The Rope News The Rope News

The
The Rope
Rope News
News
M o d e l S h i p B u i l d e r's Cl u b
No.72
2011年6月30日
ザ ・ ロープ
発行日:1,4,6,10,月の各末日(年4回)
企画・発行:ザ・ロープ幹事会 編集:安藤雅浩
Issue date:1,4,6,10,each end of the month(quarterly) Publication planning:The Rope Board, Edit:Masahiro Ando
総会・発表会
General Meeting Presentation
平成23年度定期総会を開催
2011 regular General meeting
瓜生法男 Reporter: Norio Uriu
5月15日(日)、午後2時から日本橋サリュ・コパンにて平成23年度ザ・ロ
ープ定期総会を開催した。まさに五月晴れを絵に描いたような素晴らしく
晴れ渡った東京日本橋の界隈。外は新緑の木々とスカイブルーの大空との
コントラストが清々しく、若干汗ばむような気温でした。北側の窓には建設中
の東京スカイツリーを、西南の窓からは東京タワーを愛でる中、会員115名
中65名の出席を得て本年度の総会がスタートした。
1.平成22年度の業務報告・・・・赤道事務局長
昨年度の活動で際立っていた行事として新会場であるJR有楽町駅前の
東京交通会館で、初めて開催した第36回帆船模型展示会の報告があった。
1日平均入場者数は会期が昨年までの半分以下になったことから600名を
超えた。7日間で計4,300名程になり、盛況であつた。限られた予算・日程
と多くのボランティアの方々の支援で素晴らしい展示会になった。
2.平成22年度決算報告・・・・岩本会計幹事
岩本幹事から決算報告があり、続いて瓜生幹事から会計監査報告を行
田中会長
(President:Taketoshi Tanaka)
い承認された。
3.平成23年度幹事改選・・・・田中会長
田中会長より留任幹事、新幹事推薦および退任幹事の発表があった。
新幹事としてID166松原 滿さん、ID173志村健次さん、ID178高橋利
夫さんが選出され、新幹事体制が出席者全員から承認された。
また、塩谷幹事には新しく事務局長をお願いした。他の各幹事の担当に
ついては資料に基づき説明があった。退任幹事は赤道事務局長、岩倉さ
ん、浅川さん、星野さんの諸氏です。長い間お疲れ様でした。この後、塩谷
新事務局長の司会により平成23年度案件について議事が進行した。
4.平成23年度活動方針・・・・田中会長
赤道事務局長
(Secretary:Tatsuya Akamichi)
今年度の活動方針骨子説明が発表され、特記事項として今まで1月開
催であった展示会が平成24年から4月に変更された事および新 たに「帆
船模型製作研修会」を立ち上げた事の2点があります。展示会を4月開催
に変更した主な理由は会期の短縮(正味1週間)、1月冬場の天気(雪)と
新会場の立地環境によるリスク回避です。4月に変更する事により、より素
晴らしい展示会運営が期待できる。また、「帆船模型製作研修会」は、安藤
副会長がプロジェクトリーダーを努める。会員が講師役となり製作ノウハウの
向上を目的とし、質の高い研修会を目指します。今年度は4回、水道橋の
貸し会議室で行う。なお、7月23日(日)に開催する第1回研修会について
岩本会計幹事
(Treasurer:Kazuaki Iwamoto)
は3ページの「お知らせ」欄に記載の通り、4名の会員に講師をお願いし
ましたので奮って参加下さい。
5.平成23年年度予算案・・・・岩本会計幹事
23年度年会費の骨子、予算承認および会則変更と色々な議事事項が提出された。会長から前年度の決算と今年
- 1 -
度予算を勘案の上、現行の年会費1万2千円を1万円に引き下げる提案を行った。これに対しては特に年会費額と
予算の使い方に関して様々な意見が出された。例えば会長、副会長、幹事の会合費・交通費の個人持ち出しの現
実。さらに、他同好会との交流を進める為に必要な経費の出費をまかなう等の理由から年会費値下げは不要等の
意見が出されました。最終的に今年度年会費を1万円とする事が承認決定された。なお幹事の活動経費について
は、各意見を議事録に残して別途協議する事になりました。
6.会則一部変更・・・・田中会長
会則の文言修正と会計規程の再整理、内規運用等の一部変更について説明があり承認された。なお会則規程
の内規運用については、会則に内規運用についての規程を追加すべきとの意見があり、議事録に残して別途協議
する事になった。
7.諸報告事項
①
ザ・ロープホームページのリニューアルについて
②
JSMCC(日本帆船模型同好会協議会)第7期会計報告と活動報告(3頁参照)
③
船の科学館ボランティアの追加募集----当日、会場で新たに15名の登録があった。合計36名
④
退任される幹事4名の退任挨拶
⑤
新会員の9名の方々の紹介などがあり、約2時間にわたる総会が終了した。
発表会
Work in Progress
総会開催1時間前の正午より会員3名が製作中の帆船を持参し、プレゼンテーション形式で発表した。
映画「パイレーツ(海賊)」の海賊船 リビア号の製作
Film"Pirates" Production of Libya issue Pirate Ship---Mr. Takeo Ogawa
小川 武男さん
DVD映画「ザ・パイレーツ」に登場する海
賊船リビア号に興味を持ち、スクラッチで製
作している。船体の大きさは映画の人物を物
差しにして割り出し、縮尺している。この模型
は来年展示会出品を目指している。発表後、
小川さんから真鍮製砲身の黒染液の入手方
小川さん (Mr. T. Ogawa)
製作中のリビア号
法について質問があり、2名からアドバイスがあった。農薬を1,000倍に希釈し
て塗る方法とセレン液を5倍に希釈して塗布する方法で、後者は実績があり。
帆船の船体美に魅せられて
新田 英行さん
Mr. Nitta explained The beauty of modern vessel's hull kits Billings --- Mr. Hideyuki Nitta
ビリング社の近代船キットで船体美を説明する新田さん (Mr. H. Nitta)
ビリングボート社の近代船模型を40年ほど前から多数製作している。ダンマルク、リラダン、ノーズカップ、トロタ・
マーズなどで、きっかけは近代船の船体美に魅せられたため。もともと船が好き、塗装が好きから始まった。船体美
は曲線と重量感にあり、船尾のカーブはハイヒール後ろのカーブに似ている。船体の塗装は下地処理が大
事でサーフェイサーを充分に塗り、研磨はペーパーの番手を大きいものにしながら繰り返していく。
ヴァーサの製作
Production of VASA --- Mr. Mitsuru Matsubara
- 2 -
松原
滿 さん
昨年、ストックホルムに旅行してヴァ
ーサ博物館を訪れた。実物を見てから、
現在、コーレル社のキット縮尺1/75、
ヴァー サを製作して いる。発表内容は
引き揚げて公開中の実船写真、ランド
