or visit www.senri.ed.jp/ibdp. <数学科> 大学の講座に参加 馬場博史 数学科 関西学院大学で数学特別講座 1月30日(土)、SIS高校生9名が、冬学期の「数学講読」の 授業(担当馬場)の一環で、関西学院大学神戸三田キャン パスの理工学部数理学科を訪問し、川中宣明先生のお話 を聞かせていただきました。テーマは「トランプは何回シャッ フルしたらよいのだろうか?」 普通に考えれば、シャッフル すればするほど少しずつ混じり合っていくと思いますが、数 学的な手法によって証明された結論は、「6回まではほとん ど混じり合わず、7回目で急によく混じり合う」という意外なも のでした。1992年に、マジシャンで数学者のディアコニスと いう人が厳密に証明したそうです。参加者の一人の感想を 紹介します。 「テーマに興味を持ったので今回の講義に参加させて頂 きました。講義はとても分かりやすく、複雑な内容だったのに 全て理解することができました。また長い間、誰も解けなかっ た問題でありながら、とてもシンプルな考え方が解決のポイ ントであったことが面白かったです。このような機会があれば また参加したいと思います。」(松井那美香:SIS高3) 夏休みには、神戸大、大阪大、奈良女子大などで毎年公 開講座が開催されています。 数学検定団体受検は10月22日(金)実施 数学検定を本校で受けることができます。SISでは準2級以 上に合格すると高等部で単位が認定されます。申し込み受 付は秋学期はじめに行います。なお、個人受験なら4月、7 月、11月に受けられます。奮って挑戦してください。 23 INTERCULTURE <スポーツ> SPRING 2010 No.128 活躍するSOISのスポーツチーム <Reports> Girls Soccer at the WJAA Tournament Tatsuya Hashimoto Supervisor for the Nagoya tournament The HS Girls Soccer team had the WJAA Tournament at Nagoya on the first weekend of the spring break. They won against Marist and lost against Yokohama on the first day, so they ended up playing CA to get into the final. Because of the two decent games on the fist day they looked tired, but the girls performed well against CA. Unfortunately, however, we lost in a penalty kick shoot out. Overall, we couldn't play our best during the tournament, which was a little bit of a disappointing result. I was impressed with their positive attitude and I wish them luck for the last touranament in Seoul. ☆ The SOIS Sabers fought hard and were rewarded for their “never give up” attitude with a win and a draw on the first day. This put them into a semi final on the Saturday. After getting through following a tense penalty shoot out, SOIS found themselves in the final versus a daunting opponent – an undefeated Yokohama team! It was a very tense and exciting final game with SOIS scoring an equalizer in the final minute of play to force extra time. Unfortunately, there was not to be a fairy tale ending this time and Yokohama bundled the ball over to score the winner! Yokoahama IS were the worthy winners but a lot of credit must be given to the SOIS team for their grit and determination. Mr Baig and I were very proud to be with the team this year and look forward to seeing all the girls back next year. A special mention to the seniors and especially Lianne Terhune from OIS who was representing the school in soccer for the 4th time! ☆ AISA Girls Soccer Tournament in Seoul Derek Entwistle HS Boys Soccer at the AISA Tournament Girls Soccer Coach Simon Parker, Tatsuya Hashimoto On the 8th of April myself and Mr. Baig set off with 17 of SOIS’s finest sportswomen for the first AISA Girls Soccer Cup in Seoul. The tournament consisted of SOIS, Yokohama IS, Sacred Heart IS, Seisen IS, Seoul IS and Korea IS. HS Boys Soccer Coach HS Boys Soccer team は4月15日~18日まで、 A I S A サッカートーナメ ントに参加するために中 国の蘇州に行ってきまし た。 大会初日から3試合と 厳しい日程の中、KIS、 SIS、SSISと対戦し、と予選1位通過を決めました。2日目は準決勝 でSSISに勝利し、決勝戦への切符を手に入れました。決勝では、 ようこそ、Sabersへ。この学校の放課後のスポーツ活動 の説明です。(Sabersはスポーツチームの愛称です) シーズン制スポーツ 1年間をおよそ4つのシーズンに分けてそれぞれの期間別々 のスポーツを行っています(右記参照)。スポーツの年度は9月 から始まります。 練習と試合 練習は、HSは原則として月・水・金の放課後3:45~5:45に行 われます。MS(ミドルスクール:中学1年生、2年生)は火・木の 放課後3:45~5:45に行われます。試合は週末、土曜日に行わ れます。神戸、京都、大阪、名古屋、横浜や東京のインターナ ショナルスクールとの交流試合や、地域の中学校、高校との練 習試合を行っています。また、HS(ハイスクール:中学3年生以 上)は国内外のインターナショナルスクールで行われる大会に も参加しています。 参加の仕方 誰でも参加できます。シーズンの最初に「○日から△△のス ポーツが始まります。サインアップして下さい」等の掲示や連絡 があります。その日からシーズンが始まり、練習や試合が始まり 24 ます。見逃さないよう、聞き逃さないようにしましょう。 気をつけること 短いシーズンですから、練習や試合はすべて参加しましょう。 スポーツをエンジョイしましょう。上手になりましょう。他の学年 や学校の友達を作りましょう。文武両道、勉強をしっかりしましょ う。成績が悪いと参加できなくなります。おうちの人に何をして いるのか、どんな予定になっているのか伝えて、理解と協力を 得ましょう。よきスポーツパーソンシップを発揮しましょう。スポー ツをしているときも5つのリスペクトは大切です。 INTERCULTURE KISと対戦し、今シーズンで一番と言っていい程のパフォーマンス の結果、見事勝利することができ、シーズン最後のトーナメントを優 勝で飾ることができました。 ☆ Badminton Team Wins Championship! Shammi Datta Badminton Coach O u r Va r s i t y B a d minton had the main tournament of the season at Nagoya on the first weekend after the spring break. Our key SIS players, who won us the mid-season championship, graduated before the spring break, so we went in as a very young team. Despite all odds, our players practiced hard over spring break won the team Championship! Congratulations Sabers! ☆ ソフトボールWJAAトーナメント準優勝 平井太佳子 ソフトボールコーチ 5月7日、8日に行 われたソフトボール WJAAトーナメント は、初日金曜日は 雨に見舞われ、外 に出ると何分もしな いうちに下着まで びしょぬれになり、 ピッチャーは足首 まで水に浸しながら投球し、ベースは水たまりの中に浮かぶ島とな り、ボールがしぶきを上げながら飛ぶというヤケクソなコンディション でした。その雨も午後の最後の試合には上がり、土曜日はこの上 ない好天に恵まれファイナルに臨みましたが、打力に勝るMaristの 勢いを止めることはできず、準優勝となりました。 試合終了時は悔しくてグシュグシュに泣いていたのに、30分後に はこう(写真)なります。ソフトボールだけではなく、年間を通じ色々 なスポーツで知り合い、仲良くなった仲間と得意の「変顔」ショット。 No sideはラグビーの試合終了を意味する言葉ですが、Softballも No side。優勝トロフィーよりも大切なものを手に入れているのだと思 います。 SPRING 2010 No.128 ■吹田市長杯陸上競技大会で5名入賞 4/18(日)吹田市長杯陸上競技大会が吹田市総合運動場で開 催され、SOISから11名が参加、うち5名が入賞しました。 <入賞>中学女子1500m:3位藤崎麻理香(S I S9)、高校男子 1500m:1位Kento Baba (OIS11)、同3位田中輝樹(SIS10)、100m:2 位山本岳史(SIS11)、50歳台3000m:2位馬場博史(教員) ■吹田市トライアスロン連盟杯デュアスロン大会で8名入賞 4/25(日)吹田市トライア スロン連盟杯デュアスロン 大会が吹田市総合運動場 にて開催され、SOISから12 名が参加、うち8名が入賞 しました。 <Gr.4-6: Run 1km> Boys: 2nd 馬場優人 Yuto Baba (OIS4)、<Gr.7-9: Run 2km + Bike 10km + Run 3km> Girls: 1st 藤 崎麻理香 Marika Fujisaki (SIS9), 2nd 徐亜斗香 Atoka Jo (OIS7)、 Boys: 1st 細井陸 Riku Hosoi (SIS9), 2nd 山本ユージン Yujin Yamamoto (OIS8), 3rd 宮本麟太郎 Rintaro Miyamoto (SIS8)、 <Gr.10 and up: Run 2km + Bike 15km + Run 5km> Gr.10 - 39 y.o. Men: 1st 馬場健人 Kento Baba (OIS11)、40 y.o. and up Men: 3rd 馬場博史 Hiroshi Baba (Faculty) ■神戸三田キャンパスで記録会 5月15日(土)関西学院神戸三田キャンパスの陸上競技場を借り て、SOISだけで1500m走と3000m走の記録会を行いました。正式 な400mトラックで走れるのでみんな張り切って記録に挑戦しました が、過去の学校記録を破ることはできませんでした。 ■丹波ファインキッズトライアスロンで11名が完走 学園祭の日に関西学院千刈キャンプに宿泊し、次の日の5月23 日(日)に兵庫県丹波市で開催された丹波ファインキッズトライアス ロン大会に参加してきました。強い風と雨の中でしたが、SOISの生 徒11名全員がそれぞれの距離を完走しました。 <Great Finishers> Gr.7-9 Swim200m+Bike10km+Run2km 藤崎麻理香 Marika Fujisaki (SIS9) 、水野ありさ Arisa Mizuno (OIS7)、水野みらい Mirai Mizuno (OIS7) 、スチュワート海 Kai Stewart (OIS8) 、細井 陸 Riku Hosoi (SIS9)、浦雄貴 Yuki Ura (SIS9)、山本 ユージン Yujin Yamamoto (OIS8) 、井山奨 Shaw Iyama (SIS9)、金仁 赫 In Hyek Kim (SIS7) Gr.10-12 Swim400m+Bike20km+Run5km 前田優衣 Yui Maeda (SIS10)、脇田優作 Yusaku Wakita (SIS10) ☆ デュアスロン大会や陸上競技大会で入賞相次ぐ 馬場博史、Tara Cheney The Main Awards 2009-2010 トライアスロンクラブコーチ Dr. Fukuda (Girls) ■グリンピア三木でのデュアスロンで3名入賞 3/28(日)カーフマン・ジャパン・グリンピア三木ステージが兵庫県 三木市で開催され、3名が入賞しました。 <中学生: Run 2km + Bike 10km + Run 2km> 女子: 1位藤崎麻理 香(SIS8)、男子: 1位Kai Stewart(OIS8)、2位Yujin Yamamoto(OIS8) <エイジグループ: Run 5km + Bike 30km + Run 5km> 16-19才男子: 20位藤井資也(SIS11) <ビギナー: Run 2km + Bike 10km + Run 2km > 女子: 3位Tara Cheney(教員) <チーム総合> 1位 Shiori Ito, Yuka Matsumoto - Shared Prize Dr. Fukuda (Boys) James Freijah Sportswowan of the Year Samantha Syrad Sportsman of the Year Ikkei Sakamoto 25 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 カウンセリングセンターだより ○○との上手な付き合い方 高木・諏訪 カウンセラー 5月病という言葉を聞いたことはありますか?その名のとおり、5月 ごろになんだかしんどくなって、気分が沈んでしまう、不安が大きく なるというような状態のことです。張り切ってスタートをきる4月。頑 張って新しい環境に慣れようとしたり、新しい出来事にワクワクどき どきしたり、新しい目標を持って心も体もパワフルな時期。でも、そ んな張り切った状態をずっとキープできるわけありませんよね。新 たな環境に合わせつつ、自分のペース、自分らしさを守ることも大 事です。 新しい環境、新しい人間関係の中で、人はいろんな衝撃を受け ます。「あ、こんな世界があったんだ。あ、こんな人がいるんだ。」こ こで、かたくなに新しいものを受け入れない人もいます。今までと 違うものの嫌なところばかりが目に付いて、新しいものを拒否してし まう。まず、この難関をクリアしなければなりません。染まらなくても いい、けれど自分と異なるものに対しても開かれた心が大事です。 この難関をクリアすると、次は“蜜月期”(みつげつき)が待ってい ます。蜜月、つまりハネムーン。アツアツの時期です。相手のいい ところが見えて、一緒にいて楽しい。うまく新しい環境にとけこんで いるように見えるし、「こんなに楽しい世界はない!」とさえ感じて、テ ンションもあがります。でもこれ、ちょっと危険なんです。あれだけ嫌 だと思っていたところも、なんだかんだと理由をつけて目をつぶれ ちゃう。相手を理想化してしまって盲目になったり、(「恋は盲目」状 態です)勝手に相手を全部わかった気になって、「自分の思い描く その人」と「実際のその人」の間のギャップがどんどん広がっている ことに気づかない。 ある時ふと思います。「あれ、こんなはずじゃなかったのに」「あ れ、裏切られた気分・・・」。“幻滅期”の到来です。友人関係の危 機。自分の居場所を見失い、全てが嫌になります。これが第3の難 関です。さて、これをどうやって切り抜けるか。「もうこんな奴、こん な場所、こっちから願い下げだ!」と拒否してしまう人もいます。無 理して相手に合わせようとする人もいます。でも、ここで「うまく幻滅 すること」が大事です。自分の思ってたとおりではなかった。ガッカ リしたり、悲しくなったりもするかもしれませんが、だからと言ってす べてが崩れるわけではありません。「うまく幻滅すること」・・・それは 違いに気付くということ。相手は自分の理想どおりではないかもし れないし、自分とも違うかもしれない。自分も相手の理想にはなれ ない。だけど、人と違う自分を受け入れてほしいのと同じように、自 分とは違う人も受け入れられるとき、本当の自分と本当の相手との 関係がスタートします。 友人、家族、親子、あらゆる人間関係の中で、また、学校、会社、 社会、あらゆる環境の中で、何かとうまく付き合っていくには「うまく 幻滅すること」が鍵となります。