A:老人保健事業

資料3:各種保健事業の概要
A:老人保健事業
○保健事業の実施体制
・医療等以外の保健事業は、下記の6事業からなり、市町村が、40歳以上の居住者を
対象として行っている。
・壮年期からの健康づくりと、脳卒中、心臓病等の生活習慣病の予防、早期発見、早期
治療を図るとともに、高齢者が介護を要する状態に陥ることを予防し、その自立を促
進・援助することなどを主眼としている。
[保健事業(医療等を除く)実施体制]
保
健
事
都道府県
(衛生主
管部局等)
業
1.健康手帳の交付
2.健康教育
①個別健康教育
②集団健康教育
③介護家族健康教育
40歳以上の
地 域 住 民
(注)
サ
ー
ビ
ス
の
提
供
3.健康相談
①重点健康相談
②介護家族健康相談
③総合健康相談
4.健康診査
①基本健康診査
②歯周疾患検診
③骨粗鬆症検診
④健康度評価
⑤受診指導
保 健 所
連絡
調整
委
託
技術
指導
市
町
村
[特別区含む]
( 3,252 )
5.機能訓練
委
託
医療機関等
6.訪問指導
(注)医療保険各法その他の法令 に基づく事業のうち、医療等以 外の保健事業に相当する保健サ ー
ビスを受けた場合、または受けることができる場合には、対象にならない。
-123-
○保健事業の一覧
種 類 等
対 象 者
健 康 手 帳 の 交 付
・個別健康教育
健
康
○健康教室、講演会等により、以下の健康教育を行う
・歯周疾患健康教育
・骨粗鬆症(転倒予防)、健康教育
・歯態別健康教育
・薬健康教育
・一般健康教育
・介護家族健康教育
・40歳以上の者のうち、家族の
介護を担う者等
・40歳以上の者
・必要に応じて、その家族等
○介護を行う者に発生しやすい健康上の問題に関する一般的
な知識や留意事項
○幅広く相談できる窓口を間接し、以下の健康相談を行う
市町村保健センター
・高血圧健康相談・高脂血症健康相談・糖尿病健康相談・
等
歯周疾患健康相談・骨粗鬆症健康相談
・重点健康相談
・総合健康相談
・介護家族健康教育
・基本健康診査
康
診
査
実施場所
・40歳以上の者
・必要に応じて、その家族等
育
健
容
・集団健康教育
教
健
康
相
談
内
・老人保健法の医療の受給資格が ○医療受給者証及び医療の記録並びに医療の記録の補足
ある者
○健康診査、健康教育、健康相談、機能訓練、訪問指導の
記録
・保健診査の受診者、要介護者
○生活習慣行動等の把握
等で希望する者
○生活習慣病の予防及び老後における健康の保持と適切な
医療のための知識等については、市町村が創意工夫し作成
・基本健康診査の結果「要指導」 ○個人の生活習慣を具体的に把握しながら、継続的に個別に 市町村保健センター
の者等
健康教育を行う
医療機関等
○高血圧個別健康教育
○高脂血症個別健康教育
○糖尿病個別健康教育
○喫煙者個別健康教育
基
本
健
康
診
査
・訪問基本健康診査
・介護家族訪問健康
診査
歯周疾患検診
骨粗鬆症検診
健康度評価
・生活習慣病の予防に
関する健康度評価
・介護を要する状態等の
予防に関する健康度評価
・生活習慣行動の改善指導
受診指導
機
能
訓
練
訪
問
指
導
・40歳以上の者
○対象者の心身の健康に関する一般的事項に関する事項、
助言
○家族等の介護を行う者の心身の健康に関する指導、助言
○必須項目
・問診・身体計測(身長、体重等)・理学的検査(視診、
打聴診、腹部触診等)・血圧測定・検尿(糖、蛋白、
潜血)・循環器検査(血液化学検査)総コレステロール、
HDL コレステロール中性脂肪・肝機能検査(GOT、
GPT、rーGTP)・肝機能検査(クレアチニン)・
血糖検査・選択項目[医者の判断に基づく実施]・
心電図検査・眼底検査・貧血検査(赤血球、ヘモグ
ロビン値、ヘマトクリット値)・ヘモグロビンA10検査
○基本健康診査の検査項目に準ずる
・40歳以上の寝たきり者等
・40歳以上で家族等の介護を担う
者
○基本健康診断の検査項目に準ずる
・40歳及び50歳の者
○検診項目・問診
・40歳及び50歳の女性
・歯周組織検査
○検診項目・問診
・骨量測定
・40歳以上の者
○生活習慣行動質問票及び社会・生活環境糖質問表の配布
○質問票の回答結果及び基本健康診査の結果等並びに問診