ストローム著のイラスト本「ヴァーサ」の
公開中のヴァーサ(VASA)
松原さん(Mr. M. Matsubara)
懇親パーティ
挿入画と模型との比較を解説し、非常
に細部にこだわった発表だった。
Reception Party
発表会、総会の終了後、立食パーティに移り、退任された赤道さんの乾杯
でスタート、美味しい料理、 美味しいワイン・ビールを楽しみながら和気藹々
の中、会員諸氏は旧知の友を見つけながら模型談義などの楽しい会話をは
ずましていました。美味しいコーヒー、ケーキ、フルーツまで付いて満腹の末、
坪井浩一さんの中締
坪井浩一さんの中締め
(Closing speech --- Mr. K. Tsuboi)
お知らせ
めで無事に本年度の総会・懇談会を終了した。余談
ですが、総会終了後には近くに 会場を移した2次会に多数の会員が参加し
て帆船談義に大いに盛り上がりました。皆さんも是非参加下さい。
Announcement
第1回帆船模型製作研修会の案内
Information about the first sailing ship model building workshop
帆船模型製作の基本習得とグレードアップを目的とした研修会の第1回は下記の通り開催しますので積極的な参加
をお願いします。
1.日時
7月23日(土)
13時~17時(受付13時、13時30分~16時30分、質疑他で約3時間)
2.場所
「貸教室・貸会議室 内海、101会議室」千代田区三崎町3-6-15
東京学院内
アクセスはJR総武線「水道橋駅」西口から徒歩1分。東西線「飯田橋駅」A5出口から徒歩6分。
3.講師とテーマ
①
安藤 雅浩
②
奥村 英二 「ブルーノーズ」の製作
③
和田 元夫 「ベルリン」の製作
④
土屋 勝司
4.参加費
4回シリーズの第1回
シリーズの第1回
「ヴァーサ」縮尺1/75 --- 図面(線図)活用、外板張りと大砲の製作
構造模型の基本 「ル・シニュー」の製作
資料代200円/回
5.案内図
101会議室
1F教室
内海
*9月10日(土)の第2回は「1F教室」を使用。
日本帆船模型同好会協議会 第7期活動報告と会計報告 The 7th JSMCC Annual Report
1.活動報告
① 第6期に一大イベント「第1回全日本帆船模型展」を開催した翌期であり、当期の活動は各同好会間ベースでの
- 3 -
会報等の情報交換と近隣同好会間の相互訪問を主たる活動として各同好会にお願いしました。
ザ・ロープ30周年記念出版の「木造帆船用語英和辞典」復刻版を発行して各同好会に紹介しました。
② 会員の移動状況として、1年間休会していた「周南船舶模型同好会」が、活動を再開しました。
③ 次期の活動計画と依頼事項
具体的な活動計画は各同好会と充分に意思疎通を図りながら進めていきます。各同好会からのご提案をお待ち
します。依頼事項はJSMCC名簿、ホームページの最新情報への更新連絡にご協力をお願いします。
2.第7期活動報告
① 会計期間
2010年1月1日~2010年12月31日
② 会計報告
当期は支出を伴う活動がなかったので、支出は第1回全国展への支出と通常経費でした。
一方収入は年会費の他に第1回全国展のDVD売上げが計上されました。
項目
収入(円)
支出(円)
前年度繰越金
残高(円)
252,396
2010年度年会費と利息
71,076
第1回全国展のDVD売上げ
64,000
第1回全国展のDVD製作経費
94,040
第1回全国展諸経費
9,379
各会への案内等経費
4,620
今年度繰越金
279,433
(1) 2010年会費-仙台帆船模型製作研究会と浜松帆船模型友の会ザ・セイルは2011年に納入済みです。
(2) 第1回全日本帆船模型展収支報告(2009年9月)-当期も関係しますので最終報告です。
DVD売上げ寄与もあり、経常資金からの支出は約157千円に抑えることが出来ました。
項目
収入(円)
各会の分担金(出品者@1000円)
支出(円)
100,000
運送補助金(関東3同好会は除外)
159,000
諸経費(ボランティア経費、諸連絡費用等)
259,392
お祝い金(ウッディジョー)
10,000
パーティ(9月27日)
308,000
DVD売上(169枚)2009年分
169,000
DVD売上(64枚)2010年分
残高(円)
295,160
64,000
DVD製作費用
94,040
合計
651,000
当会から3名がSMAの名誉会員に
807,592
-156,59
SMA is an honorary member of three from the East Sea
従来、SMAの名誉会員は当会の奥村義也さんとオーストラリアのリ
チャード・キース氏(Richard Keyes)の2名でしたが、新たに4名の方
が名誉会員になりました。フランスからパリ海事博物館協会A.A.M.
M.副会長のミシェル・マンチィン氏(Michel Mantin)、当会から田中
武敏、土屋勝司および安藤雅浩の3名です。過日、SMAのダン会長か
ら各位宛に会員証が届きました。会員証には推薦理由が書かれており、
推薦されたのはこれまでの当会各位と故栗田会長が永年にわたり基礎
を築いてきた賜です。 現在、当会はJSMCCの交流とともに姉妹クラブの
SMA名誉会員証
SMAとの交流も密になってきました。さらに、瓜生幹事が音頭を取
(SMA Honorary Membership Certificate)
って、フランスA.A.M.M.との情報交換が出来る様になりました。
海外でも当会のプレゼンスが高くなっていることは嬉しい限りです。SMAはShip Modelers Associationの略
称、A.A.M.M.はAssociation des Amis du Musée national de la Marineの略称。
- 4 -
海外ツアーレポート
International Tour Reports
WSMC&E2011参加とアメリカ東海岸・西海岸ツアー旅行記(その1)
Tour Reports WSMC&E2011 and join East Coast West Coast tour (1 it)
カリフォルニアの姉妹クラブSMAのダン会長(Mr.Don
Dressel)から当会に、3月開催のWSMC&E2011(西海
岸、船の模型展, Western Ship Model Conference & Exhibit
2011)参加への招待を頂いた。会はこの機会を利用した
東海岸ツアーと展示会参加をセットにしたプランで参加
希望を募った。人数はペア参加を含めて10名が14日間の
アメリカ旅行に出かけた。参加者は田中(武)、安藤、松原、
佐藤さんのペアと塩谷、土屋さん。東海岸ツアーは大半の
ツアー参加の10名 (Ten tour members)
方が初めてのフリープランになるため、(株)トップツアーの福田さんが東海岸分の添乗員として同行した。
福田さんは2005年オランダツアーのガイドで馴染みの方。日程は前半が東海岸ツアー、後半が西海岸と
なり、西海岸では展示会参加の外にSMA会員のアテンドで日帰り旅行と工房を訪問した。見学内容が多
く、盛り沢山なツアーだったので、分担してレポートします。
スケジュール
No.