「相手を尊重し、自分も尊重される」 というと聞こえはいいですが、実際には相手に幻滅して、自分も相 手に幻滅される、そして自分自身に幻滅することから始まるものな のです。そう考えると、「幻滅」もそんなに悪いものではないかもし れないですね。 自分を見失わずに、相手のことも受け入れられるように、「うまく幻 滅」してみませんか? 紫外線予防 長谷川夏子 日焼けしてしまってからでは遅いのです!将来、そのような病 保健室 気にかからないように、日々の生活で少し工夫してほしい6つの 事があります。①紫外線の強い時間帯(正午前後)を避ける。 ②日陰を利用する。③日傘を使う、帽子をかぶる。④衣服で覆 う。⑤サングラスをかける。⑥日焼け止めを上手に使う。学校生 活においては、この6つすべてを守るのが難しい事もあります。 特に①はPEの授業やクラブの試合などがあると実践するのは 難しいでしょう。その様な時には、④、⑥を併用しながら実践し てみてください。④は、今はUVカット昨日のついたスポーツ用 の衣服もたくさん売られています。そのような品を上手に活用し てください。⑥の日焼け止めですが、液状・クリーム・乳液・スプ レー・シートタイプなどいろいろな形状のものがあります。また、 肌が弱い人用や耐水性に優れた商品など様々な種類がありま す。様々な種類のある日焼け止めですが、それぞれ用途にあ わせて使い分けてください。また、暑くなってくると「熱中症」の 4月は、本当に春なの?と思うくらいに寒い日と、暖かい日が あって体調を崩してしまった人も多かったように思います。これ からどんどん暖かくなって夏に近づいてきます。外で遊ぶ事も 増えるでしょう。この時期に気をつけてほしいのが「紫外線(しが いせん)・Ultra Violet(UV)」です。テレビや雑誌でもよく特集さ れているので、皆さんどこかで聞いた事があると思います。紫 外線は私たちの目では見えませんが、太陽光の一部で、3種類 UV-A、UV-B、UV-Cに分けられます。UV-Cは大気層で吸収 されるために地表には届きません。UV-Aは地表まで届きます が、UV-Bほど有害ではありません。しかし、長時間浴びた場合 の影響が懸念されています。問題なのはUV-Bです。UV-Bは 大気層でほとんど吸収されますが、オゾン層の破壊などにより、 地表に到達する量が年々増加しています。また、UV-Bは皮膚 や眼に有害な事がわかっています。強い紫外線に当たるとどう なるのでしょう?急性症状では、日焼け、紫外線(しがいせん)角 膜炎(かくまくえん)(雪目)などがあります。また長時間経つと現 れる慢性症状として、皮膚には、シミ・シワ・皮膚ガン、眼では、 白内障や翼状片(よくじょうへん)という病気になる事があります。 26 危険も高まってきます。熱中症予防の為にも、屋外で長時間過 ごすような時は帽子を着用しましょう。もう少ししたら夏休み!楽 しい夏を元気いっぱい過ごすためにも、紫外線予防など日常 生活を少し、気をつけてみてください。 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 バイリンガルの学校図書館にようこそ 青山比呂乃 図書館 SOIS図書館は、日英の図書、雑誌、 新聞、また、マルチメディアの資料、 インターネット環境を整えてあり、SISと OISの幼稚園から高校までのすべて の生徒・教員・職員、さらには、保護者 などのコミュニティメンバーも利用する バイリンガルの図書館です。約1000㎡ の広さです。 英語資料担当のイヴォンヌ・バレット 先生と日本語資料担当の青山比呂乃の2名の司書教諭以外に、 図書館スタッフ5名が交代で朝8時から夕方の開館延長6時まで開 館しています。 また、図書館2階は、語学学習センター、マルチメディアコン ピュータ教室、OIS情報科研究室兼IT室がはいったマルチメディ アフロアで、OIS情報科の先生のほかに、ITスタッフが2名常駐して います。また昨年度9月から、SOIS12年生の自主管理する勉強ス ペース12席ができました。 千里国際では通常4時半が下校時刻になっていますが、図書館 は中高生の為に開館延長をしていて、サインナップシートに必要 事項を記入する事で6時まで図書館に残って勉強する事ができま す。ただし、8年生までは、担任の先生のサインのある許可証も必 要になります。 保護者の皆さんも、図書館は生徒の利用の妨げにならない範囲 で利用することができます。初めて利用する際には、スタッフに声 を掛けてください。利用の規則は生徒と同じです。生徒ハンドブッ クをご覧ください。ただし、本を借りる場合は、貸出デスクで登録の 手続きをしたうえで、ご本人の責任において借出・返却をしてくだ さい。生徒が保護者の名前で、または保護者が生徒の名前で本を 借りることはできません。家族の方が読書にいそしまれる姿は、生 徒達にもきっといい影響を与えると思いますので、どうぞご利用く ださい。 *図書館でするべきことと互いへのリスペクト 図書館1階には115席用意していますが、授業で使われる事も 多く、空き時間の生徒も含めて、昼休みには常に人でいっぱいで す。午前や午後の空き時間(アンスケ)に自主的に利用している人 ばかりの時はそれほどでもないのですが、昼休みは人数が増え、 とてもうるさくなってしまうため、それが当然と思ってうるさくするのが 当たり前の人たちが増えているのが、最近の悩みの種です。 幼稚園から高校までの700名ほどの生徒、また先生・保護者な どの大人、しかも世界各国の文化的背景を持つ人たちが皆で使 う図書館です。 お互いに気持ち良く使えるように、お互いへのリス ペクトを心掛けましょう。つまり、図書館では、静かな勉強や読書の ための活動が優先します。そし て、勉強・授業での利用であっ ても、資料を集めた後のディス カッションなどは、別な場所に 移ってするようにお願いします。 皆さんも、クラスやクラブなど の話し合いをしたい場合、みん なでおしゃべりしたい時は、生徒ラウンジなどを使い、図書館は、 静かに読書や勉強に集中する場として、大切にしてください。 なお、図書館2Fマルチメディアフロアの一角は、OIS/SIS両方の 12年生が、静かに受験勉強に集中するためのスペースです。お互 いに5つのリスペクトを忘れずに。 *リーディング・ヌック“読書の片隅”ができました 図書館内のらせん階段の下 に、Reading Nook というスペー スを作りました。片隅に引っ込 んで、じっくり読書に浸るための コーナーです。他のスペース同 様、おしゃべりや寝るための場 所ではありませんので、間違った使い方をしてこのスペースを廃止 せざるをえなくなるようなことのないように、うまく使ってください! *日本語図書 歴代貸出記録 毎年恒例になった日本語図書最多貸出記録の報告です。この 3月に卒業した学年の3位までと、今までの歴代の記録を紹介しま す。このところ、インターネットの資料を使うことが増えたせいで、相 対的に図書の貸出冊数が少なくなっている傾向がここでも見られ ます。 学年の3位までと、今までの歴代の記録を紹介します。 2010年3月卒業生 日本語図書最多貸出記録(6年間在籍) 1位: 石原亜美さん 275冊 2位: 吉田美貴さん 239冊 (留学のため、5年間のみ在籍!) 3位: 友井智弘さん 178冊 (OISでの1年半もいれると、合計220 冊) 1997~2010年歴代卒業生 日本語図書最多貸出記録 1位:2002年 刺賀繭理さん1043冊(留学のため、5年間のみ在 籍!) 2位: 2006年 馬塲宏高くん979冊 3位: 2002年 新井隼子さん445冊 4位: 1998年 沼田貴範くん376冊 5位: 2003年 角田 瞳さん 346冊 6位: 2001年 松宮寧子さん328冊 2003年 伊藤 愛さん328冊 2005年 曹 千紘さん 328冊 7位: 2004年 有田 梓さん 305冊 8位: 1999年 井上愛子さん302冊 9位: 2009年 谷 奈津子さん 295冊 10位: 1997年 廣瀬裕紀子さん291冊 11位: 2007年 大竹香織さん280冊 12位: 2010年 石原亜美さん275冊 13位: 2008年 古岡祐輝くん235冊 14位: 2000年 辻本亜紀さん214冊 残念ながら、英語図書の貸出記録はありません。英語ならたくさ ん借りたなど、いろんな意味で簡単には誰が一番とは言えないの で、一つの記録としてみてください。新入生の皆さんもぜひたくさ ん借りて、この記録を追い越してみましょう! *保護者ボランティア近況 昨年度は、5年目になる現12年保護者1名に加えてさらに現8年1 名のSIS保護者の方が、継続的に図書館の仕事のお手伝いをして 27 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 くださいました。おかげで、PCの貸出や利用統計のまとめ、長期休 暇後の新聞整理、生徒の図書委員が忙しくしていてあまり配架(返 却本を元に直す作業)が進まなかった乱れた本棚の整理ができま した。現在は、古くなった本を取り出して廃棄処理をして、新しい本 を入れられるようにする仕事のお手伝いを主にお願いしています。 また、この4月からの法人合併に向けて12月にデータ整理をする 必要が出た際も、SOIS保護者とその友人10名の方々にアルバイト でお手伝いいただき、なんとかデータを整えることができました。