人 財

CSR 達成像 3
CSR達成像 3
人 財
社会課題
近年、企業活動はグローバルに拡大し、その影響力
を持った「人財」が必要です。
はますます増大しています。その一方で、さまざまな
また、企業がグローバルな視点から社会に求めら
社 会 問 題や 環 境 問 題の原 因になっているとも考え
れる価 値を提 供していくためには、
「 人財」のグロー
られています。
バル化はもちろん、ダイバーシティの視点も欠かせま
最近は、これまでの経済中心の企業活動に問題が
せん。多様な価値観を受け入れ、それを競争力の源泉
あったという反省のもと、企 業 活動を通じ社会課 題
とするダイバーシティ・マネジメントが必要なのです。
を解決し企業価値と社会価値を両立させるCreating
ベ ネッセグル ープ では 、
「 人 財 」の 多様 性を 促 進
Shared Value(CSV)という考え方が広がりつつあり
しつつ 、仕事を通じて社会課 題の 解決に取り組む 、
ます 。C S Vの実 践には 、社 会 の課 題に関 心を持ち 、
志のある「人財」を育成、支援していきます。
それを解決しようという志と、実現するための実行力
日本人のグローバル化は十分に進んでいない
学生の海外留学 人口1,000人に占める、高等教育レベルでの海外留学学生数
0.0
2.0
4.0
6.0
16.0(人)
15.34
ルクセンブルク
香港
アイルランド
3.28
ブルガリア
2.11
韓国
1.62
台湾
2.0
4.0
6.0
8.0
7.94
スイス
4.90
香港
7.21
オランダ
6.99
4.15
スロバキア
経験が浅い 0.0
4.78
4.62
シンガポール
マネジメント層の国際経験
シンガポール
6.81
カタール
6.65
チリ
6.57
5.30
台湾
4.26
韓国
日本
0.47
日本
中国
0.32
中国
3.93
3.10
出典:
『IMD World Competitiveness Yearbook 2009』
28
B E N E S S E R E P O R T 2 012
10.0 経験が深い
●グローバル社会の一員として広く世界の課 題に目を向け、
社会をよりよくする気持ちを持ち 、事 業につなげる 、
「 自律と挑 戦 」心にあふれた人財を育成する
●社会的課 題 解決を志す人財を支援する
1
C S R 達 成像 1 教育・子育て
取り組みテーマ
志を持った従 業員の成長 支援 、および 働きやすく活気に満ちた職 場づくり
2
C S R 達 成像 2 シニア・介護
◎ダイバーシティの推 進(女性 活用、障がい 者雇 用の推 進)
◎ 志を持った人財の育成
(リーダー育成、B e n e s s e Eve ning U ni ve r sit y、10 年 後プロジェクト)
◎グローバル人材の活用と育成
◎ 活 躍を後 押しする組 織や環 境づくり
( 組 織 診 断 調 査 、育児支 援 制 度 、ベネッセ★子ども参 観日、労働 安 全衛生)
C S R 達 成像 3 人財
社会的 課 題の解決をテーマに取り組む、
志のある人の支援・連 携を通じた 、新しい価値の創造
◎産学連 携 寄 付 講 座( P. 21参照 )
◎電気自動 車の開 発・普及支 援(P. 37参照)
◎次世代 型 太 陽電 池の 研究 助成( P. 37参照 )
C S R 達 成像 4 環 境
ベネッセグループに期待すること
ユニークな企業文化を醸成する多様な人 材の育成を
ベネッセグループの「ダイバーシティ・マネジメント」の企業文化、多様な価値観に
C S R 達 成像 5 地 域/社会貢 献
対応した人 的資源管 理に注目しています 。なかでもベネッセコーポレーションは
女性中間管 理 職の比率が 高く 、素敵な女性が志を持ち 、いきいき(「よく生きる」
を理解した)行動をしている魅力的な企業ではないかと思います。
クロスカンパニーもベ ネッセグループと同様に女性 雇用を重 視しており 、国連
機 関「 U N Wo m e n 」が 提 唱する『 W E P S( 女 性のエンパワーメント原 則 )』に 、
日本 国内アパレル企 業として唯 一コミットメントしています 。そして 、ワーキング
マ ザーを応 援 するため 、2 0 1 1年に日本 で 初めて「 4 時 間 正社 員 」制度を導入し 、