月日(曜)
場所
訪問先
1
3月26日(土)
成田出発
2
3月27日(日)
ボストン
USSコンスティチューション、ボストン美術館、フリーダム・トレール
3
3月28日(月)
プリマス
メイフラワーⅡ、プランテーション、ニューベッドフォート、フェアヘブン
4
3月29日(火)
ミスティック
ミスティック・シーポート(チャールズ・モーガン、ミュージアム)
5
3月30日(水)
グロトン、ニューヨーク
サブマリンミュージアム(USSノーチラス)、ニューヨーク・バス半日観光
6
3月31日(木)
ニューヨーク
メトロポリタン美術館、フェリク美術館、サウスシーポートミュージアム
7
4月1日(金)
ニューポート
ニューヨーク空港からジョン・ウェイン空港へ
8
4月2日(土)
ニューポート
WSMC&E2011参加、パーティ
9
4月3日(日)
ロスアンジェルス
ロスアンジェルス観光(ハリウッド他)
10
4月4日(月)
サンディエゴ
USSミッドウェイミュージアム、サンディエゴミュージアム、湾内クルーズ
11
4月5日(火)
ロスアンジェルス
SMA会員工房訪問(David Yotter,Henry Bikhazi)
12
4月6日(水)
ロスアンジェルス
マーチフィールドとチノエアーミュージアム、ダン会長宅パーティ
13
4月7日(木)
ロス空港出発
14
4月8日(金)
成田帰国
ボストン見学記 Boston report by Toshiya Shioya
塩谷 敏夫
飛行機がボストン空港に近づくと左側の窓から急に夕陽が差し込んできた。左旋回です。主翼のフラッ
プがいっぱいに出て除々に降下し、窓からは海が見えます。車輪がゴトゴトっと音がして出され、機はさ
らに降下、海が迫って来たと思ったら滑走路です。機はボストンローガン空港に滑るように着陸した。2
時間前にはワシントン空港から乗り継いでボストンに来たが、ワシントンでの入国審査は靴を脱ぎ、時計、
ベルトを外し、検査のレントゲン枠を通り抜け、日本人はもしかして被爆検査かも?なんて。ワシントン
空港では形式的な入国の質問があったものの、ボストンへは国内便利用だったので、簡単に通してくれた。
今回のツアー最初の一歩がこのボストンです。ボストン空港から一歩外に出ると思っていたとおりとても
寒くマフラーを首に巻き付け、手袋をあわててポケットから出しました。ホテルまではバッグが積める大
型タクシーに分乗してホテルに向かった。先ほど飛行機から見た海の下を通る長いトンネルを抜けて街に
入ると、もう外は暗く街灯と石造りのビルのオフィス街を抜けて20分ぐらいでホテルに到着した。ホテル
の道路向かいはマザーチャーチでライトアップされて神秘的です。タクシーの運転手からバッグを受け取
- 5 -
り、あまり広くないロビーでチェックインしてキーを受け取り、各人別れて部屋に向かいました。ホテル
は三つ星クラスでしたが、室内は大型の薄型TVが備え付けられていて濃い緑の絨毯と2カ所のフェード傘のライトで
落ち着いた雰囲気です。まずまずのホテルでゆっくり休めました。
ボストン美術館 Museum of Fine Arts,The Boston
ボストンで先ず頭に浮かぶのは松坂投手のいるレッドソックスと
ボストン美術館で、観光第1日目は全米でもトップクラスの質と量を
誇るボストン美術館です。ホテルから少し歩いた所に地下鉄のシン
フォニー駅があり、美術館はそこから二つめと近い場所です。地下
鉄は今日の予定を考えて9ドルの一日乗車券を購入して美術館に向
かった。朝9時30分に出発したので美術館には10時前に着き開館ま
で少し待たされた。入館料15ドルを払って館に入り、手荷物を預け
身軽になり、日本語案内図を貰って、待ち合わせ時間を11時半にし
たが、たった1時間30分でどれだけ見られるか、ハードな観光が始
ボストン美術館正面
(Front Museum of Fine Arts)
まりました。佐藤さん、松原さんは下調べが出来ており、帆船模型
が地下一階に展示されていると言って案内してくれました。頼もしい
限りです。まずはこれを見なければ始まらないとばかりに全員で広い空間、明るい中庭を通り抜けてそち
らに向かった。大きな帆船模型が四方をガラスで囲まれたケースに5隻展示してあり彫刻が見事です。
その他、周囲にも数隻が展示されていて目についたのは帆が満帆に仕上げられている帆船です。とても
きれいに作ってあります。壁にも帆船の絵が数枚かけられている。土屋さんはすばらしい彫刻に魅了され
素晴らしい帆船模型と鯨骨細工 (Excellent sailing ship models and scrimshaws)
てうなっています。 田中さんが大きな引き出しを開けて、うわっ!これはすばらしい!の一声、鯨の歯や
骨に彫った鯨骨細工。細かい描写の帆船絵画が数点あります。絵画がメインの美術館に帆船が展示されて
いるのだからそんなに多く展示されているわけではありません。でも、ボストンという土地柄から展示し
ているのでしょう。素晴らしかった。さて、あとは自由行動で思い思いに分かれての見学です。
ヨーロッパの絵画、モネ、ルノアール、セザンヌ、ドガ、ゴッホ、ピサロの作品は、どこかで観ている
名画なので、親しみやすく、それがずらりと並んでいるので感動です。土屋さんは筆のタッチが素晴らし
いとカメラを近づけたので「何回か警備の人に注意されちゃったよ」といっていた。気にいった絵を観て
- 6 -
写真を撮っているとすぐ時間が経ってしまいました。とても広くて一日かけて観るのが良いのですが、あ
と20分ぐらいしかありません。次の日本の作品展示場所に行きました。歌麿、写楽、北斎、清永などの浮
世絵師の代表作品があり、皆さんと出会いました。髪の毛の一本一本が繊細に又、色遣い、色合いが日本
独特で暖かみがあります。あっという間に11時半になってしまい、館内の店にも寄らず、駆け足をしてい
るように美術館を出ました。
ユニオンオイスターハウスで昼食 Lunch at the Union Oyster House
ボストンはシーフードが美味しく、特にユニオンオイスター
ハウスは超有名とガイドブックにも載っていて、日本での計画
時に昼食はここと決め事前に予約しました。このレストランは
1階がバーになっていて、予約席までは大きなロブスターのい
る水槽を見ながら、少し狭い階段を2階に上がり、さらに奥に
進むと3本マス トの帆船模型がケースに入れて飾ってあり、皆の歩
くのが止まってしまった。6人がけのテーブルが 並んでいる部屋に
案内されると、壁には創業当時でしょうか1800年頃の大きな
絵がテーブル毎の横壁に飾ってあり、伝統ある雰囲気です。
店の名前はオイスターですが、評判メニューはオイスターだ
けでなくクラムチャウダーと鮭の切り身が付いていて、とても
美味しくいただいた。かつてジョン・F・ケネディはこの店の
常連で、ジャクリーンとのデートにいつも利用していた事がこ
の店の自慢とか。カウンター近くになる18番テーブル頭上には
「ケネディ・コーナー」の看板があり、永久保存席となっている。
この人気席で、5、6名の客が食事していた。場所は地下鉄のヘ
店の前で一枚撮影(at the restaurant)
イマーケット駅を出て徒歩5分くらいのところ。満腹して満足
した笑顔の記念写真を撮りました。さて、待望の帆船コンステ
ィチューションへは名所巡りコースであるフリーダムトレイルを歩いて向かいました。
コンスティチューション号 U.S.S. Constitution
ダウンタウンから始まるフリーダムトレイルはチャールズ川を渡ったチャールズタウ
ンで終わり、途中の川を渡って少し行ったところにコンスティチューション博物館があ