こ の場を借りて改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。 *蔵書点検報告 昨年度末、3月10日冬学期 最終授業日から12日の3日 間に蔵書点検をしました。今 回は、初日のPEの授業の中 で、ボランティアをしてくれた 人が21名(旧9年4名、10年13 名、11年4名)。その後、のべ 25名の人がボランティアで汗 を流してくれました。内訳は、旧7年6名、8年5名、9年8名、10年6 名で、男子6名女子19名。8・9年生が中心となって活躍してくれま した。 今回は、授業日と重ねて始めざるを得なかったのですが、初日 は体育の授業でのボランティアが大勢、以降の作業ではボラン ティアのリピーターも多く、初めて参加した中学生も大変良く働い てくれました。おかげで、約3万6千冊の日本語図書のデータを全 て入力、日英の書架をすべてきれいに整理、掃除完了。4月には、 きれいに整った本棚で新学年を迎えることが出来ました。本当にど うもありがとう。 その結果、今年も行方不明の図書が判明しました。今年は、冊 数がちょっと多く、SISで作った資料も行方不明ですが、一方、一昨 年不明になった医学事典の1冊が出てきたので、喜んでいます。 紛失弁償した人は、少し多かったようです。 また、この頃は、自分が読んだ本、特にマンガを全く違う棚に 突っ込んでおく行為が目立ちます。本を返す場所が分からなけ れば、戻す本をおく棚にのせてください。リサーチなどで本を探す 時、あるべき場所にないために見つからなくて困るのは、あなたで あり、あなたの友人です。 みんなのものである図書館の本、必要があるときは大いに使って もらいたい、でもそのまま持っていってしまったり、勝手な所に突っ 込んだりするのは、自分の都合だけの身勝手な行為です。みんな が使う図書館の本、どうぞ他の人へのリスペクト、もっと素敵に振舞 えるはずの自分自身へのリスペクトを忘れないでください。 なお、この1年で7冊の本が見つかっています。ここには、過去4年 分のタイトルしか挙げていませんが、今回は、2005年度に不明に なった本も1冊返却されてきました!大掃除のあとによくこうして本 が出てくることがあります。図書館のバーコードの付いている本が 回りのどこかに置きっ放しになっていませんか? リストを見て、何らかの心当たりのある方、教室の片隅などどこか で迷子の本を見かけた方は、ぜひ、ぜひご連絡ください!1冊でも 戻ってきてくれるとうれしいです。 <行方不明の日本語図書リスト> ●2009年度不明分 10冊 \11760 135.23:テカル デカルト 省察(岩波文庫 33-613-2) 岩波書店 \369 28 289:コロン コロンブス ‐ 歴史を変えた海の冒険者 偕成社 \1,620 291.09:シセン:4 事前に調べる修学旅行パーフェクトガイド 東京・横 浜・千葉 金の星社 \3,685 460.4:フクオ 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) 講談社 \699 911.56:イツシ エルフランドの角笛 ‐ 井辻朱美詩集 沖積舎 \1,500 913.6:ナツメ こころ (新潮文庫 な-1-13) 新潮社 \306 VT E センタ 世界絵本箱 14;かいじゅうたちのいるところ:ちいさなち いさなえほんばこ (ヤマハ・ビデオ・ライブラリー) ヤマハ \3,581 森のキャンプ フォレスト・レンジャ-:自然体験キャンプ2001 SIS \0 高校3年生 「Class of '96」卒業ビデオ SIS卒業生 \0 写真文芸帳キャンプ2003 SIS \0 ▼2009年度紛失分 8冊 ¥7,150 369.26:コハヤ 高齢者虐待: 実態と防止策 (中公新書) 中央公論新社 \740 444:タケウ 太陽系グランドツアー (Newton別冊シリーズ) 教育社 \1,900 785.7:ミヤタ アメリカズ・カップ レーシングヨットの先端技術 (岩波科学 ライブラリー 40) 岩波書店 \971 913.6:テツカ:16 ブラック・ジャック 16 手塚治虫 著 秋田書店 ¥1,067 913.6:ナカサ:4 はだしのゲン 第4巻 中沢 啓治 著 汐文社 \618 913.6:ナカサ:6 はだしのゲン 第6巻 中沢 啓治 著 汐文社 \618 913.6:ナカサ:7 はだしのゲン 第7巻 中沢 啓治 著 汐文社 \618 913.6:ナカサ:8 はだしのゲン 第8巻 中沢 啓治 著 汐文社 \618 ●2008年度不明分 3冊 \3,501(不明分5冊中 2冊発見) 670.93 シヨウ 商業英語(有斐閣新書)有斐閣 \721 726.5 レミユ 永い夜 講談社 \1,800 E テイト あるいていこう! ほるぷ出版 ¥980 ▼2008年度紛失分 6冊 ¥8,740(紛失分8冊中 2冊発見) 370.4 サトウ いま学校が面白い (岩波ジュニア新書 387)岩波書店 \740 404 フアイ ファインマンさんベストエッセイ 岩波書店 \1,984 491.1 フルン 図説・人体の構造 ほるぷ出版 \2,880 491.3 アノル からだの秘密 (ゾクゾクするほど、おもしろい科学)PHP研 究所 \1,150 913.6 イケサ キップをなくして 角川書店 \1,500 913.6 エント 沈黙(新潮文庫)新潮社 \486 ●2007年度不明分 4冊 \5,470(不明分5冊中 1冊発見) 366.26 ナルニ 1 パイロットになるには(なるにはBooks 1)ぺりかん社 \1,170 814.6 タワラ 日本語はすてき 俵万智著 河出書房新社 \1,500 B726.14 サトナ マンガ家 里中満智子(こんな生き方がしたい)理論社 \1,500 R410.7 イワセ 高校数学公式活用辞典 旺文社 \1,300 ▼2007年度紛失分 3冊 \4,200 367.97 イトウ 同性愛の基礎知識 あゆみ出版 \1,200 372.33 ヤマモ ことばを鍛えるイギリスの学校 岩波書店 \2,000 491.35 ヤマウ 性の境界(岩波科学ライブラリー 74)岩波書店 \1、000 ●2006年度不明分 8冊 \15,220 210 オワタ 面白日本史100話(学研ジュニアブックス10)学習研究社 \1,000 230.4 モリシ 魔女狩り(岩波新書 青D-20)岩波書店 \580 486.8 オハラ モンシロチョウ(中公新書1689)中央公論新社 \840 502.1 ニホン 5 日本の技術5 ロータリーエンジン 第一法規出版 \2,200 (次ページ★に続く) INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 高等部生徒会です HS Student Council ■プリティ梨佐/会長 皆さんこんにちは!生徒会長のプリティ梨佐です…とインター カルチュアで言えるのも、もう最後になってしまいました。早いもの で、私が生徒会を始めてから、もう1年が過ぎ、今年の学園祭を境 に、新しい生徒会が仕事を受け継いでくれることになります。この 1年は、私にとって本当にあっと言う間に過ぎました。学園祭とプ ロムは何が何だか分からぬまま過ぎてしまったものの、「初めての 大仕事」スポーツデイでは、判断力や計画性等という多面におい て経験を重ねることが出来ました。更に、AISAの生徒会フォーラ ムでは、リーダーの本質について改めて理解し、実践することも出 来ました。生徒会に入ると、一年間、週に二回の放課後を費やし、 体力、そして限られた時間を「犠牲」にする、という覚悟が必要で すが、それが決して無駄になることはない、ということを身を以って 実感しました。最後に、一年間支えて下さった多くの先生方や生 徒達、完全なバックアップをしてくれたテックさん、そして一緒に頑 張ってきたHan Seok, 拓也, Joon, 友香, Jun-Chan, 華奈江, 汐里, Hide, Heejaeに感謝の気持ちを表したいです。生徒会での思い出 は、一生の宝物です。ありがとうございました。 