［10］The Daily NNA 韓国版（Korea Edition）第 03140 号 2011 年（平成 23 年）9 月 22 日（木）職場内セクハラ第４回ん。予防教育は事業の規模や特性などを考慮して、情報通信網を利用したサイバー教育などを通じ実施する韓国社会では、職場内セクハラが度々問題になってことができます。しかし、従業員に教育内容が十分にいます。そのため、韓国に進出する日本企業は、関連伝えられたかどうかを確認することが困難な場合には、法令の内容をよく知っておく必要があります。予防教育がなされたとみなされません。「男女雇用平等と仕事・家庭両立支援に関する法律」一方、常時 10 人未満の従業員を雇用する事業の場は職場内セクハラを禁止しています。今回はその内容合、事業主および従業員の全員が男性(または女性)でについて、具体的に見ていこうと思います。構成されていれば、事業主は広報物を掲示・配布する職場内セクハラというのは、事業主や上司、または方法での職場内セクハラ予防教育が認められていま従業員が、職場内の地位を利用したり、業務に関連しす。事業主が予防教育を怠った場合には、300 万ウォてほかの従業員に性的な屈辱感または嫌悪感を感じさン以下の過怠料が賦課されます。せるほか、性的言動またはその他の要求等に従わなか事業主は、職場内セクハラの発生が確認された場合、ったなどの理由で雇用に不利益を与えることをいいま遅滞なく行為者に対し懲戒やその他これに準ずる措置す。をとらなければならず、違反時は 500 万ウォン以下の特に韓国では、会食の席でのセクハラが問題になる過怠料が課されます。場合が多く見受けられます。職場内セクハラは、職場また、事業主は職場内セクハラと関連して、被害を内の地位を利用した場合や、もしくは業務と関連があ受けた勤労者または、セクハラ被害の発生を主張するる場合ならば職場以外の場所や勤務時間外にも成立し従業員に、解雇やその他の不利な措置をしてはならず、ます。違反時は３年以下の懲役または、2,000 万ウォン以下大法院は、職場内セクハラと関連して「一般的で平の罰金が課されることとなっています。均的な人の観点」を提示しています。すなわち、職場内セクハラは「客観的に相手と同じ境遇にある一般的＜筆者紹介＞で平均的な人」に性的屈辱感や嫌悪感を与える場合に法務法人律村（ユルチョン）＜ http:// 成立します。 www.yulchon.com/ycindex.htm ＞また、行為者に必ず性的動機や意図がある必要はな韓国の六大法律事務所といわれる大手法律事務所く、裁判所は、◇当事者の関係◇行為が行なわれた場の一つ。「志を同じくする者達が力をあわせて法律所および状況◇行為に対する相手の反応◇行為の内容家の村を作ろう！」との意味を込めて設立された。および程度◇行為が１回で短期間なものなのか、ある韓国国内外の顧客に対し、あらゆる分野の法律サーいは継続するものなのか――などを考慮します。ビスを提供している。今回の担当：趙サンウク弁護士予防教育の実施義務事業主は、職場内セクハラ予防のために年１回以上のセクハラ予防教育を実施しなければなりません。予防教育には、◇関連法令◇職場内セクハラ発生時の処理手続きおよび措置基準◇被害を受けた従業員の苦情相談および救済手続き◇そのほか職場内セクハラ予防に必要な事項――が必ず含まれていなければなりませ 70 年生まれ。96 年第 38 回司法試験合格。ソウル大学法学部卒業。米国コーネル大学法学大学院法学修士（ＬＬ．Ｍ．）。米国ニューヨーク州弁護士。労働法理論実務学会非常任理事歴任。主な専門分野は労働、企業一般、Ｍ＆Ａなど。99 年律村入所。電話番号：＋ 82-2-528-5355・5709（直通）5200（代表） Copyright(C) NNA All rights reserved. 記事の無断転載・複製・転送を禁じます【ASIA】www.nna.jp/ 【EU】www.nna.eu/