時代のニーズに柔軟に応えています。われわれも「人材は宝である」という考えの
もと、
「 経験」
「 気づき」
「 教養」のステップを基本に人材開発に取り組んでいます。
ベネッセグループの事業領域は「社会問題の解決を支援」することであり、その
開 発 領 域 は無 限です 。だ からこそ 、社 会 が 変化して いくなかでも多様 な価 値を
株式会社クロスカンパニー 代表取締役社長
石川 康晴 氏
1970年岡山市生まれ。94年(株)
クロ
スカンパニーを創業。99年に「earth
music&ecology」
を立ち上げる一方、
女性支援制度を中心とした社内制度
の充 実 、環 境 活 動や地 域 貢 献 活 動
へも積極的に取り組んでいる。内閣府
男女共同参画会議議員。
持った人 材 が 顧 客創 造をしながら商品 開 発し 、アイデ アやユ ニークさを持った
企業文化を醸成していただきたい。また、売り上げや利益だけでなく、人類や社会
のために貢 献 するバランスも継 続して いただきたいです 。地 域に愛され ながら
成長し続ける企業として今後も期待しています。
Webサイトには、より詳細な情報を記載しています。 http://w w w.benesse-hd.co.jp/csr/
B E N E S S E R E P O R T 2 012
29
CSR達成像 3【人財】活動報告
志を 持 った 人 財 の 成 長 支 援
ベネッセグループは、
「 人財」が企 業を支える最も重要
展開している地 域などが多岐にわたっており、従 業 員は
な要 素であり 、多様な価 値 観や 強みを持 つ「 人 財 」こそ
ますます多様な価値観や強みを活かして対応することが
が 企 業 を 強くすると考えています 。最 大 の 資 産 である
求められています 。ベネッセグル ープでは 、性 別や国 籍
「 志を持った 人 」の成 長 を支 援 するとともに 、その力を
や 年 齢 などに かかわりなく 、多様 な 人 材 が 志を持って
最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。
お 客さまや 社 会 に 対 する価 値を高 めていくことを目指
ベネッセグループの事業は、事業領域・対象のお客さま・
しています。
リーダー育成の取り組み
女性活用
ベネッセグループミドルマネジメントプログラム
ベ ネッセコーポレ ーション で は 、創 業 以 来 一貫して
ベネッセグループでは 、
「 各 社の成 長 のためには 現 場
女 性 活 用を 進 めてきました 。仕事と育児の 両 立 支 援を
の 核 であ るミドルマネジメント層 の 成 長 が 不 可欠 」と
中心に行い 、採 用・昇 格・昇進 などすべてにおいて性 別
考え、グループ全 体で育成に取り組んでいます。
による区 別 なく 、実 力 や成 果 に 応じた 評 価 を行うこと
2 0 11年 度 は 、
「理念の共有」
「 視 点・視 野 の 拡 大 」
を続けてきた 結果 、多くの女 性が活 躍しています 。
従業員・管理職等に占める女性比率(2012年4月時点/正社員)
ディングス経営陣による「経営理 念やグループ成長戦 略
につ いてのレクチ ャー 」
「 財 務・会 計 ワー クショップ 」
「 参 加 者 相 互 の 事 業 理 解 や グ ル ープ の 課 題 検 討 の
従業員数
男性
1252名
女性
1524名
係 長 層
101名
161名
61%
課 長 層
204名
102名
33%
視 点から自らの 事 業を捉え直す 機 会となった 」
「 理 念を
部 長 層
58名
19名
25%
6名
2名
25%
共 有しグル ープ 内 の 他 社 の 事 業 を 知るとともに 、横 の
役 員
女性比率
55%
「 経 営 視 点 の 学 び の 機 会 」を目 的 に 、ベ ネッセ ホール
セッション」などを実 施しました。参加 者からは「経営の
つながりができた」などの声があがっています 。
FAC T
障がい者の雇用を推進
ベネッセグループでは 、特 例 子 会 社ベネッセビジネス
メイト( 以下 、B B M )を中心に障 がい 者雇 用を推 進して
います 。B B M では 、
「 働く意 欲のある障 がい 者に対し 、
