皆さん、おはようございます。そしてお帰りなさい。 5月は新緑の季節

皆さん、おはようございます。そしてお帰りなさい。
5月は新緑の季節、木々に宿る精霊たちも大いに活動し、生気を発してくれます。
天道は、魂の救いを得るという真理を学ぶものです。それは日々の生活の中で人道を修
めることを学び、習う事です。今までにご紹介した、身体を動かす実践行もあります。今回
は身体の為の、天道ならではのものをご紹介致しましょう。
まず、天道には3つの柱があります。天道を伝える伝道、天道について学ぶ研参、そして
天道独自の瞑想法・守玄(しゅげん)です。これは、守るという字に玄関の玄と書きます。こ
の守玄とは、私たちの魂の救いを頭で理解するのではなく、実感する方法です。ただしこれ
は、天道に於けます己れの魂の救済方法、道を得ると書く、「得道(とくどう)」を受けてこそ
正しく行うことができます。
そこで今回は、守玄の前段階、また得道を受けたばかりの方が、守玄の準備段階として
行う精神統一法からご紹介しましょう。これは自分の内側にある、魂の親神・ラウム様そのも
のである「本性(ほんしょう)」を観る方法であり、「内観法(ないかんほう)」と申します。
やり方は、まず背筋を伸ばし、楽にして座り目を閉じます。その時に、瞼に写る残像を追
うのです。すると残像は一定の形では無く、様々な形に変化します。その残像を追いながら、
腹式呼吸を行うのです。精神の統一が大事ですので、ふつうに鼻から息を吸って、鼻から
息を吐きます。腹式呼吸を意識せず、自然な状態で呼吸するのです。明るい場所や電灯
の光を凝視した後に目を閉じて、その強烈な残像で精神統一すると良いでしょう。また残像
は時間を経て、意識によって変化します。この瞑想を「初歩的内観法」と呼ぶのです。同時
に美しい曲を聴けば、効果が倍増します。天道では、これに適したCD音源もあり、非常に
高い効果が得られます。
次に守玄について、概略をご説明します。内観法と同様、まず背筋を伸ばし、楽にして
座ります。そして口を大きく開け、腹部より体内の濁った気、濁気を思い切り3回ほど吐き出
します。次に目を半眼にし意識を集中します。呼吸は口の形を細くして、長く細く吸います。
それから息を長く細く吐き出します。それと同時に意識を集中するのです。暫くして、今度
は呼吸を強くします。息を細く長く、そして強く吸って、次に強く吐き出すのです。その時に
ある感覚が生じます。例えば重く引っぱられるような感覚です。これを日々行えば、次第に
その感覚が高まります。その感覚を以て、清浄な気を練り上げることができます。そして意
識を使い、その気を決まったルートで身体に巡らせることで、丈夫な体質となります。また直
感力が磨かれ、正しい判断ができる効果も得られると言われています。
以上が守玄の概略です。ただ、この守玄は得道を受け、玄関が開かれていなければで
きない瞑想法であり、その肝心なコツも、気を巡らせる決まったルートもここではこれ以上お
話しのしようがありません。逆に得道を受ければ、どなたでもできます。極めれば、禅宗の僧
侶などが瞑想で達するとされる理想的脳波、アルファー波やシータ波を、より深く自在に実
現することができると言われています。
ところで私たち天道は、海外にも拠点を置き活動しております。台湾、ウガンダ、モンゴル、
タイ、ミャンマー、イギリスなどにご縁がつながっています。例えば、モンゴルは供養という概
念がなく、天道が大切にしている供養や救霊、因縁の解消について伝えにくい部分があり
ます。しかし、魂の救いを根底に置きながら、人道や自国文化の大切さなどを説くことで、
共感ある方たちの賛同を得て活動しています。
モンゴルはチベット仏教の盛んな国ですが、その影響もあって、瞑想やヨガの教室がたく
さんあります。瞑想やヨガを行っている多くの方が、得道というものについて興味を持たれ、
実際に得道を受けられています。天道で開かれる玄関は、ヨガでいうアジナチャクラ、第三
の目といわれている部分ですが、一般的な鍛錬や修行ではそこを開くことはできません。
瞑想を行うと精神的なパワーが高まるといわれています。ふだんから瞑想を行っている方
が得道されると、得道の時に神々しい光のようなものを感じると言われる方も多いです。そし
て、守玄を実践すると、多くの方が素晴らしい気の流れを実感されるそうです。このように守
玄を通して、魂の親神・ラウム様を実感し、私たちの奥にある「本当の自分」と向き合えるよう
になります。
魂が救われるこの得道を受ければ、もう輪廻の苦しみを受けることはない、と私たちは考
えております。しかし、ほとんどの魂は、これまでの長い輪廻の旅路の果てに、魂魄や因縁
の汚れによって曇っています。それで、本当の自分を自覚できないまま、様々な感情に振り
回されてしまいがちです。守玄を行うことは、私達の「本性」である「魂の光」を復活させ、本
当の自分自身を明らかにします。人は誰でも、心の持ち方、行動次第で、仏のようにも夜叉
のようにもなり得ます。何度も申し上げておりますように、私たち天道では、私たちの「魂」は
ラウム様から生まれたものだと考えております。得道できた私たちが守玄によって天の意を
悟れるのも、極楽理天の世界からの愛の波動を、しっかりと受け止められるようになるからで
す。
得道なしには、どんなに瞑想を極めても守玄にはなりません。守玄によって、日常の雑念
の世界から一歩抜け出し、ご自分の奥に存在する、本当の自分を感じてください。そうすれ
ば、全ての存在と魂の兄弟である事が分かります。親神・ラウム様の許へとすべてを救い返
す使命を持って、今ここに存在していると実感できる。・・・と、天道では考えております。
守玄は、とにかくやってみなければ分かりません。皆さん、この貴重なご縁を通じ、得道
を受けられて、守玄をやってみましょう。なお得道は、玉皇山弥勒寺でも、最寄りの天道の
施設を訪ねられてもできます。どうぞお越しください。
また、天道の本部・玉皇山弥勒寺では、「泉珠ヨガ」教室も行っています。ヨガによって身
体の歪みを取り、整えることで、守玄の段階も格段に上がります。こちらは、得道している、
していないに関係なく、どなたでも無料で受けて頂くことができます。
得道及び守玄で、人間に7つあるチャクラを開くことができます。チャクラとは古代インド
のサンスクリット語で宿場、つまり気の宿る場所という意味です。私たちの身体は宇宙と一
体であり、無限の可能性を秘めたものです。得道と守玄により、小宇宙である私たちの身体
のチャクラに存在する霊性を覚醒させることができる、と考えられます。
最後に、「泉珠合気道」もご紹介しておきます。合気道とは、戦わない武道です。天地相
和し、すべてを円くおさめ、和合へと導きます。合気道を通じて、和する心を学び、思いやり
いたわりあふれる人材を育てるのが泉珠合気道です。こちらも、小さなお子様から大人まで、
どなたでもご参加頂けます。
いかがでしたでしょうか。ご紹介した内容は、人を正しい方向へと導くために神様が授け
て下さったものです。皆さんと共に、楽しく実践できることを心から願っております。
平成25年5月10日 旧暦癸巳歳4月1日 今日の徐言
『利だけを求めてはいけない』
『利を求めず理を求める』。これは、どのような場合にも適用される。
物事がうまく行かないときは、得てして『利益』の部分ばかりを求めてしまっているもので
ある。自分の利益を求めるのなら、まず他人の利益を優先しなさい。それが利益を真理へ
変えることとなり、自分にも人にも、ひいては社会にも利益をもたらす近道となるのである。