る。ボストンの観光案内には必ずフリーダムトレイルが載っているが、街の中心から外
れると、このトレイル目印の赤いガイドラインもあやふやになってくる。工事現場
を歩くようにロープでしきってある通路だったり、足下が悪いところは工事現場の
板が敷いてあったりするところを歩き、 川を渡った対岸の公園にやっとたどり着い
た。あとは勘でこっちの方だろうと歩き続け、倉庫のような建物を曲がったところ
に「オー!あったー」。待望のコンスティチューションの美しい船体が目に飛び込んで
きた。もう2時半です。先ずは博物館を観てからということで、倉庫のような建物の
コンステチューション(Old Ironsides U.S.S. Constitution)
- 7 -
フリーダムトレイルガイド
(Freedom Trail Guide)
記念写真(in frot of the ship)
博物館らしくない小さな赤いドアーを押して入りました。正面右側の映写室で今までの歴史あるコンステ
ィチューションの艦歴の映画を10分ぐらい見てから展示物を見て廻った。3本マスト、全長62mのフリゲー
ト艦は1797年に進水し、32ポンド、24ポンドの大砲を44門備えた木造帆船です。館内の展示物は大砲の玉
を入れる前の掃除とか、砲撃方法の図があったり、戦闘場面の絵画、帆船模型、構造模型も数点あり、あ
まり大きくない博物館でしたが、充分楽しめた。さて、待望の実物コンスティチューションの見学と思っ
たら、時間制で40人程まとまって案内する仕組みです。はやる
気持ちを抑えて待ち時間を写真を撮ったりショップで買い物を
したりしました。写真のようなロープ撚機があったので紹介し
ます。ショップで15分ぐらい待って、やっと 乗船の番になっ
た。乗船して甲板に集まると、若い水平による説明が始まった。
スタイルはかってのトニー・カーティス張りで、海軍訛りの
早口でまくし立てるが、全く判らない。説明を聞いているのは
地元の観光客だけ、我々は説明を聞く時間が惜しくて大砲を見
ロープ撚機(Rope twisting machine)
を見たり、マストを見上げてヤードを見たり、デッドアイのラ
上甲板と船内のキャノン砲(Cannon guns on the gundeck of the ship)
排水ポンプ(Sump pump)
ヤードの 縛り方の写真を撮ったりで大忙しです。甲板はニスが塗られていて飴色でした。ブルワークの
船内側色は上甲板が緑色、船内は白色に塗られている。そして非常に多くのボルト、ナットおよび鋲で止
められ頑丈そうです。コンスティチューションは独立戦争でイギリス海軍との戦闘時、イギリス船の砲弾
がコンスティチューションの船体に当たっても、強いライブ・オーク製の外板に跳ね返って損傷を受けなかった。
そのことから、この船は「古い鉄の船腹」 (Old Ironsides)と渾名されたことに納得するものがありました。下の階では
ウィンドレス、マストおよび大砲の備品をみることが出来た。多くの船員のハンモックが半分に折られて整然と並んで
います。真鍮で出来た排水ポンプも磨かれて美しく輝いていた。コンステチューションはとてもきれいに整備され、さ
すがアメリカ海軍という感じがしました。短い時間に充分見たのですが、何かうしろ髪を引かれる思いで
下船しました。
フリーダムトレイル Freedom Trail
地下鉄バークストリート駅で下車。駅出口そばにトレイルの案
内所があったが閉まっている。風が冷たく寒かったが元気を出
して、赤いガイドラインに沿って歩くことにした。公園の中で可
愛いしぐさのリスと何回か遭遇すると疲れた身体が癒される。
寒さで硬くなっている身体を動かしての観光です。マサチュー
セッツ州会議事堂、パークストリート教会、グラナリー墓地、キ
ングス・チャペル、オールド・コーナー・ブックストア、旧州会
トレイルに出発(Leaving trail)
議事堂、ファニエル・ホール、オールドシティーホールと赤いラ
インを探しながら、福田さんの解説を聞いて歩いた。新しい街の中
に古い建物が調和している。歴史に残る建物を歩いて見られるのは確かにボストン観光のスポットです。
日本でも散歩コースなどをこんなアイデアで案内するように出来たら面白いと思う。今日は朝から大分
歩いて、2万歩ぐらいでしょうか、ずいぶん歩いた。元気でないと帆船も見られません。
- 8 -
ボストンは今夜が最後なので、夜はホ
テルの近くのシーフード店に名物のロブ
スターを食べに出かけました。ホテルか
ら6,7分ですが、寒い中を歩いたので店
の中に入ると暖かさでほっとした気分で
す。あまり明るくなく良い雰囲気の店で
した。ロブスター一匹は一人で食べきれ
ないので皆さん2人一匹で食べた。身が
教会(Church)
締まっていてとても美味 しく、クラムチ
ロブスターを手にする土屋さん
(K.Tsuchiya)
ャウダーが昼に美味しかったので、また食
べてしまった。まいう ~。
プリマス、ニューベッドフォード、フェアヘブン見学記
Primouth,New Bedford and Fairhaven report by Mitsuru Matsubara
松原 滿
3月28日(月)快晴、外気は寒く風は冷たい。今日はプリマス、ニューベッドフォードおよびフェアヘブン
を見てミスティックのホテルに至る盛り沢山な行程のため、予定を早めて8時30分、ボストンのホテルを専
用バスで出発した。バスは大型車なので11名はゆったりとした快適なバス旅行になった。アメリカのフリ
ーウエーには2人以上乗っている車のみが走れる「カップル・ライン」があり、随時このレーンを走ったの
で、ほぼ予定通りのスケジュールになった。
プリマス Plimouth
プリマスはボストンの南東約40kmのケープ・コッド湾
口にある落ちついた町で、バスで約1時間弱の走行。
1620年、イギリスでの宗教上の迫害を逃れた102人のピル
グリム・ファーザーズ(清教徒)がメイフラワー号に乗りこ
の地に上陸した。清教徒は上陸後、寒さのために過半数の
人が亡くなった。この地域一帯はアメリカ発祥の地プリマ
スプランテーションを中心にしてメイフラワーⅡ世号と共
にアメリカのホームタウン(America's Hometown)と言われ
ている。現在、レプリカ船であるメイフラワーⅡ世号を
埠頭に停泊させて、ミュージアムとして公開している。
この帆船は1956年9月、第二次大戦時の英米友情のシン
メイフラワーⅡ世(Mayflower Ⅱ)
ボルとしてイギリスのブリザム造船所で建造された。当時の工法で当時と同様の材料が使われている。
色彩とデザインは当時の絵画を基にしている。ブラウンカラーの船体にダーク・レッドの帯状の外板を部
分的に有し、17世紀の商船の装飾を施している。船尾中央に取り付けられた飾りの花はその名の通りイング
リッシュ・メイフラワー(5月の花)である。レプリカ船は1957年4月20日イギリスのプリマスを出発し、
速度計ログ(Log)
航行記録計トラバース(Traverse Board)
- 9 -
緯度測定器クロスと地図(Cross Staff and Map)
往時のメイフラワーよりやや南の大西洋のルートを単独で航海し、54日後の6月13日にアメリカのプリマス
に到着した。長さ32m、巾7.6m、排水量236トン、3本マスト、6帆の船である。
ミュージアム内には、ロープに結び目(ノット)を取り付け、船の速度を測るためのチップ・ログや「4
時間当直」内でボードにペグを取り付 けて船の速度と方向を記録するための「トラバース・ボード」およ
び緯度や南北の位置を測定する「クロス・スタッフ」など当時利用された航海用器具などを手に取り観察す
ることができ、興味深かった。船内には当時の水夫の服装を身にまとったスタッフ2名が説明していた。