等の方法による食生活、運動、休養等に関する個人の
生活習慣を把握、評価し、当該対象者にふさわしい保
健サービスを提供するための計画を策定
○個人に即した具体的な生活習慣改善方法の提示
・基本健康診査の結果「要医療」 ○医療機関への受診指導
等と判定された者
[A型(基本型)]
○市町村保健センター等適当と認められる施設で実施
・40歳以上の者で、疾病、外傷
・転倒防止、失禁予防、体力増進等を目的とした体操
その他の原因による身体又は
・習字、絵画、陶芸、皮細工等の手工芸
精神機能の傷害又は低下に対
・レクリェーション及びスポーツ、交流会・懇談会等
する訓練を行う必要がある者
[B型(地域参加型)]
○集会場、公民館等の身近な施設や公園等の屋外で実施
・虚弱老人(寝たきり判定基準
・スポーツや絵画・工芸等の創作を主体とした活動
のランクJに相当する者)
・交流会、懇談会及び地域の諸行事への参加等を主体と
した活動
・40歳以上の者であって、その
○家庭における療養方法等に関する指導
心身の状況、その置かれている ○介護に要する状態になることの予防に関する指導
環境等に照らして療養上の保健 ○家庭における機能訓練方法、住宅改造、福祉用具の使用に
指導が必要であると認められる 関する指導
者
○家族介護を担う者の健康管理に関する指導
○生活習慣病の予防に関する指導
○関係諸制度の活用方法等に関する指導
○痴呆に対する正しい知識等に関する指導
-124-
市町村保健センター
保健所
検診車
医療機関等
市町村保健センター
老人福祉センター
特別養護老人ホーム
介護老人保健
施設等
公民館、集会場、
体育館、公園等
の地域住民の
身近な場所
対象者の居宅
保健事業第 4 次計画の概要
1.計画期間 平成 12 年度∼平成 16 年度(14 年度末を目途に必要な場合は見直し)
2.基本的性格
生活習慣病などの疾病と介護を要する状態に陥ることの予防を目指すもの
3.重点事項
(1) 個別健康教育等による生活習慣改善等を通じた疾病予防の推進
新たな導入された個別健康教育などにより、食事及び栄養、運動、ストレス、喫
煙飲酒等について、一人ひとりの対象者が自らの生活習慣改善に向けて行う努力を
支援
(2) 介護を要する状態となることを予防する対策等の推進
脳卒中・骨粗鬆症の予防、転倒、閉じこもりその他の原因による社会活動性及び
運動機能の低下に着目した予防対策の推進
(3) 健康度評価の実施
疾病や介護を要する状態に陥る危険性及びこれらを予防するためのサービスの必
要性の把握及び評価(個々の対象者の必要性に応じて適切なサービス選択を支援)
(4) 多様な主体の参画による健康づくり運動の展開
地域住民の参画を核とし、行政機関、保健医療関係者、医療保険の保険者、事業
者、非営利団体、マスメディア等の特性を活かした相互の連携を促進
(5) 計画的な保健事業の展開と基盤整備
・ 保健・医療・福祉のサービスを一体的に提供できる体制を構築するため、老人
保健福祉計画を軸とした多面的なサービスを提供
・ 必要に応じて保健婦、管理栄養士等の配置を進めるとともに、研修を計画的に
実施する等、人的資源の質及び量の充実を図る
(6) 適切な保健事業の評価等
国による調査、研究及びこれに基づく情報提供並びに都道府県による助言や技術
的支援を踏まえつつ、各市町村の実態に即して、事業の評価を行い、その実施方法
について工夫を行う
-125-
B:健康保険組合健康管理事業
(平成 8 年度実績・健保連調べ)
1. 健康診査
○ 健康保険組合事業運営基準においては以下のように規定されている。
・ 健康診査については、生活習慣病の発症が多い 30 歳から少なくとも 5 年に 1
回以上行うものとし、40 歳以降は毎年実施するように努めること
・ 人間ドックについては、40 歳以降、少なくとも 5 年に 1 回以上は実施するよ
う努めること
○ 健康診査の実施状況
・ 健康診査
被保険者を対象 1,020組合(65%)
受診者数:3,218千人
被扶養者を対象 707組合(45%)
受診者数: 393千人
・ 人間ドック
被保険者を対象 1,421組合(90%)
受診者数:1,360千人
