4.2 組み立て図の作成 ここでは,アセンブリで作成されたファイルを元に組み立て図を作成します. 4.2.1 正面図の作成 メニューバーから, [ファイル]>>[新規]>>[図面]を選 択します. [新規図面]メニューで[デフォルト モデル]にアセンブルファイル(拡 張子asm)を指定します. [テンプレート指定]で[空]のボタン をチェックし,[回転方向]に[横], [サイズ]で[標準サイズ]に[A3]を 指定して[OK]をピックします. 一応,隠線を消去しておきます. 図4.11 すでに行った方法でアセンブルモデルを図面表示させます(図4.11). 図4.11を見ると,データム面などが表示されて複雑になっていることがわかります.この状 図4.12 75 態ではデータム面の選択が困難です.このような場合, [メニューバー]から[モデルツリー設定]>>[アイテム表示] を選択すると,[モデルツリーアイテム] メニュー(図4.12左)が表示されるので, [表示]項目の[フィーチャー]の横のボタ ンをピックし,て[OK]をピックすると,モ デルツリーにアセンブリデータム面 (ASM_RIGHT等)の表示が現れます. 画面右上に表示されている[回転方 向]メニューで[参照1]の下の矢印ボタン が凹の状態になっていることを確認(凸 状態であればボタンをピックすると凹状 態になる)し,モデルツリーに表示されて いるデータム面をピックします.次に, 図4.13 [参照2]の下の矢印ボタンが凹の状態 になっていることを確認し,次のデータム面をピックします. (この資料の例題では,[前面]に[ASM_FRONT]を参照させ,[上部]に[ASM_TOP]を参照さ せています.(図4.12右)) 考えているような向きになっていれば,[回転方向]メニューを[OK]で抜けます.以上のこと を図4.12,4.13に示します.以後,データム面表示をOFFにしておきます. 4.2.2 破断表示の追加 上で作成した正面図に平面図として 破断表示を追加します. まず,正面図が大きすぎる場合,ス ケール変更しておきます.また,平面図 と側面図を追加するので,正面図を移 動させておきます.なお,スケール変更 はJISで定められているスケールの値を 設定すること. 図4.14 [ビュー]メニューで[ビュー追加] [ビュータイプ]で[投影],[破断ビュー],[断面なし],[分解中止],[スケールなし]を確認ま たはピックして選択後,[実行]をピックします(図4.14). ビューの中心点として平面図の位置の中心をピックします. [断面追加/削除]メニューが表示されるので[追加]を確認します. 76 [破断線方向]で[水平]をピックして, [実行]をピックします. メッセージエリアに[破断線を追加する 参照点を選択します.]というメッセージ が表示されるので,図4.15に示す二点 をピックし,[断面追加/削除]メニューの [実行]をピックします. 平面図の下が欠けた表示が現れるの と同時に,メッセージエリアに[スプライ ンのスケッチと方向を共有する線を選 択します.]という表示が現れるので,緑 色に表示されている線をピックすると, 図4.15 線が赤く表示されます. つぎに,[選択]項目の[実行]をピックすると,[スプラインタイプ]メニューが現れます.[ス ケッチ],[S-カーブ],[ジグザグ形]が選択可能状態にあり,[スケッチ]がデフォルトの選択に なっています.一応,[スケッチ]のままで平面図にスプラインをスケッチします(図4.16左).最 後は中ボタンでスケッチを終了し,[終了]メニューの[実行]をピックすると平面図が破断表 示されます(図4.16右).(場合によっては,ゴミがのこることがあります.このゴミは,スプライ ンの設定がうまくいかなかったために生じたものなので,ゴミが消えるまで破断表示をやり 直します.) 図4.16 77 表題を追加します(図4.17).正面図と平面図の右横に分解図を入れるので,正面図と平 面図を左に寄せておきます. 図4.17 78 4.3 分解図と部品表 3.3で設定した分解ステートを用いて分解図を作成し,部品表も作成します.このとき,すでに設 定したモデルパラメータである[DESCRIPTION]と[MATERIAL]も使います. 4.3.1 分解図の貼り付け 分解図の張り付けはアイソメトリックのまま貼り付けます.デフォルト回転方向が「等角投 影」になっていることを確認しておいて下さい.確認方法は,メニューバーの[ユーティリ ティ]をピックし,[環境]をピックします.[環境]メニューの下方の[デフォルト回転方向]で[等 角投影]となっていることを確認します.それ以外であれば,右端のボタンをピックして,表 示される項目の中から[等角投影]を選択して[OK]ボタンでメニューを抜けます. [ビュー]メニューで[ビュー追加] [ビュータイプ]で[一般],[分解図],[スケール] を選択または確認して[実行]をピックします. メッセージエリアに,[図面ビューの中 心点を指定します.]というメッセージ表 示されるので,正面図の右側をピックし ます. [ステート選択]メニューが現れ,すで に設定されている分解ステートが表示 され,左にチェックマークがついていま す.分解ステートを何度か設定している 場合は,もっとも新しいものにチェックが ついています.[実行]をピックすると, メッセージエリアに[ビューのスケールを 入力します.]と表示されるので,適切な 値を入力すると分解図が表示されます (図4.18). 