船室内には大砲、巻揚機のウイ
ンドラスとキャプスタン、煉瓦製
のオーブン等の装置が置かれてい
る。この船内で102人の移住者が2
ヵ月近く生活するにはとても狭く
感じられた。船長用ベッドの長さ
もかなり短かく腰を曲げて座るよ
うな姿勢で睡眠をとっていた。
当時の服装で説明するスタッフ
(Guide Staff)
身長より短いベッドでの寝方
(How to use short bed)
メイフラワーⅡ世号南側の少し
離れた海岸にはイギリスから最初に
たどり着いた地点の記念として
「プリマスロック」が保存されてい
る。花崗岩の表面に1620と彫られ
ており、一見すると変哲もない小
さな岩であるが、プリマス移住者
の上陸地点としてアメリカ史上重
要なシンボ ルとなっている。この
プリマスロック(Plimouth Rock)
小岩の上には神殿の様な囲いが作ら
れている。上陸地点について当時の記録はないが、1741年になり94歳のトーマス・ファウンスが父親の話
として事実を確認している。何回か移転をしたことにより少しづつ小さくなり、現在では元々のロックの上
部が約3分の1残り、重さは9.1トンである。メイフラワーⅡ世号から南約5kmに「プリマス・プランテ
ーション」がある。これはピルグリム・ファーザーズが上陸した当時のプリマスを再現したテーマパークで
ある。入場料はメイフラワーⅡ世号を含めて29.5ドル/人。ここでは多くのスタッフが現実に生活をしてい
て、まさに「リビング・ミュージアム」である。
スタッフは6ヶ月の間、種々の訓練を受けて選ば
れた人達とのことである。時代背景は移住後7年
を経過した1627年を想定している。このパーク
は当時プリマス周辺に住んでいた先住民のワンパ
ノアーグ族の居住区と砦に囲まれたイギリス村と
に分かれている。それぞれが伝統衣装を身に着け
て当時の文化、技術、生活習慣などを再現してい
る。もちろん電気、水道、ガスなどはない。さら
に彼らは当時の古い英語を話しているというが、
プリマス・プランテーション(Plimouth Plantation)
残念ながら理解できなかった。パークの面積は当
時の1/3程度になっているがかなり広い。ワンパノアーグ居住区では白人系と思われる先住民の姿をした若
い男性が、カヌーの内部を木材で燃やしながら刳りぬいて作る当時の製作方法を実演していた。同じくイン
ディアン姿の若い女性が屋外のかなり寒い中で鍋を焚火にかけて肉の煮込みを作っていた。また、円形の独
特のテント小屋内部では中央の焚火を囲み、酋長然とした中年のスタッフが地元高校生くらいの若者たちに
囲まれて生活などの話をしており、その中でわれわれもしばらく話を聞いた。
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先住民ワンパノアーグ族のカヌー造り、料理作り、酋長然の話(Wampanoag People's daily life)
なお、ワンパノアーグ族はプリマスで開墾を始めたピルグリム・ファ-ザーズたちに理解を示した建国の
陰の功労者であるといわれている。
他方のイギリス村は丸太を並べた塀で囲まれて砦になっている。砦の入口近くに2層の櫓が作られており、
1階はお祈りの場と集会所を兼ね、2階には四方に大砲が置かれて、望楼になっている。アメリカで最初の通
りであるライデン通り沿いには移住者の家族が住む10軒前後の小住宅が並んで建てられており、その内部は
薄暗くベッド、暖炉を兼ねた調理場、テーブルなどが置かれている。もちろんランプはあるが、基本は日の出
と共に起き、日没とともに寝るという生活だったであろう。砦内には他に小さな畑や畜産場、鍛冶屋などもあ
り、まさに自給自足の生活が行われている。井戸がないので水は近くにある川から取っていたようだ。屋外で
若い男性が当時の方法で器用に手斧を使い4.5m長の太い柱状の角材を製作していた。このパーク内には別の
ピルグリム砦入口の2階楼と住居および住居内部(Fort Gate and House of the English Village)
場所にクラフトセンターがあり、そこでは家具や食器をはじめとしたもろもろの道具が当時の方法で製作され
公開されている。昼食はクラフトセンターで軽食をとる。17世紀初頭の古きアメリカ植民地にタイムトリッ
プして、当時の生活を肌で実感するひと時を過ごすことができた。
ニューベッドフォード(New Bedford)
昼食後、バスで南西方向に向かい、約1時間後にニューベッドフォードに到着した。ここでは捕鯨歴史公
園の中にある世界的に有名な捕鯨博物館とジョン万次郎ゆかりのフェアヘブンを訪ねる。
手前がニューベッドフォード(New Bedford Town)
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捕鯨博物館(Whaling Museum)
ニューベッドフォードは1652年、メイフラワー号の移住者1人を含む36人のイギリス人が、先住民族か
ら土地を買い求め住みつくようになり発展してきた港町である。アメリカの中でも特に歴史の古い地域で、
1812年には川を挟んでニューベッドフォードとフェアヘブンとに分かれた。アクシュネット川河口の東
がフェアヘブン、西がニューベッドフォードである。この2つの町で捕鯨が始まったのは18世紀中ごろで
あるが19世紀に入り一大捕鯨基地として発展した。1830年から1860年にかけて最盛期を迎え、ピーク時に
は合わせて200隻以上の捕鯨船を有していた。鳥島でジョン万次郎がホイットフィールド船長に救出されて、
フェアヘブンに連れてこられたのは町が捕鯨で最も栄えて豊かな時期であった。現在も捕鯨博物館を含む歴
史地区には当時の建物が10棟前後残されており往時の息吹を伝えている。ランプ油と工場の潤滑油をとる
ための鯨は主にマッコウクジラであった。特に上質油は前頭部にあった。
訪れた捕鯨博物館は107年の歴史があり、2,500点の手書き
の捕鯨日誌(ログブック)をはじめ写真などの資料は質量とも
に世界一と言われている。入場料は$10/人。館内には当時捕
鯨により財をなしたファミリーがその後、寄贈したギャラリー
がいくつかの部屋に展示されている。なかでもあるファミリー
の保有した捕鯨船のレプリカとして1915年に製作された、捕
鯨バーク船ラゴダ号(縮尺1/2、世界最大の模型、長さ27m)
は3階まで吹き抜けにして設置されており、乗船して詳しく見
学することができる。オリジナルの船は1826年にシップとし
て建造されたが船員を減らすためにバークに改造され、当時
ラゴダ 縮尺1/2(LAGODA scale1/2)
ホエールボート(Whaleboat)
最も利益をあげた捕鯨船といわれ、60年間就航ののち最後
鯨骨細工(Scrimshaw)
礼拝堂(Seamen's Bethel)
は石炭運搬船として横浜で解体・焼却された。この外に6人乗りのホエールボートやフォクスル部分の縮尺
1/1模型も再現・展示されている。また若いザトウクジラの完全な骨格を含む4体のクジラの骨格が入り口
などに置かれている。器用な乗組員の手慰みから始まったといわれるスクリムショウ(鯨骨細工)もきめの細
かい見事な工芸品として多数残されている。イギリスやオランダの海洋絵画や、当時のニューベッドフォー
ドの豪華な家具などの工芸品も多数展示されている。博物館の近くの通りには船型の避雷針を屋根に取り付
けた捕鯨マンのための礼拝堂などもあり、往時の町と捕鯨の雰囲気を身近に感じることができた。
フェアヘブン Fairhaven
捕鯨博物館からバスで対岸のフェアヘブンに移動した。フェアヘブンはニューイングランドらしい小さな町
