創立120周年を祝して 在校生からのお祝いの言葉

創立120周年を祝して
在校生からのお祝いの言葉
館長・理事長 福原 孝明
小学校
中学校・高等学校
大学
創立120周年を祝して 在校生からのお祝いの言葉
館長・理事長
新年明けましておめでとうございます。
昨年11月8日に創立120周年祝典を挙行し、
新たな節目を刻むことができましたことは誠
に喜ばしい限りでした。東京女学館は伝統あ
る女子教育のパイオニアとして常に時代を見
つめ、女子校としての課題、教育の質の向上
を追求し、先進的な女子校として進んでいく
所存であります。ここに、121年目のスター
トに際して小学校、中学校高等学校、大学の
代表者による祝典のお祝いの言葉を紹介いたします。
私達が毎日通っている小学校には大きく枝をひろげるすずかけ
の木があります。このすずかけの木は昭和四年から広尾で東京女
学館小学校が生まれてから80年もの間ずっと東京女学館の子供達
を見守っています。すずかけの木が緑色に染まる頃、毎年運動会
が行われます。今年は、一年生から六年生まで全員で協力して百
二十周年を祝う人文字を作りました。また、一人ひとりの描いた
沢山の葉で「120」という大きな文字も作り、大勢のお客様と百
二十周年をお祝いしました。きっとすずかけの木もいっしょに喜
んでいることでしょう。
だんだんとすずかけの葉が黄色に染まる頃私達は落ち葉拾いを
行います。沢山のすずかけの葉を丁ねいにお掃除しながら校庭や
近くの道路がきれいになっていく様子を見ていると私たちの心ま
できれいになっていくようでとてもさわやかな気持ちになりま
す。これまで多くの卒業生の方々もお掃除しながら心をみがかれ
たのではないでしょうか。
私達小学生は、そんなすずかけの木にちなんだ「すずかけ」と
いう授業でお茶や生け花や着付けなどを通して日本の伝統文化を
大切にする心を学んでいます。また、白菊会の方からは、昔の女
学館の学校生活の様子や遊びを教
えていただきます。私たちは百二
十年間東京女学館を支えてきてく
ださった先生方や卒業生の方々に
感謝しながらその伝統にほこりを
持ち、学校生活を大切にしていき
たいと思います。
(小学校代表 草深かのん)
「白い制服を着て通うこと」
この東京女学館が創立されて120年がたち、私たちは伝統を受
け継いだ品性と誇りある制服を着て毎日を過ごしています。
楽しい学校生活が始まり、もう二年半がたちました。私たちが
在学中に、この記念すべき百二十周年の祝典に参加することがで
きて、本当に幸せだと思います。ふり返ってみると、女学館はた
くさんの人に望まれ、愛されてすくすく育ってきました。そして
うつり変わる時代の中で、たくさんの 乙女達がこの純白のセーラ
ー服を着て勉学に励み、友情を育んで、社会に貢献する立派な女
性として巣立っていきました。
通学する時も学校生活を送るときも常に身にまとっているこの
制服は、ふとした瞬間にわが校の伝統と誇りを思い出させてくれ
ます。
受け継がれる伝統を守り続けられるよう、そして東京女学館が
これから百年、二百年、いつまでも少女のあこがれの的であり続
福原 孝明
けられるよう、東京女学館の一員として努力していきたいと思い
ます。
(中学生徒会長 加茂愛弓)
時が経つにつれて、科学や医療技術が進歩している一方、環境
破壊、食糧危機、貧困、犯罪の低年齢化など人類が抱える問題は
増え続けています。
これらの問題は社会で人として生きていくうえで真剣に考えて
いかなければならない問題となっています。今日の日本では性差
別が改善され、一人ひとりの女性が責任と権限を持ち、社会で活
躍しています。私たちはたくさんの知識を得、それに女性独自の
優しさ、繊細さ、創造性を加え、問題解決に向けて進んでいかな
くてならないと考えます。
また、社会で働くばかりでなく次世代を担う子どもたちを育成
していくことも立派な社会への貢献であると認識しています。自
分自身が正しい常識を持ち、多くの知識を吸収し、それを継承し
ていくことは私達にとって重要な役割なのではないでしょうか。
伝統ある東京女学館で学んだことを誇りとし、責任と権限を持っ
た社会に貢献できる女性を目指します。
(高校生徒会長 増田有希)
「国際化の時代を生きる女性をめざして学ぶ」