図4.18 すべての部品が見えるようにアイソメトリック表示されていれば,[回転方向]メニューを [OK]でぬけます.見えない部品がある場合には,[回転方向]メニューを使って見える方向を 探します. 表題欄の上に部品表を作成するので,スペースをとっておきます(図4.19). 79 4.3.2 部品表の作成 部品表を作成します. まず,[メニューマネージャ]で[テーブ ル]を選択します. [テーブル]メニューで[作成]を選択. [テーブル作成]メニューで[下降],[右 方向],[文字数指定]の順に選択または 確認し,[点指定]で[点ピック]を確認し, メッセージエリアの[テーブルの左上の 角を指示します.]というメッセージを確 認してマウスでピックします。続いて, 5列2行の表を作ります(図4.20 1)). 図4.19 [テーブル]メニューの[テキスト入力]を選んで,表の一番上の行のセルに左から 部番 , 名称 , 材質 , 個数 , ファイル名 を順に書き込みます(図4.20 2)). [テーブル]メニューで,[リピート領域]を選択. 1)2行5列の表 4)レポートシンボル 部番 名称 材質 個数 2)文字の入力 1. rpt index 部番 名称 材質 個数 ファイル名 First Pick 材質 個数 ファイル名 Second Pick 図4.20 80 5. asm mbr name 3. asm mbr [ユーザ定義]->material 2. asm mbr [ユーザ定義]->description 3)リピート領域の設定 部番 名称 4. rpt qty ファイル名 [テーブル領域]メニューで,[追加]を選択. [領域タイプ]メニューで[単純]を確認して, メッセージエリアには[領域のコーナーを指示します.]というメッセージが表示されますの で,二行目の左端のセルをピックします. メッセージエリアに[もう一つのテーブルセルを指示します.]というメッセージが表示されま すので、同じ行の右端のセルをピックします(図4.20 3)). 次に,[テーブル]メニューの[テキスト入力]を選択し,[セル入力]メニューで[レポートシン ボル]を選択します. メッセージエリアに[文字を入力するテーブルセルを選択します.]というメッセージが表示 されるので,二行目の左端のセルをピックします.[レポートシンボル]メニューが表示される ので, rpt を選択し,次に現れる[レポートシンボル]から index を選択します. 次のセルをピックして,最初のレポートシンボルに asm を選択し,次に表示されるシンボ ルから mbr を選択,三番目に表示されるシンボルから[ユーザー定義]を選択すると,メッ セージエリアに[シンボルテキストを入力します.]というメッセージとテキスト入力用のボック スが現れます.ここで, description と入力します. 三番目のセルをピックして,最初のレポートシンボルに asm を選択し,次に表示されるシ ンボルから mbr を選択,三番目に表示されるシンボルから[ユーザー定義]を選択すると, メッセージエリアに[シンボルテキストを入力します.]というメッセージとテキスト入力用の ボックスが現れます.ここで, material と入力します. 四番目のセルに対しては,最初のシンボルを rpt ,二番目のシンボルを qty にします. 最後のセルに対しては,最初のシンボルを asm ,二番目のシンボルを mbr ,最後のシン ボルを name にします(以上,図4.20 4)). [テーブル]メニューで[リピート領域]を選択し,[テーブル領域]メニューで[属性]を選択しま す.メッセージエリアに[領域を選択します.]と表示されるので,表の二行目をピックします. [領域属性]メニューで[重複なし],[フラット],[バルーン部品],[ケーブル情報なし]を選択 または確認して,[終了/リターン]をピックすると,部品表が表示されます(図4.21). 後は,[テーブル]メニューの[行/列修正]を使って列サイズを修正します(図4.22). 81 図4.21 図4.22 82 4.3.3 BOMバルーン表示 配付資料の組み立て図を見ると,部品から引き出し線を出して数字を○で囲んで表示し ています.これをBOMバルーン表示と言います.このように表示しておくと,部品表との対 応がわかりやすくなるので便利です. ここでは,分解図の方にBOMバルーン表示を入れます.次のようにして表示させます. [テーブル]メニューで[BOMバルーン]を選択 [BOMバルーン]メニューで[領域設定]を選択または確認 [バルーンタイプ]で[単純]を確認. メッセージエリアに[領域を選択します.]というメッセージが表示されるので,部品表の二 行目から十行目までの間のどこかをピックする(リピート領域が赤で囲まれる). [BOMバルーン]メニューで[表示]を選択 [BOMビュー]メニューで[ビュー]を選択 ([全表示]の場合組み立て図に,[部品],[部品ビュー]の場合指定した部品にBOMバ ルーンが表示されます) [ビュー]を選択すると,メッセージエリアに[BOMバルーンを表示するビューを選択しま す.]と表示されるので,分解図をピックします. これでBOMバルーンが表示されたと思いますが,重なって表示されている場合などはバ ルーンの位置を変更します.完成図を図4.23に示します. 83 図4.23 84
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