である。1841年ジョン万次郎こと中濱万次郎を含む5人の土佐漁民が143日間、無人の鳥島生活の後、飲み
水を求めて島に寄った捕鯨船ジョン・ハウランド号のウイリアム・ホイットフィールド船長に救出された。
1843年、船長は16才の万次郎を見込んでフェアヘブンに連れ帰った。残り4人はハワイから帰国した。万
次郎は姓がなく船名のジョンを姓にして、皆からは「ジョンマン」と呼ばれた。船長は万次郎を自宅3階に
住まわせ、学校教育を支援した。万次郎は故郷中浜(現清水市) を懐かしみながら3年間生活し、勉学に励み
航海学、捕鯨術も習得した。なお、ハーマン・メルビルの名作「白鯨」もこの町から始まる。
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目的のホイットフィールド船長宅は探すのに少し手間
取ったが案内看板を見つけてたどり着いた。現在は「ホ
イットフィールド=万次郎友好記念館」として保存されて
いる。入館料は5$/人。2009年に老朽化した船長宅が
売却されることになったが、聖路加国際病院の日野原
先生が発起人となって寄付金を募り、家を購入・修復し
たもので、こじんまりとした小さな家である。
出迎えて頂いたジェラルド・P・ルーニーさんは同館の
理事長として記念館を管理している。ルーニーさんの
ホイットフィールド船長と万次郎
(Captain William Whitfield and Manjiro)
説明は日本語で、質疑と冗談も日本語。部屋には当時使
われたキッチン、暖炉、糸紡ぎ車、デスク、チェスト、ベッド等
が置いてあり、万次郎が暮らした3階の屋根裏部屋の窓からは港をわずかに見ることができ、万次郎の気持
ちの一端を想像することができた。但し、 全館きれいな白色壁に改装されていたので、古さはもう一つ感
じられなかったのが残念である。見学には予約が必要。今回は歩く時間がなかったが、町には万次郎ゆかり
の場所をまわる万次郎トレイルがあり、当時のフェアヘブンの姿が見られるようだ。なお、ホイットフィールド、
中浜両家の交流は5代にわたり続いている。帰りは専用バスで隣のロード・アイランド州を通過し、午後5
時過ぎにコネチカット州ミスティックのホテルに着いた。
友好記念館(Friendship Society)
万次郎の部屋とルーニーさん(Manjiro's Room and Mr. G.Rooney)
ミスティック・シーポート見学記
佐藤 憲史
Mystic Seaport report by Kenji Sato
3月29日(火)快晴。今日も空気が冷たい。
博物館ミスティック・シーポートの開場時刻9時に合わせて、
ホテルを8時30分に出発。博物館までの約1kmを町並みを眺
めながら徒歩で移動。入場は持参の JAFカードを提示して
シニア料金$22が11名全員$19に割引きされる。
この博物館はコネティカット州ミスティック川河口沿いの
敷地約45,000坪に、各地から移設された60ほどの保存建物
と数隻の保存船があり、19世紀のアメリカの河口集落を再
現した複合施設である。いわばアメリカ版、海辺の明治村と
いったところか。特に見学順路の指定はなく、案内図から入
博物館入口(Mystic Seaport Gate)
口に近い南から北へ見て廻ることにする。最初に現存する最古の木造捕鯨船“チャールス・モーガン”を修
復中の造船所へ向かう。一行がこの船に近づくと、 数人の修復作業員達が朝のコーヒーとタバコをやりな
ら焚火で雑談している。だが、我々を見るとさっと話を止めて散って行った。入場時の案内書には「施設内
禁煙」の注意書きがあり、筆者は夕方までの禁煙を覚悟していたが大いに安心する。“モーガン”の手前には
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案内図(Mystic Seaport Map)
チャールス・モーガン(Charles W.Morgan 1841)
細長い小屋があり中型スクーナーのキールが保存されている。さっそくキールの継ぎ方に男性陣は注目。
その後、マストを全て外され陸揚げされた“モーガン”の工事用仮設階段を真っ先に上がり上甲板に入る
と女性説明員が『グッド・モーニング』と明るく声を掛けてきた。他の人たちは 船底を念入りに観察してい
てまだ上がってこない。黙っているのも気まずいので、彼女に『我々はカリフォ
ルニアのシップモデル展に参加するため日本から来た』 と拙い英語で伝え、出品
作の3マスト・スクーナーの写真を見せた。彼女はすかさず『オー!ブルーノー
ズ?』。 彼女は“モーガン”以外の帆船について詳しくは無さそうだ。全員揃っ
たところで彼女を囲み、 当時の捕鯨の説明を聞いたり、質問をする。修復作業は
2014年に終わるとのこと。時のたつのを忘れ“モーガン”を降りたときには早く
も1時間経過していた。同行のレディ達(?)にとってはあまり興味のない帆船の
細部だが、船尾の狭く原始的なトイレには些か関心を持たれたようである。
次に隣接の造船所建物 の二階通路より地上での修復用部材の切り出しを見下
ろしながら、通路の“モーガン”関連展示を見て行く。ここには船喰虫とその被害
の現物を展示していて、皆の関心が盛り上がった。次に修復用にストックされて
モーガンの説明員
(Mrs guide)
いる材木置き場を通って、敷地の中心をなす保存船群と19世紀の集落のエリア
へ移動する。途中、今の時期はまだ乗船できない蒸気船“サビーノ(Sabino1908)”が
係留されていたが、外からさっと見て、次のジオラマの建物へ。この建物には1850~1870年頃のミスティ
ックの集落を1.6kmに亘り再現した縮尺1:128の巨大なジオラマ(全長15m)が収まっている。説明には「こ
のサイズの集落としては全米一多くの船を造り出した」とある。川辺のいたる所に各製造段階の船体が置か
れ、木造船を造る昔の様子 が良く解るジオラマである。1870年頃に建てられた救命小屋には奇妙なボート
が展示されている。帆船時代の海辺では荒天時に座礁事故が多発したが、普通のボートでは接近できない場
合に使う鉄製の密閉型のカプセル状のボートだ。開発されたのは1840年頃。使い方は陸側からロープを 結
んだ飛翔体を難破船に向け発射し、船はロープを手繰り寄せて、このカプセルに複数の船員が乗り込んだ
19世紀ミスティック集落のジオラマ (Diorama of Mystic Village at 19th)
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のち、陸側から引いてもらい救助される仕組みだ。
次のボート製作所では折しも二人の男性が古いスル
ープ・ボートの修復作業中。田中さんが36回展に展示した
同型模型の写真を見せると、仕切りの中へ招かれ作業中の
キャット・ボートの説明を受け、間近に見学する。次い
で土屋さんがシップモデル展に出品する構造模型の図面
と写真を出すと二人は作業を中断して、話題はシップモデ
ルの話に移った。この後、大小のブロック保管庫、帆の縫
製所など見て 、マスト・ヤード置き場ではジャック・ステ
鉄製救命ボート(The lifeboat created with iron)
イの細部を観察する。この区画で一番大きい建物である
ロープ製作所を通り抜 けると、 若い女性が屋外のロープ
作り体験機で3本撚りロープの実演をしている。我々の
自作器具より大きいロープ撚り器を来場者が回しロープ
製作の体験ができる。空いたところで 我々もロープ作り
の体験をしてみた。続いて練習船“ジョセフ・コンラッド”。
鋼鉄の船体、3マスト、シップ・リグにしては非常に小型