Council members of 2009-2010 for all their hard work, and I would like to thank you again for your support, and your cooperation on annual school events. ■Han Seok Park/ president ■Joon Hyun Paik/Vice President Good Afternoon. I’m the OIS president Han Seok Park. This will be the final words from me as the president. Overall, I really enjoyed working in Student Council. It brought a lot of responsibilities, and required a lot of planning to carry it out, but it was enjoyable. I’m not sure if I was able to be the president that you all hoped for, or wanted, but I believe that I did the best I could. If you weren’t satisfied, I hereby apologize. It means that I still have lots to learn, and to try and achieve. I learned a lot of things through this opportunity, though. I learned what it is like to lead, to stand in front of people and talk, and how to cooperate with SIS Student Council members. Its not easy, but it was a fruitful experience. I would like you to thank you for giving me the opportunity to work in Student Council. I believe that what I could not do for you, the new Student Council will be able to do so. I wish them good luck, thank all the Student It’s almost a year since I enrolled to Student Council as an OIS Vice-President. Looking back, I strongly believe that I had one fascinating year. Being an IB student and OIS VicePresident was not an easy thing to do; however, it was worth it. Through Student Council, I learned how to be a good leader, which included being a respectful person, organized (both time and material wise), persuasive, flexible, and so on. Also as a Student Council member, I had an opportunity to look at the school with multifaceted views. Through this opportunity, I learned that the school is not just an educational facility but is a community that is functioning with its own principles. Another thing that I gained from Student Council is opportunities to be with fantastic student leaders (including all Student Council members, including ASIA Student Council members, Student Congress leaders, etc). All the experiences I had and lessons I (★前ページの続き) 913.6 ナツメ 坊ちゃん 夏目漱石作(岩波文庫)岩波書店 \200 933 ウイル ガールズ イン ティアーズ 理論社 \1,200 933 ウイル ガールズ アンダー プレッシャー 理論社\1,200 R833.2 マスタ 新和英大辞典 研究社 \8,000 ▼2006年度紛失分 5冊 \5,746 (紛失分6冊中1冊発見) 148 アラキ コックリさんを楽しむ本(常識より科学へ8) 国土社 \1,200 726 セタカ サザエさんの秘密 データハウス \1,000 835 ハヤシ 英文法に強くなる(岩波ジュニア新書403)岩波書店 \780 913.6 イフセ 黒い雨(新潮文庫)新潮社 \476 913.6 コウタ おとうと(新潮文庫)新潮社 \400 ●2005年度不明分 9冊 \18,325(不明分10冊中1冊返却) 貸出していませんので、授業の都合などで借りる必要がある場合は申 ■松浦拓也/副会長 こんにちは。生徒会副 会長の松浦拓也です。僕はこの一年、副会長としてさまざまな経 験をさせていただいて、自分にとってすごくプラスになったと思い ます。時にはうまくいかないこともありました。でも、学校を良くした いという気持ちが唯一のモチベーションだったと思います。僕が選 挙の時の理想「面白い生徒会」は、できたのだろかと改めて考える と、正直わかりません。客観的な判断に任せますが、僕はとても楽 しく生徒会をすることができました。今まで支えていただいた先生 方、僕を信じてくれていた生徒の皆さん、そして生徒会メンバー。 本当にありがとうございました。 し出てもらっています。 貸出冊数は、通常は日英各6冊ずつですが、もっと借りたい人はス タッフに申し出てもらえば何冊でも借りられます。ただし、ちゃんと期限 内に学校に持ってこられる冊数にしてください。 なお、開館予定にあるように、図書館は、春学期最終日の前日は4時 30分に、当日はお昼12時で閉館しますので、貸出はお早めに! <夏の開館予定> -6/28(月) 通常開館 6/29(火) 開館 8:00-4:30pm 6/30(水) 開館 8:00-12:00am <夏休みの長期貸出> 7/1-8/22 閉館 6月16日以降は、SIS生徒の返却期限は8月27日(授業開始日26日の 8/23(月)-25(水) 開館 9:00am-4:00pm 新学期準備 翌日)になります。OIS生徒は特別許可があれば借りられますが通常は 8/26(木)- 通常開館 授業開始 29 INTERCULTURE SPRING 2010 No.128 learnt in Student Council for this year encouraged me to enroll to the Student Council for one more year. From next year, I will be in Student Council as OIS President, using my past experiences and learning for the benefit of the school community, whilst at the same time acquiring new ones. Thank you and よろ しくお願いします。 ■松本友香/会計 一年間、SIS会計をしていた松本友香です。10年生の時にSISに 入り、選挙で当選し生徒会に入ると、すぐに学園祭の準備に入りま した。私はOISのジューンと店担当になったのですが、初めはお互 い話したこともなかったり、言語の壁があったり、慣れない仕事ば かりで大変でしたが、一年経つとミーティングも二人でテキパキで きるまで成長しました。会計の仕事はお金で手が鉄臭くなるまで? 真面目にやれたと思います!メンバー全員が同じ学年だったからこ そ、連携が取れた良い雰囲気の生徒会だったと感じます。このメン バーと一年間大好きな学校を盛り上げられて幸せでした、ありがと ~。またいつかSOISじゃんけんしましょう!! ■Jun Hyuk Yoon / Tresurer I just can’t believe that my SC term is coming close to the end and that this will be my last post on Interculture. It was a precious experience for me as I was able to improve my organizational skills and leadership. I can’t express my appreciation just by words but I would like to take this opportunity to thank everybody for their support. Also I would like to show my appreciation to my fellow SC member who made the SC room such an enjoyable and delightful place to be! THANK YOU EVERYONE. Lastly, I wish the next SC members the very best and hope they also have an enjoyable time and a precious experience throughout their SC term. GOOD LUCK!! 