Blue Coat アプライアンスによる VMware アプリ ケーションの加速化と

アプリケーション・パフォーマンス・ブリーフ: VMware アプリケーション
パフォーマンス・サマリ
>
V2V (Virtual Machine to Virtual Machine 仮
想マシンから仮想マシンへ)の変換を最大5
倍まで高速化
>
帯域幅使用率を最大99%削減
>
サーバー統合にかかる総合的なプロジェク
ト時間(またはスケジュール)を削減
Blue Coat アプライアンスによる VMware アプリ
ケーションの加速化と最適化
ビジネスやテクノロジーにおける傾向、さらには近年の厳しいコンプライアンス要件やセキュリ
ティ要件によって、企業のネットワークやサーバー向けインフラストラクチャの構築方法も変わ
りつつあります。コストの削減とリスクの軽減を達成するために、支店/拠点のサーバーは、企業
のデータ・センタに統合されています。さらに、テクノロジーの進化に伴い、サーバーを統合化
するための物理サーバーの移動や移送が不要になるなど、その実施方法も変化しています。
VMware のソフトウェア・アプリケーションを使用することで、物理サーバーやアプリケーショ
ンを仮想ディスク・ファイルへ変換し、さらには、それをローカル・マシンや WAN を介したリ
モート・マシンに複製することができます。多くの WAN では、遅延の発生や狭い帯域幅によっ
て、このプロセスを完了するまでに時間がかかり、広い帯域幅も占有されます。ブルーコートは、
パフォーマンスを維持し、帯域幅使用率を削減して、さらにはサーバー統合プロジェクトを効率
よく行うための VMware オペレーションにかかる時間を大幅に短縮できる、MACH5 テクノロ
ジーをベースとしたエンド・ツー・エンドのソリューションを提供します。
WAN 上での VMware アプリケーションの使用
VMware のソフトウェア・アプリケーションやソリューションは、サーバーの統合、ソフトウェア
開発の最適化、および手頃なコストでのビジネス継続性を実現します。物理サーバーの仮想化は、
物理マシン上のデータを 1 つまたは複数の仮想ディスク・ファイルに変換する VMware Converter
を使用して行います。このプロセスは、P2V (Physical to Virtual 物理サーバーから仮想マシンへ)と
も呼ばれます。これらの仮想ディスク・ファイルは、スタンドアロンの仮想マシンとして動作しま
>
テスト・シナリオ
すが、複数の仮想マシンをホストできる VMware ESX サーバーに移植することもできます。
これらのテストは、VMware Converterをイ
ンストールしたWindows 2003サーバーを使
用して実施されました。テストは、遅延が
100msの1.544Mbps (T1) WANリンクをシ
ミュレートして行われ、VMware Converter
バージョン3.0.2u1を使用して、3GBの仮想
ディスクをESX Serverバージョン3.5.0が稼
動するホスト・サーバーへ変換しました。こ
の3GBの仮想ディスクは、Windows 2003 R2
でAD、DHCP、およびDNSサービスが実行
されるサーバーです。
仮想マシンを ESX サーバーへ移植するプロセスは、V2V とも呼ばれ、LAN 環境に極めて適した方
コールド・テストは、トラフィックがまった
くBlue Coatアプライアンスを通過していな
い状態で開始しています。
> ウォーム・テストは、同一または類似したト
ラフィックがすでにBlue Coatアプライアン
スを通過している状態で開始しています。
法です。しかし、狭い帯域幅や高い遅延が発生する WAN では、この変換プロセスの完了にかなり
長い時間がかかることがあります。たとえば、スタンドアロンの仮想マシンの 3GB の仮想ディス
ク・ファイルでも、V2V 変換に 19 分以上もかかります。同一プロセスを、同じ仮想マシンまたは
別の仮想マシンに対して実行する場合も同程度の時間がかかり、プロセスを実行するたびに 3GB の
帯域幅を消費します。
パフォーマンス・テストの結果
遅延が 100ms の 1.544Mbps (T1) WAN リンクをシミュレートして行われたテストにおいて、
ProxySG アプライアンスは、V2V オペレーションにかかる時間を 5 分の 1 以下に短縮しながら、
帯域幅使用率を 99%削減しました。このテストは、AD、DHCP、および DNS サービスが実行さ
れる Windows 2003 R2 サーバーである 3GB の仮想ディスクを備えたスタンドアロン・マシンの
変換に VMware Converter を使用しています。
アプリケーション・パフォーマンス・ブリーフ: VMware アプリケーション
Blue Coat
アプライアンスの利点
帯域幅使用率の削減
圧縮とバイト・キャッシングによって、帯
域幅を節約しながらレスポンス・タイムを
短縮することで、VMwareオペレーション
のパフォーマンスを著しく向上させます。
サーバー統合プロジェクトの
効率的な実施
Blue Coatアプライアンスを導入すること
で、サーバー統合をより迅速に完了させ、
リスクの軽減とコンプライアンス要件の達
成を実現します。
不要なトラフィックの排除
Blue Coatアプライアンスを導入すると、
HTTPSに潜んだ、業務に無関係な、あるい
は悪意のあるWebトラフィックをネット
ワークから取り除くことができます。
QoS および帯域幅管理