のこの船の最初の名は“ゲオルク・スターゲ”。1882年、
デンマークで建造されて1905年に 沈没するが引き上げ
られ改名して、今日少年少女のシーマンシップの教育に
使われている。航海にはもう出ない。メンテナンス作業
中のため見学はデッキのみであった。次に寄った10棟ほ
ボート製作所(Boat Work Shop)
ロープ作りの体験(Rope Work)
どの建物が並ぶいくつかの店について紹介する。
ジョセフ・コンラッド(Joseph Conrad1882)
Shipsmith Shop:船具鍛冶工房とでも訳すのか。ここは19世
紀から今に続く鉄工所。我々が入ってゆくと作業中の男性は手
を休め『ここの保存船が必要とする鉄製品を作っている』と説
明。シャックル、リングボルト等がテーブルの上にころがって
いる。航海用器具の店:六分儀、羅針盤など置いてあり、若い
女性が説明する。Hoop Shop:マスト・フープ工房。大小いろい
ろな径の木の円盤があり、柔らかくした細い木を巻きつけて作
るらしい。無人のため説明はなし。印刷所:年代物の活版印刷
機を使って各種印刷物を実際に刷っていると老婦人より説明。
マスト・フープ工房(Foop Shop)
通りの店を何店か残し“L.A.ダントン”に向かう。看板によると
「この船は1921年建造され、外洋帆走漁船として発達の極みに達したが、動力船による底引き網漁により
時代遅れとなった。-中略- “ ダントン”は年に18回ケープコッド沖やニューファンドランド沖へ出漁し、
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ダントン(L.A.Dunton1921)
レストランでの昼食(Lunch Time)
夏はハリバット(大型の カレイ)、冬はハドック(タラの
一種) を氷漬けにして持ち帰りボストンの市場へ供給して
いた。-中略- 大恐慌以降はエンジンを付けマストを切
り詰め更に漁に使われた。1955年以降沿海貨物船として
使われたが、1963年ここに引き取られ元の姿に復元され
た」とのこと。アメリカやカナダのこの型のスクーナーは
左右のアンカー・ケ ーブルが異なっており片方がチェン、
他方がヘンプ(麻)である。その理由を説明員の老婦人に聞
いたところ、ヘンプ・ケーブルは岸に舫うのに使うとの説
明であった。しかし、すっきりせず帰国後にチャペルの本
で調べたら「チェンはハーバー・サービス用で短い、ヘンプ
は長さ300~400ファゾム(1ファゾム=1.8m) でグランド
彫刻工房(Shipcarver's Shop)
パブ跡(at a Cottage)
・バンクス等でのハリバット漁に用いる」と載ってい た。これにて納得。ここで正午をやや過ぎ昼食のため、
博物館内で今の時期唯一営業している軽レストランへ入る。各自バーガーや飲み物を注文。アメリカ人の1
人前の量に閉口していた私たち夫婦にとって、ありがたいことにメニューに1/2サイズのサンドウィッチを
見つけホッとする。たぶん子供用だろう。午後から女性4人は添乗員の福田氏に伴われ別行動となる。
午後4時にホテルの女主人からアフターヌーン・ティーを招待され、ご馳走になるため、それまではミステ
ィックの町の散策で時間をつぶそうと博物館を去る。残った男6人は午前中に見残した店や作業所の見学を
開始。ここのミュージアム・ストアではたっぷ り時間を取りたいので先を急ぐ。 Shipcarver's Shop(彫刻
工房。フィギャーヘッドや船名板を作る作業所):ここでも我々が入って行くと何やら製作中の男性が手を
休めて説明してくれる。壁際にはディヴィ・クロケット風の船首像が、その外、船名の彫刻などがあちこち
に。隣の居酒屋(実際に営業はしていない)では19世紀の船乗りの歌を ヴァイオリンの弾き語りで聴かせ
ている。意味は判らないが哀調を帯びたアイルランド風メロディに一同聴き入る。この居酒屋の名は「スポ
ーター・タバーン」、小説「白鯨(MOBY DICK)」に出てくる酒場の名を借用している。曲が一区切りついたと
ころで次の展示ギャラリー に向かう。ここは「航海・アメリカと海の物語」と題して過去から近代までの
海に関わるアメリカの歴史を多数の模型、絵画で紹介している。
航海・アメリカと海の物語(Voyages:Stories of America and the Sea)
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私事で恐縮だが、アメリカン・スクーナー・ファンの
筆者には写真で見て製作の範としてきたエリック・ロ
ンバーグ・Jr.やウィリアム・クインシー作の模型を間
近で見ることができ、はるばる来た甲斐があった。
ここでは多数の模型を堪能し、隣のフィギャーヘッ
ドの展示館へと向かう。フィギャーヘッド展示館はほ
の暗い照明の中に30体ほどのフィギャーヘッド、ビ
レットヘッドなどが浮かび、落ち着いた雰囲気の展示
となっている。博物館によってはフィギャーを雑然と
並べまるで倉庫の中のような展示もあるが、ここでは
フィギャーヘッド展示館(Figureheads)
センスの良さを感じる。実際に船に装着され何度も塗
り直された塗装も、このような品の良い色調であったのか。船の在り合せの塗料で水夫が適当に塗り直した
場合もあっただろう、と想像するとまた疑問が湧いてきた。この建物の壁を隔てた残り半分は先住民や船員
の刺青のコレクションなので素通りし、フル・リグシップ“ベンジャミン・パッカード”の展示品へと急ぐ。
1883年建造のこの船はまだパナマ運河のない時代、東海岸からホーン岬回りで西海岸へ大量の貨物や旅客
ベンジャミン・パッカードの模型と絵画(Models and Pictures of Benjamin F.Packard 1883)
を運んだ。1924年の航海を最後に見捨てられ、1939年ロング・アイランドの入り江に沈められる寸前に幹
部船員の部屋や調度類のみ救われ、ここの人達により復元保存されている。この船のミズン・マストの艤装
はちょっと変わっていて、通常ロアー・マストに付いているガフが無く、トップ・マストに非常に小さなガフ
がある。これでは旗を掲げるだけで帆は張れそうにない。3角形のスパンカーを張ったのだろう。次の建物
は古いボートや初期の小型蒸気エンジンのボートの展示で、写真を撮ってすぐ移動。敷地の北端建物アート
ギャラノー2階にクラシック・ヨットの写真で有名な「ローゼンフェルト・コレクション」の展示を鑑賞し、
アート・ギャラリー(Art Gallery)
ローゼンフェルト・コレクション(Rosenfeld Collection)
最後にタグボートの今昔の模型や解説をみてミュージアムのほとんどの展示を踏破し場外へ向かう。
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メイン・ゲートの横には立派なミュージアムの「シーポートストア」があり、1階は衣類 やマグカップなど
の記念雑貨売り場、2階はマリン関係の本・海洋画のプリント、模型などが 並んでいる。本の種類が非常に
多くモデラーの購買意欲を刺 激するが、西海岸でのお土産が増えることも考慮しセーブする。写真を1枚
撮ったあとで「店内撮影禁止」の表示に気付く。折角なのでここに公開。
シーポートストア(Seaport Stores)
ストア2階のマリン資料(Book Store)
ここには1時間ほど留まり各自記念の品々を買った後、隣接のアート・ ギャラリーで数千~数万ドルの模型
や絵画を鑑賞し、午後4時前に予定をすべて終了。「サンキュ-、また来てね」の看板を横目にホテルヘ帰