7社 15 人
リーダー育成の取り組み
Berlitz Leader Development Program
積 極 的 に 雇 用 の 場 を 創 出・提 供 し 、自ら の ベ ネッ セ
ベルリッツ コーポレーションでは、2011年度から社内
(=よく生きる)を体感しながら自立して生きられる社 員
のグローバルリーダーを育 成 するプログラム「 B e r l i t z
を増 やしていきたい 」という理 念のもとに 、障 がい 者 の
L e a d e r D e v e l o p m e n t P r o g r a m 」をスタート 。各 国
職 域の開 発、社 員一人ひとりの特 性・個 性に応じた成長
責任者層が一堂に会し、ベルリッツの戦 略に基づく実 行
支 援 や 働きやすい職 場づくりを目指しています 。
プランのディスカッションと経営陣へのプレゼンといった
FAC T
雇用実績
326.5人
雇用率
2.04 %
*「障害者雇用率制度」適用のグループ8社(2012年3月1日時点)
3 年 で10 0 名 規 模 の
活 躍 するリー ダー の
(%)
3.00
1.89
今後も継 続 的 に 、
国 や 地 域 を 越 えて
(2010∼2012年/3月1日時点)
2.18
実 践 的な内容に取り組みました。
参加を計画しており、
障がい者雇用率
2.04
育成を目指しています。
1.50
0
仕事風景
30
プログラム参加数
B E N E S S E R E P O R T 2 012
10
11
12 (年)
FAC T
Berlit z Leader Development Programに
集った各国責任者
プログラム参加数
13ヵ国 27人
人材のグローバル化の取り組み
参考データ
(ベネッセコーポレーション)
ベ ネッセ コ ー ポ レ ー ション で は 、通 信 教 育 事 業 の
【教育事業海外従業員数】
(各年3月末時点)
東 アジ ア で の 拡 大 および 東 アジ ア以 外 の 地 域( 米 国 、
インドネシア 、ブラジルなど )へ の 事 業 化 検 討・調 査 、
で活 躍できる人材の採用や育成に取り組んでいます 。
ベネッセコーポレーションのおもな取り組み
将来海外で仕事をしたい社員が希望エリアや
理由などを登録
海外志向のある人材を把握。登録数295名
海外要員登録
683名
807名
台北支社
352名
348名
ベネッセコリア ※契約社員含む
227名
207名
ベネッセアメリカ
0名
0名
インドネシア
0名
0名
50名
56名
2名
2名
ベネッセ香港
合計
海外赴任者
ベルリッツ配属者
への語学研修
語学学習
サポート
C S R 達 成像 2 シニア・介護
海外赴任希望者を全社から募り異動・配置
1,314名 1,420名
* 従業員数のうち、社員数は有価証券報告書ベースで算出。日本人駐在員は除く
(2012年3月時点)
海外赴任者の
社内公募
※中国深圳・ベトナム含む
Benesse Global Career Academy(オーストラリア)
C S R 達 成像 1 教育・子育て
中国における通信教育以外の事業拡大などに伴い、海外
2011年 2012年
倍楽生商貿(中国)有限公司/広州倍楽生商貿有限公司
【ベネッセコーポレーション
海外駐在員(赴任者)数の推移】
(各年3月末時点)
03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
会社からの費用助成
中国
2
香港
4
10
10
11
9
9
14
18
29
1
2
1
1
1
1
2
2
1
3
2
2
2
1
1
2
4
3
3
2
3
3
4
4
3
2
韓国
ベトナム
2
インドネシア
5
米国
2
2
その他
人材のグローバル化の取り組み
合計(名)
C S R 達 成像 3 人財
〈幹部候補者〉語学学習・レベルアップ指導
〈社員〉
語学学習を会社補助(能力開発ポイント)
で支援
台北
5
6
11
19
2
2
1
1
18
20
2
2
1
16
17
23
8
27
50
(ベルリッツ コーポレーション)
ベルリッツ コーポレーションは 、直 営 の 事 業 拠 点 で
【ベルリッツ コーポレーション地域別(直営)従業員数】
(2012年6月時点/正社員)
米国
