資料 1 ①豊田市の文化にとって何が必要か [豊田市の文化において、現在不足している点、不十分だと思われる点、弱点を克服するための手立て、長所を伸ばす手立て、将来的に必要となる事柄等] 委員名 施策の考え方 仕組み・システム 都築 正道 意見 情報発信・普及 事業の開催・機会の提供等 ● 豊田市が大変優れた文化都市であるこ ● 月単位で特集を組む。4月は映画月間。5月は美術 とに市民が気がついていない。 月間。6月は読書月間。7月はピアノ月間など。 建物・設備 (施設に関すること) ● コンサートホールや美術館や文化会館や 図書館などの文化施設の催物案内を駅 や目抜通りに月単位で掲示。ホテルに招 待券などを置く。 そもそもの施策を立てるスタート時点から考える必要があ ると思います。 ● 山を高く(プロを育てる)したいのか、裾野を広げ(一般の 多くの人が参加できて楽しめるのか)たいのか。 ● 子ども、青年層、主婦層、定年後の熟年層など、年齢・ 世代別に分けて行う施策は立てられないか。何故なら それぞれの層で興味のあり方、自由な時間帯が違うか ら ● 豊田という都市の特徴、環境を考慮した施策は考え られないか。 ・産業(工業)と農業が盛ん ・名古屋という大都市の近隣 吉田 俊英 ・広大な面積と豊かな自然、そしてそれぞれの地域の 特色など ● 予算、人員、施策等に限りある中で、全てに公平・平 等に行っていく必要はないと考えます。対象を分析 し、それによって支援の強弱をつけていくべきと思い ます。 ● 目標を短期(1~2年以内)・中期(5年以内)・長期(10年 以上)などのように、三期ぐらいにして、それぞれの到達 点を定め、かつ点検して、軌道修正が必要なものは速 やかに修正をかけて行くのがいいのではないでしょう か。 ● 石黒 秀和 ● ● 若手でも安価に利用できる稽古 市民主体の文化活動に対する新た な支援・取り組み・制度見直しなど の遅れ(お金をかけない知恵とそれ に付随した実験的試みに対する決 断と実行ができない) 場・製作場の不足 ● 大きすぎず高すぎず、つまり気軽 に発表ができる場の不足 ● 交流・情報交換の場の不足 財団など、プロデュースする側にお ける、専門性の欠如というか、人材 の非定着 ● 豊田市だけではなく、市民の文化に対する意識があ 二條 宗女 まりない様に思います。ヨーロッパ等は幼い頃より、 両親と共に劇場に出かける事が、習慣的になってい る気がします。 豊田市は実力のある方も多く、ジャンルを超えてコラ ボして、発表する内容に興味を持つ幅を広めてはど うでしょうか。そして、ある程度、定期的に行うことが 大切な気がします。現代は情報も多く大変だと思い ますが。 委員名 施策の考え方 仕組み・システム 意見 情報発信・普及 事業の開催・機会の提供等 ● 文化を育てるには、長い時間と努力とお金がかかる。 目に見えて育ってくるものではないが、豊田市も少し ずつ質の良い文化が育ってきていると思う。 音楽の分野においては、ジュニアオーケストラにも見 られるように、少子化、不景気などが影響して、一生 懸命習う子どもが減ってきているいるように思う。 また、小学校、中学校の部活動などでは、スポーツ 偏重が見られる。世間一般と同じで、文化に関る人も 高齢化してきている。30代、40代の子どもを育ててい る親たちの意識を変えるような機会が増えると良い と思う。 永田 眞理子 ● 豊田の文化 一般的に文化行政事業において見劣りするものはな いと思う。 多角的に細かく、市民目線で網羅されている。どこにも 抜け目は無い。 一方、豊田文化の特徴が見えない。 文化の捉え方が、表面的になっているといった弱点も 見える。 伊丹 靖夫 ● 生活の潤いを与える事を主眼とする文化と自活の葛藤 の中で喜びを見つけはぐくむ文化を区別化し後者に豊 田の特徴を創造する。 ● 農林城下と企業城下の表面的な融合を避けて双方の 生き方を争い合わせながら、文化行政を行ってこそ、 豊田市は文化都市の新しい提案と発信が可能と思う。 農村を伝統の象徴としてはいけない、農山村にむやみ に都会文化を持ち込み押し付けてもいけない。 ● これから生かす点として、多様性(全国から集まって ● 豊田市の伝統的な文化の存在が伝わら ● 多くの事業をやっているが網羅的なので、「豊田市な ない、弱いのではないか。守り伝えていこ うという市民全体のいしのようなものを触 発したりするようなものが弱いというか、感 じられない。 豊田市は全国から人が集まって来てるの が特徴、その良い点、悪い点もあると思 う。