第52回 体育祭(PDF - 広島なぎさ中学校・高等学校

~体育の発表種目を通じての成長と紅白対抗戦でつなぐ絆~
本校の体育祭では、午前中、体育の授業で練習した発表種目を披露します。それぞれの学年に必
要なスキルや身に付けてほしい身体能力を体育科教員がいちから創作しています。特に縄跳びはな
ぎさの名物といえるレベルになってきました。5年生の Rope skipping では単縄、大縄、ダブルダ
ッチを織り交ぜて、グループで話し合いを重ね自分たちで振付を完成させます。
午後は、応援団の演技からスタートします。春休みから準備や練習を重ねてきましたダンスや演
武を披露します。その後は、誕生月が奇数は紅、偶数は白に別れて、紅白対抗戦に突入します。も
ちろん学年によって紅白の人数は違います。しかし、その人数差をくつがえすほどの気合と作戦で
お互いに戦います。また、それぞれの応援歌を管弦楽部の演奏に合わせて全員で歌うことで、盛り
上がりは最高潮になります。今年は僅差で紅組が優勝しました。
校長先生の開会式の言葉のように、勝ちにこだわり野性を取り戻し戦い、腹から声を出して応援
することで、広島なぎさの中高男女1200人が一つになれる大切な日です。
【紅組応援団長
6年5組
加藤瑠華(写真左)】
もともと率先して人前に出るようなタイプではないため、
なかなか応援団の準備や練習をまとめることがうまくでき
ませんでした。正直、演技を作り上げていく中で、意見が衝
突して投げ出したくなるようなこともありました。しかし、
応援団の仲間たちや先生方など、多くの人に支えられて最後
までやり遂げられました。本番では応援団だけでなく紅組全
体で声を出してくれたので、大いに盛り上がりとても良い体
育祭になりました。紅組の優勝が分かった時は本当にうれしかったです。みんなのおかげで6年間
最後の体育祭が忘れられない素晴らしい思い出になりました。
【白組応援団長
6年1組
阿部野紗弥(写真右)】
体育祭当日、天気の良い中始まった午後からの応援合戦
では、皆がテントから出てきて、肩を組んで応援歌を歌い、
白組一丸となって応援することができました。また、応援
団では2か月練習してきたことを精一杯表現することがで
きました。応援団を運営していく中で思うように進まず苦
労したこともありました。しかし、演技が終わった後に、団
員の「あー!楽しかった!」という言葉が聞けた時に、今ま
で頑張ってきてよかったと思いました。今回の体育祭は6
年生にとって最後の行事で、その団長という大役が私に務まるかどうか不安なこともありました
が、みんなのおかげでやりきることができました。紅組応援団長の加藤さん、執行部をはじめとす
る応援団員、当日応援を盛り上げてくれた生徒のみんな、最後まで支えてくださった先生方に感謝
しています。本当にありがとうございました。
【1年
大縄跳び
1年3組
越智翔一朗】
僕の跳ぶ位置は外側になったので、練習する前は少し不
安でしたが、うまく飛べるようになりました。練習してい
くうちに「ひっかからないようにする」という目標が、段々
と「跳ぶ回数を増やす」という目標に変わっていきました。
回数を増やすために縄のスピードが速くなり、端の僕は高
く跳びながら頭を下げないといけないので、地面に足をつ
ける時間も短くしなければいけませんでした。この練習は
すごくきつかったです。他の人に代わってもらおうか、とも思いましたが、途中であきらめるのは
嫌だったので何とか練習を続けました。本番では上手くできるかどうか不安でしたが、自分を信じ
て頑張りました。僕たち前半チームは 20 回跳びましたが、残念ながら練習の時の最高記録には届
きませんでした。しかし後半チームが、練習を超える最高記録 35 回を出してくれて、合計 55 回で
学年1位になりました。前半も後半もチームワークがあったから成功したのだと思います。これか
らもいろいろなことでチームワークを大切にしていきたいと思います。
