2014 年ブラジル大会 1 次リーグ日本敗退

2014 年ブラジル大会 1 次リーグ日本敗退
5月に入るや、6月はワールドサッカーが始まるので、来月も瞬く間に終わってしまうだ
ろうなと思いながら、日本チームの戦いに期待を寄せていた。開幕を控えたブラジル・ワー
ルドカップの組み合わせ抽選会が行われ、コロンビア、ギリシャ、コートジボワールと同じ
日本はグループ C グループとなった。南米やヨーロッパの有名な強豪チームと戦わないので
「ラッキー」と一番先に思ったが、しかし、このメンバーを見て、ハングリー精神でサッカ
ーに夢をかける強い南米、サッカーの発祥地に近く強いヨーロッパ、野生的な持ち身を活か
した強いアフリカ等を考えると、アジアの覇者であるとはいえ、日本がどこまで戦えて決勝
トーナメントに進めるのか進めないのか疑問を持たざるを得なかった。その半面にJリーグ
から移籍してヨーロッパで活躍している選手も増え、国際経験も豊富なことや、これまでの
実績からして本田、岡崎、遠藤、大久保選手が得点してくれるだろうから、2010 年南アフリ
カ大会ベスト 16 に続き決勝トーナメントに進めるのではないかと淡い希望を持っていた。
★しかしながら、1 次リーグ3試合終わってみれば、1引分2敗と不安が的中してしまった
とこは言うまでもない。新聞の分析などを見ると、ザッケローニ監督の目指した攻守一体は
コートジボワール戦で攻と守に枝別れをし、徐々に攻撃精神まで失ってしまい、最後まで引
きずってしまったとか。オリンピックと同じように4年に1度のW杯は特別な雰囲気があり、
攻と守での仕事量も増え、質の高さを求められ、忙殺されるうちに一番大事な時にいるべき
場所にいられなかったことや、ボールの支配率(56%)が南アフリカ大会前回(40%)より
前進しているものの、最後にゴールを決めるスターがいなかったことも大きな敗因とも分析
している。しかし、6月5日に発表されたFIFA世界ランキングを見れば、どのチームも
日本の各上であり、順当な戦いではなかったのだろうかという見方もできる。
★私は、サッカーは格闘技だと思っているから、狩猟民族と農耕民族のDNAの違いから来
るのか、日本人選手はフィジカル面と身体能力がかなり劣っているのではないかと見てしま
う。パスサッカーを得意としているのも、早いパス回しなら、フィジカル面をカバーできる
からであり、セットプレーの強化もフィジカル面のカバーにつながっているのではないだろ
うか。また、ヨーロッパや南米にはサッカーの伝統的な歴史があってサッカー選手の底辺の
広がりが日本の比ではないことや、アフリカではマラソンに見られるように野性的な身体能
力に抜きんでていることとサッカー選手になることが生活レベルアップに繋がっていること
からハングリー精神で生き抜いているからこそ強さが出ているのではないだろうか。
★それにしても、日本代表の劇的な見せ場のなかった敗北は悲劇としか云いようがない。選
手たちの無念は痛い程分かるが、結果は
結果として全身全霊のプレーを見せてク
レタことには、「ありがとう」と云って
おきたいです。一勝もできないまま敗退
した悔しさのなかから四年後に花開くで
あろう大輪の種子が生まれることを期待
しましょう。日本からブラジルへ移民が
渡って106年。日系人が築き上げてき
たブラジルでの信頼が日本チームの応援を後押ししてくれたことも忘れてはなりません。今
回はブラジルで開催されたことから大勢の日系人も訪れ、日本のサポーターと一緒に応援し
てくれました。また、コートジボワール戦、試合終了後に日本のサポーターが応援席のゴミ
を集める姿は世界の人々に共感を呼び、地元の人々も協力するなど、日本人の「和の心」を
忘れることはないでしょう。(郷土の会 岡村)
参考資料
★W杯予選203国、そのうちW杯に参加できるのは31国と開催国ブラジル
★国際サッカー連盟(FIFA)に参加しているのは200を超える国と地域
★競技人口=2006年FIFA発表だと2億7千万人
主な国の競技人口 ドイツ4万5千人、イングランド3万5千人、スペイン2億8千人、
イタリア2万2千人、アメリカ1万9千人、中国1万8千人、
日本1万8千人、ブラジル1万5千人
★サッカー発祥の地=イングランド、ルールがとてもシンプル。「意図的にボールを手や腕
で扱わない」といった反則やフィールドの大まかな広さなどは定めてあるけど、ルールはわ