今、あらゆる分野で国際化が進み、国家や民族をへだてる壁も
低くなりつつあります。このような時代に東京女学館で学ぶこと
ができることを、心より嬉しく思っております。
これからの私たちに求められるものは、自らの強い意志を持ち、
その意思を伝え、行動することができる力、そして、世界中の意
見に耳を傾け、相手の立場を理解尊重することのできる能力だと
思います。
私は、北京とワシントンD.C.での語学留学を通し、この能力の
必要性と難しさを直に感じました。
現在、大学で対話式の授業に参加し、活発に意見交換をするこ
とで、この能力が身についてきていることを実感しています。今
後は、英語と中国語にさらに磨きをかけ、大学で培ったコミュニ
ケーション能力を活かし、世界に向けて自分の思いを発信できる
女性になりたいと思っています。
創立120周年を心からお祝い申し上げるとともに、女学館生の
一員としてこの栄光ある歴史と伝統を継承し、さらに新しい歴史
を築いていくことができますよう学業に励むことを誓い、お祝い
の言葉とさせていただきます。
(大学代表 京野千春)
どの祝辞からも、女学館で学ぶ者としての誇りと、記念すべき
120周年に生まれ合わせた喜びが溢れています。また、小・中・
高・大という発達段階に応じて、若木が芽吹き緑が萌えいずるご
とく、みずみずしく素直な感受性が、深い思索を伴い、国際社会
における女性の位置や役割
についても視野に入れなが
ら、自らの社会貢献につい
て夢を膨らませる形で高ま
っており、次の世紀に向け
て、女学館の歩みが着実な
一歩一歩を形作っているこ
祝典 第二部 記念演奏
とを実感し、大きな喜びを
左から、伴奏ピアノ 島田恵子、ピアノ 渡邊幸子、クラリネ
感じております。
ット 田中香、ソプラノ 福田真里絵、メゾソプラノ 北澤幸
※東京女学館の歴史は紙面の都合上お休みします
http://www.tjk.jp/p/(小学校)
平成21年度の小学校入学選抜試験を振り返って
小学校長 三原 徹
11月に、平成21年度の入試が終わりまし
た。AO型(単願)と一般入試に今年も多く
の方の応募があり、小学校総がかりで事前
の準備を進めてきました。
11月1日から始まる入学選抜試験を前に、
すべての入学希望者の保護者と、10月いっ
ぱいかけて面接をさせていただきました。
ほとんどが両親そろって面接に来られます
ので、延べ1200名近い方とお話したことに
なります。
初めて東京女学館小学校の入試に関わった私が、面接を通して感
じたのは、保護者の皆様の本校に対する熱い想いと深い信頼でした。
お嬢様が幼稚園に入園されたころから、早い方は生まれた直後から、
本校の子どもたちの凛とした立ち居振る舞いの様子や、熱意あふれ
る教職員の指導の様子について、現在の東京女学館小学校の特色あ
る教育について学習され、学校への理解を深め、我が子を是非とも
東京女学館小学校で学ばせたいという強い想いを持たれて面接に臨
まれます。
ご両親との面談の中で、
「運動会や学芸会、学校公開を見て、在
校生の溌剌とした活動に感動しました。娘ともども絶対この学校に
入学したいと強く希望し、親子3人で今日まで準備を進めてきまし
た」
「背中を見られて恥じない生き方を子どもに見せたいと考えて
います。仕事の上でも家庭においても、信頼と誠実と感謝を家訓と
し、会話と笑顔の絶えない家庭を創るよう努めてきました」
「
『お祖
父様に元気をいっぱいあげるんだ』と夏休みの中、入院した祖父を
毎日お見舞いに行き、長い時間手を握って祖父に話しかけてくれま
した。そんな娘を、いっぱいほめてあげました」などというお話を
お聞きしていると、どの家庭のお嬢様も入学させてあげたいと感じ
てしまい、定員数のあることが恨めしくなるような、苦しく、しか
し贅沢な体験でした。
「ご縁はなかったけれど、6年生の児童の心優しいお世話や行き
届いた振舞いに感激し、お礼の気持ちをぜひ伝えたかった」という
手紙も多くの方からいただきました。保護者の皆様の次の挑戦は、
6年後の東京女学館中学校入試です。小学校をあげて誠意を持って
対応し、真摯に選抜させていただいた今回の入試が、入学できなか
った方にも納得いただけるものであったことを願うのみです。
テーブルマナー
1・3・5年生
今年も、11月12日に、1・3・5年生がホテル・オークラでテーブ