伝統・歴史・故郷感が薄い・関心が低 いという点で、上記のようなことが感じられ る。 る)を生かすことと、伝統を縦横に織っていくこと。 釘宮 順子 ● 農村歌舞伎について、伝承の継続 と指導者の育成。 上手下手ではなく、続ける事が大切 だと思います。一度やめたら復活す る事は出来ないと思うからです。 現在では、出来るだけ大勢の方々 に理解していただき、会員数を増や す様頑張ります。 中垣 和美 ● 文化力のある市 鈴木 信教 ・市民が豊田市を好きか ・暮らして楽しいか、どんな所が好きか? きらいか? ・目標となるような人がいるか そんな基本となるものが文化だと思う らでは」という特徴のある事業を創っていく(意識す る)こと、と思う。 建物・設備 (施設に関すること) 委員名 施策の考え方 仕組み・システム 水野 春美 意見 情報発信・普及 ● 本市における文化に関する事業は、市、 文化振興財団、各文化団体において多く の分野で数多く実施されており、また、施 設の面においても、ハイレベルの文化施 設が揃っています。しかし、こうした事業 やイベント情報、文化施設の情報が、必 ずしも市民へ行き届いているとは言えな い状況にあると思います。したがって、文 化に関する情報のあり方を再検証し、情 報の収集・記録・蓄積といった「データ管 理」の仕方、そして、情報の「広報・宣伝」 の方法、更には、こうした情報を戦略的に 活用する「マネジメント」を構築していくこ とが必要ではないかと思います。 事業の開催・機会の提供等 ● 美術・音楽・舞踊・伝統芸能等、そ ● 足助・小原・稲武・藤岡など、それ れぞれの分野のプロが生活できる ような基盤づくり ぞれの地域における活動の拠点 づくり ● 若手の作家や音楽家への支援 福田 香緒里 や、発表の場や制作の場を設け る。(東校跡地など) ● より多くの人たちが生活の中で楽 しめる場やコミュニティーづくり ● 決して豊田だけでなく、地方都市の文化事業はいっ たいにハコに頼りすぎている。イベントやパビリオンに 依存しない柔軟な発想が必要だろう。全市をあげて の大がかりな祭事ではなく、各地域のコミュニティか ら生まれるもっと小規模で地道な取り組みに注目し たい。 元来、伝統的な生業はそれ自体で価値をもつもの だ。各地区に伝わる郷土芸能や伝統行事をこのあ たりで見直したい。流行にとらわれずに、既にあるも のの中に「古くて新しい価値」を見いだすということ だ。 各分野の芸術家たちにも参加してもらって、住民とと もに、祭り史跡など地域文化を街の「顔」にする手だ てを一緒に考えていく――というのはどうか。芸術家 の地域参加による街の活性化は、欧米などで実証済 みだ。 樹神 基之 ● 豊田市の文化とは? 豊田市が目指している文化の質 佐藤 恵子 建物・設備 (施設に関すること) が知りたいです。何故なら、市として文化事業を行う場 合、成立数字が必ず出てくるので、数字を考えると多 数優先ですし、知的レベルを上げるとなるとやはり数字 はとれないと思うので・・・。 ②市民の文化活動を支援するために市は何をすべきか [豊田市の文化にとって必要な事柄のうち、市が行うべきことは何か。市民が行うべき事柄に対して、市はどういう立場で何をすべきか等] 委員名 施策の考え方 ● 文化施策の考え方として、市民の文化に 対する「充実度」「満足度」「完成度」「達成 度」「円熟度」を具体的に計ることができる 施策が必要です。 仕組み・システム 意見 情報発信・普及 事業の開催・機会の提供等 ● 市民の文化活動を専門家が評価する月 ● 充実度:文化活動に「参加」(創造・鑑賞・企画もふ 刊誌を発行。 くめ)してどれくらい「充実した時間」を送れたかを 実感出来る施策。具体的には参加者による「プレ ゼンテイション」(発表会)の開催。 建物・設備・空間 (施設や場所に関すること) ● 満足度:難しくて新しいものに挑戦してどのくらい 手応えがあって「精神的に満足した」かを実感出 来る施策。具体的には「教室」の開講。 達成度:短期の目標を「どのくらい達成」できたか を実感出来る施策。具体的には「ピア・レビュー」 (仲間内評価)をおこなう。「グレード制」を設ける。 都築 正道 ● 完成度:専門家の作品に比べて自分の作品や批 評や評論が「技術的にどのくらい完成してるか」を 評価出来る施策。具体的には「コンクール」の参加 や「展覧会」への出品で審査をうける。「ディプロマ 制」(業績証明)をとる。 ● 円熟度・成長度:自分が芸術の共同製作や鑑賞に おいてどれくらい「人間的に円熟」したかを自分で 評価出来る施策。具体的には「講演会」「シンポジ ウム」の企画と開催を市民が行なう。 ● 文化活動の主体はあくまで市民であるべ き。 吉田 俊英 ● 市は、いかに市民の自発的自律的な市民 活動を生み出すかが大切。その為には、場 ときっかけのみ提供できれば、ある段階か らは自主運営にゆだねたい。 ただ、今はまだその場もきっかけもほとんどな い状態。また、今後、財団などには分野ごと の専門性とコーディネート力が必要になると 思われ、教育や街づくり、経済の分野にも積 極的に活用、発展させていくプロデュース力 が求められると思われるが、現状その認識 は希薄ではないか? ● 豊田市だけで何とかするのではな く、他都市、他機関、他施設、たとえ ば近隣の多くの大学・研究施設、人 材をもっともっと利用すべきだと思い ます。 ● 豊田市には施設(ハード)はかなり充実 行政は、練習・発表・鑑賞等それぞれ の「場」や「契機」となる情報の提供を第 一にすべきと考えます。 した数あると思います。 ● 文化活動を支援しコーディネートす ● 空き倉庫・遊休施設等を有効活用するこ る側の専門化。文化会館や財団の スタッフは、たとえば専門性をもって も異動があり、人材が定着しない。 また、市民が育っても、コーディネー ト側に熱意と専門性を持ったスタッ フがいないと、文化芸術はなかなか 振興しない。場合によっては、文化 NPOなど文化活動を市民の側から 支援する専門家集団を育てることも 必要か。 とで、新たな大規模施設を作らなくても支 援は可能ではないか。 10メートル四方のハコだけあれば、小劇 場、アートスペースとして様々な活用がで きる。そこから新たな文化活動や交流が 自然と生まれてくるはず。 石黒 秀和 ● 全国や世界の先駆的な事例をもっと積極的 ● 助成は市民の自立した文化活動を に学び、また取り入れ、しかも文化施策にお けるトヨタモデルを構築する野心がほしい。 一方、現在、進められている活動にも今一 度目を向け、再評価をする必要もあるので は? 人材育成等は数字だけの評価ではな く、理念や目的を評価する必要もある。 ● 促すうえでは良し悪しがあり、難し い問題。新しい活動や挑戦的な事 業に、1回きりで助成する制度が あってもいいかと思うが、それは、活 動のスタートを後押しするもので あって欲しい。また、赤字補填の制 度になってはいけない。そういう意 味では、たとえば運搬車両の貸与 や広報費の助成など、的を絞った、 あるいは市や財団の持つスキルの 中で支援できる助成の仕組みもある のではないか? 現在、文化会館の 利用規定の見直し を検討しています。 交流館はH23年7月 より有料公演も使 用可となります。 ● 文化会館など現在の施設の有効活用を 行うことでも、上記課題は解決できるので はないか? たとえば、事前許可を受けた 文化活動に対し、平日活用されていない ホールや会議室を安価に稽古場として貸 し出すなど。 ● 市民の文化活動(非営利活動)に対し、現 在のホール利用料は高いのではないか? 交流館では入場料徴収ができない制度も 見直せないのか?=営利活動の定義のあ いまいさ。たとえば、舞台製作にかかる必 要(経費)を入場料収入で賄うと、収益活 動として利用料が高くなったり使用できな くなる場合がある。 ● 文化関係者が気軽に交流や打ち合わせ をできる場を整備できないか。文化会館 や美術館のロビーなどを交流サロンとして もっと整備する。打合せや情報交換の場 としては現状は全く不十分。 委員名 施策の考え方 ● 個性 仕組み・システム ● 資金援助 意見 情報発信・普及 ● 広報アピール 事業の開催・機会の提供等 建物・設備・空間 (施設や場所に関すること) ● 会場の提供 二條 宗女 ● 東日本大震災で、きびしい経済状況ではあ 永田 眞理子 ● 豊田市はハードの部分では、美術館、コ るが、心の糧としての文化を育てるべく、予算 をあまり減らさないでほしい。 私もアマチュアオーケストラなどで活動してい るが、市の物心両面でのサポートが必要で ある。 ンサートホール・能楽堂、交流館、図書館 など、とても充実している。 ● ● 生活の流れの中で感じる文化度の向上 文化目線の組織横断を可能にす る生活環境コーディネーターの設 置 市役所、文化会館、公園、遊歩道、 等々の佇まいに配慮、空間、景観の設 えを整える。 