直接雇用の促進(2つの雇用契約の申込義務と雇用努力義務) □ 雇用契約の申込義務 派遣先は、派遣受入期間の制限のある業務について、抵触日以降の派遣停止の通知を 受けた場合で、通知を受けた派遣労働者を引き続き使用しようとするときは、当該抵触 することとなる最初の日の前日までに、派遣先に雇用されることを希望するものに対し、 雇用契約の申込みをしなければならない。 ◎下図の場合は、派遣労働者Bに対し、雇用契約の申込みを しなければならない。 3年 Aさん Bさん 2年 引き続き 使用したい 抵触日 の通知 直接雇用(継続) 引き続き 働きたい ※申し出ていない場合でも、派遣先が、その義務を果たすために、自ら派遣労働者に 希望の有無を確認することにより把握しなければならない。 関連法令:法40条の4 派遣先は、派遣受入期間の制限のない業務について、派遣就業の場所ごとの同一の 業務に3年を超える期間、同一の派遣労働者に係る労働者派遣の役務の提供を受けて いる場合で、当該3年が経過した日以後新たに労働者を雇い入れようとするときは、 同一の派遣労働者に雇用契約の申込みをしなければならない。 4年 同じ業務に 1人雇い入れたい Aさん 新規雇用 Bさん ※雇い入れようとする人数を超えて複数名いる場合については、3年を超えて受け入れている派遣労働者全員に対し、 雇用契約の申込みを受ける地位に対する応募の機会を与えた上で、試験等の公平な方法により、雇用契約の申込み を受ける派遣労働者を選考すること。 関連法令:法40条の5 □ 雇用努力義務 派遣先は、派遣受入期間の制限のある業務について、派遣就業の場所ごとの同一業務に同一の派遣 労働者から継続して1年以上3年以内の派遣可能期間の役務の提供を受けた場合で、当該期間を経過 した日以後新たに労働者を雇い入れようとするときは当該期間継続して従事した派遣労働者であって 次の要件を満たす者を遅滞なく雇い入れるように努めなければならない。 ①派遣期間が経過した日までに、派遣先に雇用されて同一の業務に従事することを希望する旨を 派遣先に申し出たこと。 ②派遣期間が経過した日から起算して7日以内に派遣元事業主との雇用関係が終了したこと。 関連法令:法40条の3
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