ルマナーの講習を受けました。児童の作文からその様子をお伝えし
ます。
「たくさんのマナーをおしえていただきました。わりばしのわり
かたやおわんのあけかたもしりました。わたしの大すきなたまごや
き、にが手なくろまめもおいしくたべました。いつも、おとうさま
に、はしのもちかたをちゅういされていたので、上手にできました。
」
(1A ふじわら るな)
「テーブルの上には、たくさんの食器セットがならべられていて、
まるでお城のパーティーのようでした。どきどきしたテーブルマナ
ーでしたが、ひとりじゃなく皆と楽しくお食事をするためには、ま
わりの人への気づかいやルールを忘れず、あわてずに食べる事が大
(3B 高瀬 ひかり)
切だなと思いました。
」
「3回目のテーブルマナーで、大事なことは、食事の前後に『い
ただきます』『ごちそうさま』を言うことだと改めて感じました。
また、毎日こつこつと練習し、マナーを守
って食事をすることで、本当に身につくの
だと思います。女学館ならではの行事を経
験させていただいたので、これから他の人
にも正しいマナーを教えてあげられるくら
(5A 水島 美里)
いになりたいです。
」
大使館訪問
4年生
社会科と『つばさ』の学習の一環
として4年生が大使館訪問を行いまし
た。今年の4年生は、A組(11/12)が
タイ・大韓民国大使館、B組(11/27)
がチェコ・ペルー大使館を訪問しま
した。
子どもたちは事前に、コンピュー
ターや図書室の本などで訪問する国(大使館)のことを調べまし
た。衣・食・住や子どもの遊び・文化など多岐にわたり、多くの
質問事項も出てきました。給食をいただいてから、いよいよ1時
間半の海外探訪に出発です。以下その様子を、児童のお礼状の抜
粋よりお伝えします。
「先日は韓国の文化や生活を学ばせていただき、ありがとうご
ざいました。大使館の方に色々教えていただいて、韓国の事がと
てもよく分かりました。おどろいた事は、結婚しても名字が変わ
らないこと、韓国の10000ウォンが日本の1000円だということな
どです。…中略…日本と韓国は昔から交流しているので、これか
らもずっと日本と韓国は仲良くしていきたいと思います。そのた
めにもお互いの国の文化などを良く分かっている方が、もっと仲
(4A 石川理彩)
良しになれると思いました。」
店員体験
3年生
社会科「見直そうわたしたちのくらし」の学習の一環として広
尾商店街にお世話になってから9年になります。商店街理事長・
新村様に10月初旬より店員体験児童受け入れ店を募集していただ
き、25もの店舗に参加・協力して戴きました。
子どもたちは、10時の開店とと
もに「いらっしゃいませ」と小さ
な店員さんとなり活躍しました。
商品を並べたり、包装したり、レ
ジで会計をしたり、お掃除をした
り緊張しながらも楽しんでお客様
とふれあう体験ができました。終
了時刻を迎えると「もう終わりで
すか?」「あと1時間くらいできたらいいのに」と皆口々に言い、
名残惜しそうにお別れのご挨拶をしていました。「ありがとう。
またよろしくね。」と温かい言葉をいただきお別れしました。
広尾商店街は全長約1kmの中に現在156の店舗があるそうです。
電信柱のないフラットな街でゆっくり買い物ができる場所を提供
するなど「買い物しやすい街」を目指していることを子どもたち
の質問により知ることができました。『広尾散歩ど∼り』と名づ
けた意味がそこにあるそうです。
店員体験を通して商店街の方々のやさしさに触れて、皆にやさ
しい店、街づくりがすべてにおいて大切だということを学んだよ
うです。今後、自分の買い物のしかたに変化があることを期待し
ています。
音楽鑑賞会 −夢のひと時−
今年度は、『LUXE』(リュクス)という若手のヴァイオリンの
デュオをお迎えし、音楽鑑賞会を開催することができました。ク
ラッシックの演奏はもちろん、女学館に合わせて『校歌』や『あ
のすずかけの木』を演奏していただくなど興味・関心がさらに高
まる工夫をしていただきまし
た。美しい音楽の調べにうっと
りするとともに、ヴァイオリン
を演奏してみたいと思ったり、
すでに習っている子供たちは目
標となる演奏者を見つけること
にもなったり、夢が大きく広が
る時間となりました。
