◆ 第三者加害行為 (交通事故等 )◆ １共済組合への届出組合員や被扶養者に、交通事故等第三者の不法行為による傷病が発生し、やむを得ず組合員証を使用して療養の給付を受ける場合は、共済組合に対し速やかに届け出ること。交通事故等の第三者による加害行為についての治療費は、民法や自動車損害賠償保障法の規定により、原則として、加害者が負担することとされている。しかし、組合員証を使用したい場合は、共済組合へ事故報告書等の関係書類を届け出ることにより、使用可能となる。なお、書類に不備があるときは、使用できない場合があるので注意すること。２共済組合の損害賠償請求権第三者の加害行為により負傷し、組合員証を使って療養の給付を受けた場合、療養に要する費用は共済組合が一時的に立替え払いを行い、後日、この立替えた分を加害者又は加害者の加入する保険会社に請求する権利を取得することとなる。（損害賠償請求権の代位取得）しかし、組合員が第三者から共済組合の給付した治療費等を受けた時、また加害者に同情するあまり「治療費は共済組合から給付を受けるので請求しない」といった示談を締結（請求権の放棄）したとき、共済組合は給付した金額内で組合員に返納を求めることとなるので注意すること。なお、請求権放棄後の療養の給付はできないので示談の前には必ず共済組合に承認を得ること。３損害賠償の請求 (1) 共済組合は被害者の治療費のうち給付した金額内で、加害者又は加害者の加入する自賠責保険・任意保険等に対して請求する。 (2) 組合員についても、組合員自身支払った治療費や通院費、看護料等を加害者又は加害者の加入する自賠責保険・任意保険等に対して請求できる。 (注 ) 自賠責保険とは、自動車損害賠償補償法に基づく強制保険である。４その他 (1) 傷病原因調査の照会共済組合では、毎月医療機関から提出される診療報酬明細書（レセプト）のうち、傷病名が外傷性のものについては、組合員に第三者加害行為や公務災害の関連の有無を照会することがある。 (2) 公務災害・通勤災害について交通事故の場合、その状況により公務災害又は通勤災害に該当する場合があるので、必要な手続きについて別途、給付班に問い合わせること。公務員が公務（業務）上又は通勤により負傷したときは、地方公務員災害補償法又は、労働者災害補償保険法に基づき保障されるため、共済組合からの給付は受けられない。したがって、組合員証は使用できないので注意すること。 (3) 交通事故に遭遇した場合の留意事項ア相手を確かめること ○加害者（運転者）の住所・氏名・自動車番号等 ○車検証及び車の持主 ○保険会社名・保険番号 ○営業用かどうか（会社名） ○業務用かどうか ○目撃者の住所・氏名イ人身事故として警察に届けることウ共済組合へ連絡することエ示談をみだりに急がないこと（示談のタイミング）オ示談屋に依頼しないこと。カ医師の診断を受けること。キ加害者の加入する自賠責保険・任意保険に請求するとき、保険会社へ毎月医療機関から提出される診療報酬明細書（レセプト）の写しを提出するため、組合員証の使用に係る手続としての同意書を提出すること。ク自賠責保険への請求の時効は３年間であるため、事故発生から１年６か月を経過しても傷病が治ゆしていない場合は、組合員は必ず医師の所見等を連絡すること。＜参考＞交通事故（自損も含む）区公務（業務）上又は通勤に伴う災害の場合分第三者加害行為上記以外第三者加害行為上記以外上記以外（自損等) 治療費の負担者組合員証使用加害者公務災害補償基金 (労災保険 ) 加害者共済組合備の可否考必要な手続き使用については給不可付班に問い合わせること使用「５提出書可能類」参照のこ（要届出) と５提出書類組合員や被扶養者に、交通事故等による傷病が発生し、やむを得ず組合員証を使用して療養の給付を受ける場合は、事故の状況等の把握を必要とするため、次の書類の届出が必要である。なお、事故状況により必要書類が異なるため、事前に、必ず、共済組合に確認すること。（１）第三者加害行為の場合・損害賠償申告書・事故報告書・事故発生状況報告書・自動車損害賠償責任保険等の加入状況報告書・確約書・同意書・念書・交通事故証明書（自動車安全運転センター発行）・医師の診断書・治ゆ報告書（治ゆ又は症状固定の診断を受けたら速やかに提出）・示談書の写し（示談する前に共済組合から承認を得ること）（２）第三者加害行為以外（自損事故等。第三者不明の場合含む。）・事故報告書・事故発生状況報告書