カナダ産マスタードシード

カナダ産マスタードシード
ぴりっと一味
マスタードがなかったら世界の料理は一体どうなってしまうでしょう? 世界最古の薬味のひとつであるマスタードは、その香り高い味わいのため
に、料理を作る人にも食べる人にも大変好まれる重要な香辛料として使わ
れてきました。マスタードは、味に面白みのない料理もメリハリとパンチ
があるものにし、また、マヨネーズやサラダドレッシング、スープ、加工
肉の欠かせない原料のひとつです。破砕したマスタードシードからは油が
とれ、その油は食品加工で使われるほか、バイオディーゼルや潤滑剤のよ
うな工業用製品に使われる潜在性もあります。
この用途が広い種子とその製品に対する膨大な需要が、カナダが世界最大
のマスタード輸出国になっている理由のひとつです。2005年、カナダのマ
スタードシード輸出量は12万3000トンに上りました。生産量でもカナダは
世界のトップ5に入り、2005年の収穫量は20万1000トンを記録しています。
刺激的な作物
マスタードはキャノーラの親戚ですが、キャノーラより乾燥や高温、霜に
強い植物です。マスタードは短い生育期に適応して発達した涼しい気候を
好む一年生植物で、カナダの北国の気候は最適です。
カナダでは、イエロー、ブラウン、オリエンタルの3種のマスタードが生
産されています。よく知られているイエロー・マスタードは3種の中で最
もマイルドで、油の含有量は最少です。ブラウン・マスタードはディジョ
ン・スタイルのマスタードに使われるもので、イエロー種と混合してイン
グリッシュ・マスタードにもなります。オリエンタル・マスタードから
は、アジアや日本の料理に好まれるスパイシーな調理油が作られます。
マスタードは、栄養価の高い添加物として多くの食品に加えることができ
ます。非常に風味豊かですが、カロリーは低く、コレステロールはゼロ、
さらにたんぱく質が豊富で、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナイ
アシンなどのミネラルが適量含まれています。
おいしい技術革新
マスタードシード産業とカナダ農務・農産食品省はともに、マスタードシードの研究活動に取
り組んでおり、過去15年間に次々と改良品種を発表してきました。その主な例には、市場の
特定セグメント向けに開発したイエロー種とオリエンタル種などがあります。
その他、近い将来に実現が見込まれる一層の改良としては、半乾燥の環境に適応し、収穫量が
多く、油分とたんぱく質の含有量が多い複数の品種などもあります。また、カナダの研究者た
ちは、マスタードの健康と栄養上の効用を増す研究や、食品・非食品分野の新しい用途の開発
にも努めています。
際立つカナダの味をお試しください
カナダのマスタードシードは、無数の食品の風味を引き立てるために使われ、カナダの研究者
たちは需要の拡大にあわせて着々と改善を行っています。カナダのマスタード産業について、
詳しくは下記ホームページをご覧ください。
政府機関ホームページ
カナダ農務・農産食品省豆類特殊作物担当
Agriculture and Agri-Food Canada—Pulses and Special Crops Section
www.agr.gc.ca/misb/spec
カナダ農産食品貿易サービス Agri-Food Trade Service
www.ats.agr.gc.ca
業界ホームページ
カナダ特殊作物協会 Canadian Special Crops Association
www.specialcrops.mb.ca
サスカチュワン州マスタード開発委員会 Saskatchewan Mustard Development Commission
www.saskmustard.ca