社 員を雇 用していることから 、多様 性 豊 かな人 員 構 成
アジア(日本以外)
143
日本
643
となっています 。さらにグローバル人材育成として、OJ T
も含めたさまざまな取り組みを行っています。
グローバル
プロジェクト
(OJT)
国やリージョンの業務を担当している社員にグローバ
ルスコープの担当業務を課すことで視野の拡大、経
験値の向上、
クロスボーダーで仕事をするチーム力
向上を目指す
社内ジョブ
ポスティング
各国の管理職クラスで空席がある場合に社内公募を
実施。選考に合格すれば転籍。
グループ内で異なる市
場・文化圏の業務を経験できる機会を提供
自社
コンテンツの
社内活用
自社(グ ループ内 )商 品である「 C O I 」
(Cultural
Orientation Indicator)
を活用した研修(多様な文化
背景を持つ組織においてコミュニケーション力やリー
ダーシップを発揮するスキル研修)を実施したり、新規
開発のプログラム(昨年は中国市場進出企業向けの
研修)に一定枠社員も参加させ、育成機会としている
FAC T
事業拠点展開数
75 の国と地域
981
ヨーロッパ
1,030
ELS事業 *留学事業
466
計 3,263
C S R 達 成像 5 地 域/社会貢 献
ベルリッツ コーポレーションのおもな取り組み
C S R 達 成像 4 環 境
4 0ヵ国 以 上 に 展 開 、また各 国 でもさまざ まな 国 籍 の
(2012年4月時点)
【事業を展開している国と地域(直営)】
Argentina
Australia
Austria
Belgium
Brazil
Canada
Chile
China
Colombia
Czech Republic
Denmark
Ecuador
Finland
France
Germany
Hong Kong
Hungar y
Ireland
Israel
Italy
Japan
Korea
Luxembourg
Mexico
Netherlands
Nor way
Peru
Poland
Puerto Rico
Singapore
(フランチャイズ含む・2011年12月時点)
Webサイトには、より詳細な情報を記載しています。 http://w w w.benesse-hd.co.jp/csr/
Slovak Republic
Slovenia
South Africa
Spain
Sweden
Switzerland
Thailand
Turkey
United Kingdom
United States
Uruguay
Venezuela
Vietnam
[合計]
43の国と地域
B E N E S S E R E P O R T 2 012
31
CSR達成像 3【人財】活動報告
経営陣と従業員が直接語り合う
Benesse Evening University
人材が力を発揮できる組織・風土づくり
Berlitz Employee Satisfaction Survey
ベ ネッセグル ープ では 経 営 者自らがテ ーマを設 定し
世界 4 0ヵ国以 上に事 業を展開するベルリッツ コーポ
従 業 員に語る「B e n e s s e Eve ning U nive r sit y」という
レーションでは、2011年度から6言 語によるEmployee
取り組みを継 続的に行っています。業務後の時間を利用
Satisfaction Sur veyの実施をスタートしました。社員の
した「 講 義+懇 親 会 」という基 本プログラムで 、経 営 陣
職場満足、戦略理解、経営への信頼などの項目を調査し、
と従 業 員がじっくり対 話 する 機 会を提 供 。刺 激 や広い
組 織 内 の 課 題 分 析と改 善 に 取り組むことが目的 です 。
視 野を得 るとともに 、経 営 陣 との 距 離 感 を 縮 め 、経 営
毎年1回継続して実施し、効果の検証を行っていきます。
理 念や哲学などに触れてもらうことが狙いです 。 2 011年 度は 、
「 会 長 が 洞 察 する『 これからの 世界 』」
FAC T
「 社 長 が 語 る『 3 つ の 現
場 』」
「 白熱 講 義『 読 み 手
実施
40ヵ国
社会課題への意識や感度の高い社員の育成
「10年後プロジェクト」の取り組み
として の 財 務 諸 表 講
