NO.103 H.25.9.15 由木保育園 朝晩冷え込むことも増え、少しずつ秋の足音が聞こえてきました。過ごしやすい季節ですね。由木保育園では運動 会が近づき、子どもたちが元気いっぱい練習に励んでいます。 ≪幼児期のおねしょ対策≫ ●おねしょが当たり前の幼児期 「おねしょはいつかは直るもの」・・・だから深刻に考えなくてもいい、と言われることの多い幼児期のおねしょ。それでも、 育児の中の心配事の一つとしてよくあげられます。 4~5歳くらいまでの幼児が夜中におもらしをするのが「おねしょ」です。なぜおねしょがあるのか・・・それは、まだ排尿 に関わるメカニズムが未熟なためです。卒乳や昼間のおむつはずれの時期と同様に、おねしょに関しても個人差がまだ大 きい時期です。昼間のおしっこの失敗はないのに夜はもらしてしまう、というお子さんは多く見られます。4 歳でも 4 分の 1の子におねしょがあると言われています。 ●家庭でできるおねしょ対策 1.生活リズムの乱れを改善する おねしょと生活の乱れとは一見関係ないように感じますが、実は膀胱や尿道の働きを調整しているのは自律神経で あり、規則的な生活をしていないときちんと働いてくれません。夜中のおしっこを濃くしておしっこの量を減らす作用の ある抗利尿ホルモンも不規則な生活をしているとうまく分泌してくれません。 2.夕食は、寝る 2 時間前までに終了する 水分を摂取してからおしっこになるまでには約 5 時間かかり、その大部分が約 2 時間以内に膀胱に、残りの水分は 3 時間かけて少しずつ膀胱にたどりつきます。膀胱にたまった分が排泄されないうちに寝ると、おねしょの原因になって しまうことがあります。夕食は寝る 2 時間前までに済ませ、就寝前にトイレに行く習慣がつけばかなり防げるでしょう。 3.夜中に起こさない 夜中に起こされると生理的睡眠リズムが崩れ夜間の抗利尿ホルモンの分泌が悪くなり、膀胱にたまるおしっこの量 が増え、おねしょをする原因が強まります。膀胱の発達のためにも夜はぐっすり眠らせてあげることが大事なのです。 4.おねしょをしからない おねしょは無意識のうちに起こるので、叱られても子どもは何をどうしていいかわかりません。叱られることで大き なストレスがかかり、不安になったり、おねしょをしたら叱られると強い緊張感を与えてしまいます。その結果、かえって 膀胱機能にはマイナスになってしまいます。褒めて、励まして、本人のやる気を引き出しましょう。 5.寒さ対策を十分に行う 夏には改善されていたおねしょが、寒くなって悪化する場合があります。おしっこの量は腎臓を通過する血液量に応 じて増加します。身体が冷えると血管が収縮し身体の内部に血液が集まりやすくなり、腎臓に流れる血液量が増える ので、おしっこがたくさん作られてしまいおねしょが起こりやすくなります。また、寒いと自律神経にも影響し、膀胱の 働きが悪くなったり容量が小さくなってしまうので、十分に暖かくして寝かせてください。 6.先回りしてトイレに誘いすぎない 尿意がないにもかかわらず、親から早め早めにトイレに誘導されすぎた場合、尿意がなくても排尿の習慣がついて しまいます。膀胱にわずかな尿がたまっただけなのに、神経が「おしっこが出たい」と読み取ってしまい、膀胱を収縮さ せ、その結果トイレが頻回になったり、膀胱におしっこがいっぱいになる経験がないので膀胱容量も大きくなりません。 昼間はおしっこがしたくなっても少しの間がまんする練習をしましょう。 ●おねしょは生理的な現象です。ママパパたちがまずは「起こさず・怒らず・焦らず」の気持ちでいろいろと取り組んでみてく ださいね。 由木保育園からのお知らせ ●出前保育・・・近くの公園や児童館で由木保育園のお友だちと一緒に遊びませんか?お気軽に遊びに来て下さい! <次回の出前保育の予定> 日時・・・9月26日(木) 10:30~11:00 ②日時・・・10月17日(木) 場所・・・吹上公園 場所・・・由木児童館 内容・・・戸外遊び 内容・・・ペープサート 10:45~11:15 ●子育て相談は電話・faxでいつでもお受けしています。 由木保育園 住所:八王子市下柚木15-1 電話:042-676-8409 FAX:042-676-8479 <食育コラム>Vol.18 *くり* 暑い暑いと思っていましたが、最近は急に秋らしくなりましたね。秋と言えば、食欲の秋!おいしい 食べ物がたくさん旬を迎えます。まずは「栗」。保育園でもそろそろ栗ひろいに出かけます。 栗は、皮を剥いたり、調理が面倒・・・とちょっと敬遠されそうな食材ですが、少量でも効率の良い エネルギー食品なんです。現代人に不足しがちなミネラル類も豊富で、渋皮にはポリフェノールの一種 であるタンニンなどが多く含まれている、なかなか優秀な食材です。 栗の旬は 9 月から 10 月。1 年中手に入れるのは難しい食材だからこそ、おいしい旬の時期に積極的にいただきたいですね。
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