行 事 予 定
1月 8日(木)
1月15日(木)∼17日(土)
1月22日(木)
1月23日(金)
3学期始業式
スキー教室(5・6年)
書初め大会
漢字検定(全校)
2月 3日(火)
豆まき
2月14日(金)・15日(日) 学習発表・展覧会
3月 3日(火)
おひな祭り会・鼓笛引継ぎ式・
送別ドッジボール大会
3月17日(火)
3月19日(木)
卒業式
修了式
http://www.tjk.jp/mh/(中学校・高等学校)
体育大会
高校文化講演会
9月25日駒沢オリンピック公
園第二球技場にて、さわやかな
秋晴れのもと、体育大会が開催
されました。
今年は120周年記念というこ
とで、中学校三学年合同でお祝
いのダンス「祝・120 −共生−」
を発表しました。中1は「水」
、
中2は「火」
、中3は「樹」を表
現し、私たちをとりまく全てのものと共に生きるために、まずは身近
な仲間達と協力しあい、思いやりの心を持つことの大切さをダンスに
託して踊りました。
そして、フィナーレを飾った
のはやはり高校三年生の「カド
リール・プロムナード」です。
今年は「仲間」という言葉を描
きました。白いセーラー服で凛
として歩む姿の中に、共にこの
学舎で過ごした六年間で得た、
かけがえのない固い絆が目に見
えるようでした。
11月6日、高校文化講演会が
開催されました。今年は創立
120周年を記念して、本校卒業
生で理論物理学者、とりわけ量
子力学の研究者である根本香絵
先生に「わからないを楽しむ」
と題してご講演いただきましま
した。パワーポイントやボール
を使いながら、古典物理学の世
界観と異なる、量子力学の世界観を「量子はとびとびの値をとる」
と、わかりやすく話され、「わからないこと」をとことん研究す
ることの楽しさを在校生に伝えられました。
創立120周年記念祭
今年度の記念祭は「Sincerely」
という総合テーマで行われまし
た。これは創立120周年を「心よ
り」お祝いし、本校に関わるす
べての人々に対し「心より」感
謝する、という意味が込められ
たテーマでした。記念祭全体を
プロデュースする記念祭実行委
員会は、桜咲く4月から猛暑の夏
休みを経て、すっかり秋めいてきた記念祭当日まで、黙々と準備に
取り組んでまいりました。縁日や中夜祭・館祭、愛らしいバースデ
ーケーキの装飾など、
「心」を込めてご来場者をお迎えすることが
できました。「館」を共通テーマにした中2のクラス発表では中2B
「おとぎばなしの館」が最
優秀賞に輝きました。有志
発表、クラブの発表でも日
頃の活動の成果をご覧いた
だけるよう、持ち場持ち場
で皆が「心」を尽くしてお
りました。この日のために
ご来場下さった皆様に、生
徒たちの「心」が伝わった
ならば幸いです。
中1ボランティア学習
10月21日(火)総合学習の一つ
として高齢者及び障害者疑似体
験を行いました。車椅子で悪条
件の道を通ってみたり、アイマ
スクをつけて介助人と共に階段
やスロープを歩いたり、腕にお
もりをつけた状態でペットボト
ルの水を注いだりして、高齢者
やハンディを持つ方が日常的に
苦労されている気持ちになって行いました。東京ガスと渋谷区ボ
ランティアセンターの方々のご指導ご協力で、中1全員が効率よ
く実習することができました。
中2弁論大会
10月8日(水)のHRの時間を使
って、合併教室で弁論大会を行
いました。直前にクラス予選が
行われたため、原稿を見ながら
の発表だったのが少し残念でし
たが、全員が大きい声で判りや
すく自分の主張を表明してお
り、頼もしく成長している姿を
実感できたことは、とても嬉し
いことでした。どれもみな素晴らしい内容でしたが、中でも1位
に選ばれたB組の近浪さんの「祈りの広場−原爆から戦争を考え
る−」と題されたものは、平和記念式典の日に家族で広島に行き、
式典に参加した体験に基づいたもので、とても迫力がありました。
嘗て中学生の娘を連れて広島に行ったときに、資料館で食い入る
ように展示を見て、次の年にはどうしてももう一度資料館を見に
行くといって一人で出かけたことを思い出しました。感受性の豊
かな年代に合った貴重な体験の必要性を改めて感じました。
中高音楽会
中3合唱大会
11月5日、本校講堂にてリコーダー奏者の太田光子さんをお招きし、
