箱根駅伝の楽しみ方 2011.12.14 西條 純一 1 箱根駅伝と私(箱根駅伝 HP 開設の経緯) ・小学校6年か中学の頃(昭和 30 年か 31 年頃)、NHK ラジオの中継聞く ・昭和 62 年(1987 年)第 63 回から日テレが生中継放送開始、関心強くなる。 ・昭和 62 年に横浜に引越し、国道15号線に出て応援。 ・平成3年(1991 年)長男が神大入学、神大が強化し始め、一緒に応援。 ・平成4年(1992 年)第 68 回で 18 年ぶり復活、14 位。翌年 8 位でシード権。 ・平成9年(1997 年 73 回)に初優勝、74 回も連覇 ・1995 年 Windows95 でインターネットが普及、HP を作るなら箱根駅伝! ・1997 年 3 月に HP オープン。 情報も少ない HP→記録・写真の反響大→アクセス増加→専門家も注目 ・今 1 日数千アクセス:YAHOO など検索サイトでトップに出たことも。 ・神大はじめ、陸上関係者と広く知り合いに。 ・ずぶの素人が陸上通に(「箱根駅伝の達人」 )陸マガ増刊・神奈川新聞・ 日経首都圏・ラジオ日本・タウンニュース) →予想外の進展 インターネットの凄さ 世界が変わる 自己実現 ・あと 12 年で 100 回大会!(Saijo=80 歳) 2 箱根駅伝の魅力・醍醐味 ◎人気・魅力の要因は何か? ・歴史の古さ:第 1 回は大正 9 年(1920 年)~87 回(2011 年) 全日本大学駅伝:1970 年~43 回、出雲駅伝:1989 年~23 回 高校野球:1915 年~93 回、早慶戦 1903 年、関東インカレ 1919 年、 実業団駅伝:1957 年~55 回、高校駅伝:1950 年~61 回。 ・区間距離の長さ:20km 超 (ニューイヤー:7 区 100km 平均 14km 最長 22km 全日本大学:107km 平均 13km) ・箱根の山登り&山下り(標高差 834m) ・富士山信仰:東海道を富士山に向かって走る、 湘南海岸・松並木・正月の風物詩として定着( 「場」の良さ) ・襷つなぎへのこだわり(チームとしての競技>個人競技) ・淡々と走るが、ドラマが起きる→熱い感動・元気を与えられる ・苦しく厳しい練習と、きついレースに耐えている、(故障スレスレの猛練習) →若い世代に珍しい、ひたむきさにも感動 ・学生スポーツとして限界に挑む姿(プロ化してない清々しさ?) ・日本人のマラソン駅伝好き:人生と重ねる 苦労・歓喜・劇的な場面 ・世界へつながる(五輪長距離出場割合:65 人=4 年に 3 人)レベルの高さ 駅伝がマラソンをダメにした? 川内優輝?宇賀地?竹澤? ◎勝負の意外性 ・戦国駅伝:力の差が狭まり、拮抗(1 位と 10 位のタイム差→30 年で 6 分の1に) ・実力を出し切れるか?ブレーキの危険性、好不調の波・ピーク調整失敗・運不運 ( 「実は・・・風邪・故障抱え」 ) ・連覇の難しさ:チームの勢い・モチベーション(意欲)の持続+α ・精神力(メンタル)の強さの維持(箱根駅伝特有の雰囲気) ・指導者のカリスマ性・神通力・指導者とのコンビ (早=渡辺・東洋酒井←川嶋・駒=大八木・神=大後・山学=上田) ・心肺機能(心拍数・肺活量=最大酸素摂取量)だけでは測れない何か 3 箱根駅伝の見どころ・楽しみ方 (1)TV での楽しみ方 ・優勝&順位予想・シード権争い ・区間配置予想・有力選手の欠場チェック ・各区間の到着順位・トップとのタイム差をメモ →前の区間と比較し、順位の変動・区間での活躍がすぐ分かる ・贔屓のチーム&選手を持つ(地元神大を!優勝争い→シード権争いへ後退) ・選手の表情:余裕度・緊張度・眼の力・粘り・きつさ・眉のソリコミ・茶髪 ・ランナーのフォーム:Pitch 走法・Stride 走法 ぶれない!ぶれたらバテた証拠・上下動・アゴ出し・汗・腕振り ・故障との闘い(4 年間故障ゼロは皆無?) 、脚のテーピングに注目 ・山登り・下りのスペシャリスト(柏原・今井・奈良・近藤・中沢・谷口浩美) ・スタミナ型かスピード型か?