被扶養者を対象 1,215組合(77%)
受診者数: 269千人
*( )は回答組合数(1,575組合)に対する割合
2. 各種健診後の保健指導
保健指導を実施 957組合(61%)
保健指導実指導者数 985千人
(内)被保険者 881千人
被扶養者 59千人
被保険者・被扶養者込み 44千人
*被保険者・ 被扶養者込 みとは、被 保険者、被扶 養者別に人 数が把握で きなかった 組
合の実指導者数の合計値
-126-
保健指導の手法(重複回答)
被保険者
面接指導
文面・電話指導
集団指導
被扶養者
732組合
434組合
193組合
213組合
278組合
75組合
保健指導担当者
健保組合の専門スタッフ
事業主の専門スタッフ
外部委託機関の専門スタッフ
被保険者
被扶養者
324組合
278組合
406組合
189組合
40組合
179組合
3.各事業
(1) 各種教室・講座 649組合(41%)
(2) 健康相談 1,088組合(69%)
(3) 機関誌の発行 1,348組合(86%)
(4) 在宅療養支援事業 683組合(44%)
介護機器・用品の支給・貸与 448組合
在宅介護サービス 206組合
ショートステイ 197組合
デイサービス 180組合
4.共同事業
(1) 健保連本部・都道府県連合会の共同事業
参加している 955組合(61%)
健康教育事業 459組合
歯科教育事業 347組合
施設の共同利用・設置運営事業 310組合
(参考)健康保険組合連合会の主な普及啓発事業
○機関誌等の発行
「すこやか健保」(月刊紙、発行部数7万2000部)
医療・医療保険に関する問題の解説、健康づくり・
疾病予防に関する記事等を掲載
「健康保険」(月刊誌、発行部数7,700部)
社会保障や医療・医療保険に関する論文、健保組合
の実務についての解説・事例紹介等を掲載
-127-
「健保ニュース」(旬刊誌、発行部数6,000部)
社会保障や医療保険に関するニュース記事、組合へ
のお知らせ、統計・資料等を掲載
○テレビCM「おはよう!けんぽれん」
毎週土曜日8:00∼9:25の間の60秒
医療・医療保険、疾病予防、健康づくりなどについての情報提供
○ビデオライブラリー
「おはよう!けんぽれん」を収録したビデオの貸出し
(2)近隣組合間等での共同事業
実施形態
同一資本に 同一業種に 近接健保に その他(地
よる連携
よる連携
よる連携
実施している事業項目
固定施設の共同利用(健康管理セン
ター等)
健診実施後の保健指導
健康教室などの開催
健康・体力づくりなどのイベント
体育指導員等保健事業の人材の養成
保健福祉事業の企画事業実施後の評
価、分析の専門要員の養成
歯科教育
在宅療養支援
その他
合計(事業数)
合計
方 自 治 体 と (事業数)
の連携等)
5
4
24
5
38
3
3
24
7
37
1
4
65
8
78
3
2
62
12
79
0
0
5
0
5
0
0
4
0
4
0
1
37
4
42
1
4
23
2
30
0
11
17
4
32
13
29
261
42
345
-128-
5.保健福祉事業に携わる専門スタッフの配置状況
専門スタッフを配置 989組合(63%)
専門スタッフの所属別人数(単位:人)
7,000
5,730
6,000
5,000
4,168
3,753
4,000
3,000
2,000
1,000
0
健保組合所属
事業主(出向等)所属
その他(外部委託等)
専門スタッフ職種別人数(単位:人)
4,000
3,663
3,511
3,500
3,000
2,500
1,975
2,000
1,629
1,500
1,000
500
0
1,015
779
514
407
158
医
師
歯
科
医
師
薬
剤
師
︵保
士健
︶婦
︵ 看
士 護
︶ 婦
体
育
指
導
員
歯
科
衛
生
士
栄
養
士
そ
の
他
各種専門スタッフの配置状況
健保組合所属
専従
事業主(出向等)所属
兼務
専従
その他(外部委託等)
兼務
人数
①医師
兼務
専従
区分
組 合 設 置 人数
組 合 設 置 人数
組合 設 置 人数
組 合 設 置 人数
組 合 設 置 人数
組合 設 置
数
数
数
数
数