主要アプリケーション・トラフィックに対
して的確な優先順位の割り当てと帯域幅管
理を行えることで、重要なビジネス・アプ
リケーションやユーザーと重要度の低いト
ラフィックやユーザーの間での帯域幅の奪
い合いを避けられます。
Blue Coat アプライアンスによる VMware アプリケー
ションの加速化と最適化の実現方法
ブルーコートの MACH5 テクノロジーによるアプリケーション配信ソリューションでは、プロトコ
ル機能拡張およびキャッシュ最適化機能により、WAN を介した VMware アプリケーションのパ
フォーマンスを向上させ、加速化させます。これにより、狭い帯域幅の回線で発生しやすい遅延や
さまざまな問題による影響を軽減できます。圧縮とバイト・キャッシングを通じて、WAN 上で仮
想ディスク・ファイルを移植するために必要な帯域幅を最小限に抑えられます。プロトコル最適化
と組み合わせた場合、WAN 回線の遅延による影響を最小限に抑え、LAN 環境に近いレスポンス・
タイムで VMware オペレーションとサーバー統合タスクを行えます。さらに、ブルーコートのソ
リューションは、帯域幅管理/QoS 機能も適用できることから、あらゆるクラスのトラフィックに
優先順位を割り当てて、VMware トラフィックによる WAN 回線の輻輳を防ぎ、ビジネス・クリティ
カルな用途のためにネットワーク・リソースを確保します。
Blue Coat MACH5 加速化テクノロジーについて
Blue Coat MACH5 テクノロジーは、5 つの異なるアプリケーション管理テクノロジーや調整テク
ノロジーを組み合わせて、アプリケーションのパフォーマンスと帯域幅使用率を大幅に向上させる
ことを目的とした、特許出願中の技術です。ネットワークのエッジであっても中心であっても、
MACH5 テクノロジーを導入すれば、アプリケーション配信におけるあらゆる課題に対処できる強
力なツールキットとなります。以下のような機能が提供されます。
帯域幅管理
ポートやデバイスだけでなく、ユーザー、アプリケーション、およびコンテンツに基づいて、優先
順位とネットワーク・リソースを割り当て、企業ポリシーをより正確にネットワークに反映します。
単体で機能させても、インフラストラクチャ QoS と統合しても、パケット交換ネットワークにア
プリケーション・インテリジェンスをもたらします。
プロトコル最適化
WAN 上の非効率なプロトコルのパフォーマンスを固有の機能強化によって改善し、WAN で一般
的に発生する、より大きな遅延に耐えられるようにします。ブルーコートは 10 年以上にわたり、
ネットワーク・プロトコルを最適化する製品や、TCP、CIFS、HTTP、HTTPS、MAPI をはじめと
するほぼすべてのストリーミング・ビデオや IM のプロトコルに対するさまざまな改善策を提供し
続けています。
バイト・キャッシング
バイト・ストリームで検出された反復トラフィックをキャッシュして、ローカルで処理し、実際に
WAN を経由するトラフィックの量を削減します。ネットワーク・トラフィックに対してカスタマ
イズされた圧縮アルゴリズムのように機能して、帯域幅を大幅に節約します。
オブジェクト・キャッシング
ファイル、ビデオ、および Web コンテンツをローカルに格納し、従来の広域ファイル・サービス
のオーバーヘッドやリスクなしに、LAN 環境に近いパフォーマンスを WAN ユーザーに提供します。
コンテンツ配信については、回線の遅延と帯域幅を減らしてエンド・ユーザー体験を向上させるテ
クノロジーとしては、これを上回るものはありません。
圧縮
インライン圧縮では、初めてのアクセス先であっても、予測可能なパターンによってデータを縮小
できます。これは、バイト・キャッシング・テクノロジーを補完する理想的な機能です。
Blue Coat ProxyClient について
ブルーコートのセキュア Web ゲートウェイと加速化テクノロジーを備えた ProxyClient は、アプ
リケーション配信をデスクトップにまで拡張します。ProxyClient は、キャッシング、圧縮、プロ
トコル最適化を含む MACH5 テクノロジーを使用することで、ローミング・ユーザーや小規模の支
店での Web アプリケーションおよびオフィス・アプリケーションを加速化します。ProxyClient
は、インストール、設定、導入、および継続的な管理のための作業が単純かつ容易であり、ユーザー
に LAN 環境に近い操作性とブルーコートの Web フィルタリングを提供します。
Copyright ©2009 Blue Coat Systems, Inc. All rights reserved worldwide. 本ドキュメントのいかなる部分も、Blue Coat Systems, Inc.の書面による許可なく、いかなる手段でも複製または電子媒体に変換することを禁
じます。仕様は予告なく変更される可能性があります。本ドキュメントに記載されている情報は正確で信頼できる内容ですが、Blue Coat Systems, Inc.はそれを使用することに対して一切の責任を負わないものとしま
す。ブルーコート、ProxySG、PacketShaper、および IntelligenceCenter は Blue Coat Systems, Inc.の米国および世界各国での登録商標です。本ドキュメントで使用されているその他のすべての商標は、それぞれの所
有者の所有物です。
v.DS-AB-VMWARE-0808