小型トラック・マイクロバス・バン タイヤ点検の推奨

発行:ブリヂストンタイヤジャパン(株) 技術サービス本部 本部長 古後 秀典
●当インフォメーションに関するお問い合わせは
・
乗用車
ック
ラ
ト
型
小
担当:乗用車、
小型トラック 山本
トラック・バス 新井
月(通巻第215号)
乗用車・小型トラック
トラック・バス
●小型トラック・マイクロバス・バン
タイヤ点検の推奨
●必ず着用しましょう! 作業者の保護装備
●「トラック・バス用タイヤ及び産業車両用タイヤの作業標準 2014」改訂内容のご紹介
小型トラック・マイクロバス・バン タイヤ点検の推奨
一般的にマイクロバス、高所作業車のような走行距離の少ない車両に装着されているタイヤは、
溝深さが使用限度に達していなくても、環境条件、使用方法、保管条件及び経時変化により、
タイヤの性能が低下し、損傷を招く可能性があります。
これから夏を迎えますが、夏場のタイヤトラブルを未然に防止するため、日頃点検の行き
届きにくい車両についても、タイヤ点検を実施することをお奨め致します。
例えば、
低空気圧・過荷重で使用された場合、
ダメージが蓄積され
損傷に至る可能性があります。
日常の点検を行なってください。
ドア内側等のコーションプレートをご確認ください。
また、月に一度を目安に、走行前のタイヤが冷えてい
る状態で、車両指定
タイヤ空気圧
(kPa
[kg/cm2])
内 圧 +70kPa※の 範
タイヤサイズ
前輪
後輪
囲で空気圧を調整し
195/80R15
350
てください。
107/105L LT (3.50)
※小型トラック用
タイヤの場合
195/80R15
107/105L LT
325
(3.25)
※ ここに記載した 10 年という年数は、あくまで目安であって、そのタイヤの実際の使用期限(すなわち、継続使用に適していないこと、また
は安全上の問題があるかもしれないことを示す時期)を示すものではありません。従って、環境条件・保管条件及び使用方法によって、こ
の年数を経過したタイヤであっても、継続使用に適している場合もあれば、この年数を経過していないタイヤであっても、継続使用に適し
ていない場合もあります。10 年を経過していないタイヤであっても、上記の環境条件等によっては交換する必要がある場合があることに
ご注意ください。また、この 10 年という年数及びタイヤ販売店等による点検のお奨め時期である使用開始後 5 年という年数は、いずれも
各タイヤメーカー・販売会社・販売店による品質保証期間・期限を示すものでもありません。
※ 車両メーカーがその車の特性からタイヤの点検や交換時期をオーナーズマニュアル等に記載している場合もありますので、その記載内容
についてもご確認下さい。
通巻第215号
月
トラック 1
・バ ス
必ず着用しましょう! 作業者の保護装備
作業者を守る保護装備を着用せずに
作業を行っていませんか?
ヘルメット、ゴーグル着用状況(直営店 283 店の安全監査結果より)
2013 年に実施した直営店舗安全監査結果によると、作業標準で定めたヘルメット及びゴーグル
の着用状況が、未だ不十分である事が分っています。過去に発生した重篤事故の再発防止を
図り、作業者の安全を守る為、着用の推進を徹底願います。
項 目
ヘルメット
ゴーグル
保護装備
未着用率
過去の
事故事例
TB/ID
作業標準
記載事項
安全第一
33.2%
パンク修理したTBRやORRの空気
充てん中にタイヤがバーストし、爆風
で飛ばされ頭部を強打して重傷
パンクしたタイヤの空気充てん、移動、
取り付け作業に際してはヘルメットを
着用の事
13.4%
パンク修理の為の面バフ作業中、砥石が
割れて目を直撃し失明
車両ハブを清掃中、鉄サビが飛び散り、
目に刺さって負傷
グラインダを使用しての切削加工、パンク
修理時の内面バフ作業、エアツール等を
使用しての車両ハブ面、ホイール清掃等に
際してはゴーグルを着用する事
作業者の安全優先! 保護装備着用を徹底しましょう!
通巻第215号
月
トラック 2
・バ ス
「トラック・バス用タイヤ及び産業車両用タイヤの作業標準 2014」
改訂内容のご紹介
4月度に発送を完了しました、TB/ID 作業標準の改訂のポイントに付き、
下記の通り紹介致します。
今回パンクノン作業標準を、マイスターの助言のもと新たに追加致しました。
安全作業の徹底及び作業品質向上に役立てて頂ければ幸いです。
トラック・バス用タイヤ及び
産業車両用タイヤの作業標準 2014
社外秘
1. 主な改訂内容
項 目
改訂内容
ISO 固 着 対 応 ツ ー ル
ホイールプーリーをホイールドローレバーと表現変更し、取扱い
業者にテックと東洋精器を追加
(14 ページ)
パンクタイヤの取り扱い
(37 ページ)
パンクノンチェンジャー
作 業 上 の 注 意
(45 ページ)
マ イ ツ
ー
ル
集
(104 ∼ 105 ページ)
「ヘルメットを着用し車両に取り付ける事」
㱺「パンクしたタイヤの空気充てん、移動、取り付けに際し
てはヘルメット着用」と着用範囲を拡大
「パンク箇所を確認する場合、100kPa 以上は充てんしない」
㱺「100kPaでパンク箇所が特定出来ない場合、50kPa
毎段階的に空気圧を上げて確認する事」
「パンク個所を特定する際の最高空気圧は 300kPa 迄と
する」と改訂
※空気充てん時は都度安全囲いに入れて実施して下さい。
2013 年版:シャフト折れに関する注意喚起のみ
㱺 作業全般に亘る注意事項を記載し、点検チェックシート
を差し替え
主に2013 年技能オリンピックに使用されたものに差し替え
(「ISOナット整理箱」とナットを外す際の「車輪倒れ込み防止
ツール」にフォーカス)
2. 追 加 内 容
パンクノン作業標準
(1)パンクノン(600-9)
+ 二つ割りリム
(46 ∼ 49 ページ)
(2)パンクノン(650-10) + 3ピースホイール (50 ∼ 53 ページ)
(3)パンクノン(28 9-15) + 5ピースホイール (54 ∼ 57 ページ)
以上のリム解き、リム組み作業手順及び注意事項等を追加しました。