カナダ産ポテト 多用性と価値 カナダで栽培される野菜の中で、用途の広さで圧倒的に優れているのが一 見地味なポテトです。ポテトは茹でても、揚げても、ローストしても、電 子レンジでも調理できます。マッシュポテトにしたりハッシュドポテトに したり、スライス、角切り、すり下し、と変幻自在ですし、シチューやキ ャセロール、スープには欠かせない材料です。夏の食事に、冷えたポテト サラダほどぴったり合う料理があるでしょうか。また、熱々に焼いた魚に 黄金色のフライドポテトを添えた料理に手を出さないでいられる人がいる でしょうか。 そして、ポテトの用途は食用だけではありません。アルコール、でんぷ ん、薬用調剤、生物分解性プラスチックなど、様々な製品がポテトから作 られているのです。ですから、カナダの野菜産品の中でポテトの生産がも っとも価値あることも当然と言えるでしょう。実際、カナダの野菜生産事 業者の年間現金収入の3分の1が、この気取らない根野菜から生み出されて いるのです。 質の高い野菜 ポテトはとても栄養価が高い野菜で、カリウム、鉄、たんぱく質、繊維 質、リン、炭水化物を豊富に含んでいます。また、ビタミンB1、B6、C などのビタミンも豊富です。そして、一般に広く持たれているイメージに 反して、カロリーは比較的低く、一食分とされる中サイズの皮付きポテト (148g)でわずか100カロリーしかありません。 カナダは食用ポテト生産国としての長い歴史があると同時に、種イモの生産 でも国際的なリーダーとして知られています。カナダで生産されている登 録種イモの種類は約150に上り、食用ポテトの品種にはラセットバーバン クやスペリア、そしてカナダの研究者が開発し1981年に発表した有名なユ ーコンゴールドなどがあります。カナダの研究者は国内で定期的に新しい ポテトのタイプを導入するとともに、個別品種の遺伝子バンクを維持し、 さらなる品種開発の基盤としています。 カナダで開発された種イモはカナダの北方気候に合わせて作られています が、カナダより南の生産者にも有望なものです。カナダのポテトは、北方 地域における夏季の長い日照時間に適応した結果、エネルギーと活力に満 ちており、この特徴は「ノーザンビガー」と呼ばれています。このような ポテトが低緯度の暖かい地域で栽培された場合は、作物の生育の均一性が 増し、収穫量とグレードが向上するのです。さらに嬉しいことに、このよ うな改善は種イモの数世代にわたって維持されているのです。 際立つカナダの味をお試しください 見かけは地味でも、味、品質、適応性においてカナダ産ポテトに匹敵するものはありません。 カナダのポテト産業について、詳しくは下記ホームページをご覧ください。 政府機関ホームページ カナダ農務・農産食品省:園芸作物担当 www.agr.gc.ca/misb/hort カナダ農務・農産食品省:インフォホート(園芸作物データHP) www3.agr.gc.ca/apps/infohort カナダ農産食品貿易サービス www.ats.agr.gc.ca カナダ食品検査庁:ポテト担当 www.inspection.gc.ca/english/plaveg/potpom/var/indexe.shtml 業界ホームページ グローバル・ポテトニュース www.potatonews.com/default.asp 「スパッドスマート」マガジン www.spudsmart.com
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