現生徒会 メンバーの皆、楽しい時間を一緒に共用できて本当に嬉しかっ た!ほんま貴重な体験をありがとう!そして生徒の皆さんも生徒 会を毎回支えてくれてありがとうございました!最後に、次の生徒 会メンバーも僕たちと同じく貴重かつ楽しい生徒会生活を送れる ことを願います!本当に一年間ありがとうございました。 ■中野華奈江/書記 こんにちは。一年間SIS書記を務めさせて頂いた中野華奈江で す。2010年度の学園祭までが任期なので、ついに今回が生徒会メ ンバーとして最後の記事になります。楽しくてあっという間だった生 徒会活動が終わるのはとても名残惜しい気持ちでいっぱいです。 この一年では合計83回のミーティングがありました。ずばり時間で 表すと…なんと186.75時間!!地味~な仕事も多く大変でしたが、先 生をはじめとする生徒会のメンバーが協力して下さり、また行事後 のみんなの「楽しかった」や「ありがとう」という言葉に支えられ,やり 遂げる事ができました。この一年は言葉に表しきれない程貴重なも のとなりました。一年間本当にありがとうございました!! ■Shiori Ito/ Secretary My experience in the SOIS Student Council has been very interesting. Because of the unique feature of our SC in that both schools work together to plan events, I was able to not only plan and run school events cooperatively but also become close with the members from both schools as we worked as a team throughout the term. This year has been unique from past years because of the new things on the agenda, like the AISA SC meet and the making of the SC Handbook. Although very busy, I enjoyed my time in Student Council very much. Being a member of the SC can be very time consuming and tiring at times, but I believe it will be a great and learning experience for anyone who joins, as it was for me. ■飴谷英晃/通訳 Hello, fellow students. This is your SIS translator, Hideaki Ametani, and my term will end on the day of the school festival. Representing the student body as student council for a year has been more than just an experience. In a school where students' opinions are valued more than anything else, I knew that to be elected as a student council member by those students to become their representative was a privilege. With such great privilege comes great responsibility. Now that my term is almost at it's end, I can proudly say that we were able to take on that responsibility. All led to success. Thank you students for your support, thank you Weintraub sensei, Minakuchi sensei, Mr. and Mrs. Namba, Minakuchi sensei, and Hikosaka sensei for watching over us and putting your trust in us throughout the year, and good luck to Munemasa sensei and all of the new student council members. You now have the privileges and the responsibilities as the new representatives of SOIS of KG. ■Heejae Ko/Translator This will be my last chance to write my message to students in SOIS via Interculture as a member of Student Council. Looking back the year I experienced so many things, being in the Student Council. First, many school activities such as Sports Day, School Festival, Christmas Party, and Prom, are organized by the SC. Before I joined this, it I never knew there was so much work done behind the scenes. Second, I got to work with so many people as a group, both from OIS and SIS, and realized that team work is very important. Lastly, there is nothing like the sense of accomplishment from any events you organized as a group succeed. Overall, being in the Student Council is a really good opportunity to be part of the school and learn working as a team. So I would really like to encourage students to nominate themselves and be a part of it. 編集後記 関西学院との合併に創立20周年と、SOISは大きな節目を迎えました。この広報誌も今年度からSISとOISの"Two Schools Together"を目指そうとしています。誌面をカラーにしましたが、写真以外は白黒の方がシンプルですっきりしているので良いので はないかと思っています(というのは言い訳で、実はひとりで編集しているため、まだそこまで手が回らないというのが現状です)。 今号から、国語科新任の井上先生、英語科のFrater先生に校正を手伝ってもらっています。ありがとうございます。新誌面につい て、または本キャンパスの広報活動全般について、ご意見やご感想等をお待ちしています。(馬場博史) 30 保 護 者 会 だ よ り PARENTS 保 護 者 会 だ よ り PARENTS 保護者会だより ● 「 保護者会だより」文責 : 保護者会 Public Relations Committee ホームページアドレス http://www.sispa.jp 2010 年度のテーマは Change! Chance! Challenge! 新役員 ・ 委員が決まり、 今年度の活動が始まりました。 今年度 の会長 ・ 委員長より、 抱負や今後の活動内容を紹介します。 Board 執行部 [BD] 会長 獅子倉 雅子 Change! Chance! Challenge! ていく計画です。保護者のみなさんの積極的な参加、 みなさんご存知の通り、今年 4 月より千里国際学園 協力を心からお願いいたします。 は関西学院と合併し校名が変更され、これに伴い私 たち保護者会の名称も「関西学院千里国際中等部、 高等部保護者会」となりました。