会館のロビー、ポスターの貼り方、チラ シの置き方、看板の設置 市役所 駐車場管理 ● 土を基盤に生きる人を育てる(自 活文化、自分を生きる文化) 1. そうした生き方、活動に対する 応援 2.自然に向き合いその厳しさ怖さ を学ぶ場の提供(自然から学ぶ感 性) 植生、土壌、水系、道具、 総合的な指導環境を作る 山の提供 非就業者、壮・青年層、子ども 指導者の招聘 ● 演目ごとにアンケートはとっているよ ● 多彩な事業をしているが、「知らない」とい うだが、それをどう反映しているか。 う人も多い。もちろん関心のないものに (これは観客)、自ら主体的に事業 は、いくらPRしても目が向かないかもしれ (文化的な)している人達にヒアリング ないが、もう少しPR・市民に知らせる努力 等をして、共働で文化を創り上げて は必要かと思う。 いく必要があるのではないかと思 う。 伊丹 靖夫 釘宮 順子 中垣 和美 ● 箱物は私はすでに整っていると思いま ● 箱物の運営・利用・宣伝の仕方。た とえば美術館、能楽堂、コンサート ホールなどトータルで商品化したり する。いわゆる長いスパンで考える プロデューサーが必要だと思いま す。 鈴木 信教 ● 市民の文化活動を支援する方法としては、 「情報の提供」や「機会の提供」、そして「場 の提供」を通じた活動支援が考えられます。 水野 春美 ● いずれにしても、各文化団体の自主性・自 立を念頭に置き、市の役割としては、あくま でも文化に対する「きっかけづくり」をサポー トするに留めるべきと考えます。 す。 ● 「情報」を通じた活動支援としては、各 文化団体が実施する事業の案内、各制 度の案内、各文化団体自身の案内など が上げられます。 ● 「機会の提供」を通じた活動支援としては、助成・ ● 「場の提供」を通じた活動支援として 補助金制度等の制度設計、体験・入門講座や ワークショップ等の実施、公募展等による人材発 掘、展覧会等の活動成果の発表などが上げられ ます。 は、練習や発表などの空間・施設の整 備が上げられます。 委員名 施策の考え方 ● 音楽用の演奏会場、美術館、演劇用のホー ルなどを利用しやすくするコーディネーター の役割(を市が担うべき) 仕組み・システム 意見 情報発信・普及 事業の開催・機会の提供等 建物・設備・空間 (施設や場所に関すること) ● 交流館の活動や利用者に、今より子ども 豊田市福祉センターの ホール(575席)が平成 23年度12月に開館しま す。 福田 香緒里 や若者が増えるための支援 ・交流館が利用できる時間の延長 ・ホールの整備(現在より少し大きめの) ● 目的に応じた施設の整備 ・クラッシック・・・コンサートホール、絵画 等の美術・・・美術館など、多目的なホー ルではなく、○○のための施設の整備 東校跡地⇒芝居の専用ホール等 ● 英国のグラスゴーやフランスのナントなど、か 樹神 基之 つて栄えた造船の町は20世紀後半に廃れた が、いずれも文化の振興によって見違える ように再生した。大震災という“国難”に遭っ たあと、元気をなくしたトヨタの町も、同様の 方法で必ず活気を取り戻すことができると信 ずる。 ● 世相や流行や天変地異などに関係なく、 ● 地道な活動を続けて成果をおさめている グループや郷土芸能などをネット・広報 誌・タウン誌などを通して幅広く紹介して ほしい。その際、サイトや記事の中で、 「後世にのこしたい文化財や歴史・伝統 は何か?」といったアンケートを実施してみ るのはどうか。本当に優れた良い取り組 みには(市民がカンパなどの形で)必ず支 援の手が差し伸べられるものだ。市は広 報、仲介、あっせんなどの後方支援(サ ポート)に徹すればいいと思う。 ● 豊田の誇るべき美術館も現代美術がせっかく多いの ● 文化になるかわからないですが、老いも 佐藤 恵子 であれば(現代・近代美術にはある程度の知識がいる ので)、ex.石ころなどで子どもの作品と抽象的な現代 作家との共作とか。子どもの美術教室とか。子どもの 美術教育に力を入れると、動員数は上がるとおもうの ですが・・・。 若きも公平に享受できるものの1つに自 然があります。カルチャーセンターとかい う物ではなく、人類はじめのアダムとエバ の楽園が、すべての人に安らぎを与えら れるのではと思うと、ニューヨークのセント ラルパークのような? 緑地帯が美術館から 文化会館までの間にあり、美術館を中心 としたテーマパークetc.
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