(森脇・豊田・中山・川南) ・ペース配分(前半抑えて後半アップ:1km3 分)揺さぶりへの対応 ・ラストスパート(数十秒差が開く) ・僅差(競合い)→繰上スタート(襷途切れ)減少(85 回無・86 回亜、87 回日) ・区間賞・ブレーキ(故障) ・予想外の活躍 ・MVP(80 回から、鐘ヶ江・今井・今井・今井・佐藤・篠藤・柏原・柏原・村澤) ・Saijo’HP:野次馬大賞 ・MVP・新人王・最多追い抜き賞・ぶっちぎり賞・飛躍賞・アグレッシブ賞 ・粘り賞・カムバック賞・雑草選手賞・技能賞・殊勲賞・敢闘賞・脇役賞 ・代役賞・スマイル賞・感涙賞・遅咲き賞・連続区間賞 ・4 年連続出場賞 ・大学別 MVP 87 回野次馬大賞 ・学連選抜チームの順位(10 位以内だとシード校は 9 校に) ・日テレ:朝日や TBS には無い、日テレ独自の放送技術とアナウンス技術 (問題:ブレーキへの過剰アナウンス・繰上スタートのドラマ仕立) ・視聴率(天候にも左右) ・ラジオ併用(CM 中→NHK・文化放送・ラジオ日本) ・ゴールで泣くか笑うか?(10 位で嬉しい笑顔、2 位で悔し泣き) (2)インターネットでの楽しみ方 ・箱根駅伝公式サイト(2006 年 9 月新設) ・日テレサイト:詳細データ・復路順位 区間・通算データの速報・贔屓チームのトップとの差、シード権争い ・文化放送:出身県別データ ・ラジオ日本:監督インタビュー ・関東学連(2004.12 開設) :エントリー・オーダー発表 ・Saijo’s箱根駅伝 HP:持ちタイムランク・大学別過去のランク・出身校・etc ・各大学応援サイト Saijo リンク集 (3)沿道での応援 ・参加した実感:スピードを実感、一瞬の通過 5m/秒(時速 20km) ・選手の呼吸・紅潮した肌・汗・体温>TV では味わえない雰囲気・臭い? ・前の選手とのタイム差を教える ・旗は選手に向けないで下で振る。バテると歩道寄りに走る(スピード感)9区 ・旗は持って帰る(抽選付き) (4)追っかけ応援 ・電車で追っかけ:ノウハウ→Saijo’sHP (時刻表)・神大駅伝サイト お勧めポイント:1 区読売本社・2 区新子安・3 区藤沢南仲通・4 区二宮 5 区は登山鉄道ラッシュ・復路は間が開き過ぎ 中継所は混雑 (5)陸上誌特集号・スポーツ紙 ・12 月一斉発売→大学・選手最新情報 ・12 月末~元旦:スポーツ紙エントリー選手名鑑(16 人) (83 回から交代可能補欠 6 人←4 人) (6)予選会 ・立川昭和記念公園(9:30 スタート)87 回まで 9:00 84 回まで 8:30 スタート ・少子化→大学生き残りに格好の宣伝媒体(40 大学) (新興校:上武・松蔭・創造学園・武蔵野学院大・駿河台・麗澤・復活青学) (18 歳人口:1992 年=205 万・05 年=137 万・09 年=121 万・2031 年=87 万) 5 年後に消える私大:48 校/700 校? 定員割れ(私大の 40~50%) ・実質低倍率(2 倍以下)は要注意 4 第88回大会の予想 ・第 82 回亜大優勝=大穴(これだけプロの予想が外れたのは珍しい) 優勝候補6強→ブレーキ続出(東海:伊達、日大:サイモン・駒大:安西、 順大:難波、日体:鷲見、中大:山本) 亜大:実はハーフ持ちタイム 2 位 ・過去 18 年の予想と実績(陸上誌):優勝的中率=12/18=67% ・出雲の結果(10/9) :東洋・駒・早・東海・拓・日体・明・中・青・國學 ・予選会の結果(10/15) :上武・山学・国士・農・神・帝・城西・中学・順 ×法・日・専・亜・大東 ・全日本の結果(11/6) :駒・東洋・早・日・中・上武・ 東海・明・青学・城西・帝・京産・日体 ・全日本優勝との箱根の相関度 ・5000m・1 万 m・ハーフマラソン持ちタイム ・上尾ハーフ(11/20) ・よこすかシーサイドマラソン・府中ハーフ(11/23) ・気象条件(気温・風向) 【Saijo 予想】3 強→2 強? ・僅かな差で難しい・19 校全体がレベルアップ (強いチーム>速いチーム) いかに 10 人揃えるか? 現時点のランキング ◎優勝候補:駒大・東洋 ○ダークホース:早大・ 明大・東海・中大 △シード権争い:拓大・日体・青学・國學院・ 上武(確実?)