光小だより豊能町立光風台小学校平成 23（2011）年９月号 8 月 5 日平和登校日、しっかりしていましたね。今年の夏休はプール指導も予定通り実施でき、よいスタートを切ることができました。8 月 5 日の平和登校日にも多くの児童が参加してくれて、「夏休みの宿題終わらせたよ。」「明日からおじいちゃんの家に行くよ。」など楽しい報告とともに、平和を考える有意義な時間を持つことができました。例年の平和集会では久しぶりの学校で暑い体育館、集中力に欠けるのですが今年のこどもたちは真剣な目をしていました。昨年は後半の学年指導に差し障らないよう「世界の人々が平和を考えている日」であることを伝えましたが、今年は私の母の体験を子どもたちに伝えました。終戦間近、女学生であった母には 5 才になる妹がいました。大阪大空襲時、 B29 爆撃機の護衛についてきたムスタングという戦闘機が一般市民に機銃掃射し何人もの人が亡くなったそうです。逃げまどう女性と子どもたちの列にパイロットは照準を合わせたのです。亡くなった人の中に 5 才の妹がいました。この話を直接母から聞いていません。妹がいたことすら聞いたことがありませんでした。仏壇にあった過去帳とお寺の住職、そして叔父に聞いた話からわかったことです。幼い妹を守れなかった兄妹は自分たちを責めたようです。この話に答えはありません。戦後末期の出来事です。なのに子どもたちは真剣に聞いてくれました。一昨年大阪大空襲に関するアメリカの資料を見ることができました。その中に 200 機弱の護衛機は配置したが大阪にたどり着いたのは 26 機であったこと。燃料を節約するために搭載した爆弾や弾薬はすべて使用して機体を軽くして帰還するように指示があったことを知りました。パイロットはまじめな人だったのでしょう。当時の大阪には B29 に対抗する飛行機もなければ武器もありません。敵となる日本軍はいないのです、それでも機体を軽くするために弾薬を使わなければならなかったのです。これが戦争なのですね。戦争は善良な人間の心を蝕みます。勝っても負けても戦場に出ても出なくても人間性が失われていくのです。子どもたちがいつまでも幸せでいられる国であるようにがんばらないといかんと、私が考えさせられた 8 月 5 日でした。実りのある２学期に！近畿直撃しようと紀伊水道沖で待機している台風 12 号ですが、今後の進路によって大きな被害を出さないか心配しております。しかし、子どもたちは元気に登校してくれました。台風とともにスタートした 2 学期ですが中庭の 5 年生の田んぼでは頭を垂れる稲穂が徐々に色づいてきました。まさに実りの秋を象徴した景色です。学校では、運動会・人権参観・後期児童会活動・学習発表会などの学校行事が予定されております。特に学習発表会は新型インフルエンザ・耐震工事などでこの数年間、劇や歌の発表ができなかったので、4 年生以下の子どもたちにとっては初めての行事です。学習発表会に対して共通のイメージを持たない子どもたちの指導、しっかりしなければと考えております。また、9 月 10 日(土) には吉川中学校グランドで「ふれあいフェスタ」もあり、地域の子どもとして参加してくれることを願っています。学習面では、新学習指導要領による教育課程も 1 学期は計画通り実施することができましたが油断することなく、子どもたちが学習面・生活面・精神面で充実した生活を送れるよう、様々な角度から取り組みたいと考えております。夏休み中には生活のリズムが乱れたと思います。すぐには元のペースに戻すことは難しいと思いますが、ご家庭でも配慮をお願いします。なお、この機会を利用して、夜更かしをなくすことと、朝食をとること、この２点をしっかりできるようにお願いします。特に 12 才以下の児童については、睡眠不足と午前中の空腹は脳へのダメージが大きいようです。「いつものことだから、本人がいやがるから」などと言わず、残暑厳しい時期ですので、体調管理として生活のリズムを整えるようにしつけて下さい。お願いします。正門前での「あいさつ運動」2 学期もがんばっています。明るい笑顔で一日が始まるように協力をお願いします。先生たちの夏休み指導研修で学んできたことを伝える難しさ運動会で行う団体演技の講習会に参加した先生が学年の先生に研修内容を伝えるのに苦労しています。聞いて、学んで、理解したつもりでも、人に教えるとなると話は別です。ましてや、光風台の子どもにはこのようにした方が良いではないかとアレンジを求められるとどのように答えるべきか悩んでしまいます。しかし、学年で考えることによってよりよいものが生み出され、教師の力量が高まっています。北窓先生からのお便り 4 月から南アフリカの日本人学校に赴任している北窓先生から夏休みの報告が届きました。