数
割合
割合
割合
割合
182
58
3.7%
743
101
6.4%
297
87
5.5% 1,116
230 14.6%
②歯科医師
34
18
1.1%
67
25
1.6%
40
13
0.8%
90
30
③薬剤師
27
20
1.3%
48
20
1.3%
46
24
1.5%
24
7
54
27
1.7%
348
106
6.7%
323
214 13.6%
割合
割合
154
40
2.5% 1,171
238 15.0%
1.9%
32
15
1.0%
251
85
4.1%
0.4%
0
0
0.0%
13
4
0.3%
56
3.8%
249
57
3.6%
402
110
7.0%
915
134
8.5%
82
19
1.2%
189
42
2.7%
④保健婦 (士)
599
226 14.3%
⑤看護婦 (士)
688
142
9.0%
616
68
4.3% 1,021
⑥体育指導員
112
28
1.8%
26
14
0.9%
83
17
1.1%
471
17
1.1%
52
24
1.5%
55
37
2.3%
⑦歯科衛生士
80
24
1.5%
57
16
1.0%
76
24
1.5%
126
18
1.1%
306
21
1.3%
370
37
2.3%
⑧栄養士
63
39
2.5%
35
22
1.4%
74
23
1.5%
63
22
1.4%
30
22
1.4%
142
50
3.2%
⑨その他
216
79
5.0%
521
89
5.7%
143
37
2.3%
494
38
2.4%
139
19
1.2%
116
24
1.5%
※看護婦には、准看護婦含む。体育指導員には、健康運動指導士を含む。栄養士には、管理栄養士を含む
-129-
C:国民健康保険保健事業
(平成 11 年度補助事業の実績)
(1) 健康づくり推進事業
①国民総合健康づくり推進事業(補助保険者数 637保険者)
保険者の創意工夫により、老人保健法の保健事業をはじめとする各行政部門
と連携を図り、福祉・生きがいを含めた総合的な健康づくりの視点に立って、
市町村の保健事業の水準を全体として向上させることを目的とする事業
各種健康教育、各種健康相談、健康診査事業
高齢者対策事業(寝たきり老人防止事業、高齢者生きがいづくり)
在宅ケア等推進事業、健康の保持増進、体力増進事業
生活習慣改善事業、地域活動等組織の育成事業、心の健康づくり事業
エイズ予防に関する知識の普及啓発
②中・高年被保険者参加型生きがい・健康づくり事業(53保険者)
40 歳以上の中・高年層を対象とし、生活習慣病の防止、高齢者の生きがいづ
くり等に資するために、地域活動組織(健康づくり推進員、地域ボランティア
組織、老人クラブ、市町村社会福祉協議会等)との連携のもとに、被保険者の
参加により創意工夫して行う事業
地域活動組織の育成、高齢者等の生きがいづくり事業
健康の保持増進、体力増進事業
(2) 健康指導事業
①総合健康指導事業(446保険者)
日頃健康と言われている者(65 歳未満)に対して次のような「健康のチェッ
ク」を継続して行い、疾病の早期発見、早期治療を奨励するとともに、生活習
慣の改善等の指導を行い、健康の保持増進を図る事業及び被保険者等に対する
エイズ予防に関する知識の普及啓発事業
コンピュータ健康診査、節目健診、総合健康指導
エイズ予防に関する知識の普及啓発
-130-
②高齢者健康指導事業(312保険者)
高齢者(65 歳以上)を対象として、健康状態、日常生活状況、居住形態、保
健福祉サービスの利用希望状況等について高齢者健康調査を行い、この調査結
果をもとに保健福祉を総合した視点に立って健康管理、在宅日常生活における
環境づくりのアドバイスなど、具体的な健康指導を行うとともに、当該市町村
における保健福祉施策の基礎資料収集に資する事業
高齢者健康調査、総合健康指導、エイズ予防に関する知識の普及啓発
(3) 健康管理センター等健康管理事業
①健康管理センターによる健康管理事業(43保険者)
国民健康保険の健康管理センターは、地域における包括的な保健医療を推進
するため、直営診療施設と一体となって保健サービスを総合的に行う拠点とな