・山学・国士・東農・神大・帝京・城西・中学・順大 全日本不出場:拓大・國學院・山学・国士・農・神・中学・順 出雲不出場:上武・山学・国士・東農・神大・帝京・城西・中学・順大 88 回の注目ポイント: 早大:箱根 2 連覇なるか?八木・志方(故障)が走れるか? 東洋:柏原最後の山登りで優勝へ導くか? 駒大:1 万 m 持ちタイムダントツの実力を示すか? 東海:村澤・早川以外の選手が頑張るか? 両角新監督の采配は? 明大:鎧坂が学生 No1 の力を出すか、彼以外・1 年生がどこまで頑張るか? 中大:28 回連続シード権確保するか? 拓大:留学生以外が頑張るか? 日体:シード権確保できるか? 青学:出岐以外の選手が頑張るか? 國學院:シード権確保できるか?寺田は何区か? 上武:シード権確保確実か?佐藤 1 が活躍するか? 山学:コスマス以外に誰が出て来るか? 国士:伊藤・藤本の走りは? 東農:松原・木下が復活するか?浅岡ら 1 年生が活躍するか? 神大:全員が安定した走りを見せるか?・赤松ら 1 年生が何区を走るか? 帝京:蝦名・難波の 2 年生コンビがどこまで頑張るか? 城西:予選会不振を払拭出来るか?シード落ち 3 秒差の悔しさを晴らすか? 中学:故障者がどこまで戻るか? 順大:関カレポイント依存以上の力を見せるか? 選抜:10 位以内に入るか? その他:無名選手の予想外の活躍があるか? ・88回:各大学有力選手(ハーフ・1万 m 持ちタイム上位+82 回+予選会活躍) 早大:大迫 2・矢澤 4・八木 4・三田 4・平賀 3・佐々木 3・志方 2・山本 1 東洋:柏原 4・設楽啓・設楽悠・宇野 4・山本 4・市川 3・田中 4・川上 4 駒大:窪田 2・油布 2・攪上 3・上野 3・村山 1・中村 1・久我 3・千葉 3 東海:村澤 4・早川 4・刀祢 4・田中 4・元村 2 明大:鎧坂 4・菊池 3・大六野 1・有村 1・大江 3 中大:棟方 4・新庄 1・塩谷 3 拓大:野本 4・マイナ 2・モゼ 2・ 日体:服部 2・早川 4・本田 4 青学:出岐 3・大谷 3 國學:荻野 4・寺田 2・ 上武:氏原 3・園田 4・坂口 4・佐藤 1 山学:コスマス 4・松枝 4・ 国士:伊藤 4・藤本 4・ 東農:木村 3・花田 3・浅岡 1・松原 4 神大:坪内 4・小嶋 4・福田 3・赤松 1・柿原 1 帝京:蝦名 2・難波 2・渡辺 4 城西:橋本 4・山口 2・田村 4・村山 1 中学:藤井 3 順大:田中 3・的場 4 選抜:佐藤・田村(日) ・宮川(亜) ・大橋(専)・梶原(松) ・田子(法) 吉村(流) ・斎藤(東学) 5 面白データ・エピソード ジンクス(因縁のように想うこと)→無し?(例:プロ野球の「2 年目はダメ」 ) ・スタート直後の読売本社の角トップ通過→1 区区間賞? ・3 連覇すると→4 連覇する ・2 区で区間賞取っても、優勝の確率は低い→過去 35 年間で 3 回のみ ・ 「山を制するものが箱根駅伝を制する?」 (82 回 5 区 23.4km 以後顕著) 5 区区間賞校 6 区区間賞校 優勝校の 5・6 区 4・9 区 面白データ ・優勝チームの途中どれくらいの遅れを挽回したか?(ビハインド) ・往路芦ノ湖ゴール時で、どれくらいの差なら優勝できるか?(タイム差) ・ブレーキでも優勝したケース ・区間賞 4 つ以上で優勝出来なかったケース ・1 年生の区間別出場人数 ・予選会トップ通過のシード権 ・神大 10 区は目立たない 4 年生起用(72 回から 11 回連続) ・ラジオテレビ中継実績 ・三浦氏箱根駅伝 HP いろいろデータ ・Saijo データベース紹介 豆知識 個人記録 【将来の箱根駅伝の展望】 ・箱根駅伝は、少子化の影響でどう変わるか?(大学の存在・学生の考え方) ・スピード駅伝がどこまで行き着くか? 箱根駅伝から陸上競技ファンへ!日産スタジアム・国立競技場へ観戦へ!
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