膳所高校図書館発行 09 年 7 月号－本を読むことが、読書なのではありません。自分の心のなかに失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です。－長田弘『読書からはじまる』よりいよいよ夏休みも間近！皆さんはどんな夏を過ごしますか？海と毒薬／遠藤周作∥著ティファニーで朝食を医師としての腕はカポーティー∥著女生徒／太宰治∥著確かだが、どこか駆け出し小説家の－あさ、眼をさますときの気持ちは面白い－謎めいた雰囲気を僕のもとに、階下に自意識、焦燥、憧れ、妬みもつ町医者の勝住む気まぐれでめまぐるしく変化する呂。彼は、生きたコケティッシュな新人思春期の少女の感情をままの人間を解剖女優ホリーが突然一人称で、見事なまでにしたというおぞまあらわれた･･･。第二次世界対戦下のＮＹ、綴った太宰の代表作。まるでしい過去を背負魅力的な人物がおりなす表題作の他、酒脱当時のﾌﾞﾛｸﾞのよう。今年は太宰治生誕 100 年です。っていた…。医療とは、倫理とは、なフレーズが散りばめられた短編集。訳は、実話を下地に描かれる問題作。『１Ｑ８４』が話題の村上春樹です。嵐が丘／Ｅ・ブロンテ∥著青が散る／宮本輝∥著荒涼たるヒースの丘に建つ「嵐が丘」希望とは異なる新設大学へのの屋敷。主人に拾われたヒースクリフは、入学を決めたことに諦念の使用人として屋敷で働くようになり、気持ちさえ抱いていた遼平娘のキャサリンに恋焦がれるようになだが、ささいなことから、る。だが、キャサリンに結婚の話が持ちテニス部の創設に関わる上がり…。これを恋愛小説と読むか？ことになる。テニスというあるいは復讐心うずまく愛憎劇ととるスポーツを初めて文学作品か？19 世紀イギリスを代表するドラマに昇華し、青春時代の光とティックな女流文学作品です。影をあぶり出した秀作。車輪の下で／ヘルマン・ヘッセ∥著人一倍感受性の強い優等生ハンスは、周囲の期待を一身に背負い、名門神学校の門をくぐる。ところが実際の学校生活は、規則が支配する世界だった。そこで彼がとった行動とは…。著者ヘッセの半自伝的作品ともいわれる物語。カラマーゾフの兄弟／ドストエフスキー∥著銀河鉄道の夜／宮沢賢治∥著世界最高峰の小説とは？この問いの答えに必ず気が付くと僕は、親友カムパネルラとといっていいほど登場するのがこちらのともに、銀河をひた走る列車に乗っていた・・・。ドストエフスキーの作品。車中での不思議な出会いをとおして、家族とは？信仰とは？死とは？深遠なテーマを主人公ジョバンニは、ある一つの思いに含んだ大長編作。文庫にして全 5 巻の大作です。たどり着く。透明感にあふれる作品。