リコーダーやチェンバロ、ギター、ヴィオラ・ダ・ガンバ等の古楽
器による合奏を鑑賞しました。演奏の合間には、楽器の仕組みや起
源についてなど分かりやすく丁寧な説明も加えられ、1時間という短
い時間ではありましたが充実し
た演奏会となりました。リコー
ダーの仕組みは大変シンプルで
中学生は全員が学びますが、プ
ロの方の演奏に触れる機会は少
なく、大ホールではない小さな
講堂でこそ感じられる澄み切っ
た音色は大変美しいものでした。
10月8日(水)5・6時間目を使
って、講堂にて合唱大会を行い
ました。課題曲は「地球の息吹」。
これと各クラスで選んだ自由曲
の2曲を歌います。音楽の授業
は週1時間なので、音楽係、指
揮者、伴奏者を中心に、自主練
習を重ねてきました。当日はど
のクラスも味わい深い演奏を披
露し、ひとつひとつの歌声も明るくきれいで、まるで合唱団のよ
うでした。保護者の皆様にも大勢お越しいただき、盛会でした。
審査の結果D組が総合優勝に輝きました。
行 事 予 定
1月 8日(木)
2月10日(火)
2月24日(火)∼28日(土)
3月 3日(火)
始業式
中3テーブルマナー
高二期末試験
高等学校卒業式
3月 5日(木)∼ 9日(月)
3月 5日(木)∼ 9日(月)
3月19日(木)
3月21日(土)
中1∼高一期末試験
高二修学旅行
中学校卒業式
修了式
http://www.tjk.ac.jp/(大学)
挑戦から多くの経験を得た秋麗祭
心理学ゼミ in 記念祭
東京女学館大学の創立120周
年という記念すべき年に行わ
れた第7回秋麗祭。私たち秋麗
祭実行委員メンバー全員が初
めての挑戦であり、実行委員
も、学生もみんなで秋麗祭に
挑戦していこうと今年のテー
マを「Challenge」にしました。
人が何かに挑戦し、成し遂げ
る姿はとても美しいものです。
秋麗祭開会式
私たちは、東京女学館大学で、
教養や品性を身に付けた女性になるために日々勉強しています。
また、今年の裏テーマを「美」とし、後夜祭では、世界という舞
台に立っているモデルさんに内面からも外見からも美しくなれる
秘訣をお話していただく等、例年の秋麗祭とは一味違った企画も
実現させることができました。
韓国の民族衣装チマチョゴ
リに身を包んだ実行委員が行
ったコリアンクイズは、大好
評で特設ステージを盛り上げ
てくれました。また、毎年恒
例のKIDSビンゴでは、私たち
が作ったキャンディーネック
レスをした子どもたちが夢中
コリアンクイズ
になっていました。この他、
プロのバルーンアーティストの方をお呼びして実施したバルーン
教室も大盛況でした。また東京女学館中・高オーケストラ部によ
る「ダッタン人の踊り」「レイダースマーチ」の演奏が披露され
ました。
後夜祭では、ミスユニバースの方々3名に来ていただき「美」
についてのトークショーを行いました。世界で活躍されているだ
けあり凛としていらっしゃいましたが、最後に花束をお渡しした
際、気さくにお話くださりとても魅力的な方々から美の刺激を受
けることができました。在学生が楽しみにしていた毎年恒例の豪
華商品ビンゴ大会も大いに盛り上がりました。
こうして無事秋麗祭を終えることができたのは、たくさんの
方々に助け、支えられてきたからだと感じています。教職員の
方々、準備日から遅くまで手伝ってくれた湘南工科大学の自治会
メンバー、そして「頑張って!」と声をかけてくれた友達、くじ
けそうな時励ましてくれた後輩、一緒に泣いた同級生、厳しくも
暖かく指導してくださった先輩方。秋麗祭成功という目標にむか
って実行委員みんなで楽しい時も辛い時も一緒に乗り越えて過ご
した時間は、私たちにとっての宝物となりました。
今年の東京女学館中高の記念
祭では、心理学のゼミ(井垣・
平井ゼミ)で出展しました。タ
イトルはその名も「体験!心理
学」です。心理学の扱う領域は
幅が広いのですが、今回の出展
でも知覚、記憶、思考、発達、
臨床、社会、ジェンダーといっ
た多様な心理学の領域から、一
般の人々にも興味深いと考えら
記念祭1日目
れる心理学の実験や理論、現象
を選びました。そして記念祭直前のゼミの時間を使ってみんなで内
容の確認をして、当日はゼミ生たちが紹介しました。文字通り「体
験!」してもらえるように、パネルやプロジェクターを使って実際
