10月の 税情報 2011・10 月号 税理士法人平川会計パートナーズ月報 上 野 本 社〒110ー0005 東京都台東区上野 1丁目9番4号 千代田本部〒101ー0021 東京都千代田区外神田6丁目9番6号 大阪事務所〒541-0054 大阪市中央区南本町 3丁目6番 14 号 イトゥビル3階 TEL 0338362751 FAX 0338357471 <今月の税情報> 雇用促進税制の創設(雇用者が増加した場合の税額控除特例) 区分 内容 適用対象者 青色申告書を提出する事業者(特別な営業等を営む事業者は除く) 適用要件 ○ 事業年度末の従業員のうち雇用保険の一般被保険者の数が前事 業年度末の比して 10%以上及び 5 人以上増加していること <中小特例> ○ 上記 5 人以上⇒2 人以上に緩和 税額控除額 ○ 増加した雇用保険一般保険者の数×20 万円 <中小特例> 控除限度額 <中小特例> 適用期間 ○ 住民税からも上記の額を控除 ○ 当期の税額の 10%を限度 ○ 当期の税額の 20%を限度 ○ 平成 23 年 4 月1日~26 年 3 月 31 日までの期間に開始する各事 業年度(注) ハローワークに雇用促進計画を提出(8 月 1 日から受付) 事業年度開始時(手続き) ○ 事業年度終了時(手続き) ○ ハローワークで以下の要件の確認を受ける ① 雇用保険一般保険者の数の増加(上記の適用要件) ② 事業主都合の離職がないこと ③ 支払給与額の増加(下記の算式) 給与増加額≧前事業年度の給与額×雇用者の増加率×30% (注)平成 23 年 4 月1日から 8 月 31 日までの開始事業年度の会社について「平成 23 年 10 月 31 日まで受け付ける」ことになっている 1.雇用促進税制「増加人数×20 万円」を税額控除 * 平成 23 年度税制整備法改正で創設された雇用促進税制は、雇用の維持・促進を目的と し、雇用者数の増加に応じて税額控除ができる措置で事業規模拡大を進捗・検討してい る企業にとっては有効な税額控除制度といえます。 * 制度適用により 1 人 20 万円の税額控除=10 人 200 万円、100 人 2000 万円控除 * 適用要件=雇用促進計画書類(事業年度開始時&終了時)⇒ハローワークへ提出 * 雇用促進税制=青色申告法人(個人事業者も適用あり)が平成23年 4 月 1 日から 26 年 3 月 31 日までの開始事業年度で、雇用者数等の一定要件をすべて満たす「証明」が された場合、法人税額の 10%、中小企業者等であれば 20%を限度に「雇用増加数×20 万円」の税額控除ができます(措法 42 の 12) * 平成 23 年 4 月1日から平成 26 年 3 月 31 日までの間に開始する事業年度に適用されま す。 *(注)用語解説 :雇用者=この制度における雇用者とは法人の使用人のうち雇用保険の一般被保険者で あるものをいい、使用人からの役員の特殊関係者及び使用人兼務役員は除かれる(措 法 42 の 12②二、措令 27 の 12⑤)) :中小企業者等=中小企業者(措法 42 の 12⑥⑫五六、措令 27 の 4⑩)又は農業協同組 合等をいいます。 2.雇用促進税制適用要件 :雇用者等とは、法人の役員とその親族等と、使用人兼務役員以外の一般被保険者に該当 する者で、一定要件とは以下 5 項目の内容となっています。 (設立 1 年目、解散・清算事 業年度は不適用) 1.前年度と当年度で法人(事業主)の都合による離職者がいないこと 2.前年度末の雇用者数よりも 5 人以上(中小企業等は 2 人以上)増加していること 基準雇用者数≧2 人(中小企業者以外は 5 人) 基準雇用者=当期末の雇用者の数―前期末の雇用者の数 3.基準雇用者割合(=当年度末雇用者数/前年度雇用者数)が 10%以上であること 4.当年度の給与等支給額が比較給与等支給額以上であること 給与等支給額≧比較給与等支給額 比較給与等支給額= 前年度給与等支給額+前年度給与等支給額×基準雇用者割合×30% 5.風俗営業等を行っていないこと 6.この制度の適用を受けるためには、確定申告書又は仮決算による中間申告書に控 除を受ける金額の申告の記載及びその金額の計算に関する明細書を添付する必要 がある(措法 42 の 12④) 3.雇用促進税制適用手続き :雇用促進税制適用要件を証明するには、「雇用促進計画」を作成し、この計画の達成状況 を確認した書類の写しを確定申告書に添付する必要があります。(措規 20 の 7) :雇用促進計画の達成状況の確認に関する手続き⇒厚生労働省:業務取扱要領で示されている :適用法人の納税地を管轄するハローワークに提出する書類を提出する ① 事業年度開始 2 か月以内に、支店・支社の状況を含めて雇用者の目標増加数を示した 同計画の書類を提出することになります。 (注)目標増加数同計画の提出期限(本制度の施行時期等の影響=3 月決算~8 月決算法人) 平成23 年 4 月1日~8 月 31 日までの開始事業年度⇒平成23 年 10 月 31 日まで受付けら れます。 ② 事業年度終了後 2 か月以内に、当年度の雇用者増加数などの要件を充足した内容を追記 した同計画の書類を再度提出することになります。 (注)達成状況については、達成状況や各都道府県労働局が確認作業を行う⇒2週間~1 月かかります(申告期限に間に合わせるためには早めの対応が必要といえます) 以上 * 連絡事項 :雇用促進税制の適用について、既にご連絡させていただいておりますが、詳細について は、弊社担当職員にご相談くださいますようお願いいたします。 1 0 月 の ①特別農業所得者への予定納税基準額等の通知 税 務 通知期限・・・10 月 17 日 ②個人の道府県民税及び市町村民税の納付(第 3 期 納期限・・・10 月中において市町村の条例で定 分) める日 ③9 月分源泉所得税・住民税の特別徴収税額の納付 納期限・・・10 月 11 日 ④8 月決算法人の確定申告〈法人税・消費税・地方 申告期限・・・10 月 31 日 消費税・法人事業税・ (法人事業所税) ・法人住民税〉 ⑤2 月、5 月、8 月、11 月決算法人の 3 月ごとの期 申告期限・・・10 月 31 日 間短縮に係る確定申告〈消費税・地方消費税〉 ⑥法人・個人事業者の 1 月ごとの期間短縮に係る確 申告期限・・・10 月 31 日 定申告〈消費税・地方消費税〉 ⑦2 月決算法人の中間申告〈法人税・消費税・地方 申告期限・・・10 月 31 日 消費税・法人事業税・法人住民税〉(半期分) ⑧消費税の年税額が 400 万円超の 2 月、5 月、11 月 申告期限・・・10 月 31 日 決算法人の 3 月ごとの中間申告〈消費税・地方消費 税〉 ⑨消費税の年税額が 4,800 万円超の 7 月、8 月決算 申告期限・・・10 月 31 日 法人を除く法人・個人事業者の 1 月ごとの中間申告 (6 月決算法人は 2 ヵ月分)〈消費税・地方消費税〉
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