頸城商工会景況調査報告書 - 新潟県上越市 頸城商工会へようこそ!

頸城商工会景況調査報告書
83
組織番号
商工会名
頸城商工会
報告者名
飯田利也
1.調査要領
(1)調査対象
ア 対象地区
イ 調査企業数
ウ 回答企業数
頸城商工会地区内小規模事業者
30 事業所 (うち小規模事業者数 30 事業所)
30 事業所 (うち小規模事業者数 30 事業所)
(回答率 100.0% )
(2)調査対象期間
平成28年7月~平成28年12月
(調査時点 平成28年12月1日)
(3)調査方法
経営指導員等による巡回または窓口によるヒアリング調査
(4)調査対象と回答企業の構成
調査対象
企業数
構成比
製 造 業
3
10.0%
建 設 業
14
46.7%
卸・小売業
6
20.0%
サービス業
7
23.3%
合 計
30
100.0%
有効回答
企業数
構成比
3
10.0%
14
46.7%
6
20.0%
7
23.3%
30
100.0%
2.地域内産業全体の景況概要
地区内景況のコメントする
旧上越市に隣接している当地域は、ベッドタウンとして住宅団地が整備され、市
営の工業団地と県営の工業団地が立地している。区内の人口は約9,500人、近年横ば
いで推移している。商業・サービス業に関しては旧市内立地の大型店や量販店への
消費が流出している状況である。工業は職人を中心とした建築業者が多いが、建設
業同様公共工事の減少や、冬期間の小雪、大手企業の進出等の影響で売上は減少傾
向にある。区内小規模事業者は高齢化や後継者不足、不況等の影響で廃業に伴う廃
業が年々増加している。区内景況においては全業種において低迷傾向にあり、景気
の回復に期待している。
【後継者の状況】
後継者状況をコメントする
後継者有が半数以上であったが、区内全体的に職人不足や息子が事業を継がない
などの後継者不足、自分の代で終わりといった事業所も多く、廃業も増えていく
と思われる。
後継者 あり 16事業所
後継者 なし 14事業所
53.3%
46.7%
【売上高】
地区内事業者の売上に関するコメントする
前年同期比で増加は36.7%、不変は30.0%、減少が33.3%であり、業種別で製
造業、建設業は増加又は不変が多かった。しかし前年は消費税増税後で売上の減
少が著しく、その期との比較であり本来の大幅な増加ではなく、ごくわずかな増
加に留まっている。減少は卸小売業が多く依然旧市内の大型店や量販店への消費
の流出が多い。今後の見通しは増加が16.6%、不変は36.7%、減少が46.7%であ
り、卸小売業とサービス業においては、現況以上の悪化が見込まれることで懸念
される。今後の先行きは不透明であり景気の回復に望む事業者が多い。
前年同期比
増加
不変
11
9
減少
10
前期比
増加
10
不変
11
減少
9
今後の見通し
増加
不変
5
11
減少
14
【採 算】
地区内事業者の採算性についてコメントする
前年同期比で好転は26.7%、不変は50.0%、悪化が23.3%であり、不変は建設
業が多く、悪化は卸小売業が多かった。今後の見通しは好転は16.6%、不変は
36.7%、悪化が46.7%であり、仕入・原材料価格の高騰や人件費・固定費等の経
費の増加等、収益を圧迫している。借入金等の利息も多く経常利益が減少傾向に
あり、今後の見通しは不変または悪化すると判断した事業所が8割以上である。
前年同期比
好転
不変
8
15
悪化
7
前期比
好転
11
不変
11
悪化
8
今後の見通し
好転
不変
5
11
悪化
14
【仕入単価】
地区内事業者の仕入状況をコメントする
全業種に商品・原材料等の仕入単価は上昇している、もしくは変わりはない。
過剰在庫にならない適正な在庫管理が必要であり、資材置き場所等の管理や仕入
の受注方法等、コストのかからない安い仕入方法等見直す事も必要である。ITを
活用した仕入れ方法や業者間での情報共有を進めることで、仕入れや経費のコス
トの削減を図る。今後の見通しについても円安等の影響により全業種において原
材料仕入単価の上昇が懸念される。
前年同期比
上昇
不変
9
20
低下
1
前期比
上昇
8
不変
20
低下
2
今後の見通し
上昇
不変
9
21
低下
0
【販売(客)単価】
地区内事業者の客単価等をコメントする