すものであり、この健康管理センターを軸として取り組む健康づくり(高齢者
を寝たきりにせず、地域で安心して過ごせるようにすることを含む。)事業
総合相談窓口の開設、健康相談、健診の事後指導、
退院した者に対する訪問活動、疾病別健康教室、生活習慣改善指導、
多病多受診世帯を中心に家庭訪問指導、高齢者の生きがいづくり、
在宅ケアサービスの実施
②歯科保健センターによる健康管理事業(35保険者)
国民健康保険の直営診療施設と連携を図りながら、歯科にかかる在宅ケアを
推進するため、寝たきり老人等に対する、在宅訪問歯科健診・指導を行う事業、
また歯科にかかる保健事業の向上を図る事業
③直営診療施設による健康管理事業(275保険者)
原則として医師が常駐し、保健・医療・福祉の連携が図られ、地域住民の健
康保持増進のために国民健康保険の直営診療施設が行う事業
総合相談窓口の実施、在宅ケアサービスの実施
地域における保健事業の実施
④受診者健康管理データバンク事業(8保険者)
直営診療施設が、受診者の傷病歴、健康情報等をコンピュータにより管理し、
受診者の健康管理の保健管理を促進する事業
-131-
(4) 総合データバンク事業(688保険者)
健診情報、受診者の傷病歴、検査データ、在宅診療者の健康情報、家族介護の状況、
訪問指導の実施状況、訪問結果の記録等をコンピューターにより総合的に管理する事業
で、当該市町村における保健福祉施策の基礎資料に資するための事業
-132-
国民健康保険関係団体における保健事業
(1) 国民健康保険中央会
①保健事業の活性化対策の推進
国保連合会保健事業担当課(部)長・保健婦研修会の開催
健康な町づくりシンポジウムの開催や健康な町づくり事例集の発行
国保保険者の保健事業活動の支援 等
②疾病予防対策の推進
糖尿病予防対策に関する研究会の開催
③保健事業に関する調査研究
保健事業のあり方に関する研究
保健知識の普及向上と保健活動等の資料作成
訪問指導事業の老人医療費に与える影響分析
(2) 国民健康保険団体連合会
①保健事業活動の共同支援事業
連合会保健婦の雇用や在宅保健婦会の設置 等
②研修会等の開催に関する事業
市町村保健事業担当課長研修及び市町村保健婦・在宅保健婦研修 等
③広報に関する事業
機関誌・医療マップ・被保険者教育用冊子の作成・配布 等
④医療費分析に関する事業
医療情報等をオンラインにより市町村へ提供 等
(3) 全国国民健康保険診療施設協議会
○ 地域医療及び地域保健の推進
全国国保地域医療学会の開催 等
(参考1)保健婦の設置状況(平成 1 2 年 4 月 1 日現在)
○ 国民健康保険中央会 2名
○ 国民健康保険団体連合会 63名
(参考2)国民健康保険の主な普及啓発事業
○ 国民健康保険中央会
「国民健康保険」(月刊誌、発行部数 5,400部)
国保を中心とした厚生省関連の最新データの紹介、解説、ルポルター
-133-
ジュ、学識者の論説、現場担当者の声等を掲載
「国保新聞」 (旬刊紙、発行部数37,500部)
社会保障行政を中心とした国民の医療・保健・福祉に関するニュース記
事、国保実務担当者等の提言、学識者の論説等を掲載
○ 国民健康保険団体連合会
「機関誌(紙)」(旬刊誌(紙))
国保保険者の事業の取り組み状況の紹介、市町村保健婦の取り組み及び
意見、学識者の論説、国保連合会の事業内容及び動向等を掲載
以上
-134-
D:政府管掌健康保険健康管理事業
生活習慣病予防健診事業の概要
1.目的
政府管掌健康保険の被保険者等の疾病、健康の保持増進を図ることを目的とする。
2.生活習慣病予防健診事業の概要
(1)生活習慣病予防健診の種類と対象者
①一般健診 ・・・・・・・・・40 歳以上の被保険者及び被扶養配偶者並びに 35 歳以上 40
歳未満の者で生活改善指導を受けることを希望する被保険
者
②日帰り健康ドック ・・・・・35(被保険者のみ)、40、45、50、55 歳の被保険者及び被
扶養配偶者並びに 56 歳以上の退職直前の被保険者
③乳がん・子宮がん検診 ・・・
④生活習慣改善 ・・・・・・
30 歳以上 40 歳未満の女子被保険者
一般健診又は日帰り人間ドックの健診結果のうち血圧、脂
質、
フォローアップ健診