座 』」
「 ベルリッツの成 長
戦 略 に学 ぶ 」の 4 テ ーマ
ベ ネッセコーポレーション国 内 教 育 事 業 本 部 で は 、
で 全 6 回実 施しました。
プログラムの様子
FAC T
開催数
6回
「 やらなけれ ばいけないことからだけでなく 、夢やある
べき姿から事 業を考えたい」という想いのもと、20 07年
から継 続的に「10年後プロジェクト」を実 施しています。
環境変化を予測し、10年後のあるべき姿を考えて事業案
人材が力を発揮できる組織・風土づくり
組織診断調査「GAMBA」の実施
や商品・サービス案を提 案する取り組みです。2011年度
ベ ネッセグル ープ では 、よりよい 組 織・風 土づくりに
ありました。参加した社員からは「事 業 視点が身につく」
活 かす た め に 、毎 年 継 続 的 に 従 業 員 対 象 の 組 織 診 断
などの声もあがっています 。
は震 災の 影 響 で7月からプロジェクトを再 開 、例 年 より
検 討 期 間が 短い中 、3 6 企 画( の べ93人 )の 企 画 提 案 が
調 査「 G A M B A( ガンバ )」を実 施しています 。グル ープ
や各 社の 経営 、各 社 職 場 の 運 営などにおいてそれぞ れ
が課 題を把握し、改善 のための取り組みを行います 。
例 え ば 進 研 ア ド で は 、経 営 陣 と 部 門 責 任 者 が
「G A M B A」の 結果からそれぞれの課 題を分析・特定し 、
2 011年 8月 、ベ ネッセコーポレーション 、ラーンズ 、
経 営 会 議 に 持 ち 寄 って 検 討 。会 社 全 体 の 経 営 お よ び
ベネッセ・ベースコム従 業員の子ども(小 学生)23人が、
各 職 場 の 運 営 の 改 善 計 画を次年 度の 事 業 計 画 に反 映
ベネッセ南 方 本 社を訪 問し「 ベネッセ★子ども参 観日 」
しています。このように、結果 確 認⇒ 改善 計 画 ⇒実 行 ⇒
を実 施しました 。普 段 は見られ ない 職 場で の 保 護 者 の
結果 確認、というサイクルで継続的に取り組んでいます。
様 子を見て仕事や 会 社へ の 理 解を深 めてもらうことが
狙いです 。職 場見学や社 員食 堂での昼食のほか 、社 長・
調査のフレーム
A ベネッセグループの経営
B 会社の経営
会社の経営のあり方やしくみにフィードバック
C 職場のマネジメント
本部長・部長が自分の担当組織の現状・課題を把握・
分析し、職場のマネジメントの向上につなげる
:本部全体の戦略や運営 CⅡ:部のマネジメント
CⅠ
コンプライアンス
コンプライアンスの観点でのワーニングの早期発見
FAC T
B E N E S S E R E P O R T 2 012
社員の働きがい
たちからは「家にいるときと仕事をしているときの違いが
会社満足
すご いと思った 」、保 護 者 からも「 働くことの 具 体 的 な
職場満足
各社の経営に対する従業員の実感確認
E
副 社 長 の 執 務 室 見 学 や名 刺 交 換も行いました 。子ども
D
ベネッセグループの経営に対するグループ従業員の実感確認
グループ経営のあり方やしくみにフィードバック
32
従業員の子どもが親や大人の働く姿に接する
「ベネッセ★子ども参観日」
組織診断調査の回答率
仕事満足
左 記のような、会
社および 職 場 の
運 営 下 に お いて
社 員 の「 働 き が
い 」がどのような
状況かを把握
91.4 %
イメージを持たせること
ができて良 かった 」など
の 声 が あ り 、子 ど も と
保 護 者 の 相 互 理 解を深
める一助となりました 。
ベネッセ★子ども参観日
男性の育児参加を促進
育児休職時の経済支援制度
例えば 、保育 園に子どもを通わせながらフルタイム勤 務
ベ ネッセコーポレ ーション で は 、社 員 一人ひとりが
です。加えて、妊娠から出産までの間の勤 務 制度や妊娠
ライフステ ージに 応じた働き方をしな がら能 力が 発 揮
中の 勤 務 の 考え方 などを周 知し 、上長 の 理 解を深 め 、
できるよう 、
「 育児 休 職 支 援 」をはじめとした育児 支 援
正社 員・正社 員 以 外 を問 わず 、育児 休 職 の取 得 者 数も