全業種で販売単価が不変と低下の状態が多い。一回の取引の減少や、近隣の大
型店や量販店への流出、建築関連の坪単価の低価格化、単に販売価格を上げる状
況にない。そのために販売方法の見直しや、アフターサービスの強化等営業努力
が不可欠かと思われる。今後の見通しで不変又は低下が9割だがその中でもほとん
どが低下を予測している。このような状況が続けば、廃業・倒産する事業者も出
てくるのではと危惧している。
前年同期比
上昇
不変
3
24
低下
3
前期比
上昇
1
不変
26
低下
3
今後の見通し
上昇
不変
3
23
低下
4
【資金繰り】
地区内事業者の資金繰り状況についてコメントする。
前年同期比で好転は30.0%、不変は63.3%、悪化が6.7%であり、予想より悪化
が少なく下げ止まり状態であると思われる。先行き不透明な状況に設備投資や事
業拡大に投資を控える業者が多かった。今後の見通しは好転に13.3%、不変は
66.7%、悪化が20.0%であり、売上の減少や消費税増税などによる採算の悪化に
よる資金繰りが懸念される。今年は設備資金の融資が少なく設備投資を先送りに
している事業所が多く、その反面運転資金の借入金の増加や借替等で返済条件変
更も多くなってきている。返済に無理の無いよう返済計画をたてる。
前年同期比
好転
不変
9
19
悪化
2
前期比
好転
10
不変
19
悪化
1
今後の見通し
好転
不変
4
20
悪化
6
【雇用動向】
地区内の雇用動向をコメントする
全業種にかけ前年同期比、前期、今後の見通しで不変が多かった。事業縮小等
による従業員の解雇等は無いが、若年労働者の新規採用も少なかった。ハロー
ワークに求人票を出している事業所もあるが、ミスマッチや経験のない若い人材
を雇用するまでには至っていない。従業員の高齢化の影響で生産増量のできない
製造業や、建設業関係で若年労働者を望んでいる事業所が多い。また建築業では
職人不足や若手の職人が育たない現状でもある。在職者向け訓練制度や各種職業
訓練制度等を紹介する。また、専門的知識を身に着ける社員研修も必要である。
前年同期比
増加
不変
3
25
減少
2
前期比
増加
4
不変
26
減少
0
今後の見通し
増加
不変
4
25
減少
1
【景況判断】
地区内の景況判断についてコメントする
前年同期比、前期比、今後の見通しを通して不変と悪化が9割を選択をしてい
る。また悪化においては増加傾向にある。国内、県内では製造業や建設業関係を
中心とした緩やかな回復基調が期待されると予想されたが、当地域においては今
後も明るい材料は見当たらず、全業種の景況はさらに低迷傾向にあり、景気の回
復に期待している。
前年同期比
好転
不変
4
18
悪化
8
前期比
好転
4
不変
17
悪化
9
今後の見通し
好転
不変
1
18
悪化
11
【経営上の問題点】
地区内事業者の経営上の問題点についてコメントする
全業種おいて需要の停滞が多く消費の減少が伺える。製造業は店舗・設備の老
朽化が多く設備投資を控える事業所が多い。建設業は受注、販売競争の激化、人
件費を含む経費の増加や従業員の確保が多く、公共事業の減少、受注・売上不振
が目立つ。建築業の大手ハウスメーカーの参入の影響や中堅企業の進出等が伺え
る。卸小売・サービス業は同業者や大型店の進出、税負担の増加が多かった。旧
市内への消費者の流出や、消費税増税に伴う適正な価格転嫁ができていない影響
がある思われる。その他後継者不足や人材不足の回答も多くなっている。今後も
明るい材料は少ないと感じられるが、経営者の意識改革と強い自立意識を持つこ
とが必要不可欠と思われる。
20
15
17
13
11
10
10
8
5
5
5
3
0
0
8
6
0
1
1
2
3.産業別景況概要
(1)製造業
地区内製造業に係る景況状況をコメントする
製造業は市営の西福島工業団地と県営南部産業団地があり、毎年2社程度は新
規進出があり、雇用は増加している。会員事業所では、大手企業の下請けが多く
影響を受けやすいが受注は現在安定している状況である。新規取引先開拓に向け
た営業活動ができない小さい事業所等は、事業の縮小や現状維持も難しい現状で
ある。建物・設備等の修繕や購入等は、今後の先行きが不透明のためか設備投資