かりやすい。細かいルールの多い野球とは対照的。
★サッカーが世界に広がったのは、ヨーロッパ各国が世界の各地に植民地を持っていたこと
から広がった。現在の中心はヨーロッパと南米
★日本のJリーグの誕生は1992年。1993 年に 10 クラブで開始し、1998 年までは 1 部の
みの「J リーグ」として最大で 18 クラブによって開催された。1999 年から J リーグ ディビ
ジョン 1(J1)と J リーグ ディビジョン 2(J2)の 2 部制に移行、2014 年からは J3 リーグ
(J3)が創設された。
★オリンピックと並んで巨額(きょがく)のお金が動くビジネスになっていることから、国
際オリンピック委員会同様に国際サッカー連盟も商業主義化した利権集団となり、開催国決
定に不透明感があるとともにら、開催国のスタジアムで地元のお土産や特産物も売ってはな
らないという縛りがあり、開催国から不評を買っている。
●『サッカークラブの収入上位 20(2011-12 シーズン)』を⾒てみょう。(ヨーロッパ全体2兆円の興
業収入、アメリカンフットボール8400億円、メジャリーグ6400億円、日本プロ野球1400億
円)日本プロサッカー協会収入が110億円前後、各クラブは赤字クラブあるようにお寒い状況)
順位
クラブ名
年間収入額
(円換算・前年⽐・前年順位)
1位
レアル・マドリード(スペイン)
5.13 億ユーロ (590 億円・107%・1 位)
2位
バルセロナ(スペイン)
4.83 億ユーロ (555 億円・107%・2 位)
3位
マンチェスターU(イングランド)
3.95 億ユーロ (454 億円・108%・3 位)
4位
バイエルンM(ドイツ)
3.68 億ユーロ (423 億円・115%・4 位)
5位
チェルシー(イングランド)
6位
アーセナル(イングランド)
7位
マンチェスターC(イングランド)2.86 億ユーロ (329 億円・169%・12 位)
8位
ACミラン(イタリア)
2.57 億ユーロ (296 億円・109%・7 位)
9位
リヴァプール(イングランド)
2.33 億ユーロ (268 億円・115%・8 位)
3.22 億ユーロ (370 億円・129%・6 位)
2.90 億ユーロ(333 億円・115%・5 位)
10 位 ユヴェントス(イタリア)
1.95 億ユーロ (225 億円・127%・13 位)
11 位 B・ドルトムント(ドイツ)
1.89 億ユーロ (217 億円・137%・16 位)
12 位 インテル(イタリア)
1.86 億ユーロ (213 億円・▼12%・8 位)
13 位 トッテナム(イングランド)
14 位 シャルケ 04(ドイツ)
15 位 ナポリ(イタリア)
16 位 マルセイユ(フランス)
17 位 リヨン(フランス)
1.79 億ユーロ (205 億円・▼1.1%・11 位)
1.75 億ユーロ (201 億円・▼13%・10 位)
1.48 億ユーロ (170 億円・130%・20 位)
1.36 億ユーロ (156 億円・▼9.4%・14 位)
1.32 億ユーロ (151 億円・100%・17 位)
18 位 ハンブルガーSV((ドイツ)1.21 億ユーロ (139 億円・▼5.5%・18 位)
19 位 ローマ(イタリア)
1.16 億ユーロ (133 億円・▼19%・15 位)
20 位 ニューカッスル U. (イングランド)1.15 億ユーロ (132 億円・117%・ランク外)
※円換算額は 1 ユーロ=115 円で換算しています。
FIFA世界ランキング 2014/6 発表
1位~10位★スペイン★ドイツ★ブラジル★ポルトガル★アルゼンチン★スイス
★ウルグア★コロンビア★メキシコ★イタリア★イングランド
11 位~20位★ベルギー★ギリシャ★アメリカ★チリ★オランダ★ウクライナ★フランス
★★★★★★
★クロアチア★ロシア★メキシコ
21 位~30位★ボスニア・ヘルツェゴビナ★アルジェリア★デンマーク★コートジボワール
★★★★★★
★スロベニア★エクアドル★スコットランド★コスタリカ★ルーマニア
★★★★★★
★セルビア
31 位~40位★パナマ★スウェーデン★ホンジュラス★チェコ★トルコ★エジプト★ガーナ
★★★★★★
★アルメニア★カーボベルデ★ベネズエラ
41 位~46位★ウェールズ★オーストリア★イラン★ナイジェリア★ペルー★日本
★★★★★★★