【2年男子
組み体操
2年2組
大朝麻琉人】
今回一番大変だったことは、組み体操のひとつひとつの
ほ ふ く
技の完成度を上げることでした。2人1組の匍匐 は全員が
完成させるタイミングまで合わせるように練習しました。
飛び魚では全員の掛け声が揃わないと跳ね上げる人がけが
をしてしまいます。今年の演技は危険な組み立て体操を除
いた構成だったので、少し地味だなあと自分自身思ってい
ました。しかし、その地味な演技もひとつひとつがきちん
と完成し、全員が完成することによって輝いて見えることも知りました。それを見た観客の皆さん
の拍手や「おお――!」といった歓声が演技をしていてとても気持ちよく、全員でやり遂げたこと
を誇りに思います。
【3年男子
集団行動
3年2組
田中勇成】
「こんなにも大人数で同じ行動をすることが難しいのか
…」、これが私の集団行動に対する思いでした。タイミング、
動き、歩幅、すべてが揃わないときれいに見えません。練習
を始めたころは「これで成功するのか…」と、不安と心配ば
かりが頭をよぎりました。しかし、揃えて成功させたいと
い思いは皆が持っており、土井先生の厳しくも面白い指導
の中で、我々は本番に向けてモチベーションを上げていき
ました。行進しかない授業が3カ月も続いたのに、誰も練習をさぼらなかったのは我々の誇りです。
授業での厳しさ、それを一緒に乗り越えた仲間、そして迎えた体育祭での集大成、今回の体験は私
を含も中学3年生男子をひと回りもふた回りも大きく成長させてくれました。
【2・3年女子
集団演技「SUN」
3年3組
福島帆野花】
私は最前列というプレッシャーがあったのか、練習の時
もなかなか笑顔で踊ることができませんでした。集団演技
なので揃えることが大前提でしたが、なかなか綺麗に揃わ
ず焦ってばかりでした。しかし、本番は傘の動きが揃い、隊
列変換もうまくできたので、練習の成果が発揮できたこと
に感動しました。また、最前列ということが恥ずかしくて
仕方なかったのですが、みんなで音楽に合わせて揃った動
きができていることが分かり、自然と笑顔になり、演技を楽しんでいる自分がそこにはいました。
来年は縄跳びの集団演技があるので、それも笑顔で出たいなと思いました。
【4年
縄跳び
4年3組
瀬良侑希】
正直、自分がセンターポジションに選ばれるとは思いま
せんでした。ただ、選ばれたからにはきちんと役目を果た
したいと思い、学校だけでなくうちでも練習を重ねました。
しかし、曲の中盤であるラップのメロディーの2重跳びが
最後まで飛び続けることがなかなかできず、本番でもうま
くいくかどうか心配でした。観客の前に立って緊張で体が
なかなかうまく動きませんでしたが、跳んでいるうちに体
が動くようになり、大きなミスもなく鬼門の2重跳びも最後まで跳ぶことができました。終わった
後は、きちんとできたという安心感と、今まで練習を続けてきた成果が出たことに対する満足感が
ありました。
【5年 Rope Skipping 5年4組
延味蒔
5年4組
本田樹乃佳】
4年生の終わりから練習をはじめていましたが、気付け
は体育祭まで2週間という時期になっても私達のグループ
は演技の構成すら決まっておらず、発表するなどとは程遠
い状況でした。4年生の単縄跳びの演技とは違い、大勢で
ひとつの演技を作り上げるので、意見が合わなかったり、
休んだ人がいたりすると練習がうまくいかず苦労の連続で
した。焦りや不安が大きくなり悩むこともありましたが、
朝や放課後の練習に全員が積極的に出てきてくれるようになり、演技の完成度が上がっていくにつ
れて、チームの雰囲気も良くなってきました。そして、本番では力を出し切ることができ、今まで
で一番いい演技をすることができました。このメンバーだったからこそ、つらいことも乗り越える
ことができたんだと思います。一緒に練習をしてきたメンバーに感謝の気持ちでいっぱいです。