肝機能及び代謝系に関して指導を受け、受診後 3 ヶ月以上生
活改善努力を実施している者で、効果測定を希望する者。
(2)検査項目
①一般健診 ・・・・・・・・・問診、計測、理学的検査、血圧測定、尿検査、糞便検査、
心電図検査、血液学的検査、生化学的検査、胸部X線撮影、
胃部X線検査(希望者には子宮がん検査を実施)
②日帰り健康ドック ・・・・・一般健診の検査項目の他に、血清検査、眼底検査、肺機能
検査、腹部超音波検査
③乳がん・子宮がん検診 ・・・問診、乳がん検査(視診、触診)、 子宮がん検査(スメア方式)
④生活習慣改善 ・・・・・・
問診、計測、血圧測定、生化学的検査
-135-
フォローアップ健診
(3)生活習慣改善指導(事後指導)
検査結果に基づき、生活習慣改善のため、(財)社会保険健康事業財団都道府県支部
(以下「財団支部」という。)の保健婦による運動指導、食生活指導等を実施する。
(4)生活習慣病予防健診及び事後指導の流れ
①生活習慣病予防健診
ア.事業主を通じ財団支部へ申込
イ.財団支部において、健診実施機関と日程調整し、事業主を通じて被保険者へ連絡
ウ.被保険者等が健診実施機関にて受診
エ.健診実施機関より健診結果通知の送付
②事後指導
ア.事業主を通じ財団支部へ申込
イ.事業主と財団支部の間で日程調整
ウ.保健婦を派遣し、個別指導または集団指導の実施
-136-
政府管掌健康保険生活習慣病予防健診実施状況
○一般検査の実施状況
区分
一般健診
日帰り人間ドック
(小計)
乳がん・子宮がん検診
健診実施率
平成8年度
平成9年度
平成10年度
2,411,863 人
2,435,012 人
2,417,278 人
494,568 人
436,121 人
413,858 人
2,906,431 人
2,871,133 人
2,831,136 人
10,145 人
10,598 人
10,396 人
26.5%
25.6%
25.5%
※健診実施率は、40歳以上の被保険者に対する割合である。
○事後指導の実施状況
区分
平成8年度
平成9年度
平成10年度
1,271,115 人
1,224,982 人
1,226,276 人
個別指導
246,530 人
286,226 人
318,815 人
集団指導
57,094 人
52,182 人
55,390 人
合計
303,624 人
338,408 人
374,295 人
事後指導対象者
実
施
人
員
実施率
23.9%
27.6%
30.5%
※(財)社会保険健康事業財団の保健婦が事後指導を実施
保健婦の人数(10 年 4 月) 630 人(常勤 47 人、非常勤 583 人)
-137-
康
教
育
康
相
報
談
診
活
の
実
習
施
慣
・事後指導に活用するとと
にその効果測定
・事業所及び被保険者指導
に活用
健診結果データの活用
○一次検査
・一般健診
・日帰り人間ドック
・乳・子宮がん検診
○二次健診
○フォローアップ
健
生
病
防
健
診
疾 病 の
早 期 発
見
健 康 レ ベ ル の 確 認
※指導区分:2、3
2.わずかに異常を認める
日常生活に支障なし
3.日常生活に注意を要し
経過観察が必要
リスク因子の早期発見
予
生活習慣改善フォロー
アップ健診(効果測定)
事業所訪問による事後指導
の実施(保健婦・栄養士等)
・健診結果の説明・指導、
問診
・運動量、栄養摂取状況
等の把握
・個人生活習慣改善指導
生 活 習 慣 改 善 指 導
※ このほか「健康管理意識の啓発から個々人の状況に応じた生活習慣改善指導までの健康管理事業を総合的かつ効果的に実施する
こと」を目的とし、社会保険総合健康管理推進事業を実施。
実施内容は以下のとおり。
・ 各県ごとに社会保険健康管理対策委員会の設置、健康管理指導員等の配置等による実施体制の整備
・ 生活習慣に起因する疾病(糖尿病、脳卒中、心臓病等)の危険因子を有するものを特定し、生活習慣改善セミナー等を重
点的に実施
・その他
・健康管理に関する各種広
報
広
・健康相談室の開設
健
・健康管理指導講座の開催
・健康管理意識の高揚を図
るための各種セミナーの
開催
健
健康管理意識の啓 発
政府管掌健康保険健康管理事業 ─ 体系図 ─
康
健