看護記録研修会報告書 日時:平成 23 年 1 月 22 日土曜日 10:00~11

看護記録研修会報告書
日時:平成 23 年 1 月 22 日土曜日 10:00~11:00
会場:自治会館
テーマ:
「今 求められる看護記録」
講師:岩井 郁子 先生
参加人数:344 名(会員 150 名、非会員 179 名、スタッフ 15 名)
研修内容
現在の日本の医療界においては、経済の圧縮に伴い医療改革が推し進められており、医
師だけでなく、看護師も多忙を極める業務に喘いでいる現状である。そのような中、
「今、
求められる看護記録」とは、患者中心であることはもちろんであるが、
「簡潔に時間をかけ
ずに書けること」
「ワークライフバランス ストレスにならない記録」であることが大切で
あるとのことであった。まず、押さえないといけないことは、法定要件等で求められてい
る最低限必要な記録であり、その上で各施設で必要と決めた記録をすればいいのではない
か。法定要件で求められていない記録のためだけに残業するのはナンセンスであり、なぜ
記録する必要があるのかその目的を明確にすべきである。
「看護記録とは、看護実践の内容
および方法と結果を書いたもの。
」であり、患者の 24 時間の身体状況、病状の記録をする
のは責務であるため、対象の反応も含め、経過記録は事実を簡潔に記入する必要があると
のことであった。その他、
「看護計画」について、「看護必要度と記録」についてなど、根
拠を明らかにした具体的な記入方法、内容についての講義もあり、参加者が現場ですぐに
活かせる内容であった。
今回の研修では、職場における看護記録の問題点について、参加者全員がそれぞれに考
えさせられたのではないかと思われる。言われたことを言われるままに実行するのではな
く、どういう理由で、もしくはどういう目的で記録をするのか、今、記入している記録の
全てが必要なのか、本当に必要な記録とは何か、これらのことを踏まえることは、看護記
録のみならず、看護師である私たちが常日頃より、展開しなければならない思考過程なの
ではないかと考えさせられる講義内容であった。