に知覚実験をしたり、クイズ形式で問題に答えてもらったり、簡単
な性格テストを受けてもらったり、紹介の仕方を工夫しました。
場所が6階の奥というあまり人が通らない場所であったにも関わら
ず、おかげさまで大変な盛況ぶりでした。推定ですが両日あわせて
200名ほど来場いただいたと思います。ゼミ生たちも四六時中来場者
への説明に追われて大忙しで、休む暇もないほどでした。彼女たち
は、もともとかなりの“コミュニケーション能力”や“プレゼンテ
ーション能力”
(本学のGPプログラム「10の底力」の一部です!)を
持ち合わせていますが、それでも初めは気恥ずかしいのか、少し躊
躇いがちでした。しかしながら、何度も説明を繰り返すにつれ、次
第に上手に、そして堂々と紹介
するようになりました。彼女た
ち自身の心理学に対する理解
も、“紹介”といういつもとは
違った「体験!」をすることで
さらに深まったと思います。来
場者の皆さんも楽しんでいただ
けたのではないでしょうか。
心理学は一般に誤解の多い学
問です。自主的に調べない限り、
記念祭2日目
大学に入るまでほとんど触れる
ことはないでしょう。テレビや雑誌の偏った紹介のために、心理学
を学ぶと「人の心が読める」とか「占いができる」と思っている人
もいるくらいです。来場者の方からも「これって心理学なんです
か?」という質問を多く受けました。ですから、今回の出展を通じ
て、学問としての「心理学」について少しでも理解を深めていただ
けたのなら、よかったと思います。
記念祭終了後はみんな疲れきってへとへとでしたが、後日楽しく
打ち上げをしました。貴重な機会をいただき、ありがとうございま
(講師 井垣竹晴・平井美佳)
した。
(秋麗祭実行委員会委員長 鬼木絵璃子)
TJKCにおける外国語教育
TJKCでは、英語と4つの
第二外国語(フランス語、ス
ペイン語、中国語、韓国語)
の授業を開講しています。
開学以来、英語の必修科
目は習熟度別に編成し、学
生のレベルに応じた授業を
展開しています。従来、ク
ラスの名称はA∼Gでした
が、2008年度からH∼Eに変
Washington,D.C.にて
更しました。Hクラス(Hは
Honorsの略:Honorsはアメリカの大学にある、優秀な学生のみが
受講できる講座のこと)では、進度・内容ともに他クラスとは違い
のある授業を行っています。また、全クラス対象に、英語学習の相
談役として、Coordinatorを置き、より充実した英語力修得のサポー
トを始めました。英語担当教員の半数以上はNative speakers of
Englishで、生きた、自然な英語を学ぶ機会を提供しています。ま
た、TOEICのスコアアップや英語によるプレゼンやスピーチなど、
学生の将来設計やニーズを視野にいれた「実用英語」も開講してい
ます。
中国語及び韓国語講座は、日本の従来の文法中心の授業とは異な
り、日・中・韓の比較研究に長年携わってきたネイティブスピーカ
ーによる会話中心の授業であり、アジアの比較文化論的な授
業ともなっています。言葉
の背景にある歴史、文化な
どを常に比較しながら、生
きた言語を学ぶと同時に、
深い関わりを持つアジアの
三カ国の言語文化・歴史を
も考察できる良いチャンス
を提供しています。ほぼ毎
年、中国に短期留学生を送
ったり、また3泊4日で中国
北京にて
語学習者を対象に中国見学
を企画したりと、本講座を通して、異文化理解、国際理解を図って
います。毎年、中国語検定4、3、2級合格者を出しており、学生は
この資格を就職活動にも活用しています。
授業外でも英語を中心とした外国語を学べるよう、
「多文化セン
ター」の国際ラウンジでは、日常的に、さまざまな交流活動を実施
しています。また、
「交換留学制度」の他、Washington, D.C.におけ
る「短期英語研修プログラム」
(2週間∼6週間)を現地の語学学校
と提携して用意し、現地在住のアメリカ人スタッフを置き、学生は
安全な環境で楽しく英語を学んでいます。初めての海外生活を本プ
ログラムで経験する学生も少なくなく、美しい首都でアメリカの歴
史に触れ、帰国するまでに英語学習へのモチベーションが格段に高
まる学生が多いのが、このプログラムの特徴です。 (外国語委員会)