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Case study
宇都宮市庁舎
栃木県宇都宮市
期にわたる大規模なリニューアルで
33期にわたる大規模なリニューアルで
中央監視システムおよび空調制御の機能を刷新
東北自動車道、東北新幹線、北関東自動車道など、東日本および首都圏を対象とする交通網の相次
ぐ整備により、宇都宮は東京を拠点とする南北および東西の動脈の結節点として近年ますますヒトや
モノの交流が活発になっています。JR宇都宮駅西口から西に延びる大通りを直進し、右手にある二
荒山神社を過ぎて交差点を左折、市の木である銀杏並木の美しいシンボルロードを南下すると宇都宮
市庁舎に突き当たります。東側に宇都宮城址公園を望む宇都宮市庁舎は、地上16階・地下2階・塔
屋2階の庁舎棟と地上7階の議会棟で構成され、議会棟の3階および5階部分が連絡通路によって庁舎
棟と結ばれています。落ち着いた色調のタイルの外壁が周囲の緑と美しく調和し、市民とともに歩み
続けた築18年の歴史と風格を漂わせています。「平成10年に初めて行った本格的な建物診断時より
改修の必要性は表面化していたのですが、予算などの理由により実施が見送られていました。そし
て、平成13年の再診断では、中央監視設備を最優先で着手しなければならない結果を得ました。と
ころが今回もまた予算面で苦労しまして」と宇都宮市管財部管財課管理係の専任主査である山本 豊氏。
予算獲得という厚い壁に悩んでいる状況を察した当社は、リース契約を利用した見積を提案。今回のリ
ニューアル計画の着手決定へと導いたのです。
週末・夜間で行われた改修作業
中央監視システムおよび空調制御の改修
見やすいので、スケジュールプログラムを
工事は3期に分けられ、1期は中央監視装置、
組むにしても変更するにしても、画面を見
2期は地階から5階に加えて6階の電算機室、
ながら簡単にしかも瞬時に対応できます。日
そして3期は6階から屋上という工程スケ
報月報などのデータについても、以前より
ジュールとなりました。3期すべての工事を
データ項目は多くなっているのにもかかわら
請け負った当社に対しては「庁舎の建設当
ず、比較にならないほど簡単に自動的にアウ
初から中央監視装置および空調制御はもち
トプットできます。アプリケーション機能が
ろん、メンテナンス契約も継続して担当し
豊富に搭載
ていただいていました。システムに対する
されている
信頼性、メンテナンスに対する安心感、国
ので今後の
際レベルの技術と情報提供などに加え、親
展開が楽し
身なパートナーシップによる的確なアドバ
みです」と
イスなど、良い関係ができていたので心配
笑顔で語る
は全くありませんでした」と山本氏。リ
山本氏。
ニューアル工事につきものの通常業務遂行
制御パネル群
「捻出した短い時間に決め
られた工事を集中的に行
うわけですからジョンソ
ンコントロールズにはず
いぶん無理をお願いしま
したし、助けていただき
ました」
宇都宮市管財部管財課管理係
専任主査
山本 豊氏
METASYS○ビル管理システム
R
の中での作業計画、工程管理、各関連部署
リニューアルで外気空調ができるようになるの
への協力要請など、より円滑に工事を推進
で中間期の経費節減に期待しています。現在
させるための配慮には非常に神経を使った
進行中の3期工事が完成したら、エネルギー
とのこと。「開庁日は人の出入りが多く執務
管理など全般にわたって搭載された様々な機
の邪魔になるので、工事は土日と夜間が中
能を具体的に活用していきたいと考えていま
心になります。空調工事は設備の使用頻度
す。なにしろ18年間のうち庁舎内もOA化が
の少ない中間期に当てるなどして、捻出し
進み、エネルギーの消費量は年々増加の一途
た短い時間に決められた工事を集中的に行
をたどり、建設当初の熱源計画とはかなりの
うわけですからずいぶん無理をお願いしま
違いが生じています。とくに夏の冷房期は、
したし、助けていただきました」と山本氏。
30℃を越える真夏日の続く内陸性の気候の
ために蓄熱槽に貯めた熱源が一週間ともたな
新しい中央監視システムは
見やすく操作性も抜群
機能も加わり
今後の進展が楽しみ
およそ20年前の宇都宮市庁舎の建設当初
に設置された当社の中央監視装置を、オープ
ン化やビル運用効率化など先進の機能を搭
載したMETASYS○Rビル管理シ
ステムに刷新することが今回の
リニューアル工事の主眼です。
深夜電力利用の蓄熱槽を含むす
べての熱源管理をはじめ、空調
および給排水の台数制御から照
明・衛生関連の運用管理など、
従来の中央監視装置で実現して
いる機能はもちろんのこと、省
エネおよびコスト削減などに直
左下より時計回りで
宇都宮市理財部管財課管理係専任
主査 山本 豊様、環境整備(株)
大沼 幸司課長代理様、同 有本 俊
夫様、ジョンソンコントロールズ
(株) 石浜 修、同 佐竹 正浩、環
境整備(株) 大河原 清様、
同 星野 高宏様、同 山崎 圭吾様
「今回の
結する新しい機能の拡充、さら
にパソコン感覚で扱える操作性、画面の見
やすさ、処理情報の拡大と処理速度の高速
化など各種機能の刷新が実現されます。
「一
番に目につくことは中央監視室の設備機器
が壁側に納まって室内がすっきりしたこと
い状態です。限られた熱源をいかに効率よく
運用するか、またコスト削減に結びつけるか
が今後の課題です」
と山本氏。中央監視室の
担当要員に加え、当社の常駐メンテナンス要
員は、リニューアル工事にともなう通常業務の
維 持 なら び に 保 全 に 神 経 を 注 ぎ つ つ 、
リニューアル後の刷新目標をクリアするため
の準備に追われる日々が続いています。
「リニューアル前はいつ壊れるかわからな
い設備機器をより長持ちさせるためのメン
テナンスに神経を注いでいましたが、リニュー
アル後は積載された豊富なソフト機能を活用
し、エネルギーの運用効率を高め、省エネや
コスト低減に結びつけることに注力できるよ
うになり、私たちに課せられた仕事内容と姿
勢は大きく変わります。この点を踏まえて
ジョンソンコントロールズには、新しいメン
テナンスのあり方を積極的に教えてもらい
たいと思います。緊縮財政のなか省エネ・省
コストに関連した運用管理の技術的な指導を
はじめ、お金をかけずに知恵を絞って快適な
環境づくりを実現するノウハウの提供など、
今後もパートナーとして支援してもらいたい
と思います」
と嬉しい言葉をいただきました。
です。操作もしやすくグラフィック画面も
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2008 Sep/TK1000