や 介 護 支 援 制 度 の 導 入 、運 用 の工 夫 など 環 境 整 備 を
2倍に増加しました。
する正社 員を支 援する「 保育手当 」の 新 設や 、育児 時 短
勤 務を 子どもが小 学 校 3 年生になるまで 延 長するなど
育児休 職を取得し 、復 職 率は9 割を超えています。
2 0 0 6 年 度 から休 職 中の
FAC T
2011年度
育児休職開始者数
FAC T
経済的な支援を開始。現在は、
102 人
C S R 達 成像 1 教育・子育て
行ってきました 。近 年では毎 年10 0人 前 後 の 従 業 員が
41人
167人
復職者数
保育手当支給人数(2012年4月時点)
育児 休 職 開 始 後 の1ヵ月間 は
基本給の1/2を支給する制度
取得も推 進しています 。
育児休職中の男性社員
C S R 達 成像 2 シニア・介護
労働安全衛生の取り組み
になり 、男 性 社 員の育児 休 職
グル ープ各 社 で は 、法 令 に 準じ 安 全 衛 生 委 員 会 の
設 置や 健 康 診 断の実 施などを行い、従 業 員の 健 康 保 持
復職率の推移(2009∼2011年度)
休職開始
復職
復職率
(名)
125
(%)
92
100
87
102
96
95
に取り組んでいます。例えば、ベネッセコーポレーション
の安全衛生委員会では「救急処置方法」
「 予防接種」など
毎月のテーマを決め、情 報共有や検討を行っています。
また 、グル ープ全 体として 、ヘルスケアの取り組 みに
75
60
力を入れており 、
「 グル ープ人事 担 当 者 会 議 」で の 事 例
50
40
共 有 、産 業 医による勉 強 会 の 実 施 、産 業 医 体 制 の 整 備
25
20
や相談 窓口の設置などを行っています。一部の会社では
89
88
0
09
10
11
(年度)
外 部 E A P( E m p l o y e e A s s i s t a n c e P r o g r a m )機 関も
0
活用し 、さまざまな面から取り組みを行っています 。
(名)
2009年度
2010年度
2011年度
1週間
1
2
2
2週間
5
1
1
3週間
7
5
5
1ヵ月以上
9
5
3
合計
22
13
11
ベネッセスタイルケアは、介護つき老人ホームや保育園
の 運 営 などがおもな 事 業 領 域 です 。介 護 職・保 育 職 と
して積 極 的に新卒を採用するとともにさまざまな 職 種・
勤 務 形態があり、専門 職として活 躍する非常勤・準常勤
スタッフも多くいます。
従 業 員 が 能 力 を 伸 ば し 長 く勤 め て もらうこと が 、
ご入 居 者さま・ご 利用者さまとご 家 族さま 、園児とその
保 護 者 の 皆さまの 安 心 、サービスの 向 上につな がると
(株)
サイマル・
インターナショナル
社内相談体制の明確化と社内告知
(株)進研アド
管理職対象にメンタルヘルス研修を実施
新人研修時にストレスマネジメント研修
を実施
(株)
シンフォーム
管理職対象にメンタルヘルス研修を実施
外部EAP機関の活用
(株)TMJ
(株)
東京個別指導学院
(株)ベネッセ
コーポレーション
(株)ベネッセ
スタイルケア
(株)ベルリッツ・
ジャパン
C S R 達 成像 5 地 域/社会貢 献
多様な人財に長く活躍してもらうための
さまざまな子育て支援
ベネッセグループ各社のおもな取り組み
C S R 達 成像 4 環 境
男性社員の育児休職取得状況(2009∼2011年度)
C S R 達 成像 3 人財
80
100
人事部門内に
「人事相談室」
を設置
(問題の早期発見・対応)
外部EAP機関の活用
傷病休職に関する規程および
対応マニュアルの整備
外部支援機関の導入の検討
人事部門内に
「相談デスク」設置
(問題の早期発見・対応)
外部EAP機関の活用
外部EAP機関の活用
現場責任者であるホーム長に対して、
労務管理研修を実施
管理職対象にメンタルヘルス研修を実施
の 考えのもと 、子育 て 支 援 制 度を強 化してきました 。
Webサイトには、より詳細な情報を記載しています。 http://w w w.benesse-hd.co.jp/csr/
B E N E S S E R E P O R T 2 012
33