しかし名称は変わっ ても当会則にある「学校の発展に貢献し、会員相互 Network Committee ネットワーク委員会 [NW] 委員長 森川 彩子 の親睦を図ること」を目的とする保護者会活動は本 NW 委員会では、ご家庭と学校、保護者のみなさんを 年度も変わることはありません。本学では関西学院 つなぐ土台作りのお世話をさせて頂いています。地 との新たな歩みとしてキリスト教主義に基づく教育 域リーダーさんを中心に、地域ごとに親睦会が開か が段階的に実施されるとのことですが、千里国際学 れており、今年度もそうした学年を超えた保護者の 園でこれまで実践されてきた教育の本質は今後とも 交流が円滑に進むようお手伝いをしていきます。 何も変わらないという説明も頂いています。私たち 保護者会はこれらの変化を受け入れて、建設的に学 地域ネットワークへの途中からの参加も随時受け付 校の発展に貢献していきたいと考えています。そう けております。また、各学年のネットワーク委員は いう意味で、今年は学校同様に保護者会も新たなス 学年代表も務め、学年内の交流が和気藹々とできる タートの年であり、新任役員委員一同それらの変化 ようみなさんのサポートをしていきたいと考えてお を前向きに楽しみながら、頑張っていこうと考えて ります。 います。 保護者会からの連絡システムをより迅速・確実なも 今年の保護者会のテーマは 3C、チェンジ、チャンス、 のにするため、PC アドレスの登録にご協力くださり チャレンジです。今回の変化=チェンジをよいチャ 感謝しております。保護者会からの PC メールが届 ンスと捉えて、いろいろなことにチャレンジをして いているか、たびたびチェックをお願いいたします。 いきたいと考えます。そこで今年 1 年は、特に関西 また PC アドレスの変更を希望される方、これから 学院との関係を深め、また会員相互の親睦、さらに 登録を希望される方は、 nw2010 @ live.jp まで OIS の保護者会との交流を積極的に進める活動をし ご連絡ください。 31 保 護 者 会 だ よ り PARENTS Hospitality Committee ホスピタリティ委員会 [HP] 委員長 河村 博子 写真が撮れた」 「すてきなエピソードがあった」時 HP 委員会は、年間を通して学校で催される行事(ス い。また、より多くの声をお聞きするため、今年度 ポーツ表彰式、春・冬のコンサート、国内国際招待 も各行事についてのご意見・ご感想を募っていく予 試合、All School Arts Celebration など)のティー 定です。PR 委員会の活動に対する改善のご提案や特 サービス、食事のサービスを行っております。この 集のご希望など、お気軽に pr-2010 @ live.jp ま には、写真提供や『保護者会だより』への寄稿をお 待ちしております。ぜひ家族ぐるみでご協力くださ サービスを通して、子どもたちの活動を応援したり、 でお送りください。 先生方との、また保護者同士の交流を深めたりする ことができます。 International Fair Committee インターナショナルフェア委員会 [IF] 委員長 谷村 理恵 子どもたちや先生方に より充実したサービスを提 供するため、HP 委員会では、例年ボランティアを募 私は 8 年生の保護者ということで、まだ学校との関 集しております。子どもたちの新しい姿の発見や新 わりは日が浅く、インターナショナルフェアの参加 しい出会いがあるかもしれません。楽しい活動の場 も昨年の一度だけ…という、経験不足ゆえ、不安な となるよう委員会一丸となってがんばりますので、 ところも多々ありますが、IF 委員のみなさまの助け みなさまご協力のほどよろしくお願い申し上げま を借りて務めさせていただくこととなりました。 す。 【インターナショナルフェアとは】 今年 11 月 20 日 活動内容 6 月 4 日(金)スポーツ表彰式 6 月 8 日(火)高等部春季コンサート 9 月から 3 月 AISA 国際招待試合、AISA コンサート、 冬季コンサート、ASAC ほか (土)に予定しております、SIS、OIS の保護者によ るお祭りです。2 つの学校が共に企画をし、エンター テイメント、物品販売、世界各国の料理など…この 学校ならではの“インターナショナルな雰囲気”に あふれています。 「環境にやさしい」という観点も Public Relations Committee 広報委員会 [PR] 委員長 櫻井 香織 PR 委員会は 10 名で、保護者のみなさまに保護者会 活動を正確にタイムリーにお伝えできるよう、保護 者会ウェブサイトを運営し、インターカルチュアの 『保護者会だより』のページを製作していきます。 大切にし、その活動も取り入れています。私たち委 員だけではなく、みなさまにも積極的にご参加いた だき…そして楽しんでいただきたいと、考えていま す。エンターテイメント出演ご希望の方も募集して おります♪ どうぞよろしくお願いいたします。 OIS.SIS 保護者主催 International Fair 2010 媒体の特性に合わせて、ウェブサイトでは速報を、 2010 年 11 月 20 日(土)予定 年 3 回発行の『保護者会だより』はより広く長い目 今年もエンターテイメント出演者、ブース出店 でみた記事をポイントに充実させたいと考えていま 者、寄贈品、各チームボランティア等、募集い す。2010 年 1 月に保護者会ウェブサイトが新しくな たします。多数のご参加をお待ちしています。 詳細は、夏休み前にお手紙でお知らせします。 お問い合わせは、if-2010 @ live.jp まで。 りセキュリティも向上しました。各委員会活動を積 極的にお伝えしていくほか、写真もまじえた楽しい ページを増やしていきたいと考えています。 「いい 32 保 護 者 会 だ よ り PARENTS 講演会 「イントロダクション―出会いとスタート」 主催 Board 執行部 ■講師■ 田淵 結 統轄 関西学院大学教育学部教授、 関西学院宗教総主事 ・ 理事 5 月 13 日(木)12:00 ~ 13:00、シアターにて田淵 結教授による講演会が開かれました。関西学院のキ リスト教教育(120 年の歴史)と SOIS の本物の国際 教育 (20 年の実績 ) の接点や、キリスト教が社会的 に持つ意味などについての分かりやすいお話に、多 くの保護者が耳を傾けました。 教授はまず、1 週間に 1 日の休みがあること、その 休みは日曜日であること、クリスマスを楽しむこと、 西暦に抵抗はないことなど、普段から社会現象とし て私たちの生活に自然とキリスト教が浸透している ことを紹介された後、真の国際教育には、世界的宗 教への理解が必要であり、環境、人権、戦争、平和、 格差などについて、グローバルな視点を持って議論 保護者会定期総会 開催 ができるかどうかが鍵になると熱弁されました。 5 月 13 日 (木) 13:30 ~ 15:00 シアターにて 本当の意味での国際化を考えるために、キリスト教 関西学院千里国際中等部・高等部になり初めての の教えを自然な流れで段階的に取り入れて融合し、 総会でしたが、保護者の過半数 342 名の出席(総数 他の私学や国公立ではできないことを SOIS に提供 421 名、出席 113 名、委任状提出 229 名)を得て、 していきたいというメッセージで講演は締めくくら 滞りなく執り行われました。 れました。 すべての議案・ 教授は、本年度から関西学院と千里国際学園が合併 修正案が可決 したことによって生じる、キリスト教教育への疑問 さ れ、 昨 年 度 や不安を、いろいろな視点からユーモアたっぷりに の活動・会計・ 解いてくださいました。会場は何度も笑いに包まれ、 監 査、 今 年 度 和やかな雰囲気であっという間の 1 時間でした。 の委員・活動・ 予 算、 臨 時 総 SOIS の教育全体の責任を担われる役職です。 会に関する保護者会規則の修正が承認されました。 旧委員のみなさま、1 年間お疲れ様でした。 33 保 護 者 会 だ よ り PARENTS Change! Chance! Challenge! SISPA! <特集> SISPA の3C あれこれ 第 1 回 新入生 ・ 転入生の保護者の素朴な疑問!! 4 月に新入生、転入生のみなさんを迎えて 2 ヵ月あ まり…、学校にもようやく慣れてきたころでしょう か!? 新たに入学された 7 年生、10 年生、転入 Q 2 クラブ活動のことがよくわからないのですが…? 生の保護者の疑問に、在校生の保護者が答えてくだ ― 上級生保護者より さいました。また、学校生活全般の実務統括責任者 *シーズンごとにいろいろなスポーツにチャレンジ でいらっしゃる井藤教頭先生からもアドバイスをい できるシステムになっているのが良いところではな ただきました。 いでしょうか。 *お子さんがどのスポーツに興味 をもつか、まずは始めてみるのがよいのでは。 * Q 1 入学式の雰囲気に驚きました。 創立以来の伝統 ですか? いくつでも、文化系のクラブにも同時参加できます よ。少しでも興味があれば、 自分の目で確かめに行っ て、いろいろな体験ができるチャンスを活かすこと をお勧めします。 ―井藤教頭先生より *スポーツの試合についてですが、中等部では、主 に国内の他のインター、高等部では、AISA トーナメ ― 上級生保護者より ントなどで韓国や中国のインターとも交流試合をし *在校生が大きな声援を送ったりする雰囲気は、入 ます。遠征の良いところは、ホームステイをさせて 学式に限らずどの行事でも同じです。 *さまざ もらったり受け入れたり、試合以外の場でも交流が まな国の言葉での生徒宣誓は SIS ならではの光景で あるところだと思います。費用は(時期や行き先に す。それだけさまざまなバックグラウンドの生徒が よりますが)4 ~ 5 万円程度のことが多いです。こ 集まっているということですよね。 れらシーズン制スポーツ以外にも年間を通して行っ ているスポーツも文化系クラブもあります。複数の ―井藤教頭先生より クラブに同時に所属することが出来るのも本校の利 *万国旗を飾ること、世界人権宣言に基づいた生徒 点だと思いますので大いに活用してください。 宣誓を行うこと、など創立時から変わらない伝統で す。関西学院となった今年も SIS としての伝統的な スタイルで入学式を行いました。在校生の暖かい声 Q 3 テスト期間はありますか? 援は SIS らしい良さだと思います。同時に、音楽鑑 ― 上級生保護者より *テストを集中的に行う時期はありますが、一般的 賞や授業関連の発表会など、TPO をわきまえた賛辞 にいう中間・期末テストといった学校全体のものは の送り方があることも指導しています。 ありません。授業ごとに時期は違います。実力テス トもありません。 *学業評価は、テストだけに限 34 保 護 者 会 だ よ り PARENTS らず、日々行われる小テスト、提出物、授業態度な 「塾に行かせなければいけない」などと考えられる ども含めて判断されるので、テストだけ集中して取 必要はありません。まずはどうぞ今習っている担当 り組めば良いということではないですね。 の英語科教員にご相談下さい。 (もちろん塾に行か れることに全面的に反対しているということではあ ―井藤教頭先生より りませんが。 ) * SIS での学習は、自分で考えて取り組み、生涯に わたって役立つスキルとして身につけることを大切 Q 5 長い夏休みの過ごし方が不安です。 に考えて行っています。もちろん知識を得て覚えこ ― 上級生保護者より むということも大事な要素ですが、それは学習の一 *子どもの希望で毎年海外のサマープログラムに参 部です。いわゆる「テスト」という形で成果の見え 加しています。 *普段忙しくて取り組めない長編 るものだけではなく、調べる、レポートや論文にま の洋書を夏休み中に読みきることを休み中の課題と とめる、発表する、討論する、作成する、期限を守る、 しました。 *高学年になると友達同士で旅行を計 クラスメートと良い知的交流をする…などのことを 画する子もいます。新幹線や飛行機を使わない普通 同じく大切と考えています。成績をつける場合にも、 車の乗り継ぎでの移動など手作りの旅を提案してみ その基準は教科によっての違いはありますが、色々 ました。 *課題もけっこうありますよ。それをき な面を見て算出しており、その基準は公表していま ちんとこなした上で、学期中とは違ってゆったりす す。この考え方に基づき、定期テストの期間は設け る過ごし方もいいのではないでしょうか。 *授業 ていません。このシステムの欠点といえるかもしれ 期間や部活のシステムが違う他校の同級生と生活パ ないことは、通常の授業日に大きなテストも行われ ターンが合いにくいのは確かです。でも、同じ地域 るため、プレゼンや発表会など他の活動と日が重な の同級生や上級生といっしょに過ごす機会を持って ることもあれば、クラブ活動も中止にしないことで とても仲良くなれました。こういうことが、卒業後 しょうか。何事も直前にあわてて取り組むのではな も上下級生の仲がいいという SIS らしさにつながる く出来ることは先にしておくなどのスケジュール管 のかもしれませんね。 理能力、体調の維持なども問われることになります。 慣れるまでは大変と感じることがあるかもしれませ ―井藤教頭先生より んが、これらも含め、 「生涯にわたって役立つスキル」 *部活動でほとんど毎日学校に出掛けていくような だと考えています。 公立学校の夏休みと比べると随分雰囲気が違うこと に戸惑われるかもしれませんが、どうかこの貴重な Q 4 英語に不安があります。 塾に行かせたほうが良い ですか? 夏の時間を有意義に過ごしていただきたいです。状 ― 上級生保護者より ンセリングルームにて情報の案内をしています)に *習うより慣れろだと思 もぜひチャレンジしていただきたいですし、国内で います。 *日々の学校 実施される活動の案内も随時行っています。無料や 生活で必ず身についてく 安価な良い夏のプログラムが増えてきているように るので、焦らなくても大 感じます。個人で普段できないような計画をたてて 丈夫ですよ。 実行してみるのもいいと思います。また、個人的に 況がゆるされるならば、海外でのプログラム(カウ は、特にどこにも行かなくとも、ゆっくりと家庭人 ―井藤教頭先生より として 2 ヶ月近くを家で過ごすのも良い時間の過ご *もと英語の教員としても声を大にしていいますが し方だと思います。親子で家事に取り組み、ゆっく 35 保 護 者 会 だ よ り PARENTS り読書をし、趣味として取り組んでいることを極め 参観してきました! 8 年生 るなど…。 薬物乱用に関する公開授業 Q 6 先生の授業の進め方や持ち物など、 疑問がでて きたときはどうしたら良いですか? 5 月 13 日(木)10:35 ~ 11:25 『自分でつくる「からだ」 』 をテーマとして 8 年 1 組で合志先生による公開授業が実 施されました。 ― 上級生保護者より スライド内薬物 *メール、手紙、電話、面談などで積極的に、担任 写真 : の先生や教科の先生、教頭先生に質問したほうがい 関東信越厚生 いと思いますよ。質問しやすいのが SIS だと思いま 局麻薬取締部 す。 *言葉に不安がある教科の先生なら、担任の 撮影者 : 向井 渉氏 先生にまず相談してみるのがいいのではないでしょ うか? ◇きれいな色・柄の紙片、なじみあるマークの入ったタ ブレットのような粒…切手やシール・お菓子に見まがう ―井藤教頭先生より *学校のことで疑問を感じられることがありました ら、日常の授業やお子さんの生活に関することでし 小さなものが思春期の子どもたちの興味をそそり、心身 にそして人生に影響を及ぼすとしたら、とても恐ろしい ことです。 たら担任に、学校全体に関することでしたら教頭の ◇公開授業では、これら違法薬物のことだけでなく、一 井藤(mito @ senri.ed.jp)までどうぞお気軽にお 般薬物においても用法や用量を違えると『薬物乱用』と 尋ね下さい。 なること、未成年は酒やたばこも考慮すべきこと、常習 していなくても身体をむしばむものがあること、ダイエッ sispa PC アドレス トやサプリメントなどの効果をうたって流通することも 登録のお願い が潜んでいることを感じました。パワーポイントに出て 現在、sispa からのメールが PC で受け取れていない かたは、至急 PC アドレスの登録をお願いします。件 あること…など、意外に身近なところに薬物乱用の危険 きた薬物の柄や色はとうてい危険に見えないものもあり、 「こんなきれいなのがあるんか…薬と違うみたい!!」と いうざわめきが起きました。 名に学年・クラス・生徒名をご記入の上「メールア ◇これから広い世界にはばたく子どもたちに正しい知識 ドレス登録(変更)希望」として下記アドレスへ送 を持たせるために、まずはおとな自身がさまざまな情報 信してください: nw2010 @ live.jp (NW 委員会) を取捨選択する力を身につけて、幅広い趣味や豊かな人 その後、ご自身で sispa ウェブサイトにアクセスして、登録メールアドレ スの変更をお願いします。ウェブサイトに関するお問い合わせは下記まで。 間関係をもつことによって自ら人生を彩ってゆくことが 大切なのでは…と思いました。 pr-2010 @ live.jp(PR 委員会) メールアドレス収集ロボット対策のため、 @は全角文字にしています。 メール送信時には @ を半角にしてください。 薬物乱用から身を守るための心得 1.薬物について「正しい情報」を得る 登録すると何ができるの? ● sispa からの重要な一斉お知らせメールが届きます 2.ストレス・つらさ・悲しみ・さびしさ→酒や薬物に ●楽しい写真 & 学校情報満載の sispa ウェブサイト。 3.どんな環境にあっても「自分で自分を守る」 PC アドレスを登録すれば、ログイン用パスワードを 4.たった一度の乱用でも「失うもの」はとても大きい 忘れてしまっても大丈夫。お助けメールが届きます! 5.薬物乱用は「犯罪」であると同時に「病気」である 頼らないで「自分で乗り切る」 <編集後記> 新委員初めての保護者会だよりの紙面作り。 わからないことだらけで手探りながら、 みなさんの協力のもと、 今年度 第1号発行にこぎつけました。 今後もご支援 ・ ご協力をお願いいたします (2010 PR) 36
© Copyright 2024 Paperzz