紙面の都合上一部を紹介します。クルーガー国立公園クルーガー国立公園は自然の動物を押し込めたのではなく、動物がいる場所を国立公園として区切っただけなのである。よってゲートの外側にも動物たちが住んでいるのである。私は感じたことを表現したい。日々そう思っている。これまでは音楽で、切り絵で自分としての表現活動をしてきた。表現しないと、体がおかしくなってしまうほどだ。そんな私は南アフリカで表現するためにまずカメラを購入した。もちろん野生動物の生き生きとした瞬間をカメラに納めるためである。しかし、カメラは何かを作り上げたときの達成感が少なく、腕もあるだろうが、動物を撮るのは音楽や切り絵、そしてこのアフリカ通信をつくる材料集めのすべとして使うことにしている。その人間の生き方や魂を音にし、一枚の紙切れから無限の世界を形作るためにカメラを使うのである。このプンダマリア到着から 5 日後の帰宅まで 1 日 1000 回以上シャッターをきった。それはこのクルーガー国立公園がどれだけ自然が豊かかを示している。違和感ここまで書いてきて最後に「違和感」で終わるのもどうかと思うのだが、違和感が消えない。アフリカに来て、白人文化が象徴するお手軽サファリにでっち上げ感を味わうことになった。私は旅がしたい、旅行がしたいわけではない。旅とは、モンゴルで雪の中車を押しながらたどり着いたゲルの中の暖かさ、口の中を砂でじゃりじゃり言わせながらたべた羊の肉の味、アイルランドの少年の笑顔、マンチェスターの山の中で日が暮れたときに見えた小屋の明かり、震えながら寝た、つぶれた車の中の空気。私はサファリとは動物の寝息が聞こえるようなテントの中で息を潜めながら星空を眺めるなど、危険と感動が隣り合わせにあるような、そんな場所だとばかり思っていた。しかり、クルーガーのロッジではレストランがあり、土産物屋があり、きれいなシーツと温かい布団が用意されている。サファリに人が多くなると、動物園状態になり、感受性をくじかれてしまう。誰でもが気軽に行ける面では最適な場所であることは間違いない。ケニアの奥地などは道も舗装されておらず、マラリアの心配もあるため、気軽には行ける場所ではない。しかし、ここ南アフリカでは裕福な白人のためにこしらえられた施設やアクティビティーが多すぎる。それがこの違和感の正体である。便利さは決して人間を裕福にはしないのである。便利さを手に入れれば必ず失う物がある。苦労の先にこそ本物の感動があることをそろそろ人間たちは気づくべきだろう。私を含めた日本人やここに住む白人たちが動物を語るとき「かわいい」「かっこいい」という言葉が出てくる。しかし、長年この土地に住む人たちが語るときは「おそってくる」「畑を荒らす」など、動物たちを恐ろしい物と観ている事がわかる。前者は自然を支配し、自分の都合のいいように扱う人たちの自分本位な言葉だと思う。後者は自然と共に生きてきた人々の９月行事予定日曜行事予定　給食 1 木始業式　地区集会　集団下校　2 金委員会　水曜校時　給食開始 ○ 3 土自然と共にあろうとする言葉だと思う。私たち 4 日裕福な側にいる人間たちは現地の人たちに学ぶ 5 月 ○ ところがたくさんあるように思う。 6 火児童朝会 ○ 7 水係活動 ○ 8 木 ○ 9 金 ○ 南アでの生活も四ヶ月になった。しかし、毎日、様々な場所で違和感がある。今回のサファリでも同じ違和感があった。今後の行事予定 ① 10 月８日（土）運動会について 8 月下旬から暑さがぶり返し、練習が予定通りできるか心配しています。熱中症に気をつけながら練習をしますが、水筒の持参と睡眠を充分にとることをお願いします。運動会の詳しい予定については後日連絡します。 ② 11 月 18 日（金）学習発表会について 10 土 11 日 12 月 ○ 13 火児童朝会（係紹介） ○ 14 水クラブ ○ 15 木 ○ 16 金校外学習（ 1～ 3年） 456年給食 17 土久々の学習発表会で、低中学年は未経験の 18 日行事です。舞台発表をしっかりイメージして 19 月取り組めるよう子どもたちはがんばりますの 20 火 ○ で、是非見に来てください。 21 水係活動 ○ 22 木金曜校時 4年校外学習 ○ １０月行事予定５日（水） 8 日（土） 11 日（火） 12 日（水） 18 日（火） 19 日（水） 20 日（木） 21 日（金） 22 日（土） 25 日（火） 26 日（水） 29 日（土） 31 日（月）係活動運動会運動会代休係活動児童朝会クラブ観劇会避難訓練光小フェスタ児童朝会委員会人権参観代休 23 金敬老の日秋分の日 24 土 25 日 26 月 ○ 27 火６年日生劇場 ○ 28 水係活動 ○ 29 木 ○ 30 金 ○