る。ホテルでは丁度、女性たちがティ・パーティに呼ばれており、合流してお茶とケーキをご馳走になるこ
とができた。朝からかなり歩いたので足は疲れたものの、みな満足の1日であった。
豆知識
Short story
帆船の避雷針(Lightning rod of the sailing ship by Motonori Hoshino)
星野 元典
東京スカイツリー、鉄塔、高層ビルなど高い建物には避雷針が付きものだ
が、帆船にも避雷針は付きものである。避雷針(Lightning rod)は雷を避け
避雷針
る言葉になっているが、実態は雷を誘導するためのもの。機能は雷を避雷針
に導いて、先端から鉛直線60°の円錐内を防御するものだが、避雷針のそば
は危険な場所ともいえる。海原で雷が海に落ちる時、高いマストには真っ先
に落ちている。高くない所にも雷は落ちる。例として荒れた海の海岸近くで
サーフィン中の人に落雷で死亡したことが報告されている。
帆船もメインマストの落雷例としてイギリスのクック船長航海記にエンデ
バーの放電チェーンによる避雷効果が記録されている。「1770年10月12日
夕方、強い雨と共に大きな雷の音がした。エンデバーから少し離れていたオ
ランダ船のメインマストに落雷し、ロアーマストを甲板から根こそぎ破壊し
た。オランダ船はメインマストのトゲルンマストに鉄の心棒を入れていたた
め雷を誘導した。エンデバーも同時に落雷に遭ったが、放電チェーンを装備
していたため、稲妻の力を海に逃がしてくれた。落雷時の衝撃は大きく、船
全体が大きく揺れた。このチェーンは少し前に装備したものであるが、あら
導線
ゆる船にこのチェーンを装備することを推奨する。」イギリスは20年ほど前
にフランクリンの落雷研究があり、国として技術開発に力を入れていた。
この技術力の差が国力の分かれ目になった事例である。左図の帆船図では
マストの先端に鉄の避雷針を取付、導線はトゲルンマスト後を沿わせ、トッ
プにあるロアーマストの先端からマストの後伝いに通って、キールに達し船底のキールから海水へ繋いで
いる。
(クックの記事は岩波文庫 増田義明訳「クック太平洋探検航海」より、イラストはハリスの避雷針図より)
(by Harris's Lightning Conductor)
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会員の異動 Member's Introduction
平成23年度の新入会員9名には5月15日の総会に出席願い、自己紹介をして頂いた。なお、総会後の懇
親パーテイでは各位とも出席者と親交を深めました。
【新入会員(9 New members):9名】
ID191 石川 美雅 さん
ID192 清水 謙一 さん
(Yoshimasa Ishikawa)
(Kenichi Shimizu)
東京都港区在住
群馬県藤岡市在住。25年程前に
1977年頃、木製帆船模型のキット
10年くらい手掛けたが、中休みし
があることをを知り、ロイヤル・キャ
ていた。昨年から 製作を再開して
ロラインを作り始めたが時間がなく
いる。製作歴はラ・クロ ーン、サン
て20年近くかけて完成させた。
フェリーペ、ゴールデン・ハインド、
その後は2年で1隻のペースで進め
ティサーク、チャールズ・ヨットなど。
ており、現在7隻目を製作中。
ID193 高成田
潔 さん
ID194 田中 嘉明 さん
(Kiyoshi Takanarita)
(Yoshiaki Tanaka)
東京都世田谷区在住。
埼玉県所沢市在住。
模型歴13年。
模型歴10年。帆船の好みはガレ
帆船の好みはクリッパー。
オン船。製作歴はマリー・ジェン
製作歴は大型のカティ・サーク、
ヌ、ビーグル、チャールズ・ヨット。
ラ・シレーンなど。
趣味は旅行、歴史街並みの散歩、
趣味は旅行とカクテル。
仏像鑑賞。
ID195 藤村 宏幸 さん
ID196 前垣内 正記 さん
(Hiroyuki Fujimura)
(Masaki Maegaito)
東京都大田区在住。
神奈川県横浜市在住。
模型歴2年。
模型歴5年。
昨年の模型教室でチャールズ・
模型教室でチャールズ・ヨットを製
ヨットを製作。
作。その外、日本丸を製作。
帆船にこだわらず船は何でも好
現在サンタ・マリアを製作中。
き。
趣味はゴルフ。
ID197 松永
望 さん
ID198 屋鋪 一樹 さん
(Nozomu Matsunaga)
(Kazuki Yashiki)
東京都目黒区在住。
東京都江東区在住。
模型歴1年半。
模型歴5年。
昨年の模型教室でチャールズ・
製作歴はサン・ファン・バウチス
ヨットを製作。
タ、現在、サンタ・マリアを製作
帆船の好みはガレオン。
中。帆船の好みはガレオン、古
趣味はテニス、ゴルフ、園芸他
代船、クリッパー。
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【退会(Former members):4名】
ID199 山下 和夫 さん
(Kazuo Yamashita)
自己都合により退会されました。
茨城県守谷市在住。
平成23年4月7日
ID110
貝羽 心一さん
模型歴3年。
平成23年4月15日 ID127
田中 穂積さん
模型教室でチャールズ・ヨットを
平成23年4月18日 ID56
金丸信次郎さん
製作。
平成23年5月11日 ID189
豊栖
亨さん
製作歴はゴールデン・ハインド他。
帆船の好みはガレオン。、
会の行事予定 The Event schedule
平成23年7月から平成24年4月までの行事予定
年月
幹事会
発表会・例会【会場:サリュ・コパン】
納涼会
31日(日) 17:30~20:00
研修会【会場:貸会議室・内海】
第1回 23日(土) 13:30~16:30
第2回 10日(土) 13:30~16:30
23/7
9 11日(日) 14:00~17:00 発表会・例会 25日(日) 12:00~17:00
11
12
24/1
2
4
第3回
26日(土) 13:30~16:30
4日(日) 14:00~17:00 例会・忘年会 11日(日) 12:00~17:00
第4回
28日(日) 13:30~16:30
19日(日) 14:00~17:00 発表会・例会 26日(日) 12:00~17:00
第37回ザ・ロープ帆船模型展 15日(日)~21日(土) 10:00~19:00 東京交通会館B1ゴールド・サロン
* ザ・ロープニュース発行月は第37回展示会が平成24年4月開催になったことにより平成23年度は変更しました。
新しい月度は1月末、4月末、6月末および10月末です。
帆船模型教室および「船の科学館」の夢工房と親子帆船模型教室の予定日程
年月
帆船模型教室
「船の科学館」夢工房 (日曜日)
23/7 10日(日) 10:30~12:30 3日、10日、17日、24日、31日
8 7日(日) 10:30~12:30
9
10
11
12
「船の科学館」親子帆船模型教室
6日(土)、7日(日)、20日(土)、21日(日)
11日(日) 10:30~12:30 4日、11日、18日、25日
16日(日) 10:30~12:30 2日、9日、16日、23日、30日
13日(日) 10:30~12:30
4日(日) 10:30~12:30
24/1 15日(日) 10:30~12:30
* 帆船模型教室の会場はルノアール貸会議室銀座6丁目店1号室
* 「船の科学館」夢工房の会場は羊蹄丸3階、入船料無料。親子帆船模型教室の会場は本館内、参加は予約。
ザ・ロープ事務局
塩谷 敏夫
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