に踏み切れない状況でもある。食品製造業者は新商品の開発や、地区外への販売
等に取組んでいる事業者もあり、補助金等の活用も視野に入れた販促活動を推進
する。
(2)建設業
地区内建設業に係る景況状況をコメントする
公共工事の減少や、災害復旧事業の終了等で工事量の減少に伴い売上は減少し
ている。また冬期間の小雪による収入の減少でダメージは大きい。今後も先行き
は不透明であり懸念する事業者が多い。建築業は原材料の高騰や新築物件の減少
で明るい材料に乏しいが、修繕等のリフォーム工事で売上の減少を食い止めいて
いる状況である。後継者不足や職人不足、大手企業参入による受注価格と販売価
格の低下、税負担の増加などで問題点が多い。また、設備業や塗装業等の一部で
新規開業や法人成りはあるが、建設業全般は今後の見通しは厳しく不透明であ
る。
(3)卸・小売業
地区内卸、小売業に係る景況状況をコメントする
旧市街の大型店やスーパーの影響が強く地元購買力は減少に伴い売上高は減少
している。自分の代で廃業という考えもあり、販売促進も見られない事業者や、
コンビニ等の出店による売上減少や、店舗・設備の老朽化、経営者の高齢化や後
継者不足による廃業もある。店舗販売に代わりに山間地や高齢者世帯への弁当配
達や、ネット販売を強化しているところもある。持続化補助金等を活用し新商
品、新規販路開拓等支援する。
(4)サービス業
地区内サービス業等に係る景況状況をコメントする
飲食業が少ない当地区には景況にバラつきがあり、営業努力や低価格メ
ニュー、休日営業や送迎バス等の有無等で格差がみられる。地産地消の取組みや
付加価値をつけた商品・サービスの提供、顧客名簿の管理やリピーター向け販
促、期間限定メニュー等、他店との差別化を図ることにより売上増加を図る。
理美容業においては安価な同業者の進出や、高齢化による固定客の減少、来店
サイクルの長期化で来客が減少している。店舗設備の老朽化、経費の増加問題が
目立つ。送迎や出張サービス等個店のできる販売促進への取組みを働きかける。
また、建設機械リース関連の事業者も多く、競争は激しいがどの事業所も現状
を維持することができている。
(様式③)
№
景況調査ヒアリングシート(平成28年度)
調査対象期間 平成28年7月~12月
(調査時点 平成28年12月1日)
商 工 会 名
業
企
業
の
概
要
商工会
担当職員名
種
1:製造
2:建設
3:卸・小売業
従業員数
1:0 人
2:1 人~2 人
3:3 人~5 人
企業区分
1:小規模事業者
後継者の有無
1:有
4:サービス他
4:6 人~20 人
5:20 人超
2:小規模事業者以外
2:無
(1)貴社の状況についてお答えください。
(該当する番号に○を付してください。
)
前年同期(H27 年 7~12
月)と比較して
売
上
前期(H28 年 1 月~6 月)
と比較して
今期(H28 年 7~12 月)と
比較した来期(H29 年 1~6
月)の見通し
1.増加
2.不変
3.減少
1.増加
2.不変
3.減少
1.増加
2.不変
3.減少
採算(経常利益)
1.好転
2.不変
3.悪化
1.好転
2.不変
3.悪化
1.好転
2.不変
3.悪化
仕 入 単 価
1.上昇
2.不変
3.低下
1.上昇
2.不変
3.低下
1.上昇
2.不変
3.低下
販売(客)単価
1.上昇
2.不変
3.低下
1.上昇
2.不変
3.低下
1.上昇
2.不変
3.低下
資 金 繰 り
1.好転
2.不変
3.悪化
1.好転
2.不変
3.悪化
1.好転
2.不変
3.悪化
雇 用 動 向
1.増加
2.不変
3.減少
1.増加
2.不変
3.減少
1.増加
2.不変
3.減少
景 況 判 断
1.好転
2.不変
3.悪化
1.好転
2.不変
3.悪化
1.好転
2.不変
3.悪化
(2)貴社の経営上の問題点(下記より上位 3 つまでを選び、○を付してください。
)
①受注、販売競争の激化
②同業者、大型店等の進出
③過剰在庫
④店舗、設備等の老朽化
⑤販売代金の回収難
⑥需要の停滞
⑦仕入単価の上昇
⑧販売価格への転嫁難
⑨人件費の増加
⑩人件費以外の経費増加
⑪事業資金の借入難
⑫従業員の確保
⑬販売先からの値下げ要請
⑭税負担の増加
⑮その他(
)
(3)今後の事業・経営において強化したい点(設備投資・販路開拓等)