平成27年度 関東総合バスケットボール選手権大会派遣報告書 審判員名 東條 輝正 大 会 名 平成27年度 関東総合バスケットボール選手権大会 期 平成27年 11月20日(金)~11月22日(日) 間 所 属 中体連 ※11月20日(金)は審判会議 会場 横浜文化体育館 スケジュール 期 日 内 容 場 11月20日(金) 18:00~ 審判会議 11月21日(土) 9:30~ 1回戦 横浜文化体育館 11月22日(日) 9:30~ 準決勝・決勝 横浜文化体育館 所 平沼レストハウス 審判会議内容 ○「カテゴリーの違いを判定するために」~プレイの質を見極める~ 指名審判員 東京都 伊藤 恒 氏 1 瞬間的に判定したほうが良い場合と影響を見極めて判定したほうが良い場合 瞬間的に判定をするもの:手を使ってディフェンスすること 影響を見極めて判定するもの:ドライブやリバウンドに対しての接触 2 質量(体重) 、パワーの違いによって影響があらわれたもの 例えばガードとセンターのマッチアップ:プレイ全体を見てどう判定するか 3 小さな接触でも大きな影響があるもの。大きな接触でも影響が無いと判断した方が良いもの。 大きな影響があるもの:ショットに関すること 影響が無いと判断した方が良いもの:リバウンドに関すること 4 ミニバスや中学生(特に女子)のプレイを見極めることは難しい。 プレイヤーがコートに倒れる原因は?(自分でバランスを崩したのか、相手の影響で倒れたのか) 5 プレイヤーのレベルが上がればギリギリの接触を起こす。プレイヤーやベンチは審判を試す。 レベルが高いプレイヤーになるほど、審判から分かりづらいコンタクトを意図的にする。 6 ギリギリのプレイを意識して出来るのは良いプレイヤー。ギリギリのプレイに明確に線引きできるの が良い審判。 ○「カテゴリーの違うゲームをマネジメントするために」 指名審判員 東京都 細田 知宏 氏 1 大会の位置づけ ・オールジャパン予選(カテゴリーが違う同士が試合をする場合がある) ・体格、技術の異なる選手同士がプレイをする。感覚が違う者同士のコンタクトをどう見極めるか。 2 競技規則の理解 ・審判としての経験則だけでなく、ルールの原理原則を改めて確認すること バイオレーションの成立・リーガルガーディングポジションなど 3 判定の根拠を深める ・正しい判定を、正しい位置で、正しいタイミングで、正しい人が積み重ねること →良いゲームマネジメントにつながる ・動き、ポジショニングの追及(4原則の確認) ・プレゼンテーション(審判は見られているという意識を持つ) ・コミュニケーション(適宜なコミュニケーションが無用な反則を減らす) ・集中力と勇気(アンスポーツマンライクファウルやテクニカルファウルのケース) 4 日々の取り組み方 「知っている」と「 (いつ、どこで、誰とでも)出来る」の違い レベル1:意識してなくて、出来ない(知らない) レベル2:意識しても、出来ない レベル3:意識すれば、出来る レベル4:意識しなくても、出来る 根っこになるべきは「情熱」 ・何でも吸収するという「貪欲な姿勢と行動 「発展途上の自分に自信を持って、コートに立つこと」 実 技 期 日 対戦カード 相手審判 平成27年11月20日(土) 女 子 松陰大学(神奈川県)VS富士スバル(群馬県) 1 回 戦 副 審 主審:二宮 隆二 氏(茨城県) プレ・ゲーム・カンファレンス ・TOの管理に気をつける(特に24秒や14秒リセットのケース) ・ボールミートの際のヴァイオレーションの線引きを早めに行う ・ポストの攻防に早めに目をあてる(特に手を巻きつける行為に気をつける) 審判主任 村上 恵美 氏(神奈川県) ・力の差がはっきりとし、そこまで笛を入れるようなケースが少ないゲームだった。はっきりしたものを 的確に鳴らせていけると良かった。 ・松陰側の手を添えるディフェンスに関しては、もう少し丁寧に判定をしてあげるべきだった。 期 日 対戦カード 相手審判 平成27年11月21日(日) 男 子 千葉ジェッツネクスト(千葉県)VS大東文化大学(埼玉) 準 決 勝 第二副審 主審:稲葉 威 氏(茨城県) 第一副審:細田 和宏 氏(指名) プレ・ゲーム・カンファレンス ・自分の責任範囲を明確にし、目の前のプレイを積極的に捉えていく。 ・キープレイヤー同士のマッチアップを早めに見つけ、3人の誰かがプレイをしっかりと捉えるようにす る。 ・スクリーンやポストプレイなどは長くプレイを見て判定する。 審判主任 安西 郷史 氏(本部) ・ゲームの終わらせ方として、負けている方にもクリーンなバスケットをさせてあげると良かった。 ・瞬間的に見て判定するということが少なくなるように、プレイを予測して位置取りを工夫すると良い。 関東総合選手権大会は、初めて派遣していただいた大会で、所属のカテゴリーではないゲームを担当す る場を与えていただきました。カテゴリーが違う同士がゲームを行うことや各都県の一位がオールジャン パン出場の一枠を争うという点で、いつもとは違った緊張感の中で審判を行うことができました。また今 年は自分にとってAA審査会で悔しい思いをした年でもありました。その中で自分の所属以外のゲームを 吹けたことや上級審判員の方々からアドバイスをいただけたことで、新たな課題を見つけることができま した。この大会で経験したものを次へのステップにつなげていきたいと思います。 最後に、お世話になりました開催県の清水幹治審判長をはじめ神奈川県の審判員の皆様に感謝申し上げ ます。また、ご指導いただきました関東協会の安西郷史審判長をはじめ関東ブロックの審判員の皆様にも 感謝申し上げます。
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